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投稿ログ95 (No.1627 - No.1650)

board1 - No.1627

レス:1625

投稿者:近藤崇仁
1999年08月09日(月) 09時20分

>忠実な属国は、あたらしい税までつくって、正義の味方に戦争資金を提供する。

 手元に資料がないので確認できないのを先に断っておきます。
湾岸戦争当時、日本は石油製品を対象とした間接税を一時的に設けて拠出金を賄った記憶があります。
 余裕が有れば追加調査を行って書き込みますが。

board1 - No.1628

竜堂兄弟の車と食べ物についての雑談

投稿者:はむぞう
1999年08月09日(月) 11時30分

>自動車免許は、早ければ1ヶ月くらいで取る事ができるのですけど、あの兄弟はどのくらいかかったのでしょうね。特に竜堂続は作品世界では19歳ですから、教習期間次第ではクルマに初心者マークを貼ってなければいけないはずですが、竜堂続にこれはちょっと(いや、かなりだな)まずいと思いますね。

 ここは思いきり爆笑してしまいました。いやがらせ云々以前に、初心者マークをつけた竜堂続を想像したら、めちゃくちゃ違和感がある。かってな想像ですが、自分には相応しくないし国家権力者の勝手な規則に従う義務はないとでも屁理屈こねて、最初から貼らないでいそう。

>初心者マークが貼ってあると「いやがらせ」するドライバーが絶対にいますから(笑)。

 これは初心者マークにかぎらず軽自動車に乗っていても結構な割合でやられますよ。まあ県民性もあるのだろうけど。2000ccから軽自動車に乗り代わって以来やられ放題…。無理に張り合ったところで怪我するのは自分だし。(T_T)

>ところで竜って何が主食なんだろ?というか中国の天界の住人は何か特別な果物が主食だったような覚えがあるんだが。
>ちなみに「特別な果物」というのは桃です。中国神話(だったか?)には桃源郷なんてシロモノもありますからね。主食かどうかは知りませんけど。

 これはたぶん西王母の蟠桃(ばんとう)のことだと思います。三千年に1度花をつけて実がなるというもので、西王母の住む崑崙山の瑶池に生えているという伝説の桃です。食べると三千年の寿命を得るとか、不老不死になるとか、仙人たちの回春(若返り)の為の食べ物だとか、この実から作った薬をたくさん飲むと人間も神になれる等々の説があるようです。でも主食ではなく特別の貴重な物だったようです。
 日本でも昔から知られた話のようで、宝生流の能(他の流派にもあるかもしれない)「西王母」の主題はまさにこれで西王母とその桃です。その謡本によれば、この伝説は列子、穆天子伝、山海経、漢武内伝、漢武故事、列仙伝に出ており、多種多様な説が伝わっているそうです。また日本の唐物語にも伝えられているそうです。
 この伝説により古来中国では桃は神聖な食べ物とされて、桃源郷なるものも生み出されたという話を高校の古典の時間にも聞いたような気がします。
 話が脱線していきましたが、それでは何が主食かと言うと私も知りません。しかし炎帝の娘が水晶から出来た薬を飲む修行をして仙人になったとか、黄帝は崑崙山近くの山でとれる玉を食べていたとかいう説もあるから、人間の感覚では想像もつかない物だったりして。でも天帝が雉のスープに感激したという話も聞いたことがあるしな~。

board1 - No.1629

指摘

投稿者:新Q太郎
1999年08月09日(月) 13時21分

>「忠実な属国は、あたらしい税までつくって、正義の味方に戦争資金を提供する」
>どうやら田中芳樹の頭の中では、消費税が湾岸戦争の資金提供のために創設されたものであるようです。消費税が1989年4月1日に施行されたのに対し、湾岸戦争開始が1991年1月17日(←偶然にも竜堂兄弟の誕生日です(^_^))ですから、田中芳樹の言う通りならば、未来を見据えた日本政府の何と慧眼であることか(笑)。
----------------------------
とりあえずここだけ。
湾岸戦争当時負担した90億ドルは、確かガソリン税か何かを増税する形で行われました。
だから田中氏の、その評価はともかく、事実としては間違いではないっす。

board1 - No.1630

お詫び<m(__)m>

投稿者:冒険風ライダー
1999年08月09日(月) 14時43分

<湾岸戦争当時、日本は石油製品を対象とした間接税を一時的に設けて拠出金を賄った記憶があります。>
<湾岸戦争当時負担した90億ドルは、確かガソリン税か何かを増税する形で行われました。
だから田中氏の、その評価はともかく、事実としては間違いではないっす。>

