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投稿ログ276 (No.4551 - No.4568)

board4 - No.4551

ふと、思ったこと

投稿者:ドミニオン
2003年09月12日(金) 22時23分

このサイトは、恐らく日本でほぼ唯一の田中芳樹研究サイトではないか、と思う今日この頃。
日本のSF作家でここまで作品の背景や、傾向を研究された人物は極めて稀ではないだろうか。
未来において、(もしいるのなら)田中芳樹を研究する人々はこのサイトを第二次資料扱いで尊重してくれそうである。

board4 - No.4552

救国軍事会議

投稿者:ROMですが
2003年09月13日(土) 09時47分

救国軍事会議が、良心的兵役拒否を刑事罰の
対象にする、とかいっていましたので
あるのでしょうね。

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board4 - No.4553

Re:救国軍事会議

投稿者:ROMですが
2003年09月13日(土) 09時49分

ぐおおおおおおお、ごめんなさい!
すぐ下へのレスでした。

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board4 - No.4554

Re:憲章の前文、基本権

投稿者:蜃気楼 
2003年09月13日(土) 11時01分

> 自由惑星同盟憲章
>
> 前文
>
> 全能の神の名において
> 自由の民たる、われら自由惑星同盟国民は、
> 銀河連邦より続く民主共和制に対する責任を自覚し、
> 民主共和制の伝統を後世に伝えるべく、この憲章を制定する。

銀英伝世界では神はあまり信仰されていないと思うので、「全能の神の名において」というのは必要ないのでは?

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board4 - No.4555

Re:憲章の前文、基本権

投稿者:石田
2003年09月13日(土) 11時11分

> 第6条 [信仰、良心および告白の自由]
>
> (1) 信仰および良心の自由ならびに信仰告白および世界観の告白の自由は、不可侵である。
>
> (2) 宗教的活動の自由は、保障される。

> (3) 何人もその良心に反して、武器をもってする戦争の役務を強制されない。詳細は、同盟法で定める。

> 第13条 [兵役義務と役務義務]
>
> (1) 男子に対しては、満18歳から軍隊、星系警備隊または民間防衛団における役務を義務として課すことができる。
>
>

> (2) 良心上の理由から武器をもってする兵役を拒否する者には、代替役務を義務づけることができる。代替役務の期間は、兵役の期間を超えてはならない。

(3) 1項または2項による役務を課されていない兵役義務者に対しては、防衛事態において、法律によってまたは法律の根拠に基づいて、一般住民の保護を含む防衛の目的のための非軍事的役務の義務を労働関係において課すことができる。

> (4) 防衛事態において、非軍事的衛生施設および治療施設における非軍事的役務給付の需要を志願に基づいて満たすことができないときは、満18歳から満55歳までの女子を、法律によってまたは法律の根拠に基づいて、この種の役務給付のために徴用することができる。
>

ROMさん、ありがとうございました。
ご指摘にあったように、良心的徴兵拒否を上記の項目に加えました。

board4 - No.4556

ココ氏と同意見

投稿者:サーフ
2003年09月13日(土) 18時02分

作者への信仰を阻害するという高尚な目標を掲げてる割に、その実、単に自分の嗜好に合わないから攻撃しているようにしか見えないところが、すこし嘘臭いと感じました。

(僕は相対主義者なんで、そう感じただけなんですが)

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board4 - No.4557

Re:憲章の前文、基本権

投稿者:石田
2003年09月14日(日) 08時48分

> > 自由惑星同盟憲章
> >
> > 前文
> >
> > 全能の神の名において
> > 自由の民たる、われら自由惑星同盟国民は、
> > 銀河連邦より続く民主共和制に対する責任を自覚し、
> > 民主共和制の伝統を後世に伝えるべく、この憲章を制定する。
>
> 銀英伝世界では神はあまり信仰されていないと思うので、「全能の神の名において」というのは必要ないのでは?
>

蜃気楼さん、はじめまして。
いぜんの「ザ・ベスト」で宗教についての考察をよんで、この点は迷ったんですが、今ほとんどの欧州憲法の前文には神の規定がありますし、銀英伝の世界でも(たとえ既存の宗教が廃れたとしても)地球教みたいな宗教がある以上、宗教の受け入れられる社会的下地はあるみたいなので、何らかの宗教が成立していると解釈しました。
具体的には既存の宗教的道徳がベースになったものだろうと考えました。これなら容易に人々に受け入れられると思うので。

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board4 - No.4558

Re:憲章の前文、基本権

投稿者:Ken
2003年09月14日(日) 11時08分

こんばんは、

私も、銀英伝世界では宗教の勢力が強い、と考えます。

ただ、地球教の描き方にみられるように、作者自身が宗教を否定的に捉えており、ヤンやラインハルトのような主役たちが、この点で作者の考えを代表していますので、つい、宗教の影響が小さいような印象を受けるのでしょう。

