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投稿ログ104 (No.1851 - No.1860)

親記事No.1726スレッドの返信投稿
board4 - No.1851

Re:いえいえこちらこそ

投稿者:Merkatz
2002年05月08日(水) 15時20分

>  今後の返答に関してはもう少し文章を抑えていくように努力していきますので、どうか今後ともお見捨てなきようお願い致しますm(__)m。

こちらの方こそ、あまり見れたものではない文章を書いてしまって、汗顔の至りです。
ifものは非常に面白い知的ゲーム・議論ですので、サヨとの歴史論争みたいなのは嫌だなと思ったもので。
今回は引きますが、次の機会はよい議論をできるようお互い心がけましょう!

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board4 - No.1852

技術について

投稿者:本ページ管理人
2002年05月08日(水) 15時58分

私には、まだMerkatzさんの提唱した技術の問題が解決したようには思えません。
兵器にとどまらず、実務に使われるモノは、「理解の難易度が高い新技術」よりも「安定・信頼性」を優先するのがセオリーです。
第二次大戦のヨーロッパ戦線では、高性能のディーガー戦車やパンター戦車よりも、旧式の4号戦車のほうが好んで使われました。
理由は、稼働率が良かったからです。どんなに高性能でも、敵前敵中で立ち往生してしまえばおしまいですから。

これと同じことが移動要塞にも言えませんか。
前に書きましたが、冒険風ライダーさんの移動要塞運用は、要塞のイメージから連想される大艦巨砲ではなく、むしろ機動力命の
潜水艦の運用に近いと言えます。
そして、移動要塞の移動メカニズムは、原作で書かれているように「厳密に船体の重心をつらぬいていなければならない」シビアな
ものです。12機のエンジンの内、1機が死んだだけでも移動に莫大な支障が出ることが予想できます。
安定・信頼性と機械のギミックの多さは必ず反比例しますが、それから更にひとつこけたら皆こける構成は、あまりにもリスキー過
ぎと言えるでしょう。
要塞の火力ではなく、自給自足と機動力をメイン武器に据えるのに、その機動力の安定性が疑わしいのは問題ではないでしょうか。
ガイエスブルクの航行は制海(宙?)権のある部分のみで済みましたが、イゼルローン移動要塞は敵陣の中をこそ移動しなければ
なりません。ガイエスブルクのテストがうまく言ったからといってイゼルローンも同様だとはいかないでしょう。

ただし、私は移動要塞自体は有効な兵器になりうる可能性があると思います(私自身銀英伝世界で大艦巨砲主義が廃れた理由が分か
りませんので)。
しかしながら、それでも上記の理由から「新兵器による大逆転」は支持できませんね。ナチスや日本が第二次大戦を勝つ仮想戦記物
みたいに圧倒的な戦略的不利を覆す新兵器は現実にはありえませんし、これからもないでしょう。

移動要塞化したイゼルローンは長征して「イゼルローン民主主義人民共和国」(笑)を建国するのが妥当ではないかなと思います。

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board4 - No.1853

Re:エンジンの出力と質量の関係

投稿者:平松重之
2002年05月08日(水) 16時21分

冒険風ライダーさん

<そのような「天体運行用の特大エンジン」が銀英伝世界に存在するのであれば、わざわざシャフトが得意気になって提言せずとも、とっくの昔に移動要塞技術は確立してしまっているのではありませんか? 何度も述べているように銀英伝世界の要塞は小惑星クラスの中でも極めて小さなレベルの天体でしかなく、これですらワープ・通常航行用各エンジンをそれぞれ12基も必要とする現状では「天体運行用の特大エンジン」など夢のまた夢の技術でしかないでしょう。>

 逆に言えば、要塞より小さい1000億~1兆トン単位の小惑星も多数存在するでしょうから、それらを推進させるだけの出力が一基のエンジンにあれば問題はなかったという事なのでは?それらの一割でも資源として採掘出来れば100億~1000億トン単位の資源が得られる訳ですし。
シャフト以前に特大エンジンによる移動要塞技術が確立しなかったのは、
「特大エンジンはあくまで資源採掘用の天体を推進させる為の物としか考えられておらず、他に転用しようと考えた者がいなかった」
「特大エンジンが実用化されたのはごく最近でその歴史は浅かった」
「特大エンジンの設置には相応の軍事予算が必要で、以前の経済状況では予算を得られなかったが、リップシュタット戦役後は経済が活性化したので予算が得られるとシャフトが判断した」
など、いくつか仮定の理由が考えられます。
まあ、特大エンジン自体があくまで40兆トンもの要塞推進を説明する為の仮定の存在なので、これ以上の議論はあまり意味はないかと。

