初代掲示板過去ログ

WEBRANKING テキストサイト部門 サイトランキング 文学・小説・童話部門 mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

投稿ログ74 (No.1333 - No.1347)

board1 - No.1333

ところで、薬師寺何チャラっての買いなのか?

投稿者:仕立て屋
1999年06月08日(火) 19時25分

 刑事ものらしいですが、イマイチ食指が伸びません。どんなもんだろか?ツッコミ甲斐があるのでしたら、立ち読みしてみようかと思うのですが、、、

 あとそれから、「私の創竜伝考察17」を呼んでふと思ったのですが、氏の歴史観や思想が創竜伝にあるとおりとすれば、ちょっと別の意味で驚きですね。今のご時世、いくら左翼であってもあれほど、奇天烈な事実認識を持ってる方ってそうはいないのではないでしょうか?己の思想を物語りに織り込むってのはままあることですが、あそこまで、ある意味、トリップしてますと、氏がフィクションとされていることにも一理あるなと逆説的に思ってしまいます。つまり、今では夢物語となってしまった若き日の理想の残り香をひとり楽しむための作品という意味で。でなければ、氏ほどの大家がおおまじめにあのような記述をされるはずがなかろうかと思いますね。

board1 - No.1334

お騒がせしました

投稿者:本ページ管理人
1999年06月08日(火) 20時33分

 しばらく所用で出かけていたもので、大変返事が遅れてしまいました。ともかく、結果としてふたたびあとだしの形になってしまったことをお詫びします。

 ・「無意味」について
 「satokoさんの言う通り無意味です」と述べたつもりはないんですが、問題なのはそのように受け取られてしまったような言葉と文脈になっていることですね。つまり、私の主観はともかく客観としてはそのようになっているわけで、この件に関しては、不注意で誤解と混乱を招いたことをお詫びします。
 主観を排してみれば、仕立て屋さんの指摘点も随分と腑に落ちるものだと思いました。思いこみとは恐ろしいものですね。

>しかし、単に、'イレギュラーフィクション評論に対する批判'に対して”西部邁でも網野善彦でもドストエフスキーでも”ってことになるとそれこそsatokoさんがおっしゃられたように”ジャンルを超えた比較はタブー”ってことを私は申し上げたいです

「単に、'イレギュラーフィクション評論に対する批判'に対して”」であれば、正統派である学者でも比較として妥当だと思います。”ジャンルを超えた比較はタブー”と仰りますが、まずはじめにジャンルを超えるタブーを犯しているのは田中芳樹の方なのですから。
 まあ、あえて小林よしのりを比較に用いたのは、小林よしのりの場合は「単に、'イレギュラーフィクション評論に対する批判'に対して”」+αがあるからなのはご指摘の通りですし前にも述べたとおりです。
 もちろん、小林よしのりの場合と、学者の場合では比較の仕方は異なります。私は学者が自説を展開するにあたって憶病なほど慎重であるであることを知っています(テレビ学者の類の例外は除く)。それは学者が事実を積み上げる職業だからです。豪快に真実を提示することで物語のダイナミズムを表現する小説家とは根本的にスタイルが違うのです。田中芳樹は、このスタイルの違いを(意図的か無意識かはともかくとして)明確に破っています。それは例えるならボクシングでのローキックであり、サッカーでラグビーのように手でボールを抱えて走るような行為なのです。
 田中芳樹は、この物語と評論のスタイルの違いを利用(悪用といってもいい)して評論を行い、ルールを守った評論がまず得られないような影響力を得ています。
>「また、管理人さんのおっしゃるサイトの本旨なるものが主に緒言における内容であるのなら、」
>「……コンテンツ8の主旨は、評論ぶっこいてるのに、原典も示さなければ、ノンフィクションの形式もとってないという'単なるルール違反'を批判しているものなのですか?…………ちがうでしょう?田中作品の創竜伝以前のフィクションの名作群があり、比較して創竜伝においてはスタンスが半端で小説としても評論部分が癌となり、評論として見ても原典も明かさず、ノンフィクションの形式を取らず、表現者として不誠実だと主張されてるわけでしょう?つまり、小説家としての田中芳樹を前提にしているのではないのでしょうか?」
 「小説家」であり「表現者」でもある田中芳樹を前提にしています。そして、表現者として不誠実な大きな原因が評論部分である以上は、正統な評論と対比させることもなされるべき事だと思うのです。イレギュラーの評論が不相応の影響力を有している現状に対する打破も、このサイトの趣旨ですから。ですから、「実際、あそこに西部らと比較した文章を挿入してみてください。それでも不自然でないとおっしゃるようでしたら、これ以上言うに値せずとします」とありますが、小林よしのりとの比較が妥当であることをおいといても、けっして不自然だとは思えません(唐突ではあるが)し、本当に「それじゃ、とりわけてこのサイトが存在する意味はありませんし、そんなことは他でもやってることでしょう(っていうか当たり前過ぎて見つけ出すのに困難を極めることでしょう」と説明できるくらい田中芳樹の影響力が失われているのであれば、このサイトの存在は確かに必要ないと思います。しかし、現に田中芳樹の影響力が相当の力を持っている状況であるからこそ、このサイトを私は立ち上げるつもりになったのです。

