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投稿ログ228 (No.3774 - No.3782)

親記事No.3625スレッドの返信投稿
board4 - No.3774

とりあえず数点だけ

投稿者:パンツァー
2003年02月24日(月) 12時29分

議論をするのであれば、もう少し読解を確実にしてからにしてください。
何度か読めば、ずいぶん違うと思うのですよ。
一読しましたが、確かに鋭い指摘となっている部分もあります。
が、半分以上が勘違い等で占められているように思います。
どうか、もう少し整理をお願いしたい。
全部に返答するのが面倒なので、上の方の数点について回答します。
これを参考に、投稿内容を整理して、再投稿してください。
一々、この未熟と思われる内容に付き合うのが、はっきり言って苦痛です。
Kenさんにしては、不愉快極まりないでしょうが、私はどうも割りに合わないと思っているんですよ。こっちが一生懸命書いても、ろくに考えず適当に返答しているように思えて、ですね。
これは、私の側の問題だから、これを理由に感情的になってよいという理由にはならないのでしょうが。できる限り、表現は和らげるとしましょう。

☆ポイント1
> 冒険風ライダーさんは、「唯一」だ、などと述べていますか。

> (#3585)
> これはないでしょう。作品の外から「現代世界の物理法則に基づいた要塞の燃費問題」を持ち出してきたのであれば、その正当性や妥当性の立証責任は100%「持ち出してきた側」にあるのです。そしてその証明が「できるかもしれないし、できないかもしれない」で良いはずがないではありませんか。>

銀英伝世界にない物を導入するに際して、その物が銀英伝世界で正当または妥当であるかどうか、の立証責任は100%「持ち出してきた側」にある、と冒険風ライダーさんは、言っているのです。
文章の意味を理解してください。
「銀英伝世界」が議論の前提です。
銀英伝世界は、本を読めば、読者の間で共有可能ですが、
「銀英伝世界にない物」は、それができないでしょう。
「銀英伝世界にない物」を、「銀英伝世界」に通用する扱いとするには、
それなりの立証責任がいると言っているんです。
全然、冒険風ライダーさんの文章が理解できていないのですよ。

☆ポイント2
(#1726-1727)
> 外部からの補給に頼ることができない状態であることを当然承知しているはずのユリアンが「事態の急変には50年の歳月がかかる」と気長な持久戦戦略を述べているのに対して、「イゼルローン陣営における補給の権威」であるキャゼルヌが、孤立無援状態のイゼルローン要塞で50年もの持久戦を行うために必要な諸々の補給物資の調達に関して何ら懸念を抱いている様子がないのです。ということは、イゼルローン要塞で50年もの持久戦を行うに際し、補給事情は何ら問題にはならないということを、イゼルローン陣営の当事者達は当然のように認識していることになります。
> このことから、イゼルローン要塞には100万単位の人口を全て養えるだけの食糧自給能力と、軍隊が戦うに際して必要な戦略物資を全て自給自足で調達することができる能力が備わっていることが判明するのです。しかもこの自給自足能力は、孤立無援状態のイゼルローン要塞の人口と軍隊を半世紀以上も余裕で支えることができるというのですから、ほぼ半永久的に機能し続けるものであると言っても過言ではありません。そして、イゼルローン以外の要塞も、ほぼ同じ自給自足能力を保有していると考えて差し支えはないでしょう。>

イゼルローン要塞が有限の資材しか提供できないとしたら、50年という期間を区切ってみても、有限性が明らかになるのです。
50年経てば、イゼルローン要塞の提供能力の40%を消費するとか、90%であるとか、そういう次元の話になります。
キャゼルヌが「何ら懸念を抱いている様子がない」というのは、提供能力の何%を消費したとかいった計算すらしていない、ということを意味します。
これは、イゼルローン要塞が無尽蔵の生産能力を有しているから、としか考えようがないのです。

☆ポイント3
> これまた詭弁です。あなたは、私が冒険風ライダーさんや不沈戦艦さんと「移動要塞」について論争しているところへ、割り込んできたのでしょう。前後2回にわたる長大スレッドのテーマも「移動要塞」です。そこへ何の説明もなく「静止要塞」の自給能力を持ち出してどうするのですか。あなたが静止要塞のこと「だけ」を論じたいなら、別スレッドを立ててください。静止要塞で得た「小結論」を恒久移動要塞が可能という「大結論」へもってゆきたいなら、言葉のすりかえではなく、演繹なり帰納をやってください。

私は、Kenさんの文章を読む限り、「無限の自給自足能力」は、静止要塞のこととしか取れないといったのです。
「無限の自給自足能力」と「エンジンの燃費の皆無」とをベースにして、「移動要塞」が出来上がる以上、このようにしか読めないではありませんか?

それに、大本のスレッドを立てたのは、そもそも私ですよ。私が、参加するなといったら、Kenさんは、この議論から出て行くのですか?

☆ポイント4
> >同じ艦船であっても、質量の大きなものもあれば、小さなものもあるのです。
> >したがって、単純に考えれば、「物体の移動」に関する信頼性に値する理論が存在する上で、「質量」に関する一変数が相違するだけなのです。
>
> というものです。エアバスは「小質量で成り立つことが、大質量で成り立つとは限らない」ことの一例です。

「物体の移動」に関する信頼性に値する理論(A)が、成り立たないことを分かりやすく例示するために、比較例(B)を用いるわけでしょう?
だったら、Aを批判するに際して、基本的性質が同種のBを用いなければ、Bを用いてAを批判することにはならないのですよ。エアバスをBとしても、基本的性質が異なるので、宇宙船に関するAの性質を否定することになるわけがない、といったのです。

> と言われたので、私は帆船とタンカーの例を出しました。

この例も、全然よい比較ではありません。
銀英伝の冒頭部に、
<人類をして恒星間飛行を可能たらしめた三美神――亜空間跳躍航法と重力制御と完成制御の技術>
とあります。
イオンファゼカス号にしろ一般艦船にしろ、移動化されたガイエスブルグ要塞にしろ、駆動手段は、この三美神の系列で考える必要があります。ワープエンジンや通常エンジンを備えたもの同士である、ということです。したがって、駆動手段の異なる帆船とタンカーは、基本的性質が異なるので、まったく適切な例ではありません。

