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投稿ログ369 (No.6366 - No.6368)

親記事No.6105スレッドの返信投稿
board4 - No.6366

Re6361:100%の成功率を保証しない「ソフトウェア」の問題

投稿者:冒険風ライダー
2005年03月20日(日) 13時37分

<自分が仮定していた上記の「遠距離」からなら、途中でエンジンが停止され、慣性航行しか出来なくなる質量兵器では、多少なりとも曲がりくねった回廊内を抜けるのは不可能であり、万一奇跡的に抜けれても、事前に質量兵器の飛来を探知した上での要塞の姿勢制御システムで公転速度を加速・減速・停止などの回避運動や、トゥールハンマーによる迎撃などを織り交ぜて質量兵器による攻撃を無効化できる出来るのではないか?と考えていたわけです。
 さて、アルテナ星系外縁部内という「近距離」からの攻撃についてですが、「アルテミスの首飾り」破壊の場合は、救国軍事会議はドーリア星域会戦で唯一の宇宙戦力である第十一艦隊を失っており、バーラト星系での制宙権をも失っていたため、ヤン艦隊は質量兵器攻撃が有効な距離にまで簡単に到達する事が出来たわけですが、それに対し帝国によるイゼルローン要塞への質量兵器攻撃の場合は、要塞には一個艦隊もの戦力が存在しており、アルテナ星系内での制宙権を握っているため、敵が質量兵器攻撃の有効な距離にまで到達する事を許すかどうかは疑問ですね。>

 前にも言いましたけど、「【軌道上を自由に動く】アルテミスの首飾り」でさえ避けることができず、しかも攻撃が回避される可能性を攻撃側が考慮どころか眼中にもないかのような態度を取る質量弾攻撃を、本来そんな機能がなく、それも作中で移動要塞に60万㎞の距離まで肉薄された前科のある静止要塞がかわせるとはとても思えないのですけどね~。第一、星系の制宙権を握っていようがいまいが、それだけで直ちに「【軌道上を自由に動く】アルテミスの首飾り」の回避能力が自動的に鈍化ないしは無力化するわけではないでしょうに。
 たとえば、「アルテミスの首飾り」が全く動くことのできないように、複数の小艦隊群が軍事衛星のひとつひとつを牽制するなり攻撃をかけるなりして動きを封じていた、とでもいうのならばまだ理解できるのですけど、実際には12個の軍事衛星が相手にしたのは12個の氷塊「だけ」でしかないのですからね~。当然、「アルテミスの首飾り」が回避行動を取るのに【ハードウェア的には】何ら不都合が発生することなどないわけです。
 で、それを擁護するために平松さんはNo.6343で「迎撃側の【ソフトウェア的な】対処の遅れ」というものを挙げたわけですが、こんなものはヤンが「100%の確信どころか失敗の可能性を全く考慮してすらいない」理由になどなりえないのですよ。そもそも、ヤンは作中でも「ソフトウェア的発想」に対してこんな認識を抱いているくらいなのですし↓

銀英伝2巻 P116下段~P117上段
<最初、ヤンは、シャンプール星域の動乱など無視して首都ハイネセンに急行し、軍事革命派の本隊を電撃的にたたきのめすつもりだった。根を絶てば枝葉は枯れてしまうものだからだ。
 それが作戦を変更し、シャンプール星域の敵を撃つことにしたのは、彼らがゲリラ戦法によってイゼルローン要塞とヤン艦隊との連絡・補給ルートを攪乱する危険性に思いあたったからである。彼がシャンプール星域における軍事革命派の指揮官であれば、討伐部隊がくれば逃げ、去れば追尾してその後背や補給ルートをたたき、それを可能なかぎり繰り返して敵を消耗させるであろう。そんなことをされてはたまったものではない。
「でも、敵の指揮官はヤン・ウェンリーではありませんよ」
 とりこし苦労ではないか、と、ユリアンが意見を述べると、黒髪の司令官はにやりと笑ってみせた。
「未来のヤン・ウェンリーがいるかもしれないさ」
 誰でも最初は無名の存在なのだ。エル・ファシルの前に、誰がヤン・ウェンリーの名を知っていた?――ヤンはそういった。>

 こういう考え方を持つヤンが、平松さんの主張する「迎撃側の【ソフトウェア的な】対処の遅れ」などといった「希望的観測」程度のことで、「100%の確信どころか失敗の可能性を全く考慮してすらいない」的スタンスでもって例の質量弾攻撃を実行するなどありえないのですよ。ヤンの考えに従うのであれば、迎撃側にも「未来のヤン・ウェンリーがいるかもしれない」ということになって、当然「失敗の可能性」を考えなければならないはずなのですから。
 そして、前にも言ったように、この問題に対して「実はヤンは質量弾攻撃における失敗の可能性が現実に存在したのに、それを考慮すらもしなかったバカである」という身も蓋もないどころか銀英伝の世界観にすら反しかねない結論を出したくないのであれば、ヤンを貶めない形での合理的な理由を、しかもイゼルローン要塞に対する質量弾攻撃云々と全く矛盾しない形で出すべきなのではありませんか? これまでの平松さんの回答では、この命題を達成できているようには見えないのですがね。

<途中で「全エンジンを停止」してしまったのなら、「慣性で航行」する事しか出来なくなるわけですから、当然「途中まで有人制御航行を行い、ギリギリの段階で脱出する」も「無人艦の遠隔コントロール」も不可能になるのではないでしょうか?>

 「途中まで有人制御航行を行い、軌道修正を行いつつ、ギリギリの段階で【全エンジンを停止し、宇宙空間をひたすら飛行している隕石と同じように慣性で航行させ】た上で脱出する」
 「無人艦の遠隔コントロールによる航行で、軌道修正を行いつつ、【ある程度加速がついてきたところで全エンジンを停止し、宇宙空間をひたすら飛行している隕石と同じように慣性で航行させ】る」
 今までの私の主張を掛け合わせても別に何も矛盾は生じませんが、これのどこが問題なのですか?

