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投稿ログ138 (No.2512 - No.2533)

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board4 - No.2512

Re:tinaさんじゃないけど

投稿者:蜃気楼
2002年08月24日(土) 06時10分

>困っているときに助けてくれる、頼れるからこそ、国を愛する、信頼する気持ちを、育めるのではないかと考えてしまいます。

 一般論としては正しいですが、日本のサポートはまだ足りませんか?無論不足があることは認めますし、政府に向上の義務があることも然りです。ただ国を愛せないほどではないと思います。圧倒的大多数の国のサポートは日本以下ですよ。

 「愛国心」として国が国民に求めるものですか?私の考えでは「日本国に対する忠誠を他国に対する忠誠に優先させる」「国のためにほんの少し我慢をする」「国旗を揚げること国歌を歌うことを邪魔しない」この3つでいいですよ。

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board4 - No.2513

Re:初カキコします

投稿者:IK
2002年08月24日(土) 08時46分

> 大変申し訳ありません。
> 横レスについては、皆様に深くお詫びします。
> 管理人様、大変無礼なことを申し上げてしまいました。
> 軽率さを、反省します。お許しいただければ、幸いですが。

いえいえ、全体で言えばそう失礼だとも思いません。
確かに、このサイトはいわゆる右派の方が多いように思いますので、今後とも複々線さんが書き込んでいただければ、私個人としてはかなり面白くなります。

> <気になった部分>を発生してしまうのは、書き込みに説明が足りない事が原因と反省しております。
> <選挙に行か>ない人は、国政に携わる権利も義務も放棄していると考えられますので、擁護するつもりはありません。
> ガス抜きのところは、私のミスです。私がガス抜きしたいから、たまにはそんな小説もあっていいんじゃないか、ということです。

うーん、まあ確かにたまにはそんな小説があってもいいかも知れないですね。ただ、創竜伝や薬師寺涼子の評論部分を完全に「フィクション」と定義するのは難しいように思います。以前、フジモリ大統領の件を書いたのですが、 証拠もないのに噂や伝聞だけで、あからさまに人格を貶めるのはどんなもんでしょうか。まして単に意見が違うってだけで政権と癒着しているようにほのめかされた人もいるのですから。しかも「これはフィクションです」という印籠を掲げて反論を封じたまま。
これは作品論以前の道義の問題ですね。これは論理というよりはむしろ私個人の美意識なのですが、道義を感じる人間ならば、小説家としても評論家としても小説という主観的な表現媒体の中であのような「評論」はやるまいと思います。
あと論旨がずれますが、田中さんは全体に実がないですよ。やっぱり学生さんしか経験しないまま花形作家になってしまった方だなあと思います。

> <日本を糾弾する諸国の手は大日本帝国以上に血に汚れていること>は十分<認識して>います。
> ただ、よそがやらないからこちらもやらない、では良くないでしょう、ということです。

私は南京大虐殺の全容についてはぜひ明らかにして欲しいと思います。その存在そのものが議論になっているようでは反省のしようもありません。
確かに、戦前の政治指導者や一般の兵士について理想化するような動きには本当に疑問を覚えます。なんと言っても日本は実際に焦土と化したのですから、その時代の指導者ならびに成人男子(女性は選挙権を有していませんでした)、戦争を賛美した朝日新聞などのメディアの責任は問われない訳にはいかないでしょう。
「祖先が馬鹿な真似をしてくれたから子孫が苦労する」という感情もあります。
それと同時並行してよその国の責任も問うて欲しいと思います。少なくともオランダ人にとやかく言われるのは我慢ならないですね。四百年に渡ってインドネシアを植民地支配しておきながら、インドネシアが独立する時にはそれまでの「運営経費」を要求するような連中には。私が言いたいのは、現状で彼らに対して一方的に白旗を掲げるのは結果としてそういう連中をのさばらせるということです。日本人内部の話とは別です。

> <防衛問題>は色んな意味で研究している方が、自民党から共産党までいらっしゃるんで、そういう方たちをひっくるめて、「軍国主義者」と呼ぶと面白いでしょうが、いらない反感を買うので、止めときましょう。くどいようですが、呼んでませんよ。

「軍国主義者」と呼んで欲しくないと言ったのは一般論です。複々線さんがそうした用語を使っていると言うつもりはありませんでした。これは田中芳樹さんがめずらしくまっとうなことをおっしゃっているのですが、左翼にしろ右翼にしろこうしたレッテル張りはよほど用心して慎んで貰いたいですね。

> IKさんのお考えは、私もまさに言いたかったことで、なかなかうまく表現できていません。フォローしていただけたようで、感謝しております。「捨てハン」は、改めます。

