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投稿ログ54 (No.1066 - No.1071)

親記事No.1025スレッドの返信投稿
board4 - No.1066

反銀英伝より:トリューニヒト物語

投稿者:lulu
2001年10月27日(土) 15時18分

> トリューニヒトは、たしか最終目標が「帝国に立憲体制を導入
> する」ってことでしたよね。よっぽど民主主義の擁護者じゃん…
> ヤンもトリューニヒトも別に同盟の存続そのものに興味があった
> わけではないから、ヤンとトリューニヒトのその後の軌跡で
> 「民主主義を生かすのにどのような方法が最善か」(あと、
> ヤンのやり方への痛烈な反論)というテーマが出来たかも。
> ルビンスキーは経済力と政治支配というテーマで、富の独占を
> 嫌うラインハルトとの死闘ですか。
> これと反銀英伝のタンネンベルク卿をだして、と。
> 素敵な展開になりそうですね。

実はトリューニヒトは私が銀英伝中で一番評価している人物です。
少なくとも単なる衆愚政治家ではなかったのではないでしょうか。
以下は銀英伝をトリューニヒトの視点から見るとどう見えるかに
ついて前に投稿したものですが、ただし、この議論以前に
書いたものですので同盟を民主主義社会と
誤解したまま(笑)書いたものです。

>憂国騎士団:
>基本的に犯罪です。もし仮に平和運動が帝国の陰謀によるもの
>だったとしても国家警察による取締りを行うべきだったでしょう。
>この件に関しては弁護の余地がありませんね。
>(でもマフィア雇うくらい何処の政治家もやっていることかも)

ジェシカなどによる平和運動は実は帝国の陰謀だったのでは
ないでしょうか。それくらい運動に必然性がありません。
そのことについてはここですでに議論されているようですね。
国防委員長として危険分子の弾圧は当然かもしれません。
同盟が共産主義ならなおのこと、まさに天安門事件のごとく

>帝国領侵攻作戦:
>この時点では同盟に正攻法で帝国と戦う力はありませんでした。
>まあ、トリさんとしても大敗するとは考えていなかったでしょう。
>しかし、ある程度負けてくれれば、政敵を一気に葬るチャンス
>とは考えていたんではないでしょうか。
>しかし結果は同盟軍の大敗、政敵はほぼ消えてくれましたが、
>ここからの同盟の逆転の可能性はほぼ消えてしまいました。
>軍制服組の無能さがよくわかりますね。

この時点でトリューニヒトも軍の能力についての信頼は
まだあったと思われます。特にヤンやウランフ、ビュコック
など優れた提督が揃い、かなり期待していたのではないでしょうか。
漫画版で「帝国を打ち破った史上最高の評議長か、悪くない」
といった独白をしていましたね。ヤンなどが自分を嫌っているのは
知っていたでしょうが、利用することはできると考えたでしょう。
しかし結局空前の大敗を喫しました。
軍に対するトリさんの信頼はかなり揺らいだのではないでしょうか。

>救国軍事会議クーデター:
>前年の大敗に続いて同盟の屋台骨を揺るがす事件の発生です。
>これによってトリさんは軍への信頼感を完全に失いました。
>危うく難は逃れたものの、今後同盟を立て直すことは不可能である
>と考えたでしょう。では自分の野心、ついでに民主主義を守るため
>とりえる手段とはなんでしょうか?

トリューニヒトにとって転回点となる事件ですね。
地球教徒に対し借りを作ってしまい、利用し合う関係から
一蓮托生へと一歩進んでしまいました。
クーデターはぎりぎり鎮圧された様ですが
軍部への期待は失望に変わり、ベイ大佐を通じて
ことが帝国の陰謀だったことも知ったことでしょう。
現行の軍部が頼りにならないとすれば計画の変更を
行い新たに協力者を得なければならないでしょう。

>ゴールデンバウム朝亡命:
>ヤンが獄中で危惧していた様にトリさんは同盟を裏切り
>帝国の早期完全勝利のために動き始めます。第一弾がこれ。
>地球教&フェザーン&トリさんの悪のトリニティ結成。
>ここで全銀河を一旦混沌状態にするのには失うものが大きすぎる
>と考え同盟を潰し帝国をのっとるという共通目的の為に
>動き始めます。