<ラインハルトやシャフトが「『要塞VS要塞』が実現されない可能性を何も考えていな」かったのは、「エンジンを付けた『移動要塞』」に対する先入観というものが大きかったのではないでしょうか?
 自分は6346でも書きましたが、事前に移動要塞のエンジンの脆弱性に気付かず、ケンプやミュラーに対して最初から「いざとなれば要塞に要塞をぶつけて破壊しても構わん」と命令を与えずに単純に攻略を命じたラインハルトもまた、当初は「移動要塞の利点は火力と装甲」という先入観から完全には逃れ得ていなかったのではないかと思われます。それゆえ、単純に「移動要塞の火力と装甲」を持ってすれば、要塞には簡単に接近出来るだろうとラインハルトは思い込んでしまったのではないか?と言う事です。シャフトについては、「精神の昂揚が、自信ではなく過信に直結するタイプ」(雌伏篇第二章Ⅲ、ノベルズ版三巻P43上段)とありますので、これまた単純に自分のプランの成功を疑わなかっただけなのではないでしょうか?>

 あのですね、ラインハルトとシャフトは「要塞をもって要塞に当たらせる」ということを「前提に」移動要塞計画を発動しているわけですよね? そのプランが敵側の事前迎撃によって妨げられる、などという事態がもし想定されるのであれば、それは移動要塞実用化の際に何度も言及されていた「エンジン同期の問題」と同じかそれ以上に「事前に対処法が検討【されていなければならない】」事項であるはずではありませんか。固定観念だろうが何だろうが、それすらも全く検討しなかった時点で、ラインハルトはこの移動要塞論で私が想定している以上のバカ決定なのですが、それで良いというわけなのですか?
 第一、「あの」ラインハルトが(当時イゼルローンに不在であることを知らなかった)ヤンを相手に「単純に「移動要塞の火力と装甲」を持ってすれば、要塞には簡単に接近出来るだろう」と考えていた、などという想定は、銀英伝の世界観からも、ラインハルト自身のキャラクター設定から見ても大きく逸脱しているではありませんか。ラインハルトはヤンを「誰よりも高く」評価していたのですし、ラインハルトが仮にも「戦争の天才」などと呼ばれていたのは、そのような固定観念とは無縁に、柔軟かつ的確な政治的・軍事的判断ができる存在だからだと「作中では」言われていたのではないのですかね? 作品やキャラクターを擁護するつもりで、より致命的かつ痛恨の大ダメージを与えてしまっては意味がありますまい。
 そもそも、他ならぬ私自身がこの一連の議論の最初から一貫して主張しているのは、「要塞および移動要塞の最強の武器は無限の自給自足能力にあり、特にそれを移動可能とする移動要塞の潜在的脅威は計り知れない。にもかかわらず、【アレだけ補給の問題に言及しながら】、そのことに全く気づきもしなかったヤンおよびラインハルトは救いようのない愚か者である」というものなのであって、平松さんの想定は私の主張を全面的に受け入れた上での「開き直り」の類にしかなっていないのですよ。銀英伝の擁護どころか、私の主張に対する反論としてすらもマトモに機能してはいないわけで、二重の意味で問題があると思いますけどね。
 本当に移動要塞や質量弾攻撃に対するラインハルト側の認識や行動を擁護したいのであれば、これに関してもまた「ラインハルトはバカだった」的な結論に到達する可能性がない上での合理的な理由をもってくるべきです。

<更に言うと、問題なのは「移動要塞がイゼルローン要塞に肉迫可能な事が立証出来た」=「小惑星にエンジンを取り付けた大質量兵器がイゼルローン要塞に肉迫可能な事が立証出来た」とは言えない事です。
 と言うのは、移動要塞の場合は駐留艦隊を内部に収容して航行する事が出来ますが、小惑星にエンジンを取り付けた大質量兵器は、護衛艦隊を周囲にに引き連れて航行しないといけません。現在の掲示板ログ3649(銀英伝考察3過去ログMに収録)で、冒険風ライダーさんも「移動要塞の航行速度は、実は通常艦船よりもかなり速いといっても過言ではない」と書かれておられますので、これに従えば、当然大質量兵器は護衛艦隊に合わせて速度や回廊外からのワープ距離を落とさねばならず、移動要塞に比べてイゼルローン要塞に到達する時間がかなり遅くなってしまい、迎撃側にかなりの時間を与えてしまうのではないでしょうか。かといって、護衛艦隊を引き連れずに行けば、万一要塞から高速戦艦・巡航艦・駆逐艦などの足の速い艦で構成された艦隊が先行して来た場合、イゼルローンの近距離に到達する前に捕捉され、移動要塞のような強力な武装を持たない大質量兵器は、為すすべもなくエンジンを破壊されてしまうのではないかと思われるのですが。>

<冒険風ライダーさんへのお返事にも書きましたが、駐留艦隊を内部に収容した移動要塞と違い、質量兵器の場合は護衛艦隊を周囲に引き連れていかねばなりません。艦隊は移動要塞よりもワープの距離、航行速度が劣っている事は冒険風ライダーさんが現在の掲示板ログ3649で立証されておられます。となれば、艦隊を引き連れた質量兵器の近距離への到達日時は、当然移動要塞よりはるかに遅れます。その間に要塞側は充分な余裕を持って駐留艦隊を出撃させ、要塞よりはるか遠距離の宙域で加速前の大質量兵器とその護衛艦隊を捕捉できるのではないでしょうか。また、護衛艦隊をつけねば、要塞から高速艦隊が先行して出撃して来た場合、近距離にまで近付く前に、なすすべもなく質量兵器のエンジンは破壊されてしまうのではないでしょうか。>

