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投稿ログ102 (No.1824 - No.1833)

board4 - No.1824

「ダゴン星域会戦」のときの自由惑星同盟の人口

投稿者:イッチー
2002年05月01日(水) 13時27分

 今日、初めて「ダゴン星域会戦記」を読んだのですが、それによると宇宙暦640年に行われたこの戦いに動員された同盟軍の将兵は250万と記載されています。戦争に人口のどれくらいまで動員可能なのか私にはわかりませんが、仮に人口の1割を動員したとして当時の同盟の人口は2500万というところでしょうか。(もっと多くの割合が動員されたとすれば、同盟の人口はもっと少なくなりますが・・・)しかし、同盟建国時の人口(宇宙暦527年)は16万でした。いかに多産が奨励されたといっても、わずか100年ちょっ
とで人口が150倍以上に増えるというのはどう考えても不自然ではありませんか?宇宙暦640年まで同盟の存在は帝国に知られていなかったわけですから、帝国からの亡命者・移民による増加は考えられません。
 仮にダゴン星域会戦に人口のかなりの部分が動員されたと考えれると、同盟の人口は数百万となります。しかし、それから150年ぐらいで同盟の人口は130億にまで膨れ上がるのです。その人口増加を帝国からの亡命者・移民で説明したとしても、人口数百万からせいぜい数億に過ぎなかったであろう同盟に毎年、何億もの人口が帝国から流入したら、同盟は無政府状態の大混乱に陥って自然と瓦解すると思うのですが・・・。
 人口という問題からしても、銀英伝における同盟の設定はまったくおかしいと思います。(というか熱意が感じられない)

親記事No.1726スレッドの返信投稿
board4 - No.1825

Re:終わりと苦言

投稿者:tina
2002年05月01日(水) 13時51分

あーらら。
このレス(特に最後の部分)は私が言いたいことずばり言ってくれましたね。
せっかく「冒険風ライダーを撃つ!」の一節としてまとめかけてたのに(笑)
まぁしょうがないです。
いや、でもホント冒険風ライダーさん書き方損してると思いますよ。
もっとユーモアまぜれば楽しくていい文章になるのに・・・。
なんかもう田中芳樹を激しく憎悪しているとしか思えないよーな感じ。
あ、あとそれから、議論って言うのは「こっちが正しい」というのを決めるだけのものではないですよね。
相手の主張にも可能性というものを認めつつ、かといって同調するわけでもなく(超難しい)
生意気な事でよこやり失礼しました。
まぁ新参者ですが「冒険風ライダーを撃つ!」マジでかいてもなんだこいつと思わずによんでおくんなまし(笑)

board4 - No.1826

ヘルシング

投稿者:ビンス・マクマホン三世
2002年05月01日(水) 14時54分

いつか誰かがやるだろうと思ってたネタ

ヤン・ウェンリー、二度目のイゼルローン攻略作戦時に

 諸君、私は民主主義が好きだ
 諸君、私は民主主義が好きだ
 諸君、私は民主主義が大好きだ

 選挙が好きだ
 主権在民が好きだ
 思想の自由が好きだ
 信仰の自由が好きだ

 村で 町で 市で 郡で 州で 国で
 ありとあらゆる場所で行われる民主的行為が大好きだ

 選挙の日に投票するのが好きだ
 私が投票した候補者が当選を果たした時には心が踊る

 民主主義の何たるかを知らぬ低脳を論破するのが好きだ
 論破されたあと怒りと屈辱で震えるさまを見るのは
 胸がすくような気持ちだった

 陸戦隊が銀帝から惑星を解放するのが好きだ
 恐慌状態の新兵が既に生きたえている
 敵兵を刺突しているさまには感動すら覚える

 銀帝の軍を殲滅するのが好きだ
 算を乱し退却する敵艦隊が私の振り下ろした手と共に放たれる
 トールハンマーになぎ倒されるのも最高だ

 哀れなクーデター軍を謀略で貶めるのが好きだ
 己らの正義を疑ってなかったのにそれが銀帝の謀略と知らされた
 時の表情には絶頂すら覚える

 銀帝の軍から民間人を抱えて逃げるのが好きだ
 必死で守るはずだった星星が略奪され
 女子供が犯され殺されるのはとても悲しいものだ

 トリューニヒトのごとき俗物の命に従うのが好きだ
 後一歩で勝利を収めれるのに休戦命令を聞かなければならないのは
 屈辱のきわみだ

 諸君
 私は民主主義を
 地獄のような民主主義を望んでいる

 諸君 私に従う同志戦友諸君
 君達はいったい何を望んでいる?

 更なる民主主義を望むか?
 情け容赦無い糞のような民主主義を望むか?

 鉄風雷火の限りを尽くし
 三千世界の烏を殺す
 嵐のような革命を望むか?

 「「革命!!」」
 「「革命!!」」
 「「革命!!」」

 よろしい、ならば革命だ

 我々は満身の力をこめて
 今まさに振り下ろさんとする握り拳だ

 だがこの暗い闇の底で永きにわたり耐えつづけてきた我々に
 ただの革命ではもはや足りない!!

 大革命を!!
 一心不乱の大革命を!!

