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投稿ログ260 (No.4235 - No.4252)

board4 - No.4235

リライト仮想対戦 竜堂兄弟VSオーフェン

投稿者:桂兎
2003年06月14日(土) 08時32分

先にアップしたものは、内容が面白くなかったので削除しました。
今作は小説的な面白さを重視しましたので、かなり長くなっています。
これを書くために、ちょいと創竜伝を読み返したのですが、竜堂兄弟の戦闘シーンは殆ど具体的な描写が無いんですね。
殴って吹っ飛んだとか骨を折ったとか殴られるのを避けたとか、正直言いますと非常に詰まらない描写です。
オーフェンのそれが敵の観察方法から自分の行動原理、その根拠まで仔細に描かれており戦闘思想まで読み取れるのとは正反対です(同じことは同作者のエンジェル・ハウリングにも言える)。
サイドストーリーを書く前提として、竜堂兄弟は格闘技に関しては殆ど素人同然で、特別な訓練を受けていないという点と、生物としての反射行動は人間と同様であろうという点を押さえました。

オーフェンの戦闘技能に関しては、以下を読むと理解できると思います。
魔術士オーフェンはぐれ旅「我が胸で眠れ亡霊」P181~224
魔術士オーフェンはぐれ旅「我が過去を消せ暗殺者」P230~275
魔術士オーフェンはぐれ旅「我が塔に来たれ後継者」P239~252
魔術士オーフェンはぐれ旅「我が聖都を濡らせ血涙」P12~27、P167~173、P193~230
魔術士オーフェンはぐれ旅「我が絶望つつめ緑」P69~76、P117~125、P142~156
魔術士オーフェンはぐれ旅「我が庭に響け銃声」P212~226
魔術士オーフェンはぐれ旅「我が聖域に開け扉(上)」P114~127、P151~159、P242~256

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board4 - No.4236

1.手紙を送る暗殺者

投稿者:桂兎
2003年06月14日(土) 08時34分

従姉妹の茉理が誘拐されたのはその日の夕方、夕食の材料を買ってくると言っていた彼女は、買い物の途中で何者かに攫われたらしい。
日が落ち、時計が9時を回ろうとしているのに戻ってこない彼女を心配し、家の外に出てみると、ドアには数枚の紙片を縫い止めるようにナイフが突き刺さっていた。
それだけではない。
そのナイフには、彼女が普段から身に付けているネックレスが、不吉さを演出するように血糊にまみれて絡まっていた。
紙は3枚あった。
一枚は、茉理を誘拐した旨と、取り戻したければ指定の場所に、四兄弟のなかの誰でも良いから一人で来い、来なければ人質を殺すという文。
一枚は、指定の場所を示した地図。
そして最後の一枚は、全身を紐のようなもので縛られ、掌にナイフを刺され血を流している茉理の写真だった。
四兄弟は騒然となった。以前、古田がやった、遊び半分で髪を切ってよこすような児戯ではない。
指が送られてこなかっただけましなのだろうが、それでも誘拐犯は人質を傷つけることを厭わない人間である事は確かなのである。
終は犯人の指示など関係ないからみんなで行こうと主張する。
余はそれに反対し、近くまで一緒に行ってそれから誰かが行けばいいと言う。
続は自分が代表して行くと言う。
始は悩んでいた。
この誘拐は金銭を目的としたものではない。
もし全員で行ったことがばれたらどうなるだろう。犯人は単独犯とは限らないのだから、人質が奪還されないよう手の届かないところに移してしまうか、最悪の場合、人質を殺してしまうかもしれない。
自分が行くべきなのだろうか、それとも…。
「兄さん、僕が行きますよ。兄さんは、もし犯人が接触してきたときのために残らねばなりません」
結局、続のこの主張が通る形で、続が代表して行くことになった。

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board4 - No.4237

2.目標を定める暗殺者

投稿者:桂兎
2003年06月14日(土) 08時36分

黒の戦闘服は一見してライダースーツのように見え、現代の日本ではそれほど奇異な格好ではないが、着ている人間が美女となれば目立たないということはない。
それを避けるために、アザリーは更に薄手のコートを羽織っていた。
目標は、線は細いが日本人としては相当背が高い男。
要求どおり一人で来たようだが、用心に越したことはない。
男が指定されたビルの中に入るのを確認すると、オーフェンが仕事を終えるまで周囲の警戒を行うことにする。
白魔術を使い意識を飛ばし、ビルの中で目標を待つ義弟にその旨を伝える。
返答はないが、うなずく義弟の姿が脳裏に浮かんだ。