親記事No.3581スレッドの返信投稿
board4 - No.3775

この件については話が逆でしょうに

投稿者:不沈戦艦
2003年02月24日(月) 15時53分

> > >(1) イオン・ファゼカスは大質量ワープの実例ではない
>
>  繰り返しになるのですが、私がここで主張したかったのは
>
> 『時系列の関係上、イオン・ファゼカスがワープしたとすると、非常に強引な作品解釈を持ち込まないといけなくなるので、それはよほどのことがない限り避けるべきだ』
>
> ということでした。
>  はるか昔のイオン・ファゼカスが大質量ワープできたとすると、じゃあ、銀英伝3巻でシャフトがガイエスブルクのワープを新技術であるかのように自慢しているのは何故だとか、どうして同盟の面々は要塞がワープしてきた事にびっくりしてるんだ、ということになってしまうからです。
>  これを受け入れるには、文明が「健忘症」になって大質量ワープ技術のことを忘れてしまったとするしかありません。しかも、この健忘は「昔はできたことが、今はできなくなってしまいました」という軽度の健忘ではありません。「昔はできていたということそのものを忘れてしまいました」という重度の健忘です。また、大質量ワープのような「単純な」技術についてはなお苦しくなります。単純な技術は失われにくいからです。結局、この健忘(文明の衰退)という解釈は非常に受け入れ難いものになってしまいます。そのような文明の衰退があったという説明は本文中に全くないのですし。
>
>  ですから、作品を理路整然と解釈するためには、よほどのことがない限り、イオン・ファゼカスがワープしたと考えるべきではないのです。そのよほどのこととは、例えば「イオン・ファゼカスはワープした」というような直接的記述や、あるいは「イオン・ファゼカスは1年間で1光年以上を移動した」というようなワープ以外の解釈がありえないような強力な間接的記述の存在です。そのような証拠があるなら、いかに強引な作品解釈(文明の衰退)であっても、受け入れないわけにはいかないからです。
>  今のところ、そのような記述は見つかっていません。ですから、とりあえずイオン・ファゼカスはワープしなかったとみなすべきではないか……私が主張したかった事はそういうことでした。
>  ですから、私の上の主張への回答は、『いや、ここにイオン・ファゼカスがワープした証拠となる記述がある』というものや、『いや、お前の言っている論理そのものが間違っているのだ』というものだと思うのです。

 あのですね、「銀英伝世界」では「宇宙船がワープできるのは当たり前」の話ですよね?まさか、これを否定なさる方がいらっしゃるとは思えませんけど。ボリス・コーネフが使っているような小さな貨物用宇宙船ですら、ワープできるのが当然の世界なんです。

 そんな世界で「巨大なワープできない宇宙船」が存在し、しかもその宇宙船が「自由惑星同盟の建国にあたって、重要な役割を果たした」のなら、「イオン・ファゼカス号はワープできない宇宙船であったが」という記述がないと変です。本当に「ワープできない宇宙船」であったなら、作中で特筆されていなければならんでしょう。

 何か勘違いされている方が何人かいらっしゃるようですが、「記述がない」ということを根拠にすれば、何を主張しても作品論として許される、という訳ではありませんよ。「燃料補給の記述がないから、艦船の航続力は長大である」という主張には、「あれほど補給の重要性について繰り返し繰り返し強調されている作品であるにもかかわらず、有能と評されている将帥たちが、補給線寸断の危機にさらされている状況ですら、食料については心配していても、燃料について全く心配していない」からこそ、「銀英伝世界の艦船の航続力は長大であって、燃料補給の心配はあまりない」という主張が「記述がない」ことを根拠に主張できるんです。

 それと、「新技術」云々に関しては、シェーンコップが「新しい技術という訳でもない。スケールを大きくしただけのことだろう。それも、どちらかというと、開いた口がふさがらないという類だ」とまとめてますよね。それに対し、「新しい技術を開発させたと見える」と言っていたムライからの反論はありませんよ。

 もう、いい加減に「反対の為の反対」は、お止めになられたらいかがですか。「イオン・ファゼカス号はワープできなかった」論には、無理がありすぎます。

親記事No.3581スレッドの返信投稿
board4 - No.3776

Re:この件については話が逆でしょうに

投稿者:古典SFファン
2003年02月24日(月) 19時28分

>  あのですね、「銀英伝世界」では「宇宙船がワープできるのは当たり前」の話ですよね?まさか、これを否定なさる方がいらっしゃるとは思えませんけど。ボリス・コーネフが使っているような小さな貨物用宇宙船ですら、ワープできるのが当然の世界なんです。
>  そんな世界で「巨大なワープできない宇宙船」が存在し、しかもその宇宙船が「自由惑星同盟の建国にあたって、重要な役割を果たした」のなら、「イオン・ファゼカス号はワープできない宇宙船であったが」という記述がないと変です。本当に「ワープできない宇宙船」であったなら、作中で特筆されていなければならんでしょう。
>
横レスですが、これは、イオン・ファゼカス関連包括ですね?

はっきり申し上げますと・・。
それは、物語が書かれた前後関係で生じた破綻でしょう。
私にとっては、それを埋める試みの1つが、「イオン・ファゼカス亜光速説」である
だけです。

仮想的な問い:
「大質量ワープが3巻時点で可能になった新技術でなかったとしたら=
 イオン・ファゼカスの時代からそれが可能であったとしたら、
 何故帝国は過去それを使わなかったのか?
 何故移動要塞の大軍団が同盟領を襲わなかったのか?」

現実的な答え:
「3巻を書いた時にそう言う事まで取り繕って考えなかった。
 要塞対要塞はエンタテイメントとして面白いし、既に作中で出しているギミック
 (ワープ理論)をちょっといじくれば要塞を運べるので、やってみた。
 作中の過去にその技術が使われた場合どうなるかまで、作者は構っていな
 かった。
 それに、作者にとってはそう言う歴史を書かなければ、矛盾などは生じないので
 ある。」

読者にとっての解釈の余地:
「大質量ワープが過去から可能だったとしたら、使われなかったのは何故か?」
「忘れた」
「使えない理由が出来た」
「必要なかった」
「たまたま金がなかった」
「歴史的状況でそう言う可能性が実現化しなかった」
「実はその技術(大質量ワープ技術)は3巻時点までなかった」
etc・・。

現実的な理由から言えば、書いてないのは当然です。
3巻設定は後付けなのですからね。
1巻が書かれた当時、イオン・ファゼカスはワープ船であったかも知れません。
しかし、3巻が書かれた時点で、それでは都合が悪い事態が生じたのです。
その都合の悪さをどう解決するかについての意見の対立という事でしょう。

>  何か勘違いされている方が何人かいらっしゃるようですが、「記述がない」ということを根拠にすれば、何を主張しても作品論として許される、という訳ではありませんよ。「燃料補給の記述がないから、艦船の航続力は長大である」という主張には、「あれほど補給の重要性について繰り返し繰り返し強調されている作品であるにもかかわらず、有能と評されている将帥たちが、補給線寸断の危機にさらされている状況ですら、食料については心配していても、燃料について全く心配していない」からこそ、「銀英伝世界の艦船の航続力は長大であって、燃料補給の心配はあまりない」という主張が「記述がない」ことを根拠に主張できるんです。
>

それは、違います。
まず、「何を主張しても許される」などという文脈で語られるような事はやって
おりません。

3巻で大質量物体をワープさせる技術が付加されるまで、1巻でイオン・ファゼカスが
ワープ能力を持っていたのかどうかなどという問題を気にする必要はなかったのです。
記述の有無に寄らず、「ワープ能力がある」と解釈出来ていたのです。
逆に申します。
大質量のワープが特別なものであるという設定が後づけされなければ、そもそも
ワープさせる物体の質量の限界などという事を、読者は考えさえしなかったでしょう。

