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投稿ログ58 (No.1115 - No.1124)

board1 - No.1115

ちょっとツッコミ

投稿者:北村 賢志
1999年04月17日(土) 09時42分

アッテンBONOさんへ
>例えば、銀英伝ではたかだか数百億の人口規模で、数十・数百万単位の戦死者が出る
>「小競り合い」を100年以上も、それも毎年のように行っているという設定や、

 外伝3巻の記述からするとそれほど大規模では無かったようです。
 正確には分かりませんが、戦死者の平均は精々年間100万人ぐらいでしょう。小説本編が始まってからの犠牲がそれまでと比べても多すぎる、と見た方が良いかと思います。
 そう考えると日本の交通事故死者が年1万人ですから、実のところ同盟市民が戦死する可能性は日本において交通事故で死亡する確率と同程度ということになります。
 実際、アムリッツァの犠牲者2000万人にしてもスケールを考えると、第二次大戦最大の戦闘であるクルスク戦で独ソ両軍が被った損害よりも少ないぐらいです。
 平時の犠牲ならいざ知らず、常に戦時体制に有ることからすると、そう無茶でもありません。
 むしろその後、内戦があったとは言え、同盟軍がろくに再建できていなかった方が疑問でしたね。

 しかし詳細に読めば誰でも気付くように、田中氏は艦隊の数をすぐに忘れる悪癖があります。それも「アムリッツァ」「バーミリオン」「イゼルローン回廊」と言った話の根幹に関わる重要な戦闘で明らかに数を誤認して書いてあるところには随分首をひねらされました。
 いくら「ハードウェア」に重きを置かないからと言って、作者が同じ巻の中で書いたこと忘れてどうする、とツッコミを入れた記憶があります。

冒険風ライダーさんへ
>ところで「神聖真理教団」ってのは、どこの宗教団体がモデルなのでしょうね。

 私見ですけど、雁矢哲「野望の王国」における最後の敵である「天星」ではないでしょうか?
 この作品は東大生の主人公が親友とコンビを組んでのし上がるピカレスクものですが、最後に親友の命と引き替えに権力を獲得するところは、銀英伝2巻の元ネタの可能性もあります。
 ただこれは既に絶版で、私も古本屋にてかじった程度しか読んでないので、全くの的外れかもしれません。詳しい人はぜひツッコミを入れて下さい。

board1 - No.1116

私の創竜伝考察 まとめレス

投稿者:石井由助
1999年04月17日(土) 13時10分

>体制がひっくりかえることのどこが「社会派的」であるのか、ぜひともその考えをうかがいたいものです。

 まあ、社会派的なことは社会派的なんじゃないですか。その中身はともかくとして。
 それよりも、「社会派的な発言をすれば知的で偉い」と思っているようなスノッブさが感じられてイヤですね。どんなに社会派的な発言をしても、内容が伴っていなければ意味がないはずですが。

>企業の労働分配率

 私も限りなくいかがわしい感じを受けますが、反論できない批判は出来るだけ控えた方が無難かと思います。
>日本のサラリーマンは楽ではなく、彼らの忍耐の上に企業だけが脂ぎり、肥えふくれていく
 というのはぶったたかれても良い表現ですね。サラリーマンならともかく、長者番付常連の作家が言っても説得力まるでゼロですよ。更に、それよりも悪いのは、心の底で「サラリーマンが酷い目に遭っていて欲しい」という希望が見え隠れしているあたりです。サラリーマンと会社の関係が良好だったらお得意の大企業&日本批判が出来なくなってしまいますものね。
 予断を承知で言えば、このあたりどうも佐高信の影響を感じるのですけど……

>田中芳樹は、政治家が選挙にどれだけ金を使うのか知っているのでしょうか。私はよく知りませんが、なんやかやで最低1000~4000万ぐらい使うでしょうね。はましてや当時は中選挙区制だったのですから、選挙に当選するにはかなりの金が必要だったはずです。

 意見そのものにはおおむね同感ですけど、「私はよく知りませんが」「はずです」は不用意ですからやめた方がいいでしょう。これを続けると、検証をしない田中芳樹の論を左右ひっくり返しただけになってしまいますよ。