board1 - No.1335

小林よしのりファンについての雑談

投稿者:本ページ管理人
1999年06月08日(火) 20時53分

ちゃちゃちゃの歴史ボードttp://www.nc4.gr.jp/board/index.fj.html

 で、戦争論の間違いを指摘する方とよしりん擁護派が議論を交わしていますが、私は少々絶望的な気分でもってこれを見ています。
 戦争論の間違いを指摘する「+α」さんは統計などの一時資料をも活用し、きわめて理路整然と戦争論の間違いや誇大表現を喝破しています。私が見る限り、最強のネット論客に分類できると思います。
 対するよしりん擁護派の理論があまりにも情けない、というか、ほとんど絶望的です。
「戦争論はマンガなんだ。そんな批判するなんてマンガの読み方を知らないんじゃないのか」
「戦争論が評論だったらその批判は妥当かもしれないが、戦争論はあくまでもマンガだからそんな批判をするのはおかしい」
「サヨクやあんたにはわからない」
 etcetc……(詳しくは原文を見ていただきたい)

 田中芳樹ファンが創竜伝を養護する論理と寸分違わず一緒ですね。

 これが、小林よしのりファンサイトだったら、まだいいですよ。しかし、小林よしのりとは距離を置くちゃちゃちゃにおいてあのような擁護論がまかり通る現状には、目の前が暗くなります。正直言って乗り込んでいきたい気分です。
(とりあえず自分のサイトの更新できない状況でそんなことをするわけにはいきませんけど)

board1 - No.1336

RE.1331 

投稿者:本ページ管理人
1999年06月08日(火) 21時05分

)>ちなみにアメリカの新聞が「敵の敵」をいかに美化しがちかは、ムジャヒデーンやコントラを参照。

 創竜伝でも言っているんですけどねぇ。アメリカはイ・イ戦争の時はイラク国内の人権侵害を無視してサダム・フセインを英雄のように言っておいて、湾岸戦争の時は悪魔であるかのように評価を変えたって。

board1 - No.1337

Re:1335/あぶね~ダブルとこやった(^^;