 われらはわずかに一個艦隊
 一万間に見たぬ敗残兵に過ぎない

 だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
 ならばわれらは諸君と私で総戦力
 千個艦隊と一人の軍集団となる

 我々を忘却のかなたへと追いやり
 眠りこけている連中をたたき起こそう

 髪の毛をつかんで引きずり降ろし
 眼を明けさせ思い出させよう

 銀帝に恐怖の味を思い出させてやる
 連中に我々の軍靴の音を思い出させてやる

 天と地のはざまに奴らの哲学では
 思いもよらないことがあることを思い出させてやる

 第二次イゼルローン攻略作戦
 状況を開始せよ

親記事No.1726スレッドの返信投稿
board4 - No.1827

Re:Re1808/1809/1812:反銀英伝・移動要塞を駆使したヤン逆転のシナリオ

投稿者:tina
2002年05月01日(水) 15時04分

時たまいますよね、こういう人。
「俺がもし誰々だったら関が原であんな馬鹿な事はしなかったね」みたいな感じで。
大抵の場合、よくもまぁifの話でこんなに自信がもてるなぁ、って思うことになるんですけど。

皆さん「終わりにしよう」とおっしゃってますが、私はあえてこの文章だけは突っ込みたいですね。
ツッコミ欲にかられてしまって(笑)

はっきりいってしまえば、机上の空論ですね。
このシナリオが九割方かってな推測で進んでいると感じるのは気のせいでしょうか?
きっとアンドリュー・フォークもこんな感じだったんでしょうね。
「おそれをなしてなす術を知らないでしょう」というフォークの台詞と、「いとも簡単に全滅するでしょう」という冒険風ライダーさんの文章に違いが見当たらないんですが。

<まず銀英伝7巻のイゼルローン要塞再奪取後、ヤンが最初に取るべき戦略は、イゼルローンを移動要塞に改造するための大規模工事実施と、エル・ファシル住民のイゼルローン要塞強制移住です。前者は今まで述べてきたように、イゼルローン回廊全域に多数の哨戒部隊を配置して完全立入禁止宙域とし、外部からの干渉を完全に排除できるようにします。そして後者は「来るべき帝国軍の来襲に備え、全国民を安全なイゼルローン要塞内に退避させる」という理由を公式見解として外部に説明します。
>  これは別に不自然な理由ではありません。もともとあの当時のヤンの戦力では、銀英伝7巻P174でヒルダがラインハルトに進言しているように「イゼルローン要塞のみを防御するのにも不足しがちな状態」なのですから、この処置は本来ならば移動要塞の有無にかかわらず行われていなければならないものです。そしてこの大量移住措置自体が、帝国側が元々抱いているであろう「ヤンはイゼルローン要塞に戦力を集中し、籠城作戦を展開するつもりだろう」という憶測をさらに強める効果をも産み落とし、真の目的を隠匿するための手段として利用することができるという側面も併せ持っています。ただひたすら「ヤンと戦争がしたい」という妄念に取り憑かれていた当時のラインハルトなどは、ヤンの真の意図に全く気づくことなく「ヤン・ウェンリーも戦いを欲するか」などという見当ハズレな独語をのたまってくれることでしょう。>

この辺全くもって今までの議論が生かされていない気がするんですが。
さんざん皆さん技術面に対して異論を唱えてらっしゃったのに、結局出た結論は「自分が正しい、工事は簡単だ」だけなのでしょうか?
「外部からの干渉を完全に排除する」なんて軽く言ってますが、これもやっぱり「簡単」なんでしょうか?
「移動要塞の有無に関わらずやっておくべき処置」というのも違うと思います。
っていうか「回廊内だけに閉じこまらないように、エル・ファシル星系という回廊の出口をおさえて解放区とする」というのが共和革命戦略ですよね。
やっぱり移住させなかったのには意味があります。
これに対する反論もおありでしょうが、数度にわたってこういった発言をしているヤン艦隊の面々が、「エル・ファシルの住民を強制移住」なんてさせたら怪しまれない方が変なのでは。
ここも推測で「怪しまれない、気付かれない」とかってに決め付けていますが、「気付かれた場合」はどうするのでしょう。
「ラインハルトがヤンの真の意図に気付かない」などというのは、予測というよりたちの悪い願望だと思います。

<そして要塞の建造を急がせる一方で、水面下の謀略活動も積極的に行います。表向きにはロムスキーらエル・ファシル独立政府首脳部をひたすら前面に押し立てて帝国側と時間稼ぎの交渉を行わせつつ、裏では地球教・フェザーン勢力と連絡を取り合い、秘密同盟を締結するのです。
  (中略)
>  あと、できれば同盟国内に自分達の手足として働くレジスタンスをいくつか結成させ、水面下で反帝国活動を行わせます。これはボリス・コーネフ辺りに担当させるのが適任でしょうか。>

これもどなたかが反論していらっしゃったような気が・・・。
これまた「地球教は脅迫に素直に応じる」という推測、願望ですか。
というよりそれ以前に、「フェザーンの陰謀勢力や地球教と手を組んでまでして勝つ」という事になんの意味があるのでしょう。
冒険風ライダーさんの戦略によれば、移動要塞があれば帝国にかてるわけでしょう?
わざわざ後に攻撃されるようなウイークポイントを作る必要がないと思いますが。
特に地球教など、サイオキシン麻薬づけの狂信者達と手を組むなんて、そんな策を使ったらそれこそ「民衆が納得するはずない」ですよ。
ヤンは、「どんな手を使っても勝ちたいだけ」ではないはずです。
だからこそ同盟を捨てたわけですから。