>日本の大企業がいかに国内の消費者をばかにし、反社会的な手段で暴利をむさぼっているか。アメリカ合衆国政府の調査によると、日本製のカメラレンズがニューヨークでは東京の半額以下で買えるという。その一事だけでも明らかである

 国内の消費者をばかにしているのはともかく(私はそう思っちゃいませんが)、「反社会的な手段で暴利をむさぼっている」のは「その一事だけで明らか」じゃ全然ありません。実際のところは円高ドル安のご時世でしたから、冒険風ライダーさんの仰るとおりでしょうね。

>そのように歪んだ醜怪な経済界をささえる日本のサラリーマンは、賃金が世界一高いといわれている。嘘である。それは残業や休日出勤などで労働時間が欧米よりはるかに多いからであり、一時間ごとの給与を比べれば、たちまち世界一から転落する。さらに、購買力平価、つまり同じ金額でどのような商品が買えるかを比較すると、世界で二〇位以下になってしまう。物価が異常に高いからである。日本とアメリカ、両国政府の共同調査によれば、東京の物価はニューヨークの物価より40パーセントも高い。それは土地や住宅の価格を除いてのことである。普通のサラリーマンが一生勤勉に働いて、自分の住む家を買うこともできないような社会がまともな社会といえるかどうか、考えてみるのもたまにはよいかもしれない。

 まあ、また酷い駄文ですね。物価に関しては、日本に不満のある部分はたくさんありますが、それはおおむね日本が貿易立国で資源がないという理由からでしょう。食品を例に取れば、アメリカの大農場で栽培されたものと日本の小規模農家が栽培したものが同じ値段であるわけがありません。また、質の問題もあります。単純化して言えば、カリフォルニア米と魚沼産コシヒカリを比較してコメの物価をはかることが妥当か、オージービーフと松坂牛の値段を比較することが妥当か、という問題です。アメリカの調査だと、このあたりのことを無視している場合が多いですね。
 とっちみち、田中芳樹のように社会や企業が悪いんだ、というのは珍妙な理由です。じゃあ、規制緩和してアメリカからの貿易自由化を受け入れれば物価もずいぶん安くなるでしょう。ただ、規制緩和は絶対善じゃないですよ。安いけれど、OPPまみれの食べ物ばかり食べられますか? それと、物価を安くするために小規模農家や中小企業が潰れても良いですか。現在の日本の政策が良いとは思いませんが(特に農業政策は酷い)、物価が安いと言うことにはリスクが伴うということは認識してもらいたいですね。問題はあっても現在の政策はそれなりにベターなものです。
 土地と住宅の価格については、アメリカと日本の面積比を考えてくれとしか言えません(笑)。
 それにしても、ここの部分が出たら言ってやろうと思っていたのですが、「日本のサラリーマンは、賃金が世界一高いといわれている。嘘である」とか購買力平価とか物価の違いを指摘しているクセに、自衛隊に関しては「軍事費の金額は世界一高い」と書く神経がどーしても理解できません。

>ここに書いてある人物達を、まるで知ってて当然みたいな書き方を田中芳樹はしていますが、これらの人物を知らない私にはどんな比喩的表現をしているのかさっぱり分かりません

 う~む、田中芳樹の文章も相当アレですが、知らないことをあえて誇示するのはどうでしょうか。

>ごく手近な例でいうと、運動会の予行演習のとき足なみがそろわなかったという理由で小学生をなぐりつける体育教師がそれだ

 センセ、その例え、全然手近じゃない(^_^;)
>体育教師は権力者ではないのですよ。体罰を否定したい気持ちは分かりますが、全国の体育教師に対して有害な偏見を読者に持たせるような記述はやめてください。
 というのは全くその通りですね。よく、革新勢力が差別的な描写をしたという理由でマンガを発禁、回収騒ぎにすることがありますが、これも職業に対する差別だからそうしてもらいたいです。そして、「これは権力の陰謀だ。体育教師に対する差別が何故悪い」とのたまって欲しいです。
 いいですか。発禁にするのは文部省や保守勢力ではなく、貴方の思想のバックボーンになっている革新思想ですよ。センセ。