失礼な申し出を受け入れていただき、ありがとうございました。

board4 - No.2514

八月の新装刊

投稿者:八木あつし
2002年08月24日(土) 12時34分

いやー昨日本屋に立ち寄ったら、田中芳樹作品の再刊、原案作品が大量に置かれておりました。
文庫コーナーに緒方剛志の表紙の本が! 思わず手に取ってみると作者「田中芳樹」(笑)。新刊かと一瞬思ったら、なつかしの自転地球儀世界Ⅰの文庫化再刊。すっかり忘れていました(笑)。
しかし角川ノベルスから徳間デュアル文庫へ。徳間書店よ、タイタニアを書かない田中芳樹になぜ手を貸すのか、小1時間問い詰めたい。
イラストは今人気のある緒方剛志に代えています。創竜伝文庫化で、CLAMPにイラストを代えて新たな女性ファンを獲得しましたが、地球儀では上手くいくかどうか? しかし解説はあっても後書きがないですね~。加筆修正はしているものの、3巻を出す気があっての文庫化なのかどうか怪しいものです。

そしてエニックスEXノベルス。自称オリンピック作家宣言を放棄し放置した「灼熱の竜騎兵」も再刊。こちらは絵は北爪宏幸のままですが、知名度が高いからかな。北爪氏もなんで今更と驚いたことでしょう。ただこちらは本当に大幅加筆していますね。1巻しかなかったので1巻しか見ていませんが、新書2段組で300ぺージ。後書きはナシ(笑)。こちらは今度、文庫版と比較してみないと。
しかし「灼熱の竜騎兵シェアードワールズ」として、あの世界設定をもとに、他の作家が競作しながら物語を構築していくそうですが、田中芳樹は本当に書くのかどうか。ここからオリンピック化するのか、結局原案のみに変わるのか? それにしても富士見ファンタジア文庫1-1という栄光も過去のもの。なんで今更これだけ加筆するのなら、きちんと富士見で書かないのかなぁ。

さらに田中氏原案のKLAN4と野望円舞曲4も刊行。KLANは読んでいませんが、野望円舞曲は結構好きです。荻野目氏の双星記も好きですね。
そういえば8月初旬に西風の戦記も再文庫化していたなぁ。8月は田中芳樹と小説の表紙に書かれている本が沢山刊行されたのに、本人の完全な新作は1つもナシ。
しかも再刊は出版社を変えて新装させて出すという手の込みよう。田中芳樹も悪いが、彼の作品を利用する出版社はもっと悪いでしょう。
田中芳樹にとっては、いい時代になったものです(笑)。

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board4 - No.2515

Re:タイタニアかぁ・・・

投稿者:takashi
2002年08月24日(土) 16時25分

お初です。

結構前ですが、道原かつみさんの描いている銀英伝の掲載紙に、田中芳樹のコメントで「次作はタイタニア4から白い迷宮に変更です」との記載がたしかありましたよ。

おそらく出版社の判断ではないですか?

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board4 - No.2516

Re:ラインハルト後の人事

投稿者:八木あつし
2002年08月25日(日) 01時22分

> アンネローゼが嫡出子をもうける必要性のもうひとつの理由はアレク皇帝の教育のためです。何といってもアレクは全人類に対して責務を負う立場に生まれながら立たされているので、その教育は熾烈を極めることになるでしょう。
> 武道などの稽古では「死んでしまっても構わない」というほどに、ハードにやる必要があります。そうでなければアレクはその重責に耐え、責務を果たせるだけの人格を作り上げるのは難しいと思うのです。
> しかし皇室に、万が一の場合、後を継ぐべき者がいなければ、まずはアレクの生存を最優先に考えなければならず、間違っても危ないまねはさせられません。
> アレク自身のためにもスペアは絶対に必要だと思います。

アレク自身のスペアの必要は本当にありますね。
なんせ父親のラインハルト皇帝が「変異性劇症膠原病」という奇病で亡くなりました。
万が一、アレクサンデルにもその奇病の因子が受け継がれていたら25歳?で発病・死亡する可能性も・・・。
帝国政府は常にその「皇帝病」を恐れながら、アレクを教育してその成長を見守るのでしょう。
アレク新皇帝は成年になったら、早いうちから后妃・側室を持って大量に子供を持ってもらうことになるでしょう。
しかしアレクがラインハルトと同じく、女性への関心のなさも受け継がれている可能性を考慮し、早くから恋愛の英才教育も必要か(笑)
これで親父と同じくアンネローゼ1人に思慕したらハッキリいって目も当てられない(笑)。

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board4 - No.2517

Re:tinaさんじゃないけど

投稿者:複々線
2002年08月26日(月) 02時31分

<政府に向上の義務>
政府とは具体的に、立法と司法と行政に携わる公務員さんと言う事でよろしいんでしょうか?