<それに、現代の艦船は対潜・対空哨戒を主目的として建造されているから小さくなっているのですし、大容量を必要とするアメリカの原子力空母には昔の大和級戦艦よりも巨大な図体を誇っているものも存在しますから、単純な比較はできないのではないかと思いますが。>

 うーん、自分としては別に比較をしたかった訳ではなく、「銀英伝世界の艦船事情の詳細が不明な以上、巨大戦艦のエンジンが当時最大の物だったと断定するのはどんなものか」と言いたかっただけなのですが、少し文章の推敲が足りませんでした。

<これらから考えると、銀英伝世界における宇宙航行では、そもそも質量問題それ自体を完全に無視することができる航行技術が確立されている可能性が極めて高いのではないでしょうか。単純に考えてみても、ワープ航法は「光速に近づくにつれ、物質の実効質量は増大する」という初歩の相対性理論を何らかの形で無力化しなければ実現しようがないわけですし。
 ではなぜ銀英伝世界のワープエンジンや通常航行用エンジン1基だけでは要塞を動かすことができないのか? これは「質量」よりもむしろ「体積」の問題ではないのでしょうか。すなわち、たった1基のエンジンだけでは、要塞クラスの巨大な「体積」を全てカバーする推進力なり亜空間フィールドなりを確保することができず、航行ができないというわけです。そして、だからこそシャフトは、複数のエンジンを輪状に並べることによって、その巨大な「体積」を全てカバーする推進力なり亜空間フィールドなりを作り出そうといった、一見破天荒だがその実態は「コロンブスの卵」的な応用技術を考えつくことができたのではないでしょうか。>

三巻P98上段

「ワープというのも存外めんどうなものだ」
ある日、昼食の席で、ラインハルトはヒルダにそう語った。
「質量が小さすぎれば、ワープに必要な出力が得られないし、大きすぎればエンジンの出力限界をこえる。(後略)」

P99上段

「要塞を移動させることに関して、技術上、何ら問題はない。解決すべき点は、質量とエンジン出力との関係、ただそれだけである」
 シャフト技術大将は自信に満ちて断言したが、人々の不安材料はすくないものではなかった。

 これらの記述を読んだ限りでは、要塞の体積については言及されていませんし、通常航行やワープ時における質量とエンジン出力の相互関係について、ラインハルトどころかシャフトでさえ懸念を表明しているので、「質量問題それ自体を完全に無視することができる航行技術が確立されている可能性が高い」という御主張についてはいささか疑問ではないかと。

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board4 - No.1854

またもや非常に遅れてしまいました。

投稿者:tina
2002年05月09日(木) 12時42分

すいません。またもや遅れてしまいました。
ここ最近ずっとネットができる環境にいなかったので。

なんだか時機を失した形になってしまいましたが、一応気になった所だけ反論させて頂いて、それでこれは終わりにしたいと思います。

<この際感情論ないしは罵倒しか述べていない箇所は全て無視しますよ。そんなものに付き合っている余裕などこちらには全くありませんのでね。>

そうですか。罵倒と感じましたか。
それはすいません。ちょっと冒険風ライダーさんのマネし過ぎました(笑)

<そういう「甘い考え方」ではどういう事態が想定されるかといったことを、私は今までの議論で何度も繰り返し述べていましたよね?>
<この反論って、何か前提条件自体が間違ってはいませんか?>

うーん、私があなたの主張に納得できないのはこういった所なんですよね。
冒険風ライダーさんは、「私は作品設定にのとって理論を展開している」と再三おっしゃっている。
でも、それならなぜ「作品のキャラクター設定」は無視なさった論を進めるのか。
そーいった所がどうも、都合よく作品を攻撃し、都合よく作品で自己弁護しているように見えて、主張に一貫性がないように感じたので、色々と納得がいかなかったのです。
ラインハルトの性格からいって、エルファシルのことも、後の要塞破壊のことも実行に移すことはありえない、というのは確かな事実として存在していたはずです。
もちろんこれも、それらのわずかな危険性と、それに対する対策として回廊内に閉じこもったり移動要塞にしたりするリスクと比べて、ヤンがリスクのほうが大きいと思ったからこそそう選択したのです。
しかし冒険風ライダーさんは、ラインハルトの性格などというのは全く無視です。
もちろん性格だけで決めるのは「希望的観測」ですが、リスクと天秤にかけて判断する、というのは正当な行為だと思います。
これも、「私が今までの議論で繰り返し述べてきた」ことだと思うんですが。
その判断が間違っていた、という反論をなさるかもしれませんが、これ以上は多分に主観的な問題(情報が少なすぎます)ので、決着はつかないでしょう。