続はビルの階段を昇る。
改装途中のビルらしく、打ちっ放しのコンクリート、ベニヤ板が壁に貼られている。それでも床だけはちゃんとある。天井は高い、が、迂闊に跳べば確実に頭をぶつけるだろう。フロアは広い。店舗用のビルなのだろうか。
外は満月。月明かりが薄っすらとあたりを照らず。指定された場所は4階だった。
階段を昇りきると、そこは月明かりとは別に、弱いがなんとか周囲をうかがえないほどではない程度の光源が目にとまる。
それが何なのかは分からない。
フロアの隅の暗がりに、まるで幽鬼のようにたたずむ黒い影がある。
その傍には…、連れ去られた従姉妹の姿があった。
服を黒い染みで汚し、ぐったりとしているが確かに従姉妹の茉理である。
駆け寄ろうとするが、その時黒い影が口を開いた。
「依頼人の求めでね、あんたを殺しに来た」
「殺し?一体誰に。僕たちは善良な一般市民ですよ。殺されなきゃならない理由なんてありませんよ?」
黒い影が鼻で笑う。目が慣れたのか、影の人物の顔が見て取れた。
年齢は20歳を回った程度だろう。皮肉っぽい顔のつくりで目つきはやたらと悪い。肌は白いため黒人ではない、東洋人風の顔のつくりである。背はそれほど高くない。日本人平均より若干高い、という感じだろう。黒いライダースーツのようなものを身にまとっている。
「暗殺者が依頼主の名を言うと思ったか?
実のところ、あんたらを殺す機会なら幾らでもあった。だがね、ただ殺すだけじゃなく、戦って殺して欲しいんだそうだ。普通は受けない、ばかげた話だからな」
「僕と対等に戦えるとでも?なめられたものですね」
怒りに熱くなる頭をなんとかなだめながら言う。
「…一つ言っておくが、竜にはならないほうがいいぞ。その時は、俺はその娘を連れて逃げることにしている。俺もろとも娘を吹き飛ばすつもりなら構わないがな」
その言葉が戦闘開始の合図だった。

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board4 - No.4238

3.仕事を始める暗殺者

投稿者:桂兎
2003年06月14日(土) 08時37分

続は目の前の黒ずくめの男に殴りかかる。
男の言う、依頼主とは誰なのだろう?自分たち兄弟が生きていると都合の悪い存在には違いない。
ただ、心当たりはおろか身に覚えも山ほどあるので、具体的に誰が依頼主か推測するのは不可能だ。
一つだけ言えることがある。
この暗殺者は竜堂兄弟が竜に変身できることを知っているということだ。
どのような経路でそれを知りえたのかは分からないが、フォーシスターズの代理人、レディLあたりが出所か。
とすれば、こちらの能力はかなりのところまで知られている可能性がある。
続は右腕を引き絞り、全力でパンチを放った。
暗殺者はそれを避けなかった。避けずに右足を蹴り上げ、ブーツのエッジで続の拳を打ち払った。
続は勢いを殺せず前につんのめる。
一歩二歩と地面を踏みしめ、持ち前の筋力で並の人間ならば転倒必至な状態から強引に持ち直すと、三歩目で回し蹴りを放つ。
暗殺者を捉えたように感じたが、蹴りは虚しく空を切り、回転力は殺されることのないまま壁に叩き込まれる。
ベニヤ板はひとたまりもなく叩き割られた。
暗殺者は滑るように間合いを離している。

オーフェンは考える。
目前の相手、竜堂続は以前に戦った相手に似ている。
「悪霊」ジャック・フリズビー、そしてレッド・ドラゴン種族のヘルパートを思い出させる。
ただの一撃で人体を破壊するパワー。人間には不可能なスピード。
だが、ジャックやヘルパートに比べれば、続は「危険」ではあるが「脅威」ではない。
動き、間合いは人間と同じ。レッド・ドラゴンのように変幻自在ではない。
スピードは速い、が、ジャックほど速くはない。
動物の身体というのは、その身体にふさわしい運動能力を発揮できるようにつくられているのだ。筋力が十倍になれば十倍速く走れるという訳にはいかない。十分に能力を発揮したければ、筋力に見合った走法を身に付けねばならない。さもなければ最初の一歩で宙に跳ね上がることになる。
ジャックは格闘技(と言って良いのか分からない。だがそれ以外にふさわしい単語はないだろう)に長けていた。
レッド・ドラゴンは、内臓や決まった形すらない生物だから、有骨の生物とは運動原理じたいが違う。
彼らに比べれば、続は明らかに取り組みやすい相手だった。
入手した情報によれば杖術の経験ありとのことだが、十分に修めた訳ではあるまい。無駄の多い身のこなし、隙の多い攻撃。経験は自らの血肉になってこそ意味がある。
かといって、迂闊に攻撃するのは危険すぎる。
情報によれば、竜は人を殺すに充分な腕力をそなえるという。攻撃を食らっても致命傷を受けない限り、魔術で治療することは不可能ではないし、ある程度の傷なら無視することもできるが、ほんの数秒が命に関わる戦いには、慎重に慎重を期すことが必要だ。
竜に生半可な攻撃は効かないという。打撃、刃物、銃器も駄目。
さらに、生命に危険が及んだり、気を失わせるような攻撃は、無条件に竜に変えてしまうらしい。

オーフェンは腰から肉厚大振りのナイフを抜きはなった。
続の動きが止まる隙を見計らい、右腕めがけ切りかかる。その動きには毛ほどの隙も、無駄もない。
ちぃん、とまるでガラスが打ちあったような音を立てた。
はじめから効かないつもりで切り込んだが、確かに効かない。
オーフェンは切りかかった勢いを殺さず、そのまま続の側を通り過ぎ、身体を半回転させて正対する。
ナイフは僅かにも表面を削った形跡すらない。
ナイフを鞘に収め、考える。
竜はウロコで覆われているという。
切り込んだときの音と感触からすれば金属ではない、陶器かガラスか、それに類する材質のようだ。
それで全身がくまなく覆われているとすれば、防御の点では申し分ない。
だが、それでは動きに支障をきたす。おそらくウロコの綴り方に一工夫あるに違いない。
甲羅やウロコを持つ生物の特徴を思い出し、対処法を練る。