<「日本国に対する忠誠を他国に対する忠誠に優先させる」>
自分の住んでいる国土に愛着を持つのは普通じゃないでしょうか?
ただ、「あなたは我々と同じではない、日本国民ではない」なんて言われている人には、理解してもらうのは無理でしょうね。
よその国からお金をもらっている人は、論外ですけど。

<「国のためにほんの少し我慢をする」>
社会で生活している分には我慢は当たり前のことですよね。しかし、改善してほしいことは出てくるだろうし、「誰も言わないからこれでいいんだ」では困りますので、国民の意見はよく聴いて反映していただきたいものです。国民の過半数が嫌がっているものが仮にあれば、それは「国」のほうが変わるべきなのではないでしょうか。

<「国旗を揚げること国歌を歌うことを邪魔しない」>
「愛国心」の行き着く先が、今の「国旗」と「国歌」では、国作りとしては寂しいものがありますね。
現実に、あの旗と詩にマイナスのイメージを持つ人もいますので、
そのまま採用では、無理があったのではないでしょうか?
国の旗、国の歌とするのなら、旗のデザイン・歌詞・曲は公募して、要るか要らないかも含めて、決定は国民投票にするべきだったのではないでしょうか?
「決まったことには従え」と言うためには最低限度の手続きだと思いますが。

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board4 - No.2518

Re:初カキコします

投稿者:複々線
2002年08月26日(月) 02時41分

いやいや、こちらこそ、大変ありがとうございました。
「田中芳樹さんがどうのこうの」という場所では、いわゆる「スレ違い」だったかなとも思いますが、疑問が生じたらお聞きしたいと思いますので今後もよろしくお願いします。

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board4 - No.2519

Re:創竜伝

投稿者:カキクケコ
2002年08月26日(月) 06時10分

> フィクションとの但し書きの元で書きたい放題しているのを問題視しているのだと思います。フィクションというには元ネタがあからさま過ぎ。詳しくは過去ログを参照されるか、管理人さんも幾つか評論を書かれているのでそちらをごらんになって下さい。

>元ネタがあからさま過ぎるからこそ、フィクションの面白さがあるのではないですか?97%の事実と3%のフィクションが面白い気が私はしますねぇ。虚構を織り交ぜるのも難しいので、そこを敢えてチャレンジされた文章だと、リアリティーもありますし、歴史と微妙すぎって感じが私は好きです。
安能務さんの「隋唐演義」は、今はまだ半分ぐらいしか読んでいませんが、おもしろいですよ。確かに「田中さんの文章が好き」って理由で田中さんの中国物を読んでいらっしゃる方にはおもしろくないかもしれませんが、私のように、中国の歴史が好きって方には面白いとおもいますよ。「三国志演義」と比べるのもなんなんですが、「三国志演義」のように、いらいらするほど「義」「仁」「忠」にこだわって話の進行が遅いってこともありませんし、「義」「仁」「忠」にこだわりすぎで行動できない人物ってのもいません。まあ、「三国志演義」も「反三国志」に比べると面白いですけどね。「反三国志」の孔明が忠達を倒す場面には興ざめです。「隋唐演義」は登場人物が皆個性的たし、話の展開も早くておもしろいんですけど、宝貝関連の話は遠慮したいですね。その関連の話を女の子が読んでも「ふーん」って感じて面白くないです。でも、唐を創った英雄たちが皆、元はゴロツキだったってのはおもしろいですね。あとは、登場人物、皆金遣いが荒い。そこも面白いですよ。
私は手当たり次第田中さんの本を買ったので正確な冊数を数えていませんが、95%の田中さんの本を古本屋で集めたので数十冊集まったのかもしれません。色々読んでみて、「もうこれはいいわ」って私なりに感じた作品もありましたよ。「アルスラーン」は「銀英伝」と主要登場人物の殺し方が似通ってきそうだし、「地球儀シリーズ」は「アルスラーン」と「マヴァール年代記」を読めば、読む気がなくなります。中国物も「万里よ・・・」以前の3冊は物足りないきがします。まあ、私が田中さんを好きになったのは、「創竜伝」の4巻までと、「銀英伝」のロイちゃんが死ぬ場面からですから、かたよりもあるとおもいますけど。
「白夜の・・・」って作品はおもしろかったですよ。コゴウさんが007みたいに戦う話です。この話を連載してほしいと思います。誰かこの白夜のナントカ(題名を正確に覚えてなくてすみません)って話を読まれた方いらっしゃいますか。
古本屋で時々店のおじさんに「女の子なのに田中芳樹を読むのはめずらしいね」言われるんですが、田中さんの小説って女の子受け悪いんですか?店のおじさんに言われて驚きました。では、失礼。

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board4 - No.2520

Re:ジャンルのカテゴリー分けについて

投稿者:
2002年08月26日(月) 07時03分

こんにちわ、恵です。

<無礼な書き込みに対し、丁寧なレスありがとうございます。
掲示板をご覧の皆様にもお詫びいたします。>

いえ、とんでもないです。こちらこそご丁寧なレスをありがとうございます。
前回の投稿では書き足りませんでしたけど、ご意見の内容で少しひっかかったものの、基本的に複々線さんの投稿はきちんと礼儀を守っていらっしゃるので、その点に関して謝罪されるほどのことはないと思っています。「違う目線を持った方」として、有意義な対話と思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたしますね。

<田中さんの手法が<作品の魅力を損なっている>のは意見の一致するところと思います。
<それではダメ>で良くないと思えばこそ激励しておられる方もいらっしゃるんですよね。>

はい、この辺りはおっしゃる通りですね。
わたしに限って言えば、こちらでの田中氏への「批判」は「愛のムチ」(より良くなってほしい)というスタンスでやらせてもらっています。本当に心底嫌いになったら、読むのもやめて「過去の人」として関わりを絶つつもりですから(本気)。