>P126下段~P127上段
><「いじめ」という行為の構造…

 田中芳樹の世界観がよく現れていますね。>階層社会それ自体を否定している というよりかは、階層社会の流れが一方的だと思いこんでいるようです。
 だから、冒険風ライダーさんが指摘するような日教組のような勢力は眼中にないのだし(締め付けられる教師達で統一!!!)、世の中には虐げる人と虐げられる人が居るという病んだ二元論しか出てこないわけです。大体、先の例だと文部省を締め付けているのは誰なんでしょうね。どんどん遡っていくと、源流は必ずあるはずですけど、それは誰ですか?

>P127上段~下段
><もともと日本は個人の責任というものが厳格に追及されることのない社会であるようだ…

 私はこの井沢氏の説には腑に落ちないものがあるのですが、それは置いておきましょう。「なぜ」というものをきちんと説明すべきではないのですか? というのは同感です。
 それにしても、「みんなが平等に悪かった、みんなで反省しよう」というのがそんなに変ですかね。田中氏は東欧の変革を起こした市民とやらを褒め称えていますが、レーニン像を引き吊りおろしたのが市民なら、70年前レーニンを支持して持ち上げたのは誰ですか?

>「自分の資産を費いはたした政治家」や「生活に困窮して生活保護を受けるようになった政治家」なんて、私に言わせれば政治家失格ですよ。自分の財産管理もできていないってことではないですか。それに「豪壮な邸宅と別荘をかまえる」ってのは、国民に政治家の権威を示したり、外交や政治家同士の話し合いの場として使用するといった、政治的な意味もあるのではないのですか

「自分の資産を費いはたした政治家」や「生活に困窮して生活保護を受けるようになった政治家」が立派な政治家? いやいや、田中センセ。敬服いたしますな。その言や良し。ならば、「自分の資産を費いはたした小説家」や「生活に困窮して生活保護を受けるようになった小説家」こそが立派な小説家ですな。あれだけ人様を批判しておいて「過去の遺産を最大限に活用してどれほど多くの利権をあさり、富をむさぼるか、それが職業であり、生きがいなのだ。」じゃマズいでしょ? それと、これは他人の庭を見て妬みを言いふらすようなものだからあまり言いたくないのだが、あんたの家より立派な邸宅の政治家が何人いるか数えてみなさい。

>P145下段~P146下段
><この日、始は、白楊学院で…

 たしかにあほらしい(苦笑)。前に新Q太郎さんから知り合いが仏国書院の本をリクエストして駄目だったという話がありましたが、そんなものでしょ。私の知り合いでも何を思ったか「SMスナイパー」をリクエストしてやんわりと断られた人が居るし。

>交通安全のキャンペーンでさえ、保険金の多さに音をあげた損害保険会社の思惑がからんでいるというんだからな
> そしてそういう実情を批判すると、たちまち御用文化人が動員されて、「日本の悪口をいう奴は愛国心がたりない」という。そういう権力維持のためのシステムが完成されているのだ

 ほほう。実状ですか。ふーん。
 こんな真偽も定かでない(というより嘘っぽい)戯れ言を「実状」とか書く様は批判されて当然だと思いますけど、それを批判すると「お前は愛国者の御用文化人だ」とかいって批判を封殺して無視するんでしょう?

>続が皮肉っぽくいった。
>「北京の天安門で何千人もの市民や学生を虐殺した老独裁者がいったそうですよ。奴らは外国をほめて祖国の悪口ばかりいう。愛国心教育がたりなかったのがよくない、とね」

 こういっちゃ何ですけど、どうして続って人気があるんでしょうか。まるで白痴じゃないですか。いかん、それはキャラクターの責任じゃないですね。彼らの「とうちゃん」とやらの責任ですか。
>北京の天安門で何千人もの市民や学生を虐殺
 って、これは凄いですね。下手をすると、南京虐殺以上の誇張があるんじゃないですか。この数字と現実の数とのギャップは。
 まあ、例の市民や学生が本当に「彼らが言うところの」市民なのか、前に疑問を表明したとおりですけど。
あと、
>「日本の教育が荒廃」した最大の原因は日教組を始めとする左翼的な教育組合にあり、特に竜堂始のような思想をもった人間が教育現場を実質的に支配していたのが学校荒廃の最大の元凶です。
 とのことですが、このへんは意見の分かれるところで、あまり断定すると逆田中芳樹になってしまうので注意が必要かと。個人的には日教組はクソくらえですけど、個人レベルで見ると熱心で良い先生もいると思うので。