続は暗殺者が動きを止めたのを見て、安堵した。
ナイフで切りつけられたときには一瞬驚いたが、竜のウロコは事もなく防いでくれた。
暗殺者が動きを止めたのは、攻め手を失ったためだろうか。
続にはそれを判断する材料がない。
相手の情報を持っていないだけではない。相手の動きを予測し、自らの行動の指針ともなる実戦経験が不足している。
絶対に傷を負わない身体を盾に、相手を一方的になぶる戦いなど、経験のうちには入らない。

オーフェンは右の掌を前にかざし、叫んだ。
「我は放つ光の白刃!」
光と熱の奔流が続の元に殺到し、そして炸裂した。
「効くわけがねーな。だがっ」
熱が周囲に陽炎を立てているが、構わずその中心にかがみ込んでいる人影に走り寄る。
どんな動物であれ、強烈な閃光にさらされると本能的な防御反応を取る。
こちらの動きに気づいたのだろう。反射的に右腕を振り上げている。
オーフェンはその右腕を取り、肩に膝を当て、そのまま体重を掛けてひねりあげた。
ごきん、という音と共にあっさりと肩が外される。
続は突然の痛みに驚き、オーフェンから逃れようともがいたが、オーフェンは続の体を踏み台にとし、全力で蹴り出すことで飛び離れた。
さすがに完璧な着地というわけには行かず、オーフェンは左手を床に付きつつ側転気味の前転をすることで体勢を整えた。
続は床に這いつくばっている。。
ものの数秒間の出来事だが、オーフェンは手応えを掴んでいた。
「ふん、たまげたか。関節がある以上関節技は効くよな」

続は怒りに燃えていたが、それ以上に信じられないという気持ちが強かった。
暗殺者が放った光と熱にではない。どんな手品を使ったのか、それとも超能力なのか分からないが、それはダメージにはならなかった。それよりも、関節を決められ肩を外されたこと、自分を傷つける者がいることに驚いていた。
痛みで考えがまとまらない。
突発的な事故に遭うと、人は多かれ少なかれ正気を失う。
パニックになることもあれば、茫然自失の状態になることもある。
そしてこれが竜堂兄弟の弱点である。傷を負わぬ者に傷の痛みなど分からないのだから。

オーフェンはどのようにこの戦いの決着をつけるか、考えていた。
今の自分ならば負ける気はしない。
問題は、倒す方法が限られているということだ。
天性の暗殺者レッド・ドラゴンも、熱衝撃波の直撃を食らえば吹き飛ぶ。
真正面からの熱衝撃波すら避けるのがレッド・ドラゴンだし、体の半分が吹き飛んだところで意に介さない種族だが、それでも攻撃の効果はある。
だが、今相対している相手は、熱衝撃波がまったく効いていないようだ。
事前に知った情報からすれば、この男を倒すには、一撃で致命傷を与える以外に方法は無いのだ。切ったり突いたりが効かないことは確認済みだ。
ならば、体内から破るしかない。
口で言うのは簡単だ、誰だって思いつく。が、実際にどうすればいいかは別問題である。
ある意味、これは株に似ている。株の儲け方は単純だ。安値で株を買い、高値で売ればいい。だが、実際に儲けようとすれば、時期を見抜く眼力と情報を集め処理する能力が必要だ。
単純だが困難だ。そして真理は、ときにこのようにして姿をあらわす。厄介なことだ。

オーフェンは胸のポケットから、先ほどとは異なる比較的小振りのナイフを取り出し、右手に持って構える。
続の様子を慎重に観察し、ゆっくりと間合いをはかる。
間合いを制することは勝負を制することだ。
相手は右腕が利かない。右に回り込むのは定石だが、別の意図があった。
だん、と床が鳴り、オーフェンは飛び込んだ。左拳で続の右肩を狙う。
続はそれを見て取り、身体をよじり後ろに下がることで避けようとした。痛む肩を更に狙われるのは避けたかったし、現実にその目的は達成された。が、オーフェンは始めから避けられると思っていた。第一当たったところで大したダメージにはならない。本命は右手のナイフだった。
ナイフを続の顔めがけ突きつけ、柄にあるスイッチを押す。
パチンという音と共に刀身が飛び出した。
続は顔を背け、左手で顔を覆った。目はつむっている。刀身自体は左手のウロコで弾かれたが、体勢を大きく崩していた。
顔めがけてものが飛んできたとき、とっさに目をつむってしまうのは当然の防衛反応だ。オーフェンは幼年期よりそうならないための訓練を受けているが、続はそのような訓練を受けてはいない。
オーフェンは続けざまに、左足で続の足を払う。
一連の動作には一瞬の遅滞もない。洗練された技術の結実がそこにあった。
続の身体は宙に舞った。