<ただ、私は、「小説に社会評論を入れる手法」は、肯定も否定もできません。読むときの機嫌によって、鼻につくこともあるし、溜飲を下げることもあるので、難しいです。
だから、否定のみで、「こうすれば」というのがない意見には思わず「?」が出てしまうんです。>

<こうすれば」というのがない意見は思わず「?」が出てしまうんです>

こちらに関しては、前回↓と書いたように

(詳しくは「ザ・ベスト」や冒険風ライダーさんの「私の創竜伝考察シリーズ」をご覧になってみてください)

と、過去の議論を参照していただきたかったのですけど、それではさすがに複々線さんが大変だと思い直し、また、否定・批判一辺倒で建設的な意見を行っていないと判断されるのも嫌なので、あらためて具体的に書こうと思います。

まず、わたしは「小説に社会評論を入れる手法」は明確にやめるべきだと思っています。

☆理由1. 本当に真剣に政治や社会を評論をしたいのなら「フィクション小説」に挿入すべきではない。ノンフィクションとして堂々と世に問うべき。「フィクション小説」という時点で、『実際の団体・個人とは~』と、「反論をすべて遮断できる」立場にあることを、おそらく確信犯的に自覚していると思わせる姿勢にも疑問を感じる。

☆理由2. 社会評論の多くは、偏った目線で一方的かつ独善的に展開されることが多く、評論に対する出典もほとんどの場合が明らかにされていない。つまり、評論としてもまともとは思えない。

☆理由3. 社会評論のためだけに、「大国ソ連」が短期間で突然「貧乏国ロシア」に変わるなど、ストーリー面にも悪影響を及ぼしている。(ソ連のロシア変革は、本来ストーリーにはまったく関係がありませんでした)

また、別の機会で議論させてもらったことなんですけど、創竜伝本来の魅力は、

☆四兄弟のかけ合い漫才(+その他、個性的な登場人物たちの魅力)
☆田中氏独特の文体
☆天野喜孝氏のイラスト

という推論も、過去に出たことがあります。その時は触れませんでしたけど、竜種や牛種、四姉妹の創竜伝の「設定」もテーマや素材としては面白いものだったと思います。

で、結論なんですが、

「創竜伝は社会評論を入れる手法を用いなくても、別の要素で面白い、または魅力的と感じている人が多いと思われるので、あえて社会評論を入れるべきではない」です。

思うに、複々線さんご自身もおっしゃっていますど、
「読むときの機嫌によって、鼻につくこともあるし、溜飲を下げることもあるので、難しいです。」

という現象は、創竜伝の社会評論が毒にも薬にもなる「劇薬」であることを示しているように思います。そのような劇薬(社会評論)を扱うには、相当なセンスと技量が必要かと思われますが、どうも田中氏の手には余っているように見受けます。(でなければ、複々線さんも上記のように感じることはないでしょうし)

どうでしょうか?
わたしも創竜伝ファンの一人なんですけど(それも、けっこうミーハーなf(^-^*))、これでは建設的な批判意見になっていませんでしょうか?

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board4 - No.2521

Re:創竜伝

投稿者:IK
2002年08月26日(月) 09時31分

こんにちは。そうですか、女性の方だったんですか。
田中芳樹さんの女性読者は少ないとは思いませんけど…。
私は銀英伝を読んだのはけっこう遅くて六、七年前でしょうか。女性の友人に是非にと薦められてからです。それまでは「べるバラ」みたいなもんでしょ、と思って遠ざけていました。
それからですね、田中芳樹さんを読み出したのは。読むとなったら、一気に読んでしまいましたが。だから待たされていると言っても、まだまだキャリアが浅い訳です(笑)。

えーと、虚実ないまぜが面白いということですよね。これ、どこまでが虚構で、どこまでが解釈で、どこまでが事実か、判別が難しいと思いませんか。やられた方にしてみれば、とても「面白い」では済まされる話ではないと思いますが。まっとうな批判であれば反論するということも可能ですが、フィクションであればそれも難しいということで、相手の両手両足を縛りながらぼこぼこにたこ殴りにしているのも同様だと思います。
 鈴木宗男容疑者のいう人権はともかく、けれどやっぱり彼にだって最低限の人権は所有しているはずであって、それはそれで尊重すべきじゃないですかね。だいたい、田中芳樹さんは他人に天誅を加える前に、まずわが身を振り返るべきじゃないでしょうか。
 創竜伝の最新刊でしたっけ、森前首相の「神の国」発言を揶揄した文章がありました。
「じゃあ、外国はみーんな悪魔の国なんだ」
 誰も言ってないって、そんなこと(笑)。大体、神道においては「悪魔」という概念は存在しません。田中芳樹さん自身の言葉を借りれば、他人を批判する時は、義務教育の教科書程度の知識は踏まえて欲しいですね。
 こういうので溜飲を下げる人もいるのでしょうが、私は随分、自負心も品性もない話だなと感じますが。