<この反論って、何か前提条件自体が間違ってはいませんか? そもそもラインハルトは、本来ならばイゼルローン「固定要塞」に対してこそ小惑星特攻戦術を使わなければならなかった(ってこれも私は以前に述べたはずですよね?)にもかかわらず、銀英伝3巻以降、移動要塞技術のことをすっかり忘却し去っていたラインハルトの方が異常なのであって、自分がかつて使った「移動要塞」が敵に使われて初めてその有用性に気づくなど「戦争の天才」らしからぬ阿呆以外の何者でもないでしょうに。
それから私は、あの当時にヤンがイゼルローン回廊で籠城戦を展開したところで100%必敗確実であると、これまた何度も具体的に根拠を挙げて説明してきましたよ。100%の敗北に比べれば、まだ一縷の希望が見えている戦略の方がはるかにマシというものです。「偶然の効用の結果としての和議」と「事前予測としての勝率」を同一のレベルで述べないで下さい。>

キャラの設定云々にかんしてはさっきまとめて述べました。
よーするに私が言いたいのは、移動要塞にしたり、ましてやアンネローゼを狙ったりすれば、ラインハルトが今まで「自分自身の矜持や性格によって控えていた戦略」が発動する恐れがすさまじくあがる、ということです。
アンネローゼと自分の矜持だったらアンネローゼをとるに決まってますから。
冒険風ライダーさんが書いた前半部の反論では、このことに対して全く反論になっていない気がするんですが。
いや、でも反論はいりませんよ。
100%決着はつきませんから。

「まだ一縷の希望が見えている戦略」ってなんのことなんでしょうか?
まさか冒険風ライダーさんの戦略?
だから私は「一縷の希望」どころか「危険性を高めてしまう」と反論したはずで・・・。
この「戦略」というのが「別の宇宙を目指す」というのをさしているんなら、私もおおいに納得します。
あの文章を見たとき、目が覚める思いでした。
いやー、人間って議論しだすと狭い範囲しか見えなくなってしまうものなんですね。
お恥ずかしい(笑)

今までの議論を要約すると、やっぱり「銀英伝をどう読んでいるか」につきますよね。
技術問題なんかも特にそうです。「応用なんだから頑張ればできる」というのも「それは無理」というのも読み方の違いからくる主観的な意見ですよね。正しさを客観的に評価する材料が決定的に不足していますし。
キャラ達が好きな私などにしてみれば、どう考えてもキャラ達の判断は正しいものなんですけど、嫌いな人が「なんでここはこうしないんだ。なんでこんな無駄な矜持なんて持ってるんだ。勝つためにはこうするべきだろ」といいたくなるのも分かります。
でもね、いわゆる子供じみた正義感からくる「矜持」というのも、勝つことより大事なんですよ。時には命よりも。
「人間は美しさを求める動物だ。だから勝つことより美しさを追求する方が大事だ」というのは論理的な説明なのでは?ちょっと単純化しすぎていますが(笑)

よーするに、この種の議論は永遠に決着を見ることはないでしょう。
でももちろん無駄とは思ってませんよ。
私はもう充分すぎるほど頭の中でぐるぐる考えさせていただきました。(笑)
またいろんな機会にこういう議論したいです。
と、いうことで私も引きます。
チョロマカでてきて申し訳ありませんでした。
冒険風ライダーさんも気を悪くしないで下さい。

あ、それから移動要塞の可能性を提言した事に関しては素晴らしかったです。
ありがとうございました。
そこは認めてますんで、これからもどしどし頑張ってくださいw

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board4 - No.1855

Re:Re1842/1844/1847:久方ぶりのレス

投稿者:はねだみずき
2002年05月09日(木) 15時13分

こんばんわ、はねだみずきです。お疲れ様です。

>  あの当時、帝国側も同盟領内の地の利は熟知していましたよ。あの当時の帝国軍は、フェザーン占領の際に確保した航路図によって、同盟領内の詳細をことごとく掌握していたのですから。どこそこの星系にはブラックホールが存在するとか、同盟領内には84箇所の補給基地があるとかいったことまで掌握していたのですから、補給線事情を除けば、地の利に関して両者はほぼ5分5分の状態だったと言えます。
>  また、2度にわたってヤンがイゼルローン要塞を奪取した際に、ヤンの手元にはイゼルローン要塞に収められていた機密文書や帝国領内の航路図といったものが収まっていたことでしょうから(あの当時の帝国側に機密情報を消去する時間は与えられませんでしたし)、これがあればヤンが帝国領内の詳細な情報を掌握することも可能です。そして補給線事情に関しては今更繰り返すまでもありますまい。
>  したがって、地の利に関してもバーミリオン会戦前哨戦時とほぼ同等の威力を発揮するかと思いますが。
>