 どうやら久々に大チョンボをやってしまったようで(T_T)。
 「忠実な属国は、あたらしい税までつくって、正義の味方に戦争資金を提供する」の「あたらしい税」というのがこれ以外に思いうかばなかった事と、田中芳樹の執拗な消費税に対するこだわりから、この社会評論を始めて見た頃からずっと「消費税の事をいっているのだろうな」と思ってましたが、どうやら違ったようですね。田中芳樹にも失礼な事をしてしまった。

近藤崇仁さん、新Q太郎さん、ご指摘ありがとうございます。
そして間違った批評を展開いたしましたことを心よりお詫び申しあげます<m(__)m>

board1 - No.1631

田中芳樹が直木賞を取っていたら・・・。

投稿者:俺様ランチ
1999年08月09日(月) 16時04分

 田中芳樹がハードカバーや歴史小説に比重を置き出した理由が、「権威有る文学賞」へのヒガミから、というのは宣和堂さんのHPなどをみて知ったのですが。
 言ってることはともかく、やってる事が俗物そのもの、という批判には、田中芳樹の書く内容は擁護したい気持ちで一杯の俺も全面賛成なのです。

 ところで、もしも銀英伝が直木賞でもとっていたら、田中芳樹はあれほど文壇を逆恨みせずに架空歴史小説の名作をバシバシ書き続けただろうか? なんて思うのですよ最近。確かにツッコミどころのない訳じゃない小説ですし、ノベルズ10巻の長編に与えるべきかどうか、はおいといて、志茂田景樹がとるくらいなら、とは思うのです。
 架空歴史小説で直木賞でも取れば、彼の「認められるためにはやっぱりハードカバーで歴史小説だ」との強迫観念も生まれなかったと思うのですが。

board1 - No.1632

いい感じや。

投稿者:TKAKO
1999年08月09日(月) 16時59分

>「忠実な属国は、あたらしい税までつくって、正義の味方に戦争資金を提供する」
冒険風ライダーさんから展開された先の書き込み。結末。好きやなこうゆう掲示板の状況。

知らない事を知ることのできる発見って良いですね。

board1 - No.1633

うむぅ

投稿者:魏衆愚
1999年08月10日(火) 11時39分

久しぶりに見たのだが…

Merkatzさんのいっていることを見ると、管理人さんのいっているように「ほどほど民主主義」がベターということではないすか?

board1 - No.1634

なるほど

投稿者:不沈戦艦
1999年08月10日(火) 14時59分

>ところで、もしも銀英伝が直木賞でもとっていたら、田中芳樹はあれほど文壇を逆恨みせずに架空歴史小説の名作をバシバシ書き続けただろうか? なんて思うのですよ最近。確かにツッコミどころのない訳じゃない小説ですし、ノベルズ10巻の長編に与えるべきかどうか、はおいといて、志茂田景樹がとるくらいなら、とは思うのです。
 架空歴史小説で直木賞でも取れば、彼の「認められるためにはやっぱりハードカバーで歴史小説だ」との強迫観念も生まれなかったと思うのですが。

 そうですね。私も銀英伝で直木賞もらったっていいと思います。「文壇」が「SF」を軽んじている状況では無理でしょうけど。確かに「元田中芳樹ファン」としては、文学賞に対する恨みつらみがない状態で、面白い架空歴史小説をたくさん書いてもらいたかったと思いますわ。そういう意味で「ハードカバーの歴史小説」にこだわり続ける今の田中芳樹の姿勢は残念です。

board1 - No.1635

あえて……

投稿者:あいあい
1999年08月11日(水) 15時03分

田中芳樹を愛している。
だからあえて言う。かっこよくなってほしい。
ちょっとだけでいい。
キムタクになるんならそのまんまでいい。
できれば、そう、鴻上さんくらいに……。
できればヤン・ウェンリーくらいに……。
それだけです、私の主張は。