 安能務さんの「隋唐演義」…おお、そうですか、面白いですか。今度、ぜひ読んでみましょう。

board4 - No.2522

う~ん

投稿者:トキオ
2002年08月27日(火) 08時31分

最近、田中氏の本 読んでないな~。
というか出てない(汗)
内容を忘れないうちに、新刊出してもらいたいものです。(願)

board4 - No.2523

久しぶりに来ました

投稿者:さちぼん
2002年08月27日(火) 12時10分

こんばんわ。前回、初カキコしましたさちぼんです。
感想を書いて以来、こちらの提示版にお邪魔していなかったのですが、今日覗いてみたら、なんと私にレスが!! ありがとうございました。多忙だったとはいえ、せっかくのtinaさんのレスを、長い間書き逃げしたような形にしてしまって申し訳ありませんでした。
今日はどうでもいいやさんのレスから、「他民族に虐殺したことを認めない国は云々」という一行があったので、そちらがわについて多少なり意見を述べさせていただこうと思います。
このHPで幾度か名前が登場している「小林よしのり」、彼の語る「南京大虐殺はあったのか」説についてです。
これ、皆さんはどうお考えになりますか?
私自身の感想をいいますと、「うーん、わからない・・・」でした。あったともなかったとも、言い切れない。小林よしのり著の「戦争論」「戦争論2」を読んだうえで、「ああ、わからない」と頭を抱えました。常軌の2冊は小林氏が、南京大虐殺はなかった、という意図のために資料を集めて書かれたものなので、鵜呑みにすると「なかった」ことになりますが、自力で史料を集めても、現地に行ったこともない私が、一冊の本を読んだだけで、今まで教えられてきた史実を否定し、「大虐殺はなかった派」に帰順するのはどうも公平な立場にならない、と考えたからです。
 理性的に思うと、日本も戦争中は多少の悪事を働いた、しかし、日本側の非道は多少歪められて伝えられている、といったところでしょうか。国民党の犯した非道が日本軍の過失にすり替えられた、という事実も多少はあると思います。もちろん、日本が正義の軍隊だった、侵略ではなかった、などと言うつもりも全くありません。
 なぜ中庸に物事を見られないのか、左翼右翼という両極でしか物事を計れないのか、という疑問は昔から持ち続けていました。
 それが、田中芳樹の創竜伝へとつながります。
 先日、田中先生の創竜伝をまたも通読したのですが、やはりわかりませんでした。それは、田中先生がなにが嫌いなのか、をです。
 右翼か、左翼か、自衛隊か、警察か、政治家か、やたらめっぽう発射される田中節には、やっぱり一貫性が見られない。左翼よりの文章を書いたかと思うと、次の巻では右翼よりになっている。明らかに責任を取りたがっていないーーもしくは、計算のうえで書きたい放題をつづけている節が見受けられました。
 なんか、やっぱり、変。いえ、日本は言論封鎖されていない国なのだから、田中先生が何を書くのも自由なんです。イヤだったら読まなきゃいいだけで、わざわざ趣味に合わない本を手にとって、悪口を言い連ねるのは不毛だと思います。
 なので、私が田中先生の創竜伝について、批判的なことをいうのはこのレスが最後です。田中先生だけが私にとっての作家ではないので、私の中では、このくらい言えばもうスッキリ、という感覚なのです。それに不平不満っていうのは、発言する場を与えられればどんどん助長するものなので、あんまり言うのが恐いっていうのもあります。まあ、そんなこと書いても、管理人さんに削除されるだけだと思いますけども(^^)
 誤解されたくないのですが、このHPの意図に関しては、私は全面的に賛成です。これだけの理論を、カッカせずに冷静に展開できる管理人さんの頭脳には、とても興味があるのです。
 tinaさんのレスに、田中先生はわかっていて、私たちに考えるきっかけを与えるために、創竜伝を書いているのでは、とありました。
 優しくて良い見方だと思います。だったらいいな、と私も思います。
 結論を済ませますと、私にとって創竜伝は、趣味に合わなかったのでペケ、先生の在り方にも疑問を感じる、でもほかの、大体の田中先生の作品は好き、作家も長いことやってれば、不作不調もあらぁな、てす。
 まとまりのない文章になってしまってごめんなさい。よろしかったら感想ください。ぺこり。