投稿者:仕立て屋
1999年06月08日(火) 22時05分

 私もその一連の投稿をこっちに転載しようか迷っていたんですけど、同じとこに目をつけられてたようですね。
 やはり、読む人がどのようなスタンスに立つかによって受け止め方もサマザマってとこですか?基本姿勢を保つことは、その発言に統一した信頼度を持たせるのに必要なことですが、柔軟性や客観性、そしてその客観性を実現するための想像力を磨かなければ基本姿勢ってのも害毒になり兼ねないということでしょうね。
 それにしても、こうも逆バージョンが見事にはまる投稿(nc4日本茶掲示板における)ってのも怖いもんですね。あれを見て私、失礼ながら笑っちゃいました。勝手に転載しても良いものか迷っちゃいましたが(ネットの作法に疎いもので)、「乗り込んでいきたい気分」ってのには同感です。

board1 - No.1338

久々のまとめレス

投稿者:冒険風ライダー
1999年06月09日(水) 11時14分

 う~ん、久々の「私の創竜伝考察シリーズ」、いろんな返事が返ってきていますね。
これだけでも投稿に意義があったというものです。

>M野さん
 大変お待たせしていたようで申し訳ありません。5月は結構忙しかったので書く暇がなかったものでして。それにスタンスもある程度変える必要もあるかと思いましたので、少し見直しをしておりました。
 創竜伝7の中国礼賛は尋常なレベルではありません。5巻で天安門事件にふれて「非武装の市民を軍隊を使って虐殺するような権力体制が実在することを、世界の人々は思い知らされたのだ」と自分で言っておきながら、あんな礼賛記述をする神経は私には全く理解できませんね。今回は特に問題な部分だけを取り上げてみたのですが、様々なところで「これでもかっ!」とばかりに中国を礼賛しているのはちょっとねえ……。
 創竜伝7は間違いなくあれのためにつまらなくなっているのですが。

>新Q太郎さん
 私の投稿についての批評、そして間違いのご指摘、ありがとうございます。相変わらず鋭いですね。批判文も私の文章より説得力があります。まだまだ私も修行が足りんか(-_-;;)。

>P31上段~下段
 これはやはり弱かったか~(T_T)。朝日新聞あたりがこれを見逃すはずがないと思ったので書いたのですが、蒙古連合自治政府については私もあまり知らなかったからな~。引用だけに留めておけば良かったかな?
 それと関東軍が麻薬を扱っていたのは知りませんでした。勉強になります。

>P61上段~下段
 「1931~1945」というのなら「15年戦争」ってきちんと言ってほしいものです。日中戦争ではやはり「1937~1945」でしょうからね。普通はやはりそう解釈するものですよ。私も小学校でそう習ったし。
 それと盧溝橋事件についての記述は渡部昇一氏あたりから引用してきたのですが、彼は「中国側の記録にも「劉少奇同志の命令でやった」と書いてある」とはっきり断言していますからね。田中芳樹に対するアンチテーゼとして書いたのですけど、事実はどうなんでしょうね?

>P64下段
 中国人を礼賛するやり方と、日本人を罵倒するやり方は全く同じなんですよね。画一的に評価するという点で。結果は全く正反対ですけど。

<ただ、半分は私も田中氏の評価に賛成なのです。というのは私は、中華人民共和国時代を「毛沢東王朝」とそれを簒奪(笑)した「トウ小平王朝」に分けて考えておりまして、前者は人間が尊厳をかけて対決すべき「(北朝鮮のような)全体主義国"」後者はインドネシアや朴時代の韓国ような「開発独裁国家だとみなしています。さまざまな問題を抱えつつも、「共存可能な敵」として、また内政的にも合格点に近いものをトウ小平王朝は持っていると考えます。>

 しかし田中芳樹の評価は全く逆なんですよ(^^;)。彼は毛沢東を7巻でヨイショしている一方、5巻では明らかにトウ小平としか思えない人物を「愛国心がどうのこうの」と非難していましたから。
 私も毛沢東よりはトウ小平の方が評価できると思うのですけどね~。トウ小平王朝2代目皇帝(笑)江沢民はどちらかというと毛沢東に近いような……。

<あっ、これは反論のほうが違う。香港は租借ですが、「香港島」は永久租借地だったから返さなくても英国はよかったんです。しかし硬軟まぜた中国の外交が成功し、全面返還にあいなったのです。その駆け引きはは彼らの見事な成功ですね。>

