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投稿ログ49 (No.1001 - No.1013)

board1 - No.1001

特別に反日的な国の主張を金言の如く扱う愚

投稿者:M野
1999年03月30日(火) 16時50分

>どうせここの「アジア諸国の人たち」というのは、中国と朝鮮両国、それに華僑連中のことでしょう。こんな連中が何をいうかなど聞く前からわかっているようなものです。インドネシアやマレーシアなどの東南アジア諸国は親日国家で有名な国で、インドネシア人やマレーシア人は第2次大戦の時の日本の「侵略」に感謝しているのですよ。彼らが、「日本はわれわれの独立のためによく戦ってくれた」といった場合、竜堂続氏はどんな顔をするのでしょうか。実際、藤岡信勝氏の論文でよくそういう主張を聞きますし。

実際、台湾では教科書に、植民地支配のおかげで国内のインフラが整ったし、
教育水準も格段に向上した。日本の支配が無ければ、台湾は極貧に喘いで
いただろう、と書かれているみたいです。
今号のSAPIOに出ていました。
さらにこの雑誌には、マハティール首相の「もし日本なかりせば」演説が
掲載されています。日本が誰からも感謝されていないし滅んだ方が喜ばれる
なんて、真っ赤な大嘘です。
日本が世界の国々や国際機関に、どれだけの資金を提供しているかも
出ていました。とにかく凄い金額です。多額の富を世界からかき集めながら
全く世界に還元しようとしないという主張も、真っ赤な大嘘です。

ハラサキ、もとい、ガサラキについて

>また、主人公の最後の一言が”生きてた・・・"ってオ~~~イィィィ君それじゃぁもものけ姫やんけ~~(^_^;)
私は「ナースエンジェルりりかSOS」というアニメのラストシーンを連想しました。
(ラストシーンの最後の台詞が「生きてる…」)
そうえば「りりか」も、高橋良輔が関わっていたと思います。

私としては、カイがどうとかより、日米関係の今後の方が気になります。
そっちの方をもっと描き込んで欲しかったと思います。

board1 - No.1002

レスなど

投稿者:仕立て屋
1999年03月30日(火) 18時14分

 小村損三郎さんこんにちは。

>ムーランと同じネタで以前に書いてるからだと思います。
氏の初の中国物長編の「風よ万里を翔けよ」という作品です。

 ご指摘ありがとうございます。わたしの無知ぶりが露呈してしまいましたね。恥ずかしい限りです。田中先生の作品は初期のもの以外はほぼすべてに目を通しているつもりですが、彼の中国ものだけは実をいうと一つも読んだことはないのです。どうも中国ものだけは生理的にとでも申しましょうか、とにかくうけつけないのです。創竜伝においても中国神話?の話に入ったところで読書意欲がうせたものです。8巻目あたりまではがんばったのですが、それ以降は挫折してしまいました。

 ちょっと言い訳がましくなってしまいましたが、ここで意見を述べる上でも中国ものは避けられないようなので図書館か古本屋ででも手に入れて読んでみようかとおもいます。

 ところで中国ものが苦手なわたしでも"三国志"や"項羽と劉邦"、"韓非子"だっけ?は読んだことがあります(おもしろかったです)。そこで、開き直るようですがわたしのようなひとはめずらしいのでしょうか?わたしの考えを一般化するのははばかられますが、日本人のメンタリティーとして"三国志"などの日本の戦国時代ものに相当するような話は受け入れやすいのですがそうでないものに対しては特に機会が無い限り手にとってみようとはおもわないのではないでしょうか。それでも、田中大先生、”しっかりしろよ"って不勉強ぶりを嘆かれるのですか?自分の趣味を理解しない者、もしくは知らない者(一般的な日本人?)を恥じるのですか?(大好きな中国に対して?) 田中氏のこういう感覚っていわゆる"snob"ってやつでしょう。
 ただ、"ムーラン"のコラムの中で田中先生がおっしゃってるように作家がまだ一般的に知られていないようなことを世に知らしめるっていうのは"あり"だと思います。でも、それを受け入れない者(田中大先生曰く、日本人<一般化された)に対してとやかくいうのは傲慢以外のなにものでもありません。

 普段、田中先生にもの申すわたしですが、何故か、買って読んでしまうのですよねぇ(^_^;)
つい最近の書き下ろしも買っちゃいました。よくいえば、田中作品ってそれを嫌いな人間でも引き込んでしまう魅力?を持っているのでしょうね。長くなってしまってスマンスマン。

board1 - No.1003

創竜伝で思うこと

投稿者:仕立て屋
1999年03月30日(火) 19時11分

 この掲示板にていろいろな方が指摘されていることですが、始にしろ続にしろ彼らが場面ごとに相反する内容の言動を繰り返していますよね。それでいて各々のセリフを単独で見た場合、それぞれカッコがよく正論に聞こえませんか?そこで思うのですが、田中氏はもともと装飾華美で聞こえのよいセリフを登場人物にじゃべらせるのがうまい作家でしたが、こと創竜伝に限ってはそれのみが先行してしまったのではないのでしょうか。銀英伝は創作まえからの入念な構成とプロットによって書かれた跡が伺えますが、創竜伝においてはそれが微塵も感じられません(もともと一巻完結だったせいもあるでしょう)。キャラごとの厳格なる性格設定があいまいになったせいで(キャラごとにクールとか父性的とかいうレベルではないですよ)、場面ごとにカッコはよいが矛盾だらけってなことになってしまったのでしょう。さらに悪いことに筆者自身がその思想をいかに饒舌に登場人物のセリフに乗せるかに重きを置きすぎたため
キャラが敵方、味方のふたてに分かれて、それぞれのグループがあたかも同一人物が話してるかのように(セリフの思考パターンとして)錯覚してしまうのです。ですから物語としてセリフに固執するあまり、構成がおろそかになってしまっているのでしょう。構成を考えるっていうのはなかなか骨がいる仕事だとおもいます。セリフだけ饒舌にしとけば(もともと得意ですから)、それだけで、書けば売れる、そんなお気楽ご気楽な作品なのでしょうネ、田中先生にとっては。
 また、決めうちしちゃいました。かさねてスマン。

board1 - No.1004

たくさんの方へのお返事

投稿者:冒険風ライダー
1999年03月31日(水) 04時19分

ドロ改さんへ、
 スリーマイル島の原発事故は、1979年3月28日に起こった事が分かりました。3日ほど前に20年目を迎えたという事で原発についての特集をやっていた所がありましたもので。その後原発の実情の方に話がいったため、それ以外の詳細はわかりません。実は私がこれを知ったのは、「私の創竜伝考察9」を投稿した直後です。それまではスリーマイル島事件って聞いた事すらなかったのですよ。原発問題はチェルノブイリの方ばかり聞いていたもので。他の方への返事の投稿をする時に訂正しようと思っていましたが、昨日は朝日社説と田中芳樹の批判投稿でちょっと忙しかったもので‥‥。間違った事を主張し、訂正が遅れました事をここにお詫び申し上げます。

