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投稿ログ177 (No.3178 - No.3189)

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board4 - No.3178

Re:CLAMP版創竜伝ゴールデンで放送決定

投稿者:てんてんdwp
2002年10月30日(水) 12時48分

すみません、熱く語っていただいた上で言うのは恐縮なんですが・・・
これ、ネタっぽいですよ。
少女漫画板CLAMPスレを見てみましたが、住人が皆「???」状態でした。
その中から一文、紹介しましょう。
「ソースが2chと言い張る所が凄い」

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board4 - No.3179

Re:宇宙暦799年6月1日付 自由惑星同盟国防委員会辞令

投稿者:僧侶T
2002年10月30日(水) 15時22分

どうも、僧侶Tです。

> スール少佐はハイネセンの虐殺で殺されている可能性もありますね。

 スール少佐は「正史」ではヤン暗殺事件の際重傷を負い、意識を失ったところを死んだと誤解されて、唯一の現場生存者となりました。今回もそうすればいいのではないでしょうか。
 というわけで、あの「生き残ってしまったよ、たった一人だけ・・・」という台詞を聞くのは、ユリアンではなくてヤンになるでしょう。いや、本当に歴史の皮肉というやつでしょうか。
 それから、細かいことですがこのときまだ彼は「スールズカリッター少佐」ではないでしょうか。まあ、生き残った後で、故ビュコック元帥との思い出を記念して(?)改名した、とすればいいでしょうが。
 余談ですが、拙僧が銀英伝で一番心に残った台詞があのスール少佐の台詞でした。ちなみに、一番好きなシーンはヤンの死後、ムライ提督がイゼルローン要塞を離脱するシーン。

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board4 - No.3180

Re:宇宙暦799年6月1日付 自由惑星同盟国防委員会辞令

投稿者:イッチー
2002年10月30日(水) 17時42分

>  スール少佐は「正史」ではヤン暗殺事件の際重傷を負い、意識を失ったところを死んだと誤解されて、唯一の現場生存者となりました。今回もそうすればいいのではないでしょうか。
>  というわけで、あの「生き残ってしまったよ、たった一人だけ・・・」という台詞を聞くのは、ユリアンではなくてヤンになるでしょう。いや、本当に歴史の皮肉というやつでしょうか。
>  それから、細かいことですがこのときまだ彼は「スールズカリッター少佐」ではないでしょうか。まあ、生き残った後で、故ビュコック元帥との思い出を記念して(?)改名した、とすればいいでしょうが。
>  余談ですが、拙僧が銀英伝で一番心に残った台詞があのスール少佐の台詞でした。ちなみに、一番好きなシーンはヤンの死後、ムライ提督がイゼルローン要塞を離脱するシーン。

私はスール少佐は、帝国軍が撤退して、ヤン艦隊がハイネセンに到着するまでの同盟軍の責任者として生かされる(またはビュコックに託される)可能性が高いと思って、留任説をうちだしました。スール少佐は、ビュコックの副官になったときに、改名したと思っていたのですが、公文書にはスールズカリッターと記載されるかもしれませんね。
 私が一番好きなのは、マル・アデッタ星域会戦での「民主主義に乾杯!」の場面なのですが、この場面はロイエンタール、ミッターマイヤーが銃殺を執行する前に、言ったことにすればいいですね。

 私的にはこんな最後も考えているのですが。
 ビュコックの身柄を拘束しようと帝国軍の部隊がやって来た際、ビュコックは黙って出頭しようとしたが、一部の部下たちが彼の制止にもかかわらず、抵抗した。そのため、ビュコックともども部下の兵士たちも護送車で運ばれ、銃殺されることとなった。

 整然と四列にならんだ行列が、堂々とした老人に引率されて到着した。
 「これはいったい何なのか」
 ミッターマイヤー上級大将が部下に問いただした。
 「アレクサンドル・ビュコック元帥とその配下の兵士たちであります」
 部下の一人が言った。ミッターマイヤーはその名を思い出そうと努めていた。兵士たちはその間にすでに護送車に積み込まれ始めていた。
 「この人がビュコック元帥?同盟軍の宿将として数々の戦いに参加した」
 「そうだ。そのことが、なにか、この移送と関係があるのかね」
 「いや、しかし、卿の戦いぶりは見事だった。私は士官学校を卒業して以来、卿とは随分戦ってきたものだ」
 「・・・・・・」
 「あなたは乗らずにここに残ってもよろしい」
 「それで、兵士たちは?」
 「ああ、それは、不可能だ。彼らは帝国軍に公然と反抗した。ハイネセン市民の反抗を抑えるためにも一罰百戒の見本を見せなければならない」
 ビュコックが叫んだ。
 「あなたは間違っている!まず兵士たちを-」
 彼は自ら護送車へ入っていった。

 ポーランドの教育家、ヤヌス・コルチャックの最後をモデルにしました。

board4 - No.3181

スールズカリッターって変?