なるほど、一応お互いに相手の地理は掌握していたのですね。もっとも、敵領の地図入手=地の利の熟知とすぐにはならないと思うのですけど。やはり地元のアドバンテージは馬鹿に出来ないと思います。
と言うのも、移動要塞の倒し方(笑)を考えていてふと思ったのですが、イゼルローンはもともと帝国の要塞です。要塞移動技術も帝国が元祖です。
と言う事は、帝国は比較的簡単にイゼルローン移動要塞の性能を正確に見積もる事が出来るはずです。
そうなれば、一回のワープ距離、一日の航行速度なども割り出せますから、ある場所でイゼルローンが確認され、その後見失ったとしても、次に出現しそうな場所をかなり絞り込めるはずです。
そうしたら、次に襲撃を受けそうな場所を予測し、そこに先手を打って艦隊を送り込めばイゼルローンを捕捉できる可能性はかなり高くなります。そうやって遭遇できた先発部隊がイゼルローンを足止めしている間に後続部隊が到着できれば、イゼルローンを包囲撃滅する事も夢ではありません。それに、襲撃目標になるほど価値のある星系は限られているはずです。
例えば、第二次大戦中にドイツの通商破壊艦「アドミラル・グラフ・シュペー」追跡を命じられたイギリス艦隊の司令官は、「シュペー」の性能と重要海域の位置から、相手が南米航路襲撃に来ると予測、これを見事的中させ相手を捕捉、包囲して自沈に追い込みました。
ラインハルトにならこのくらいの芸当を要求しても罰は当たらないでしょう(笑)。
そして、艦隊の移動速度と言うのもやはりこれに準じて予測可能なはずですから、本当に帝国軍が同盟領の地理を熟知していたのなら、ヤンの行動をある程度予測できたはず。それが上手くいかなかったのですから、やはり地元有利と言うのは有り得る話だと思います。

>  まあそういう面もあるのは否定しませんが、私に反論してきた人の理論と言うのは、その大半が銀英伝の作品設定をないがしろにした「現実的な理論」を語っていたのみではありませんでしたか? 「現実的な理論から言えば銀英伝の作品設定はおかしい」と主張したいのであれば、それ関連のスレッドを新規に立てるべきなのであって、一応銀英伝の作品設定に忠実に沿った形で展開している私の作品批判論に対する反論としてそんなものを持ち出してくるのは筋違いだし、そもそもそんなものは作品擁護論にも何にもなっていないだろう、と私は繰り返し主張しているのですけどね。
>  本当の作品擁護論というものは「全ての作品設定を何ひとつ損ねることなく」「作品設定に忠実に沿った上で」「完璧な理論を使って矛盾を解決できる」の3条件を全て兼ね備えた論のことを指すのです。私が見た限り、このスレッドにおける私に対する反論の中でその3条件を全て満たした投稿は、No.1744のTomoさんの投稿にある「星間物質を使った、要塞が持つ無限の自給自足能力の謎の説明」だけです(ただこの投稿でも、星間物質の実態を聞いた限りでは「移動要塞」の実現を妨害するには少々力不足かとは思いますが)。残りの投稿は3条件中の前2者を欠くものばかりで、個別の作品批判論としては見るべきものがあっても、私の作品批判論に対する作品擁護論としては失格としか言いようがありませんでしたね。だから私は、特に後半以降は銀英伝の作品設定をあちこちから引っ張り出してその類の矛盾を指摘して回ったわけです。
>  そもそも「銀英伝の作品設定そのものに亀裂を入れかねない作品擁護論」なんて、概念自体が自己破綻しているだけでなく、銀英伝という作品にも作者の田中芳樹に対しても失礼極まりないシロモノでしょう。その辺りがお分かりになりませんか?

確かに仰る通りですね。作中でガイエスブルグが飛んでしまっている以上、移動要塞の技術的可能性は否定できないわけです。
もっとも、政治的、経済的環境を考えればどうかわかりません。ガイエスブルグが飛ばせたのは、帝国の国力の裏づけがあったからで、すでに事実上崩壊状態にあったバーミリオン後の同盟にはガイエスブルグよりでかいイゼルローンを改装する余力は無かったんじゃないかとか、いろいろ考えられますから。