 ところで、田中芳樹の原発批判に対する批判の文章はあえて田中芳樹が罵倒する賛成派の立場にたって書かせていただきました。あれほど罵倒されている賛成派のほうにも言い分があるだろうな、と思いましたので。実際、日本では現在、51基もの原発が稼動し、さらに政府はこれからのエネルギー需要に応えるためには、20基の増設が必要だと主張しているそうです。これらの事実を無視して、そして原発に変わる電力発電の代案もなしにただひたすら原発反対を展開しても意味が無いんですね。だから私は、必要悪として原発は存在するのではないかと思ったのです。もちろん、安全のための技術向上は必要ですし、原発批判の全てが間違っていると主張するつもりもありません。確かに、核廃棄物処理問題がおろそかになっている事には、私も問題があると思います。

 CMについては、原発反対派の方も理屈ではなく感情に訴えた現実無視な主張をしたり、運動を展開したりして原発=悪のイメージを一般市民に植え付けようとしていますので(またこれを朝日あたりが煽るのですよ)、どっちもどっちだと思います。少なくとも一方だけが批判されるべきではありません。反対派の方も、自分たちの主張に全く説得力の無い事を反省してほしいと思うのですが、このあたりはどうなのでしょうか?

 自衛隊の問題点については、原発に自衛隊が駐留していないので、いざというときに即応できず(連絡があってから出動していては遅すぎる)、しかも自衛隊の行動が法律上では警察活動の延長でしかないために、犯人射殺ができない(過剰防衛とみなされる)といったことがあるほか、ミサイルは今のところ技術上の問題から完全防御できない、法律の不備のために自衛隊の行動が制約される、といったことがあります。以前「SAPIO」でもこの問題に関する特集をやっていました。この問題とスリーマイル島の事故についてはもう少し詳しく調べてみますので、後日補足説明をいたしましょう。

 私も何もかも知った上で田中芳樹批判を展開しているわけではありませんから、こういう間違いの指摘はたいへんありがたいものです。これからも、おかしな点があればどんどん主張してください。

 仕立て屋さん、私も中国物はあまり好きではありません。田中芳樹を尊敬していた時期でも、あの中国崇拝だけはついていけませんでしたし。最近の田中芳樹は中国物ばかりに作品が集中しているので仕方なく読み始めたのですが、「風よ、万里を翔けよ」と「紅塵」と「纐纈城綺譚」の3つを読んだあたりで完全に挫折しました。キャラクターのやたら格言をとばすところや、古臭い文体で進む文章などが個人的にいやだったし(まるで古文をやっているみたいだったので)、話がもののみごとな勧善懲悪ものになっていました。以後、田中芳樹の中国物は絶対に買わないと決めたものです。田中芳樹は、今までの作品を完結させてから中国物をやるべきだと当時も今も考えています。
 しかし中国物は読みませんが、私も田中芳樹の本はつい買ってしまうんですよね~(^_^;)。左翼本にしては値段も手ごろだし、やはりかつてファンだったという事もあるでしょうね。
 しかしムーランって花木蘭のことだったのか。ちっとも知らなかった‥‥。漢字でしか覚えていませんでしたし、この映画にあまり興味がなかったものですから。

 新Q太郎さん、私も石橋湛山の事について詳細に知ったのは、やはり谷沢永一氏の本です。自由主義史観研究会の方は、HPのあら捜しをやっていた時に知りました。
 ところで田中芳樹と谷沢永一氏の文章構成が、非常によく似ていると感じたのは私だけでしょうか? 批判対象を派手に攻撃する論調がそっくりだったので(内容は谷沢氏の方がはるかに上でしたが)、結構親しみを感じたものでしたが。

 最後に管理人さん、社会党の石橋は石橋政嗣(こんな字だったと思います(^^;))といって、新Q太郎さんのいうとおり「非武装中立」のバッタもんです(笑)。これも谷沢永一氏の本に載っていました。田中芳樹もここらへんから影響を受けているのではないでしょうかね。

board1 - No.1005

スリーマイル他

投稿者:極楽トンボ
1999年03月31日(水) 05時21分

>ドロ改様
 スリーマイル島(TMI)事故の原子炉は、日本でも主に関西で使われている加圧水型原子炉(PWR)です。
 ECCSは作動しましたが、運転員の判断ミスで手動停止されたために炉心溶融(全燃料の約47%)が発生しています。
 ただし、圧力容器損傷は無く、放出された放射能も周辺住民に影響を与えるレベルでなかったために、IAEAの事故レベルでも5となっています(ちなみにチェルノブイリは最高のレベル7)。
 まあ、地球温暖化の報道は原発推進派の陰謀とお考えの田中先生のことですから、事故レベルもアメリカの圧力で変えられたとか言いそうですが(実は、事故そのものがアメリカの陰謀説もあるのですが、こっちは書かれてないですね)。

>それと、原発批判は本来見た目派手な爆発事故などではなく、「処理方法の無い」核廃棄物の問題から行われるべきであるのに、そちらはせいぜい添え物と化しているのは、トンでもない欠陥だと思います。