投稿者:太郎
2002年10月31日(木) 11時12分

前からちょっと気になっていることがありまして久しぶりに書き込みしてみます。
本題。
「スールズカリッター」ってそんなに奇妙で変な姓なのでしょうか?
日本の姓としては確かに奇妙なものですが、果たしてその国でも奇妙な姓として認識される姓なのでしょうか?
あくまで田中芳樹氏の感覚の問題なのか?それとも何か元ネタがあっての描写なのか?
どなたかその辺の事情をご存知の方がおられたらご教授ください。

親記事No.3158スレッドの返信投稿
board4 - No.3182

Re:銀英伝世界で人工知能はどれ位発達しているか?

投稿者:古典SFファン
2002年10月31日(木) 13時45分

結構迷ったのですが、投稿させていただきます。

> > 後の方の意味だとしたら、銀英伝にそのような記述はありません。コンピュータは出てきますが、フェザーン航路局のコンピュータのように、あくまでも「情報の格納庫」としてのもので、「人間の代わりにものを考える」人工知能ではありません。もちろんデータベースがあるなら、検索とかバックアップとかセキュリティ維持とかを「賢く」やるアルゴリズムを持っているかもしれませんが。
>
> この程度のコンピュータでも3Dチェスのルール次第ですが、人間の銀河チャンピオンに勝てるプログラムは組めるでしょう。なお、今回のチェスもそうですが、人工知能が人間に勝ったのではなく、チェスの世界チャンピオンに勝てるプログラムを人間が組んだというのが正しいんです。プログラマー達はチャンピオンを研究し、どうやれば勝てるかプログラムしたわけです。

システム屋として、さらに経験10年を超えるプログラマーとしての私見ですが、
ゲーリー・カスパロフを打ち破ったディープ・ブルーの能力と、疑いなく巨大データ
ベースを持ち、静的なデータを多量に、不断に扱わねばならぬはずの航路管制用
コンピューターの能力は、質的に全く違います。

もちろん、速度や容量に十分な余裕があれば、計算機は他の計算機をエミュレートする
事が可能です。
が、コンピュータの場合、ターンアラウンドタイム(見かけの入力から応答までの時間)
と、スループット(単位時間内の情報処理量)、そしてCPUの時間あたり計算量
(MIPS)は全く意味が違います。
ディープ・ブルーはチェスの持ち時間内に、多数ではあるが有限個の指し手を探索し
終え、出力が出来るように設計されているが故に、チェスプレイヤーとして振舞う
事が可能なのですが、航路局のコンピュータにそのような振る舞いが出来るか
どうかは不明です。
ディープ・ブルーと航路局のコンピュータを端的に比較するためのスケールと
なるものが得られないため、ご発言のような意見は賛成するにも反対するにも
いささか根拠薄弱と思われます。

確かにコンピュータの計算量は、それに必要なテクノロジーが満たされれば上限
なく上げる事が出来ます。
しかし、チェスでもある程度ゲームが進行するまでは、最善手となり得る手は一つ
ではなく、複数あるいは多数表れます。
発言で指摘されていますが、もし3次元チェスが作り出す手の数が真の天文学的
スケールであれば、コンピュータの計算量がそれに追いつかないと云うことは、
かなり未来になっても十分にありえます。

現在われわれの手が届く物理学(量子論)では、信号の伝達速度は光速、信号の
キャリアとして使用できる光もしくは電流の分解能電子/光子1個まで、と言う
限界があります。
もっとも、現実にはそれより遥か手前で、熱による揺らぎや不確定性原理の壁に
より、信号はノイズに埋もれて読めなくなるはずですので、一時に計算機が処理
出来る計算量には限界があるはずです。

例え、3次元チェスにおける全ての指し手を事前に予測し尽くす事が可能であった
にしても、プレイヤーが選択した手に合わせて選択肢を間切っていかねばならない
以上、やはり計算量と応答時間の問題は付きまといます。
・・チェスである以上それはないと思いますが、例えば将棋のように取った駒を
使えるルールの場合、多少なりとも指し手を複雑化させるだけで計算量は爆発的に
増加し、予測が困難になるケースはありえるのです。

「人間のプレイヤーに勝てるプログラムを作るのは人間」であり、所詮は舞台を
変えた人間同士の勝負と言う観点も肯けますが、計算機に於いては物理法則も
きっちりとものを云うので、単純にある局面を取って簡単に何かが実現できるか
どうかを判断するにも、踏まえておかなければならない前提が存在すると言うのが、
現時点で私が言える意見です。

> >
> > ご質問が、一つ目の意味だとしたら、残念ですがまったく分かりません、としか言えません。私たちの時代よりはるかに進んでいるかもしれないし、逆に退歩しているかもしれないのです。いや、銀英伝の世界に限っていうなら、後者の可能性が大きいとすら、私は思っています。
>
> それはないでしょう。もしそうなら星間国家は維持できないと思います。さらにいえばオーベルシュタインの義眼も作れないでしょう。
> >
銀英伝の世界には、われわれの目から見て遥かに進んだテクノロジーが存在する
事は間違いありません。
われわれは実用的な核融合炉も、ワープ・テクノロジーも、サイボーグ技術も
持っていないからです。

