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投稿ログ229 (No.3783 - No.3789)

親記事No.3581スレッドの返信投稿
board4 - No.3783

Re:移動要塞の技術問題について

投稿者:古典SFファン
2003年02月25日(火) 22時48分

なお、物理学的な話でなく、設定レベルにより近い当方からの
「移動要塞関連」の意見に関しては、3698をご覧ください。

(1)移動要塞は無敵ではない。亜光速ミサイルを、各恒星系に幾らかでも配備すれば足止め可能である。
足の止まった移動要塞を破壊するのは、物量を集中すれば時間の問題である。
(2)(別発言ですが)亜光速ミサイルは廃物の宇宙船を重くしてバサード・ラムをつければ出来るので、どこででも作れる
(3)静止要塞と移動要塞では、どうしてもエンジンの分移動要塞のほうが弱点が多い。
静止要塞は穴だらけにされてもそこにあれば意味はなくさないが、移動要塞はエンジンが壊されると意味が半分なくなってしまう。
足が止まった時に居る場所が戦略的に価値の低いところなら、構わず壊されてしまう可能性が高い。
(4)ゲリラ戦を戦う気なら移動要塞にしてもいいが、弱点を勘案してヤンはそうしなかった(のではないか)。
要するにオプションには入っていたはずだが、そうするデメリットも見えていたのでやめたと。
もともと、亜光速ミサイルの発想の元になっている氷塊を使ったのも、
エンジンを破壊してガイエスブルクを破った張本人もヤンですからね。
私が考えるような事は、彼なら全て考えられても不思議ありません。
(5)逃げる気なら要塞はいらない
ヤンは逃げ上手です。
つまるところ荷物を捨てて逃げるのは、彼の得意技です。
作中で艦隊が逃げ回るのはちょっと大変ですが、ばらばらに逃げるのはさほど大変ではありません。
帝国が一応封鎖していたはずなのに、ボリス・コーネフの船がヤンのところにたどり着いたりしています。
逃げて民主主義を守るつもりなら、ばらばらに逃げれば済む事でしょう。
特に移動要塞は必要ありません。というより、移動要塞に固まっていればそれを叩けば良いので、帝国に捕まったら一網打尽です。
「1個の移動要塞と1個の宇宙船」では、逃げる時要塞のほうが遥かに有利なのですが、
「1個の移動要塞と、ばらばらのグループに分かれた少数の宇宙船群」
では、逃げる時少数の宇宙船群の方が有利です。
実のところ逃げる時でも多少なりとも戦えた方がいいのですが、あの世界では逃げる宇宙船を追うのが容易でないのは、
別のレスで私は計算により確証を得ています。
探知距離1000光秒では、亜光速船でさえ追うのに散々な苦労があるのです。
ワープ船をろくに追えないのは無理もありません。
余談ですが、バーミリオン会戦で帝国軍と同盟軍が戦った時、
1000光秒を1単位とする情報システムが作られ、使われていた説明があったはずです。
他の部分と矛盾しない形でこれを説明するとすれば、まさに
「1000光秒刻みでしか確実な探知できないので、それを埋めあわせるために探知機をばら撒いて情報システムを組んだ?」
と、私には思えます。

(1)~(5)からして、
「移動要塞を戦略地図に入れなかったのではないか」
というのが、回廊決戦時のヤンの行動の、私に納得の出来る説明です。

技術者として、私はハードウェアを信頼はします。
しかし、それを信仰はしません。
移動要塞について効果的に破壊できる手段を案出したのは、
「無敵のハードウェア」という発想に違和感があったためです。
と同時に、要塞を防御する可能性についても、亜光速ミサイルに関する議論では挙げています。
あの作品において、矛と盾の関係は暗黙に同等で、圧倒的に強力な武器は例外的なものであるというのが基本であると、私は考えているからです。

そして、作中におけるヤン・ウェンリーもまた、無敵のハードウェアに対する信仰を持たず、
その発想を逆用して間隙を衝く名人でした。

親記事No.3581スレッドの返信投稿
board4 - No.3784

Re:移動要塞の技術問題について

投稿者:古典SFファン
2003年02月25日(火) 23時45分

あ、1つ申し上げておきます。

私はこの議論において、終始一度も
「イゼルローンの移動要塞化は実現できない」とは言っていません。
Nightさんへのレスでは、逆に
「可能」
と回答しています。
1個の実例があるからです。純粋に技術的には、帝国がやれた事は同盟にもやれる可能性があるというのは、あの作品におけるセオリーです。

質量・燃費・工数などの問題については、他のレスで純粋な工数については「1.5倍~3倍?」とは応答しています。
しかしそれを以って不可能だとは言っていません。
「つらいかも」と言っているだけです。