 お説ごもっとも&核廃棄物処分の研究を今の職業としている身には耳が痛いですね。ただ、「資源の無い日本で原子力発電は必要・安全です」て、そんなにふざけてるかなー
 この手の話は始めると大変なことになりますのでこの辺で。

board1 - No.1006

>私の創竜伝考察10 感想

投稿者:石井由助
1999年03月31日(水) 15時18分

>「史記」以降、歴代の王朝は史官を置いて、熱心に歴史資料を保存したが、残念なことに、神話や伝説への関心は薄かった

 儒教の「怪力乱神を恐れず」の影響もあるのではないでしょうか。また儒教の「周公の時代」が神話の代用をつとめているとも思います。

>P51上段~下段
><警察の「ご協力をお願いいたします」は、「協力しろ、さもないと」という意味である。先進国首脳会議のとき、検問への協力を拒否した人の運転免許証をとりあげ、「非国民!」と書きつけた例もある。女子高校生の通学カバンをあけ、自転車のトランクをあけさせ、捜査令状もなしに市民の部屋に踏みこんで押入れを開く。抗議や苦情はすべて「調べたがそんな事実はなかった」ですませてしまうのだ。>

 これ、前も書いたと思うのですが、どこまでホントなんでしょうか。特に非国民の例。
 新聞の縮小版でも調べてみればあるのでしょうか。それにしても、東京サミットとはねぇ…

>インドネシアやマレーシアなどの東南アジア諸国は親日国家で有名な国で、インドネシア人やマレーシア人は第2次大戦の時の日本の「侵略」に感謝しているのですよ。彼らが、「日本はわれわれの独立のためによく戦ってくれた」といった場合、竜堂続氏はどんな顔をするのでしょうか

 本文にも書きましたが「それは特殊な例で、そんなことを言う奴は非民主的な独裁者だ」と断ずるに決まっています(苦笑)まるであんたが変なゲシュタポみたいですよ。センセ。
 まあ、アジアの親日国の親日感情というのは、中国系や宗主国への反発とも相まった複雑な好意感情だと思うので、「彼らは俺達に感謝してるんだぜ」と声高に言うのも個人的にははばかられます。黙っているのが奥ゆかしくて良いと思うのですが、そうするとわざわざ悪名を垂れ流す創竜伝みたいなのもあるからなぁ。

>『民族の誇りをとりもどそう。祖国を愛しよう。伝統文化を守ろう』

 確か前にここでカエルサルさんが「ナチスが使っただけで、別にこのこと自体は悪いことでも何でもない。むしろ良いことだ」と言っていましたが、私もそう思いますよ。
 民族の誇りを捨ててイタリアの大聖堂で暴れて恥をかくような民族になったり、国を愛さないで国税を横領したり、文化大革命よろしく日本の伝統文化を破壊するのが、竜堂始先生の思想らしいです。
>一〇年後の日本がどうなっているか楽しみだよ
 という言葉はありがたいものですね。わざわざ自分の駄目さ加減を証明してくれてるのですから。

>日本国の警察は、何ひとつ法的根拠がないのに、「ビルの屋上に登るな、窓をあけるな、カーテンをしめろ、自家用車に乗るな、トランクをあけて見せろ、自粛して店をあけるな」と脅迫がましく市民に命令してまわる

ちょっとしつこいですけど、オウム事件の時など、これやらないでサリン巻かれたらどう責任とるんですか。
>せいぜい「非国民」呼ばわりされて、警棒で殴られたり、店の営業許可を取り消されたり、「あいつは過激派のシンパだ」という根も葉もない噂を流されてアパートを追い出されたり、アルバイト先を免職になったりするぐらいですむ、って、大体これは本当なのですかね。花井夫人になりたくなかったら、責任を持って根拠を列挙するべきですよ。
 それと、長崎の本島市長は左翼じゃないですよ。自民党です。その立場であのような発言をすることは勇気があると思うし、誠実だと、私は思います。自分にとって都合のいい意見の尻馬に乗る田中芳樹は不誠実だと思いますけど。

>日本人は加害者でありながら被害者にむかって、「すんだことをいつまでもガタガタいうな」と言ってのけることができる民族なのだ。>

 田中芳樹氏は車に乗っているのでしょうか? もし乗っていたら、当たり屋をやってみるのもいいかも知れません。被害者になれば、彼を一生アゴで使えますよ。きっと。っつーか、ヤクザの当たり屋の論理と全く同じだよ。

>PS.ところで管理人さん、いよいよレスが1000件に達しますね。おめでとうございます。

 ありがとうございます。それにしても、正直、ここまで続くとは思っていませんでした。話題が狭いから、どこかで話題が出尽くすのではないかと思っていましたが、この分だとしばらく大丈夫そうですね。
 善悪とりまとめて田中芳樹という作家の凄さを改めて認識しています。
 やはり、大きな作家ですね。

board1 - No.1007

レス

投稿者:小村損三郎
1999年03月31日(水) 15時30分

>ここにいらっしゃる皆さんは、「銀英伝」のアニメを見ていらっしゃるのでしょうか。

先ず、私の銀英伝との出会いから言いますと、存在を知ったのは最初のアニメ「わが征くは星の大海」の製作が決定し、キャラデザイン等が発表された時。
雑誌の紹介記事に「銀河を舞台にしたスペースオペラだが、同時に未来の人類社会の興亡を緻密に描いた架空歴史小説でもある」みたいな一文がありまして、三国志や司馬遼の歴史小説が好きだったこともあって興味をそそられ、1巻を購入したのがきっかけです。
完成した「わが征くは・・・」を見たのは全巻読み終えた後です。
そういう意味では原作から入ったともアニメから入ったとも言えない中途半端組(^^;)。

>①セリフについて
>私が「銀英伝」を見たとき、面白いと思いこそすれセリフが長ったらしいとは思いませんでした。
>その後、原作を読んで「ああ、忠実に作ってあるんだな」とは思いましたが。

帝国軍の文語調のノリのセリフ回しについては、大河ドラマなんかでも見られる通りでそれほど違和感は感じないんですが、問題は同盟サイドでして。
生身の人間が言ってるのを聞いたら爆笑必至のキザなセリフ(アニメ的なセリフ、というのともまた違いますよね)を日常会話の中で恥かしげもなくまくしたてられると、どうにも背中がむず痒くなってしまいますね。
具体的に挙げると、ポプランとアッテンボローの掛け合いなんかでしょうか。