board4 - No.2524

おまけに色々

投稿者:さちぼん
2002年08月27日(火) 13時08分

愛国心や自虐主義に関するお話・・というほどのものでもありませんが、先日フランスに行ったときのニュースをおひとつ。
6月の話になりますが、フランスでは首相選挙が行われていました。死刑復活と外国人排斥(外国人がいるから失業率があがっている、という理論)をかかげた、ルペン候補っていうのがいました。彼はそのわかりやすい差別主義で、言ってしまえばあんまり教養のない人々にものすごく人気があったのですが、フランスの若者は彼を否定し、デモやったりして、結果的にシラクを再度当選させました。
 そのシラクが就任して一週間後の話です。サッカーの試合に出向いた彼は、試合前の国歌斉唱時、数人の不良が国歌を茶化した、という理由で試合宣誓を断固拒否し、結局30分後、その不良たちが謝罪するまで
許しませんでした。
 フランス語のできない私(笑)が、なんでこんなに見てきたように語るかというと、現地の日本語新聞のおかげです。これについてフランスの左翼・右翼は妥当な処置として、両方ともシラクを批判していません。ただ、シラクはルペンを就任させないためだけに選んだ人なので、その政約や方針自体は先行き不安、と書かれていました。
 もうひとつ、4年前のトルコの大地震のお話です。
 これは現地で知り合ったトルコ人の知人に、ひとりでも多くの日本人に伝えてくれといわれたものです。
 神戸大地震で被災された方々が作ったボランティア団体が、各国の支援団体とほぼ同時、つまり民間ボランティアでは一番に現地に訪れたそうです。自分たちの町がまだ完全に復興されていないのに、とそのトルコ人は感激し、どんなに嬉しかったか、と言っていました。
 ちなみにこの地震のさい、現地にいた日本人はビルの「上」に非難したため助かりましたが、トルコ人は「下」に逃れて死んだそうです。彼は、ジョークまじりにやっぱり日本人って頭いいネ~と笑っていましたがーーそんな問題か!?汗。ともあれ、皆さん、地震のときはビルの「上」に逃げましょう・・・・。
 田中先生が、庶民にはわからない知識を書くのなら、せっかくなら、こんな挿話をはさんでくれたらな、と思います。

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board4 - No.2525

えー、地震のはなし

投稿者:IK
2002年08月27日(火) 14時55分

日本は地震国なので、日本人はちょっとやそっとの地震では動じません。これは外国人には驚愕に値するようです。
しかし問題はそのスタイルのまま、外国で地震にあっても平然としている日本人が多いこと。
外国では日本の建築基準よりも耐震性が緩やかなことが多いのでちょっとの地震でも建物が崩壊することが多いです。外国では地震に遭った時、冷静に慌てた方がいいでしょう。

ルペンについては、彼が大統領になれなかったことよりも決選投票にまで進んだことに注目すべきでしょうね。第一野党・社会党が推したジョスパン首相は泡沫候補と見ていたルペンの得票数さえも支持が下回ったのですから(ファビウスあたりが立っていたらもう少し違っていたかも知れませんが)。
安易な理想主義を錦の御旗として現実の問題から目を逸らすと、その反動が訪れるいい例だと思います。

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board4 - No.2526

Re:tinaさんじゃないけど

投稿者:蜃気楼
2002年08月27日(火) 14時59分

少し補足すると。

<「日本国に対する忠誠を他国に対する忠誠に優先させる」>

外国に忠誠を誓っているとしか見えない「お前はOO人か!!」という人間をよく見かけます。田中芳樹ですとOOに入るのは、中国もしくはイギリスです。こういった人たちはOOに対して非常に甘くその反面日本に対して厳しいです。外務省にすら居るのが問題だと思いませんか?

<「国のためにほんの少し我慢をする」>

 なんというか既得権にしがみついている人たちには目を覚ましてもらいたいです。大は経営者、政治家から小は末端の社員にいたるまで、もうこの国はあなたたちのことを寄生させている余裕はないです。

<「国旗を揚げること国歌を歌うことを邪魔しない」>

 うたう自由掲げる自由はあってもそれを妨げる自由がないことを理解していない人たちが多すぎる。よく考えたらこれは愛国心とは関係なかった。

 いささか露悪的なことを書くと「愛国心」とは個人に犠牲を強いるための道具でもあります。そのことを警戒するのは当然ですが、個人に犠牲を強いなくても何とかやってこれた幸福な時代はもう終わっています。
 バブル崩壊以降の日本の問題はその多くが日本人の忠誠心というものが自分の属している組織にだけ捧げられていることに起因している気がします。問題に気付いた時まずやることは保身、次に組織防衛、社会のことなんて何も考えていない。

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board4 - No.2528

いろいろレス

投稿者:本ページ管理人
2002年08月27日(火) 16時11分

>複々線さん
はじめまして。
削除云々の件については気にしておりませんので、それほど恐縮されなくても結構ですよ。
この掲示板では、できるだけ管理者削除を減らしたいと思いながら運営しております。実際には削除せざるを得ない事例があるのが残念ですが…

>「時の権力」の腐敗、無能をあげつらうのは、力のない一般市民の不満のはけ口でもあり、瓦斯抜きをすることによって動乱を防ぐという効果もあるなと、私などは考えます。

もうほとんど終わった件を持ち上げるのは気が引けますが、ひとつだけ。
民主主義国家の市民云々以前に、「力のない一般市民の不満のはけ口でもあり、瓦斯抜き」の代表例的なものである落語では、『「時の権力」の腐敗、無能をあげつらう』以上に、『差別』をテーマにしたものが多いのはご存知でしょうか? 人によっては「古典落語の保存は差別語との戦い」というほどです。
一般市民や民衆が一元的(特にリベラル的)に善・正義であるという前提は間違いですし、この前提が正でなければ「力のない一般市民の不満のはけ口でもあり、瓦斯抜き」が免罪符になると言うこともありませんね(もっとも、私は別の観点から差別落語を擁護・評価しますけれども)。