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board4 - No.1856

Re1852/1853:技術問題と質量問題

投稿者:冒険風ライダー
2002年05月09日(木) 15時56分

>管理人さん
<前に書きましたが、冒険風ライダーさんの移動要塞運用は、要塞のイメージから連想される大艦巨砲ではなく、むしろ機動力命の
潜水艦の運用に近いと言えます。
そして、移動要塞の移動メカニズムは、原作で書かれているように「厳密に船体の重心をつらぬいていなければならない」シビアな
ものです。12機のエンジンの内、1機が死んだだけでも移動に莫大な支障が出ることが予想できます。
安定・信頼性と機械のギミックの多さは必ず反比例しますが、それから更にひとつこけたら皆こける構成は、あまりにもリスキー過
ぎと言えるでしょう。
要塞の火力ではなく、自給自足と機動力をメイン武器に据えるのに、その機動力の安定性が疑わしいのは問題ではないでしょうか。
ガイエスブルクの航行は制海(宙?)権のある部分のみで済みましたが、イゼルローン移動要塞は敵陣の中をこそ移動しなければ
なりません。ガイエスブルクのテストがうまく言ったからといってイゼルローンも同様だとはいかないでしょう。>

 これはMerkatzさんとの議論でも疑問に思っていたことなのですが、移動要塞における「機動力の不安定性」というのは、通常航行時と戦闘時のどちらを指したものなのでしょうか? もし通常航行時のことを指しているのであれば、イゼルローン移動要塞以前にそもそも原作のガイエスブルク移動要塞があれほどまでの短期間で簡単に実用化され、一度の故障もなくイゼルローン要塞と対峙するに至った事に関しても疑問符をつけざるをえませんし、戦闘時の敵からの攻撃等で故障する可能性が高いと言うのであれば、それこそ私が以前にも述べたように、銀英伝3巻における例の戦訓を生かしてエンジンの強度を強化するなり要塞外壁内に内蔵するなりすれば良いだけなのではないかと私は考えるのですけどね。
 「機動力の安定性」に欠陥があるのは確かに由々しき問題でしょうが、運用方法次第でその欠陥を押さえ込むのはそれほど難しいことでもないでしょう。近辺宙域の索敵・哨戒活動を常日頃から入念に行っていくとか、戦闘時には事前に要塞を停止させてエンジンを内部に格納するとか、出発前には常にエンジン点検を行い、異常がないかどうかを入念にチェックするとかいった方法を採用していけば、移動要塞の構造的欠陥も大部分是正することが可能なのではないでしょうか。
 それに「敵陣の中を移動する」というのが、移動要塞の稼働率減衰に繋がるとは思えませんけどね。管理人さん自身が明確に述べていたように移動要塞は単なる兵器ではなく、それ自体が自己完結した国家であり領土でもあるのですし、しかも移動要塞の中には大規模な整備工場もあれば大量の技術者達を収容する能力もあるのですから、よほどの事態にでも陥らない限り、充分に整った環境下でいつでもどこでもエンジンの修復を行うことができるのです。さらにヤンの手元には、2度にわたるイゼルローン要塞攻略の際に入手しているであろう帝国領内の航路図も収まっていることでしょうから、地の利による不利もほとんど存在しないわけで、「敵陣の中を移動する」ことによる不利が移動要塞に存在するようには思えないのですが。

<ただし、私は移動要塞自体は有効な兵器になりうる可能性があると思います(私自身銀英伝世界で大艦巨砲主義が廃れた理由が分か
りませんので)。
しかしながら、それでも上記の理由から「新兵器による大逆転」は支持できませんね。ナチスや日本が第二次大戦を勝つ仮想戦記物
みたいに圧倒的な戦略的不利を覆す新兵器は現実にはありえませんし、これからもないでしょう。>

 まああの3流仮想戦記に見られる類の荒唐無稽な逆転劇が移動要塞を使えば可能になる、とはさすがに私も思いませんが、しかし通常の兵器としての一面と同時に「無限の自給自足能力を備えた後方補給基地」という側面も併せ持つ「移動要塞」は、様々な無限の可能性を秘めたハードウェアではありえるでしょうし、使い方次第では強大な威力を発揮する兵器ともなりえることは確かでしょう。兵器というのは「使い方」が大事なのであって、どれほどまでに強大な潜在的能力があっても、件のヤンやラインハルトのように、あのようなたった一度きりの使い捨て戦法としてしか活用できないようでは、せっかくの新兵器も宝の持ち腐れでしかないですし。
 また移動要塞には、これまで論じてきた軍事関連以外にも、たとえばその中に政治機能を集中させることによって、難攻不落にして移動可能の首都を出現させる、といったようなことも可能にします。「要塞の中に根拠地を置く」ということ自体は、作品は違いますが「タイタニア」の「天の城(ウラニボルグ)」にその典型が見られますし、ありえない話ではないようにも思いますが。

>平松さん
<逆に言えば、要塞より小さい1000億~1兆トン単位の小惑星も多数存在するでしょうから、それらを推進させるだけの出力が一基のエンジンにあれば問題はなかったという事なのでは?それらの一割でも資源として採掘出来れば100億~1000億トン単位の資源が得られる訳ですし。>