それでも、ラインハルトなどは、アムリッツァの戦いに諸将を送りだすとき、次のように激励しています。

<「勝利はすでに確定している。このうえはそれを完全なものにせねばならぬ。叛乱軍の身のほど知らずどもを生かして還すな。その条件は充分にととのっているのだ。卿らの上に大神オーディンの恩寵あらんことを。プロージット!」(黎明篇第八章-4)>

この例だけでなく、帝国人がオーディンに祈ったり訴えたりする場面は枚挙にいとまがありません。

<「大神オーディンも照覧あれ。ケンプ提督の復讐は必ずする。ヤン・ウェンリーの首を、この手につかんでやるぞ!」(雌伏篇第八章-6、ミュラー)>

<彼(ミッターマイヤー)の妻エヴァンゼリンにしても、夫の出征のつど、信頼と不安を交錯させつつ無事を大神オーディンに祈念する必要はなくなるにちがいない。(乱離篇第七章-3)>

<マリーンドルフ家の家令ハンス・シュテルツァーは、前夜から大神オーディンに晴天を祈念したが(落日篇第一章-3)>

<ミュッケンベルガーは、理由のない不安が胸中に蠢動するのをおぼえた。
「大神オーディンよ、心あらば、わが正義の軍をして凱歌をあげさせたまえ」
ミュッケンベルガー元帥は声に出して祈った。(外伝1第七章-4)>

自由惑星同盟はどうでしょう。

同盟人が神に祈る直接的な描写は、銀英伝を通じて登場しませんが、それでも推測は可能です。例えば次の部分ですが、

<彼(ヤン)が神について発言したとき、新妻のフレデリカは思わず彼の顔を見なおし、彼女の夫が神とインフレーシヨンとを同一視していることに、多少の不安を禁じえなかったものである。(飛翔篇第五章-1)>

フレデリカが何をどう不安がったのか、具体的な説明がないのですが、なにかといえば神を揶揄するヤンの言動に不安を抱いたのではないでしょうか?彼女はヤンよりもはるかに「常識人」ですし、この点で同盟人の多数を代表していると思われます。

さらに、外伝2「ユリアンのイゼルローン日記」には、より直接的な描写が出てきます。

<ぼくの経験では、ヤン提督はけっこう怪談や恐怖小説のたぐいが好きだった。むろん話として好きなので、神秘主義を真剣に奉じている人とは友人づきあいする気がないそうだ。(第二章七九六年一二月一六日)>

言いかえれば、神秘主義を真剣に奉じる人がいる、ということです。

<「すべての人類が統一された精神体の一部となり、まったくおなじように考え、おなじように感じ、おなじ価値観をもつようになれば、人間の種としての進化が達成できるのです」
そうとなえる宗教家の主張を立体TVで聞いたとき、ヤン提督は不愉快そうにそっぽをむいてつぶやいた(第三章七九七年一月四日)>

そういうことを訴える宗教家が立体TVに出てくるほど、宗教の影響が強いということでしょう。コーネフとポプランの以下のかけあいもあります。

<「無思慮、無分別、無鉄砲、無節操、無責任、無反省」
「だいじなものを忘れているぜ、無神論と無欲と無敵」
三杯めのコーヒーをまずそうに飲みほして、ポプラン少佐が口をはさんだ。
(第三章七九七年一月一三日)>

ポプランが、わざわざ「無神論」を入れたのは、無神論ではない多数派への反抗でしょう。

ところで、問題の憲法の前文ですが。

石田さんが参考にされたドイツとスイスの憲法を読んで、正直驚きました。本当に神に言及していますね。

日本国憲法も米国憲法も、信教の自由を保障する一方で、政教分離を明言しており、「神」「造物主」「全能」等の文言も一切ありません。私は近代的なデモクラシー国家の憲法は、そうにちがいないと思っていました。

はたして同盟憲章はヨーロッパ型でしょうか、それとも日米型でしょうか?

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board4 - No.4559

Re:憲章の前文、基本権

投稿者:石田
2003年09月14日(日) 13時23分

> 自由惑星同盟はどうでしょう。
>
> 同盟人が神に祈る直接的な描写は、銀英伝を通じて登場しませんが、それでも推測は可能です。例えば次の部分ですが、
>
> <彼(ヤン)が神について発言したとき、新妻のフレデリカは思わず彼の顔を見なおし、彼女の夫が神とインフレーシヨンとを同一視していることに、多少の不安を禁じえなかったものである。(飛翔篇第五章-1)>
>
> フレデリカが何をどう不安がったのか、具体的な説明がないのですが、なにかといえば神を揶揄するヤンの言動に不安を抱いたのではないでしょうか?彼女はヤンよりもはるかに「常識人」ですし、この点で同盟人の多数を代表していると思われます。
>
> さらに、外伝2「ユリアンのイゼルローン日記」には、より直接的な描写が出てきます。
>
> <ぼくの経験では、ヤン提督はけっこう怪談や恐怖小説のたぐいが好きだった。むろん話として好きなので、神秘主義を真剣に奉じている人とは友人づきあいする気がないそうだ。(第二章七九六年一二月一六日)>
>
> 言いかえれば、神秘主義を真剣に奉じる人がいる、ということです。
>
> <「すべての人類が統一された精神体の一部となり、まったくおなじように考え、おなじように感じ、おなじ価値観をもつようになれば、人間の種としての進化が達成できるのです」
> そうとなえる宗教家の主張を立体TVで聞いたとき、ヤン提督は不愉快そうにそっぽをむいてつぶやいた(第三章七九七年一月四日)>