board1 - No.1637

書店の立場も…

投稿者:余計者
1999年08月12日(木) 02時47分

田中芳樹の事じゃないんで悪いかな~とは思ったんですけど、過去ログ読んでて(まだ6月分の途中なんだけど)ここの立ち読み奨励的な雰囲気が鼻についたもので…

大事な商品なのに買いもしないで消費(本なんて読んじゃったら消費したことになるよね?)していく立ち読み野郎の背中にも「ありがとうございました~」と言わなきゃならん書店員の立場もちょっとは考えて欲しい。
ふざけた本に金なんか払いたくないのはよ~くわかるんだけど、書店は買ってもらってなんぼなんだし、図書館じゃないんだから…

board1 - No.1638

宣和堂さんごめんなさい

投稿者:俺様ランチ
1999年08月12日(木) 03時09分

 すみません。投稿する前にもう一度「7つの大罪」を読んで確認するべきでした。個人的に「酒見賢一をひがんでる(らしい)」などの部分がすごく気に入っていたので、「完全に自分の意見として書くのもアレかな」と思ったので「引用元」として書いてしまいました。どうもすみませんです。

 中国モノと賞云々は関係ない、という意見には同感です。銀英伝以前にも短編の中国モノは書いてましたし。言葉足らずで申し訳なかったですが、『風よ、万里を翔けよ』をハードカバーで出し直す態度の事を指摘したかったのです。
 俺だけが思いついたことでは無いでしょうが、最近の田中芳樹には「現代物=小遣い稼ぎ、架空歴史=めんどい宿題、中国モノ=一番やりたいのに良い顔されない」って図式があるように思います。『薬師寺涼子』や、最近やたら多い『OOハンドブック(読本)』は食い扶持として割り切ってるように思います。

 ところで宣和堂さんは、祝英台のエピソードの入れ方などの点から『奔流』へは低い評価をされてるようですが、俺はあの小説かなり面白いと思っているんです。が、やっぱり間違いだらけなんでしょうか?

board1 - No.1639

直木賞&よしきん小渕首相とニアミス!(笑)

投稿者:小村損三郎
1999年08月12日(木) 14時03分

やっと復活。でも明日から帰省。

>ところで、もしも銀英伝が直木賞でもとっていたら、田中芳樹はあれほど文壇を逆恨みせずに架空歴史小説の名作をバシバシ書き続けただろうか? なんて思うのですよ最近。
>確かにツッコミどころのない訳じゃない小説ですし、ノベルズ10巻の長編に与えるべきかどうか、はおいといて、志茂田景樹がとるくらいなら、とは思うのです。

> そうですね。私も銀英伝で直木賞もらったっていいと思います。

まあ、読んだことないんでなんとも言えませんが、志茂田景樹や谷恒生(爆)も賞をとったりノミネートされた作品は優れてたんでしょう、多分。
宇能鴻一郎先生も芥川賞取ってるんだし(^^;;)。

同じ直木賞作家でもそれが「到達点」な人(志茂田氏とか)と「出発点」な人(司馬遼太郎とか)がいると思いますが、仮に銀英伝で取ってたとしてもやっぱり田中芳樹は前者のような気が…。

以下余談。
実は昨日本屋で創竜伝の文庫版10巻を見かけまして。
巻末に若木何とかさん(←誰?)との対談が収録されてますが、色々と面白い話が出てました。
中央公論新社の発足パーティか何かに呼ばれたらしく、
「僕は出不精でパーティなんてあまり出ないんですが、今回は生ナベツネが見られるかな?と思いまして(笑)」
「ノーネクタイだったんで入れてもらえないかも、とも思ったんですが。もしそうなったら入口で
『これがヨミウリのやり口かあ~っ』
と叫んでやろうかと(笑)」
「『小渕首相がいらしてますよ』
と言われてひょいと見てみると、本当にご本人で。
『へえ、ずいぶんヒマなんだね~』
と声に出して言ったら、聞こえたらしくてSPににらまれちゃった。」
etc…(^^;;;)。

board1 - No.1640

ヨシ・タナーニヒトの演説。>.1615

投稿者:新Q太郎
1999年08月12日(木) 18時57分

「お集まりの市民諸君、ボランティア諸君!今日、我々がこの場にはせ参じた目的は何か。ペルーにおいて散華した農業指導の人々の英霊を慰めるためである。彼らは貴い命を発展途上国の福利向上を進めんがためにささげたのだ。

貴い生命と、いま私は言った。まことに生命は貴ぶべきものである。しかし、諸君、彼らが散華したのは個人の生命よりもさらに貴重なものが存在するということを、後に残された吾々に教えるためなのだ。それは何か。すなわち国際人道援助である!