そのまんまです。それぞれ目的は違うでしょうが、
3者が同盟するメリットは大きいですね。

>ラグナロク作戦:
>実務は部下に任せて同盟者と共に帝国内の人脈作りに邁進。
>戦争犯罪者として公職追放処分にはなりたくないので引篭り、
>惑星ごと民主主義に殉じようとするヒステリーを押さえる
>こともしましたが。

トリューニヒトがこの時点で引っ込んだことについて
他に説得力のある説明が思いつきません。
無能だから引っ込んだと言う説は問題外です。
一時表面から引っ込んでアイランズを表に出し、
同盟指導者としての自分の立場を曖昧にし、
印象を薄める効果があったのではないでしょうか。
それは成功し、トリューニヒトは第一線から身を引き、
その自らの持つ力不相応に忘れられることに成功します。

>地球征伐:
>一通り人脈ができたらもう同盟の意味はありません。
>三者で帝国をのっとったとしても、所詮は個人であるトリさん&
>ルビンスキーは結局、巨大組織地球教に押しつぶされるのが
>目に見えてます。そこで両者は結託して地球教を潰すことで
>共同戦線を張り、帝国に地球教を密告します。
>これにより地球教は壊滅、残るライバルは病気持ちの
>ルビンスキーだけ。トリさんの天下が見えてきましたね。

地球教の実体を知るにつれて、それに対する恐れも多くなって
いったことでしょう。フェザーンを支配し、同盟帝国問わずに
多くの支持者のいる地球教。彼らを利用しつつも力を
削がなくてはならないでしょう。
この事件後、若手の地球教非主流派が表に出てきて、
総大主教に近かった人間が全く活動しなくなります。
それに三大勢力の上層部にまで食いこんでいたであろう
権力を持った大組織ながら、その後にやることがテロレベル
でしかなく、小規模でせこいことから、権力層に近い主流派組織は
ルビンスキーとトリューニヒトに潰されたと想像します。
構成員はトリューニヒトに吸収され、帝国内の権力基盤と
なったことでしょう。

>再びラグナロク:
>その内起こることでしたが早まった原因はレベロの自爆ですね。
>トリさんとしては実に歓迎すべきことでした。これにより、
>形骸化した同盟はついに滅び、平和と安定と陰謀の時代が来る
>はずでしたから。しかし大誤算が一つ、ヤンを中心とする
>教条的民主主義過激派の離脱、しかもその勢力はかなり大きく、
>イゼルローンを結果的に確保しています。
>宇宙の統一と安定を願うトリさんにとっては痛い誤算となりました。

同盟が滅びれば必然的に軍部の持つ力が減少します。
もう敵はいないのですから大規模なリストラが始まるでしょう。
そうすればトリューニヒトの立場は飛躍的に上がります。
しかしこれまた「疫病神」ヤンの所為でおじゃんです。
何処までいってもヤンに祟られますね。

>ロイエンタールの反乱:
>トリさんの第2の大誤算ですね。地球教徒にこれだけの力が
>残っていたとは、思わなかったでしょう。それにロイエンタールが
>皇帝に反乱するまでに自分のプライドに拘るような我侭者だともね。
>この時点での騒乱は決して好ましいものではありません。
>ゆっくり菌糸を伸ばそうというときにガラガラと崩れるプランを前に
>呆然とするトリさんの姿が目に浮かびます。
>まあロイエンタールには継戦能力がありませんし嵐が収まるのを
>おとなしく待つつもりが…
>
> パン!
>
>「トリューニヒトが死んだ様ね。これを見越してあの女を
> ロイエンタールに送りつけたの?自分の息子の未来をあんな男に
> 握られるなんて厭な気分にはなるでしょうけど」
>「ふん、トリューニヒト自身がどう思っていたかは知らないが、
> 所詮あいつは道化にすぎなかったのさ。ロイエンタールが
> やつのことを嫌っていたのは知っていたからな。
> こんな小細工をしなくても、やつはトリューニヒトを
> 殺してくれたかもしれん。」

ロイエンタールのばかさ加減がなんとも…
人の上に立つ人間のすることではないですね、
叛乱するなら自分一人でやれとでも言いたくなります。
銀英伝通じて、所詮兵士は記号でしかありませんが…
これはひどい、この戦いで死んだ人間はいい皮の面ですね。