>
> そういうことを訴える宗教家が立体TVに出てくるほど、宗教の影響が強いということでしょう。コーネフとポプランの以下のかけあいもあります。
>
> <「無思慮、無分別、無鉄砲、無節操、無責任、無反省」
> 「だいじなものを忘れているぜ、無神論と無欲と無敵」
> 三杯めのコーヒーをまずそうに飲みほして、ポプラン少佐が口をはさんだ。
> (第三章七九七年一月一三日)>

>
> ポプランが、わざわざ「無神論」を入れたのは、無神論ではない多数派への反抗でしょう。
>

Kenさんありがとうございます。
同盟で宗教に対する畏怖をもたないのは、ヤン艦隊の面々くらいで、他は保守的なんだろうと勝手に解釈したんですが、それでいいみたいですね。

>
> ところで、問題の憲法の前文ですが。
>
> 石田さんが参考にされたドイツとスイスの憲法を読んで、正直驚きました。本当に神に言及していますね。
>
> 日本国憲法も米国憲法も、信教の自由を保障する一方で、政教分離を明言しており、「神」「造物主」「全能」等の文言も一切ありません。私は近代的なデモクラシー国家の憲法は、そうにちがいないと思っていました。
>
> はたして同盟憲章は型でしょうか、それとも日米型でしょうか?

Kenさんこんばんは。
確かにアメリカの憲法には「神」の言及はありませんが、大統領就任演説で聖書に手を置き、「神とアメリカの歴史・伝統」に忠誠をちかう、という伝統があるので「神」を排除しているわけではありません。
おそらく、「聖書や神になんか誓いたくない」というような人は、保守的な気風のアメリカの大統領にはなれないでしょう。

この点だけなら

第56条 [宣誓]
(1) 連邦大統領は、その就任に際して、連邦議会および連邦参議院の構成員の集会している面前において、次の宣誓を行う。
「私は、私の力をドイツ国民の幸福に捧げ、その利益を増進し、損害を回避し、基本法および連邦の法律を守り、かつ擁護し、良心に従って私の義務を果たし、何人に対しても正義を行うことを誓う。
神よ、我れの、かくあるべく助け賜え。」

(2) 宣誓は、宗教上の誓約なしに行うこともできる

とあるドイツ憲法のほうが「神」を排除しているといえるかもしれません。

またヨーロッパだけではなく仏教国でも前文に「神仏」が言及されていますし、イスラム教圏ではいうまでもありません。

また、神に言及していない国(中国・韓国など)では歴史をあげています。

そもそも憲法には近代的な意味の憲法と、国柄を意味する憲法があります。

憲法を英語に訳すと「constitution(コンスティテューション)」
といい、組織や構成、体制を意味します。
つまりその国のあり方や、伝統や文化を示したものなのです。
イギリスでいうと、「マグナ・カルタ」や「権利章典」がこれにあたります。

ちなみにこの考え方は、明治期に日本にも取り入れられています。
(だから聖徳太子の17条の憲法から名をとって「憲法」というのだそうです。)

しかし憲法には近代的な意味での「憲法」という意味があります。
これはフランスで絶対王政を打倒した革命政権が、自己を正当化するために社会契約説に基づいて作られたものです。
(社会契約説とは簡単にいうと、個々の契約に基づいて国家や王室は成立しているので、民意を得られなければその契約は破棄してよい、という考え方で中国の易姓革命と同じような考え方です。)
つまり、近代的憲法とは「国家は国民の権利を守るために生まれた」という「幻想」を納得させるために生まれたのです。

しかし、ある日突然新しい校則ができても誰も守らないように、
近代的憲法の屋台骨たる社会契約説では国家を維持するのには限界がありました。
これは、フランス革命以後、革命の連続で国土の荒廃をまねいたフランスと、伝統にのっとって漸進的に民主主議を取り入れ、成熟した社会を作ったイギリスとを比べれば見て取れると思います。

ようするに、自国の歴史・伝統に関連づけて、民主主議などの近代的概念を抵抗なく受け入れるために、現代の憲法は生まれたのです。

日本国憲法は、そもそも「日本無力化」を究極の目的にしていたアメリカが制定を強制した憲法です。
そのために、「第9条」という物理的に日本を無力化するための条文が盛り込まれています。
また、「精神的な武装解除」すなわち二度と日本人がアメリカにはむかうことができないようにするために、
という側面もあったのです。
田中芳樹も認めていますが、精神を骨抜きにする(誇りを失わせる)ための一番の方法は「歴史を教えないこと」(by創竜伝)です