 事前に小惑星の表層部に艦艇群を貼り付けておいて要塞ごとワープ&通常航行を行い、敵艦隊が近づいてきたら要塞から離れて迎撃に移る、で特に問題はないのではありませんか? これならば速度も維持できますし、迎撃側が移動要塞ないしは小惑星爆弾を事前に発見する時点で、攻撃側もまた敵艦隊の出現を事前に察知しえるわけですから、条件はどちらも全く一緒です。
 しかもこれは平松さんが想定している前提にあえて乗った上での作戦であって、イゼルローン回廊内で哨戒中の小艦隊の300光秒先に移動要塞がワープアウトしたという作中事実から考えれば、「回廊外から回廊内へのワープ」でさらにイゼルローン要塞から近い宙域に移動要塞がワープアウトできる可能性もありえるわけです。それができるのであれば、攻撃側は最初のスタートダッシュで静止要塞の距離を詰めることができ、より短時間で質量弾特攻攻撃に移行できるのに対し、迎撃側はより対処時間が減って余裕がなくなるわけですから、ますますもって迎撃側が不利になることでしょうね。
 平松さんが挙げている懸念材料は、このレベルの対処法で簡単にカタがつけられる程度の問題でしかないのですが。

親記事No.6105スレッドの返信投稿
board4 - No.6367

質量弾攻撃のメリットについて

投稿者:パンツァー
2005年03月20日(日) 16時14分

冒険風ライダーさんの指摘する質量弾攻撃のメリットは、なんといっても、艦隊のみによる直接攻撃と比べて、艦船および人命の損失が著しく軽減される点にあります。
この冒険風ライダーさんの趣旨を説明すれば、
(A)「艦隊のみによる直接攻撃」よりも、
(B)「質量弾攻撃のみ」(アルテミスの首飾りの破壊時)
あるいは、
(C)「質量弾攻撃を併用した艦隊による攻撃」(ケンプによる要塞特攻時)
の方が効果的である、ということです。

したがって、これに対する反論を行う平松重之さんの立場としては、
(A)が、(B)や(C)よりも優越している点を上げる必要があるのではないでしょうか。

以下では、平松重之さんの推測される点を最大限有利に考慮して、質量弾攻撃に際しての障害を最大化した場合について、考えてみます。
これは、「質量弾攻撃に際しての障害を最大化した場合」なので、この場合ですら質量弾攻撃が有効なのであれば、質量弾攻撃が一般に有効である、という結論が導かれることになります。

引用が長くなると読みにくいかと思いますので、対応する引用部分を(注1)等で表記します。

あまり、根本的な反論を受けているようには思えず、揚げ足取り的、枝葉末節的、な反論を受けているかのような印象を受けてしまっています。
できれば、決定的な根拠を挙げてほしいところですね。
特に、上に指摘しているように、(A)が、(B)や(C)よりも優越している点を上げることができれば、それで片がつくでしょうし、優越している点を上げることができないのであれば、反論自体がなりたたないことになるでしょう。

(1)要塞攻撃の距離(「遠距離」)の問題

平松さんの推測において「遠距離」では、
「慣性航行しか出来なくなる質量兵器」の場合、
「回廊内を抜けるのは不可能」かつ、「要塞の姿勢制御システム」および「トゥールハンマーによる迎撃などを織り交ぜて質量兵器による攻撃を無効化できる」
ということですね。

しかし、「慣性航行しか出来なくなる質量兵器」ではなく、「有人もしくは無人の誘導による質量兵器」であれば、「回廊内を抜けるのは不可能」や「要塞の姿勢制御システム」という問題は解決しますよね。
また、「トゥールハンマーによる迎撃などを織り交ぜて質量兵器による攻撃を無効化できる」という問題についても、質量兵器の数量で全然対応できるのではありませんか。
No.6349において既に述べているように、100でも200でも質量弾を用意すればよいだけの話です。

銀英伝5風雲篇第二章等で、ロイエンタール率いる帝国艦隊がイゼルローン要塞を攻略しますが、このときも無理をすればイゼルローン要塞が直接攻撃により陥落したかもしれないような状況でした。
銀英伝8乱離篇第四章等で、ヤンが、回廊の内部に機雷原を敷設して、イゼルローン要塞の手前で帝国艦隊を迎撃したのも、数的劣勢の状況下で、艦隊による直接攻撃を要塞に受けることを恐れたためでしょう。
つまり、イゼルローン要塞の要塞主砲等に頼るだけでは、当然、一定限度の敵(艦船もしくは質量弾)にしか、対応できないことは明らかです。要塞の駐留艦隊ももちろん戦力ですが、これにしたところで、敵の艦隊戦力によって相殺されてしまうことも明らかでしょう。戦闘機群に護衛された爆撃機を迎撃しようとしても、迎撃戦闘機の数が敵の護衛戦闘機の数よりも数的に不利であれば、迎撃が不可能となる道理です。

平松さんの推測において「近距離」では、
「「アルテミスの首飾り」破壊の場合」とは異なり、
「要塞には一個艦隊もの戦力が存在しており」
質量弾攻撃が迎撃されて成立しない、ということですね。
これも、当然上で述べているように、迎撃側の艦船の数量よりも、攻撃側の艦船の数量の方が多いならば、当然、迎撃艦隊が攻撃側の艦隊に拘束されて、有効な迎撃ができなくなるだけの話です。
全然、質量弾攻撃の障害にはなりえないでしょう。

(2)誘導式の質量弾攻撃について

>  途中で「全エンジンを停止」してしまったのなら、「慣性で航行」する事しか出来なくなるわけですから、当然「途中まで有人制御航行を行い、ギリギリの段階で脱出する」も「無人艦の遠隔コントロール」も不可能になるのではないでしょうか?