 うっ、これも知らなかった……(T_T)。以前イギリスと中国が香港問題でもめたという話は聞いた事があったのですが、それって「香港島」のことだったのですね。何をもめていたんだろうと考えていましたが。
 それにしてもまぎらわしい名前ですね。「香港」と「香港島」ってのは。

<「全体の感想」
しかし、黄土のドラゴンてこんなにひどかったかな?このへんから読む気しなくなってきて、斜め読みだったからなあ・・・。>

 まだまだひどくなりますよ(^^;)。中国礼賛と反日評論では7巻が一番ひどいですからね。
黄老というキャラクターもいることですし。

>仕立て屋さん
 「薬師寺涼子の怪奇事件簿」シリーズは一応刑事ものとありますが、実際の所は「極楽大作戦」のような「妖怪退治」です。1巻「摩天楼」の社会評論は創竜伝のアレをパクッてきただけでしかありません。2巻はほとんど社会評論はありませんがストーリー自体がくだらないし。まあその分ツッコミがいもあるでしょうが。
 あのシリーズは「絵にだまされて買った」という苦い思い出があるんですよね(T_T)。あれのイラストを書いている垣野内成美氏は、かつて私がハマッたゲームソフトのキャラクターデザインを担当していたため、それにつられてつい買ってしまったらあまりにもくだらなかったという、懐かしい思い出が……。まあその腐れ縁で2巻も購入してしまいましたが(^^;)。
 あれは「スレイヤーズ」と「極楽大作戦」を読んだ後に読む事をお勧め致します。「ああ、ここはこれのパクリか」というツッコミができて面白くなりますから(というよりも、それ以外に面白くする方法はない)。

<氏の歴史観や思想が創竜伝にあるとおりとすれば、ちょっと別の意味で驚きですね。今のご時世、いくら左翼であってもあれほど、奇天烈な事実認識を持ってる方ってそうはいないのではないでしょうか?己の思想を物語りに織り込むってのはままあることですが、あそこまで、ある意味、トリップしてますと、氏がフィクションとされていることにも一理あるなと逆説的に思ってしまいます。つまり、今では夢物語となってしまった若き日の理想の残り香をひとり楽しむための作品という意味で。でなければ、氏ほどの大家がおおまじめにあのような記述をされるはずがなかろうかと思いますね。>

 アレが本気だったらホントに怖いけど、小早川奈津子の記述と違ってギャグが全く混入していませんから、その可能性も否定できないような……(^^;)。
 それに仕立て屋さんの言う通りならば、「今では夢物語となってしまった若き日の理想の残り香をひとり楽しむための作品」などというシロモノを売り出さないでほしいものですけどね。

board1 - No.1339

鳳 杏樹さんへ

投稿者:冒険風ライダー
1999年06月09日(水) 11時16分

 なるほど、確かに田中芳樹は書きたいものを書いているだけかもしれません。しかし私が取り上げているのは「フィクションの皮をかぶった、現実世界に対する社会評論」です。創竜伝はフィクションですが、私は創竜伝の社会評論は「ノンフィクション」とみなしています。そうであるならば「なぜそうなったのか」という「実証的検証」は絶対に必要ですし、少なくとも一方の観点だけから論じるのは不公平でしょう。ましてや「現実世界に対する社会評論」である以上、ウソをいってはいけませんし、フィクションの影に隠れて悪意に満ちた記述をするのは反則です。

 かの社会評論でも「「日の丸・君が代は法律でさだめられた国旗・国歌ではない」と事実を明記した教科書が、文章の削除を命じられた」という点だけを強調し、いかにも「文部省=悪」のような記述をやっていますが、文部省が「文章の削除を命じる」ほどの権限を教科書会社に対して持っていない事、文部省がそんな行動に走らざるをえなかった理由のひとつに、教育現場で文部省以上の権力を持つ日教組が反日教育をしていることがあるということについては一言半句もふれていません。その態度が「一方で積極的な嘘をつきながら、もう一方ではつごうの悪い事実を隠す」「ナチス・ドイツのやりくち」であると批判したのです。