だから日本国憲法には「神」や「宗教」や「伝統」などの「民族の誇り」的要素が欠けているのです。

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board4 - No.4560

自由惑星同盟憲章前文(ソ連型)

投稿者:イッチー
2003年09月14日(日) 13時42分

 同盟は共産主義に近いという指摘があったので、こんな前文はどうでしょう?元ねたはソ連のブレジネフ憲法(1977年)です。→ttp://members.aol.com/Kanaiwww/LIB/Kenpo.html

 銀河帝国内で不当な弾圧を受けていた民主共和主義者が、アーレ・ハイネセンの指導のもとになしとげた長征1万光年は、不当なる簒奪者・ゴールデンバウム家とその取り巻きたちの権力を打倒し、抑圧の鉄鎖を打ちくだき、民主共和主義者の権力を確立し、新しい型の国家であり、人類の自由獲得の不屈なる闘争の成果の防衛および民主主義と共和主義の建設の基本的手段である自由惑星同盟をつくりだした。封建主義から民主共和主義への人類の世界史的な転換がはじまった。
 大祖国戦争(ダゴン星域会戦)で歴史的勝利をおさめた自由惑星同盟人民とその軍隊の不滅の偉業は、民主共和主義の力をかがやかしくしめした。この勝利は、自由惑星同盟の権威と全銀河における地位を強固なものにし、全銀河の共和主義、民族解放、民主主義および平和の勢力の成長のために、新しい有利な条件をつくりだした。
 自由惑星同盟の勤労者はその創造的活動をつづけ、国の急速で全面的な発展と民主主義体制の改善を保障した。労働者階級、農民階級および人民的インテリゲンチャの同盟と、自由惑星同盟の諸民族と諸小民族の友好が強固なものになった。労働者階級を主導力とする同盟社会の社会的、政治的および思想的な統一が形成された。自由惑星同盟は民主共和主義者による独裁の任務をはたしおえて、全人民国家となった。
 自由惑星同盟において、発達した民主共和主義社会が建設された。この、民主共和主義がそれ自身の基礎のうえに発展する段階においては、新しい体制の創造力と民主共和主義的生活様式の優位性が、ますます明白になり、勤労者は偉大な革命的達成の果実をますます広範に享受している。それは、強力な生産力および先進的な科学と文化がつくりだされ、人民の福祉がたえず向上し、個人の全面的発展にとり、ますます好ましい条件がつくられつつある社会である。
 それは、成熟した民主共和主義的社会関係の社会であり、そこでは、すべての階級と社会的階層の接近およびすべての民族と小民族の法律上、事実上の平等とかれらの兄弟的協力にもとづいて、人びとの新しい歴史的共同体すなわち同盟人民が形成された。それは、愛国者であり、国際主義者である勤労者が高度の組織性、思想性および自覚をもつ社会である。それは、各人の幸福についての万人の配慮と万人の幸福についての各人の配慮が、生活のおきてとなっている社会である。
 それは、真の民主主義の社会であり、その政治システムは、すべての社会的なことがらの効果的な管理、国家生活への勤労者のますます積極的な参加ならびに市民の現実的な権利および自由とかれらの義務および社会にたいする責任との結合を保障する。
 発達した民主共和主義社会は人類史の発展法則にかなった唯一の社会である。
 自由惑星同盟の最高の目的は、民主共和主義的自治が発達している無階級の単一人類社会の建設である。民主共和主義的全人民国家の主要な任務は、未だ銀河帝国を僭称する民主主義の敵対者たちを打倒し、彼らが不当に占拠する社会を民主共和主義的社会に改造し、民主共和主義社会の人間をそだて、勤労者の物質的および文化的な生活水準をかため、国の安全を保障し、平和の強化および国際協力の発展を促進することである。
 自由惑星同盟人民は、
 民主共和主義の思想にみちびかれ、その革命的伝統を忠実にまもり、
 民主主義の偉大な社会的、経済的および政治的な成果に立脚し、
 民主共和主義のいっそうの発展につとめ、
 人類社会における単一の政治体制の建設という同盟の人類史的使命を考慮し、自らの人類史的責任を自覚し、
 銀河連邦の思想と原則を継承し、
 同盟の社会体制および政策の諸原則を確認し、市民の権利、自由および義務ならびに民主共和主義的全人民国家の組織原則および目的を確定し、これらをこの憲法のなかで宣言する。

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board4 - No.4561

Re:自由惑星同盟憲章前文(ソ連型)