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board4 - No.1067

Re:ホワンでもムリかも

投稿者:lulu
2001年10月27日(土) 16時03分

> ・「廃棄予定の」艦艇を全部横流ししたりして軍事力の保持に努め
> てビュコックの支持を取り付け、ビュコックを通じてヤンの支持を
> とればよさそうです。単純な書類操作で横流しが可能なのはチェン
> 参謀長の例で明らかですしね。

ただし、問題点として、戦闘艦艇の処分は免れても、
それを維持できるかどうかは?ですね。
武器は美術品ではなく、定期的にメンテナンスを行い、
その戦力を維持しなければなりません。
このメンテナンスコストというものが現代の空母では
かなり大きいウェイトを占めるのです。
製造費用2000億でも維持費は一ヶ月に一億ほど…
乗務員の給料や艦載機のメンテナンスも別ですが。
後、船だけ隠しても乗員がいなければ意味がありません。

> ただ、ホワンが完全独裁体制を敷いて国民から熱狂的支持を受けた
> ら、帝国は警戒するかもしれません。即座に再侵攻という可能性も
> ありえます。そこをどうするかですね。

一度停戦した以上、それ相応の「幾」となるものがなければ
幾ら帝国でも再侵攻は不可能でしょう。
かつてのソ連のごとく無理難題を押し付けて、その拒否を
理由に侵攻するとか、全く関係なく条約破棄して侵攻するか
どちらもラインハルトはやりそうには思えませんね。
オーベルシュタインはやりそうですが…
(ただし、ゴールデンバウム朝を滅ぼした以上、彼が積極的に
 陰謀を起こして動かなければならない理由はないと思います。
 原作でも彼は陰謀を企んでいるだろうといわれながらも、
 自らアクションを起こさなくなりますね。)

> それでしばらくは国力の回復に努めます。フェザーンとの間の債務
> も相手が消滅した事で消えましたし、帝国の援助も取りつけられば
> 財政的にもなんとかやりくりしていくことが出来そうです。
> あとは帝国に反感があるフェザーン商人の資本と能力を国内に取り
> 込めば良いでしょう。

フェザーンの持っていた債券は消滅せずに帝国所有に
なっているものと考えられます。あと帝国の援助の他には、
安全保障税の減額などが考えられますね。
この安全保障税はライヒスマルクで払うことになっていたため、
同盟通貨のインフレ起こして実質支払い放棄に持っていけない、
しかも敗戦国、同盟通貨のインフレは避けがたい。そのため重く
同盟経済にのしかかっています。これを何とかしなければ…

ソ連崩壊後、中央アジア諸国でのIMFの行った緊縮財政では
インフレは食い止められますが、経済の発展にはかなりの
マイナスでした。しかも同盟は外貨獲得のためになりふりかまわず
経済発展の道を進むしかないでしょう…
その結果弱者切り捨て、社会保障の削減等を行う以外になくなります。
その結果は、同盟の信頼の更なる失墜、帝国への期待の上昇。

ラインハルトさん、相変わらずえぐい戦略取りますね…
相手を追いこんでおいて、その結果に関しては相手を非難するのみ。
かつてのアメリカのモラル・アプローチそのまんまですね。

> そこまでやっても、帝国と同盟の軍事力の差や、破綻した同盟経済
> を考えると、同盟が復活できるかどうかつらいですよ。
> まったく、トリューニヒトの命令を無視してブリュンヒルトを撃沈
> しておけばまだラクそうなのに(苦笑) ついでにトリューニヒトを
> 政治的に破滅させるというおまけ付きだったのですからねぇ。

もう私ははあきらめます。
トリューニヒトだって同盟再生の不可能性を見きって
同盟を見捨てたんでしょうから。
あのトリューニヒトにさえできないことを私が考えることなんて…

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board4 - No.1068

ヤンを弁護…できるかな?