 ここでの「ナチス・ドイツのやりくち」というのは「一方で積極的な嘘をつきながら、もう一方ではつごうの悪い事実を隠す創竜伝の社会評論のやりくち」を指しているのであって、それ以上の意味はありません。別に田中芳樹が言論弾圧をしているとは一言も言っていませんし、「批判の自由を奪っている」とも言っていません。

 ただ、影響力という点では「読者に対する影響」というのは非常に大きいのではないでしょうか? 私もかつてはもろに影響をうけていましたし。影響力の大きさではともかく、影響をうけて田中芳樹の主張を鵜呑みにする人は結構いるのではないかと思います。以外に田中芳樹の影響力ってのは大きいものですよ。国家レベルではないにしても。

 後、日の丸・君が代については、彼は存在自体を否定していると思います。別の社会評論でも、この「日の丸・君が代」を教えるということをことあるごとに否定していますし(創竜伝4 P168 & 創竜伝5 P148)、しかもこれらも「文部省の強制」というのだけを強調していますから。
 それに100歩ゆずって鳳杏樹さんのおっしゃるような「まじめな問題提起」をしているとしても、それに乗じて文部省を「ナチス・ドイツと同じ」とまで酷評するのは言い過ぎでしょう。検証もしない上にこんな事を言っているのでは、建設的批判どころか「ただの誹謗中傷」ととられても仕方がないと思いますがどうでしょうか。

board1 - No.1340

そうばかりでも

投稿者:不沈戦艦
1999年06月09日(水) 14時17分

>田中芳樹ファンが創竜伝を養護する論理と寸分違わず一緒ですね。

 これが、小林よしのりファンサイトだったら、まだいいですよ。しかし、小林よしのりとは距離を置くちゃちゃちゃにおいてあのような擁護論がまかり通る現状には、目の前が暗くなります。正直言って乗り込んでいきたい気分です。

 確かに「あれはマンガだから」という反論が多いですけど、そればかりでもないですよ。Tigershark氏の歴史ボード7501番をご覧になってみて下さい。どちらかと言うと、「マンガ云々」ってのは若い人が多いみたいですね。EauRouge氏などは大学生ですし。+α氏の資料調査は確かに優れていますが。私は「戦争論批判、またか」と思って、あんまり興味がなかったんで今までほとんど読んでいなかったんですが。そんなに嘆く程でもないと思いました。

 でも、+α氏は「個と公」という戦争論のテーマ自体には、全く踏み込んでいないように思えましたが。「それ以前に事実をちゃんと把握すべき」というのはそうでしょうけどね。でも、その事実認識自体、右派と左派で言うことがまるで違うから(南京事件がいい例)、ややこしいんですけど。石井さんが乗り込んで行っても構わないとは思いますが時間が無いですか?

 それと、+α氏の間違い指摘を、小林よしのり氏に正確に伝達したら、修正に応じると思いますがいかがでしょう?「俺の方が正しい」と開き直るとは思えないんですが。もちろん全部飲むかどうかは解りませんし、議論にはなるでしょうけど。田中芳樹だったらそうはいかないでしょうがね。

board1 - No.1341

薬師寺涼子>仕立て屋さん

投稿者:水野忠右衛門
1999年06月09日(水) 14時52分

No.1333 仕立て屋さん、こんにちは。

「薬師寺涼子の怪奇事件簿」シリーズについて。
No.1338で冒険風ライダーさんが要約してますが、私なりの感想など。
あくまで感想なので、参考になるかどうかわかりませんが。