<そして移動要塞が完成し、全ての準備が整った時、いよいよ行動開始です。と言っても、いきなり同盟領内に進出してヤンの提唱する「共和革命戦略」とやらを行うわけではありません。まずは反対方向、すなわち帝国本土方面への侵攻を行うのです。
>  当時の旧同盟領と帝国本土に配置されている戦力を検証してみると、実は圧倒的に旧同盟領に置かれている戦力の方が多いんですよね。当時はイゼルローン回廊帝国本土側出口にメックリンガー率いる1個艦隊、フェザーンにワーレン率いる1個艦隊しかそれぞれ配置されておらず、残りの諸艦隊はラインハルト親征の下、全て旧同盟領側に集結していました。ならばまずは移動要塞を使って、守りの薄い帝国本土側のメックリンガー艦隊を奇襲するのが筋というものです。移動要塞の存在が外部から完全に秘匿できれば、戦力的にも劣っているメックリンガー艦隊は最悪の形で機先を制され、いともあっさりと全滅を余儀なくされてしまうことでしょう。
>  その後イゼルローン移動要塞は、そのままヴァルハラ星系・惑星オーディンへの侵攻を開始します。目的は帝国要人の確保、特にラインハルトの実姉であるアンネローゼ・フォン・グリューネワルト大公妃殿下を捕縛することです。そして、その戦略をこれみよがしに全銀河に向けて見せびらかすように行動するのです。>

メックリンガー艦隊をいとも簡単に全滅させるとはすごい。
それにしてもアンネローゼを人質に取るというのは、成功すれば確かに有効な戦略ですね。成功すれば。
それよりも私は、ヤンがオーディンに向かっていると聞いたラインハルトが逆上して、「要塞破壊」を行う可能性のほうがよっぽど高い気がしますが。
「移動要塞」がいとも簡単にできるわけですから、「小惑星爆弾」なんてもうとても簡単ですよね。
しかもまとまった兵力がいるわけではない。
イゼルローン回廊にとどまっていれば、ラインハルトの性格・目的上発動する事がなかった「要塞破壊」が実行にうつるわけです。
これの有効性については冒険風ライダーさんも語っておられます。
そして、イゼルローン要塞は迫りくる無数の小惑星によって破壊され、ヤン艦隊は根拠地と兵力の多数を失い、エル・ファシルの政府も解体され、かくしてめでたく民主主義の芽は完全に消えてなくなるわけです。
アンネローゼ云々以前に、移動要塞を実現するとラインハルトが「要塞破壊」を行ってくる確率が飛躍的に増えるという事です。
他にも、要塞のワープなどはかなり危険性が高い、という感じで銀英伝にも描写されています。
帝国は失敗しても大打撃ではありませんでしたが、ヤンは失敗したらもう打撃どころか一貫の終わりです。
これほど民主主義の芽が消えてなくなる危険性も高い賭けのような戦略を、あえてヤンがするとは思えません。
技術や政治面など、一つ一つの点に関しては確かに移動要塞を実現できる可能性もありますが、これだけ色々な点で危険性が集まったら、「移動要塞戦略を取らない」立派な根拠になるのではないですか?

<当然ラインハルトを含めた帝国首脳部は驚愕し、特にラインハルトは激怒しながら、時間稼ぎのために外交交渉に赴いていたロムスキーらエル・ファシル独立政府首脳部を激しく詰問した挙句、怒りに任せて彼らを一方的に処刑してしまうことでしょう。完全に虚を突かれ、回廊内に閉じこもる敵を余裕たっぷりにゆっくりと料理するどころか、一転して帝国本土を敵に蹂躙されてしまう事態に陥り、しかも姉が人質に取られるかもしれない危機にまで直面する羽目になったラインハルトにしてみれば、ロムスキーらは自分達を陥れた最大の主犯格な上、彼ら以外に自分の怒りをぶつける相手がいないわけなのですから、周囲がいくら反対しようが、感情の赴くままにロムスキーを処刑する道を選ぶことでしょう。
  (中略)
>  後は「イゼルローン移動要塞の無限の自給自足能力」および「ラインハルトの弱点であるアンネローゼ」という「2つの切り札」を巧みに使いながら全銀河をひたすら長躯しつつ、各地に分散配置された帝国軍を各個撃破し、帝国を政治的にも経済的にも軍事的にも徹底的にボロボロの状態にした上で、帝国に対して自分達に有利な和平を申し出、和平か破滅かの二者択一を帝国側に強要するだけです。>

ここからはもうあまりに推測や願望主体で論が進んでいるため、まともに反論する気さえ起こりません。
なんというか、うまくいったらいいですね、という感じです。

<どうです、移動要塞を駆使した私の戦略構想は?>

なんか本当に口調がフォークみたい(笑)

<まあ実際にはここまで上手く行くかどうかは分かりませんし、賭けの要素が全くないわけでもありませんけど>

ってか九割方賭けですね。

<すくなくとも銀英伝本編における「住民を残したままエル・ファシルを無防備状態にした上で、イゼルローン回廊で終結の当てがない防衛戦を、しかもイゼルローン要塞の主砲と外壁に頼ることなく延々と展開し(回廊の戦いでイゼルローン要塞は一度たりとも戦闘に参加しておりません)、最終的にラインハルトの私的感情にすがる形で和を請う」などという、勝算皆無かつあまりに絶望的なヤンの構想よりははるかにマシなシロモノでしょう。>

確かに「成功すれば」はるかにマシでしょうね。
ヤンの構想が絶望的な面をもっていることは認めますが、それでもなお「よりまし」だったのではないでしょうか?

<しかも上記における私が立てた戦略構想は、全てあの当時のヤンが知りえた情報を基にして立案したものですから、これを当時のヤンが行おうと思えば決して実現不可能なシナリオではなかったのです。
>  にもかかわらず、実際に銀英伝本編でヤンが採用した戦略はあんな愚劣なシロモノでしかなく、しかもそれでさえ数々の信じられないほどの僥倖に恵まれたにもかかわらず、最終的にヤンは地球教に暗殺されてしまったのですから、本当に救いようもないほどにバカな話としか言いようがないではありませんか。>

最後に、冒険風ライダーさんにある人物の言葉をお送りいたします。
うろ覚えですが(笑)

「右か左か、というのはナルサス流ではありません。右へ行ったらどうなる、左へいったらどうなるという所まで考えて、戦略をねるのです」

あまりご自分の定規だけで全てが考えられると思われないほうがよろしいのでは?