>困っているときに助けてくれる、頼れるからこそ、国を愛する、信頼する気持ちを、育めるのではないかと考えてしまいます。

以前にも触れましたが、日本は憲法レベルで国籍離脱の自由を認めています。
である以上、その自由を行使しない理由は何なのか? 「愛国」「自虐」と言う前に、まずはその立脚点を明らかにすることが議論の前提だと思いますね。

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board4 - No.2529

Re:八月の新装刊

投稿者:本ページ管理人
2002年08月27日(火) 16時19分

しばらく仕事で東京に戻っていたのですが、電車の吊り広告で随分宣伝してましたね。徳間の田中作品。
いつのまにか銀英伝が20巻になっているようで、「こういう手があったか!知恵者がいる!!」と妙に感心しました(笑)
何というか、「佞臣に良いようにされている惰弱君主」という趣ですね。田中芳樹の作風がああいうものでなければ、あえてこのへんは責めることもないのですけれどねぇ…

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board4 - No.2530

Re:八月の新装刊

投稿者:不沈戦艦
2002年08月27日(火) 16時47分

>さらに田中氏原案のKLAN4と野望円舞曲4も刊行。KLANは読んでいませんが、野望円舞曲は結構好きです。荻野目氏の双星記も好きですね。
> そういえば8月初旬に西風の戦記も再文庫化していたなぁ。8月は田中芳樹と小説の表紙に書かれている本が沢山刊行されたのに、本人の完全な新作は1つもナシ。

 どうも、こちらへの書き込みはお久しぶりです。

「野望円舞曲」の新刊読んだんですけど、どうも違和感強かったですね。ベアトリーチェが、「ファルネーゼ家を保険金支払いで破産させる為に『宙狭』を崩壊させ、何十億人も殺そうとする敵」に愕然とするところが。

「おいおい。アンタの主人は前巻のラストで、『父親を打倒する為の資金を株の空売りで手に入れる為、経済的大混乱を起こして多くの人間を路頭に迷わせたり自殺させたりしたんじゃなかったのかよ。自分の利益の為に、とんでもない迷惑(しかも他人の命に関わるような)を平気で行うところは、その敵とアンタの主人と、一体どこが違う」

 と、思わずツッコミを入れたくなったっす。

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board4 - No.2531

この掲示板向きの話題ではありませ

投稿者:不沈戦艦
2002年08月27日(火) 16時52分

> このHPで幾度か名前が登場している「小林よしのり」、彼の語る「南京大虐殺はあったのか」説についてです。
> これ、皆さんはどうお考えになりますか?

 はっきり言いますけど、この内容はこの掲示板にそぐわないと思います。できれば、止めて頂きたいですね。ここは、左右論争をやる為の場ではありませんので。南京の問題は、すぐに「左右問題」になってしまう傾向が強いですし。

「南京大虐殺・南京事件」について意見交換がしたいのなら、下記URLの掲示板に行かれたらどうでしょうか。そればっかりをやっているところですので。

ttp://6416.teacup.com/7867zxlotion5/bbs

board4 - No.2532

ヨブ・トリューニヒト氏・権力への道

投稿者:イッチー
2002年08月27日(火) 17時46分

 私が初めて「銀河英雄伝説」を読んだとき、「トリューニヒトけしからん!エドワーズその通り!」と思ったものでした。しかし、最近、考えを改めるようになりました。(トリューニヒトは相変わらず嫌いですが)
 トリューニヒトの権力の源泉は華麗な演説能力にあるとされています。国民を煽動する能力にたけていたからこそ、彼はクーデターまで起こされても、バーラトの和約によって祖国を裏切るまで国民や軍部の圧倒的な支持をうけていたのでした、と銀英伝ではされています。
 しかし、華麗な演説能力だけで国民はついてくるものでしょうか?たとえば、極東の某国の首相・小○氏のことを考えて見ましょう。彼は就任当初、9割もの支持率を誇っていましたが、今では単なる口先男であることがわかり、人気は下降の一途をたどっています。口先だけではトリューニヒトといえども、せいぜい人気はもって1年。クーデターが鎮圧された時点で国民の人気は急降下でしょう。ところが、彼はその後も国民や軍部から熱狂的な支持を受けています。
 そこで、私はトリューニヒトという人は実はマメな人ではないかと思います。すなわち、一般の政治家が目を向けない軍隊内の兵卒や下級士官・亡命者・貧民の中に分け入って、彼らの話に耳を傾けるタイプの政治家です。(たとえば、鈴木○男のような)そのことが伺える挿話が銀英伝のなかにあります。トリューニヒトが人気取りのために行いの正しい少年少女4人に勲章を授けたというエピソードです。ヤンはあざとい行為だと鼻で笑いましたが、目立たないところで地道に活動する少年少女をトリューニヒトはどうやって探し出したのでしょうか。私は日ごろのトリューニヒトの政治活動のなかで知り合った少年少女であるような気がしてなりません。それほど、彼の活動はマメであったと・・・。そういえば、ビッテンフェルトがラインハルトに一番の戦功のあった者として、病院船の乗組員を推薦した話が美談となっていたはずですが、ビッテンフェルトとトリューニヒトの扱いの違いは何でしょうか?
 何を言いたいかというと、トリューニヒトというのは兵士から見れば、他の政治家と違って自分たちのなかに入ってきてくれる政治家なのではないかと。だから、ジェシカの自分ばかりは安全なところにいて愛国心を鼓舞する卑怯者というトリューニヒトへの批判は一般兵士から見れば、現実から遊離した、世間知らずのお嬢さんのたわごとでしかなかったのではないかということです。そして、それに同調したヤンも一般の兵士の心情を知らない世間知らずではなかったかということです。トリューニヒトを支持した国民の無知を笑うのは簡単ですが、実はヤンやジェシカそしてトリューニヒト排除を叫んだ救国軍事会議こそが末端の人々の現実を直視しない、自分の言葉に酔ったナルシストではなかったかという見方も可能だと思います。これは田中氏に限らず文化人の諸先生方にも言えることですが。