私が述べたのは「ヤンがそれをしなかった理由」に対する考察です。
実際に作中でヤンはそれをしていません。
しなかった理由が十分なものであるか、そうでないかを考察する事自体は、作品を損なったりしません。
その意味では、冒険風ライダー氏と私は、方向性が逆であるだけで同じような事をしているのではないか、と私は思います。

様々な理由から、冒険風ライダー氏の移動要塞論と、その結果出て来るヤンやラインハルトへの評価には同意できないところがあります。
が、その全容を書き並べても意味はないし、分岐している各論においては私には興味のない事も多いので、
話を自分が最も得意とする事に絞っただけです。
(技術屋に数字を触らせたら、その講釈が岩をも砕くほど固くなるのは当然です)

親記事No.3625スレッドの返信投稿
board4 - No.3786

Re:とりあえず数点だけ

投稿者:Ken
2003年02月26日(水) 00時53分

すこし、説明足らずの箇所があったので、修正を加え、前の投稿は削除しました。論点自体は変えておりません。

****************************************

はじめに、冒険風ライダーさんの、以下の発言の解釈ですが、

<これはないでしょう。作品の外から「現代世界の物理法則に基づいた要塞の燃費問題」を持ち出してきたのであれば、その正当性や妥当性の立証責任は100%「持ち出してきた側」にあるのです。そしてその証明が「できるかもしれないし、できないかもしれない」で良いはずがないではありませんか。>

もちろんこの発言の主旨は、パンツァーさんが言われるように、作品の外から設定を持ち込むことには重大な責任を伴うというものです。別に誤解したとは思いません。

私が言いたかったのは、冒険風ライダーさんは、「恒久的移動要塞」「無限の自給自足能力」といった、銀英伝に直接記述のない設定を持ち出したのであり、上の発言を考えると、そのことに対する立証責任があることをよく理解されたうえで、私が前回引用したような「立証した」という発言を繰り返したはずだ、ということです。つまり、自分の説が唯一の説で、他の説は成立しない、という主張です。

<イゼルローン要塞が有限の資材しか提供できないとしたら、50年という期間を区切ってみても、有限性が明らかになるのです。
50年経てば、イゼルローン要塞の提供能力の40%を消費するとか、90%であるとか、そういう次元の話になります。
キャゼルヌが「何ら懸念を抱いている様子がない」というのは、提供能力の何%を消費したとかいった計算すらしていない、ということを意味します。
これは、イゼルローン要塞が無尽蔵の生産能力を有しているから、としか考えようがないのです。>

私は今回の一連の論争を通し、主に大質量の移動に焦点を当ててきましたが、この際ですから、イゼルローン要塞の「自給能力」の正体について、考察します。はじめにユリアンとキャゼルヌの会話を引用します。

「いまイゼルローンが安泰でいられるのは、皮肉なことに、その戦略的価値を失ってしまったからです。価値が回復されるとき、つまり帝国に分裂が生じるとき、イゼルローンにとって転機がおとずれるでしょう」
「ふむ……」
「どのみち、急速に事態が変わるとは思っていません。国父アーレ・ハイネセンの長征一万光年は五〇年がかりでした。それぐらいの歳月は覚悟しておきましょうよ」
「五〇年後には、おれは九〇歳近くになってしまうな、生きていれば、だが」
(乱離篇第九章-1)

ユリアンは「いまイゼルローンが安泰」であるとし、その事態が急速に変わるとは思っていません。50年程度その状態が持続する、とは、このように帝国との戦争状態がないことを前提にしています。

ひるがえって、「無限の自給自足能力」について述べた、冒険風ライダーさんの発言は以下のとおりです。

(#1726-1727)
<この「無限の自給自足能力」が、戦術的にも戦略的にも、そして政治的・経済的にも、味方には莫大な利益を、敵には多大な脅威を与える「最強の武器」なのです。何しろ、要塞を防衛する側は、理論的には永遠に補給の心配をすることなく戦い続けることができるため、長期にわたる籠城戦が可能となるのですし、また要塞を攻撃する側は、要塞が保有する「無限の自給自足能力」のために、補給物資の欠乏を促す封鎖作戦を展開することがほぼ不可能で、まともに要塞を攻略しようとするのであれば、常に力攻めによる短期決戦を強要されることになるのです。>

このように、こちらは要塞が外敵と戦争状態にあることを想定しています。つまり、ユリアンやキャゼルヌの発言とは、前提が異なるのです。大量の物資を消費する戦争状態が「ない」場合の話を「ある」場合に適用した時点で、論理的に破綻しています。

そもそも、銀英伝の直接記述のみを問題にすると、要塞の自給自足能力を否定する記述こそ見受けられます。

純軍事的に見れば、帝国軍の回復力は無限にひとしく、ヤン・ウェンリー軍のそれはゼロに近い。(乱離篇第三章-4)