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board4 - No.1828

Re1820/1822:燃料問題と反銀英伝

投稿者:冒険風ライダー
2002年05月01日(水) 16時56分

>Zeroさん
<マル・アデッタ星域会戦の際、「エネルギーが尽きた」という
表現があります。
会戦自体は確か1日で集結しました。
つまり、無補給であれば艦船に搭載されるエネルギーは高々
それだけの内に使い切れるといえるでしょう。
勿論、この際、エネルギーは移動用の他に攻撃用にも使われ
ると思いますが、だからといって何ヶ月もの航行に耐えうる
エネルギー変換効率のよいエンジンを作れる技術があるのに、
攻撃用に使用すれば一日でなくなるというのはあまりにも
アンバランスだと思います。>

 「艦船に搭載されるエネルギー」が色々とごちゃ混ぜになってはいませんか? 宇宙航行に必要な推進機関に必要な燃料の問題と、艦船の攻撃能力はそれぞれ別個に扱うべき問題でしょう。
 あの戦いで同盟軍が「エネルギーをつかいはたした」(銀英伝7巻 P152)と書かれているのは、艦船の燃料が力尽きたわけではなく、帝国軍に対して数的劣勢を抱えていた同盟軍の戦線が伸びきってしまい、いわゆる「攻勢終末点」に達してしまったことを比喩的に表現したものでしょう。これは前線が著しく拡大しすぎて前線の維持が困難となったり、艦船を動かしている将兵の疲労度が著しく蓄積されたり、武器弾薬が欠乏し始めたりとかいった現象を指すのです。この類の表現であれば、バーミリオン会戦や回廊の戦いにも同じような描写があります。
 で、肝心の燃料の問題はと言うと、その「エネルギーが力尽きた」はずの同盟軍残存艦船が脱出の道を探っていたり、ビュコックの旗艦を中心に執拗な抗戦を続けて味方の脱出を援護したりしているわけですから、この状況に至っても艦船の燃料は全然力尽きてなどいないわけです。もし本当に艦船の燃料が力尽きていたならば、同盟軍の艦船はそもそも逃げることすらも不可能な状態に陥ってしまっていたことでしょう。
 それに銀英伝世界の艦船には、イゼルローン要塞と同じように内部に核融合炉を保有していますから、余程の事態でも起こらない限り、一応燃料を必要とするらしい推進機関はともかく、艦船の動力エネルギーが力尽きることはほとんどありえないでしょう。ただ、それをもってしても将兵の疲労度と武器弾薬の問題は如何ともしがたいからこそ、あのような描写が出てくるわけです。
 これで銀英伝世界における艦船の燃料の問題を語るのは無理があるのでは?

<普通に考えて、エネルギー補給は必要で、通常艦隊には補給艦
が随行し、その運用が確立しているから問題がある場合以外に
特に記述はしないし、作品中にその「問題がある自体」が発生
しなかっただけと考えた方が自然ではないですか?
戦艦の移動エネルギーは、食料・弾薬などと違って作品表面に
出しづらいから、あえて表面にださなかっただけでしょう。>

 いえ、銀英伝世界に限らず、移動手段としての蒸気機関が実用化された近代以降の世界では、むしろ「移動エネルギーの補給問題」こそが最も必要不可欠かつ重要な問題として認識されているのですけど。以前にも燃料補給の例に取り上げた真珠湾攻撃もそうですし、そもそもあの銀英伝世界の宇宙空間で艦船の燃料が欠乏してしまったら一体どういうことになると思います? 周囲を海に囲まれた絶海の孤島で救援もなく立ち往生する以上の恐怖が襲いかかってきますよ。
 後方からの補給が完全に途絶していたアムリッツァ会戦時の同盟軍などはもっと悲惨でしょう。たとえ食糧や武器弾薬が力尽きたとしても、燃料さえ健在であればすくなくとも逃げることはできるわけですが、燃料が尽きればそれすらもできなくなるのですから。しかも敵国領土の真っ只中でそのようなことになれば発狂する将兵すら出てきてもおかしくはありません。敵に「自分達を好きにしてくれ」と言っているようなものなのですからね。だから本来「補給の問題」でまず真っ先に論じられなければならないのは移動エネルギー関連の問題でなければならないのです。
 にもかかわらず、それが銀英伝世界では全く語られていないからこそ、私としては、

<「燃費問題に対して、技術的解決がなされている場合」>

↑というのを想定せざるをえなかったんですよね。そうでないと、同盟史上最初にして最後の(愚劣な)遠征となった帝国領侵攻作戦時に、その膨大な距離に配慮した「移動エネルギーの補給問題」が全く語られていない理由が説明できないですし、アムリッツァ会戦時にヤンが燃料問題について全く考えることなく食糧の問題ばかり考えていた理由や、最後まで戦場に残って殿を勤めながら、燃料の欠乏に全く遭遇することなく悠々と帰還できた理由も説明できません。
 以上のことから「銀英伝世界における艦船の航続距離は、長距離遠征の際にも全く問題にならないほど長い距離を誇っている」が私の結論となるわけです。

<それに、僕が気にしているのは「軍艦が宇宙を航行する際の燃費」
ではなく軍艦に比して何万倍という質量を有しているであろう
「移動要塞の燃費」です。
また、再三書いていることですが、「エネルギーの再蓄積」の
問題です。使ったものは貯め直さないといけません。>