>「果実のみのりすぎた実は、その重さに耐えかねて折れる。富みすぎた国も、その富に耐えかねて滅びる」
> そのような意味の文章を記したのは、明治時代の作家で徳富蘆花という人である

 おお、創竜伝に徳富蘆花が出てきていたとは思わなかった。いかんいかん。
 それにしても、先の夏目漱石といい、徳富蘆花といい、自分の都合のいいように切り張りして使われているとは思わないだろうなぁ。

>そこまで日本が嫌いなのなら、止めはしないからさっさと大好きな中国に亡命すればよいのに。

 というと、「不満を言う奴は日本から出ていけと言う輩」とか言われてしまいますよ(笑)。冗談はともかく、それならば、そんなに不満を言いながら日本にこだわって住むのかは表明されるべきですけどね。
>「OLの代表という女性の発言」
 田中芳樹の目にはOLや女性や日本人はこのように映っているのでしょう。大したものです。「世界一、知能指数が高いと自慢する(悪い)日本人」の代表の態度です。立派立派。

> 普通この手のあとがきで、自分に届けられた手紙について公言するでしょうか?どうもこれは不必要な記述だと思うのですが‥‥。「匿名」の人の手紙がさらし者になっているし、完全に当時の時事問題でしかないし、当事者以外にとっては何のことかもさっぱりわからないんですよね~。少なくとも私は、自分に対して届けられた手紙の苦情を、小説のあとがきで述べている人を他に見たことがないのですが。
>それよりもこの作家は、「匿名で郵送されたきた手紙は、いっさい読まない主義」などと公言していますが、だとすると新聞の投稿欄やテレビ・ラジオ番組などの「匿名」の人の主張は一切見ていないのか、と問いたくなりますね。何しろこの掲示板での私の投稿も、ハンドルネームを使用した「匿名」での投稿ですからね(一応メールアドレスは書いていますけど)。だから「匿名」であるというだけの理由で「いっさい読まない」という考えを手紙以外にも拡大すると、ここの掲示板の主張も「匿名」であるという理由だけで読まれないし、自分を批判したいのならば実名を使え、ってな結論になってしまうわけです。手紙とインターネットの違いは当然あるのでしょうけれど、田中芳樹はどうも2つの概念を混同している気がするのですよ。私の思い込みでしかないのかもしれませんが、インターネットについて田中芳樹が触れている個所が、最近の田中作品のどこにもないんですよね~(^^;)。インタビューなどでも全然触れていないようですし

 いや、これはいくら田中芳樹相手でも可哀想でしょう。あとがきの書き方にまで難癖を付けられてしまっては。こういうどうでも良いこと書いても良いのがあとがきでは無いですか?

>だとすると新聞の投稿欄やテレビ・ラジオ番組などの「匿名」の人の主張は一切見ていないのか、と問いたくなりますね

 とのことですが、これも、この場合とテレビラジオ新聞の匿名とは意味合いが違うでしょう。要は責任の所在の問題であって、この場合は田中氏は正論を述べていると思いますよ。だいたい「田中芳樹」自体がペンネームですから。
 あと、インターネットについては時代背景の問題から問うのは無理と言うより可哀想です。

>実はこの主張に関して、管理人さんに1つ聞きたいことがあります。管理人さんは以前田中芳樹に、このHPを紹介する手紙を「本名」を使って送ったとか。上の主張に従うと、田中芳樹はその手紙を読んでいるはずなのですが、それに対する返事か、このHPへの感想の手紙ないしメールは何かきましたでしょうか?その反応で、田中芳樹が自分への反論に対してどういう対応をしているのか、上の主張がウソか本当かということが少しは分かると思うのですが