但し、作品内に関する限り、帝国や同盟の前期となるUSG(銀河連邦)の時代に
高所に達し、以後ある程度衰退したと言う事はありえるかも知れません。
銀河帝国のような体制は、想像し得る限り、テクノロジーの進歩にあまり向かない
からです。
穿ってみれば、帝国時代に人口が減少したのも、テクノロジーの衰退に一因がある
と云う考えも成り立つでしょう。

> > もちろん、銀英伝には超光速飛行に代表される「未来のテクノロジー」が登場します。でも、ワープを行うのに、どれほど優れたコンピュータが必要かとなると、ワープの原理そのものが不明なので、なんとも言えないのです。ヤノーシュ博士が発見した理論が、ニュートンやアインシュタインが発見した理論のように、数学的に非常にすっきりしたものだったら、案外ポケット電卓で計算ができるかもしれません。
>
> それも無理でしょう。ワープ理論はさておき、実際にやるとなるとさまざま計算せねばならないものは存在する。恒星の運動、重力場、電磁場の変動、自分の位置、速度etc。これらを計算しさらに数万隻に及ぶ艦隊を統一行動しようと思ったら、数学的にすっきりしたものであれポケット電卓では実用になる時間では計算はできないでしょう。
>
現在でも、惑星の公転周期や、重力の影響程度なら、プログラム可能なポケコンが
あれば、高校生程度の知識で計算できるはずです。
惑星大の質量でも、摂動論が入った場合、精密な計測を行わなければ正確な位置と
速度の予測は不可能なのですが(長期予測は相互作用により外れてしまう)、
近似法を使えるような状況であれば、惑星の位置のようなものは全てニュートンの
式に従う(弾道学的な計算の応用編ですから)計算は非常に大雑把に済ませる事が
出来ます。
もちろんワープにおける重力やその他のパラメータの影響は、まだそのテクノロジー
が存在しない以上、全くの空想の域を出ないのですが、宇宙空間には、その種のもので
「危険域」が現れたとしても「避ける」事が出来るだけの広大な余地があると考えても
不自然ではないと思います。
つまり精密な計算が必要ないようなやり方を見つけ出した方がローコストであるかも
知れないと云うことです。
むしろ、そのような計算を、単体でなら近似法で簡単に片付ける事が出来るような
ノウハウを開発する人間は、ワープ・テクノロジーが開発されてからある程度の
期間があれば、必ず出てくると思いますが。

艦隊行動となると、扱う質点や動体が多い事もあり、E.E.スミス(レンズマン
の作者。20世紀初頭のSF作家)の昔から、大艦隊操作用の計算機と要員を積んだ
「電子戦艦」(作中ではディレクトリックス号)を必要とすると云う想定が成されて
いますが、これと単純なワープ計算がポケコン程度で出来るかどうかというのは、
ソフト的にもハード的にも、システム屋の目から見ると全く異質な問題であると
思います。

> >
> > 「まさか、いくらなんでも今より退歩しているはずがない」と思われるかもしれませんね。確かに、私たちが生きている今の時代には、コンピュータの演算速度が遅くなったり、アルゴリズムがより効率の悪いものになるなんてことはありません。それには、大きな理由があります。それは、いろいろな情報を、世の中に広く知らせるシステムがあって、誰かがある発明や改善をすると、他の人たちがそれを知り、それを基礎にして、さらに改善をすることができるからです。
>
> いえ、違います。必要だからです。いつの時代でもそうですが科学技術が発展するのは必要だからであって、可能だからではありません。
> 誰かがある発明や改善をすると、事前には予期していない副作用が出てきてそれを押さえるためにさらに新しい発明や改善をせねばならず、
> したとしてもまた新しい問題がでてくるので、またやらねばならない。
> この繰り返しです。
>
> 今回のコンピュータでいえば、演算速度が速くなったのは、ソフトの多機能化、肥大化です。それがコンピュータのハードの高速化をひっぱりました。
> だが、それは誰も予測していなかった。ソフトの設計者自身も含めて。
>
> まあ、高速化もアルゴリズムの効率化もソフトの肥大化が食いつぶしてしまったので、あまり向上したわけではないんですが。
>
トーマス・クーン(「パラダイム」と云う言葉を新しい観点で見直し、パラダイムの
シフトによる世界観や科学技術の爆発的変化を研究した)に始まる一連の研究を見ると、
自然科学や、その帰結としてのテクノロジーの進歩は、
「パラダイムを改革する天才の出現」
「そのパラダイムに従って仕事する職人の仕事(スキル)」
の両輪で成り立ちます。

スキルにより極まってゆくタイプのテクノロジーは、資本と時間があれば、
積み重ねにより(おそらく)自動的にレベルを上げていきます。
このタイプのテクノロジーは仰るとおり、必要に応じて発展すると言ってもいい。

ですがパラダイムのシフトは直線的な飛躍でなく、偶然に大きく依存し、
時代状況や、皮肉にもごくごくローカルな、国や地域や文化の状況により突然、
発生する「現象」です。
量子論や相対論はこちらに属します。
量子論なしには電子工学はありえないので、コンピュータの出現自体は、車輪の
発明のように、
「いつかは誰かが成し遂げるかも知れないが、どのくらいの時間がそれに
費やされるか事前に予測する方法はない」
類のものです。