 いえ、私があえて「軍艦が宇宙を航行する際の燃費」を取り上げたのは、軍艦(この場合は巨大戦艦)で使用するエンジンも移動要塞に使用するエンジンも、基本的には同一のものを使っているからでしてね。だから「軍艦が宇宙を航行する際の燃費」が軽ければ、たとえ移動要塞の推進で何倍もの燃費が必要になったとしても、掛け合わされる元数字が低い以上、必然的に移動要塞の燃費も軽くなるという道理ですから、それに合わせて出してみたまでのことです。
 また、同じエンジンを使っているのに、出力にそれほどの格差が存在するのかとも思いましたからね。確かに巨大戦艦に比べれば出力を常にフルパワー状態にしなければならないでしょうから通常よりも燃費は食うことでしょうが、最大出力に格差が存在せず、しかもそれで移動要塞が航行できている以上、せいぜい数倍のレベルで収まる範囲内ではないかとも考えたのですが。
 まあこの辺りは移動要塞の詳細な実態がなかなか分からない以上、いつまで議論して平行線であることは確かに間違いないでしょうね。お互いに一定の結論が得られたところで、この件に関しては私の方も退くことにしましょうか。

>はねだみずきさん
<移動要塞は確かに戦術的には無敵レベルの兵器でしょうが、所詮「点」(一星系)を制圧できる能力しかありません。「無限の補給能力」もその恩恵を受ける艦隊兵力があってこそ生きる要素でしょうが、ヤン側にはその艦隊兵力が欠けています。
そして、艦隊が無ければ幾つもの「点」とそれを繋ぐ「線」(補給線)を維持し、面(領土)を制圧する事ができません。
と言う事は、イゼルローン要塞がいるうちはその星系を完全支配下におけるでしょうが、要塞がいなくなれば帝国軍はすぐにその星系を奪還できる訳です。一時期一つの星系を確保しうるくらいの能力しかない兵器で、帝国軍が有する圧倒的優位を覆せると考えるのは楽観的過ぎではないでしょうか?>

 星系を支配下に置く必要などないのですよ。自給自足能力を持つ移動要塞を根拠地として補給の必要が全く存在しないのに、わざわざそんなことをしなければならない理由などどこに存在すると言うのでしょうか?
 序盤戦でオーディンを制圧するという策も、目的はあくまでもアンネローゼをはじめとする帝国要人を人質に取ることにあるのであって、その目的が終わったらもうオーディンに固執する必要などありません。惑星オーディン内に存在する重要な軍事拠点や生産拠点を全てトゥールハンマーで徹底的に破壊し、とっとと移動するのが筋というものでしょう。
 件の私の構想は、銀英伝5巻のバーミリオン会戦序盤戦でヤンが行った「正規軍によるゲリラ戦」を、今度は全銀河規模で、しかも移動要塞という巨大戦力兼無限補給基地を徹底的に活用することで逆転を図るというものですから、実のところ領土などあったところで却って邪魔なだけなんですよね。銀英伝5巻でミッターマイヤーとロイエンタールが行った「ハイネセン襲撃による降伏勧告」のような戦法が行われてしまう危険性がありますし。
 だから移動要塞を駆使した作戦は、基本的には「帝国の重要拠点に対する無差別破壊活動」を主軸に据えて行われることになります。現代の感覚で言えば「戦略爆撃」に近いものとなるでしょうか。
 そして帝国全土でこのような戦法を駆使していけば、

<逆説的な話ですが…戦わなければよろしい。要塞が来たらすぐに逃げるのです。戦略的要地が取られれば痛手かもしれませんが、致命傷を負うほどの事はないでしょう。要塞さえいなくなればすぐに取り返せるんだし。>

↑といった戦法を帝国側が使うこともほとんど不可能となってしまいますね。際限なく繰り返される帝国領内の戦略爆撃を放置すれば、国民の間から現帝国政権に対する強烈な不信感と怒りが湧き上がってきます。平民階級の圧倒的な支持を政権基盤としているラインハルトにとって、これは強烈な打撃とならざるをえないでしょう。
 しかもバーミリオン会戦前哨戦におけるヤンの艦隊がそうだったように、この移動要塞は神出鬼没で、どこに現れて攻撃を仕掛けてくるのかが帝国側には全く予測できない(先制攻撃の主導権は全てヤン側にある)ため、

<それに、イゼルローン要塞が無敵を誇ったのはイゼルローン回廊と言う特異な地形が極めて防御側有利だった事と、「破壊より占領」が重視された政略的要求からではなかったですか?回廊外に出れば地形的優位を自ら捨てる事になる上、この時点ではイゼルローンを破壊したくないと言う制約は無くなっているはずですから、どこかの星系に現れたところを大軍で包囲し、四方八方から小惑星爆弾でも投げつければイゼルローンを粉砕する事は容易だと考えますが。>
<そうやって相手の攻撃をすかしながら、せっせと小惑星爆弾や無人特攻艦などの「攻城兵器」を整えて、十分な準備が出来次第、要塞の現在地に攻撃を仕掛けるのです。>