艦隊行動としては、まことに単純である。縦隊をもって突進し、集中砲火をあびせ、敵前回頭して反転しつつなおも砲撃し、後退する。第一隊が後退したとき、第二隊が前進し、集中砲火をあびせ、敵前回頭して反転しつつなおも砲撃し、後退すると、第三隊がこれにかわる。これを連鎖させて、防御陣が疲労し、消耗し、補給物資を費いはたすまでくりかえすのである。
この戦法をつづけられれば、回復力においていちじるしく劣勢なヤン艦隊は、戦力をじりじりと減殺され、削ぎおとされて痩せほそり、ついには宇宙の深淵に溶けこんでしまうであろう。(同第四章-5)

*ヤン・ウェンリー軍の回復力はゼロに近い。
*ヤン艦隊の回復力はいちじるしく劣勢。

これらは、ユリアンやキャゼルヌの台詞から間接的に推測したものなどではありません。そのものずばりの直接記述です。これらの直接記述からして、「無限の自給自足能力」など幻想の産物であることが分かります。イゼルローン要塞に無限の補給力があるなら、すくなくとも前線が「補給物資を費いはたす」ことはないでしょう。いくら使おうが、要塞から補給してやればよいのです。

こういう行き違いを生じるからこそ、「50年」を「半永久」と言い換えるようなことをしてはいけないのです。「50年」は、いくら長くても有限の数字です。有限なればこそ、戦争状態の有無のように、条件が変わることで、50年がそれよりもっと短くなりうる、という考察が可能になります。ところが、一旦、無限という設定にすりかえると、いくら物資を費消しても、尽きることがありません。

<私は、Kenさんの文章を読む限り、「無限の自給自足能力」は、静止要塞のこととしか取れないといったのです。
「無限の自給自足能力」と「エンジンの燃費の皆無」とをベースにして、「移動要塞」が出来上がる以上、このようにしか読めないではありませんか?>

分かりました。そういうことなら、パンツァーさんの発言自体は詭弁ではありません。謝罪します。

<イオンファゼカス号にしろ一般艦船にしろ、移動化されたガイエスブルグ要塞にしろ、駆動手段は、この三美神の系列で考える必要があります。ワープエンジンや通常エンジンを備えたもの同士である、ということです。したがって、駆動手段の異なる帆船とタンカーは、基本的性質が異なるので、まったく適切な例ではありません。>

イオン・ファゼカスがワープをしたかどうかは、別スレッドで論争が続いています。

ガイエスブルグはもちろんワープをしていますから、たしかに100トンの帆船と20万トンのエンジン船を持ってきただけでは、論理に不完全さが残ります。ご指摘ありがとうございます。

ただ、この件に関して、ずっと続いてきた議論は、艦船が無補給で長期間航行できる(これも、直接記述があるわけではありませんが、論点を簡略にするため、いまは「できる」ものと仮定します)ことをもって、質量がはるかに大きい要塞も同じことができるか、というものでした。銀英伝に登場する数字のみを採用する限り、要塞は艦船の2億倍の質量をもつわけです。2億倍というのは、半端な数値ではありません。ガイエスブルグが20万トンタンカーとすれば、輸送船は1キロのおもちゃの船になってしまいます。

問題になっているのは、駆動の手段そのものではなく、駆動に必要なエネルギーをどのように確保するか、という点です。同じくワープエンジンを利用するにも、帆船が風を利用するようにエネルギーを外部調達できるか、タンカーのように燃料を自分で運ばねばならないか、です。無補給航行のためには、エネルギーの外部調達が必要です。

そのようなエネルギー外部調達の実例を、「銀英伝に書かれていること」から見つけようとすると、見つかるのは一つしかありません。ヤンが氷塊の加速に利用した「バサード・ラムジェット」です。ただし、厳密な意味でのバサード・ラムジェットではワープはできません。現実世界で論じられるバサード・ラムジェットも、作品中で実現しているものも、ともに亜光速を出せるだけです。「書かれていること」しか持ち込まない、という前提に立つと、「無補給航行」はその時点でアウトになり、登場人物が艦船の燃料補給を問題にしないのは、あくまでも、数ヶ月の作戦期間(帝国領侵攻は約3ヶ月、ラグナロックは5ヶ月継続)なら、積載燃料が余裕でもつから、ということになります。また、イオン・ファゼカスも、アルタイル7で積み込んだ燃料で航行をしたことになってしまいます。

「バサード・ラムジェット」を拡大解釈し、とにかく宇宙空間から燃料を取り込むこと、とすると、どうなるでしょうか。宇宙空間から取り込んだ物質を燃料に得られるエネルギーでワープをするわけです。

この方法については、最初に観察中さんが問題を指摘し、私自身が補足説明を加えていますが、艦船が大質量になるほど、エネルギーを確保するため大量の星間物質を引っ張ってくる必要があり、引っ張ってくるのに必要なエネルギーと、引っ張ってきた物質から得られるエネルギーが、どこかで必ずクロスします。