投稿者:石田
2003年09月14日(日) 14時16分

>  同盟は共産主義に近いという指摘があったので、こんな前文はどうでしょう?元ねたはソ連のブレジネフ憲法(1977年)です。→ttp://members.aol.com/Kanaiwww/LIB/Kenpo.html
>
>
>
>
>  銀河帝国内で不当な弾圧を受けていた民主共和主義者が、アーレ・ハイネセンの指導のもとになしとげた長征1万光年は、不当なる簒奪者・ゴールデンバウム家とその取り巻きたちの権力を打倒し、抑圧の鉄鎖を打ちくだき、民主共和主義者の権力を確立し、新しい型の国家であり、人類の自由獲得の不屈なる闘争の成果の防衛および民主主義と共和主義の建設の基本的手段である自由惑星同盟をつくりだした。封建主義から民主共和主義への人類の世界史的な転換がはじまった。
>  大祖国戦争(ダゴン星域会戦)で歴史的勝利をおさめた自由惑星同盟人民とその軍隊の不滅の偉業は、民主共和主義の力をかがやかしくしめした。この勝利は、自由惑星同盟の権威と全銀河における地位を強固なものにし、全銀河の共和主義、民族解放、民主主義および平和の勢力の成長のために、新しい有利な条件をつくりだした。
>  自由惑星同盟の勤労者はその創造的活動をつづけ、国の急速で全面的な発展と民主主義体制の改善を保障した。労働者階級、農民階級および人民的インテリゲンチャの同盟と、自由惑星同盟の諸民族と諸小民族の友好が強固なものになった。労働者階級を主導力とする同盟社会の社会的、政治的および思想的な統一が形成された。自由惑星同盟は民主共和主義者による独裁の任務をはたしおえて、全人民国家となった。
>  自由惑星同盟において、発達した民主共和主義社会が建設された。この、民主共和主義がそれ自身の基礎のうえに発展する段階においては、新しい体制の創造力と民主共和主義的生活様式の優位性が、ますます明白になり、勤労者は偉大な革命的達成の果実をますます広範に享受している。それは、強力な生産力および先進的な科学と文化がつくりだされ、人民の福祉がたえず向上し、個人の全面的発展にとり、ますます好ましい条件がつくられつつある社会である。
>  それは、成熟した民主共和主義的社会関係の社会であり、そこでは、すべての階級と社会的階層の接近およびすべての民族と小民族の法律上、事実上の平等とかれらの兄弟的協力にもとづいて、人びとの新しい歴史的共同体すなわち同盟人民が形成された。それは、愛国者であり、国際主義者である勤労者が高度の組織性、思想性および自覚をもつ社会である。それは、各人の幸福についての万人の配慮と万人の幸福についての各人の配慮が、生活のおきてとなっている社会である。
>  それは、真の民主主義の社会であり、その政治システムは、すべての社会的なことがらの効果的な管理、国家生活への勤労者のますます積極的な参加ならびに市民の現実的な権利および自由とかれらの義務および社会にたいする責任との結合を保障する。
>  発達した民主共和主義社会は人類史の発展法則にかなった唯一の社会である。
>  自由惑星同盟の最高の目的は、民主共和主義的自治が発達している無階級の単一人類社会の建設である。民主共和主義的全人民国家の主要な任務は、未だ銀河帝国を僭称する民主主義の敵対者たちを打倒し、彼らが不当に占拠する社会を民主共和主義的社会に改造し、民主共和主義社会の人間をそだて、勤労者の物質的および文化的な生活水準をかため、国の安全を保障し、平和の強化および国際協力の発展を促進することである。
>  自由惑星同盟人民は、
>  民主共和主義の思想にみちびかれ、その革命的伝統を忠実にまもり、
>  民主主義の偉大な社会的、経済的および政治的な成果に立脚し、
>  民主共和主義のいっそうの発展につとめ、
>  人類社会における単一の政治体制の建設という同盟の人類史的使命を考慮し、自らの人類史的責任を自覚し、
>  銀河連邦の思想と原則を継承し、
>  同盟の社会体制および政策の諸原則を確認し、市民の権利、自由および義務ならびに民主共和主義的全人民国家の組織原則および目的を確定し、これらをこの憲法のなかで宣言する。
>
>
最高のパロディーですね。
僕も初め、中国憲法を元ネタに使おうと考えましたが、前文がすばらしすぎて(上のモノと似たようなものです。)僕の乏しい文章能力では改ざんできませんでした。

board4 - No.4562

最新作?(自転地球儀世界Ⅲ)

投稿者:北海道在住佐藤
2003年09月14日(日) 14時20分

ttp://www1.odn.ne.jp/yuzawa/new/dual_new.htmlこのホームページに、徳間デュアル文庫の新刊予定で紹介があったのですが、「KLAN」のように筆者が変わっていました。
ひょっとして、自分が書けなくなった代わりに「他の作家」に原案だけ出して書いてもらうのでしょうか?