投稿者:クロイツェル
2001年10月27日(土) 17時53分

> > 全く…ヤンが軍を退役などするからこんなことになるんですよ。
> > 結局、どのような情勢になろうが彼の無責任さが解消され無い限り
> > なにも変わらないのではないでしょうか。
> > 仮に自分が同盟政府のの高官であると考えると、
> > ヤンは、はっきりいって疫病神にしか見えないですね。
> > エルファシル、アムリッツア、アスターテ、彼の行くところ
> > 同盟の敗北ありです。勝ったのはイゼルローンだけじゃないですか。
> > おまけに最後に帝国軍の介入を招いて去っていきましたし。
> > ヤンにしてみれば自業自得だということになるのでしょうが、
> > 彼が自らの立場に無自覚で、その無責任のために災厄を
> > 周りに振りまいたことは事実ではないでしょうか。
> > ザ・ベストに戦史研究課が廃止されなかったらという
> > ものがありましたが、ヤンが登場しない世界はたしかに
> > みんな幸せになれたようなきがしますね。
>
> 同意。
> ヤンって、益体も無い理念を振りまわした挙句、災厄だけを残した
> 人物として歴史に名を残しそうです。もちろんバーラト自治政府
> では神のごとくあがめられる、と(笑)

 などといわれてるヤンが少々気の毒になったんで、弁護になるかどうか判りませんが、少々言い訳を。

 そもそも、ヤンは別に高官になりたかったわけでも、責任ある立場につきたかった訳でもありません。それどころか、自分がそういった立場に相応しくない、とすら考えていた節があります。そんな人間に、自分の立場を理解しろだの言ったって無理なんじゃないでしょうかねえ?例えは悪いですが、自分が犯罪者じゃないと思ってる人間に、犯罪者らしく警戒しろ、というのと同じ様なナンセンスさを感じます。

 確かに、高官としてのヤンは、はっきり言って無責任です。ですが、それはどう見ても適材適所がなっていないだけ。ヤンを高官にした奴が間違ってるだけですね。イゼルローン共和政府にしても、レンネンカンプ氏がなにもしなかったら、そのまま不発に終わった様な気もします。

 そういう訳で、ヤンが疫病神化したのは当人のせいばかりとは言えない気がしますね。まあ同盟の軍人で彼ほどの用兵達者がいなかったのも事実ですから、あながち高官ばかりも責められませんけどね。運命の巡り合わせが、絶望的なまでに悪かった…というのが真相かもしれませんね。

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board4 - No.1069

Re:横レス失礼します

投稿者:クロイツェル
2001年10月27日(土) 18時04分

>  勝手に結論を出してしまい、申し訳ありません。

 いえいえ、納得できる結論ですし、問題ないでしょう。

>  駆け出しさんのほうでも書きましたが、文学的な評価は可能だが、それを皆が皆出来る訳ではなく、それを出来ない人が判断を下すとトンデモ本の出来上がり、というところでしょうか。やっぱりありがちな結論ですが。

 そうですね。手法があっても、それを使いこなせるかどうかはその人の力量次第、ですものね。

>  うーん、これについてはですね、自分の中では「後世まで残る傑作」ではなく「現代の人にこそ支持される娯楽」なのでこういう本こそタイムリーに出すべきだと思ったのです。それを情けない理由で出版を禁止したとの事なので・・・ ただ、出版業界については悲観も楽観もしていません。「結局」出版されたと言う事は悲観の理由にも楽観の理由にもならないと思うからです。この本、アイディアはともかく文学的には?マークがつく作品なので(これは当然主観です)、それを理由にするのなら話は分かるのですが。

 まあ、私としては出したがらなかった方の気持ちも判るんですけどね。生理的に、どうしても受け付けない類の話なんですよ、あれ。ホラーは平気なんですけどね~(笑)

>  昔はよく読んでいたんですがね。趣向の変化と言うやつでしょう。無論、自分が読まないからといってそれを否定する気は全くありません。現代の多くの本好きにとっての「窓口」である事実は否めませんし、その功績は小さいものではないでしょう。

 そうですね。少年少女が、漫画から文字へと入る為の窓口として、大きな役割を担っていると思います。

 何はともあれ、おおむね同意に達する事ができた様で。めでたしめでたし?(笑)