このことから、質量が大きい物体ほど、無補給航行ができない可能性が高くなる、ことが分かります。ただし、それが20万トンの艦船と40兆トンの要塞の運命を分けるか、となると、肝腎のワープの原理が分からないので判定できません。考えられるシナリオは3つです。

1.クロスポイントは20万トンより小さい。よって艦船も要塞も無補給航行はできない。
2.クロスポイントは20万トンより大きく、40兆トンより小さい。よって艦船は無補給航行できるが、要塞はできない。
3.クロスポイントは40兆トンより大きい。よって要塞は(すくなくともガイエスブルグは)無補給航行できる。

ということになります。結論として、要塞が無補給航行できるとも。できないとも、証明することは不可能です。恒久的移動要塞の実現性を、我々読者が判断することはできないわけだから、ラインハルトやヤンのような、作中人物の判断を信用するしかなくなります。

今回の投稿は以上です。

親記事No.3581スレッドの返信投稿
board4 - No.3787

Re3783:索敵の実態と移動要塞論の本質

投稿者:冒険風ライダー
2003年02月26日(水) 11時28分

<(5)逃げる気なら要塞はいらない
ヤンは逃げ上手です。
つまるところ荷物を捨てて逃げるのは、彼の得意技です。
作中で艦隊が逃げ回るのはちょっと大変ですが、ばらばらに逃げるのはさほど大変ではありません。
帝国が一応封鎖していたはずなのに、ボリス・コーネフの船がヤンのところにたどり着いたりしています。
逃げて民主主義を守るつもりなら、ばらばらに逃げれば済む事でしょう。
特に移動要塞は必要ありません。というより、移動要塞に固まっていればそれを叩けば良いので、帝国に捕まったら一網打尽です。
「1個の移動要塞と1個の宇宙船」では、逃げる時要塞のほうが遥かに有利なのですが、
「1個の移動要塞と、ばらばらのグループに分かれた少数の宇宙船群」
では、逃げる時少数の宇宙船群の方が有利です。>

 こんな方法が行えるくらいならば、そもそも最初から「要塞に立て籠もって戦う」などという「100%必敗確実の方針」など取らずに、イゼルローン要塞を放棄して戦力そのものをも各地に分散させてしまった方が却って良かったのではありませんか? それこそ私が最初に引用した、ヤンがユリアンに語っている「人民の海」作戦の戦力分散版でも行っていけば、ヤン自身がはっきりと認めているように、それこそが「ベター」な策であったことはまず間違いないのですし↓

銀英伝8巻 P216上段~P217上段
<さらには、「共和革命戦略」についても、ヤンは語ったことがある。イゼルローンを再占拠した後の一日である。
「吾々は、イゼルローン要塞を占拠するという道を選んだが、ほんとうはもうひとつ選択肢がなかったわけじゃないんだ」
 それは、革命軍の移動する先々に、共和主義の政治組織を遺してゆくというやりかたである。あえて単一の根拠地にこだわらず、広大な宇宙それ自体を移動基地にして、「人民の海」を泳ぎまわるのである。
「むしろそのほうがよかったのかもしれないな。イゼルローンの幻影に固執していたのは、私のほうだったかもしれない、帝国軍の連中ではなくて」
 後悔というほどの強烈な思いではないにしろ、ヤンには残念に思う気分があるようであった。ヤン家の一員になって以来何千杯めかの紅茶を彼の前に差しだしながら、ユリアンは当然すぎるほどの質問をした。
「どうしてそれが不可能だったのです?」
 ヤンの戦略構想が無に帰し、次善をとらざるをえなかった理由を、ユリアンは知りたかった。可能であれば、最善の途をヤンはとったにちがいないのだから。
「資金がなかったからだよ」
 即答してヤンは苦笑した。
「笑うしかない事実、とはこれだな。吾々はイゼルローン要塞にとどまっているかぎり、食糧も武器弾薬もどうにか自給自足できる。ところが……」
 ところが、イゼルローンを離れて行動すれば、定期的な補給が必要不可欠になる。バーミリオン会戦のときには、同盟軍の補給基地が利用できたが、今回はそうはいかない。物資の提供に対しては金銭で酬いねばならないが、資金がなかった。掠奪は絶対に許されない立場である。自給自足できる根拠地にたてこもらざるをえなかった。最初に充分な兵力があれば、ガンダルヴァの帝国軍基地を急襲し、その物資をえた後に方向を転じる方法もとりえたが、それがヤンに備わったのはイゼルローン占拠後のことだ。
「戦術は戦略に従属し、戦略は政治に、政治は経済に従属するというわけさ」>

 しかし、上記でもはっきりと語られているように、「無限の自給自足システム」が搭載されているイゼルローン要塞に拠らなければ、ヤン側には常に「定期的な補給」の問題が付きまとうことになるのですよ。「逃げて民主主義を守るつもりなら、ばらばらに逃げれば済む事でしょう」って、「あの」ヤンでさえも言及している「定期的な補給」の問題は一体どうするつもりなのでしょうか? まさか帝国に追われながら宇宙海賊にでもなって「義賊」として活躍する、という類の「夢物語」でも実行するという話なのですか?
 どうもこの辺りの考え方がよく分からないのですよ。勝算のない戦いでわざわざ大きな損害を出した後に将来性のない逃亡を行う戦略的・政治的意義や、逃亡した後に一体どうなるのかという構想自体が全く見えてこないのですから。この辺りは本当に典型的な「反対の為の反対」に陥っているのではありませんか?