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board4 - No.4563

自由惑星同盟憲章前文(中国型)

投稿者:イッチー
2003年09月14日(日) 16時15分

 中華人民共和国憲法でもやってみましたが、やはりソ連憲法よりやりにくいですね。日本語訳は、ttp://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Oasis/4550/china-kenpou.html#前文 に依りました。

 自由惑星同盟は、人類全体を代表する唯一の国家である。同盟の諸民族人民は、輝かしい文化を共同で作り上げており、また、栄えある革命の伝統を持っている。
 宇宙暦310年、銀河連邦は、ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムをはじめとする簒奪者たちによって、息の根を止められた。これは同時に、民主共和主義の苦難の歴史の始まりであった。しかし、民主共和主義者たちは、個人の独立、民族の解放並びに民主と自由のために、戦友の屍を乗り越えて突き進む勇敢な闘いを続けてきた。
 銀河連邦の消滅から百数十年がたって、全銀河には天地を覆すような偉大な歴史的変革が起こった。
 アーレ・ハイネセンの指導する長征1万年光年の敢行は、民主共和主義再興の歴史の第一歩となるものであった。そして、ハイネセンの遺志を受け継ぐ、グエン・キム・ホアを中心とする民主共和主義者たちは、長期にわたる困難で曲折に富む闘争を経て、ついにバーラト星系へと到達し、宇宙暦527年、自由惑星同盟を樹立した。この時から、人民は、再び国家の権力を掌握して、国家の主人公になった。
 自由惑星同盟の成立後、人が人を搾取する制度は消滅して、民主主義制度が確立した。そして、同盟人民及び同盟軍は、銀河帝国の侵略、破壊及び武力挑発に打ち勝ち、国家の独立と安全を守り、国防を強化した。経済建設では、大きな成果を収め、独立した、比較的整った工業体系がほぼ出来上がり、農業生産も著しく高められた。教育、科学、文化等の事業は、大きな発展を遂げ、民主共和主義思想の教育では、顕著な成果を収めた。広範な人民の生活は、かなり改善された。
 ダゴン星域会戦における同盟の勝利と民主共和主義事業の成果は、真の民主共和主義者たちが同盟の各民族人民を指導し、民主共和主義及びアーレ・ハイネセン思想の導きの下に、真理を堅持し、誤りを是正し、多くの困難と危険に打ち勝って獲得したものである。我が国の根本的任務は、力を集中して民主共和主義現代化の建設をする事にある。同盟の各民族人民は、引き続き真の民主共和主義者たちの指導の下に、民主共和主義、アーレ・ハイネセン思想及びグエン・キム・ホア理論に導かれて、民主共和主義の道を堅持し、民主共和主義の各種制度を絶えず完備し、経済を発展させ、 民主共和主義的法制度を健全化し、自力更正及び刻苦奮闘につとめて、着実に工業、農業、国防及び科学技術の現代化を実現し、我が国を富強、民主的、かつ、文明的な民主共和主義国家として建設する。
  我が国では、貴族階級は、階級としては既に消滅したが、なお一定の範囲で階級闘争が長期にわたり存在する。同盟人民は、我が国の民主共和主義制度を敵視し、破壊する国内の敵対勢力及び敵対分子と闘争しなければならない。
  銀河帝国は、自由惑星同盟の神聖な領土の一部である。人類社会の統一の大業を成し遂げることは、帝国の同胞を含む全人類の神聖な責務である。
  民主共和主義の建設という大きな仕事は、労働者、農民及び知識分子に依拠し、団結できるすべての勢力を団結しなければならない。長期にわたる革命と建設の課程で、真の民主共和主義者たちが指導し、民主的諸党派及び人民諸団体に参加する民主共和主義的勤労者並びに民主共和主義を支持し、あるいは人類社会の統一を支持する愛国者のすべてを一つにまとめた広範な愛国統一戦線が、すでに結成されている。この統一戦線は、引き続き強固となり、発展するであろう。自由惑星同盟最高評議会は、広範な代表性を持つ統一戦線の組織として、これまで重要な歴史的役割を果たしてきたが、今後、国家の政治生活、社会生活及び対外的な友好活動において、また、民主共和主義的現代化の建設を進め、国家の統一と団結を守る闘いにおいて、更にその重要な作用を発揮するであろう。真の民主共和主義者たちによる指導の下における多党協力及び最高評議会制度は長期にわたり存在し、発展するであろう。
  自由惑星同盟は、全人類の諸民族人民が共同で作り上げ、統一した多民族国家である。平等、団結及び相互援助の民主共和主義的民族関係は、すでに確立しており、引き続き強化されるであろう。民族の団結を守る闘争の中では、大民族主義、主として大ゲルマン民族主義に反対し、また、地方民族主義にも反対しなければならない。国家は、全力を尽くして全国諸民族の共同の繁栄を促進させる。
  同盟の革命と建設の成果は全人類の支持と切り離すことができない。同盟の前途は、人類の前途と緊密につながっている。また、帝国主義、独裁主義及び封建主義に反対することを堅持し、全銀河人民との団結を強化し、抑圧された民族及び星系が民族の独立を勝ち取り、守り、民族経済を発展させる正義の闘争を支持して、全宇宙の平和を確保し、人類の進歩を促進するために努力する。
  この憲章は、同盟の諸民族人民の奮闘の成果を法の形式で確認し、国家の基本となる制度及び任務を定めたものであり、最高の法的効力を持つ。全国の諸民族人民並びにすべての国家機関、武装力、政党、社会団体、企業及び事業組織は、いずれもこの憲章を活動の根本準則とし、かつ、この憲章の尊厳を守り、この憲章の実施を保障する責務を負わなければならない。