しかし、現実時間で言えば後で追加されたその設定によって、作中の歴史の流れに
IFが生じてしまいました。
そこで初めて、「イオン・ファゼカスに関するワープ能力の記述がない」事による
別解釈の余地が生じたのです。
作中のどこにでも、何にでも妙な設定を突っ込んだわけではありません。
「要塞の大質量ワープ」という事実の付加によって初めて、同等以上の大質量物体の
ワープが出来たのなら、何故?という謎が生じ、それを説明しえるポイントを探した
結果が「イオン・ファゼカス」にたどり着いたと言うだけの事です。

不沈戦艦さんが(前後しますが)言われる
「そんな事までしなくても説明は出来るだろう」
という趣旨のお話(だと思いますが)は分からなくもありません。
が、ガイエスブルク以前の大質量ワープの実例があるとすれば、それはイオン・ファ
ゼカスだけです。
これを切り捨てると、以後その技術が引き起こすかも知れない問題は全部消えます。
作中歴史のIFは綺麗になくなるのです。
これに取り付いて話を展開する人間が他にも居るのは、私には自明の事と思えます。

そう言うやり方自体が「認められる・認められない」というお話となると、これはもう
主観の相違です。

>  それと、「新技術」云々に関しては、シェーンコップが「新しい技術という訳でもない。スケールを大きくしただけのことだろう。それも、どちらかというと、開いた口がふさがらないという類だ」とまとめてますよね。それに対し、「新しい技術を開発させたと見える」と言っていたムライからの反論はありませんよ。
>

ムライが何も言わなかったのは、当然です。
シェーンコップもムライも技術者ではなく、技術論を戦わせる場所でも状況でもない
からです。
彼らが「これは新しい技術だ」「いや違う」と喧喧囂囂し、結論を出したとしても、
意味がないからです。
そも、作中でヤンの幕僚たちが技術論を戦わせていたケースは記憶にありません。

この一幕について事実といえるのは、「二つの意見があった」という事だけでしょう。
しかも、作中で技術者ではないと分かっている人々の。
そして、そこで明示されているのは
「ムライはガイエスブルクのワープについて、新しい技術を開発させたと判断した」
「シェーンコップはスケールを大きくしただけだと判断した」
という事だけです。

双方とも、過去に帝国あるいは同盟が同規模のワープ技術を持っていたかについて、
どちらかといえば否定的印象を、私には与えます。

シェーンコップは「スケールを大きくしただけ」と言う。
しかし、実際にはシャフトは「エンジンの同調」と言う技術を開発しています。
それなしには、要塞のワープが出来ないのは作中で明らかな事です。
つまるところ、シェーンコップには技術的に鍵となる要素が見えていないのです。
彼はワープ技術の専門と言うわけではないから、知らないのは当たり前です。
作中の前後関係からして、明らかに「そう言うことについては大して知らない」
のです。彼は。
ムライもまた、そう言う「情報の欠如」については同じ事でしょう。
しかし、彼は参謀です。
かつてそう言う技術が存在し、また運用されていたとしたら、知っていても
不思議はありません。
しかし、ムライは「知らなかった」。
だから新技術だと言ったのです。

この一幕は、3巻の時点で大質量ワープが新技術扱いされている事について
傍証は与えても、過去それが使われていたかどうかについては示唆しません。
これだけでは「あった」とも「なかった」とも言いかねるのです。

正直言って、冒頭で言ったように、大質量ワープが特別扱いされるまで、こんな
言葉尻をつつくようなぎくしゃくした解釈は一切考える必要がなく、
「あの世界の宇宙船はすべからく全部ワープ船」
で全然問題なかったのです。

しかし、この台詞以降、「大質量ワープがずっとあった」として話を進めると、
かつてそれが使われなかった理由についてのIFが生じてしまいます。
それがなかったならば生じない問題が。

「それは破綻ではない」と仰るのも、また結構な事です。
矛盾を繕う他の手段を提示してくださるのもありがたい話です。

が、「そのような補完の仕方は、作品論としては認められない」というお話
ならば、設定の風呂敷が破れたところを繕うなどという向きの話はもう作品論より
二次創作寄りでしょう。
作品そのものについての検討より、「IF」・・だったら?に踏み込んで
しまっていますから。

私自身がしているのは、作品論ではなく、設定の遊びです。
徹頭徹尾物理理論を使用した「イオン・ファゼカス亜光速説」を書いてしまった
のも、そのあたりからです。
終始「あるべき」「自然」より「可能・不可能」についてしか述べないという
態度を取っているのも、そのためです。
・・あれはあまりにやりすぎたと思ったので、ちょっと論点を引き戻して、
いま少し取り付きやすいIFを出してみたのですが。

そも、この枝が入っているイゼルローンの移動要塞化の話自体、私の目から見れば
純粋なIFであり二次創作なのです。
論者の冒険風ライダー氏自身は、別のお考えかも知れませんが、私には、あれは
設定の遊びの極地に見えます。
作中の事実という仮想から別の仮想を引き出し、その仮想からまた仮想を積み上げて
移動する無敵の巨大要塞にするという、芸術的な空中楼閣です。

・・その要塞を効果的に破壊するミサイルを設計してみたのは、ちょっと悪趣味な
遊びだったかも知れませんが。
>
>  もう、いい加減に「反対の為の反対」は、お止めになられたらいかがですか。「イオン・ファゼカス号はワープできなかった」論には、無理がありすぎます。

ご不快だったら申し訳ありませんしたm(__)m。
しかし、このような趣旨の発言自体が全てルール違反であり、
「観客を楽しませる架空設定の架空戦記的出し物」
としても面白くなく、認め得ざるべきものなのでしょうか?

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board4 - No.3777

Re:この件については話が逆でしょうに

投稿者:Night
2003年02月25日(火) 03時53分

 おおよそのことは既に古典SFファンさんがまとめてくださっていますので、私としてはそれに補足するような形になります。(度々ありがとうございます>古典SFファンさん)

 銀英伝1巻を書いた時点で、作者である田中芳樹氏の頭の中では、確かにイオン・ファゼカスはワープ船だったのだと思います。この時点から3巻の展開を思いついていたのだったら、ワープの可否について一言言及されていておかしくありませんから。そういう意味で、そもそも3巻が書かれるまでは「ワープできる質量に限界がある」という法則は銀英伝宇宙の中にはなかったのでしょう。
 ですが、3巻で「要塞対要塞」というシチュエーションを描こうと思ったとき、それに説得力を持たせるためのギミックとして、田中氏は大質量ワープを新技術という形で導入してしまいました。推測ですが、このとき、田中氏はイオン・ファゼカスの質量のことなどすっかり忘れてしまっていたか、あるいは、覚えていたとしても、それほど大きな問題ではないとして意図的に無視したのでしょう。