<実のところ逃げる時でも多少なりとも戦えた方がいいのですが、あの世界では逃げる宇宙船を追うのが容易でないのは、
別のレスで私は計算により確証を得ています。
探知距離1000光秒では、亜光速船でさえ追うのに散々な苦労があるのです。
ワープ船をろくに追えないのは無理もありません。
余談ですが、バーミリオン会戦で帝国軍と同盟軍が戦った時、
1000光秒を1単位とする情報システムが作られ、使われていた説明があったはずです。
他の部分と矛盾しない形でこれを説明するとすれば、まさに
「1000光秒刻みでしか確実な探知できないので、それを埋めあわせるために探知機をばら撒いて情報システムを組んだ?」
と、私には思えます。>

 観測・索敵における有効探知距離500~1000光秒というのは、以前の移動要塞関連議論で「要塞を光年単位の遠距離から『観測』することはできない」という主張の根拠として私が作中記述から引っ張り出してきたものですが、実のところ、観測という要素を外して純粋に「索敵」という観点で考えると、ただこれだけの要素で銀英伝世界における「索敵」というあり方が成立しているようには思えません。
 たとえば銀英伝では、広大な宇宙空間の中で単独かつ独自に行動している宇宙船が臨検を受けたり、敵味方に分かれている艦隊が特定の星系で遭遇したりするといった描写が多数存在します。しかし、艦艇の所在を把握するに際して、有効探知距離500~1000光秒にのみ依存しているというのであれば、宇宙船が臨検の目を掻い潜ったり、敵が迎撃に向かってくる艦隊を避けて首都や戦略拠点を攻略したりすることが極めて容易に行えるはずであり、銀英伝の戦争概念自体もまた大きく変わってしまっているはずです。いや、それどころか、索敵の網の目がそこまで穴だらけであるというのであれば、宇宙海賊のような武装集団が各地に乱立して跳梁跋扈するような事態すらも招きかねず、そもそも銀英伝世界における恒星間国家が光年単位の広大な宇宙空間を実効支配していること自体、極めておかしな話であると言わざるをえなくなってしまいます。
 極端なところ、イゼルローン要塞のような「固定された拠点」を巡る戦いを除けば、銀英伝世界における艦隊決戦のほとんど全てが、広大な宇宙空間における特定の星系で、敵味方に分かれた艦隊同士が接近遭遇して戦われているわけなのですから、それを可能にする技術なり何なりが存在すると考えるのが自然というものでしょう。ヴァンフリート、ティアマト、アスターテ、アムリッツァ、アルテナ、キフォイザー、ドーリア、ランテマリオ、バーミリオン……銀英伝の作中で会戦が行われているこれらの星系における、最初の段階では最低でも数百~数千光年単位で離れている敵艦隊同士の接近遭遇および会戦を、たかだか有効探知距離500~1000光秒レベルの観測・索敵だけで、一体どうやって実現させることができるというのでしょうか?
 また臨検に関しては、銀英伝2巻P100~P101で、ボリス・コーネフの貨物用宇宙船が、辺境星系に向かっていたキルヒアイス艦隊と接近遭遇し、臨検を受けるというエピソードが存在しますし、銀英伝6巻P88~P89では、ボリス・コーネフの輸送船「親不孝号」で地球に出発したユリアン達一行が、出発第1日目も終わらないうちに帝国軍駆逐艦の臨検を受けています。そして銀英伝7巻P59には、同盟政府から逃亡したヤンの「不正規隊」を、巡視中の同盟軍艦艇が発見するエピソードまでもが存在するのです。今更言うまでもないと思いますけど、これらの事例は全て「ワープが使える艦船」を前提として発生している話なのですよ?
 さらに銀英伝5巻では、ブラックホールが存在するためにいかなる航路からも大きく外れているはずのライガール・トリプラ星系間に存在するヤン艦隊が、シュタインメッツ艦隊に発見されるという描写が存在しますし、銀英伝7巻では、戦略的要地であるランテマリオ星系から6.5光年の「近距離」にある、どう考えても航路としては全く向かないであろうマル・アデッタ星系に存在するビュコック艦隊を帝国軍は発見しています。これらのことから、索敵に際しては必ずしも限定的な航路を当てにする必要もない、ということが判明するのです。
 これらのことから、たとえ光年単位の距離においても、宇宙船や艦隊の所在をおぼろげながらでも推測・確認できる手段自体が、銀英伝世界にも一応は存在していることがお分かり頂けるでしょう。有効探知距離500~1000光秒レベルの観測・索敵というのは、おぼろげながら把握されている敵の所在を、遭遇予測星系で座標単位&目視レベルで把握・最終確認するといったような「索敵活動における最後の詰め」を行うためのものである、と考えた方が、作品世界を破綻させない設定としては妥当なものであると言えます。
 このような世界で、たかだか1年間に進める距離が1光年以下などという「恐ろしく鈍行な」亜光速航行しか行えず、しかも要塞よりもはるかに図体の大きなドライアイスの塊を探し出すことが困難である、という説がまかり通る方がおかしいでしょう。くまでも「亜光速航行を行っている艦艇は全く捕捉できない」と主張するのであれば、上記で挙げた「広大な宇宙空間における宇宙船および艦隊の接近遭遇が発生する謎」をも全て解消する形で証明を行って頂きたく思います。