ソフトの多機能化がハードを引っ張ったと言うご意見には一理ありますが、
最近多く使われている工業用の石(PICなどに代表される制御用のCPU)
などは相変わらず低クロックでビット数が少なく、頑丈さが取り柄です。
また、最近の汎用機は、石の高クロック化・チャンネルの高速化・HDDの
高速化のおかげで「部屋一杯のものが大型冷蔵庫ほど」になり、能力はさほど
変わらないというくらいになっています。
そういうもののソフトは、特に変える必要もない(簿記のやり方が大きく
変わったとかいうのでなければ、汎用機のシステムは短期間でさまで変える
必要もない)ので、一昔前のものをアップグレードしている程度です。

目覚しく宣伝されているデスクトップ機と一部のサーバーのみを見ていれば、
仰るようなご意見が出てきてもごく自然だと思うんですが、目立たないが
基幹システムを支えているタイプのコンピュータは、余裕の出来た計算能力を
文字通りの小型化や、計算能力の量り売り(IBMが手がけています)に
振り向ける余裕が出来ています。
そういうものは、こつこつと進歩してきていると言うのが、一応その業界で
仕事している人間の感想です。
目立つほど能力の向上がないと云うのは、文字通りご家庭に回る分にそれが
及ぶのは、もっともっと能力に余裕が出来てからだというだけのことかと
思います。

> >
> > もっと効率のよいやり方があります。それは、「統治」という王様の仕事をするのに必要な情報を独占し、その上で、民衆の生活をある程度は保護してやることです。例えば、王国のある地方が飢饉になり、別の地方が豊作になったとすると、その情報を持っている王様は、豊作の地方から飢饉の地方へ食物を移送して、人民を飢饉から救ってやることができます。救われた人民は王様に感謝し、王の地位は安泰になるでしょう。
>
> なお、このようなことをやるのが統治者の仕事です。このようなことをやらない統治者のなんと多いことか。あまつさえそれを正しいと正当化するのですから。

分けるものがある時に分け与える人は、賢王と呼ばれるでしょう。
ない時に切り捨てる人は、暴君と呼ばれるでしょう。

私には分かりません。
現時点で、どの統治者が「やらない」統治者、「愚かな」統治者であり、どの統治者が
「賢明で民のためを思う」統治者であるか。
なぜなら、論理的に云って、仰るような統治者が存在するならば、その人は情報を
コントロールしており、従って人民(今は私)が判断に用いるべき情報が公開されて
いないであろうからです。
つまり、一見「豊作地方から飢饉の地方へ」物資を移送した賢王と思われた人が、
その実「別の飢饉の地方を冷然と見捨てた」暴君であったと云う事が、情報の公開後に
判明するかも知れない。そのような情報の管制下にあっては。

現在の世界に当てはめて言うのであれば、
「現存するどのような独裁者(あるいは政治的勢力)も、その能力や権力の限界から、
全世界に情報の完全に効果的な統制には成功していない」
と想定して判断する限り、
・指導者に選ばれた人が、傍目から見て合格点に達しない行動を取るケースはままある。
 (十分に愚かであるが故に、その情報を隠蔽しえては居ない)
・しかし、そのような状態がいかに批判に値するものであれ、人類史上存在しなかった
 ような
 「冠絶して賢明で、なおかつ人民のためを考えて行動するような賢王」
 を期待したり、作り出せると考えるほどに、私は人間を買い被っては居ない。
ということです。
どの統治者も人であり、愚かな弱者でしかない。
それを批判しているわれわれも(人間全てが)力にも知性にも限界がある、どちらかと
云えば弱い生き物でしかないのです。
相対的愚者や、なかんずく独裁者をその座から追い払うのは当然としても、
そうそう冠絶した賢者が見つかるとは、私には思えません。
現状よりほんの少しましな人を選べる程度の政治システムを、今の民主制から
改良により作り出した方が現実的と思えます。

> >
> > でも、この王様にこんなことができるのは、王様が特別に賢いからではなく、他人が持っていない情報を持っているからなのです。ですから、この王様は、情報が広く自由に伝わることを何よりも恐れ、力の限りそれを妨害します。そうなると、情報は伝わらなくなり、知識は失われ、技術は衰えます。
>
> これは間違いです。王様のところまで正しい情報が届くには、情報が広く自由につたわらなければなりません。そうでなければ、情報は届かないか、間違ったものしか届きません。さらにいえば、王様のところまで正しい情報が届き、さらに命令を下すためには、その時代最高の技術とインフラが必要です。王様に情報が届きその命令が届く必要がある限り
> 技術は発展します。力の限り妨害する阿呆はおりません。それは自分自身の力を削ぐことだからです。
>
> だが、王様の力を削いだ方が良い、情報も命令も届かない方が良いと考える人間もいます。良い悪いはともかく、そういう人間が力を持ち始めると情報は伝わらなくなり、知識は失われ、技術は衰えます。
>