 現実世界の事情としては、おそらく以上のような流れによって、銀英伝の中には矛盾と思われるような相反する記述が存在する事になってしまいました。ここで、読者の側の反応としては色々とあると思うわけです。「矛盾がある、おかしい」と言って嘲笑して終わりという反応も当然ありだとは思うのですが、以前から言われているように、上級シャーロキアンとして物語の設定の矛盾をうまく解釈する、という楽しみ方も当然あると思うわけです。
 では、どうすればこの設定上の矛盾をうまく解釈する事ができるか。その為の仮説として、私は「文明の衰退」「イオン・ファゼカスはワープ船でない」という二つの仮説を挙げました。
 この内、「文明の衰退」という仮説は、誰もが真っ先に思いつく説だと思うのですが、非常に強引で無理がある仮説なので、これを使うのはできれば避けたいところです。それに対して「イオン・ファゼカスはワープ船でない」とする仮説を使うと、完全にとは言いませんが、今のところ、わりと綺麗な形で設定の矛盾を解消する事ができます(少なくとも私にはそう思えます)。であれば、作品解釈の上ではこちらを使うべきではないか。私が言いたかったのはそういうことです。また、イオン・ファゼカスが大質量ワープの実例として出される時、この時系列上の矛盾について特に問題視されている様子もなかったので、皆さんはこの辺りの問題についてどのように考えているか知りたかったこともあり、問題提起をしたつもりでした。それが反対の為の反対ととられているのでしたら、おそらく私の文章力に問題があるのでしょう。それに関してはお詫びさせていただきます。

 ここから先は、私の憶測も入るので蛇足になります。古典SFファンさんの話と重複するかも知れませんが、前から思っていたことなので書いておきたいと思います。

 色々と議論されている「要塞の無限自給自足システム」ですが、私の推測としては、これも設定ミスの一種です。本当に無から有を生み出すような便利な補給システムが要塞の中に存在すると田中氏が考えたなら、補給事情にうるさい田中氏のこと、当然、その原理なり仕組なりについてそれなりにページを割いて説明をしていると思うのです。例えば、「光速を超えられない」という物理学の常識に対してワープと言うギミックが用意されているように、「質量保存の法則」に対しても「無限生成システム」というような何らかのギミックが用意されていてしかるべきと思うのです。ですが、そのような説明は特に見当たらない。
 ここで単なる推測になるのですが、おそらく、田中氏の頭の中では、要塞は『鉱山から油田から畑、工場、倉庫まで、生活に必要なものがおおよそ一揃いそろっている城塞都市』というようなイメージになっているのではないかと思うのです。物資の貯蔵がきき、必要なものは何でも中にあるから、いざとなったら長期篭城に耐えうる堅固な城であると。
 ここで問題となるのは、地上の城塞都市が開放系であり、篭城していてもさまざまな方法で質量欠損が埋められるのに対し、宇宙の要塞は(完全ではないが)閉鎖系であるということです。イゼルローンの床を掘ったところで鉱石が湧いてくるはずがない。この辺り、理系でない田中氏は良く考えずに設定してしまったのではないか、というのが私の推測です。(あるいは、星間物質を取り入れるとか、定期的に小惑星を拾ってくるといったことを漠然と考えていたのかもしれませんが)
 この問題に関しても、「矛盾している、おかしい」で笑い飛ばして終わりにしても良いのですが、皆さんはそこから無限自給自足システムという行間を埋めうる設定を作り出して、そこからさらに移動要塞と言う形にして楽しんでいるわけですよね。やはりこれは古典SFファンさんが仰るように、IFや二次創作の類と思います。
 私が一連の流れを読んでいて気になったのは、それがIFや二次創作の範疇を超えて、作中のキャラクター批判にまで及んできたからです。仮想戦記などで「太平洋戦争でこの新兵器さえ投入していれば日本は勝てた。それに気がつかなかった首脳部は全員馬鹿だ」と言っているような構図に見えて、釈然としない気持ちになったことは確かです。それ故に感情的になっていた部分もあったと思います。それについては、お詫びしたいと思います。

 とりあえず、以上です。

親記事No.3713スレッドの返信投稿
board4 - No.3778

Re:アルスラーン

投稿者:八木あつし
2003年02月25日(火) 14時46分

全てのタナウツ同志の皆さん!
我らが偉大なる領導者・田中芳樹がとうとうやってくれました!
いや、むしろ角川書店の大英断と言うべきです。
田中芳樹の代表作「アルスラーン戦記」の出版元が、角川書店から光文社に変わりました。
今後、角川書店からアルスラーン戦記の新刊が出ることはありません。11巻「魔軍襲来」は光文社より新書サイズで発刊されます。また挿絵も天野喜孝氏から、丹野忍氏に変更されます。
今後の予定は、
「落日悲歌・汗血公路」5月
「征馬孤影・風塵乱舞」8月
「王都奪還・仮面兵団」11月
「旌旗流転・妖雲群行」04年2月
そして待望の第11巻「魔軍襲来」は2004年刊行予定!

カッパ・ノベルス版後書より、最初の五行を抜粋
「二十一世紀の到来とは関係ないが、このたび『アルスラーン戦記』の出版元と判型を変更して再出発させていただくことになった。既刊の第一巻から第一〇巻までを五冊に再編成して順次刊行し、新巻がそれにつづく、ということになる。「新巻がつづく」という点に関しては、これまでずいぶんと読者諸賢の寛容と忍耐に甘えてきたので、身のちぢむ思いではあるのだが、第一一巻『魔軍襲来』と第一二巻『蛇王再臨』がスタンバイ状態なので、何とぞいますこしの時日とお貸しいただきたい」

「灼熱の竜騎兵」と違い、さすがに自身の代表作の一つである「アルスラーン」では、新たな後書きを付けていますね。ふざけたことを抜かしていますが。何が、第一一巻と第一二巻がスタンバイしている、だ。大体2004年の刊行予定じゃないか。まだまだ1年以上先でよく言えるな。スタンバイしているのなら、「グインサーガ」のごとく2ヶ月連続刊行しろよな。
今日私は、書店で新書アルスラーンを手に取り、その帯を見て驚愕し、そして新書版のあとがきを読んで田中芳樹への怒りが煮えたぎり、そのままブツを持って何とも言えぬ心境でレジに直行してしまいました。「灼熱の竜騎兵」だけでなく、私は「アルスラーン戦記」でさえも田中芳樹の新たな印税を貢がねばならないのですからね。
それにしても何で既刊をまた買い直さねばならないのでしょうね。私の同志なんか、以前角川文庫の背表紙が変わったので、わざわざアルスラーンの背表紙をそろえるために、(ほとんど古本屋でしだけど)買い直したのですがね。
新書版著者近影でさらにハゲが進行していた田中芳樹は、いい加減に自身の遅筆と出版元移転に関する総括と自己批判をして欲しいですね。こいつは読者を心底舐めている。
普通出版元が変わると言えば、出版社が倒産したときですよ。かつて大陸書房が倒産し、そのシリーズの一部が中央公論社に移ったときのように。(そういえばデルフィニア戦記は、大陸版の方が好きな人が結構いますね)
敢えて良いことを上げれば、文庫から新書に移行したことで、1巻の密度が2倍に上がることですね。文庫で全14巻だったのが、文庫18巻分にはなるのですから。これでものすごく薄っぺらい新書で刊行したら、芳樹はもはや粛正ものです。