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board4 - No.4564

Re:ココ氏と同意見

投稿者:ゆきてゆきて
2003年09月15日(月) 04時43分

> 作者への信仰を阻害するという高尚な目標を掲げてる割に、その実、単に自分の嗜好に合わないから攻撃しているようにしか見えないところが、すこし嘘臭いと感じました。
>

田中芳樹本人も多様性を認めるような発言をしながら、
自分の嗜好にあわない意見を攻撃しているのでうそ臭いです。
同じ事を逆の立場でやったら…というふうに考えればいいと思います。

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board4 - No.4565

Re:憲章の前文、基本権

投稿者:蜃気楼 
2003年09月15日(月) 14時46分

> 蜃気楼さん、はじめまして。
> いぜんの「ザ・ベスト」で宗教についての考察をよんで、この点は迷ったんですが、今ほとんどの欧州憲法の前文には神の規定がありますし、銀英伝の世界でも(たとえ既存の宗教が廃れたとしても)地球教みたいな宗教がある以上、宗教の受け入れられる社会的下地はあるみたいなので、何らかの宗教が成立していると解釈しました。
> 具体的には既存の宗教的道徳がベースになったものだろうと考えました。これなら容易に人々に受け入れられると思うので。
>

 「ほとんど」と言うのはどういった根拠で言っているのでしょうか?
 何ヶ国中何ヶ国で神の規定があったのでしょうか?
 手元にある「世界は「憲法前文」をどう作っているか」によると、
 憲法前文に神の規定があるのはアイルランド、スイス、ドイツ、モナコ、リヒテンシュタインの5ヶ国。
 グレーゾーンなのがポ-ランド、ギリシャの2ヶ国。
 クロアチア、チェコスロバキア、ハンガリー、ブルガリア、ユーゴスラビア、アンドラ、イタリア、スペイン、フィンランド、フランスの10ヶ国は規定がありません。
 旧西側諸国に限っても、5対5で拮抗しています。
 17国だけではサンプル数が不足しているとは思いますので、私が調べられなかった国についての調査結果をお持ちでしたらお教えください。

仏教国で、神仏について触れている例があるとのことですがどういった内容でしょうか?わたしが知る限りではただ単に仏教暦を使っている国しか有りません。

 世界的に見ても前文に神の規定がある国はだいたい半分くらいです。
 そしてこれらの国にはある共通点があります。

 (1) 国教もしくはそれに準ずる国民の大多数が信仰する宗教がある。
 (2) またその宗教はキリスト教かイスラム教である。

board4 - No.4566

マンセー!

投稿者:石田
2003年09月15日(月) 14時47分

友よ、いつの日か、読売を打倒し

解放されたセリーグの機構に

トラの旗を立てよう

(以下略)

読売専横の闇の彼方から

優勝の喜びを吾らの手で呼び込もう

おお、吾ら自由の戦士

吾ら永久に、征服されず

お粗末でした。阪神優勝万歳!

打倒ダイエー!

誰か、竜堂始かヤンでつっこんでください。

親記事No.4550スレッドの返信投稿
board4 - No.4567

Re:憲章の前文、基本権

投稿者:蜃気楼 
2003年09月15日(月) 15時19分

>私も、銀英伝世界では宗教の勢力が強い、と考えます。

ただ、地球教の描き方にみられるように、作者自身が宗教を否定的に捉えており、ヤンやラインハルトのような主役たちが、この点で作者の考えを代表していますので、つい、宗教の影響が小さいような印象を受けるのでしょう。

 「宗教の勢力が強い」とはどういう基準で言っているのでしょうか?
 わたしは現実の世界と比較して「銀英伝世界では宗教の勢力が弱い」と考えています。

 帝国では、葬式、結婚式、戴冠式において宗教色が全く見られず、(地球教以外の)聖職者ならびに宗教施設も存在せずしばしば見られる「オーディン信仰」も単なる神頼みにすぎません。
 キャラクターが神を畏れるといった描写もありませんし、日常的な宗教行為(食前の祈り等)も有りません。
 よって宗教の影響は部分的には現代日本よりも強いと思わせるところは有っても総合的に言えば同レベルですので、「弱い」と判断します。

 同盟については地球教以外の宗教を信じているキャラクターが一人も出てきておらず、いかなる行事においても宗教色がないことから明らかに現代日本と比較しても宗教の勢力は弱いので、こちらも「弱い」と判断します。

<彼(ヤン)が神について発言したとき、新妻のフレデリカは思わず彼の顔を見なおし、彼女の夫が神とインフレーシヨンとを同一視していることに、多少の不安を禁じえなかったものである。(飛翔篇第五章-1)>

フレデリカが何をどう不安がったのか、具体的な説明がないのですが、なにかといえば神を揶揄するヤンの言動に不安を抱いたのではないでしょうか?彼女はヤンよりもはるかに「常識人」ですし、この点で同盟人の多数を代表していると思われます。

 無宗教の現代日本人であるわたしから見てもヤンの発言は不安なんですが?