 まあ、返事を出すとは書いてないのでいいのですが、反応はありません。

board1 - No.1117

「野望の王国」

投稿者:小村損三郎
1999年04月17日(土) 14時26分

>この作品は東大生の主人公が親友とコンビを組んでのし上がるピカレスクものですが、

こ、この作品あの伝説の奇書
「サルでも書けるマンガ教室」
の元ネタでもありますね(^^)。

>最後に親友の命と引き替えに権力を獲得するところは、銀英伝2巻の元ネタの可能性もあります。

う~ん、昔読んだ記憶があるんですが、そういう展開だったんですか。
(最後までは読んでなかったかも)

board1 - No.1118

そういえば銀英伝で気になったところ

投稿者:不沈戦艦
1999年04月17日(土) 19時09分

>むしろその後、内戦があったとは言え、同盟軍がろくに再建できていなかった方が疑問でしたね。

 しかし詳細に読めば誰でも気付くように、田中氏は艦隊の数をすぐに忘れる悪癖があります。それも「アムリッツァ」「バーミリオン」「イゼルローン回廊」と言った話の根幹に関わる重要な戦闘で明らかに数を誤認して書いてあるところには随分首をひねらされました。
 いくら「ハードウェア」に重きを置かないからと言って、作者が同じ巻の中で書いたこと忘れてどうする、とツッコミを入れた記憶があります。

 アムリッツァ会戦に関してですけど、特にアニメではラインハルトの兵力が大きすぎるような気がしますけどどうなのでしょうね。同盟軍が10万隻から動員したのはともかく、帝国軍もそれくらいってませんか。一応、補給を絶たれた同盟軍を、片っ端から攻撃したのでしょう?せめて同数程度はなければ、数が足らないんじゃないかと思いましたけど。アニメの表現では、帝国軍も10万隻はいた筈です。ラインハルトのセリフで「10万隻の追撃戦は初めて見るな」ってのがありましたから。本当に帝国軍の方が少なかったのかしら?

board1 - No.1119

いち「銀英伝」ファンの感想 4

投稿者:Merkatz
1999年04月17日(土) 21時40分

「創竜伝」も4巻まで読み進みました。
花井婦人、相変わらず飛ばしてますねえ。なんか彼女が出てくるだけでゲンナリします。社会批評部分より醜悪に感じるのは私だけでしょうか?

またまたやってますね。3巻に引き続き妙な兵器描写が出てきます。4巻182ページ、「四〇機のF18E戦闘機・・・空軍のエリートたちだった」という個所。
F-18、厳密にはF/A-18ホーネットですが、あれって海軍所属なんですよね。だから空軍のパイロットが乗るはずがないんです。だいたい防空任務は空軍の仕事ですから、海軍の戦闘機ではなく空軍の戦闘機、F-15やF-16が飛んでこないとおかしいんですよね。
おまけにF-18の武装記述も間違えてるし。32mmバルカン×3門ではなく20mmバルカン×1門です。
「さらに対空ミサイルを保有する」というのも「???」です。戦闘機の兵装に対空ミサイルは当たり前です。「さらに」と強調して、さも特別であるかのように見せる意図が分かりません。
183ページ「バルカン砲が火箭を吐く。一分間に六六〇発の連射能力・・・」。いまどき単身砲でもそのくらいの性能ありますよ。バルカン砲なら毎分700~1000発です。
それから攻撃方法の順序。バルカンを放った後、ミサイルを打ち込んでますが、逆です。ミサイル→バルカンの順じゃないと。長距離用としてミサイル、格闘戦用としてバルカンがあるわけですから、まず遠距離からのミサイルの後、近づいてバルカンを叩き込む。これが正解。
でないと、ドラゴンに対して徐々に戦闘機が近づいているということが表現できなくなりますよ。
186ページ「ありったけの戦車を動員して・・・対空ミサイルと、そして昼夜兼用の対空機関砲。これが彼らの主要武器である」
うーん、確かに戦車と呼ばないこともないが、普通は「装甲車両」と呼ぶんだけどなあ。
一般に「戦車」といえば砲を装備したあの形のものを指して言うんであって、それ以外のものは「装甲車両」と言うのが自然です。「補助戦車」という言い方はたまに見かけますけど。大雑把な分類として「装甲車両」、細かな分類で「対空車両」「自走砲」「歩兵戦闘車」などとなります。
あとこういう車両は米軍にはありません。近いものに「ADATS」がありますけど、武装が違います。というかそもそも「対空機関砲」と「対空ミサイル」両方乗せている対空車両という発想自体がなんとも・・・。
対空兵器として、そうできれば理想的ですが、スペースファクターの都合、簡単にはできないんですよね。「ADATS」と旧ソ連「ボルガー」が実現してますが、帯に短したすきに長しという程度になってますし。
「三七ミリ対空機関砲は、五〇〇〇メートル上空をマッハ一.六で飛行する物体すら撃墜可能である」という表現から、ドイツのゲパルトにミサイルを積んだものを考えているのではないかと思います。
ちなみにゲパルトは35ミリ、射程4000ですけど。こいつは結構有名だと思うんだけどなあ。田宮のプラモデルにもなっているし(笑)。