それにしても角川がアルスラーンを切り捨てるとは思いもしませんでした。アルスラーンは、ある程度のファンが存在しており、確実に売れると分かっているシリーズです。しかし考えてみれば自社の文庫を新書化するのではなく、他社で新書販売するのですから、出版元の変更は当然と言えば当然ですか。
そういえば「灼熱の竜騎兵」の前出版元だった富士見書房は、角川系列でしかたから、ある意味で「灼熱の竜騎兵」の移転は「アルスラーン」の予兆だったわけですね。

親記事No.3713スレッドの返信投稿
board4 - No.3779

Re:アルスラーン

投稿者:RAM
2003年02月25日(火) 15時19分

> 「落日悲歌・汗血公路」5月
> 「征馬孤影・風塵乱舞」8月
> 「王都奪還・仮面兵団」11月
> 「旌旗流転・妖雲群行」04年2月
> そして待望の第11巻「魔軍襲来」は2004年刊行予定!

どうせ加筆修正もしない既刊の発刊ペースが何故三ヶ月なんでしょう?
グインで忙しくなりそうな丹野さんへの配慮なら仕方ないですが。

> それにしても何で既刊をまた買い直さねばならないのでしょうね。私の同志なんか、以前角川文庫の背表紙が変わったので、わざわざアルスラーンの背表紙をそろえるために、(ほとんど古本屋でしだけど)買い直したのですがね。
> 新書版著者近影でさらにハゲが進行していた田中芳樹は、いい加減に自身の遅筆と出版元移転に関する総括と自己批判をして欲しいですね。こいつは読者を心底舐めている。

栗本薫にも言えることですが、どんなに馬鹿にされてもついてくる読者がいるから増長するんでしょうねえ。
僕は既刊分は買う気になりませんでした。内容に修正がされないのはデュアル文庫のときに身を持って学習しましたし。変わりそうなのは謎の人物表記「エレナヴァーク」ぐらいだな。
もちろん新刊は買うでしょうから結局同罪なんですが。それにしても、来年とは恐れ入った。どこが「身の縮む思い」なんだろう?

親記事No.3581スレッドの返信投稿
board4 - No.3780

Re:移動要塞の技術問題について

投稿者:RAM
2003年02月25日(火) 15時38分

こんばんわ。

遅くなりましたが、抄訳に対する意見を述べさせて頂きます。
議論の前提条件が違っていたようなので、答えるべき価値がないと判断したのでしたら
無視して頂いて結構です。

> > (1) イオン・ファゼカスは大質量ワープの実例ではない
> (No.3635 NIGHTさんの質問)
>
> > 「イオン・ファゼカス号はワープできなかった可能性がある」とか「ワープできても
> 航続距離が極めて短かったかも知れない」ということを前提にしてそういうことを言う
> のなら、それは単に「勇気と無謀を取り違えいる」という類でしょう。「賭け」ではな
> く「自滅願望」としか言いようがありませんね
> (No.3628 不沈戦艦さんレス抜粋)
>
> > <「新しい技術と言うわけでもない。スケールを大きくしただけのことだろう。それ
> も、どちらかというと、あいた口がふさがらないという類だ」言わずもがなの異論を、
> シェーンコップが唱える>

> >
> > シェーンコップでなくても、現代の我々でも、当然の予測ですね。
> > 「艦船の移動」の証明が終わった時点で、「移動要塞」に関しても大半の証明が終わ
> っているのです。
> > そして、(質量を問わぬ)「物体の移動」に関する理論に、ガイエスブルグ要塞のよ
> うな大質量を代入してみると、この場合も成立した。つまり、「物体の移動」に関する
> 理論は、大質量の場合でも成立した、ということです。
> >
> > だから、
> > 「艦船(質量数万トン以下の構造物)」であったにせよ、「物体の移動」に関する理
> 論が構築された段階で、大質量に関しても「原理的に可能」の域に、必然的に達してし
> まうのですよ。
> > そこに、大質量の実例としての、ガイエスブルグ要塞が、ほとんど問題もなく実現さ
> れた記載が存在しています。
> > 他にも、「艦船(質量数万トン以下の構造物)」よりも大質量の例としては、例の氷
> 塊もあれば、イオンファゼカス号もありますよね。
> (No.3669 パンツァーさんレス抜粋)
>
> > また、イオンファゼカス号に関しても、Kenさんの「仮定」を用いても、少なくと
> も半光年くらいは移動したのだから、大質量体の移動が、「実際的に可能」とされた例
> となりますね。
> (No.3685 パンツァーさんレス抜粋)
>
>  補足しますとイオン・ファゼカス号が航行中事故死したアーレ・ハイネセン以下を除
> く第一長征世代存命中に惑星ハイネセンに到達した描写は作中にありますよ(生憎今原
> 作は手元にないのでこれは自力で探してください。作中の同盟建国史部分です)。
> 「イオン・ファゼガス号が」です
>  ワープ無しにどうやって?
>

既に古典SFファンさんと議論されており、しかも私なんぞよりよほど有意義な議論を
されているのでそちらに議論をお任せします。レスを読ませて頂いた感想では解釈には絶対
唯一となる解釈はなく記述が無い部分では解釈の幅を持つ余地があるのではないかと
思いました。

また、イオン・フォゼカスの記述について読みますと、イオンフォゼカスについては
「宇宙船」と呼び、長期間にわたって飛行が可能、その間に「恒星間宇宙船」の材料を
求めれば良い。無名の惑星で80隻の恒星間宇宙船を建造して銀河系の深奥部に歩を踏み
入れたとあります。ここで注目すべきは「宇宙船」、「恒星間宇宙船」と呼び変えて
いる事、建造した宇宙船は80隻であったことです。この事から普通に考えれば
「宇宙船」にはワープ機能は無し、イオン・フォゼカスが1隻であるのに対しワープ
機能がある恒星間宇宙船は80隻という事は大質量でのワープは出来ないと考えられます。
どちらの宇宙船もワープが出来て80隻にした理由は別にあるという解もあるでしょう。
ですが、私の解釈としては上記のように読めました。上記の意見は国語的な解釈であり
数字的な観点から解釈が可能であるならそちらの方が強力でしょう。