これについては面白い話を聞いたことがありまして、田中氏がアニメのアフレコ現場を見学した時、元々自分で書いておきながら、あまりにキザなセリフの応酬に耐えきれず、赤面して小さくなってしまった、ということです。(たしか本人が語っていた。)

もっとも、この歯の浮くようなセリフ回しも活字で読むと独特の味わいになっちゃうのが不思議なんですけど。

>②脚本とアレンジについて
原作の1巻にあたる部分は何人かの脚本家が持ち回りで書いていますね。
2巻以降は河中志摩夫氏がほぼ全話1人で書いています。

で、初期の持ち回りの頃は結構映像的翻訳がなされている部分が多くあります。(セリフもそんなに長くない)
原作の1巻は、続きが出せるかどうか分らなかったこともあって、盛り込めるものは盛り込もう、という感じで書かれてるんですね。
後の部分のようにそのまんまアニメにすると視聴者も混乱したでしょうから、これはこれで適切な処理だと思います。
(ご指摘のカストロプ動乱の回はほぼ完全なオリジナルですが、この回の意図は原作における「指向性ゼッフル粒子」登場の唐突さをカバーする為ですね。)
ただ、その結果(作画レベルの低さもあいまって)、陳腐な表現になってしまってる部分もかなり見られることは確かです。

で・・・、どうもチーフプロデューサー(つまり最高権限&責任者)の田原正利氏はこれが気に入らなかったようです。
田原氏は原作の熱狂的ファンだそうなので、このような翻訳(改変)は原作の香気を損なう、と考えたのかもしれません。
ロマンアルバムの河中氏のインタビューによると、「これは銀英伝じゃない」ということになり、氏が以後の脚本の全てを任されることになったそうで。
結果、その後はひたすら原作の絵解きに終始するようになってしまったかなあ、というのが私の印象。
ご指摘の件のように原作の補完や改善に成功してる部分もたしかにありますが、それはあくまで副次的なものにとどまり、アニメ独自の映像的アプローチに挑むことはほとんどなくなってしまいました。
こういう「消極さ」というか「欲の無さ」というか、そういった点が、“絵的に淡々としすぎる”フィルムになった原因ではないかと。(田原氏が目指したのはそれだったのかもしれませんが)

前のセリフの話ともつながってきますが、「映像作品としての効果的でわかりやすい表現」と「作品の空気・世界観を壊さないようにする」、という2つの要素のバランスの取り方があまりにも難しい作品であり、私が「アニメに向いてない作品」と感じる最大の理由もここにあります。

以上、ちょっと忙しいので今日はこれまで。
明日は出張なのでレスできません。
次回は明後日以降。
作画その他について・・・。

board1 - No.1008

余談

投稿者:石井由助
1999年03月31日(水) 15時33分

>私が石橋湛山を知ったのは「帝都物語」(笑)。
>この小説では石橋が病気になったのは、加藤保憲に蠱毒を盛られた為、ということになってます(^^;;)。

 「田中芳樹、終わらせる気がないならさっさと打ちきり宣言しろ」と唱える私ですが、この荒俣氏の「帝都物語も「途中で打ち切られてたら良かったなぁ」と思える作品でした(出来れば第二次大戦前後で)。少なくとも私にとっては。
 角川春樹(あの!!!)が幽体離脱して悪の加藤と闘う様などは、「いつトンデモ本にあげつらわれるかなぁ」などとドキドキしてしまいます。

board1 - No.1009

TMI等

投稿者:ドロ改
1999年03月31日(水) 16時58分

>>ドロ改様
> スリーマイル島(TMI)事故の原子炉は、日本でも主に関西で使われている加圧水型原子炉(PWR)です。
> ECCSは作動しましたが、運転員の判断ミスで手動停止されたために炉心溶融(全燃料の約47%)が発生しています。
> ただし、圧力容器損傷は無く、放出された放射能も周辺住民に影響を与えるレベルでなかったために、IAEAの事故レベルでも5となっています(ちなみにチェルノブイリは最高のレベル7)。

補足情報有難うございます。(メルトダウン)やっちゃってたんですね。

> まあ、地球温暖化の報道は原発推進派の陰謀とお考えの田中先生のことですから、事故レベルもアメリカの圧力で変えられたとか言いそうですが(実は、事故そのものがアメリカの陰謀説もあるのですが、こっちは書かれてないですね)。

確か田中芳樹の論は、「地球温暖化を原発推進派は奇貨として利用した」と言うものだったと思います。

>>それと、原発批判は本来見た目派手な爆発事故などではなく、「処理方法の無い」核廃棄物の問題から行われるべきであるのに、そちらはせいぜい添え物と化しているのは、トンでもない欠陥だと思います。ところで、アレにもやっぱり陰謀説があるんですか?よろしければ教えてください。

> お説ごもっとも&核廃棄物処分の研究を今の職業としている身には耳が痛いですね。ただ、「資源の無い日本で原子力発電は必要・安全です」て、そんなにふざけてるかなー

これは、錯誤広告として批判しました。いや、流行の文章改変も「核資源も圧縮技術も無い日本にとって、原発は不適切です」とか簡単にできそうなんで。でもちょっと、言葉が良くなかったようですね。