続には、自分の身に何が起こったのか、自分がどんな状況なのかも認識できなかった。
いや、断片的な記憶はある。暗殺者が殴りかかってきたところまでは覚えている。右肩を狙われ、身をよじって避けた。次に見たのは眼前に迫る銀色に輝くものだった。危険を感じ、とっさに顔をかばった。だが、それ以降はいったい何が起きたのか。記憶の中に暗殺者の姿はない。

続は地面に落下した。
右手が利かず、左手は顔をかばっているため、受け身の取りようがない。
オーフェンはそれによるダメージは期待していなかった。
必要なのは相手の体勢を崩すこと。そして相手に意識の空白を作ることにある。
オーフェンは魔術の構成を組み上げている。これまでに何百回と組んだ構成は、意識せずとも一瞬のうちに組み上げることができる。
オーフェンが右手を貫手の形とし続の口に突き込むのと、その言葉を叫ぶのは同時だった。
「我は放つ光の白刃!」
呪文を言い終わる前に熱衝撃波が発生し、強靱無比な竜のウロコの内部を駆けめぐった。
大木すらなぎ倒す衝撃波は竜の体組織をめちゃくちゃに引き裂き、金属を融解させる高熱は肉を焼き水分を蒸発させた。蒸発した水分が続の体を風船のように膨らませる。内圧に耐え切れず、表皮がはじけ飛ぶ。
オーフェンは既に続の口腔から右手を引き抜いていた。右手を見ると、革の手袋は完全に焼け落ちている。
魔力を極力制御したつもりだったが、それでも火傷を負っていた。
「…我は癒す、斜陽の傷痕」
火傷を魔術で癒す。オーフェンは氷のように冷静だった。
勝つべき戦いであり、問題なく勝てたのだから。

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board4 - No.4239

4.暗殺者は仕事を終える

投稿者:桂兎
2003年06月14日(土) 08時38分

アザリーは戻ってきていた。
人質の茉理は、目を見開き口を開け、惚けたような顔をしている。
「あら?気が触れちゃったかしら」
口をぱくぱくさせているが、言葉が出てこないようだ。
息をつき、必死で言葉を紡ごうとする。
「ひ、人殺し。
何の、何の恨みがあって続さんを…」
アザリーが目を丸くした。
「あら、私たちは殺さねばならないときには殺すわ。それが魔術士だもの」
アザリーは茉理を哀れんだ目で見る。
「アザリー、あと3人いる。今度はバルトアンデルスの剣を使わせてくれ」
オーフェンが声をかけた。
「じゃあね、お嬢ちゃん。朝になれば誰かが見つけてくれるわ。私たちは3つ仕事を片づけなければならないから、そのワイヤーははずせないけど」
茉理は絶望的な表情になった。
夜明けまではまだ4時間以上ある。この二人なら、本当に従兄弟たちを皆殺しにしてしまうかもしれない。
叫べば誰かが来てくれるかも。
「あら、叫べば誰かが来てくれると思ってるみたいね。しょうがないか」
アザリーはそう言うと、茉理の瞳をのぞき込んだ。
ふっと、視野が狭まる。泥の中に引きずり込まれるような感覚だ。
「白魔術か」
「ええ、眠らせるついでに記憶をね。後でやっかいなことになりそうだし」
「ワイヤーを外し、適当なところに寝かせておこう。傷も消しておこうか」
「おわったら次ね」
「次は、長男かな?」
遠くから響くように声が遠い。眠るまいと努力するが、意識は宙を浮くかのように頼りない。
眠ってしまえば大変なことになると、自分に言い聞かせ意識を鼓舞するが、それすら難儀だ。
目の前がすっと暗くなる。
まぶたが閉じたんだ、と思った瞬間、茉理はなにも分からなくなった。

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board4 - No.4240

Re:読んでないです

投稿者:久太郎
2003年06月14日(土) 15時22分

> 何だかもう、意味も知らずにただ単に偉そうな役職を並べただけですねぇ。

・・・さすがに、それは分かってやっているギャグだと思いますが。
作者もすでに銀英伝型の「設定かっちり・首尾一貫」ということは放棄してますよね。
物語の内的整合性にはもはやこだわっていないのがアリアリ。
また、大多数の読者も、読んだ瞬間とりあえず違和感なければいいんでしょうね。
それを銀英伝と同じ文体でやられるから、紛らわしいぞ!

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board4 - No.4241

Re:お遊びついでに

投稿者:たくやん
2003年06月14日(土) 16時17分

ちょっと反論します。清廉な専制政治より腐敗した民主主義がいいと言っているのは、言論の自由がある上で建前でも民衆に主権があるからではないでしょうか?北朝鮮に言論の自由があるとは思えないのですが?旧ソ連の共産主義に関して、一党独裁でありさらには言論の自由がないので民主主義とは田中芳樹は認めてなかったと思います。まその後で、まだ歴史の中で共産主義が消えた訳ではない。また復活するかもしれないと負け惜しみみたいな事言ってますがね。

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board4 - No.4242

野暮だとは思ったんですが

投稿者:佐々木公彦
2003年06月14日(土) 17時20分

まあ,一応言っておこうかなって感じで。
で、

> また関白、摂政と同時に、太政大臣や征夷大将軍の職は兼ねられません。
> というよりも関白、摂政は大元帥としての統帥権を持っているのに、
> 何故に征夷大将軍という一般制服軍人の最高位職になる必要があるんでしょう?