> > (2) 自給自足艦隊は実現できない
> (No.3635 NIGHTさんの質問)
>
> > > でもそれには理由があります。今回の議論に対する私のスタンスは、「恒久移動要
> 塞が可能と断じるにも、不可能と断じるにも、銀英伝の記述は不十分」というものです
> 。これに対して、冒険風ライダーさんのスタンスは、恒久移動要塞の現実性やそのベー
> スとなる「無限の自給自足能力」は銀英伝世界において、存在が「立証」されている、
> というものです。冒険風ライダーさんは、銀英伝世界では、恒久移動要塞や無限の自給
> 自足システムができるかもしれないという「可能性」を指摘されたのではありません。
> それ以外に解釈のしようがない、と言われているのです。
> >
> > 1「これに対して、冒険風ライダーさんのスタンスは、恒久移動要塞の現実性やその
> ベースとなる「無限の自給自足能力」は銀英伝世界において、存在が「立証」されてい
> る」
> >
> > 私は今、銀英伝全10巻を読み進めているところですが、
> > 例えば、銀英伝考察3で出てきた引用も含めて、以下のような記載があります。
> >
> > A銀英伝1巻P190上段17行目
> > <第一、それはイゼルローンの食糧生産・貯蔵能力を大きく凌駕していた>
> > (生産能力を有している点に注意)
> >
> > B銀英伝2巻P161下段13行目
> > <貴族のばか息子どもが、穴のなかにひっこんでいれば長生きできるものを、わざわ
> ざ宇宙の塵となるためにでてくるとはな>

> > (穴とは、ガイエスブルグ要塞を指す)
> >
> > C銀英伝3巻P44上段10行目
> > <―かつて帝国軍が敵の勢力範囲の奥深く侵攻しえたのは、イゼルローン要塞を橋頭
> 堡として、また補給拠点として利用できたからである。>

> >
> > D銀英伝3巻P140下段7行目
> > <つまり帝国軍は、今度は艦隊を根拠地ごと、ここまで運んできたわけだな。>
> > (根拠地とは、ガイエスブルグ要塞を指す)
> >
> > A・C・Dより伺えるのは、要塞(イゼルローン要塞とガイエスブルグ要塞とを区別
> しないが)は、補給源として機能しうる、ということですね。
> > 特に、Aでは、イゼルローン要塞で負担しきれない補給を、ハイネセンに求めていま
> す。ということは、帝国軍が焦土作戦(生活物資の撤去)を取らなかった場合、同盟の
> 艦隊は補給に窮することはなかったと推測されます。
> >
> > また、Bに関連して、貴族連合軍の戦略を検討してみると、かれらは初めからオーデ
> ィンを放棄して、ガイエスブルグ要塞を根拠地としているのです。もしも、ガイエスブ
> ルグ要塞が「半永久的な」補給源として機能しないのであれば、かれらは簡単に兵糧攻
> めを受けてしまうわけで、ラインハルト軍は、黙って待っていればよい、ということに
> なります。
> >
> > 「無限の自給自足能力」は銀英伝世界において、存在が「立証」されていないとすれ
> ば、以上の「引用」と、明らかに矛盾することになります。
> > 特に、「無限の自給自足能力」がないとしたら、貴族連合軍の戦略など、まったくバ
> カですね。
> >
> > 2「銀英伝世界では、恒久移動要塞や無限の自給自足システムができるかもしれない
> という「可能性」を指摘されたのではありません。それ以外に解釈のしようがない」
> > もし、これを否定するとなると、上記4つの引用は、どのように解釈するのでしょう
> か?
> (No.3685 パンツァーさんレス抜粋)
>
>  何をもってこれが納得の可否を問わず回答であると解釈なさらないのか理解できま
> ん。
>
この件に関してはパンツァーさんへのレスの形でこのレスの前にさせて頂きました。
私の反論ははNo.3744にあります。

> > (3) イゼルローンを本当に移動要塞化できるのか?
> (No.3635 NIGHTさんの質問)
>
> > 1.ガイエスブルグ移動要塞は、元の位置→ヴァルハラ星系→イゼルローン要塞とい
> う移動を「作中事実」としてやってのけた。また、その歳にあれほど補給を重視するラ
> インハルトが、エンジンの同調という技術的問題について言及してはいても、移動要塞
> の補給については気にもしていない。
> > 2.重量としては、ガイエスブルグやイゼルローン以上の、「長征一万光年」のイオ
> ン・ファゼカス号のような「超巨大ドライアイス船」が、奴隷階級に落とされていたよ
> うな連中の、帝国からの脱出に使用できたという「作中事実」がある。
> >
> >  で十分でしょう。帝都からイゼルローン回廊までだって、大した距離なのです。「
> イゼルローン回廊までは、安全な帝国内の移動だったから、補給を繰り返しながら何と
> か行けただけかも知れない」って説明の「作中事実が裏打ちしている根拠」は何なので
> すか。Kenさんは、何も示していないではないですか
> (No.3611 不沈戦艦さんレス抜粋)
>
> > 銀英伝3巻P45上段13行目
> > <現在のワープエンジンの出力では、巨大な要塞を航行させることはできないので、
> 一ダースほどのエンジンを輪状にとりつけ、それを同時作動させることになる。技術上
> の問題はなく、あとは指揮官の統率力と作戦実行能力の如何による・・・。>

> >
> > これはシャフトの台詞ですが、「移動要塞論」を否定したいがために、「技術上の問
> 題はなく」という台詞を否定しますか?
> > それこそ、銀英伝の否定ですよ。
> >
> > 繰り返しますが、質量が大きくなることで、加速時間を要する、ということだけが考
> えられる問題点です。
> > 「現在のワープエンジンの出力では、巨大な要塞を航行させることはできない」
> > と書いてある所以です。
> >
> > ☆Kenさんの「帰納」法
> >
> > > 恒久移動要塞を可能と帰納するための例証は、依然としてガイエスブルグしかあり
> ません。例証が一つしかないというのは、一般則を帰納する上で、重大な障害であると
> 思います。
> >
> > 上で述べましたが、
> > 「一つの帰納」によって、「大結論」(移動要塞論)が導かれないからといって、そ
> れは「作品の仮定の証明」ができない、ということを意味しません。
> >
> >
> > 「物体の移動」に関する信頼性に値する理論が、(質量の異なる)「艦船の移動」に
> よる帰納により証明されて、存在する上であれば、
> > 既に「質量」を問わず、原理は確立しているのです。
> > 上記のシャフトの台詞「技術上の問題はなく」も、無視しますか?
> >
> > むしろ、ガイエスブルグ要塞という実例が存在することにより、「原理的に可能」が
> 「実際的に可能」の段階まで高めれているのです。
> (No.3685 パンツァーさんレス抜粋)
>
> > 同盟側は「“できるかもしれないのでやってみる価値”がある」(原作6~8巻時点)
> が妥当な結論ですね。
>  古来の戦争のセオリーで「援軍のない篭城戦は必敗する」は例外は無かったはずでか
> つ「防御側に対して3倍以上の戦力で攻撃した場合の勝率は高い」も攻撃側に致命的な
> 錯誤がない限りおおむね通用します。
>  そして流石にラインハルトもこの点についてはほぼ戦略的失策を犯していないのでお
> そらくフィッシャー戦死後の「回廊の戦い」は「ヤン艦隊壊滅(もしくは壊滅的打撃)
> の後回廊両側面からの艦隊砲撃か漫画版
> のシトレ元帥が試みた無数の無人艦特攻などで要塞陥落」の流れに本来なっていた可能
> 性は極めて高いと思うのですが。
>  しかし逃亡できるなら話は別です。
>  この時点でヤンは「無尽蔵の補給港」を持って艦隊戦力と共に逃げてこそ無用の人死
> にを避け勝機を待つ事ができたのです。
>  これについては「駄目で元々」で移動要塞プランに着手して非難されるいわれはまず
> ありません。
>  おそらく一番あの時点で混乱が少なかったであろう「投降して帝国に釈明する」を選
> 択できなかった時点でどうあれヤンは「戦う」選択をしたのですから「100%の敗北
> 」を避けるあらゆる努力を試みるべきではなかったでしょうか。
> (No.3610 拙文より抜粋)
>
>  とりあえず最低限の範囲で以上ですが御納得いただけましたでしょうか。
>
それぞれの観点から問題点と私の意見を述べます。