> この手の話は始めると大変なことになりますのでこの辺で。

確かに(笑)。どうせ話すなら、常温核融合(M粒子と共にガンダム世界を支える)でも語った方が事が平和に運びますな。

board1 - No.1010

反論!銀英伝アニメ論 2

投稿者:Merkatz
1999年03月31日(水) 21時08分

>>小村損三郎さんへ

すいません。私の言葉足らずのせいで、話があらぬ方向にいっています。
私が言いたかったのは「結果として銀英伝アニメは成功している」ということです。細かい技術論を語りたいのではありません。
小村損三郎さんのおっしゃることは「演出や長セリフなど欠点が多数ある」「ゆえに銀英伝アニメは低い評価しか与えられない」ということですよね。
私はそれはおかしいんじゃないかと思ったのです。
そもそも「銀英伝アニメ」とは何か?これはいわゆる原作ものアニメです。原作ものアニメの役割とはなんでしょうか。それは「原作の面白さを伝えること」です。それだけではありませんが、まあメインとして挙げるならそういう事になるでしょう。
しかしここで重大な問題が発生します。それは原作の面白さを伝えようと忠実に作れば作るほど、アニメ独特の表現法が使えなくなるということです。
これは小説に限らず、漫画・ゲームの原作ものもそうです。
小村損三郎さんも指摘なされている通り、「映像作品としての効果的でわかりやすい表現」と「作品の空気・世界観を壊さないようにする」という要素が反発し合います。
原作の面白さを伝えるためには出来るだけ忠実に作った方がよい、だがそうするとアニメ独自の表現がやりずらい、しかし原作そのままだとかえってつまらなくなる。この微妙なバランスの上に「原作ものアニメ」というものがある。
そこで「原作ものアニメ」の本義を考えると、原作の面白さを伝えることを重視すべきだということになる。革新的なアニメ表現を使用しても、それが原作の面白さを伝えなかったり、あるいはかえって削ぐようなことになっては何の意味もない。
さて、以上を踏まえた上で「銀英伝アニメ」は原作の面白さを伝えることに失敗しているでしょうか。答えは否です。
今なお多くの人に原作の面白さを伝えることに成功している。つまり「原作ものアニメ」として成功しているということです。
そうである以上、小村損三郎さんの指摘は本義に外れた枝葉末節の技術論にすぎず、銀英伝アニメの「原作ものアニメ」としての成功を覆すものではありません。
それでも小村損三郎さんが「原作垂れ流しでくだらない。失敗作」と思われるのなら、銀英伝アニメが人気があることをどう説明なさるのですか。「原作人気だ」という言い訳は、アニメから銀英伝に入った人間がいることを説明できません。
言っておきますが私はアニメを見るまで「銀英伝」なる人気小説がある事を知りませんでした。原作人気というものを全く知らず、アニメで初めてその面白さを知ったのです。
そしてそのような人はたくさんいる。中にはアニメしか知らないという人もあるくらいです。
「原作が面白いんだ。垂れ流しすりゃ面白いのは当たり前だ」等ということはよもやおっしゃらないでしょうね。垂れ流しは原作の面白さを伝えはしません。私は過去にそういう愚かなことをして、つまらなくなった原作ものアニメを何本も見ています。
原作ものアニメで面白いものというのは、原作に忠実ではあるのですが、必ずプラスアルファがあった。それがなんであるかはそれぞれ違いますが。
私が前回指摘したのはその「プラスアルファ」の部分なのです。これあるから銀英伝アニメは成功したと。
銀英伝アニメにおいては、「プラスアルファ」は映像表現ではなかったということです。

結論として「銀英伝」アニメは「原作ものアニメ」としては成功だったということです。

今気がついたけど私って、タイトルに続き物なのに最初のものに1をつけてない・・・。まあ田中芳樹の真似だともうしておきましょうか。(笑)

board1 - No.1011

原作とアニメ、どこが変更された?

投稿者:新Q太郎
1999年04月01日(木) 04時26分

アニメで、原作と設定が違うところや新しく付け加えられたシーンというと、「グリーンヒルの墓参り」などのほかにどんなものがあったでしょう?
私はビデオを一気に見せられた(笑)ので、詳しく覚えていないのです。

たしか「イゼルローンを覆うのが液体金属になった」のと「アムリッツァ戦域の焦土作戦を、その住民側から描いたエピソードがあった」ということぐらいはわかるのですが。

board1 - No.1012

私の創竜伝考察11

投稿者:冒険風ライダー
1999年04月01日(木) 06時14分

 かつて田中芳樹を尊敬していたころ、「田中芳樹の主張に反対する連中っているのか?」と疑問に感じた事がありますが、今私やここのHPにきている人達は「田中芳樹の主張」に少なくとも疑問符を投げかけているんですよね。未来でこんな事をするとは当時は考えもつきませんでしたね。全く未来とは予測できないものです。
 それでは、一気に創竜伝4の批評を終わらせましょう。

P118上段~下段
<戦後最大の汚職事件と、準備期間もろくにおかず強引におしすすめた税制度改悪。首都から地方へと波及する地価高騰。首相個人の蓄財と脱税に関する疑惑。いつまでもつづくかに見える首都の過剰警備。それらに国民の批判と反感が集中していた。>

 創竜伝のマスコミは「政府べったりで何ら批判をすることがない」という設定のはずなのに、どうやって「国民の批判と反感が集中」するのでしょうか。マスコミの報道がなければ「首相個人の蓄財と脱税に関する疑惑」などは一般国民は知る事すらできないと思うのですが。
 それから「準備期間もろくにおかず強引におしすすめた税制度改悪」っていうのは当時の消費税3%のことでしょうが、新しい税を決める事のどこが悪い事なのでしょうか。わざわさ「改悪」とまで言っていますが、誰が好きこのんで改悪などするのです? 日本の税制の「直間比率」は、直接税の方が圧倒的に上です。しかも日本の直接税は累進課税の上、最高税率は世界一高いのですよ。このままでは金持ちが税金の安い国に逃亡してしまい、長期的には日本の税収が減ってしまいます。そのため日本の税制の「直間比率」を見直すために消費税が導入され、逆に所得税などの直接税の税率を減らそうとしているのです(この当時は特別減税でしたが)。消費税に問題が無いわけではありませんが、それこそ「改善」すれば良い事です。第一、作家の長者番付で上位にいる田中芳樹自身も所得税の累進課税に苦しめられているのではないのですか? 消費税導入を歓迎こそすれ、非難する理由などないと思いますが。

P137上段~下段
<「方法はひとつだけあります。ドラゴンと『覇王』がソビエト領空にはいる前に、地上攻撃衛星を使用することです。歴史上はじめて、それを使用なさいますか」
「む、攻撃衛星をか……」
 大統領はうめいた。これはソビエト領空侵犯に匹敵するほどの難題であった。ひとつには、地上攻撃衛星を所有しているという事実が、世界じゅうに知られてしまう。いまひとつは、世界最強の、建造費に五〇億ドルをかけた大空母を自らの手で破壊せねばならない。さらに、それによって当然、原子炉が破壊され、核爆発がおきれば、合衆国に対する各国の反応は厳しいものとなるであろう。ことに欧州共同体諸国はいまや巨大な政治的経済的統一体を完成させつつあり、合衆国を「力が強いだけのでくのぼう」と冷笑する態度があらわれてきている。フランスなど、大喜びで、アメリカのやりくちの粗雑さを批判するにちがいない。>