彼らの死は美しい。小我を殺して大義に殉じたからこそだ。彼らは良き夫であった。良き父親であり、良き息子であり、良き恋人であった。しかし彼らはその権利を捨てて治安の悪い途上国に赴き、そして死んだのだ!市民諸君、私は敢えて問う。
ペルーのボランティアは何故死んだのか?」

「ペルーのテロリストが凶悪だったからさ」
独白にしては声が大きかった。

・・・・(中略)

「私は、途上国でテロリストに殺された○○の婚約者です。いいえ、婚約者でした」
「私はただ、先生にひとつ質問を聞いていただきたくて参ったのです」

--------この後は、書く必要もないでしょう。実際に亡くなった方の関係者からみればこれも不愉快かとは思うがご寛恕願いたい。

この議論はもう骨子をすでに書いているので再論ですが、「考察」で引用を読むと腹が立つのでまた書きました。

board1 - No.1641

1639<私好きだな、こういうヒト。

投稿者:新Q太郎
1999年08月12日(木) 19時08分

「ノーネクタイだったんで入れてもらえないかも、とも思ったんですが。もしそうなったら入口で
『これがヨミウリのやり口かあ~っ』
と叫んでやろうかと(笑)」
「『小渕首相がいらしてますよ』
と言われてひょいと見てみると、本当にご本人で。
『へえ、ずいぶんヒマなんだね~』
と声に出して言ったら、聞こえたらしくてSP
ににらまれちゃった。」

-------------------------
いいねこれ、ノーネクタイで(フォーマルな)席に行こうとして、もし拒否されたらそれは主宰した大企業の(汚い)やり方だ、と。

そして偉いサンに対して「暇なんだね」と言って、護衛が視線を向けた(←それが仕事じゃ)と。

それで内心「俺って反体制!叛骨の文学者!」とほく笑えんで(?)、あまつさえそれをメディアに公言する、と。

一言で言って「かわいいヤツじゃん」(笑)。

いるよこういうおじさん、私の親戚にも近所にもよく。なんか、「大衆の原像」@吉本隆明っぽくていーや。

ついでにみんなの声を代弁し(?)、ツッコミ。

「アルスラーンの続きも書かないで、
 ずいぶんヒマなんだね~~」

board1 - No.1642

オフ会とか(シャレです(^^;))

投稿者:本ページ管理人
1999年08月13日(金) 10時14分

>それで内心「俺って反体制!叛骨の文学者!」とほく笑えんで(?)、あまつさえそれをメディアに公言する、と。

そのメディアが版変えただけの創竜伝というのかまた良いですよね(^~^)。

>いるよこういうおじさん、私の親戚にも近所にもよく

あとガッコのセンセにも多いです。

>「アルスラーンの続きも書かないで、
> ずいぶんヒマなんだね~~」

 先に書かれた! って思ったけど(^^;)、みんなが思ってたことでしょうね。多分……

 ここのオフ会、田中芳樹のサイン会でやりましょうか(笑)。
 たぶんサイン会を開く本屋で指定の本を買わないとサインしてもらえないところを、家から持っていった別の本を出し、それにサインを断られたら「これがヨシキのやり口かぁ~」って叫ぶの。
 で、「アルスラーンの続きも書かないで、ずいぶんヒマなんだね~~」とわざとらしく声に出して言うのはお約束(^_^;)。

 まあ、我ながらイヤミったらしいですが、アレをみて本当に語るに落ちたと思ったもので。このサイトを立ち上げた時点で田中芳樹に対するあきらめはついていると思ったんですがねぇ……

board1 - No.1643

あの・・・、ちょっと・・・

投稿者:satoko
1999年08月14日(土) 11時30分

>ハードブック
田中先生がどう考えてるかはわかりませんが、本来「風よ、万里をかけよ」はハードブックだったはずです。確か91年ぐらいに出たやつだと思うのですが(あいまい)それよりはかなり今回の包装は重々しくなってますが・・・

みなさん多少誤解なさってると思うんですが、本の出版をするときハードブックにするか文庫にするかなどというのは作者が決めることではなく、出版社の決定で行われるものです。今回のハードブックでの再販は「ムーラン」のビデオ化にあわせての便乗商品として出版社が決めたものなんでは?