 それから「移動要塞技術は新技術か?」については、件のムライとシェーンコップの会話以外にも、移動要塞の話を聞いたヤン自身が次のような述懐している描写が存在します。

銀英伝3巻 P158上段
<要塞をして要塞に対抗させる。要塞に推進装置をとりつけて航行させる。それは大鑑巨砲主義の一変種であり、見た目ほどに衝撃的な新戦法というわけではないが、同盟の権力者たちに甚大な精神的ショックを与え、ついでにヤンを茶番劇から解放してくれたのは事実だ。>

 歴史家志望であり、過去の歴史や戦史に精通しているであろうヤンが、移動要塞戦術を指して「見た目ほどに衝撃的な新戦法というわけではないが」と評しているわけです。件の会話でムライがシェーンコップの主張に反論して移動要塞関連の話をまとめている箇所とイオン・ファゼカスの件、銀英伝世界で「宇宙船がワープできるのは当たり前」という常識、そして上記のヤンの述懐から考えてみれば、やはり移動要塞技術は「銀英伝3巻の時点でも斬新な新技術などではなかった」と見るのが妥当でしょう。
 というわけで、私も不沈戦艦さんと同様、「イオン・ファゼカス号はワープできなかった」論には相当な無理があると考えます。

<技術者として、私はハードウェアを信頼はします。
しかし、それを信仰はしません。
移動要塞について効果的に破壊できる手段を案出したのは、
「無敵のハードウェア」という発想に違和感があったためです。
と同時に、要塞を防御する可能性についても、亜光速ミサイルに関する議論では挙げています。
あの作品において、矛と盾の関係は暗黙に同等で、圧倒的に強力な武器は例外的なものであるというのが基本であると、私は考えているからです。>

 すいませんが、私が一連の移動要塞論を提唱する際に、いつどこで「移動要塞は【純軍事的に無敵のハードウェア】である」などという主張を展開していたというのでしょうか? 私はそんなことを述べた覚えなど一度もないのですけど。
 最初から一貫して私が主張しているテーマは、「『無限の自給自足システム』こそが、主砲や外壁など足元にも及ばない『銀英伝世界における要塞が保有する【最強の武器】』であり、これがあれば銀英伝の戦争概念や、作品テーマである『補給の問題』を全て崩壊させることができる」というものであり、だからこそ、その結果として「『アレほどまでに補給の重要性を説いていた』にもかかわらず、その偉大なる可能性に気づきすらしなかったヤンとラインハルトは愚か者である」という結論が出てくるのです。
 そして私は、移動要塞の欠陥である「エンジンの弱点」や、「消費が生産を一時的にせよ上回る物量・長期戦」などに要塞および艦隊が耐えられないことをも知っていたからこそ、「その【最強の武器】を生かす最も効果的な戦法『のひとつ』として『戦いを避けて逃げ続けるゲリラ戦』が考えられるし、それはすくなくとも、かの愚劣な『回廊の戦い』における他者依存戦略などよりもはるかに勝利の可能性を模索することができる戦法ではあるだろう」と、私はヤン関連の議論では主張しているわけです。
 これは、作中でヤンが否定していたような「ハードウェア信仰」の類などではありません。「ハードウェア信仰」とは、たとえば銀英伝2巻における救国軍事会議クーデターの面々が、自分達の敗勢が一目瞭然であるにもかかわらず、「アルテミスの首飾りさえあれば首都は防衛できる」などと主張して「ハードウェアの攻撃力と防御力」にただひたすら盲目的な期待と依存心を抱いていたような状態のことを指すのです。「兵器の限界」をわきまえつつ、その長所を生かして短所を修正しながら、その最も効果的な戦略戦術や使用方法を模索する行為は「ハードウェア信仰」などではなく「ハードウェアの信頼」に属するものでしょう。
 そしてヤン自身もまた、「ハードウェア信仰」に関しては全否定していても、「ハードウェアの信頼」まで完全に放棄しているわけではないのです。それは以下の記述にもはっきりと表れています↓