武家の棟梁ってだけですからね,征夷大将軍って。

> これは太政大臣も同様です。
> 関白になった後に、太政大臣や征夷大将軍の役職を空席にしておけば良いのに。

秀吉の官位って,関白にして太政大臣じゃありませんでしたっけ?
太政大臣と関白の兼務って無しですか?

> 何だかもう、意味も知らずにただ単に偉そうな役職を並べただけですねぇ。

これは私もギャグだと思います。
ええ、もう、中書令という王太子を補佐する職務を知っていた,同一人物が,関白と,摂政が同時に存在しないことなど知らないはずが無いと思っていますから。

> あと、皇室典範に関しては気にするだけ野暮でしょう。
> 明治以降の皇室には関白なんて役職、存在しませんし。旗もありません。
> 皇室典範なんて単なる法律ですから、変えてしまえば良いので。

いちおう、戦前は憲法と並ぶ最高法規だったので,まあ,それなりに,ほかの法律よりは格が上らしいですが,所詮法律は法律に過ぎないですよね。
小早川さんでしたっけ?
おそらく女性ですよね。
彼女に限って,関白も,摂政も兼ねてもオッケーって改正すれば良いだけですけど,おそらく,国会での改正はされてないですよね。
まあ,勝手に摂政や関白を名乗っちゃいけないって法律も名だろうけど。

そもそも,女の関白ってありなのか?
なぞは尽きないなー

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board4 - No.4243

Re:お遊びついでに

投稿者:おちゃわん
2003年06月14日(土) 17時32分

レスありがとうございます。

私が言いたかったのは、民衆は政治的権利より基本的にパンを求めているのではないか?ということなのです。
百歩譲って、言論の自由があり、かつ民衆に主権(現象として公正自由な普通選挙ができる)があったとしても、国民が貧しいのであれば、豊かな国(多少主権在民に制限があったとしても、ある程度経済的繁栄を享受できる)に行きたいのではないかということです。
もちろん、政治的自由に関する価値の重さは人それぞれ違うため、決してそうは思わない人間がいることは知っています。
しかし総体としてそういう人間が多いのではないか?と思うのです。

今回の反銀英伝にしても、ラップがラインハルトに心酔する要素として、理念または制度として確立された民主主義よりも、現実問題として民衆を救うのは有能で強力な指導者ではないか?とかんがえていくところにあるのです。

その上で、机上の空論に過ぎない、田中芳樹の民主主義論にぶつけてみたかったのです。

ではでは

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board4 - No.4244

Re:反銀英伝・ラップ寝返る

投稿者:イッチー
2003年06月14日(土) 20時03分

フェザーンで政権交代がおこなわれているころ、シュターデンとフレーゲル男爵率いる門閥貴族連合軍によるフェザーン攻撃が始まった。だが、単なる烏合の衆は、ビュコック提督の敵ではなかった。フェザーン星域会戦は同盟軍の大勝利に終わり、シュターデン提督は戦死した。
 「もはや伯父上のもとには帰れん!こうなったら、ビュコック元帥に一対一の対戦を挑み、帝国貴族の滅びの美学を完成させるのだ!」フレーゲル男爵は部下に対して、特攻を命じた。
 「おやめなさい。無駄なことです。ガイエスブルク要塞に帰還するなり、どこかに落ち延びるなり、今後の身の振り方を考えることです」参謀のシューマッハ大佐は説得した。しかし、フレーゲルは耳を貸さなかった。フレーゲルがシューマッハを害しようとするにおよび、シューマッハはフレーゲルを射殺した。「責任は私がとる。同盟軍に投降しよう」シューマッハは部下とともに同盟軍に投降した。