↑という戦法も取ることができません。このような包囲作戦を行うためには、何か移動要塞を誘き出す策を考えなければならないのですが、しかしこれもバーミリオン会戦時のような「首都攻撃による無条件停戦命令でヤンの抗戦を断念させる」といった策が取れない以上、かなり厳しい状況となることは間違いないでしょう。この条件では余程敵味方共に度肝を抜く策でも立案されない限り、帝国側による移動要塞の捕捉殲滅は不可能に近いです。
 それから、いくらイゼルローン回廊の「狭さ」を利用したところで、圧倒的大軍に囲まれて苛烈な攻撃を続けられれば、「回廊の戦い」の戦闘過程自体が示しているように、どれほど敵にダメージを与えたところで、最終的には数に押されて敗北するのがオチですよ。それが「結果的に」救われたのは、何度も言うように「ラインハルトの病」が「たまたま」再発したことによって帝国軍に行軍停止が命じられたからであって、ヤンの智謀の功績でもイゼルローン回廊の地形的有利のおかげでもありません。「当時のヤンは類まれなほどに運が良かった」ただそれだけのことです。
 あと、小惑星爆弾を使った要塞破壊に関しては、むしろ固定要塞の方がはるかに危険でしょう。移動要塞ならばその機動力を使って小惑星爆弾をかわすことも不可能ではありませんが、固定要塞にそんなことはできないですから。むしろ私としては、このような小惑星爆弾のような戦術に対抗するためにも、移動要塞は推奨すべき存在だと考えたくらいなのですけどね。

<アンネローゼが人質にされて致命傷を負うのは「ラインハルト」であって「帝国」ではないと思います。仮にアンネローゼが人質にされた場合、ラインハルトには3つの選択肢があります。
(1):アンネローゼを見捨てる
(2):アンネローゼを救出するために特殊作戦を実施する
(3):アンネローゼを助けるためにヤンに従う
(1)や(2)の成功はその時点でヤンが最大の切り札を失う事を意味し、彼の破滅に繋がります。
(3)の場合、ラインハルトは失脚を免れないでしょう。「銀河統一の大義」を姉と引き換えにするような坊やについていく人間はキルヒアイスくらいのものでしょうし。
ただ、その後に登場する指導者(双璧のどちらか?)は人質を取るような「テロリスト」であるヤンに対して徹底的な強硬策でのぞむでしょうから、移動要塞以外に頼るべき物の無いヤンの最終的な敗北(しかも原作より悲惨な)は免れないかと思います。>

 あの当時の「ラインハルト」と「帝国」はほぼ一心同体の存在ですよ。後継者が存在しなかったあの当時のラインハルトが死ねば、ローエングラム王朝は完全に崩壊してしまい、将帥の軍閥による内戦が勃発する可能性すらあるでしょう。
 それから「3つの選択肢」に関しては、まず(1)はラインハルトの性格からして不可能でしょう。それができるような性格ならば、そもそもラインハルトはゴールデンバウム王朝を滅ぼしてなどいないでしょうし。(2)も至難の業ですね。神出鬼没の移動要塞を掌握するだけでも困難な話なのに、そこに潜入してなおかつ救出・脱出までするというのは、ほとんど神業的な作戦立案・実行能力を必要とします。救出ではなく暗殺(この場合、実行するのは多分オーベルシュタインでしょうが)を実行するとしても、移動要塞の内部潜入自体が容易ではないのですからこれも簡単には行かないでしょう。
(3)はどうでしょうね。これを行った場合、柔弱なラインハルトに対してロイエンタールが叛旗を翻すというのが一番ありえそうな展開ですが、この場合、ロイエンタールはむしろ「共通の敵であるラインハルト」を打倒するためにヤンと同盟を組みそうな気もします。ロイエンタール単体の戦力だけでは、ラインハルトを打倒することはできないでしょうし、彼にとってアンネローゼなどどうでも良い存在でしかないでしょうから。
 返答としてはこんなところでしょうか。

親記事No.1798スレッドの返信投稿
board4 - No.1829

Re:理解しております。

投稿者:本ページ管理人
2002年05月01日(水) 17時10分

> 気持ちが解っていただけるだけで十分です。
> 失礼しました。

ご理解本当にありがとうございます。
管理人ではなく、一個人として見た場合には、少なからず共感する
部分があったので、心苦しさを感じたのも事実です。

board4 - No.1830

著作権

投稿者: 
2002年05月02日(木) 03時01分

引用部分が多すぎる気がします。どうなんでしょうね?

親記事No.1830スレッドの返信投稿
board4 - No.1831

Re:著作権

投稿者:
2002年05月02日(木) 05時38分

ずいぶんご無沙汰しておりました、恵です(^-^)。

> 引用部分が多すぎる気がします。どうなんでしょうね?

こちらは「著作権」の観点から見て、という意味でのご質問ですよね?
それならば、下記のような法律があるのでご紹介しておきます。

☆著作権法第32条
 第三二条(引用)

1.
公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

こちらのサイトでは「目的上正当な範囲内で」での「引用」ですから、問題になることはないと思われます。

それと、ご指摘そのものは意義があるものですけど、「無記名」で発言されるのは「責任の所在」をうやむやにするだけですから、(ハンドルネームで結構ですから)今度からはきちんと名前を名乗って発言してくださいね。

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board4 - No.1832

Re:Re1820/1822:要塞問題さらに続き

投稿者:はねだみずき
2002年05月02日(木) 07時11分

どうも、はねだみずきです。冒険風ライダーさん、詳細なお答えありがとうございます。それではこちらの反論を行かせて頂きます。

<星系を支配下に置く必要などないのですよ。自給自足能力を持つ移動要塞を根拠地として補給の必要が全く存在しないのに、わざわざそんなことをしなければならない理由などどこに存在すると言うのでしょうか?
 序盤戦でオーディンを制圧するという策も、目的はあくまでもアンネローゼをはじめとする帝国要人を人質に取ることにあるのであって、その目的が終わったらもうオーディンに固執する必要などありません。惑星オーディン内に存在する重要な軍事拠点や生産拠点を全てトゥールハンマーで徹底的に破壊し、とっとと移動するのが筋というものでしょう。
 件の私の構想は、銀英伝5巻のバーミリオン会戦序盤戦でヤンが行った「正規軍によるゲリラ戦」を、今度は全銀河規模で、しかも移動要塞という巨大戦力兼無限補給基地を徹底的に活用することで逆転を図るというものですから、実のところ領土などあったところで却って邪魔なだけなんですよね。銀英伝5巻でミッターマイヤーとロイエンタールが行った「ハイネセン襲撃による降伏勧告」のような戦法が行われてしまう危険性がありますし。
 だから移動要塞を駆使した作戦は、基本的には「帝国の重要拠点に対する無差別破壊活動」を主軸に据えて行われることになります。現代の感覚で言えば「戦略爆撃」に近いものとなるでしょうか。>