そんな販売形態に作者の意見がとおるなんてよっぽどのことがないとありえません。そのことを責めるなら版権をもっている出版社が責めるべきで、田中先生を責めるのはお門違いでしょう。もちろん蒼竜伝のようなおまけ書くような悪ふざけはどうかと思いますが・・・。

board1 - No.1644

ザ・ベストの…

投稿者:撲殺王
1999年08月14日(土) 17時34分

 はじめまして。ザ・ベストの田中芳樹の教育理論がリンク切れになってましたのでご報告いたします。

 ところで、竜堂兄弟って、全員童貞、と言うより(年齢的に無理なのもいるし)女の子と付き合ったこともないって設定なんでしょうかね?創竜伝全部読んだわけじゃないけど、なんかそんな感じですな。

 p.s.↑のカキコ、既に出ている話題でしたら申し訳ない。

board1 - No.1645

RE.1644 極論含め田中芳樹の作家としての性質

投稿者:本ページ管理人
1999年08月15日(日) 07時17分

>ザ・ベストの田中芳樹の教育理論がリンク切れになってましたのでご報告いたします。

御報告ありがとうございます。さっそく修正しました。

>ところで、竜堂兄弟って、全員童貞、と言うより(年齢的に無理なのもいるし)女の子と付き合ったこともないって設定なんでしょうかね?創竜伝全部読んだわけじゃないけど、なんかそんな感じですな。

 そっち方面の描写が淡泊なのは田中芳樹という作家の個性でしょうね。これはまさに好き嫌いの範疇に属する問題で、だから田中芳樹の小説が好きだという人も、物足りないという人もいると思います。まあ、こういう田中氏のパーソナリティを考えれば、氏がやおい本に激怒するのも納得でしょうか。

 上記から考えると、基本的に、田中芳樹はバイオレンスものには向いていませんね。暴力描写が中途半端だから創竜伝なんか竜堂兄弟の独善性が目立つし、全体的に消化不良の感がある。竜堂兄弟の怒りの矛先が敵の暴力やパーソナリティではなく、社会評論であるところが端的に表していると思います。
 たとえば、一巻で古田義国一派の不良が終の同級生の少女をさらいますが、する事といえば髪の毛を切って送りつけるだけ。女性が拉致されたときの身の危険や恐怖が全然感じられない。いまどき、少年マンガのヤンキーだってもっと非道いことしますよ。これだけだから、竜堂兄弟の反撃が暴力過剰なものに思えて消化不良のような後味の悪さを感じるんですね。
 これから述べることは極論ですが、もし、あそこで古田一派が少女を覚醒剤漬けにして輪姦してそれをビデオに撮影して竜堂兄弟に送りつけたとしたら、これは竜堂兄弟が敵の膝を砕こうと半身不随にしようと、後ろ向きながら爽快感があるはずです。竜堂兄弟の怒りの重みが違うし、社会評論に対する怒りと違って読者の怒りとシンクロしやすいですし。

 もっとも、そういう描写が出来ないのは長所であり欠点であるわけで、必ずしもイカンというわけではないですが(そういう描写をする田中芳樹は嫌だ!という人も多いでしょう?)、自分の性質を見極めず現代バイオレンス『風味』の作品を書いたのはコンセプトとして失敗だったんじゃないでしょうか。こういう作品は夢枕や菊池に任せておけば良かったのです。
 もっと素直に「少年冒険小説」を書いていればこういう事にはならなかったんじゃないでしょうか。

board1 - No.1646

かなわんなあ(旧No.1636訂正分)

投稿者:宣和堂
1999年08月15日(日) 10時20分

どうも、久しぶりの書き込みで宣和堂です。
家頁は更新してないですけど生きてます。
 で、久方ぶりにこの頁を覗くと…

俺さまランチ様曰く

>田中芳樹がハードカバーや歴史小説に比重を置き出した理由が、「権威有る文学賞」へのヒガミから、というのは宣和堂さんのHPなどをみて知ったのですが。

 ががーんッ!いや、私は田中芳樹本人につてもコネもないので、直接会って聞いたことはないですし、インタビュー等でも彼は上に類するような発言はしていません。
 あくまでも、あの「田中芳樹 七つの大罪」は、田中芳樹のインタビューや随筆の記事から状況証拠を揃えていって、最近の不可解な彼の行動を私なりに推測したモノです。
 頭にただし書きとして“この文章は宣和堂の個人的な戯れ文で、実在する作家先生・なかよし団体とは無関係です”とか書いといた方がいいかなぁ。
 でも、田中芳樹は別に賞は取りたくないかも知れませんけど「田中派の後進のためにも私が世間に対する露払いとなるためにも、賞を取らネバネバ!」とは思っているかも知れませんね。
ただ彼の頭の中では