 フェザーン解放に失敗したことで、ブラウンシュヴァイク公の声望はますます落ちる一方であった。辺境星域では、メルカッツをもその配下に加えたキルヒアイス艦隊がその支配地域を広げ、ラインハルト艦隊に戦いを挑んだ貴族軍もことごとく撃破された。門閥貴族側の貴族たちも次々とフェザーンでの財産の保護と引き換えに同盟軍に投降したり、ラインハルト陣営に寝返るものが後を絶たなかった。
 フェザーンでの財産を凍結され、思うように動きが取れなかったリッテンハイム候に残留組の貴族がささやく。「こうなったら、ブラウンシュヴァイク公の首を手土産にして、ローエングラム候に投降するしかありません」
 ファーレンハイト艦隊が最後の決戦に出撃し、要塞内が手薄になるや否や、リッテンハイム候は配下の兵士を引き連れて、ブラウンシュヴァイク公を急襲した。ブラウンシュヴァイク公は殺害されたが、リッテンハイム候も応戦したアンスバッハによって殺害された。リッテンハイム候の部下達は主人が死亡すると、四散した。
 ラインハルトのもとにガイエスブルク要塞から通信が入ったのはその直後であった。
 「ブラウンシュヴァイク公の副官であるアンスバッハ准将であります。ブラウンシュヴァイク公もリッテンハイム候も自決されました。全軍は攻撃を中止し、降伏いたします」ファーレンハイト艦隊も攻撃を中止した。
 ラインハルト艦隊が入城すると、アンスバッハは自決しており、残りの部隊はおとなしく武装を解除した。やがて、キルヒアイス艦隊も合流した。ラインハルトは門閥貴族軍の指導的地位にあった大貴族を粛清したほかは、寛大な態度をとり、メルカッツ・ファーレンハイト提督やその他の将兵についてはおとがめなしとされた。オーベルシュタインの進言により、メルカッツはラインハルト直属の提督となり、代わりにファーレンハイトがキルヒアイス配下となった、これは、オーベルシュタインがキルヒアイスの勢力拡大を恐れたためと言われる。
 ラインハルトは配下の提督たちを集めた。「ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ伯爵令嬢の情報によれば、リヒテンラーデ公が余を追い落とすために謀略をめぐらしているらしい。これからミッターマイヤー、ロイエンタール、メルカッツらはオーディンに余とともにオーディンに帰還し、リヒテンラーデ公を討つ。キルヒアイスは配下の提督とともにここに残り、戦後処理をおこなうこと。オーベルシュタインはフェザーンに赴き、同盟軍との間に休戦協定の交渉にあたってくれ」
 リヒテンラーデ公は帝位簒奪をたくらんだという容疑をかけられ、自決を強要された。翌日、帝国の国営テレビは放送の予定を変更し、臨時ニュースを報じた。「本日、皇帝陛下はラインハルト・フォン・ローエングラム候を公爵に叙されたうえに、帝国宰相に任命されました。新帝国宰相ローエングラム公より帝国臣民に対して重大発表がおこなわれます」
 「皇帝陛下の命により、これまで叛乱軍という不名誉な名称ので呼ばれていた自由惑星同盟の存在をここに公認する。銀河帝国は同盟軍のフェザーンからの撤退を要求するとともに、休戦協定の締結の用意があることをここに宣言する」

 このニュースが同盟に伝えられると、同盟最高評議会議長ヨブ・トリューニヒトもまた帝国との休戦協定締結の用意があることを表明した。

 ラップは早速、ハイネセンを離れ、フェザーンに向かった。フェザーンには既に帝国全権としてオーベルシュタインが到着していた。
 「ジャン・ロベール・ラップ少佐(帝国では客員ということで同盟より2階級下の扱い)。大役ご苦労であった。ローエングラム公はこの度の君の働きぶりに非常に満足の意を表しておられる。オーディンでは君を厚く遇するであろう」
 「私はもう少し、同盟との交渉に従事していたいのですが・・・」
 「それは私がおこなう。君は同盟首脳部に顔と名前が知られすぎている。同盟との間に正式な外交ルートが出来た以上、君を諜報活動に使うわけにはいかないな」
 ラップはそのままオーディンに送還された。
 「ジャン・ロベール・ラップ少佐。この度の自由惑星同盟との交渉における卿の働きぶりは実に見事であった。卿を2階級特進で大佐に任命し、男爵として帝国貴族に列するものとする。なお、帝国軍人としては退役を命ずる」オーディンではラインハルトが直々にラップを表彰した。
 「軍人として退役を命じるとはどういうことですか!?」
 「同盟との休戦がなった以上、もはや軍人はそれほど必要ではないのだ。今後は貴族の一員として余の覇権の成就に尽くしてくれ」ラップはていよく新しくあてがわれた領地に追いやられた。彼がオーディンに戻ってくるのは、貴族院が開設され、貴族院議員に任命されてからのこととなる。

 フェザーンでは帝国と同盟の休戦協定の交渉がすすめられていた。帝国側全権パウル・フォン・オーベルシュタイン上級大将と同盟側全権アレクサンドル・ビュコック元帥との間に結ばれた休戦協定では、帝国は同盟の存在を認め、全ての戦闘を互いに停止すること、同盟軍はフェザーンから撤退するが、その見返りとして、帝国は憲法を制定し、議会を開設すること、また同盟はこれまでのフェザーンの管理領として、持ち主の消滅した門閥貴族側貴族の財産の一部を受け取ることが明記された。そのころ、既に同盟軍はフェザーン銀行に預けられていたブランシュヴァイク公、リッテンハイム候の財産の一部を運び出しており、国内の強硬派の買収に使われていた。
 地球教内部では、この休戦協定を認めるか否かで激論が戦われていた。ド・ヴィリエ大主教は休戦協定を認め、同盟の信者の地球巡礼をも可能にし、地球をかってのローマと同じ役割を持たせることになることにして、精神世界の中心として再生をはかろうと主張した。総大主教は中立の立場をとった。ヴィリエはあくまでもこれまでの路線を主張する勢力をテロリストとして、帝国政府に通報した。フェザーンでは自治領主府が強硬派の地球教信者を根こそぎ検挙した。ルパートは既にド・ヴィリエと結びついていたのである。

 休戦協定はフェザーンで調印されることとなった。帝国側は、皇帝の名代としてローエングラム公、軍を代表してオーベルシュタイン、さらにガイエスブルクの戦後処理に携わっていたキルヒアイスが調印式に出席した。同盟側は政府を代表してトリューニヒトが、軍を代表してビュコックが、さらに帝国側の希望でヤンが出席した。ヤンの実際の姿を見た帝国側からはイメージとあまりにも掛け違い、驚きの声があがったという。

 ラインハルトの覇権の確立を願って祖国を裏切った男と恋人を捨てて、対帝国との強攻策を主張していた女はそれぞれ互いの自宅で休戦協定成立のニュースを見つめていた。

つづく?