なるほど、領土切り取りではなく戦略攻撃が目的な訳ですか。これに付いては了解しました。しかし、あの理想主義者のヤンが無差別破壊活動をすると言うのは「アンネローゼを見捨てるラインハルト」くらいに想像の付かない事ですが、これは私の原作に対する読み込み不足ですか?

<しかもバーミリオン会戦前哨戦におけるヤンの艦隊がそうだったように、この移動要塞は神出鬼没で、どこに現れて攻撃を仕掛けてくるのかが帝国側には全く予測できない(先制攻撃の主導権は全てヤン側にある)ため>

はて?そうでしょうか?要塞が星系から星系へダイレクトにワープできるならともかく、ワープの間には通常空間を航行する期間があり、その時には索敵システムに引っかかると思いますけど。星系間を移動するには数日かかりますし、その間にミッターマイヤー艦隊などの快速部隊は十分移動要塞に追いつけると思いますが。

<このような包囲作戦を行うためには、何か移動要塞を誘き出す策を考えなければならないのですが、しかしこれもバーミリオン会戦時のような「首都攻撃による無条件停戦命令でヤンの抗戦を断念させる」といった策が取れない以上、かなり厳しい状況となることは間違いないでしょう。
この条件では余程敵味方共に度肝を抜く策でも立案されない限り、帝国側による移動要塞の捕捉殲滅は不可能に近いです>

これは簡単です。自由惑星同盟領で帝国軍がおんなじ事をやれば良いのです。どこか重要な惑星を艦砲射撃で灰にしてその映像をヤンに送りつけ、
「戦略攻撃には戦略攻撃で対抗する。こちらの攻撃を中止して欲しければ帝国領内の破壊活動を直ちに止めよ」
と通告するのです。ついでに、同盟市民には
「諸君らがこのような目にあったのは、諸君らの敬愛するヤン・ウェンリーが帝国領内で同様の焦土化作戦を行ったためである。止めて欲しければヤン・ウェンリーに行動を中止するよう頼むのだな」
とでも言っておけば、ヤンに対して作戦中止と救援を訴える通信が山ほど入るでしょう。ヤンがこれを無視できるとは思えません。
「目には目を」で反撃されたら、アンネローゼは返してしまえばもう代わりはいないヤン陣営に対し、130億人の同盟市民を人質に出来る帝国の方がむしろ遥かに有利です。あとは
「○○宙域で交渉を行うので来られたし。要求を蹴れば戦略攻撃を続行する」
と言ってヤンを決戦場に引きずり出すだけです。

< あと、小惑星爆弾を使った要塞破壊に関しては、むしろ固定要塞の方がはるかに危険でしょう。移動要塞ならばその機動力を使って小惑星爆弾をかわすことも不可能ではありませんが、固定要塞にそんなことはできないですから。むしろ私としては、このような小惑星爆弾のような戦術に対抗するためにも、移動要塞は推奨すべき存在だと考えたくらいなのですけどね。>

…移動要塞が機動力で小惑星爆弾を回避する?
あの、移動要塞ってそんなに機動性が高いのですか?やはり回避行動をとっているであろう艦艇がミサイルをかわしきれずに被弾して沈むんですよ。推定で艦艇の数千万~数億倍の質量を有する要塞がそんなに機敏に動けると、本気でお考えなのでしょうか?
それに、小惑星爆弾だって移動要塞に当てるためには追尾機能くらい付けるのは常識ではありませんか。それが四方八方から数百個も飛んできたら本当に回避できますか?
ちなみに、「ワープで回避」などとは言わないで下さいね。それができるんなら艦隊戦で誰かやっているでしょうから。

<あの当時の「ラインハルト」と「帝国」はほぼ一心同体の存在ですよ。後継者が存在しなかったあの当時のラインハルトが死ねば、ローエングラム王朝は完全に崩壊してしまい、将帥の軍閥による内戦が勃発する可能性すらあるでしょう。>

ラインハルトが死ぬ事など話題にはしていません。彼が姉を人質に取られてヤンに唯々諾々と従った結果、ラインハルトに愛想を尽かした部下が一致して彼を放逐すると言うシチュエーションに付いて考えているのです。

<それから「3つの選択肢」に関しては、まず(1)はラインハルトの性格からして不可能でしょう。それができるような性格ならば、そもそもラインハルトはゴールデンバウム王朝を滅ぼしてなどいないでしょうし。(2)も至難の業ですね。神出鬼没の移動要塞を掌握するだけでも困難な話なのに、そこに潜入してなおかつ救出・脱出までするというのは、ほとんど神業的な作戦立案・実行能力を必要とします。救出ではなく暗殺(この場合、実行するのは多分オーベルシュタインでしょうが)を実行するとしても、移動要塞の内部潜入自体が容易ではないのですからこれも簡単には行かないでしょう。
(3)はどうでしょうね。これを行った場合、柔弱なラインハルトに対してロイエンタールが叛旗を翻すというのが一番ありえそうな展開ですが、この場合、ロイエンタールはむしろ「共通の敵であるラインハルト」を打倒するためにヤンと同盟を組みそうな気もします。ロイエンタール単体の戦力だけでは、ラインハルトを打倒することはできないでしょうし、彼にとってアンネローゼなどどうでも良い存在でしかないでしょうから。>