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board4 - No.2533

Re:ヨブ・トリューニヒト氏・権力への道

投稿者:Ken
2002年08月28日(水) 01時12分

イッチーさん、はじめまして。

トリューニヒト(とジェシカ)についてのご意見を、読ませていただきました。たいへん賛同できる部分があります。特に、ジェシカが言っていることは、「現実から遊離した、世間知らずのお嬢さんのたわごと」というのは、残念ながらそのとおりだと思います。彼女は、反戦を訴えるにせよ、それでは銀河帝国の侵略にどう対処すべきか、戦争に代わる代案を出すべきですね。(ただし、私、アニメの方のジェシカは大好きで、ほとんど恋してます。:-))

トリューニヒトが非常にまめな人、というのもそのとおりでしょう。第2巻第9章「さらば、遠き日」のⅥ節に、ヤンに対するトリューニヒトの考えが、述べられています。

>いずれはしたがわせるか、排除するか、選択を迫られるだろう。願わくは、前者を選びたいものだ。
[中略]
>そのためには、惜しみなく、たとえ小さな手でも打っておくべきであろう。

ただ、辞職勧告を出された某議員とトリューニヒトでは、ずいぶん異なると思います。某議員は、比例区でしか当選できないことで分かるように、あの人の支持基盤は、あくまでも「政・官・業」であって、一般庶民ではありませんからね。

以下は、イッチーさんへのレスというより、トリューニヒトのモデルについて、私が思っていることです。

銀英伝の中で、自由惑星同盟の政情を表すのに「衆愚政治」という語が、繰り返し出てきます。多くの人は、末期の古代アテネの歴史を学んだときに、この言葉を知ったのではないでしょうか?おそらく、トリューニヒトのモデルは、古代アテネの扇動政治家でしょう。銀河帝国と自由惑星同盟の抗争自体も、当初私は米ソ冷戦がモデルだと思いましたが、むしろ古代ギリシャのスパルタとアテネの戦いのほうが、より近いように思えます。

スパルタとアテネが戦っていたころ、アテネにアルキビアデスという政治家がいましたが、彼こそトリューニヒトの一番のモデルではないか、と考えています。以下は、堺屋太一著「現代を見る歴史」からの情報です。

>彼は名門の生まれで、ペロポネソス戦争初期の指導者ペリクレスの家で養育され、ソクラテスとも
>交わり愛された美青年であった。才気煥発で雄弁、行動は果敢、立居振舞いは上品といういかに
>女もてのする「庶民の英雄」らしい人物だ。

このアルキビアデスは、対スパルタ強硬論の急先鋒で、和平派のニキアスを攻撃して人気を集めます。アテネ衰亡の原因となったシシリア遠征では、この両者が指揮官になりますが、もともと遠征に反対だったニキアスが最後まで指揮官の務めを果たして、最後は遠征先で殺されたのに、アルキビアデスはあっさりとスパルタに寝返って、対アテネ作戦の顧問になります。やがてスパルタ王妃との密通がばれると、次に彼は、ペルシャに走り、アテネとスパルタの戦いを長引かせて、漁夫の利を得ることを進言し、ペルシャでも勢力を得ます。さらに、ペルシャをアテネの味方につけてやるから、自分を指導者として迎えろとアテネに要求し、結局これが通って、アルキビアデスはアテネに凱旋を果たします。しかし、彼が指導するアテネ軍は、やがてスパルタに大敗し、ついにアルキビアデスの政治生命も尽きます。

アルキビアデスが、「次々と宿主を取り替え、宿主を枯死させるやどりぎ」の役割を果たしている間に、アテネもスパルタも、長引く戦争の中でどんどん衰退し、ほどなくギリシャ世界の覇者ではなくなります。

再び、イッチーさんへのレスになりますが、アルキビアデスも、容姿と雄弁を武器にするだけでなく、いろいろ細かい配慮をしていたのでしょうね。

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