親記事No.1025スレッドの返信投稿
board4 - No.1070

Re:反銀英伝より:トリューニヒト物語

投稿者:涼
2001年10月27日(土) 18時59分

> 実はトリューニヒトは私が銀英伝中で一番評価している人物です。
> 少なくとも単なる衆愚政治家ではなかったのではないでしょうか。

オレも、トリューニヒトは銀英伝で最高の政治家だと評価してます。
友人にはしたくないタイプですが、それはどうでもいいことです。

彼は、「私心無き謀略家」オーベルシュタインとは対照的に「私心ある
政略家」ですが、オレは私益を満たす事で公益も満たせればなんの問題
も無い(というか有能であり、正当に評価すべき)と考えていますので。
ヤンが聞いたら顔をしかめそうな意見でしょうが、何の見返りも無い
無償奉仕を政治家に、そして人間に、期待してるヤンが甘いだけです。

luluさんのトリューニヒト物語を元に彼の能力を考察してみますね。

> >憂国騎士団:
> >基本的に犯罪です。もし仮に平和運動が帝国の陰謀によるもの
> >だったとしても国家警察による取締りを行うべきだったでしょう。
> >この件に関しては弁護の余地がありませんね。
> >(でもマフィア雇うくらい何処の政治家もやっていることかも)

この時点では、同盟で権力を握る事が重要でしたから、こういう
裏の汚れ仕事をする集団も抱えておくのにはそれなりに意味があった
のでしょう。
それに、彼の政治権力の基盤は軍産界なので、こういう最強硬派は
そういった人々から評価されているのかもしれません。

ちなみに、ヤンは「愛国者の演技をしてる」なんて嫌悪してましたが、
いい加減に厭戦気分の広がりがある同盟市民の心を一つに纏めるのは
国防委員長として当然の事です。
ジェシカやヤンが言っていた「あなたはどこにいるの?」なんて
意見はお門違い。政治家の責務はそんな所にはありません。
にしても、ジェシカに糾弾された時にそれを公言する訳にもいかない
ですし、あそこは「取り乱してる」ことにしてその場を取り繕うしか
選択肢は無かったのでしょうね。

> >帝国領侵攻作戦:
> >この時点では同盟に正攻法で帝国と戦う力はありませんでした。
> >まあ、トリさんとしても大敗するとは考えていなかったでしょう。

これに関しては、トリューニヒトの軍事能力の欠如がモロに裏目に
でましたね。彼は防衛委員長で、アムリッツアの軍事情報を全て
知ることが出来る立場にいたのですから、軍事能力があれば大敗を
予期出来たかもしれません。

それにしても、誰にとってもアムリッツアは影を落しますねぇ…

> ヤンなどが自分を嫌っているのは
> 知っていたでしょうが、利用することはできると考えたでしょう。

結局、ヤンは最後まで利用されるわけです。クーデターの後なんか
自分のイメージアップに利用してます。トリューニヒトを嫌ってる
ヤンをすら動かす手並みはさすがですね。

> >救国軍事会議クーデター:
> >危うく難は逃れたものの、今後同盟を立て直すことは不可能である
> >と考えたでしょう。では自分の野心、ついでに民主主義を守るため
> >とりえる手段とはなんでしょうか?
>
> トリューニヒトにとって転回点となる事件ですね。
> 地球教徒に対し借りを作ってしまい、利用し合う関係から
> 一蓮托生へと一歩進んでしまいました。

これ以前では、地球教はフェザーン対策として付き合っていた程度
だったのかもしれません。まあ、ここらへんで完全に同盟に見切り
を付けたとオレも思うので、関係が深まってもトリューニヒトは
たいして気にしなかったのでは。

あと、この後でトリューニヒトは徹底的に軍部への支配を強めます。
政治基盤の強化によって人脈を広く確保するのと、同盟を自分の
意図通りに滅ぼすために布石を打ったのでしょう。

> >ゴールデンバウム朝亡命:
> >ヤンが獄中で危惧していた様にトリさんは同盟を裏切り
> >帝国の早期完全勝利のために動き始めます。第一弾がこれ。
> 3者が同盟するメリットは大きいですね。

クーデターの頃からでしょうが、彼は地球教のネットワークと
フェザーンの資金力を利用しようと考えたのでしょう。
この三鼎同盟は、同盟以後を見据えたトリューニヒトの政略家と
しての能力を証明する物かと。

> >ラグナロク作戦:
> >実務は部下に任せて同盟者と共に帝国内の人脈作りに邁進。
> >戦争犯罪者として公職追放処分にはなりたくないので引篭り、
> >惑星ごと民主主義に殉じようとするヒステリーを押さえる
> >こともしましたが。
>
> 一時表面から引っ込んでアイランズを表に出し、
> 同盟指導者としての自分の立場を曖昧にし、
> 印象を薄める効果があったのではないでしょうか。