 お話は、冒険風ライダーさんのおっしゃる通り妖怪退治物です。ただ、妖怪退治のくだりは、週間連載コミック1回分程度の薄い内容しかありません。
 でも、私はこの作品結構好きです。サディスト薬師寺涼子女王様と、マゾヒスト予備軍泉田準一郎(下僕その1)のドタバタラブコメとして読んでですが。
 私は「極楽大作戦」も「スレイヤーズ」も知らないのですが、なんとなく「押井守のうる星やつら」と「古畑任三郎」を足して2で割って創竜伝風スパイスをちょっぴりふりかけたという印象を受けました。
 それと、小説を読んだというより、コミックを読んだような感じでした。田中芳樹作品のなかでは、創竜伝の次に「悪ノリ(もしくは手抜き)」小説であることは間違いないと思います。

board1 - No.1342

では、立ち読みが良しですね

投稿者:仕立て屋
1999年06月09日(水) 16時53分

冒険風ライダーさん、水野さん、ご返事ありがとうございます。

 「極楽大作戦」ってGS美神のことですよね。それを聞いて滅茶苦茶
イメージ想像できますよ。これで、ラブコメ+妖怪退治でしかも妖怪退治
の部分が薄っぺらいってことですので大方の予想はつきます。あと、うる
星やつらと古畑任三朗を足して2で割った上に創竜伝をのエッセンスを加える
となるとアヤシ度200%ですね。うる星やつらってのはやはり桜先生(だっけ
?)が古畑と言うわけですな。あ~~キャラ萌ェ~ってことですか?ヒヒヒ~。
 まぁ、田中研究?のつもりで読んでみます。案外おもしろいかもしれんし(
だが、金は出さぬ~)。

 ところで、田中作品をざっとみたところ、氏の作品におけるオリジナリティー
の発揮処(および、その質)と作品自体の完成度には明確な相関関係があるよう
なので、近いうちにまとめてみたいと思います。

board1 - No.1343

>そうばかりでも

投稿者:本ページ管理人
1999年06月10日(木) 15時01分

> 確かに「あれはマンガだから」という反論が多いですけど、そればかりでもないですよ。Tigershark氏の歴史ボード7501番をご覧になってみて下さい。

 もちろん良質な議論があることも承知していますし、ちゃちゃちゃ常連の不沈戦艦さんが弁護したくなるのも理解しています。ですが、『「あれはマンガだから」という反論が多い』のが最大の問題なんですよ。小林よしのりや戦争論をもっとも最悪のボトムで弁護するのが、この論理ですから。
 この弁護の論理は、朝日新聞の戦争論批判社説なんぞより、強烈に戦争論にダメージを与えるってことに、気がつかないのでしょうか(余談ですけど、もしも私が朝日の記者の立場でしたら、戦争論の個々の間違いをさんざん指摘したあげく、最後に「戦争論はマンガだから仕方ない事だ」とほめ殺し的弁護で締めます。あの社説は内容的にも戦術的にも稚拙でしたな)。戦争論を創竜伝のレベルにまで貶めるものを、この弁護は持っています。

>「マンガ云々」ってのは若い人が多いみたいですね。EauRouge氏などは大学生ですし。

 若いと言うことは免罪符にならないし、またしてはならないと思います。私もへっぽこ大学生ですけど、それを言い訳にしたくないですし。

>でも、+α氏は「個と公」という戦争論のテーマ自体には、全く踏み込んでいないように思えましたが。「それ以前に事実をちゃんと把握すべき」というのはそうでしょうけどね。

 歴史ボードで『+α氏は「個と公」という戦争論のテーマを論じてないからダメだ』という反論もありましたが、あえて『個と公』というテーマに触れず、局地的な各個撃破でもって戦争論の信頼性を批判するという戦術を採った+α氏は賢いと思いますよ。大体、相手を批判するのに相手のテーマを論じなければならないと言う話はないし(だとしたら創竜伝の批判はほぼ不可能)、『個と公』なんて抽象的な「真実」を論じ出したら、それこそ水掛け論になることは目に見えています。

>その事実認識自体、右派と左派で言うことがまるで違うから(南京事件がいい例)