技術面の問題
(1)イオン・フォゼカスの問題については先の議論結果によることになると考えます。
議論の結果により移動要塞の実現性にも陰りが出る可能性があります。

(2)作中事実に従うならガイエスブルグ以前にワープエンジンの同期技術の記述がありません。
つまり、ガイエスブルグ以前にワープエンジンの同期技術はなかったと考えられます。
エンジンの同期は発想の転換であっても同期させること自体の技術にはノウハウが必要
と考えます。シャフトがラインハルトに進言した時には思いつきだけでの発言ではな
く、基礎実験は終わっていると考えるのが自然です。技術者である以上、何も実験し
ていない内に無闇に出来るとは言わないと考えます。(もちろん終っているのは模型等
のレベルでの基礎実験で40兆トンもの大質量のワープはガイエスブルグが初めての事
だと考えます。)同盟での同期技術の実現性の問題があると考えます。

(3)質量が増える事による問題については、単純に考えれば同期させるエンジンが増加します。
同盟の場合はガイエより多いエンジンでの同期技術が可能かという問題があります。
通常航行のエンジンはほぼ正比例で考えれば良いと思いますので1.5倍(~3倍?)程度の
エンジンの同期技術が確立できるかの問題になると思います。
私の意見としては同期技術を確立できなかったという回答でも良いのではないかと思います。
ワープエンジンについては何に依存しているのか正直分かりません。質量かもしれない
し他のものかもしれません。しかし、40兆トンという質量に対して驚愕を覚えている
描写があるので質量に依存していると考えるのが自然かもしれません。

(4)同盟の通常艦船が約4000光年を3~4週間、ガイエが約6500光年を同程度で移動して
います。ここからワープエンジンについて技術格差があるのではないかと推測してい
ますがどうでしょう?格差があるとすれば同盟でも移動要塞をすぐに建造できるかは
疑問符が付きます。

(5)燃費の問題については議論の前提となる「記述がない部分」の扱いによると考えま
す。私としては裏設定を入れても良いと考えていましたが冒険風ライダーさんは認め
ないようです。もちろん私としても無制限に裏設定を入れても良いとは考えておりま
せん。作品内で明記されている事実に反しない範囲での事です。しかし、それを認め
ないと言う事であれば議論の前提が違うのですから納得しあえるわけがありません。
この議論の前提については重い議題ですのでここでは止めておきます。ですので、
裏設定を入れない前提においては燃費問題は解消されたと認めます。

工事面での問題
(6)慢性的に人不足な状況であって「“できるかもしれないのでやってみる価値”がある」
程度の動機で人数を割けるかという問題です。資源の集中はあらゆる面で生きてきます。
10人や20人の人数ではなく万単位の人員です。艦船の修理、弾薬の生産に人的資源を集中
したとしても不思議ではないと考えますが。

(7)イゼルローンのワープ実験についてです。同盟で初の大質量ワープにおいて500万人
の人員を乗せての初実験は現実的ではありません。必要最低人数を乗せての実験を行っ
てから本格運用に入る事でしょう。とすれば、500万人の移動に膨大な時間の浪費が発生
します。それが同盟に可能であったかという問題です。

戦略的問題
(8)イゼルローンとガイエスブルグの置かれている状況の違いがあります。ガイエは
帝国深部に位置する戦略的意義の少ない要塞です。実験失敗で失う事になっても痛手は
少ないでしょう。イゼルローンは最前線の戦略的要衝に位置する要塞です。これを
実験失敗で失う事になれば大きな痛手です。おいそれと実験は出来ないと考えます。
もっとも良い方法は同盟の安全地帯で移動要塞を建造してから動かす方法です。しかし、
それだけの資金力と時間を同盟が用意できるかどうかは検討が必要でしょう。

運用での問題
(9)少なくとも通常航行エンジンの出力と質量は依存関係にあると考えます。
ガイエは質量40兆トン、艦船は数十万トンのオーダーです。これを元に考えると、
移動要塞では1つのエンジンにつき(40兆÷数十万÷12=)数百万~数千万倍の出力が必要に
なります。とても一朝一夕には出来る技術ではないでしょう。ですので、加速するまでに
非常に多大な時間を要すると考えられます。
そうすると亜光速ミサイル(氷塊等)が来た時の迎撃は兎も角、回避は難しいと考えます。

(10)エンジンに弱点を抱えている点があります。弱点を12箇所も抱え、亜光速ミサイルの
回避も困難となれば潰される可能性は高いでしょう。回廊のような地の利を得た場所なら
兎も角、敵地のど真ん中で足を止められた場合は防御は困難になると考えられます。

政治的問題
(11)要塞司令官が勝手に要塞を改造する権利があるのか微妙な所です。移動要塞への
改造を申請して却下されたのか申請そのものをしなかったのかは記述が無い以上判断
は出来ません。先に述べた「記述が無い部分」の扱いの問題になりますので裏設定を
容認しない前提であるならば申請・報告そのものをしなかったという解釈で結構です。

上記のような疑問点がありますが、議論の前提が違うようなので合意することは難しい
と思っています。

親記事No.3581スレッドの返信投稿
board4 - No.3782

Re:移動要塞の技術問題について

投稿者:古典SFファン
2003年02月25日(火) 20時39分

RAMさん:

誰も覚えておられないかも知れませんが、このスレッド関連への私の一番最初の投稿は、
「重力制御があるのに磁力靴を使っている?」事情へのレスです。
・・・ええ。作者は、同種のミスを他にも犯しているのです。
シリーズが長大なので、現実的には多少の事は避けがたい問題と言えます。
こっちの方は、「重力制御が切れたときのため?」「状況によっては重力制御を切ってある事もある?」とか推測する事も可能なのですが、
そう言うのも一種の設定のひずみを利用した遊びであると、私は考えています。