ベストや考察でもありましたが、ここでバーラトの10億の市民の
生命と財産を保全できたのは、彼が見識ある政治家だったことを
明確に示している証拠ですよね。「国家の生命より一人の生命の
ほうが大事」と言ってるヤンは真っ先に絶賛しなくてはならない
はずです(笑)

ヤンがラインハルトを葬ったとしても同盟はどのみち持たない。
そして、誰が後釜になるのか分からない混乱を招くよりラインハルト
が銀河統一した方が民主主義の維持のために良いというのを、
トリューニヒトは見越していたんでしょう。

ちなみに、アイランズを煙幕に使っていたという説は、新鮮でした。
たしかに、ここで公職追放なんてされたら困りますからね。

> >地球征伐:
> >一通り人脈ができたらもう同盟の意味はありません。
> >三者で帝国をのっとったとしても、所詮は個人であるトリさん&
> >ルビンスキーは結局、巨大組織地球教に押しつぶされるのが
> >目に見えてます。そこで両者は結託して地球教を潰すことで
> >共同戦線を張り、帝国に地球教を密告します。
> >これにより地球教は壊滅、残るライバルは病気持ちの
> >ルビンスキーだけ。トリさんの天下が見えてきましたね。
>
> 地球教の実体を知るにつれて、それに対する恐れも多くなって
> いったことでしょう。フェザーンを支配し、同盟帝国問わずに
> 多くの支持者のいる地球教。彼らを利用しつつも力を
> 削がなくてはならないでしょう。
> この事件後、若手の地球教非主流派が表に出てきて、
> 総大主教に近かった人間が全く活動しなくなります。
> それに三大勢力の上層部にまで食いこんでいたであろう
> 権力を持った大組織ながら、その後にやることがテロレベル
> でしかなく、小規模でせこいことから、権力層に近い主流派組織は
> ルビンスキーとトリューニヒトに潰されたと想像します。
> 構成員はトリューニヒトに吸収され、帝国内の権力基盤と
> なったことでしょう。

いや、ホントに。なんであんなテロ集団が巨大なネットワークを
維持できたのか理解不能ですよ。地球教も、長年の間に動脈硬化
していたのかもしれません。

地球教が急速に弱まったのはルビンスキーとトリューニヒトのおかげ
だったのか…帝国首脳たちも彼らに足を向けて寝れないですね(笑)
実際問題として、地球教でこの二人に対抗できる能力のあるのは
ド・フェリエしかいませんし、その彼が分派行動をしてるうちに
主流派を潰すのは簡単でしょう。

> >再びラグナロク:
> >その内起こることでしたが早まった原因はレベロの自爆ですね。
> >トリさんとしては実に歓迎すべきことでした。

オレ的には、ここがトリューニヒトの「政略家」としての最高の
仕事だと思ってます。

レンネンカンプがムリな逮捕命令をした時に、オリベイラが「ヤンを
謀殺なさい」とレベロに勧めます。もちろん、彼が独自でそんなこと
を言えるだけの責任も能力も何も無いのは査問委員会で明らかです。
じゃあ誰か? もちろん、トリューニヒトが指示したのでしょう。

つまり、レベロの疑心暗鬼とプレッシャーを見切った上で、この謀略を
しかけて彼の自爆と帝国の再出兵、さらにはヤンの抹殺を図ったと。
(ちょっと買いかぶりすぎ?)

> >形骸化した同盟はついに滅び、平和と安定と陰謀の時代が来る
> >はずでしたから。しかし大誤算が一つ、ヤンを中心とする
> >教条的民主主義過激派の離脱、しかもその勢力はかなり大きく、
> >イゼルローンを結果的に確保しています。
> >宇宙の統一と安定を願うトリさんにとっては痛い誤算となりました。

惜しくも(笑)ヤンは逃れてしまいますが、彼を同盟の防衛線から
外せてあっさり帝国が占領してくれたので、トリューニヒトの
計画ではそれほど問題じゃないでしょう。
あと、実はこれも計画の一環だったり(↓)。

> 同盟が滅びれば必然的に軍部の持つ力が減少します。
> もう敵はいないのですから大規模なリストラが始まるでしょう。
> そうすればトリューニヒトの立場は飛躍的に上がります。
> しかしこれまた「疫病神」ヤンの所為でおじゃんです。
> 何処までいってもヤンに祟られますね。