<ぼくの経験では、ヤン提督はけっこう怪談や恐怖小説のたぐいが好きだった。むろん話として好きなので、神秘主義を真剣に奉じている人とは友人づきあいする気がないそうだ。(第二章七九六年一二月一六日)>

言いかえれば、神秘主義を真剣に奉じる人がいる、ということです。

 「神秘主義を真剣に奉じる人」くらい現代日本にもいますけど?

<「すべての人類が統一された精神体の一部となり、まったくおなじように考え、おなじように感じ、おなじ価値観をもつようになれば、人間の種としての進化が達成できるのです」
そうとなえる宗教家の主張を立体TVで聞いたとき、ヤン提督は不愉快そうにそっぽをむいてつぶやいた(第三章七九七年一月四日)>

そういうことを訴える宗教家が立体TVに出てくるほど、宗教の影響が強いということでしょう。コーネフとポプランの以下のかけあいもあります

 日本でも宗教家がTVで発言することくらいあります。発言内容については社会がそれを受け入れられるかどうかだけの違いでは?
 当事の同盟ではこのような全体主義的な発言も許容範囲だったと思います。

<「無思慮、無分別、無鉄砲、無節操、無責任、無反省」
「だいじなものを忘れているぜ、無神論と無欲と無敵」
三杯めのコーヒーをまずそうに飲みほして、ポプラン少佐が口をはさんだ。
(第三章七九七年一月一三日)>

ポプランが、わざわざ「無神論」を入れたのは、無神論ではない多数派への反抗でしょう。

 ポプランのキャラクターなら無神論が多数派でもこのくらい言うでしょう。

board4 - No.4568

田中芳樹と氏に影響された形での三国志観

投稿者:グェス
2003年09月16日(火) 06時55分

田中芳樹氏はもとよりその作中あとがき問わず自らが中国の歴史に傾倒している事を公言している。
広く知られている中国の歴史物語、となるとやはりわが国では三国志、水滸伝と言ったところに落ち着くであろう。そして何より氏の作品に期待されるような多勢力の群像劇は、そのまま三国志のそれと共通する要素もである。
しかしながら当の田中芳樹自身はかならずしも三国志をあまり好意的に捉えていない。嫌悪とはいわずとも、
吉川英治、横山光輝、人形劇、ゲームと多方面に渡って知れ渡っている三国志ではあまり薫陶を垂れる事が出来ないからなのかもしれない。
それを感じさせる片鱗もある。「日本人は三国志しか知らないから」というような事を度々繰り返している。

価値相対主義が氏のモットーではあるが、度が過ぎるとそれはただの「ひねくれ」「あまのじゃく」でしかなくなる。氏もたまに茶化して「私はひねくれ者ですので・・・」とのたまってみせる。ファンはそこにニヒリズムやシニカルを感じるのだが、一歩距離をおいた層から見れば幼稚なナルチシズムでしかない

登場人物に陶酔するあまり、氏の根底である「ニヒリズム」もそのまま浸透してしまう結果になる。
そして氏の価値観に影響された読者達はしばしば三国志に対する見方すらも継承してしまう。
「三国志なんか」「それは演義の話」「名前と字は一緒には呼ばないんですよ」と得意になってしまう。
その判断の是非は問題ではないが、方法的懐疑ではなく、ただの「ひねくれ」でしか無いとすればあまり感心できたものではない。はすに構えて冷や水を浴びせ続ける人間になりかねない。
性情であるはずのニヒリズムが、手段や目的となってしまっては、ただのカッコつけ以下である。
そもそも貴方は三国志が好きなのか、という根底の問題に迫る問題であろう。
「夢想がちで幼稚なファン」に薫陶賜ることが彼らの目的になってしまっている。それが「真実」だという名目で、彼らはその劣等感を満たすのだ。
一方的な思想・観点の押し付けは醜悪極まりない、という事も田中芳樹の作品では度々見られるテーマなのだが彼らは往々にして自分達に対しての超越的ルールを備えているようだ。結局それはポーズであって「自分達は凡百の大衆とは違うんだ」という選民思想が、自分の姿勢に対しての客観的判断を甘くしているのかもしれない。他人に向かって唾している自分の醜悪さはなかなか気がつかないものである。他者に認められない事には自己愛が完結しないという、まことにやっかいな事例である。
氏のファンの史観が一様に判で押したようにアンチ蜀なのは実に興味深い。定型的なイデオロギー、保守を忌避し先ずは革新であれという気風のゆえんであろうか?

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