なんでこういう事をするんでしょうね。わからないんだったら固有名詞を出す必要はないのに。「四〇機の戦闘機」でも全然問題ないと思うんですけどね。「四〇機のF18E戦闘機」と書くことで小説の面白さが増すとも思えません。

3・4巻の兵器表現の間違いを見て思ったことは「読者を馬鹿にしてるのか?」ということです。
もし詳細な兵器表現が小説の面白さに寄与すると考えているのなら、資料をあたる筈ですから、こんな些細なミスを犯すはずがありません。
兵器のスペックなど小説の面白さに関係ないと考えているのなら、知りもしない兵器の詳細を適当に書きなぐることなどするはずがありません。
実は田中芳樹は自慢したがりなのではないでしょうか?
「俺は戦車の主砲が140ミリとかF18Eが米空軍の戦闘機とか色々知っているんだぜ。どうだすごいだろう」
私にはあれらの兵器描写から、彼がこういう態度に思われてならない。
耳学問で学んだことの自慢だから、詳しく調べる気もないし、間違えていても「フィクションです」の一言で逃げることができる。

ほんと、自慢しているようにしか見えないよ。例えば「F18E」という書き方。ふつうは「F18」としか書きませんよ。「E」というのは型番で、いうなれば「85年式のカローラ」と書くのと同じ事です。「カローラ」で十分なところに「85年式」ということまで付け加えることに、どれだけの意味があるのでしょうか。
創竜伝は軍事マニアのための戦記ものじゃないんですから、そこまで詳しく表記する必然性がないじゃないですか。にもかかわらず書いている(しかも間違ってる!)のは、単なる知識自慢にしか思えませんね。
別にするなとは言わないけど、やるんなら間違えるなといいたい。間違いにお構いなく書きなぐるのは、結局のところ読者を馬鹿にしてるのではないか。
「お前らはこんな事知らないだろう。俺は知ってるんだぜ。なんたって天下の田中芳樹様なんだから」
こういう声が聞こえてくるような気がしてならない。
兵器描写の件で私は思いました。ああ、この人は創竜伝を真面目に書く気はないんだなと。

これは批評ではなく個人的感想ね。
前に「軍事オンチ?」って書いたけど、これはそれ以前の問題だわ・・・。彼は軍事オンチじゃありません。単なる「自慢しい」です(^^)。

あ、最後に210ページ「お前をたっぷり(以下、青少年健全化委員会の意向により検閲削除)してやらあ!」
おお、あれだけ権力を批判する人が、「青少年健全化委員会」なる右翼権力の手先に屈服してるわ(笑)。

board1 - No.1120

お詫び

投稿者:冒険風ライダー
1999年04月18日(日) 03時29分

 う~ん、今回は成績悪いですね。ツッコミされまくり~(T_T)。創竜伝の社会評論は様々な分野から日本批判をしているために、やはり知識がついていかない時もあるようですね。そこで次からは、おかしいと思うが批判できないと判断した社会評論は、引用だけをやって批評をしない、という事にしましょう。私の批評が無意味でも、引用が無意味とは思えないので。
 それと座談会の批評はかなり無理がありましたね。あれはやるべきではありませんでした。めちゃくちゃな批評をした事をお詫び致します。