この結果、ラインハルトはイゼルローン侵攻を繰り返すわけです。
これって、オーベルシュタインが言ってるように「無益」でしか
ありませんよね。

つまり、ラインハルトに無意味な出兵を繰り返させる事で、帝国内に
「皇帝権を制限しよう」という認識が高まるのに利用した、と。
その与論の高まりの結果がもたらすのは、立憲君主制です。

さらに、ラインハルトが少年じみた性格の持ち主だと見破った上で、
白々しく求職してます。もちろん、ラインハルトは断るなんてせず
嫌がらせ的に旧同盟領の高等弁務官(でしたっけ?)のポストを
くれました。なんであれ、帝国政治に基盤が出来たわけです。
これも、トリューニヒトの眼力の高さを示すものでしょう。まあ、
これが後で祟るわけですが。

> >ロイエンタールの反乱:
> >トリさんの第2の大誤算ですね。地球教徒にこれだけの力が
> >残っていたとは、思わなかったでしょう。それにロイエンタールが
> >皇帝に反乱するまでに自分のプライドに拘るような我侭者だとも。

まったく、ここで高等弁務官になってなければこんな愚挙に
巻きこまれずにすんだのに。残念無念ですよ。

> >この時点での騒乱は決して好ましいものではありません。
> >ゆっくり菌糸を伸ばそうというときにガラガラと崩れるプランを前に
> >呆然とするトリさんの姿が目に浮かびます。
> >まあロイエンタールには継戦能力がありませんし嵐が収まるのを
> >おとなしく待つつもりが…
> >
> > パン!
>
> ロイエンタールのばかさ加減がなんとも…
> 人の上に立つ人間のすることではないですね、
> 叛乱するなら自分一人でやれとでも言いたくなります。
> 銀英伝通じて、所詮兵士は記号でしかありませんが…
> これはひどい、この戦いで死んだ人間はいい皮の面ですね。

まさか反乱するなんて…バカもここに極まれりってやつじゃん。
と愚痴の一つでも言いたくなる結果でした。
まあ、作中では「最高の謀略家」オーベルシュタインも、この反乱
は想定してませんでしたし、誰にとっても意外だったでしょう。

しかし、こんなムリヤリな設定で反乱させられたロイエンタールも
哀れですし、それに巻きこまれて死んだトリューニヒトはもっと
哀れです。

というわけで、彼は
・大衆の支持を集める
・強力で忠実な支持基盤を確保する
という指導者としては必要不可欠な能力に加えて、
・世論を見極め、必要なら操作する
・現状を正確に分析する
・重要な駒の思想、心理状態、考え方を把握している
という現状分析能力の高さ、そして
・アムリッツアの敗北を予見
・同盟の破滅を予見
といった先見性があり、
・民主主義を生かすためには同盟は必要不可欠ではない
・帝国を民主化するほうが現実的
という柔軟な思考も出来、
・そのために必要な布石を打つ事が出来る
という政略家としての能力もあります。

しかも、彼は議員として、様々な集団の意見を調整するという経験
も豊富ですし、単純に調整型ではなくてそういった集団をうまく
コントロールして自分の意志を通すこともできる能力もあります。

銀英伝の中に彼ほど有能で経験豊富な政治家はいないですし、その
彼が正当な評価が与えられず、活躍も出来なかったのは勿体無いですよ。

余談:

> ジェシカなどによる平和運動は実は帝国の陰謀だったのでは
> ないでしょうか。それくらい運動に必然性がありません。
> そのことについてはここですでに議論されているようですね。
> 国防委員長として危険分子の弾圧は当然かもしれません。
> 同盟が共産主義ならなおのこと、まさに天安門事件のごとく

ジェシカって、ある意味で操縦しやすそうですからねぇ。
そういえば、弾圧したのは救国軍事委員会じゃありませんでしたっけ?