これは、別になんの問題もないでしょう。
脱出した後は、有人誘導式の場合は、それ以上の誘導ができないことになりますが、
その時点では、要塞の回避不能距離にまで接近されているわけですから、もはや誘導する必要などないわけですよ。
また、作品に登場した無人艦と同様に考えれば、無人の誘導式で、質量弾を衝突させても良いですね。

(4)(6)質量弾と艦隊の移動速度の違いについて

これは、普通の艦隊においても、高速艦や低速艦があれば、これらの全体としての艦隊の速度が低速艦の速度に合わせられるだけの話です。
こんなのは、別に、艦隊の速度に要塞を合わせればよいだけなのですから、なんの問題もないのではありませんか。
大体、事前に艦隊を、質量弾の移動ポイントに先立って移動させるようにすれば済むだけの話でしょう。

(8)質量弾の内容について

>  冒険風ライダーさんの上記のご主張に従えば、冒険風ライダーさんの想定なさっている質量兵器は「同盟軍の火力が届かない遥か彼方から」「全エンジンを停止し」「慣性で航行させ」る訳ですから、自動追尾も出来なくなるのではないか、と申し上げているのですが(慣性航行ですから当然方向転換などは出来なくなります)。

「自動追尾」が必要となるのは、あくまでイゼルローン要塞に「質量弾の回避能力」がある場合に限りますよね。
明らかに、イゼルローン要塞に「質量弾の回避能力」がある、と指摘できる根拠を平松さんが示すことができないのであれば、「質量弾の回避能力」については、論拠に用いてはならないのではありますまいか。

また、冒険風ライダーさんの上げた具体例は一例に過ぎないものであって、この例でもって、質量弾攻撃の性質を限定してしまうのは、あまりにも狭い解釈ではありませんか。ケンプの行った要塞特攻自体が、質量弾攻撃の範疇から外されてしまうことにもなりますよ。

(9)「回廊の戦い」について

「回廊の戦い」で、帝国軍が「「数的優位を十二分に生かすことが」出来なかった」のは、機雷原のせいですね。機雷原の突破に際して、「五本のトンネル状の通路がうがたれる」(銀英伝8乱離篇第四章Ⅱノベルズ版P84)とあって、「我々は穴から出てくる瞬間を狙撃されて、反撃の法もなくなぎたおされることになる」(同P80)になったわけです。

これは、まず、5本のトンネルを10本、20本にすれば、改善される問題であって、攻略の時間的制限があるわけでもないのですから、十分時間をかければ対処できた問題なのです。

また、これについても、質量弾攻撃により、機雷原の破壊を狙っても良いわけです。
100発でも200発でも機雷原に質量弾を突入させて、大穴を空けてしまえばよいでしょう。あるいは、別の移動化要塞を持ってきて、その要塞主砲で機雷原を掃討させてもよいでしょうね。

いくらでも、手がありそうですけどね。

(9)ガイエスブルグ要塞のワープエンジンの配置

「球体の「周囲」と言えば自分には円の中心を通る大円沿いとしか思えないのですが…」と平松さんは述べておられますが、「球体の周囲」というような用語が作品にもちいられているでしょうか?

「一ダースのエンジンを輪状にとりつけ」(銀英伝3雌伏篇第二章ⅢP45)という表現はありますが、これは、ガイエスブルグ要塞の中心軸に対して、各エンジンを等間隔・等距離に配置している、の意味に過ぎません。エンジンが1個の場合は、中心軸と一致、3個の場合は三角形状、12個の場合は12角形状にエンジンが配置されると言うことです。

(注1)
> >冒険風ライダーさん
> <で、上でも言いましたけど、「【軌道上を自由に動く】アルテミスの首飾り」でさえ、攻撃側は失敗の可能性を全く検討することすらなく他のことを考えられるくらいの余裕と成功の確信があったというのに、何故本来「自力で推進する手段を持たない」はずの静止要塞に質量弾攻撃をかわせる可能性があったなどと言えるのでしょうか? まず、この時点で平松さんが主張する「前提条件」が大いにおかしくなってしまうのではないでしょうか。
>  また、平松さんは「比較的安定した宙域と思われるバーラト星系で」という前提条件を掲げていますが、それを言うならイゼルローン要塞が存在するアルテナ星系だって「惑星を持たない孤独な太陽」しか存在しない恒星系であるわけですから「大質量・高重力の天体が周囲に密集した宙域」の中では「比較的安定した宙域と思われ」ますし、さらに「比較的近距離から」から例の質量弾攻撃が成功したというのであれば、その「比較的近距離」で「質量弾攻撃として必要となるスピード」が得られるということになるわけです。それで言えば「比較的近距離」で「比較的安定した宙域と思われる」アルテナ星系の内部もしくは外縁部から小惑星特攻を開始しても良いことになるでしょう。しかも、ここで私が言う「遠距離」というのは「相手の火力の射程圏外」でありさえすれば良いわけですから、アルテナ星系外縁部辺りでもその条件は充分に満たすことができます。
>  それでもなおかつ、アルテナ星系内における質量弾攻撃に「大質量・高重力の天体が周囲に密集した宙域」等の障害があると仮定しても、銀英伝本編でも行われたように「途中まで有人制御航行を行い、ギリギリの段階で脱出する」という方法もありますし、また銀英伝の作中でしばしば登場している「無人艦の遠隔コントロール」のような手法を使えば、さらに安全かつ効果的に質量弾攻撃の軌道修正を行うことができます。すくなくとも「姿勢制御システムを駆使して公転速度を停止ないし遅滞」程度の回避力では、これを避けるのは絶望的なまでに不可能としか言いようがないのではありませんか?
>  たとえ相手がイゼルローン回廊のイゼルローン要塞であっても、質量弾攻撃を妨げる要素などほとんど発生のしようがないと思いますけどね。>

>

>  自分としては、イゼルローン回廊の帝国側出入口から回廊の帝国側通路の途中くらいまでを「遠距離」と仮定していたので、いささか冒険風ライダーさんとの認識にズレがあったみたいですね。自分が仮定していた上記の「遠距離」からなら、途中でエンジンが停止され、慣性航行しか出来なくなる質量兵器では、多少なりとも曲がりくねった回廊内を抜けるのは不可能であり、万一奇跡的に抜けれても、事前に質量兵器の飛来を探知した上での要塞の姿勢制御システムで公転速度を加速・減速・停止などの回避運動や、トゥールハンマーによる迎撃などを織り交ぜて質量兵器による攻撃を無効化できる出来るのではないか?と考えていたわけです。
>  さて、アルテナ星系外縁部内という「近距離」からの攻撃についてですが、「アルテミスの首飾り」破壊の場合は、救国軍事会議はドーリア星域会戦で唯一の宇宙戦力である第十一艦隊を失っており、バーラト星系での制宙権をも失っていたため、ヤン艦隊は質量兵器攻撃が有効な距離にまで簡単に到達する事が出来たわけですが、それに対し帝国によるイゼルローン要塞への質量兵器攻撃の場合は、要塞には一個艦隊もの戦力が存在しており、アルテナ星系内での制宙権を握っているため、敵が質量兵器攻撃の有効な距離にまで到達する事を許すかどうかは疑問ですね。まあ、それについては後に言及する事にします。