 もしそのような技術が銀英伝世界に存在するのであれば、どういった事態が想定されると思いますか? 銀英伝世界における艦船が今よりもはるかに巨大な質量と図体を誇る存在となってしまう可能性が濃厚に存在するのではありませんか?
 銀英伝の記述を見る限りでは、銀英伝世界における艦船の質量はせいぜい数百万~1000万トンクラスといったところですが、そこにその1万倍以上もの質量と、推定直径3~5㎞もの巨大な体積を誇る小惑星を、たかだかエンジン一基だけで移動させられる技術があるのであれば、それは当然艦船にも応用することができるはずでしょう。にもかかわらず、銀英伝世界の艦船があの程度の大きさに留まっているのはおかしな話ですし、それだけの技術を小惑星にのみ使って艦船に応用しない、というのはコストパフォーマンス無視の浪費でしかありません。
 というわけで、小惑星クラスを稼動させる特大エンジンの存在は、銀英伝の設定とは相容れないものと考えても良いのではないでしょうか。

<これらの記述を読んだ限りでは、要塞の体積については言及されていませんし、通常航行やワープ時における質量とエンジン出力の相互関係について、ラインハルトどころかシャフトでさえ懸念を表明しているので、「質量問題それ自体を完全に無視することができる航行技術が確立されている可能性が高い」という御主張についてはいささか疑問ではないかと。>

 平松さんが引用していた箇所を読んでみましたけど、アレで触れられていた「質量」というのは「要塞」ではなく何か別の物を指しているのではないでしょうか?
 特にラインハルトが言及していた「質量が小さすぎれば、ワープに必要な出力が得られないし、大きすぎればエンジンの出力限界をこえる」で触れられている「質量」は、「要塞」のことを指しているにしては文脈がおかしいんですよね。「要塞の質量」が大きすぎればエンジンの出力限界をこえるというのはいいとしても、それが小さすぎればワープに必要な出力が得られない、というのは変な話ですし、そもそもいかに図体が大きかろうが「要塞の質量」というのは本来固定されているはずなのに、それが可変しあまつさえワープエンジンの出力に影響を与えるというのもおかしな話です。
 ここで言われている「質量」というのは「要塞の質量」ではなく、ワープする際にワープエンジンに注入される「エネルギー質量」の事を指しているのではないでしょうか? これならばエンジンに注入するエネルギーの分量によって質量が可変するのも納得がいきますし、「(質量が)小さすぎればワープに必要な出力が得られない」というのも至極当然の話となります。
 こちらの方がよほどに意味の通じる解釈になるかと思いますが。

board4 - No.1857

持ち込み体験記 激闘編1

投稿者:速水右近
2002年05月09日(木) 23時03分

出版社や編集者の名前は伏せなきゃなんないし、下手すりゃ、こっちの今後の仕事にも影響は来る。それどころか、食っていけなくなる可能性まであるんだが……。まっ、いいか。
もうこの職業、辞めても未練がなくなってきているし。
ともかく「ヤバイ」と思われたら、管理人氏、削除して下さい。

好評(?)不定期連載(??)の『持ち込み体験記』続編だぁ。

某新刊紹介雑誌『D』の新刊ノベルズガイドを見たら、びっくり。
六月にQ社から出る架空戦記のタイトルが、以前、X社で出す寸前までいっておきながら、編集者との意見対立で出せなくなった拙稿とかなり類似(タイトルで、舞台とかもわかるんだし……)。しかもその著者はX社で出しているうえに、担当編集者も同一人物。
「アイデア無断盗用」と思っても、仕方がないでしょう?

怒り心頭で、X社にTEL。担当編集者を怒鳴りつけた。
すると先方、呑気な声で「見せたという証拠がないじゃありませんか」。
仮にそうであったとしても(こっちもそうであって欲しい)、「自分が疑われても仕方がない」という自覚がまったくないのが、こちらに油を注いだ形に。

その後、蒸し返したくはないが、以前のトラブルの話に戻る。
どこで揉めたかというと、拙稿のある部分の記述について。編集者は、
「我が社は文学を出しているんじゃなくて、ノベルズを出しているんです。だから文学的な表現は、全部排除して下さい」
別にこっちも文学的な表現を使ったわけではないが、そうしたほうが、作品的に盛り上がるから使っただけの話。それに、出来のいいエンターティメント小説には、ある程度文学的な表現とやらは使われている。
そのうえ、そこのシーン。こちらが取材中に、「本当に死ぬか」とまで思い詰めた場所だから、外したくはないこだわりもあった……。
それ以前から、その編集者の言動には「?」的な部分が少なくなかった。たとえば、
「取材なんかしなくてもいいから、想像力で書いて下さい」
「結末が重いから、ハッピーエンドにして下さい」
「貴方の作品には、こだわりが感じられない」
どれも編集者の意見としては、善意のアドバイスだろう。しかしこの人、クリエーターの神経を理解していない。
そもそもこだわりがあるから、取材をしているし、しかもその出費は、半端なもの(三〇〇万ぐらい)ではない。
またこだわりがあるから、問題になった部分は外したくなかった……。
こういう経緯があったから、こちらもその会社から出すのは止めたのだ。おそらくデビュー作としては、破格の待遇(印税8~10% 初版二万~二万五千)を聞いていたのだが、それすら蹴った。
そのうえ、執筆中は他の仕事も全部断っていたのだから、損失は六百万ぐらいにはなっている。
これだけやっておいて、どこに「こだわり」がないんだ?