 創竜伝の設定によると、アメリカ大統領は4人姉妹の代理人であり、4人姉妹はヨーロッパだけでなく世界中に存在するあらゆる財閥全ての宗主です。これに従うと、たかが「核爆発」を起こした程度でアメリカを批判する国があるとは到底思えません。その国の財閥を動かせば批判を押さえられますし、そもそも自分の国や自分の命が危なくなるではないですか。世界中の情報機関をフル活用すれば隠蔽だって可能でしょう。フォレスター大統領はもっと強気にでてもいいはずです。一方、この記述が正しいとすると、少なくとも「欧州共同体諸国」は4人姉妹の代理人であるアメリカ大統領を批判もできないほどには恐れていない事になり、それはすなわち4人姉妹の影響力をあまり恐れていない事になります。このあたりはストーリー設定が大きく矛盾していますね。
 矛盾といえば、創竜伝世界ではこの先で派手に暴れているソ連が2、3ヶ月後にはきれいにいなくなっているんですよね。一気に通読すると読者は混乱するのではないでしょうかね。

P148下段
<「わしは老人なんだ。もっとやさしくしてくれてもいいじゃあないか。老人をたいせつにしないと国は滅びてしまうよ」
「老人福祉の予算を毎年けずってやがるくせに、つごうのいいことをいうんじゃねえ。ああ、だんだん本気で腹がたってきたぜ。おれだって源泉徴収されるサラリーマンなんだ。納税者の怒りを思い知らせてやろうか」>

 水地さん、日本の老人福祉の予算は減るどころか増加の一途をたどっています。そればかりか、福祉予算全体自体も予算の額といい予算全体を占める割合といいかなり増加しています。根も葉もない主張はやめましょうね。
 それにしても、創竜伝はやたらと敬老精神を説く割にはあまりそれを実践していないように見えるのは私だけでしょうか。創竜伝の権力者の皆さんもみんな老人ですしね(^_^)。

P154下段~P155上段
<「アメリカとロシア(ソビエト)とは、つねに対立し対決してきたように見える。だが、実際に戦ったことは一度もない。二〇世紀にはいって、ドイツと戦ったことは二度もあるというのに。アメリカとロシアは、ほんとうに仲が悪いのか?」
 そういう意見を述べる国際関係学者がいる。正確には、ロシア革命直後、アメリカ軍の小部隊が日本やイギリス軍とともにウラジオストクに上陸しているが、さっさと撤退してしまったから、戦争というような状態にはならなかった。そしてその後、資本主義の巨人と共産主義の巨人とは、子分どもにひっかきあいはさせても、自分たち自身でなぐりあいをやったことは一度もないのだ。>

 その理由は簡単に説明できます。皮肉にも双方とも本気で戦争をする気であったということが、逆に戦争抑止力になったということです。第一次・第二次大戦は、ともに当事者たちが、「戦争なんて絶対に起きないだろう」と少なくとも片方の陣営が考え、後にどういう影響があるかを考えもせずにいきあたりばったりの強攻策や融和策を展開した事が大戦争につながったのです。しかし双方が共に戦争をしようと考えている場合、いかにして自国に有利に開戦するか、どうすれば不利な戦争をしないですむかを真剣に考えざるをえないために、戦争の火種が未然に消され、なかなか戦争が起きません。そのため、「平和主義者こそが平和の大敵」という逆説的な言葉があるくらいです。少なくとも、アメリカないしは4人姉妹の陰謀で戦争が起きないのではないことだけは確かですね。

P158上段~P159上段
<国民性とか民族性とかいう、ナチス・ドイツが大好きだったものが実在するかどうかはともかく、日本人が権威や命令に弱く、個性より秩序を重んじ、自粛や自主規制を好む、という印象は、外国人のジャーナリストなどによく指摘されるところである。とにかく、他人とちがったことをしてはいけない。他の店が休業しているときに、一軒だけ開店していたら、どのような批判や中傷が集中するかわからない。その自粛とやらに、全く法的根拠がないとしても、である。
 若者が奇異な服装をしてみせるとしても、それはあらかじめ広告産業が売り出したファッションを追っているにすぎないのではないか。「流行」などに何の必然性もありはしないのに、それと無縁の人々を「遅れてるう」と嘲笑する精神は、「自粛しないなんて非常識な」「戦争に反対するなんて非国民!」と言いたてる精神と、全く同じである。時流、大勢、同調こそが、この国の絶対神なのだ。子供が小学校にはいって、体育のときに動作がおくれたりすると、教師の叱咤が飛ぶ。「どうしてお前は、みんなと同じようにできないんだ。だめな奴だなあ」みんなと同じように考え、みんなと同じように行動しないものは「変わっている」ではすまない。「劣っている者」「悪い奴」とみなされるのである。かくして、学校では制服を着、外では流行のファッションという制服をまとって、「みんなと同じように」行動する人間ができあがり、就職試験のときなど、全員が同じ髪型と服装で企業の受付に列をつくるというわけだ。
 一九八八年末に、皇居の門前で記帳がおこなわれたとき、その列に並んだ女子高校生が明言した。「こういう風潮には、進んで乗らなきゃ」と。風潮に疑問をいだいたりしてはいけない。バスに乗りこんで、乗りこもうとしない人々を罵倒するのが、日本人としての正しいありかただ、ということである。乗りこんだバスの行方など考えもしないのである。>