古来、王朝に「宦官の害」が絶えた事はない。
それは、人間の業病のようなものでしょう。

> >
> > 銀英伝に話を戻しますと、ゴールデンバウム家の銀河帝国は、上に挙げた理由で、科学技術を進歩させる最も大切な社会条件と、本質的に矛盾する体制をとっています。これでは、技術は衰えるばかりです。特にコンピュータ技術のような、帝国の支配構造を揺るがす性質のものは、決して進歩しないように、二重三重の封印をかけたと思います。
>
> それでは巨大星間国家たる帝国は維持できないでしょう。維持するためには封印などできないと思います。もし衰えるなら、それは文明の崩壊という事態がおきている状況でしょう。
>
設定の崩壊は起きているかも知れません。
実際問題として、銀英伝はそう云うことについて「書かない」技法で貫かれています。
批判には値するかも知れませんが、作中から必要な材料が見つからないように作られて
いる以上、そのような問題(帝国社会でのテクノロジーの取り扱い)は論考しても、遂に
「見方の違い」に帰着されてしまうような気もしますね・・。

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board4 - No.3183

Re:宇宙暦799年6月1日付 自由惑星同盟国防委員会辞令

投稿者:僧侶T
2002年10月31日(木) 14時51分

> 私はスール少佐は、帝国軍が撤退して、ヤン艦隊がハイネセンに到着するまでの同盟軍の責任者として生かされる(またはビュコックに託される)可能性が高いと思って、留任説をうちだしました。
 「ロックウェル大将とベイ少将からの辞表を許可する」というからには2人とも生き残っているはずではないでしょうか。少佐では位階が低すぎて同盟軍の責任者になれないでしょうから、彼らが同盟軍の責任者になるはずです。そもそも、「ハイネセンの虐殺」はかなり発作的な行動なのだから、(だからこそ、指導層だけ抹殺するはずが虐殺になったのですし)帝国軍は後始末のことなど考えないと思います。

 スール少佐は、ビュコックの副官になったときに、改名したと思っていたのですが、公文書にはスールズカリッターと記載されるかもしれませんね。
 文庫版第5巻のP137には、「この戦い(第1次ランテマリオ星域会戦)のとき、まだ彼はまだスーン・スールズカリッター少佐である」との記述があります。

>  私が一番好きなのは、マル・アデッタ星域会戦での「民主主義に乾杯!」の場面なのですが、この場面はロイエンタール、ミッターマイヤーが銃殺を執行する前に、言ったことにすればいいですね。
 これを実現させるために少し考えてみました。
 宇宙艦隊司令部ビルに戻ったビュコックは部下たちから逃亡を進められたがそれを拒否し、逆に部下たちに逃亡するように命じた後、チュン大将とともに執務室へと引きこもった。部下たちの多くは命じられたとおり逃亡したが、スール少佐をはじめとする部下たちは玄関ロビーなどに陣取り、帝国軍を阻止しようと試みた。
 だが完全武装の陸戦部隊にかなうはずもなく、激しいが短く一方的な戦いの後、重傷を負い意識不明となったスール少佐を除いて全員戦死を遂げる。抵抗を排除した帝国軍はロイエンタール提督(別にミッターマイヤーやヒルダでもいいですが)を先頭に執務室へとなだれ込んだ。そこではビュコックとチュンが、泰然としてブランデーを酌み交わしていた・・・。
 といったところでしょうか。

>  私的にはこんな最後も考えているのですが。
>  ビュコックの身柄を拘束しようと帝国軍の部隊がやって来た際、ビュコックは黙って出頭しようとしたが、一部の部下たちが彼の制止にもかかわらず、抵抗した。そのため、ビュコックともども部下の兵士たちも護送車で運ばれ、銃殺されることとなった。
>
>  整然と四列にならんだ行列が、堂々とした老人に引率されて到着した。
>  「これはいったい何なのか」
>  ミッターマイヤー上級大将が部下に問いただした。
>  「アレクサンドル・ビュコック元帥とその配下の兵士たちであります」
>  部下の一人が言った。ミッターマイヤーはその名を思い出そうと努めていた。兵士たちはその間にすでに護送車に積み込まれ始めていた。
>  「この人がビュコック元帥?同盟軍の宿将として数々の戦いに参加した」
>  「そうだ。そのことが、なにか、この移送と関係があるのかね」
>  「いや、しかし、卿の戦いぶりは見事だった。私は士官学校を卒業して以来、卿とは随分戦ってきたものだ」
>  「・・・・・・」
>  「あなたは乗らずにここに残ってもよろしい」
>  「それで、兵士たちは?」
>  「ああ、それは、不可能だ。彼らは帝国軍に公然と反抗した。ハイネセン市民の反抗を抑えるためにも一罰百戒の見本を見せなければならない」
>  ビュコックが叫んだ。
>  「あなたは間違っている!まず兵士たちを-」
>  彼は自ら護送車へ入っていった。
>
>  ポーランドの教育家、ヤヌス・コルチャックの最後をモデルにしました。
 ハイネセンの虐殺は同盟の軍と指導層を抹殺するために行われたものである以上、たとえ一時でもビュコックを助けよう、といった話にはならないと思います。

親記事No.3181スレッドの返信投稿
board4 - No.3184

Re:スールズカリッターって変?

投稿者:Ken
2002年10月31日(木) 14時59分

太郎さん、こんにちは。

>久しぶりに書き込みしてみます

そうですか。ようこそ、「タナうつ」へ、お戻りなさい。(と、管理人さんの代わりに、言ってもいいのかな?)