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board4 - No.4245

Re:お遊びついでに

投稿者:TAC
2003年06月16日(月) 04時36分

政治形態なんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのです。

国民が求めているのはあくまでも豊かさです。
ただ、豊かさを実現する手段としては民主主義が優れているだけで。
国家が富の再配分の為の手段である以上、政治形態は手段の手段でしかありません。
手段の手段である民主主義にこだわるあまり、豊かさという目的を忘れるのは、
それこそファシズムと言われても仕方ないでしょう。

board4 - No.4246

タイムカウント

投稿者:ドミニオン
2003年06月16日(月) 12時49分

差し出がましいのですが、タイムカウントの創竜伝のところを12巻から13巻に変えるべきです。
一応、新刊を出したのですから。

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board4 - No.4247

漢字廃止って、むしろ進歩派の運動だったのだが

投稿者:新Q太郎
2003年06月16日(月) 12時51分

漢字廃止を極北としつつ、その前段階として導入されたのが「常用漢字」なわけで。
これに対し独り立ち、孤独なる闘いを続けたのが保守の伝説的人物・福田恆存。
彼の闘いの記録は文芸春秋から出た全集におさめられている。論争相手の中に金田一京介がいたりもして。今でも彼の論争のレトリック、筋道の立った議論、シェイクスピア全作品を翻訳した英語力をも駆使し言語を客観的に見る視野は多くの人の参考になるでしょう。

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board4 - No.4248

その話とは別ですが

投稿者:新Q太郎
2003年06月16日(月) 12時55分

始さんが言ってる「フランス革命にしても
ロシア革命にしても、民衆から出たと思っている」
とかいうのは(俗な意味での)「義戦」の肯定とちゃうか?

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board4 - No.4249

Re:反銀英伝・ラップ寝返る

投稿者:カン
2003年06月16日(月) 14時26分

はじめまして、イッチーさま。おちゃわんさま。
カンともうします。
貴方方の考察及び、創作 とても楽しく読ませていただきました。
思いもよらない展開と、すばらしい内容にただただ感心するばかりです。

僭越ながら少し、
これは私の「お題」から始まったIFの様です。
「お題」はザ・ベストの反銀英伝・思考実験編 救国軍事会議クーデター成功の可能性 から思いついたものです。
救国軍事会議を成功させるにはどうしたらいいか?を自分なりに考えてみて、ラップをクーデターの首謀者にしよう!となりました。
ラップ&グリーンヒルのコンビなら少しは成功の目もあるんじゃないかと。
こんなことはイッチーさまには孔子に論語でしょうが、いかがですか?

雑文失礼しました。

親記事No.4213スレッドの返信投稿
board4 - No.4250

Re:反銀英伝・ラップ寝返る

投稿者:イッチー
2003年06月16日(月) 18時07分

> はじめまして、イッチーさま。おちゃわんさま。
> カンともうします。

はじめまして。

> 貴方方の考察及び、創作 とても楽しく読ませていただきました。
> 思いもよらない展開と、すばらしい内容にただただ感心するばかりです。

ありがとうございます。

> 救国軍事会議を成功させるにはどうしたらいいか?を自分なりに考えてみて、ラップをクーデターの首謀者にしよう!となりました。
> ラップ&グリーンヒルのコンビなら少しは成功の目もあるんじゃないかと。
> こんなことはイッチーさまには孔子に論語でしょうが、いかがですか?

「孔子に論語とはこそばがゆいです」(笑)
リンチに代わって、ラップがクーデターの首謀者になるという設定を考えてみました。そのためには、まず、ラップが帝国軍の捕虜にならないといけません。しかし、アスターテ会戦の流れから言って、ラップのいた艦隊が捕虜になるというのは考えにくく、そうなると、ラップはアスターテ会戦では帰還し、次の帝国領侵攻作戦で捕虜になると設定したほうがよさそうです。(無理にアスターテで捕虜になったとすると、私の設定のように裏切り者になってしまい、クーデターを首謀することが出来なくなりますから)

ラップ、アスターテより帰還→ジェシカと結婚→帝国領侵攻作戦で捕虜となる。

この場合、ジェシカは北朝鮮に拉致された方の家族のように、対帝国強硬派となって、捕虜解放を要求するか、あるいはもう少し穏健な捕虜交換を要求する運動を始めるかしそうですが、政界にははいらない可能性が高くなりそうです。