 まずひとつ言わせてください。これってフィクション小説に書くべきことですか? エッセイであるとしても、ここまでレベルの低いシロモノは、左翼のオピニオン誌である「論座」や「世界」でも門前払いすると思いますね。「週刊金曜日」でも採用するかどうか。
 「日本人が権威や命令に弱く、個性より秩序を重んじ、自粛や自主規制を好む、という印象」って、それは日本人だけの事ではないでしょうに。それにそういう一面があるから日本は平和なんだ、という言い方もできると思いますが。「権威や命令に激しく抵抗し、秩序より個性を重んじ、自粛や自主規制を嫌う」お隣の国中国がはたして理想的な国ですかね?
「他の店が休業しているときに、一軒だけ開店していたら、どのような批判や中傷が集中するかわからない。その自粛とやらに、全く法的根拠がないとしても、である」これについてはダイエーの例がありますね。何年か前にダイエーは、それまで慣習でやっていなかった1月1日の営業自粛をやめ、正月営業を始めましたが、批判や中傷が集中するどころか、他の店も一斉に「ダイエーに遅れるな」といわんばかりに正月営業を始めました(もちろん、やらなかった所もあります)。おかしいですね~。こんな事があるのでしょうか。
「若者が奇異な服装をしてみせるとしても、それはあらかじめ広告産業が売り出したファッションを追っているにすぎないのではないか」要するに、「若者の流行」というのは、「広告産業の陰謀」であるといいたいわけですね。「陰謀史観で歴史は動かない」んじゃありませんでしたっけ? 第一、上の例と照らし合わせると、新しい流行というものはいったいどのようにして生まれるのか説明がつきません。流行は、ひとりだけ違う格好をしている者から波及する事もあるのですよ。これはいったいどう説明するのでしょうか。「「流行」などに何の必然性もありはしないのに、それと無縁の人々を「遅れてるう」と嘲笑する精神は、「自粛しないなんて非常識な」「戦争に反対するなんて非国民!」と言いたてる精神と、全く同じである」というセリフから、田中芳樹が「流行」とそれを満喫している者を蔑んでいるのが手にとるように分かりますね。
「時流、大勢、同調こそが、この国の絶対神なのだ。」全然違います。そんな事を考えているのは田中芳樹と左翼連中だけです。日本では様々な意見があり、どれに従っても自由ですし、大勢に逆らって自分の意見を主張しても悪とはみなされません。何のために憲法に「言論の自由」が明記されていると思っているのでしょうか。
「みんなと同じように考え、みんなと同じように行動しないものは「変わっている」ではすまない。「劣っている者」「悪い奴」とみなされるのである」私もずいぶん変わり者で周囲の人達に知られていますが、「劣っている者」「悪い奴」とみなされた事はありませんね。現実無視な主張をしないでくださいよ。しかもさらに、
「かくして、学校では制服を着、外では流行のファッションという制服をまとって、「みんなと同じように」行動する人間ができあがり、就職試験のときなど、全員が同じ髪型と服装で企業の受付に列をつくるというわけだ」
と変な例をもちだしていますね。「学校では制服を着」ることのどこが悪い事なのでしょうか? 以前にも国連に「制服は人権侵害だ」などと訴えに行って逆に国連に叱られた生徒がいましたが、制服は生徒の規律を正し、服装について考えなくてもよいという利点がある上に、貧乏な時代には逆に制服があることがよかったという事もあります。また、「流行のファッションという制服」って何なのでしょうか? 「流行のファッション」といってもいろいろありますから、ひとつに統一されるという事など絶対にありえませんし、強制されて仕方なく着ているわけでもありません。「制服は悪いもの」というところで思考停止しているために、訳の分からない主張をしているのではないでしょうね。
 そしてこんな展開の極めつけが「就職試験のときなど、全員が同じ髪型と服装で企業の受付に列をつくるというわけだ」というアホな評論です。就職試験を受けた事がないであろう(実は私もまだ受けた事がありませんけどね(^^;))田中芳樹は、就職の苦労がまるでわかっていないようですね。就職試験は外見と第一印象が命です。ときどきひとりだけ変な格好をして自分を強烈にアピールして採用される人もいますが、それはあくまで例外であり、一般人は少なくとも会社に対して悪印象を抱かせないために、無難な格好をしているのです。礼儀や礼節の問題もあるでしょう。そもそも就職試験でどれほど個性をアピールしても採用されなければ意味がないのですよ。
 最後に、「皇居の門前で記帳がおこなわれた」ことがそんなにいけない事なのでしょうか。当時昭和天皇が病気で今にも死にそうになっている時に、それを心配する事がいけないというのならば、ぜひその理由を教えてほしいものですね。田中芳樹は、誰ひとりとして乗らない赤いバスからひたすら人を罵倒しているようですが、そのバスがまもなく谷底に転落するということを、早く悟ってほしいものです。

 あ~、長かった、次行きましょう。

P160上段~下段
<「日夜、社会の治安を守って努力している警察にむかって、泥棒とは何ですか。あまり失礼なことをいうと、こちらにも考えがありますぞ」
「そんなえらそうな台詞は、誤認逮捕や冤罪事件をなくしてからおっしゃい。いまどき、警察がやることは全面的に正しいと思うような無知な人間が、どこにいると思うの。市民の信用を失ったのは、あなたがた自身の傲慢さが原因なんですよ」
「…………」
「さあ、かたづけるの、かたづけないの? かたづけずに帰るなら、それこそ、こちらにも考えがありますよ。あなたがたが帰ったあと、わたしたちの手で整理して、後日になって証拠を隠滅したなんて因縁をつけられたら、たまりませんからね。どうしたの、早くなさい!」>

 さすがは鳥羽茉理の母親です。創竜伝5のあれをつい連想してしまいますね(これだけで分かるかな?)。この人は自分が警察に捕まる時も同じことをいうのでしょうか。
 しかし日本の警察って、それほど信用がないんですかね?