ハードカバー=文豪・偉い
新書=三文作家・チンピラ

 と言う図式がある可能性は高いですね。彼の随筆などを見る限りでは…。
 でも、最近の中国モノ小説とか、息抜きで書く国家警察モノがあれだけの三文小説読んでると、アルスラーンの新作もどうなる事やら…。
本当に角川との確執だけが遅延の原因なんだろうか?と疑いますが…。単なる才能の枯渇かしら?とも思うし…。
 まあ、田中芳樹は元々中国モノを書きたかったけど、10年前の世間がそれを書くことを許さなかったので仕方なくSFに仮託して書いたのが『銀英伝』だと言う話ですから、中国モノを書くこと自体は別に賞云々とは関係ないと思いますよ。まあ、作家やっていく上で《説岳全伝》を『岳飛伝』にしてしまうくらいには根性は腐ってしまったようですけど…おまけに徳間とは切れて中公から出すみたいですね《説岳全伝(『岳飛伝』)》…。どうせ、『紅塵』より巧く訳せる分けないんだから期待しない方がいいですよ。『隋唐演義』を忘れるな!といったところですか…。ほんと、『紅塵』以降は原典に当たってるか怪しいモノですからね。たぶん『アジ歴』だけ読んで書いてますよ、最近の中国史モノは!
 と、関係ないことまで書いてしまいました。どーも長文でした。

 あと、どうでも良いんですが『田中芳樹ガイドブック』の中国史モノの紹介書いた人は絶対『七つの大罪』参考にしたと思うんだけどなー。盗作とまで言わないけど気分悪いなあ。おまけに紹介の仕方がなってないし、文は不味いし引用の仕方もなってないし…。

board1 - No.1647

はじめまして。

投稿者:東方不敗
1999年08月16日(月) 20時49分

はじめまして、俺様ランチさんに紹介されてここに来たんですが、とても興味深いですね。とりあえず過去ログ以外は読ませていただきました。

田中芳樹氏の著作はアルスラーンから入って、銀英伝、創竜伝と読みました。アルスラーンはそれ以来(!)新刊が出てません・・・。まぁ、いくら遅れても、面白い物を出してくれれば文句はないんですけどね。しかし最近の氏の著作を読むにつれ、出さないでくれた方がいいのかもと思うこともあります。あたかも北方領土が日本に返ってきたら環境汚染されちゃうだろうから返ってこなくていいや・・・と一人密かに思うぐらいに。

冗談はさておき、本当に最近は氏の新刊が出るのが怖いんですよ。もっとも最近といっても、過去の作品の焼き直ししか出てないですけど。そのこと自体については特に感想は持ってません。ハードカバーだろうが文庫版だろうが何度焼きなおそうがいいじゃあないですか。出版社の兼ね合いもあるし、氏もそりゃお金は重要でしょう、糧食がなければ戦争はしてはいけませんし。戦略的にOKです!ってね。(でもそんなにお金を稼いでなにするのかは謎だけど。アニメのLDに消えてるのかしら?)ハードカバーを重視し文壇を意識して・・・なのかな?氏の中国ものは全てハードカバーですけど(おかげで出費がァァッ!)、中国ものって他の作家も大抵そうじゃありません?出版社側の事情なのではないでしょうか。新書→文庫の焼きなおしはほとんどの作品でなされましたけどね。最近は新書の売上がかなり落ちているそうなので、文庫版への移行はやむを得ないと思います。いや、もっともらしく意見を述べて見たけど、そのへんの事情は詳しくはないので誰かご存知の方がいらっしゃったらお教えください。ただ、新作書かないから尚更焼きなおしが目立ちますね。(日本ファルコムみたいだ・・・)