(注2)
>  また、「途中まで有人制御航行を行い、ギリギリの段階で脱出する」「無人艦の遠隔コントロール」についてですが、かつて冒険風ライダーさんはこうおっしゃっておられましたよね↓
>
> 現在の掲示板ログ1727の冒険風ライダーさんの書き込みより
> <しかも、銀英伝3巻でケンプがヤンに追い詰められた挙句に行った「要塞特攻」が失敗したとはいえ、それは決して「要塞クラスの質量を保有する小惑星や衛星を要塞にぶつけて破壊する」という戦法自体が戦術上無効であることを立証したわけではないのです。あの要塞特攻が失敗したのは、加速距離が短い中で要塞を無理矢理加速させるために通常航行用エンジンを稼動させ続けてしまったことが原因なのであって、欠点を是正した上でもう一度同じ事を行えば、間違いなくイゼルローン要塞を破壊することができたはずではありませんか。
>  具体的には、イゼルローン要塞クラスの適当な小惑星にガイエスブルク要塞と同じ仕様でエンジンを設置し、同盟軍の火力が届かない遥か彼方からイゼルローン要塞を直撃するコースを取るように小惑星をスタートさせ、ある程度加速がついてきたところで全エンジンを停止し、宇宙空間をひたすら飛行している隕石と同じように慣性で航行させてしまえば良いのです。これだとエンジンがひとつ破壊されたところで移動する小惑星には何の影響もありません。>

>

>  途中で「全エンジンを停止」してしまったのなら、「慣性で航行」する事しか出来なくなるわけですから、当然「途中まで有人制御航行を行い、ギリギリの段階で脱出する」も「無人艦の遠隔コントロール」も不可能になるのではないでしょうか?

(注3)
> <これは例の質量弾攻撃時におけるヤンの対応とも重なるのですが、あの第8次イゼルローン要塞攻防戦当時、帝国における移動要塞構想の最高責任者であったはずのラインハルトやシャフト、いやそれどころか帝国関係者の全ては、ヤンがイゼルローン要塞に不在であったことを知らなかったはずですよね? 当然、上記のようなことを「事前に」彼らが予測できるはずもないわけです。
>  帝国側にそのような事情が存在する以上、ラインハルトやシャフトが移動要塞を使って「要塞VS要塞」の局面を現出させようとするのであれば、実際の敵側の状況がどうであれ、当然「ヤンがイゼルローン要塞に存在する」ことを前提とした上で、敵が「能動的な行動を取る事」を想定し、かつそれに対する対処法も考えなければならないはずでしょう。「にもかかわらず」、彼らは移動要塞のエンジン同期の技術問題について述べるだけで、それ以外の理由で「要塞VS要塞」が実現されない可能性を何も考えていないのです。
>  そして、ここで「そんなことも考えられなかったラインハルトやシャフトは頭の悪いバカであった」という身も蓋もない結論を導きたくないのであれば、「何故彼らはそういう考えが持てなかったのが?」という問題に対する合理的な解答を与えなければなりません。質量弾攻撃の件は攻撃側が主導権を握っているわけですから、迎撃側のことばかり論じていてはダメなのですよ。>

> <まあ、これについてはあえて私から合理的な理由を出してあげましょうか。これは簡単な話で、たとえ自軍が発見されても、敵にすぐさま「能動的な行動を取る事」ができるわけではなく、ある程度のタイムラグが発生せざるをえないからです。
>  たとえば銀英伝3巻の冒頭では、イゼルローン回廊帝国側出口方面で偶発的な接近遭遇戦が発生していますが、同盟側は、現地部隊が敵と遭遇したことをイゼルローン要塞に打電してから実際に救援が訪れるまで、実に9時間もの間「孤立無援で」戦っていました(銀英伝3巻 P32)。これはもちろん、
> 現地部隊の打電 → イゼルローン司令部の作戦方針の協議・決定 → 出撃準備 → 全軍出撃完了 → 陣形を編成・維持しつつ現地急行
> といった諸々の手順を踏んでいかなければならないためで、このタイムラグこそが、移動要塞がイゼルローン要塞に肉迫する隙を作り出すわけです。
>  また、作中事実から言っても、あの移動要塞は4月10日に「【回廊内を】哨戒中の索敵部隊の三〇〇光秒先」でワープアウトしていますし、それから遅くとも24時間以内には「イゼルローン要塞から60万kmの距離」に布陣しているわけです。イゼルローン要塞まで通常航行を行うにせよ、この程度の移動時間であれば、相手側も迎撃の準備をするのに手一杯になるため、特に問題なく「要塞VS要塞」に持ち込むことができるのではないか、とラインハルトもシャフトも考えていたのではないでしょうか。
>  そして、これならばすくなくとも平松さんが出されている理由よりは「攻撃側の事情」を説明できていると思うのですが、いかがでしょうか。>

>

>  ラインハルトやシャフトが「『要塞VS要塞』が実現されない可能性を何も考えていな」かったのは、「エンジンを付けた『移動要塞』」に対する先入観というものが大きかったのではないでしょうか?
>  自分は6346でも書きましたが、事前に移動要塞のエンジンの脆弱性に気付かず、ケンプやミュラーに対して最初から「いざとなれば要塞に要塞をぶつけて破壊しても構わん」と命令を与えずに単純に攻略を命じたラインハルトもまた、当初は「移動要塞の利点は火力と装甲」という先入観から完全には逃れ得ていなかったのではないかと思われます。それゆえ、単純に「移動要塞の火力と装甲」を持ってすれば、要塞には簡単に接近出来るだろうとラインハルトは思い込んでしまったのではないか?と言う事です。シャフトについては、「精神の昂揚が、自信ではなく過信に直結するタイプ」(雌伏篇第二章Ⅲ、ノベルズ版三巻P43上段)とありますので、これまた単純に自分のプランの成功を疑わなかっただけなのではないでしょうか?現に敗戦後にすら彼は次のような事を言っていますし↓
>
>  雌伏篇第九章Ⅲ(ノベルズ版三巻P231下段~P232上段)
> <ミュラーに対しては寛容を示したラインハルトであったが、科学技術総監シャフト技術大将に対しては、まったく別であった。彼はシャフトを呼びつけると、
> 「弁解があれば聞こうか」
>  と、最初から糾弾の姿勢を見せた。シャフトは自信満々でそれに応じた。
> 「お言葉ながら、閣下、私の提案にミスはございませんでした。作戦の失敗は、統率および指揮の任にあたった者の責任でございましょう」>