 ところで最近、投稿した時に段落の最初の空白(スペースキーの空白です)がない時があるのですが、何かシステムの故障でしょうか。Ward98で書いた原文にはあるのですけど、コピーして投稿したら消えているのですよ。

board1 - No.1121

いろいろと

投稿者:本ページ管理人
1999年04月18日(日) 14時38分

冒険風ライダーさん

>う~ん、今回は成績悪いですね。ツッコミされまくり~(T_T)

 今回は3つまとめてお答えした上に、気になったところを抜きだしたので目立ったと言うこともあると思います。

>ところで最近、投稿した時に段落の最初の空白(スペースキーの空白です)がない時があるのですが、何かシステムの故障でしょうか。Ward98で書いた原文にはあるのですけど、コピーして投稿したら消えているのですよ。

 うーん。ワープロソフトの文章は厳密な意味でのテキストではないですからね。相性の問題などがあるのかも知れません。

Merkatzさん

>創竜伝は軍事マニアのための戦記ものじゃないんですから、そこまで詳しく表記する必然性がないじゃないですか。にもかかわらず書いている(しかも間違ってる!)のは、単なる知識自慢にしか思えませんね。

 私が盗泉の水で指摘したことと同様で、問題は知識の有無じゃないですよね。態度と精神性の問題です。
 こんな風に一知半解のことを自慢げに書き捨てることが許されるなら、「性悪説」を誤用した鳥羽靖一郎だって許されるはずです。

board1 - No.1122

クリティカル・ヒット

投稿者:新Q太郎
1999年04月18日(日) 19時50分

-----「創竜伝」本文より引用-----

日本のサラリーマンは、賃金が世界一高いといわれている。嘘である。それは残業や休日出勤などで労働時間が欧米よりはるかに多いからであり、一時間ごとの給与を比べれば、たちまち世界一から転落する。さらに、購買力平価、つまり同じ金額でどのような商品が買えるかを比較すると、世界で二〇位以下になってしまう。物価が異常に高いからである。
----------------------
管理人感想

>それにしても、ここの部分が出たら言ってやろうと思っていたのですが、「日本のサラリーマンは、賃金が世界一高いといわれている。嘘である」とか購買力平価とか物価の違いを指摘しているクセに、自衛隊に関しては「軍事費の金額は世界一高い」と書く神経がどーしても理解できません。

お見事。
ここでの様々な指摘とは別に、ふたつの本文自体が矛盾していることがはっきり読む人にはわかるから田中氏もいいのがれできないでしょう。

このくだりはザ・ベストに収録する
か、展開して論文としてまとめても
いいのでは?

board1 - No.1123

ちょっと気づいたこと

投稿者:はむぞう
1999年04月19日(月) 04時01分

冒険風ライダーさんや管理人さんの下記の部分についてのご意見を読んでいて
思い出したことがひとつ。

>P145下段~P146下段
><この日、始は、白楊学院で…

私は公立中学だったのですが、生徒指導の先生の意見により図書館から
小説が全部消えました。理由は「すべての小説は低俗かつ俗悪なものであり
成長過程の中学生に多大な悪影響を与える」というものでした。具体的な内容は
少年少女向けと銘打ったものでも、露骨な性描写があったり暴力的なシーンが
目立つなど、現実と架空世界を混同しやすい中学生には不適切というものでした。
図書館から排除されたあとは小説を個人で所有することも校則で禁止されました。
小説が学校から消えたことについては、音楽室や体育館すらろくにない学校であり
図書館も教室の半分の広さしかなかったため、少しでもスペースを確保するための
苦肉の策かとも思いました。が「家庭内でも読んではいけない」というのは納得できず
結局守ってはいませんでした。ちなみにその学校から追放された小説のなかには
「アルスラーン戦記」や「銀英伝」もありました。