 事実自体はきわめて中立的です。南京事件の場合も、殺害という「事実」があったこと事態は、左派も右派も共通していることでしょう。それが左派の「虐殺」、右派の「正当な便衣兵の処置」という「真実」の解釈で分かれているだけで。
 もちろん、あの事件での被害者が30万人だった、という類の「事実」を歪めているのではないか、という議論もあります。しかし、+α氏はその事実検証を、一次資料も使ってきわめて根元的なところから証明しようとしていると思うのですが。

> それと、+α氏の間違い指摘を、小林よしのり氏に正確に伝達したら、修正に応じると思いますがいかがでしょう?「俺の方が正しい」と開き直るとは思えないんですが。もちろん全部飲むかどうかは解りませんし、議論にはなるでしょうけど。田中芳樹だったらそうはいかないでしょうがね。

 田中芳樹がどういう態度をとるかも含めて、仮定を前提にした議論は留保しておきます。

board1 - No.1345

価値自由

投稿者:俺様ランチ
1999年06月10日(木) 16時29分

 断っておきますが、冒険風ライダーさんだからツッコミを入れるわけではありません念のため。

 冒険風ライダーさんの
> なるほど、確かに田中芳樹は書きたいものを書いているだけかもしれません。しかし私が取り上げているのは「フィクションの皮をかぶった、現実世界に対する社会評論」です。創竜伝はフィクションですが、私は創竜伝の社会評論は「ノンフィクション」とみなしています。そうであるならば「なぜそうなったのか」という「実証的検証」は絶対に必要ですし、少なくとも一方の観点だけから論じるのは不公平でしょう。ましてや「現実世界に対する社会評論」である以上、ウソをいってはいけませんし、フィクションの影に隠れて悪意に満ちた記述をするのは反則です。

 この文章の
”一方の観点だけから論じるのは不公平でしょう。”
 がちょっと引っかかりました。

 この部分を完全中立にやれる人っているんでしょうか?
 例えば廬溝橋事件の話で冒険風ライダーさんは論拠を渡部昇一に求めていましたが、彼がガチガチの右だと言うのは誰でも知ってます。こういう人の発言だけを取り上げてる時点で既に「一方の観点から論じ」ているとは言えないでしょうか?
 この場合、完全に中立的に論じようとするなら、右派の意見と並べて「左派にはこういう意見もある」とするのが正しい方法ではないでしょうか。

 皆さん誰も彼も「自分は右でも左でもない、あくまで中立的に意見を言っている」と主張する事に躍起ですが、もうちょっと自分のスタンスを開き直っちゃっていいんじゃないでしょうか。
 ええと、ウェーバーの「価値自由」ってのを前に聞いたんですけど要約すると「どんな学者も物の見方に偏りが出る。重要なのは偏りを無くそうとムキになる事ではなくて、自分に偏りがある事を自覚することだ」みたいな意味だったと思います。

 私は朝日新聞大好き人間ですが、そういうのを一般的には左翼と呼ぶという事は自覚しています。
 自分が右である事を否定しようとして話の説得力を弱くしてしまうよりも「私の意見は右ですのでどうかその辺考慮に入れた上で読んで下さい」とやった方がウケると思うんですがどうでしょう。

 と言っても、私の言いたいことは結局いつもと同じ、「読む人が右か左かによって真実が変わってしまう類の事を客観的悪として論じることには無理があるから、だったら扱わない方がいい」という事なんですけどね。日の丸の話とか。

 重ねて言いますが、別に冒険風ライダーさんだから意見したわけではないですよ。ただ「右の立場から左(芳樹)を断罪する」人には反論したくなり、それがたまたま冒険風ライダーさんだったというだけです。

board1 - No.1346

お笑い作家としての田中芳樹

投稿者:俺様ランチ
1999年06月10日(木) 16時55分

 薬師寺涼子に関するいくつかの書き込みを読んでいて気づいたんですが、私が創竜伝を今までつまんないとか思わなかったのは、お笑い描写が面白かったのでその印象が強かったからみたいです。