>
>  つまり、ラインハルトが「正統派の用兵家」が抱く移動要塞への先入観から完全に脱却し得なかった事と、シャフトの過信が、二人が「『要塞VS要塞』が実現されない可能性を何も考えていな」かった原因ではないかと考えられるのです。

(注4)
>  さて、ガイエスブルク移動要塞は4月10日に回廊内に侵入しており、14日には移動要塞を囮にしたミュラー艦隊によるイゼルローン攻撃が実施されています(雌伏篇第七章Ⅴ、ノベルズ版三巻P186上段)。この間の時間経過が今ひとつ定かではありませんので、ちょっと検証してみます。
>  14日の攻撃開始は、移動要塞からの歩兵部隊による破壊工作が失敗し、撤収した八〇時間後(雌伏篇第七章Ⅲ、ノベルズ版三巻P175上段)ですので、これから計算すると、
>
> (1)、4月14日の午前0時からミュラー艦隊による攻撃が開始された場合は、破壊工作は4月10日の午後2時半頃から始まり、午後4時頃に終了。
>
> (2)、4月14日の午後11時59分からミュラー艦隊による攻撃が開始された場合は、破壊工作は4月11日の午後2時半頃から始まり、午後4時頃に終了。
>
>  という事になります(破壊工作の開始から終了までの時間は「一時間半」と雌伏篇第七章Ⅱ、ノベルズ版三巻P173上段に明記されています)。これに先立つイゼルローン前面への布陣、要塞砲の撃ち合いは、シェーンコップが後の破壊工作部隊襲来の報を受けた際、「敵もどうして、打つ策が早い!」(雌伏篇第七章Ⅱ、ノベルズ版三巻P171上段)と言っていますので、行われた時間は破壊工作とさほど差がないと考えられます。そして、
>
> (A)、4月10日の午前0時にガイエスブルク移動要塞が回廊内に侵入してきた場合
>
> (B)、4月10日の午後11時以降にガイエスブルク移動要塞が回廊内に侵入してきた場合
>
>  から考えると、「侵入した回廊内の宙点」から、「イゼルローン要塞から60万kmの距離」まで要した時間は、最短で1時間以下、最長で約36時間程度と推定されます。ですので「遅くとも24時間以内」とは断定出来ないのではないかと。最長の場合を考えれば、哨戒艦隊の連絡から一日半近い時間が与えられるわけですし、「現地部隊の打電 → イゼルローン司令部の作戦方針の協議・決定 → 出撃準備 → 全軍出撃完了 → 陣形を編成・維持しつつ現地急行」というプロセスを経ても、十分にアルテナ星系より遠くの宙域で移動要塞を迎撃出来ると思えるのですが(高速戦艦・巡航艦・駆逐艦などの足の速い艦を先行させるという手もありますし)、このプロセスにどれほどの時間がかかるのかが鍵ですね。
>  更に言うと、問題なのは「移動要塞がイゼルローン要塞に肉迫可能な事が立証出来た」=「小惑星にエンジンを取り付けた大質量兵器がイゼルローン要塞に肉迫可能な事が立証出来た」とは言えない事です。
>  と言うのは、移動要塞の場合は駐留艦隊を内部に収容して航行する事が出来ますが、小惑星にエンジンを取り付けた大質量兵器は、護衛艦隊を周囲にに引き連れて航行しないといけません。現在の掲示板ログ3649(銀英伝考察3過去ログMに収録)で、冒険風ライダーさんも「移動要塞の航行速度は、実は通常艦船よりもかなり速いといっても過言ではない」と書かれておられますので、これに従えば、当然大質量兵器は護衛艦隊に合わせて速度や回廊外からのワープ距離を落とさねばならず、移動要塞に比べてイゼルローン要塞に到達する時間がかなり遅くなってしまい、迎撃側にかなりの時間を与えてしまうのではないでしょうか。かといって、護衛艦隊を引き連れずに行けば、万一要塞から高速戦艦・巡航艦・駆逐艦などの足の速い艦で構成された艦隊が先行して来た場合、イゼルローンの近距離に到達する前に捕捉され、移動要塞のような強力な武装を持たない大質量兵器は、為すすべもなくエンジンを破壊されてしまうのではないかと思われるのですが。
>
>
>
>

(注5)
> >パンツァーさん
> <「イゼルローン回廊内ではワープ出来ないという理論」などというものが、存在するでしょうか?
> 「イゼルローン回廊」を経由しないで、「変光星、赤色巨星、異常な重力場」が密集した「防壁」を横切るような経路でワープができない、だけではないでしょうか?>

>
>  これについては6333で説明しています。
>
> ・大質量近くでのワープインが危険である事は作中に記されている。
>
> ・イゼルローン回廊が存在するサルガッソ・スペースは「変光星、赤色巨星、異常な重力場」といった大質量・高重力の天体が密集した宙域である。
>
> ・よって、回廊内でのワープには大きな危険が伴い、事実上不可能であると考えられる。
>

>  という事ですね。回廊内の出入口近くの宙域ならば、それらの天体の密度も薄いでしょうから、ワープも出来るかも知れませんが、天体の密度の濃い回廊内深部でのワープインは事実上不可能ではないか?と言うのが自分の推論です。回廊内へのワープアウトについては、ガイエスブルク移動要塞がワープアウトしている事実がありますが、「回廊内でのワープイン」と「普通の宙域からの回廊内へのワープアウト」は別物であるという事を理解しておく必要があると思います。
>