私も(1)、(2)については期待していませんでした。(1)を選んでくれたらそれはそれで面白いですが。
しかし、(3)の場合はロイエンタールどころかその他の提督たちもラインハルトに対して叛旗を翻すと思います。皇帝が「大義」より「姉」を取ったら、そんな皇帝に付いていく人間など誰もいないはずです(ミッターマイヤーなら同情くらいはしてくれるかもしれませんが)。直属軍がありますが、その将兵たちも付いてこないでしょう。ラインハルトのカリスマは彼の軍事的才能に拠って立つものですから、これほどまでに無様な「屈服」を強いられたラインハルトにもはや再起の目はないと思います。人望を完全に失った彼には退位の道しかないでしょう。
ラインハルトが強制的に退位させられた後の事ですが…皇帝ではなくなるとはいえ、ラインハルトには後継者を指名する権限があります。有力候補としては双璧のどちらかでしょうか(マリーンドルフ伯も考えましたけどこの想定では彼は囚われの身でしょうし)。そして、ここで後継者に指名された人間がやる事は、イゼルローンをいかなる手を使っても破壊し、ヤン一党を宇宙から抹殺する事でしょう。妥協など論外です。
「簡単に建造できる移動要塞を用いたテロリズムによって政治的要求が貫徹される」
等と言う前例を作っては人類史に永遠に残る禍根を作るだけでしょうから。

おまけ
眼下で惑星が燃えている。帝国領内の重要な工業都市惑星、ケルンである。ヤンの無差別戦略攻撃の犠牲となり、トールハンマーの砲撃を浴びたのだ。
衛星高度からでもはっきりわかるほど、惑星の一画が灼熱していた。何しろ戦艦数千隻を一瞬で撃沈する火力が叩き付けられたのだ。目標の工場地帯はもちろん跡形も無く粉砕され、その周囲数十キロが焼き尽くされた。犠牲者は一体何万人…いや、何十万人だろうか。
モニターを眺めていた士官が耐え切れずに嘔吐した。いくら必勝の戦策とは言え、これは狂気の沙汰でしかなかった。人間の良心の限界を超えている。嘔吐した士官以外の人間も真っ青になっていた。
ただ一人…この戦略を策定したヤン・ウェンリーを除いては。
「直ちに移動だ。次の目標は惑星ライプツィヒ。敵が来る前にこの星系を離脱する」
事も無げに言ったヤンに、彼を敬愛する養子、ユリアン・ミンツが叫んだ。
「提督!本当にこれは必要な犠牲なんですか!民主主義の芽を守るためにはここまでしなくてはいけないのですか!?」
ヤンは頷いた。
「無論だよ、ユリアン。民主主義は何より尊い。これを守るためには多少の犠牲はやむをえないさ」
その瞬間、ユリアンの中で何かが切れた。
「嘘だ…ヤン提督はそんなことを言う人じゃない!あなたは僕が尊敬するヤン提督じゃない!!」
その次に起きた事を、誰も制止できなかった。ユリアンがブラスターを抜き、ヤンを撃ったのである。
衛兵が「これで…もう提督はこれ以上無差別に市民を虐殺できません。僕の尊敬する提督のままです…」と呟き続けるユリアンを取り押さえた時、ヤンの即死が確認された。
「…国を守れなかった時から、こいつは壊れ始めていたのかもしれないな」
ヤンの死体を見下ろしながらキャゼルヌが呟いた。
「そして…壊れていく先輩を見ながらユリアンの精神も耐え切れなくなった、と」
アッテンボローがため息を吐いた。
「さて、これからどうする?」
シェーンコップの発言に、メルカッツが応じた。
「今更抗戦は続けられん。投降を打診しても、テロリストとして全員銃殺が関の山だな」
「逃げるか…」
アッテンボローが言い、キャゼルヌが尋ねた。
「逃げるって、どこへだ?」
「同盟も帝国もない、どこか別の新天地ですよ。幸いこの移動要塞は無限の行動能力があります。その気になればアンドロメダだって」
「アーレ・ハイネセンに習って新たな長征に出ると言う事か…」
ムライ参謀長が唸った。

この日以降、イゼルローン要塞は歴史の表舞台から姿を消した。無差別攻撃による膨大な死者を出しつつも、銀河帝国は危機を脱したのである。
統一銀河帝国がアンドロメダ自由惑星同盟と名乗る勢力と衝突するまで、あと500年の時が必要であった。

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board4 - No.1833

Re:著作権

投稿者:太郎
2002年05月02日(木) 09時47分

早速のご返事有り難うございます。
著作権の解説、ご丁寧に有り難うございました。
一つ気になるのですが、仰るとおり、
「目的上正当な範囲内で」での「引用」であるのでそれは問題ないと思いますが、ご存じの通り、
あくまでも本文が主、引用文が従でなければならないとも定められていますよね。
時々、従では無いほどの分量が引用されていると感じられましたのでお伺いしたのです。

私はこのHPを楽しみに拝見いたしておりますので、
そういう部分で田中氏につつかれて閉鎖ということがないよう掲示板に書かせて頂きました次第です。

HNの件ですが申し訳ありませんでした。仰るとおりですね。
安易なネーミングですが「太郎」と名乗らせて頂きます。

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