>「スールズカリッター」ってそんなに奇妙で変な姓なのでしょうか?
>日本の姓としては確かに奇妙なものですが、果たしてその国でも奇妙な姓として認識される姓なのでしょうか?
>あくまで田中芳樹氏の感覚の問題なのか?それとも何か元ネタがあっての描写なのか?
>どなたかその辺の事情をご存知の方がおられたらご教授ください。

100%の確信はありませんが、奇妙というよりも、本当にそんな姓があるのか、疑問に思ってます。

実は、私は数年前から、銀英伝に登場する人物の名前を「正確にはどう書くのか」を調べているんです。太郎さんが、アニメの方の銀英伝を見ておられたら、登場人物の名前が字幕で出ているのを、ご覧になったことがあるでしょう?例えば、「ラインハルト・フォン・ローエングラム」や「ジークフリート・キルヒアイス」は、「Reinhard von Lohengramm」、「Siegfried Kircheis」と出てきます。このような綴りは、原作には出てきません。アニメを製作した人たちが時間と労力をかけて調べたもので、私は高く評価しているのですが、ただ、どうしても間違いはあるのです。(あって当然です。)ですから、私はインターネットで、個々の名前について、本当にそのような名前があるのか、正しい綴りはどうなのか、調べてきました。

調べてみると、字幕のとおりの名前がある場合が、やはり断然多いのです。「キルヒアイス=Kircheis」、「ロイエンタール=Reuental」、「アッテンボロー=Attenborough」、「ルビンスキー=Rubinsky」などは、字幕どおりの名前がちゃんとあります。

少しだけ間違っているが、元の名前がすぐに分かるのもあります。レンネンカンプは字幕では「Lennenkanpt」と出てましたが、正しくは「Rennenkampf」です。LとRを混同するのは、日本人の宿命ですね。シトレ元帥は「Sitolet」と出てましたが、この綴りでは見つからず、「Sitole」でヒットしました。なぜ、わざわざ「t」をくっつけたんでしょうね?

ところが、いくら探しても、それらしい名前がさっぱり見つからない場合があるのです。私にとっては、今のところ、「オフレッサー=Ovlesser」、「クブルスリー=Kubersly」、そして「スールズカリッター=Soulzzcuaritter」がそうです。スールズカリッターの場合、LをRに変えたり、zを一つにしたり、いろいろ試してみましたが、だめでした。

他の名前が簡単に見つかる中で、どうしてもこれらが見つからないので、今のところ田中先生が創作したか、もしくは元の名前が分からなくなるほど、(故意またはうっかりして)変えてしまったのだと思っています。

ただし、それが私の誤解で、本当にそんな名前があるのかもしれません。例えば、外伝4に登場する「ケーフェンヒラー」は、長い間見つからず、創作された名前かと思っていましたが、最近になって、マリア・テレサに仕えた廷臣に「Khevenhüller」という人がいたことを教えていただきました。「ケーフェンヒューラー」と読むそうです。ですから、スールズカリッターだって、いつかは見つかるかもしれません。田中先生ご自身が、「どこから取ってきた名前なのか」を言ってくれるといいんですが。

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board4 - No.3185

Re:スールズカリッターって変?

投稿者:僧侶T
2002年10月31日(木) 15時06分

 始めまして、僧侶Tです。拙僧にも言語学的な知識は乏しいので、「スールズカリッター」という姓がどう変なのかはまったくわかりませんが、徳間文庫版銀英伝第5巻P136には、次のような記述があります。
 「彼が名乗ると、聞いたものは、必ず口の中で、その異様なひびきを持つ言葉を反芻し、どういう綴りか、と興味をたたえて質問するのだった。また、先に『SOULZZCUARITTER』という綴りをしめされた者は、例外なく眉をひそめて読みなおし、いったいどう発音するのか、と問うのである」
 確かにアルファベットの綴りはかなり奇妙なもののように思えます。
 それから、この掲示板の情報によると、田中氏の夢に出てきた綴りがそのまま使われているそうです。確かザ・ベストの中にあったと思いますが。

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board4 - No.3186

Re:宇宙暦799年6月1日付 自由惑星同盟国防委員会辞令

投稿者:八木あつし
2002年10月31日(木) 15時46分

今更ですが、ロックウェル大将やベイ少将って自分から辞表を出すタイプとは思えないのですが。
まぁロックウェル大将は、上司であるドーソン元帥やビュコック元帥が連行される中、自分1人で逃げそうですね。そこを責められ最後は辞任に追い込まれると思います。
ただベイ少将の場合は、どうでしょう。階級は少将なので帝国軍に捕まる可能性は五分五分。ただトリューニヒト議長の警護室長だったはずなのでトリューニヒトと一緒に捕まりそうですね。
まぁ議長を見捨てて逃げるかもしれませんが、これで引責辞任させられるのか、上手く立ち回って軍に残るのか。これも五分五分かな。
むしろベイ少将あたりには同盟軍に残ってもらい、20年後にトリューニヒトJrと何かやらかして欲しいものです。