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board4 - No.1858

持ち込み体験記 激闘編2

投稿者:速水右近
2002年05月09日(木) 23時33分

1の続き。

「エンターティメント小説についての考えの違い」
ということで、X社から出すのを止めた。別にその決断は間違えたとは思わないし、編集者にも申し訳のないことをしたと感じつつも、仕方がないと感じていた。
しかぁーし。事態が悪化したのは、その後。

X社ノベルズから新人がデビューした。実は彼こそ、今回、疑惑のある作家なのだが、彼の作品に編集者が付けたキャッチコピーが次の通り。
「これは21世紀の戦争文学だ!」
おいおい。ノベルズ=エンターティメントだから「文学的な表現」は駄目でも、出せば「文学」と名付けてもいいのか?
俺は「文学」は書いちゃ駄目で、どうして彼はいいのか?
それとも「21世紀の文学」とは、「文学的表現のないもの」なのか?
こーゆーこと書かれて、不快感を抱かないほうが無理でしょ。
そのうえその架空戦記、著者が「荒唐無稽なシミュレーションの氾濫に業を煮やして」書いたそうだが、あらすじを読んだだけで「荒唐無稽」だということがわかるほど。そのうえシミュレーションとして、やってはいけない手を打っている。
人を馬鹿にするのにも、ほどがある……。
これがきっかけで、X社編集部には「今後、絶縁」と通告した。

で、このことを編集者に言った。
「かつてそんなことをした人間の言葉、信じられるかい?」
すると、編集者の返事がすごかった。
「いやぁ、キャッチコピーだから、(読者を騙しても)いいんじゃないですか」
ぶちぶちぶち。
「あのさぁー。そういう問題じゃ、ねーだろ。
その論理だと、「シミュレーション」として破綻しているものに、「シミュレーション」と名付けて売っているのも、別に構わないってことじゃないか!」
「……」
「それってさぁ、輸入肉に国産って表示した、どこかの食品会社と一緒じゃないの。
そこの会社は社会的責任から潰れたけど、あんたのところは、どうなんだい」
「……」
「小説ってさ、読者を騙していくらの商売だろ。しかし、そういう騙し方は、読者に失礼だよ」
「……」
「ふざけんなよ。そういうことをぬけぬけと言っていられる編集者なら、アイデア盗用ぐらいやっても、おかしくねーだろ!」
「……上司が返答したいとのことです」
これで、またキレた。
なぜならその上司には、以前から「文書による返答」を求めていたのだが、ほぼ半年にわたって督促しながらも、梨の礫。
「いままで散々待ってやっていたのに、いまさら答えたいとは、どういうことだ!」
「……」
「そのうえ文書じゃなかったら、記録に残らないだろ。
そんな返答なんか、いらねーよ」

こういうやり取りを三〇分ほど続けた。
電話が終わると、虚脱感が全身を覆った。立つのはおろか、椅子に座るのも苦痛になって、這いつくばってトイレへ。ストレス性の猛烈な下痢。おまけに体温を測ると、二度も上がっていた。
安定剤をがぶ飲みして、強制的に寝る。

親記事No.1857スレッドの返信投稿
board4 - No.1859

持ち込み体験記 激闘編3+ノベルズ界 ちょっと怖い話

投稿者:速水右近
2002年05月10日(金) 00時16分

2の続き。

実はアイデア盗用疑惑、これがはじめてではない。延べで四つの会社、合計三人の作家にやられた可能性がある。
それも全部、その会社に持ち込んだ後、同じ編集者が担当している作家が似たようなフレーズやアイデアを使っていた。こう何度も続くと作家不信、編集者不信。ひいては人間不信になって、当然だよ。
実際、それが高じて、昨年「(日常生活に支障が出るレベルの)重度の心身症」とまで診断された。
病状がもう少し進めば、たとえ○○したって、責任能力が問われないぞ!(←シャレになってないね)