(注5)
> <銀英伝1黎明篇:序章 銀河系史概略 ノベルズ版P15~16
> <銀河帝国軍の執拗な追撃と捜索をかわし
> (中略)
> 銀河系の深奥部に歩を踏み入れた。そこは、巨星、矮星、変光星などの危険が満ちた巨大な空間であった。造物主の悪意が脱出者たちの頭上に次々と降りかかった。
> 苦難の道程のさなか、彼らは指導者ハイネセンを事故で失った。親友であったグエン・キム・ホアが後を継いだ。その彼も老いて失明するにいたったとき、彼らは危険地帯を脱し、安定した壮年期の恒星群を前途に見出した。>

>  ワープしないとすると、「防壁」を横切るだけの距離を進むだけで、数十年くらい、掛かってしまうわけです。これは、経路に障害物があるから、というよりもむしろ、ワープしないから、時間が掛かると言うことでしょう。
> イゼルローン回廊内でのワープが不可能であるとしたら、「イゼルローン回廊」に沿って、帝国領から同盟領へ移動するだけで、数年、数十年といった時間を要するでしょう。>
>

>  長征一万光年時は、システム未知の宙域であるイゼルローン回廊を手探りで、したくもない無駄な寄り道もしながら進まねばならなかったわけですが、それより数百年後の銀英伝本編の時代では、すでにイゼルローン回廊内の航路は確立していて、最短の距離で航行出来るでしょうし、宇宙船の航行速度も向上しているでしょうから、これまた前提条件が異なるのではないかと。
>  それに、小説の終盤ではユリアン率いるイゼルローン軍6600隻は、ヴァーゲンザイル艦隊と戦いつつ帝国側出入口からトゥールハンマーの射程内に後退するまで、二日を要しています(落日篇第二章Ⅳ、ノベルズ版十巻P52下段、P54下段)。当然戦闘中にワープは出来ないでしょう。つまり、ワープを行わずに戦いながらの後退でも6600隻の艦隊が二日で回廊の半分(イゼルローン要塞は回廊の中央に存在します(黎明篇第五章Ⅰ、ノベルズ版一巻P114上段))を踏破出来るのであり、イゼルローン回廊はその程度の長さでしかないのです。
>

(注6)
> <また、要塞対要塞の対決の場合、ガイエスブルグ要塞は、イゼルローン要塞に、「300光秒よりも離れた距離(哨戒部隊までの距離)」から、2光秒(60万km)の距離にまで接近されるわけですが、これと同様のことを、質量弾攻撃一般で行うことが可能でしょう。つまり、質量弾を、一旦、イゼルローン要塞の近距離(アルテミスの首飾りのように星系の直径相当)にワープさせたのち、その近距離から突入攻撃を行わせればよいわけです。そうすれば、質量弾の製造場所から目標地点までの距離の長短などは、なんの問題もないことになります。>
> <これについては、質量弾を、イゼルローン回廊内の適宜位置にワープさせた後、質量弾攻撃に適当な距離まで、通常航行させればよいだけの話なので、問題はないと思います。つまり、「近距離」まで接近した状態で、突入攻撃を行わせれば良いでしょう。
> また、「イゼルローン回廊が曲がりくねっている」という記載は、作品中に存在するでしょうか?>

> <さらに言えば、「近距離」への質量弾のワープがイゼルローン要塞側に確認されたとしても、「近距離」の発射地点に到達後、直ちに、質量弾攻撃が開始されたならば、イゼルローン要塞から艦隊を出撃させて迎撃させても、間に合わないことになるでしょう。たまたま、十分な兵力を哨戒させているような状況でもない限りは。>
>

>  冒険風ライダーさんへのお返事にも書きましたが、駐留艦隊を内部に収容した移動要塞と違い、質量兵器の場合は護衛艦隊を周囲に引き連れていかねばなりません。艦隊は移動要塞よりもワープの距離、航行速度が劣っている事は冒険風ライダーさんが現在の掲示板ログ3649で立証されておられます。となれば、艦隊を引き連れた質量兵器の近距離への到達日時は、当然移動要塞よりはるかに遅れます。その間に要塞側は充分な余裕を持って駐留艦隊を出撃させ、要塞よりはるか遠距離の宙域で加速前の大質量兵器とその護衛艦隊を捕捉できるのではないでしょうか。また、護衛艦隊をつけねば、要塞から高速艦隊が先行して出撃して来た場合、近距離にまで近付く前に、なすすべもなく質量兵器のエンジンは破壊されてしまうのではないでしょうか。

(注7)
> 「イゼルローン回廊が曲がりくねっている」というのは、
>
> ・イゼルローン回廊も自然に形成された宙域である以上、多少なりとも曲がりくねっていると考えたほうが自然である。
>
> ・イゼルローン回廊内には、数千隻単位の艦隊が隠れうる索敵システムの死角となる宙域が多数存在する(策謀篇第八章Ⅱ、ノベルズ版四巻P197下段および落日篇第二章Ⅳ、ノベルズ版十巻P56上段)事が記されており、回廊内の地形の複雑さを示している。
>
>  と言うのが根拠となっています。
>
>

(注8)
> <いや、ケンプによるガイエスブルグ要塞のイゼルローン要塞への突入自体が、質量弾攻撃の一形態なのですから、当然、「自動追尾」方式の攻撃も、可能であることになります。「アルテミスの首飾り」破壊時に「自動追尾」を利用しないのは、No.6353で冒険風ライダーさんが指摘するように、目標の回避運動が問題とならないため、「自動追尾」など利用する必要がない、というだけの話です。
> 私は、万一、イゼルローン要塞の回避能力が、想像を絶するほど大きなものであったとしても、ケンプによるガイエスブルグ要塞の突入のように、「自動追尾」可能な方式を取れば解決する、と述べているだけです。>