後のほうで私はネタをばらしていますが(笑)、
本来のイオン・ファゼカスは、というより3巻が書かれるまでのイオン・ファゼカスは、
ワープ船としての設定で不自然はなかったと考えています。

ワープ船の質量で技術的な限界が設けられたのは、現実時間で後の話であると言うのが、当方の推測です。
が、シリーズを通して読んでいる読者としては、世界設定を一貫して眺める時、3巻以降の設定が全篇を貫いていると考えるのか、
「仕方ないなあ」と苦笑して多少の問題には目をつぶるのかを選択しなければなりません。

証明に物理学を使ったのは、亜光速以下の航行に関する物理学は、アインシュタイン以来半世紀以上、ハードSFファンの間で
面白い遊び道具として用いられて来たものであり、私にとってはなじみの小道具であったからです。
仮想的にこれを銀英伝の世界に持ち込む時、発言中で私はよく、
「(もし)われわれの世界とあの世界の星間地図が近似しているとすれば・・・」
に代表されるような物言いをしています。
対戦相手の方々は、これを否定することが出来ますが、そのための材料が銀英伝の中から拾えないようなパラメータを、私は意図的に選んでいました。
(「そう言うことは書いていない」と言う答えが良く用いられています。)
亜光速航行に関する証明は、「工学的に核融合エンジンがまだ作れなかったり、バサード・ラムの建造に必要な強度を持つ素材が高くついたり」
している以外、実は既に数字的なスケルトンがはじき出されている事でも有名なのです。
私は、自分がそれに必要な数字を拾い出せる事を(おぼろげにですが)議論を始める前から知っていました。
それに関する議論は半世紀以上の間に世界中のハードSFファンが蓄積してきた技術的ギミックの宝庫であり、
私は、それを取り出して利用すれば良かったという事です。
われわれがやっているような議論が、当時は掲示板もなく雑誌や手紙や口頭で対話するしかなかったハードSFファンの間で喧喧囂囂行われ、
その煮詰まった結果の一部があれなのです。
(半世紀ほど先輩の議論の遺産と言う感じですね)
実際には私も、「現実にはまだ出来ていない」道具を使ったり、都合の良いパラメータを幾つか選んだりしています。
しかしその「まだ出来ていない」道具は、銀英伝の世界では既に実現されており、使っても良いと判断しての事でした。
核融合エンジンはあの世界にはもうあるし、亜光速航行自体も可能になっているし、バサード・ラムはヤンが使ったので、それ以上
それらについて考察したり、よく知られている事以外の物理的性質を詰めたりはしなかったのがその例です。

ちょっと前になりますが、亜光速ミサイルの話をした時は、作中では問題とされていない
「光速付近では星間物質がぶつかって来る(抵抗がある)ので、ラムスクープ場が保持されていないとミサイル自体が破壊される」
「質量が小さいと使いにくい」
「助走距離が長く必要」
と言いました。
作中にそう言う事は書いていないのですが、そういう事がないと、亜光速ミサイルは万能兵器になってしまいます。
それよりは、制約があり得る事を指摘した方が、作中でそれが使われていない理由をおぼろげにでも示す事になって面白いと考えていたからです。
(この時は、レスの順序の関係で仮想設定を出したのがSAIさん、つつくのが私という格好でしたから、やり方としてもその方が順当であったかと思います)
さらにごく薄いガスにでもぶつかったら自滅しかねないと言う性質が加わると、このミサイルの使いどころは、
「大気のない衛星の上にあるなにか」「人工衛星」「要塞」
相手が主となってしまうと言うのが、私の組み立てた推論の帰結でした。
それは、計算により事実と証明する事が可能で、なおかつ銀英伝中ではそういうシチュエーションに対する解が書かれていないので、
(ヤンが使った氷塊は衝突直前まで速度を上げつづけており、つまるとところラムスクープ場が保持されていたはずなのです)
「作中事実と矛盾しない、完全な証明が可能」な事例に属します。
この証明の完全さはほぼ純粋に物理的なものですが、計算すれば誰にでも破るための数字を探す事が可能だという点では、完全に公平なものだと、私は考えています。
そもそも、私が「亜光速」関連でした発言は、
「そのような設定の取り扱い方は”あり”?」
と言う事後承諾をしていただかないと呑めない格好になっています。

私は、対象とした作品の隙間に収まり、なおかつ矛盾が起きない材料を探しました。
例えば空想科学シリーズなどでは、隙間に合わない材料を押し込んで作品を壊し、それを笑ってしまう傾向が見えます。
それはそれでいいのかも知れませんが、そういうギャグは、私の趣味ではありません。
例えば、帝国軍が「亜光速のイオン・ファゼカスを追跡する」事が可能かどうかを論じた時、私は逆に、彼らが追跡を完了させる事が可能である方法を2つ、提示しています。
十分な数の船を揃えるか、逃走方向を知っていれば、やりかた次第で、
「探知距離1000光秒」の追跡は完了し、イオン・ファゼカスはつかまってしまうのです。
同発言で「無理っぽい」と言ったのは、うまくその条件を満たすパラメータを探すのはしんどそうだと、ざっと計算した時に分かっていたからです。

イオン・ファゼカスがワープ船である方がうまく逃げられる事は言うまでもなく、私もそれは肯定しています。
が、出発点として設定のほころびがあり、それを埋めるために亜光速船説を持ち出しているのがその時の私のスタンスなので、
「ワープ船だ」という意見に転向しては話がそこで終わってしまいます。
ワープ船であるのが「自然」なのは、3巻設定が行われる前の話で、
そも作品世界が終始一貫していないしわよせをどこに持っていくか、
というのが「イオン・ファゼカス亜光速船説」なのです。
思うに、この件に関する説明がどれも結構ぎくしゃくしているのは、そもそも世界設定のほうがほころびているせいです。
これは特例ということであって、何にでも安易な設定を持ち出す事は、私もどうかなと思います。

私がしている「IF」は、「もし作品世界の物理が我々と同じであったら?」=「問題は消え、あの世界は安泰になる」
という回答パターンです。
逆にやると世界観を壊してしまいます。
そういうので遊ぶのも悪くないかも知れないですが、趣味ではありません。
要は方向性の問題であるというのと、何にでもそう言う事をしてはいけないというのは、(不沈戦艦さんではありませんが)私も思います。

イオン・ファゼカスが亜光速船であっても、世界設定は崩れません。
ガイエスブルクのワープと、イオン・ファゼカスは関係ないのです。
そのためには3巻設定があって、ちゃんと作者自身が説明を行っています。
イオン・ファゼカスをほっておいたほうが、3巻設定との矛盾であるというのが、当方の仮説です。
何しろあれは1隻しかありませんし、例外的に巨大だし、冒頭にしか出てこないしで、特例にするには都合よかったのです。

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