さて、話を元に戻しましょう。とにかく薬師寺のアレ・・・クラン、ウエディングドレスに紅いバラにも相当つまらなさを感じたけど、薬師寺は集大成という感じで、その為新刊恐怖症です。あれ、ジュニア小説で絶大な支持を集めてるスレイヤーズのパクリと思わせる箇所がありませんでした?「ドラよけお涼」って・・・田中氏は富士見ファンタジアの選考委員だったと思うから、スレイヤーズ読んでないはずないけどな?どうなんだろう。隋唐演義のまんま直訳にも閉口、歴史ロマンシリーズはこんな調子でずうっと続くのか?と恐怖を覚えましたが、原文で読むよりましか、本邦で初めて約したことに意義があるんだしな・・・と自ら言い聞かせたものです。個人的には鄭和航海記(三宝太監西洋記)なんかには期待してるんですけどね。嗚呼、自分で訳して読むか。あ、そうそう今思ったんだけど、説岳全伝を岳飛伝に変えた件については、三宝太監西洋記を鄭和航海記にしたように名前入れた方がわかりやすいからじゃないかなあ。確かに単なる訳文なんだから、タイトルを変えるなんて言語道断だけど、商業ベースに乗った場合わかりやすい名前の方が良いでしょうし。新釈漢文体系とかみたいに浮世離れした学者様がやるのならそういう心配もないんだろうけどね。まぁこれは田中芳樹に対するひいきのひきたおしだな。

おっと、また話がずれた。薬師寺は絶望に近いものを感じ、確かその直後に出た創竜伝11に薬師寺と似た雰囲気を感じ、そのつまらなさにげんなりしてました。創竜伝だって、10巻までは私は好きでしたよ。細かなとこで論議したいですけど、それはまた別の機会に譲るとしましょう。宮崎学氏とかが政治ネタ専門に協力して書いたら、もっと凄そうだけど。先の国会は、12巻の話題だらけで田中芳樹は大喜びだっただろうなあ、盗聴チョット許可局。

そんなこんなで田中先生の新作は、一応読むけど博打に似た気分です。アタリハズレが大きすぎるように思う。アルスラーンがあんな調子で出されたら絶対やだなあ。ひょっとしたら田中芳樹自身もそう感じてて、アルスラーン書いては破り書いては破り状態なのかなぁ。角川と喧嘩してるのかと邪推した時もあったなぁ。もう・・・何年前でしょうか、内容忘れちゃいました。全部読みなおすのもなぁ。

あ、なんだか長文になって申し訳ありません。どうにも要旨をまとめて述べるのが苦手で感じたままダラダラと書いてしまいました。最後まで読んでくれた方ありがとうございます。いや、今回は過去ログまったく読んでないからどういうことが議題になってるのかもわからない始末で。こういう段階で書くのは失礼なんだけど、なにか書かずにいられない気分だったので・・・許してください。あとまともに議論するならまた作品読み返さないとなあ。とにかく今後ともよろしくお願いします。

board1 - No.1648

なぜ田中芳樹の焼き直しを否定するのか

投稿者:本ページ管理人
1999年08月17日(火) 13時43分

>東方不敗さん
 初めまして。よろしくお願いします。

>過去の作品の焼き直ししか出てないですけど。そのこと自体については特に感想は持ってません。ハードカバーだろうが文庫版だろうが何度焼きなおそうがいいじゃあないですか。出版社の兼ね合いもあるし、氏もそりゃお金は重要でしょう、糧食がなければ戦争はしてはいけませんし。戦略的にOKです!ってね。

 私も、焼き直しそのものを否定するわけではありません。私が否定するのは焼き直しをする田中芳樹の態度です。

 では、なぜ田中芳樹に限って否定するのか。
 それは、創竜伝(を始めとする現代物)のスタンスと矛盾しているからです。もし、彼の小説に「新しい創造もせずに、かつての威光とノベルス界に対する影響力をタテに焼き直しだけで荒稼ぎしている」なんてキャラクターが出てきたら、間違いなく三流の俗物悪役扱いじゃないですか。評論部分でもさんざんけなすじゃないですか。
 自分だけは別格で許されるのか、自分を客観的に把握するという人間を人間たらしめる想像力に欠けているのか、はたまた彼は文章にウソを書いているのか、理由がどれなのかは知りませんが、いずれにしてもとてもこのような事をする人間に信を置くことは出来ませんし、肯定することは出来ません。