銀英伝1巻 P182上段~P183上段
<想像を絶する新兵器、などというものはまず実在しない。互いに敵対する両陣営の一方で発明され実用化された兵器は、いま一方の陣営においてもすくなくとも理論的に実現している場合がほとんどである。戦車、潜水艦、核分裂兵器、ビーム兵器などいずれもそうであるが、遅れをとった陣営の敗北感は「まさか」よりも「やはり」という形で表現されるのだ。人間の想像力は個体間では大きな格差があるが、集団としてトータルで見たとき、その差はいちじるしく縮小する。ことに新兵器の出現は技術力と経済力の集積の上に成立するもので、石器時代に飛行機が登場することはない。
 歴史的に見ても、新兵器によって勝敗が決したのは、スペイン人によるインカ侵略ていどのもので、それもインカ古来の伝説に便乗した詐術的な色彩が濃い。古代ギリシアの都市国家シラクサの住人アルキメデスは、さまざまな科学兵器を考案したものの、ローマ帝国の侵攻を防ぐことはできなかった。
 想像を絶する、という表現はむしろ用兵思想の転換に際して使われることが多い。そのなかで新兵器の発明または移入によってそれが触発される場合もたしかにある。火器の大量使用、航空戦力による海上支配、戦車と航空機のコンビネーションによる高速機動戦術など、いずれもそうだが、ハンニバルの包囲殲滅戦法、ナポレオンの各個撃破、毛沢東のゲリラ戦略、ジンギスカンの騎兵集団戦法、孫子の心理情報戦略、エパミノンダスの重装歩兵斜線陣などは、新兵器とは無縁に案出・想像されたものだ。
 帝国軍の新兵器などというものをヤンは恐れない。恐れるのはローエングラム伯ラインハルトの軍事的天才と、同盟軍自身の錯誤――帝国の人民が現実の平和と生活安定より空想上の自由と平等を求めている、という考え――であった。それは期待であって予測ではない。そのような要素を計算に入れて作戦計画を立案してよいわけがなかった。>

 このようにヤンは、「想像を絶する新兵器」なるものの存在や「ハードウェア信仰」などは全否定しても、「新兵器の発明または移入による用兵思想の転換」というものまで否定してなどいないわけです。そして移動要塞がもたらす可能性とは、まさに銀英伝の戦争概念をも覆す「新兵器の発明または移入による用兵思想の転換」に他ならないのであり、「アレほどまでに補給の重要性を説いていた」ヤンやラインハルトの性格ならば、「兵器としての限界」を考慮に入れてもなお、積極的に活用しない方がおかしいのです。
 また、銀英伝本編においても、アムリッツァ会戦で同盟軍が後方に敷設していた機雷原が、指向性ゼッフル粒子という「新兵器を使った戦術」によっていとも簡単に無力化されたことによって、同盟軍が後背を突かれて瓦解したという事例が立派に存在するのですし、また銀英伝3巻でも、ガイエスブルク移動要塞の話を聞いたヤンが、「要塞特攻を行ってイゼルローン要塞を破壊した後、代替の要塞を改めて持ってくれば良い」などという「ハードウェア的技術を使った『戦略』」さえ考案している描写が存在するのです。
 兵器の長所と短所の双方を知り尽くした上で、長所を生かした戦法を考案し、実行に移す。銀英伝作中で展開されているその実例の数々さえもが「ハードウェア信仰」として全面的に否定されなければならないものなのでしょうか? すくなくとも「回廊の戦い」などでラインハルトの胸先三寸に勝算の全てを依存するという、ある意味「ハードウェア信仰」よりもはるかにタチの悪い「根拠のない勘に基づいた【期待であって予測ではない】ラインハルト信仰」などをベースにするよりは、はるかに勝算の高い賢明な戦い方だと私は思うのですけどね。

 それと、いい加減に気づいてほしいのですけど、私があたかも「移動要塞の『戦闘力』は絶大である」とでも言っているかのような前提条件を基にして「移動要塞は無敵ではない」といった類の反論を繰り出すのは止めてもらえません? そりゃ確かに私は移動要塞を実際に戦闘に参加させる可能性を否定はしませんし、技術改良や戦術次第では有用性はあるだろうとも考えてはいますけど、それは私の主張の根幹を成す「『無限の自給自足システム』こそが、主砲や外壁など足元にも及ばない『銀英伝世界における要塞が保有する【最強の武器】』であり、これがあれば銀英伝の戦争概念や、作品テーマである『補給の問題』を全て崩壊させることができる」というテーマに比べれば、あくまでも「本体から派生した枝葉」、つまり二義的ないしは補足的なものであるに過ぎないのです。
 私の主張は、そんな「枝葉」を全て削除して「移動要塞は一切戦いには参加させない」と仮定したとしても充分に成立しえるのですから、移動要塞の有用性を否定するのであれば、本体である「無限の自給自足システム」そのものに的を絞らないと、効果的な反論になどなりえないはずなのですが。