帝国内戦中の同盟の内乱を希望するラインハルトは工作員として、ラップに白羽の矢をたてますが、その理由は「ヤンの親友だから」ということになりそうです。ただし、そうなると、ラップは最初からヤンをクーデターに引きずり込むことを目的とすることとなります。これはラインハルトにとっては、痛し痒しです。ヤンが同盟軍の主導権を握り、対帝国の防衛体制を構築してしまったら、ラインハルトにとっては将来の覇権成就には脅威となるからです。あえて、ラインハルトがヤンによるクーデターを促す理由を考えれば、「戦う相手は手ごわいほうが良い」という彼なりの倒錯した考え、帝国内の覇権成就の間、同盟が自壊してもらっては困るというのがあげられそうです。
 ラップは帰国すると、グリーンヒルとともにクーデターを計画するわけですが、その際、ラップは帝国領侵攻作戦で苦労してますので、フォークは仲間から除外されるでしょう。ジェシカは結婚してますから、ヤンとフレデリカの仲は自然と進展しており、ラップはフレデリカやユリアン、さらにはキャゼルヌやシェーンコップあたりをまず味方につけて、ヤンを仲間に引き入れそうです。ただし、ヤンは救国軍事会議のような大規模なクーデターは否定し、トリューニヒトと強硬派の政権内からの排除といった限定的なクーデターを主張するでしょう。クーデター後の政権は、反戦派首班の文民政権、ヤンにもっとも親しいレベロ政権が樹立されるでしょう。レベロ政権のもとでは、帝国への講和呼びかけと帝国内戦におけるラインハルト陣営への好意的中立が決定される・・・といったあらすじになると思われます。
 ただし、問題はラップやヤン主体のクーデターになった場合、かなり反戦派に譲歩した政権が誕生すると思いますが、それを軍部が容認するかどうかという問題が残りますね。

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board4 - No.4252

Re:反銀英伝・ラップ寝返る

投稿者:おちゃわん
2003年06月17日(火) 16時01分

しばらく見ないうちにこんなに書き込みが・・・って感じです。

救国軍事会議のクーデター成功の可能性ですが、私は以下のどちらかの条件が少なくても揃っていなければむずかしいと思います。

①ヤンが救国軍事会議・同盟政府の両方に対し、中立の姿勢をとる
②ヤンが救国軍事会議側につく

という点です。
あの当時の同盟内の組織的な艦隊勢力としては
①パエッタ提督の第一艦隊
②ルグランジュ提督の第十一艦隊
③ヤンのイゼルローン駐留艦隊
しかありません。

これはヤン艦隊が同盟政府側についた段階で、救国軍事会議が制宙権を失うことを意味します。
なぜなら(言わなくてもわかると思いますが)、パエッタ提督を拘禁した段階で、第一艦隊を組織的に掌握することは不可能でしょうし(っていうか、司令官を拘禁した艦隊をヤン艦隊にぶつけたら、寝返りが多くて戦いにならない)
第十一艦隊とヤン艦隊では、艦隊数を互角としても司令官・兵の士気などを考えると、ヤン艦隊が負けるとは想定できない。

つまり、ヤンが政府側についた段階で、救国軍事会議はハイネセンに孤立し、ジリ貧になるわけです。しかも大消費地でです。

従って、クーデターを成功されるためには、あらかじめヤンを引き込んでおくか、ヤンを拘束・または暗殺する必要があるわけです。
で、おそらく(ていうか絶対に)ヤンが参加することはないでしょう。

というわけで、私なら、まずこういうシナリオを作ります。

クーデターについてのおおまかな計画は、変更しないとして情報部長ブロンズ中将に、ヤン艦隊の不正などのでっち上げを作らせる。
それを理由に国防委員会が(おそらく査閲部が所管部署なはず)ヤン司令官の査問・または召還を行わせる。
仮にヤンは疑ったとしても、行くしかない(史実の査閲会で証明済、あんな非合法的な召還にも応じてしまうので)

とりあえずイゼルローン駐留艦隊とヤンを引き離しておきます。
ヤンがハイネセンに到着した段階で、情報部または査閲部が取調べ名目によりヤンを拘束します。

その段階で首都クーデター決行、これは史実どおり。
ここでヤンにクーデターへの参加を促すか?拒否するなら、その場で軟禁・または暗殺する。
その後バグダッシュあたりを使って、以下のデマを組み合わせてイゼルローンに送って、イゼルローンを無力化する。
①ヤン提督も限定的ながら、クーデター容認していることにする
・国を二つに分けて内戦を長引かせられないため
・国民の自由などについてヤンと軍事会議で妥協が成立したなど
②イゼルローン艦隊がハイネセンに動けば、ヤンの命を保障しないと脅す。

そうするだけで、イゼルローン駐留艦隊は身動きがとれないでしょう。
まず、ヤンの命の危険を顧みず、行くべきか迷う

仮に行くとして、誰を艦隊司令官にするのか、アッテンボローがなるとは限らない、分艦隊司令官は複数いるし。

さらに第十一艦隊と戦わなければならない。ヤン抜きでどの程度の統率がとれるのか?兵士の士気は?と考えると、なかなか行動できにくい。

その後、同盟政府より正式に救国軍事会議に権限の委譲を行う。
トリさんはいないので、序列二位の委員長が議長代理として署名することになるだろう。

その後、旧同盟政府より、イゼルローンの武装解除を要求する。
執行部隊として十一艦隊をイゼルローンに派遣。
おそらくイゼルローンは戦うかどうかで二分するはず

こんなところでしょうか?

従って、私の意見としては誰がクーデターをするかというより、ヤンをいかに抑えるかが最重要ではないかと考えるわけです。
まあ、そういう意味ではラップの方がヤンによって多少やりづらいところがあるでしょうから、比較的向いているのかもしれませんね。

でわでわ

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