まぁこういう連中が、ノベルズ編集部にいるってことですよ。いい作品なんか、できるわけがない。
そして作家デビューできる、できないは、作品の出来とはさほど関係がないみたい。むしろ作家としてのこだわりがない人間のほうが、現在では作家になり易いのかも知れない。
さらに情けないことに、熱心な読者ほど、こういう実情を知らない。「作品が面白けりゃ、いーじゃないの」って感じで。それは間違えていないんだけど、自分たちが立派なカモになっている自覚がない。
もっとも読者の批判能力を奪うように、作家や編集者が仕向けているんだけどなぁ。

惰性でざーっと書いたから、ペース配分を間違えた。
どうもキリが悪いので、おまけ「ノベルズ界 ちょっと怖い話」を書いておく。
全部当事者から聞いた話だが、本当にヤバイと思う部分は「ぴーっ」で隠すので、御容赦を。

1 オタク系架空戦記作家の「ぴーっ」さん。実は以前、その道でなかなか知られた大の架空戦記嫌い。
では、なんで書き始めたかというと、「ぴーっ」に巻き込まれたため。その後、「ぴーっ」に「ぴーっ」されたおかげで、かなり長く続いて売れたシリーズでも、印税がほとんど入らなかったとか。
それで、コンビニや居酒屋でアルバイトしていたそうだ……。
実はこのことを教えてくれたのは彼の友人からだが、聞いていると、同情したくなる部分もなきにしもあらず。ともかく三番目の「ぴーっ」が、一番悪いんだけど。

2 田舎暮らしと架空戦記でお馴染みの作家「ぴーっ」さん(複数)。実際は、ほとんど原稿を書いていないそうだ。
じゃあ誰が書いているかと言えば、言わずと知れた「ぴーっ」。つまり二人とも、「ぴーっ」しているってこと。
ちなみに昔、子供向け雑誌に「ぴーっ」を連載していた人ではない。

3 先年亡くなった、女流ミステリ作家の「ぴーっ」さん。この人が超わがままだったのは、有名な話。
それはともかく彼女が亡くなった第一報が「ぴーっ」社に入ると、編集者が全員集まって、「ぴーっ」三唱。
缶ビールで「ぴーっ」した後、最後のフェアや告別式の準備に追われていたそうだ。

↑みたいな連中が、ノベルズ界の中核にいるんだよなぁ。
もう日本では、いい小説なんか、出ないのかもしけない(しみじみ)。

親記事No.1726スレッドの返信投稿
board4 - No.1860

Re:バサード・ラム・ジェット・エンジン

投稿者:Merkatz
2002年05月10日(金) 06時20分

> >平松さん
> <逆に言えば、要塞より小さい1000億~1兆トン単位の小惑星も多数存在するでしょうから、それらを推進させるだけの出力が一基のエンジンにあれば問題はなかったという事なのでは?それらの一割でも資源として採掘出来れば100億~1000億トン単位の資源が得られる訳ですし。>
>
>  もしそのような技術が銀英伝世界に存在するのであれば、どういった事態が想定されると思いますか? 銀英伝世界における艦船が今よりもはるかに巨大な質量と図体を誇る存在となってしまう可能性が濃厚に存在するのではありませんか?

>  というわけで、小惑星クラスを稼動させる特大エンジンの存在は、銀英伝の設定とは相容れないものと考えても良いのではないでしょうか。
>

突然思い出しました。
アルテミスの首飾りを潰した方法です。

(2巻、P187)
バーラト星系第六惑星シリーュナガルは、寒冷な氷の惑星である。ここから、一ダースの氷塊を切りだす。一個の氷塊は、一立方キロメートル、質量にして一〇億トンとする。

ここで、それぞれの氷塊に航行用エンジンをとりつける。氷塊を円筒型にし、その中心線をレーザーでつらぬき、バサード・ラム・ジェットエンジンを装着するのだ。
このエンジンほ、前方に巨大なバスケット型の磁場を投射し、イオン化されて荷電した星間物質をからめとる。それほ氷塊に近づくにつれ、極小時間のうちに圧縮され、加熱され、エンジン内で核融合の反応条件に達し、前方からはいってきたときより、ほるかに巨大なエネルギー畳で後方に噴きだす。
この間、氷の無人宇宙船ほ休むことなく加速をつづけ、スピードが光速に近づけば近づくほど、星間物質を吸入する効率は高まる。こうして、氷の船は亜光速をえることができる。
さて、ここで、ごく初歩の相対性理論を思い出してみょう。それほこうである――光速に近づくにつれ、物質の実効質量ほ増大する。

この記述から航行用エンジンは艦船用以外にも存在すること。
星間物質の存在などが確認されます。
以上、参考資料の提供でした。

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