 銀英伝読んでた時も同盟側のお笑い日常場面なんかかなり好きでした。思い出したら私の田中芳樹への評価は長い間「専制主義対民主主義なんて重いテーマを扱うわりにハイレベルのお笑い描写を書ける作家」というものでした。
 だから、創竜伝を初めて読んだときも「同盟の日常場面やアルスラーンみたいな、お笑い場面の割合が増えてお得」って感じでした。

 そこで、創竜伝大嫌い派の代表としての管理人さんや冒険風ライダーさんにぜひともお聞きしたいと思っていたんですが、田中芳樹のお笑い描写にはどう評価を与えてられるのでしょう?あの手の描写、不必要とかつまんないとかだとお思いですか?ついでにお聞きしたいのですが、「好きなギャグマンガ」教えていただきたいのです。

 今更言うのもなんですが、お笑いを書く作家としての田中芳樹はかなりハイレベルだと思うんですよ。プロのギャグ漫画家と比べたらそりゃあツライですが、繰り返しますが「重い問題を扱いつつなおギャグも書ける作家」としてみた場合には、小林よしのりなんて目じゃないと思うのですよ。・・・私がまだゴーマニズム宣言全巻揃えていた頃、「ゴーマニズム人気に乗じて、ヤンマガで小林よしのりが新連載!」と知り、期待して読んでみた「次元航海記」のあのつまんなさ・・・。案の定打ち切りだったし。

 小林と田中を比べる理由として「どちらもエンターテイナーと評論家を両方やってる」事が挙げられます。が! 断言しますが、論客としてはともかく、ギャグ漫画家としての小林は完全に死んでます。論客としての小林は田中の300万倍誠実かも知れません。が、ゴーマニズムで「わしは評論もできてギャグマンガも書ける!」といまだに言っているのは滑稽でしかありません。「笑わせる能力」について言えば、完全に涸渇してる小林と比べて田中は薬師寺シリーズを見ればわかるようにまだ生きています。っつっても「薬師寺シリーズは薄っぺらい」というのには同感ですが。

 思うにですね、創竜伝をつまんないつまんない言われるのは、「お笑いを受け取るセンス」の大小も関係あるんじゃないでしょうか?
 創竜伝を「ストーリー40点、お笑い30点、社会評論30点」で100点満点で採点した時、お笑いの30点分を初めから捨ててしまうのはちょっとかわいそうなんじゃないか、と。

 いや、社会評論がつまんなくしてる、という主張はわかるんですが、なんか悪い部分だけをあんまりにも増幅し過ぎなんじゃないか、と。別に大学の授業で教科書に使うわけじゃなし、エンターテインメント作品としてそこまで悪し様に言われるものじゃないのではないか、と思ったのです。

 反論、「そうは言っても創竜伝の社会批評は度を超していて・・・」というのはできれば無しでお願いします。もうそれは耳タコですので。

board1 - No.1347

その前に

投稿者:仕立て屋
1999年06月10日(木) 18時35分

 毎度、仕立て屋です。

 俺様ランチさん、エンターテイメントの一面、「お笑い度」に着目して田中作品を考察
するとは、なかなかユニークな切り口ですね。

 で、ギャグの評価というのには非常に個人差があるため(たとえば、私は関西人なので
創竜伝が”純粋な意味でのお笑い”として評価できるか?ってのには読み返してみる必要
がありますが、イマイチ、ピンとこないんですよね)、なかなか比べにくいのでは?
 ですから、もし、比べるにしても、まずは俺様ランチさんが創竜伝の中でどの部分を”
お笑い”として評価されているのか、2、3具体例を示されたほうが、よりわかりやすくな
るかと存じますが。いかがでしょうか? 「お笑いを受け取るセンス」の大小にも関係が
あるとするならば俺様ランチさんがどのような路線のギャグに対して”おもしろい”とお
感じになるかによって俺様ランチさんのギャグセンスも推し量れるというものでしょう?

 ちょっと興味深い話題なのでくだらぬカットインでした。

WEBRANKING テキストサイト部門 サイトランキング 文学・小説・童話部門 mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加