P.S.
 それと、余計な誤解などされるのは迷惑極まりないので、この際はっきりと言っておきますが、この移動要塞論に限らず、考察シリーズ全般で基本的に私が行っていることは「作品検証に基づいた作品批判&擁護論」であり、そのテーマは「作品テーマの破綻の立証」および「作品世界設定の補完および擁護」です。それは田中作品をベースとした「2次派生作品」ではあっても、2次小説や同人誌などのような「それ自体が独立した2次創作」などでは決してありえませんし、そこで時々行っているIFシミュレーションの類も、IFシミュレーション自体がテーマと醍醐味である「反銀英伝 思考実験編」などと違って、単に自説を補強するために行っている程度のシロモノでしかありません。考察シリーズの主体はあくまでも「作品検証に基づいた作品批判&擁護論」だけなのです。
 そして、私がなぜキャラクター批判を執拗に展開するのかについても、前回の移動要塞関連議論の教訓から設置した「考察シリーズFAQ」にはっきり書いています。それについてどのような感想や感情を抱こうが読んだ人の勝手ですが、すくなくとも私の論の意図とテーマそのものを捻じ曲げた主張を行うのだけは止めて頂きたいものですね。

親記事No.3581スレッドの返信投稿
board4 - No.3789

Re:Re3783:索敵の実態と移動要塞論の本質

投稿者:古典SFファン
2003年02月26日(水) 12時34分

神よ、お言葉をお待ちしておりました。
良く分かりました。

私は、あの世界における探知や索敵の事情を無視していたわけではありません。
ワープ船においては別の方法があるらしい事を、他のレスで申しております。
矛盾なくそれを説明するには超光速探知が必要で、それが作中に述べられていなかった事により「論考不能」と判断していたのです。
あなたは、存在しないものの量が測れますか?

私のしていた話は、全て「量を測る」試みに基づいています。
それを否定するのは簡単な事です。
「量を書いていない」話を持ち出せばよいのですから。

しかし、それは単なる「砂で目を潰す」やり方に過ぎないでしょう。
量を測れないものは、「存在しない」のではない。
「あっても何かの局面で論考するのにはまともに使えない」のです。

私は、自分が言っている事に物理的な無理がない事を知っております。
あなたは、1光年がどれだけの距離であるかを掴む事が出来ますか?
「わずか1光年」などという言葉を使われますが、それを本当に計算してみた事がありますか?

あの世界におけるつじつまは、合っているようで合っていない。
それを全て埋める事は不可能ではない。
ただし、それには必ず仮想的な物理が幾つも入ります。

しかし、あなたの言う「当然」その他の文脈にも、それは既に入り込んでいるのです。
先に誰かに語らせ、後で突っ込む事によって無限に説明を要求すれば、
それは必ずどこかで限界を迎えるでしょう。

しかしそれは相手が間違っているからではなく、時と知識が尽きるからです。
そういうのを「砂で目を潰す」というのです。

技術に「バカな」はありません。
「ある」「ない」
「可能」「不可能」
「出来た」「出来なかった」
です。

「バカな」では、数字による証明を砕く事は出来ません。
私にとって、あなたが数字を脇にのけようとする事は予測された事でした。
あなたの神殿には、実体のある数字が存在しない。
ないものは、私にも読めません。

というより、あなたの応答を読んだ時に、私にとりこの悪い遊びの決着は全てついたのです(笑)。

あなたの仰るような文脈で物事を考える事は、私には出来ません。
あなたの神殿に詣でて、永久にお求めの物理学を、お求めの形で供給するなどという、タンタロスの苦悩を味わうなどという事は、私にはとても出来ません。
ランダウではないのですから、一握りの数式から「銀英伝型」物理法則のほとんどを何のテキストも成しにひねり出すという奇跡が出来るはずがないのです。

そして、誰にもそれが出来ない以上、あなたの神殿は永久に安全です。

ただし、あなたにも私という悪魔が使った数字がまるで読めていない事は、応答から分かりましたので、私は大いに満足しております。

神よ、私にはあなたの神殿に詣でる資格も、
あなたの言葉を理解する知性もありません。

さようなら、アインシュタインにもランダウにも縁なき方。
私がここで何かを語る事は二度と再びないでしょう。

PS.
もう1つ言えば、神の国には私が呼吸できる酸素がないようですので。
なにぶん、何かを想定するのに許可が必要で、
物理を用いるのに無限の証明をする羽目になるようでは、
そのうち呼吸をする事にも神託が必要になりそうです。

それは私があまりにも邪悪で、知性が不足し、神の言葉を伺っているだけでめまいがしてくるという事と因果関係がありそうですが、
聖書にはそれが掲載されていないので、私にはその謎を追求するための資料がありません。

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