またこのページを見つけてから、久しぶりに田中作品を読もうとアルスラーンの
最初のほうを読み返していて気がついたことがいくつか。

1巻のアトロパテネの会戦に騎兵が85,000とあるのは多すぎではないか?
その人数の人間が一同に集合するところも想像できないが、同数の馬も一緒だとなると
もっと想像が困難になる。単なる馬群ではなく、統制された集団とする場合
約馬6頭で大型トラック一台分の場所をとる。単純計算してもだいたい14000台分の広さが必要となる。しかもルシタニア軍もいるのである。どのような広大な平原なのか。第2時大戦中の中国で日本兵が整列している写真を見たことがあるが、騎馬4000で、見渡す限り埋め尽くされているように見えた。
また馬の餌についても、現代日本では1頭で1ヶ月約10万円かかる。
そうなれば1日で約3000万円になる。これについては物価や社会情勢が違う為
一概には言えないが、人間とは比較にならない程大量の食物が必要になる。
果たして維持できるのだろうか?

2巻には「よほど訓練された馬でなければ側対歩で走らない」とありますが、
馬には様々な種類があり、訓練せずともそうやって走る馬もいます。
たとえば道産子の特徴の1つに側対歩があります。これは過酷な労働のなかで
馬自身が自然に身につけていったものだそうです。
これも単に「アルスラーンの世界ではそのような馬しか存在しない」
というだけのことかもしれません。

またキシュワードが両足だけで馬を操るのは神技のように描かれていますが、
これも多少馬に乗ることが上手い人なら、結構できる人はいます。
(ブリティッシュスタイルの乗馬の話ですが)鐙をはずし手綱を持たずに
初級程度の障害馬術のコースを走れる人を、少なくとも10人は
身近に知ってます。騎馬の民のパルス人なら当然なのでは?
もっとも、両手で剣をあやつるところは、すごいなあと素直に感心してます。

3巻でラジェンドラが馬を走らせながら鞍の皮紐を解いて鞍を捨てるところが
ありますが、鞍の皮紐はそんなに簡単に解けるものではありませんし、
自分が乗ったままは捨てるなんてどうやるのでしょうか?。
走っている最中に解けたり切れたりすると、まず間違いなく落馬します。
だからとても強い素材でつくられ、人間がぶら下がってもずれないくらいに
きつく締めます。もしゆるく締めたら、走らなくても歩いているうちに
馬の背に擦り傷ができてしまい振り落とされるか、動かなくなるかです。
それに全力で走っている馬の脚に皮紐が絡まったり当たって怪我をしたりして
馬ごと転ぶ危険もあります。

4巻でメルレインが白鹿毛に乗って登場というシーンがあります。
しかし白鹿毛ってどんな馬?
鹿毛は茶色の体でタテガミとシッポと四肢の先端が黒い馬です。
茶色の部分が濃いと黒鹿毛になります。
もし全体に白い毛が混生しているのならば葦毛に分類されます。
ちょっと想像がつきません。

とまあ、いくつかあげつらってしまいましたが、どれも些細な話です。
アルスラーン戦記の魅力が損なわれるものではありません。
たわごととお聞き流しください。
このように気になった部分もありますが、読みなおしてみて改めて
アルスラーン戦記は面白いなあと思っている今日この頃です。

board1 - No.1124

ちょっと酷では

投稿者:ドロ改
1999年04月19日(月) 05時57分

>Merkatzさんへ
間違った知識をひけらかす田中芳樹の態度は責められて当然だと思いますが、戦闘機の型番や兵器の規格については、あまり言うのは酷ではないでしょうか?創竜伝は「伝奇」ものです。あのジャンルにおいては兵器、武器の名は詳しく書いた方が「それっぽく」なります。その知識が間違っているのでブチ壊しになっていますが、それをさして「自慢しい」というのはあんまりだと思います。前に指摘された「機銃をよけようとして運転を誤る戦車」なども、ドタバタコメディー」の文法からいけば、間違っていないとおもいます。まり、自衛隊員は「三枚目」の役たる以上、機銃におどろいて運転を誤るくらい、不自然ではないと思います。ちなみに私はあのへんのドタバタ結構好きでした。もう一回読もうとは.....ま、ひまな時にでも(思い出は美しいままで)。

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