>

>  でも結局「ガイエスブルグ要塞のイゼルローン要塞への突入」は航行中にエンジンを破壊されて無残な失敗に終わっているわけですよね?だからこそ、冒険風ライダーさんはかつて下のように述べられているわけです。
>
>  現在の掲示板ログ1727の冒険風ライダーさんの書き込みより
> <しかも、銀英伝3巻でケンプがヤンに追い詰められた挙句に行った「要塞特攻」が失敗したとはいえ、それは決して「要塞クラスの質量を保有する小惑星や衛星を要塞にぶつけて破壊する」という戦法自体が戦術上無効であることを立証したわけではないのです。あの要塞特攻が失敗したのは、加速距離が短い中で要塞を無理矢理加速させるために通常航行用エンジンを稼動させ続けてしまったことが原因なのであって、欠点を是正した上でもう一度同じ事を行えば、間違いなくイゼルローン要塞を破壊することができたはずではありませんか。
>  具体的には、イゼルローン要塞クラスの適当な小惑星にガイエスブルク要塞と同じ仕様でエンジンを設置し、同盟軍の火力が届かない遥か彼方からイゼルローン要塞を直撃するコースを取るように小惑星をスタートさせ、ある程度加速がついてきたところで全エンジンを停止し、宇宙空間をひたすら飛行している隕石と同じように慣性で航行させてしまえば良いのです。これだとエンジンがひとつ破壊されたところで移動する小惑星には何の影響もありません。>

>
>  冒険風ライダーさんの上記のご主張に従えば、冒険風ライダーさんの想定なさっている質量兵器は「同盟軍の火力が届かない遥か彼方から」「全エンジンを停止し」「慣性で航行させ」る訳ですから、自動追尾も出来なくなるのではないか、と申し上げているのですが(慣性航行ですから当然方向転換などは出来なくなります)。
>
>

(注9)
> <これは、はっきり言って、望むところでしょう。
> 戦闘におけるイゼルローン要塞の脅威は、その要塞主砲の威力にあるわけですから、要塞主砲の射程外で、同盟艦隊に対する戦闘を帝国艦隊が行うことができるのであれば、帝国艦隊は数的優位を十二分に生かすことが可能となります。同盟の駐留艦隊は、要塞主砲の支援を受けることなく、「要塞から遥か離れた宙域」での戦闘で消耗させられることになるわけです。そして、駐留艦隊が消耗してしまえば、「近距離からのイゼルローンへの質量弾群の攻撃」を防ぐ手立ては存在しなくなります。>

>

>  作中の「回廊の戦い」では、回廊の狭隘さゆえに帝国軍は「数的優位を十二分に生かすことが」出来なかったのではないですか?(乱離篇、ノベルズ版八巻)そうなれば、作中記述通り、当然ヤン艦隊も損耗するでしょうが、帝国軍は更に消耗するでしょう。質量兵器攻撃は、もともと味方の被害を少なくするための戦術なのでしょう?それでは結局、質量兵器攻撃をしようがしまいが、味方の損害も甚大な「愚劣な消耗戦」になってしまう事に変わりはないのでは?
>
>

(注9)
> <イゼルローン要塞を攻撃するガイエスブルグ要塞は、当然、イゼルローン要塞に対して正対しているのでしょうから、球状のガイエスブルグ要塞の後半球は、イゼルローン要塞に対して隠れた状況にあるでしょう。環状に取り付けられているエンジン群は、当然、後半球の周縁部であったとしても、後半球であることには変わりないので、真正面からの攻撃では、打撃を与えることができないと考えるのが妥当ではないでしょうか。
> (アニメ版の移動要塞でも、真正面からエンジンが見えるようには描かれていなかったように思います)
> したがって、真正面からガイエスブルグ要塞のエンジンに攻撃を加えることは不可能で、側面90度に回り込む必要は無くても、ガイエスブルグ要塞の斜め位置には、回り込む必要があるのではないでしょうか。
> 少なくとも艦隊は、ガイエスブルグ要塞の要塞主砲の軸線上(つまり真正面)にはいないでしょうから、必然的に、ガイエスブルグ要塞に対して斜め位置に位置することになるでしょう。>

>

> 球体の「周囲」と言えば自分には円の中心を通る大円沿いとしか思えないのですが……。後部に取り付けるのならはっきりと「後部周囲」とと記載されるのではないでしょうか?
> それに、ヤン艦隊がガイエスブルクの側面に回り込んだという記述がないのは不自然なように思えるのですが、まあ、この辺りの判断は第三者にお任せします。
> (ちなみにノベルズ版三巻のP182~P183の挿絵では、ガイエスブルクのエンジンは、なんと赤道(?)沿いに取り付けられています。また、アニメ版のエンジンも、見た限りでは要塞の中心の大円沿いに設置されているとしか見えないのですが、この辺りもアニメを見た人のご判断にお任せします。アニメや挿絵は目安に過ぎませんし)

board4 - No.6368

「イゼルローン攻略」の疑問

投稿者:TOXIN
2005年03月20日(日) 19時09分

みなさんはじめまして。TOXINといいます。

いきなりですが前々から疑問に思ってたことなんですが・・

帝国首都から重要な連絡事項をたずさえて、ブレーメン型軽巡洋艦
一隻がイゼルローンに派遣されたが、回廊内において敵の攻撃を受け、
現在逃走中。イゼルローンよりの救援を望む (1巻125P)

ここがイマイチわかんないのです。
これイゼルローンより帝国側に同盟艦隊がいて、巡洋艦をオーディン
側から追っかけた、てコトでしょうか・・?けどイゼルローンより
帝国側に同盟艦隊がいるてのは不自然ですよねえ・・

逆に同盟艦隊は同盟領にいるとなると・・オーディンからの来たハズの
巡洋艦が同盟側から来る・・やっぱヘンですよねえ・・

コレに気がついたのがオーベルシュタインのみってコトだったのか?
てゆか作戦考えた時点でヤンがこれに気づかないコトないような気も・・

なんとかここの部分をウマく説明できませんでしょうか・・
俺の頭ではどうにもまとまりませぬ(T-T)

すでに出ていた話題ならごめんなさい。

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