親記事No.1025スレッドの返信投稿
board4 - No.1071

Re:ホワンでもムリかも

投稿者:涼
2001年10月27日(土) 19時15分

うーん。オレの案は穴だらけでしたね。

> > ・「廃棄予定の」艦艇を全部横流ししたりして軍事力の保持に努め
>
> ただし、問題点として、戦闘艦艇の処分は免れても、
> それを維持できるかどうかは?ですね。

ええ、大問題です^-^;;
バーミリオン直後なら、戦死者リストに人員も紛れ込ませて隠匿
できるんですが。除隊させて、追跡調査が出来ないくらい転勤
させて隠そうか。
もう、そんなことはさっさと放棄して、その分の資金・資源・人員
を国力回復に使った方が現実的か。ビュコックとヤンの支持を得る
方法は他にもあるでしょうし。

> > ただ、ホワンが完全独裁体制を敷いて国民から熱狂的支持を受けた
> > ら、帝国は警戒するかもしれません。即座に再侵攻という可能性も
> > ありえます。そこをどうするかですね。
>
> 一度停戦した以上、それ相応の「幾」となるものがなければ
> 幾ら帝国でも再侵攻は不可能でしょう。
> かつてのソ連のごとく無理難題を押し付けて、その拒否を
> 理由に侵攻するとか、全く関係なく条約破棄して侵攻するか
> どちらもラインハルトはやりそうには思えませんね。
> オーベルシュタインはやりそうですが…
> (ただし、ゴールデンバウム朝を滅ぼした以上、彼が積極的に
>  陰謀を起こして動かなければならない理由はないと思います。
>  原作でも彼は陰謀を企んでいるだろうといわれながらも、
>  自らアクションを起こさなくなりますね。)

ふむ。たしかに、帝国首脳はいわば「義」を重んじますからね。
汚れ役のオーベルシュタイン以外には難癖をつける可能性のある
人はいなさそうです。

> > それでしばらくは国力の回復に努めます。フェザーンとの間の債務
> > も相手が消滅した事で消えましたし、帝国の援助も取りつけられば
> > 財政的にもなんとかやりくりしていくことが出来そうです。
> > あとは帝国に反感があるフェザーン商人の資本と能力を国内に取り
> > 込めば良いでしょう。
>
> フェザーンの持っていた債券は消滅せずに帝国所有に
> なっているものと考えられます。あと帝国の援助の他には、
> 安全保障税の減額などが考えられますね。
> この安全保障税はライヒスマルクで払うことになっていたため、
> 同盟通貨のインフレ起こして実質支払い放棄に持っていけない、
> しかも敗戦国、同盟通貨のインフレは避けがたい。そのため重く
> 同盟経済にのしかかっています。これを何とかしなければ…

安全保証税…すっかり忘れておりました。うーん。
ただ、フェザーンとの債務って、帝国に引き継がれるものなんで
しょうか?そこがちょっと分からないですが。
しょうがない…債務放棄と税の軽減を要請するか(笑)

> ソ連崩壊後、中央アジア諸国でのIMFの行った緊縮財政では
> インフレは食い止められますが、経済の発展にはかなりの
> マイナスでした。しかも同盟は外貨獲得のためになりふりかまわず
> 経済発展の道を進むしかないでしょう…
> その結果弱者切り捨て、社会保障の削減等を行う以外になくなります。
> その結果は、同盟の信頼の更なる失墜、帝国への期待の上昇。
>
> ラインハルトさん、相変わらずえぐい戦略取りますね…
> 相手を追いこんでおいて、その結果に関しては相手を非難するのみ。
> かつてのアメリカのモラル・アプローチそのまんまですね。

ラインハルトがそこまでエグイ戦略を意図的に取ってるなら、
なにを要請しても無駄ですね…

> > そこまでやっても、帝国と同盟の軍事力の差や、破綻した同盟経済
> > を考えると、同盟が復活できるかどうかつらいですよ。
> > まったく、トリューニヒトの命令を無視してブリュンヒルトを撃沈
> > しておけばまだラクそうなのに(苦笑) ついでにトリューニヒトを
> > 政治的に破滅させるというおまけ付きだったのですからねぇ。
>
> もう私ははあきらめます。
> トリューニヒトだって同盟再生の不可能性を見きって
> 同盟を見捨てたんでしょうから。
> あのトリューニヒトにさえできないことを私が考えることなんて…

やっぱり、ホワンでも同盟を救うのはムリか。レベロと違って暴走
はしなかったろうから、せいぜい送らせるくらいが限界でしょうか。
アムリッツアですでに亡国が決まっていたものを今更立てなおそう
なんて、不可能事ですねぇ。

それに、同盟消滅を計画してる三者の陰謀もありますし。彼らが
帝国が再出兵するに足りる理由を引き起こしそうです。

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