P166上段~下段
<「これで北東方面にむかうと、今度はソ連空軍のミグさんがお迎えにあらわれるかもな」
「その点はご心配なく。兄さんが行手の空を掃除してくれましたからね。空はもともと軍隊なんかのものじゃない。陸も海もそうだけど……」
 怒りと侮蔑を、続は優雅な声にこめた。飛行機を発明したライト兄弟が、軍用機の出現に激怒したという話がある。「軍人どもは、大空まで人殺しの場所にするのか!」答えは「そのとおり、何が悪い」だったのだ。>

 ライト兄弟もかわいそうに。「軍人ども」に大空を汚された挙句、竜堂続に軍人蔑視のダシに使われるとは……(T_T)。
 飛行機に限らず、発明が兵器として使用されている例は非常に多いんですね。いずれ宇宙だって銀英伝のように戦場になるでしょう。それを否定することは残念ながらできません。人間の技術力が向上すれば、戦場も拡大する事は当然の帰結です。軍人を蔑視しても、何も変わらないとだけ、ここでは申しておきましょう。

P168上段~P169上段
<「あんたたちは、この前の戦争でアメリカと戦ったことを、悪かったなんて思ってないんだろ。いつか復讐してやるぞ、と決心してんだろ。だからこそ文部省は、教科書から『日本が戦争をおこして悪かった』というような記述を消すよう強制してるんじゃないのかい」
 日本国の文部省の初等中等教育局といえば、右翼思想派の巣窟といってよい。特定企業から賄賂を受けとり、責任を妻や秘書に押しつけるような手合が、「日の丸と君が代を神聖なものとしてあつかえ。でないと処罰するぞ」と、学校を脅迫するのである。歴史の教科書に東郷平八郎という海軍軍人を登場させるよう義務づけたのも彼らだ。当時の文部大臣でさえ、その時代錯誤にあきれ、「ひとつの局地戦の司令官で戦争全体は語れない。戦争を開始し、終結したときの日本政府の対応と、その後の社会を教えることで、正しい歴史観が身につく」といって反対した。だが、大臣の反対意見さえ無視して、文部官僚は、復古教育を強引に推進しつつある。「ただ一度戦争に負けたからといって、民族の誇りを失うな。われわれは世界一優秀な民族だ。その自覚をもって祖国に献身せよ」これはアドルフ・ヒットラーという男がもっとも好んだ台詞だった。>

 またナチス・ドイツの悪党をもちだして愛国心=悪のイメージを読者に植え付けようとしていますね。しかしこの社会評論は全く逆効果です。なぜならこれを読んだ中学生はすぐに自分が持っている歴史教科書を確かめ、この社会評論がウソであるという事を見破るでしょうから(私がそうでした(^^;))。
 さて、このあいだ世羅高校の校長が自殺した事からも明らかのように、文部省が「日の丸掲揚・君が代斉唱」を義務付ける一方で、教職員組合の方も「日の丸・君が代強制反対」を校長に押し付けているという現実があります。特に広島県の公教育は左翼団体に完全にのっとられ、中国や韓国も真っ青の反日教育をやっていたのは有名な話です。教育現場では、文部省以上に日教組を始めとする教職員組合が力をもっているという現実を無視して、文部省の初等中等教育局を「右翼思想派の巣窟」と一方的に決めつけ、「特定企業から賄賂を受けとり、責任を妻や秘書に押しつけるような手合」とまで文部官僚を貶め、当然の職務命令を「学校を脅迫するのである」と事実を徹底的に捻じ曲げて解釈する神経は大したものです。そして、
「ひとつの局地戦の司令官で戦争全体は語れない。戦争を開始し、終結したときの日本政府の対応と、その後の社会を教えることで、正しい歴史観が身につく」
などと主張した文部大臣はアホと断言してもよいでしょう。上記の実情を無視している上に、そもそも「正しい歴史観」なんてシロモノなどどこにも存在しません。「歴史観」などというものは国や個人によって異なり、「これが正しい歴史観」などというものはないのですから。それから東郷平八郎が指揮した日本海海戦は単なる局地戦などではありません。これに負ければ、日本は独立を失っていたでしょうし、この戦いに勝った事によって、植民地支配を受けていた国が元気付けられ、独立運動が世界各地で発生するようになった歴史的に重大な戦いだったのですよ。日本の文部大臣ならば、日本海海戦の歴史的意義ぐらい知っていてほしいものです。第一、本当に当時の文部大臣はこんな事を主張していたのでしょうか? まさか田中芳樹のでっちあげではないでしょうね。
 それに田中芳樹自身も歴史人物を前面に出した方が歴史は面白くなるとアルスラーン戦記あたりのあとがきで言っていたのではないのですか? 竜堂終君に訳のわからない主張をさせるくらいなら、歴史教育の面白さを説けばよいではありませんか。

P198下段~P199上段
<「人界……!」
 その呼称が、ドラゴンたちの記憶巣に再生される。人間どもは「地球」と呼んでいるが、そう、はるかな昔、それとも遠い未来。竜王をふくめた天宮の住人たちは青緑色にかがやく水と酸素の惑星を「人界」と呼んでいた。この惑星を美しく清らかにたもつのは、人間どもの責任であり、誇り高い使命であるはずだ。それなのに、人間のなかの強大な者どもは、あたかもそれが権利であるように、この惑星を破壊し、汚染してやまない。あるていど森を切り開いて畑をつくり、都市を築いて自由な文化をうみだすのはよい。だが、奴らは限度というものを知らぬ。まして、もともと自然に存在せぬ物質によって地球を汚染するとは何事だろう。>

 ずいぶんと偉そうに「人間ども」をこき下ろしているのが人間である田中芳樹であるという事実も笑止な限りですが、この手の論調は私が一番嫌いなものです。人間が愚かであると言われても、だからといって人間をやめるわけにはいきませんし、そこまで言われる筋合いはないと逆に反論したくなってきます。確かに人間の発展は愚かな所もあったでしょう。しかしそれを改善していくのもまた人間なのであって、天上界の神々などに救われなければならないほど、人間はどうしようもない種族ではないと私は考えています。

 創竜伝4の批評はこれでおしまいです。「私の創竜伝考察シリーズ」を開始してから、田中芳樹をこき下ろしてばかりいるので、次は少し田中芳樹作品の肯定部分でも批評したいと思います。

PS.管理人さん、
<長崎の本島市長は左翼じゃないですよ。自民党です。>
 なにいいいいい(笑)
 それは知りませんでした。今度はこちらが無知を露呈してしまいましたね。あの発言と、以前「論座」に出ていたという事でてっきり左翼と思っていたのですが。
 それと「私の創竜伝考察9」の批評が抜けていましたので、お手数をおかけしますが、そちらの批評もまとめてお願いいたします。

board1 - No.1013

それ違います

投稿者:しおみ
1999年04月01日(木) 08時15分

細かいことですが。

> 儒教の「怪力乱神を恐れず」の影響もあるのではないでしょうか。

「怪力乱神を語らず」ですよ。

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