第2部の概略は私なりに考えてまとまってきたので、時間がとれたら書いてみます。

親記事No.3175スレッドの返信投稿
board4 - No.3187

Re:宇宙暦799年6月1日付 自由惑星同盟国防委員会辞令

投稿者:イッチー
2002年10月31日(木) 16時56分

>  文庫版第5巻のP137には、「この戦い(第1次ランテマリオ星域会戦)のとき、まだ彼はまだスーン・スールズカリッター少佐である」との記述があります。

そうですか。それはうっかりしていました。
>
> >  私が一番好きなのは、マル・アデッタ星域会戦での「民主主義に乾杯!」の場面なのですが、この場面はロイエンタール、ミッターマイヤーが銃殺を執行する前に、言ったことにすればいいですね。
>  これを実現させるために少し考えてみました。
>  宇宙艦隊司令部ビルに戻ったビュコックは部下たちから逃亡を進められたがそれを拒否し、逆に部下たちに逃亡するように命じた後、チュン大将とともに執務室へと引きこもった。部下たちの多くは命じられたとおり逃亡したが、スール少佐をはじめとする部下たちは玄関ロビーなどに陣取り、帝国軍を阻止しようと試みた。
>  だが完全武装の陸戦部隊にかなうはずもなく、激しいが短く一方的な戦いの後、重傷を負い意識不明となったスール少佐を除いて全員戦死を遂げる。抵抗を排除した帝国軍はロイエンタール提督(別にミッターマイヤーやヒルダでもいいですが)を先頭に執務室へとなだれ込んだ。そこではビュコックとチュンが、泰然としてブランデーを酌み交わしていた・・・。
>  といったところでしょうか。

 そういったところが妥当だと思われます。ただ、部下の一部が激しい戦闘をしている中、のんきに酒盛りをしている二人とも思えませんので、こんな感じになるでしょうか。(先のロックウェルやベイの件ですが、私は八木さまと同じで逃亡すると思います)

 ラインハルト戦死の報が伝わると、ロイエンタールは同盟政府の閣僚と軍の高官の身柄を拘束し、銃殺するよう命じた。軍の一部は激昂し、ハイネセン市民の殺戮に走ったが、ロイエンタールもミッターマイヤーも積極的には止めようとせず、黙認した。
 ミッターマイヤーがビュコックとチェンらの身柄を拘束しようと同盟軍司令部に赴いたとき、スールズカリッター少佐率いる部隊の一部が激しく応戦した。しかし、応戦むなしく部隊の多くは戦死し、スール少佐も重傷を負って、意識を失って倒れた。「くそ!仲間の敵だ!」一人の兵士がスール少佐にとどめを刺そうとしたとき・・・。「やめてくれ・・・。私たちは逃げも隠れもしない。しかし、これ以上、部下の命を失うのだけはやめてくれ」現れたのはビュコック元帥だった。ミッターマイヤーは帝国軍兵士たちに攻撃の中止を命じた。「わしとチェン総参謀長は既に覚悟を決めておる。それにドーソン統合作戦本部長の3人が犠牲になれば、諸君の名目もたつじゃろう」「・・・」「しかし、条件が2つある。聞いてもらえるか」「条件によりますが」「1つは帝国軍による一般市民の殺戮を中止してもらいたいということ。軍の高官が責任をとる以上、一般市民を巻き込むことはないじゃろう」「・・・わかりました。確かに我々も無用な血は流したくない。各部隊に徹底させましょう」「そうか。そして、もう1つは・・・」「もう1つは?」「ウイスキーを1杯だけ飲ませてもらえないだろうか」「・・・?」怪訝な表情を浮かべながら、ミッターマイヤーがビュコックに後に続いて、司令長官室に入るとチェン総参謀長が1本のウイスキー瓶と2つの紙コップをかかげた。ビュコックは手を伸ばして、紙コップを受け取ると、悠然と乾杯のしぐさをしてみせた。
 「ビュコック提督。死にいたっても見事な態度。感服いたしました。出来れば、敵としてではなく、同じローエングラム候の臣下として卿とまみえたかった」
 「ローエングラム候・・・。わしは彼の才能と器量を高く評価していたつもりだ。孫を持つなら、彼のような人物を持ちたいものだ。だが、彼の臣下にはなれん」
 ビュコックは一口、ウイスキーを流し込むと、言葉を続けた。
 「なぜなら、えらそうに言わせてもらえば、民主主義とは対等な友人をつくる思想であって、主従をつくる思想ではないからだ」
 ビュコックはさらにウイスキーを流し込んだ。
 「わしはよい友人がほしいし、誰かにとってよい友人でありたいと思う。だが、よい主君もよい臣下も持ちたいとは思わない。だからこそ、あなたとわしは同じ旗をあおぐことは出来なかったのだ」
 「・・・民主主義に乾杯!」
 総参謀長はコップを高く掲げると、彼もまたウイスキーを飲み干した。死を目前にして彼らは淡々とすらしていたが、老人の顔にやや照れくさげな評定がうかんでいた。柄にもない説教をしたといいたげであった。
 好意を拒絶されたにもかかわらず、ミッターマイヤーの心に怒りはなかった。わずかに存在したとしても、それを圧倒する別種の感情が、静かに、だが豊かに彼の精神の大地を浸しつつあった。つまるところ、みごとな死というものはみごとな生の帰結であって、いずれか一方だけが孤立することはないように思える。彼の主君であったローエングラム候もまたそうだったではないか。
 ビュコックとチェンは紙コップを机の上に置くと、敬礼の姿勢をとった。ミッターマイヤーは銃殺の合図をとった。彼の目の前に二人の同盟軍首脳はブラスターで全身を撃ち抜かれて、絶命した。