 私は田中芳樹の論理を田中芳樹に当てはめているだけです。こういうことは、本当は現役のファンにこそやってもらいたいですよ。
 田中芳樹の論理をもって田中芳樹を非難することは、田中芳樹を貶めることではありません。むしろ、田中芳樹の論理が田中芳樹自身にすら適用されるという論理の普遍性の証明であるはずです。

board1 - No.1649

田中氏の毛評価・再論(上)>創竜伝考察19

投稿者:新Q太郎
1999年08月17日(火) 15時34分

「毛沢東には偉大な理想と巨大な野心とがあった。そのふたつの流れが合流するところで彼は魚を釣りあげた。中国という巨大な魚をな」
 黄老は複雑すぎる溜息をつき、それを頸すじで受けた続は、あやうく老人を放り出すところだった。
「毛主席は思想的には世界の半分を釣りあげましたね」
「そう、だが釣糸が途中ではずれてしまった。まあ、たぶん、全人類にとっては幸運なことだったろう。彼は大きな男でな、人類がささえるにはちと重すぎたよ」
----------------------------
毛沢東評価についても私は以前に書いたから再論になりますが・・・。
あーあ、これ名前を「ムソリーニ」にしようが「ヴラド伯」にしようが、勿論「ルドルフ・ゴールデンバウム」にしようが(笑)通用するじゃん。
まあ失敗した政治家に「彼は大きすぎた」というのは別れ話のときの「君は、僕なんかには勿体無い」と同じような、お約束の通俗表現ですがね。

-------いきなり引用--------------
だもんで、他の人の作品を読んで、表現に手がぬいてあると、つい腹が立っちゃうんです。村上春樹さんの『ノルウェイの森』を読んでて、見開きで何回、~といった、という表現があるか、思わず数えちゃいました。純文学の作家って、もっと表現に苦心するのかと思ってたんですけどね。うーん、こういうことをいうとヤバいのかな(笑)。
----------------------------
SFアドベンチャー別冊「銀英伝特集号(88年1月)」p24の発言より。

初心忘るるべからず(笑)。
ま、これは余談でして、表現がお決まりか否かはおいといて、偉大な太陽、偉大な舵取り、偉大な以下省略のマオ主席評価はやはりおかしいのではないか、と言わざるをえない。
(続く)

board1 - No.1650

田中氏の毛評価・再論(下)>創竜伝考察19

投稿者:新Q太郎
1999年08月17日(火) 15時45分

こちらは資料編。読売新聞と産経新聞はネット上で読書面を公開しているので重宝しているが、そこからのものである(読売)。
全部はマズいので妙録。

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「餓鬼」ジャスパー・ベッカー著
◇大量餓死事件の“闇”に切り込む◇

毛沢東時代の一九五九年から六一年、中国で公式には「三年連続の大災害」といわれる事態が起きた。全国各地で飢饉(ききん)が発生し、そのため多数の死者が出た。それが確認されたのは、文化大革命の終了後、一九八二年に人口調査が行われてからである。

 その結果、建国以降、毎年右肩上がりで増加していた総人口が一九五九年の六億七千万人から六一年には六億五千万人へ減少したことが明らかになった。この二千万人という巨大な絶対減について中国当局は「非正常死」と表現する。
(略)
 本書はその“闇(やみ)”に切り込んだルポである。本書で掘り起こされた文字通り食うに事欠く惨状の圧巻は、穀倉として知られる河南省の信陽地区で起きた大量餓死事件である。当局者の嘘(うそ)と農民への暴行・脅迫、そして餓死、さらにはおぞましい人肉食
(略)

周知のように、毛沢東は農民暴動を高く評価した。しかし、その毛沢東に率いられた中国共産党も、建国後の統治において伝統的な農民蔑視(べっし)と無縁ではなかった。農民の所有者意識を抑圧して強行した人民公社化は大量餓死の一因になった。
(略)
中国共産党は、大量餓死の歴史的事実を認め、責任の所在を明らかにする責務を、本書の書名に採り上げられた数千万の「餓鬼」と国民に負っている。川勝貴美訳。(中央公論新社、2400円)評者・丹藤佳紀(本社編集委員)
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「政治の基本とは、人民を食わせることだ」というキャゼルヌ?の言葉が思い出されるではないか。

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