 スーン・スールズカリッター少佐が軍病院の一室で目を覚ましたのは、数日後のことであった。ベッドのそばには、若く美しい女性が立っていた。
 「帝国軍幕僚総監のヒルデガルド・フォン・マリーンドルフです。帝国軍は本日をもってハイネセンから撤退します。そのお知らせに参りました」
 「アレクサンドル・ビュコック元帥はどうなった!?」
 「元帥は・・・、ハイネセン市民の命の保証と引き換えに・・・お亡くなりになりました。立派なご最後でした・・・」
 「そうか・・・私だけが生き残ってしまったか・・・」
 「あなたにはヤン艦隊が帰還するまでの間、同盟軍の指揮をするという役目があります。おかしな考えをお持ちにならぬよう」
 「何を言う。私は一介の少佐だ。ほかにも高官はたくさんいるだろうに」
 「チェン中将はビュコック元帥と運命をともにされ、ドーソン元帥は自殺されました。他の高官は・・・行方不明です」
 「そうか・・・はは・・・情けないものだ」スール少佐は力なく笑った。
 「ビュコック元帥の副官であったあなたに同盟軍を託し、帝国軍は撤退します。同盟市民の安全を守るというのが、ビュコック元帥との約束でしたので、事後処理を終えた上で帝国軍は撤退したいと思います」ヒルダは敬礼した。「了解した」スール少佐も敬礼を返した。その日、帝国軍はハイネセンから撤退した。

 逃亡していた同盟軍の高官たちが姿を現したのは、ヤン艦隊が帰還した後であった。さすがに、周囲の非難に耐え切れなかったのか、ロックウェルとベイは辞表を提出した。

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board4 - No.3189

Re:銀英伝世界で人工知能はどれ位発達しているか?

投稿者:Ken
2002年10月31日(木) 17時21分

いつもながらの「科学解説」をしていただき、ありがとうございます。自分の教養が豊かになってゆくようで、喜んでいます。

コンピュータ能力の「量子論的限界」という話は面白いですね。超伝導を利用したコンピュータも考えられているようですが、不確定性原理の壁はやはり厳存しますからね。

ただ、言われるような意味での計算能力の限界の問題は人間だって持っているはずですから、最初に提議された「コンピュータが人間に勝てるか?」という問題に関しては、コンピュータ側の限界のみを論じて、不可能と結論することもできないのではないでしょうか?もしもチェスの「強さ」が計算能力だけで決まるなら、例えば、ディープブルー1台が人間のチャンピオンを相手に勝ったり負けたりするのなら、ディープブルーを100台つないで、分散処理をさせたら、人間を圧倒する、という考え方はできませんでしょうか?(そもそも、チェスや将棋や囲碁の達人は、「なぜ」強いんでしょかね?短時間に多くの手を読む能力に優れているから強いのでしょうか?)

ただし私の論点は、銀英伝の世界では、優秀なコンピュータが作れないのではなく、「作らせないだろう」というものでした。全体として、古典SFファンさんの発言は、SAIさんの発言に対する回答になっており、それはそれで結構なのですが、私自身としては、

1.科学技術は政治的な事情で、退歩することがある
2.とくに情報技術は、非民主的な権力との、両立が困難である

ということを述べたつもりでした。1に関しては、例えば徳川時代の造船技術が頭にありました。信長や秀吉の時代には、日本の船は東南アジアまで航海していたのに、徳川幕府の政策のために技術が一挙に退歩して、三陸沖の航海すらできなくなってしまいました。なにしろ松前藩の物産を江戸へ運ぶ船が、わざわざ日本海側を南下し、下関を周り、瀬戸内海から大阪を経由して江戸へ向かっていたのですから。

2に関しては、古今東西の政府が大量に「発禁書」を指定したこと、中国政府がインターネット経由で「好ましくない」情報が入るのを規制しているというニュースなどが頭にありました。なにしろ、情報が自由に伝わると、「今の王様よりもっといいリーダーがいるかもしれない」と民衆が探し始めるので、権力者には都合が悪いでしょう。(それにしても、「好ましくない」ネット情報だけ規制するなんて、具体的にどうやるんでしょうか?特定サイトのIPアドレスをもつパケットだけを、ルータにはじかせるのかな?)

いや、他人の国のことを言っている場合ではありません。不良債権を隠し続けた大蔵省、薬害エイズを隠し続けた厚生省、原子炉の事故を隠し続けた通産省・・・「民は寄らしむべし、知らしむべからず」と考える現代の「王様」はいるのですから。こういう人たちは、インターネットなどなくなってほしいと、考えているのでしょうね。

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