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投稿ログ92 (No.1425 - No.1433)

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board2 - No.1425

Re: 創竜伝の職業を考える(ちょっと外れた横レス)

投稿者:優馬
2000年09月23日(土) 03時23分

本ページ管理人さんは書きました

>  また、よりによって続のバイトが「ホスト」なんですよね(^^;)
> 田中芳樹は超絶美形次男主人公だからホストなんかチョロいぜ~、とでも思ったのでしょうか?
>  確かに美形であることは大変な武器でしょうが、「ホスト」という職業にとって、このことは実は決定打ではないですよね。それよりも、続の『あの』性格とホストという職業はまさに水と油だと言うことがよっぽど致命的だと思うんですけど…

いやまったく。「ホスト」ほど気配りが大事な職業はないですものね。

>  一体、どんな「仕事」をしているんでしょうか(笑)? わたしにゃまったく想像がつかん…

唯一、あり得るパターンとしては、その超絶的美貌を生かして「帝王」として君臨するというやり方でしょうか。確か、「女王様」という「職業」も世間にはあるようですし。(笑)
でも、目をハートにした女性たちに対して(商売で)威張りまくる続君なんて、田中芳樹キャラとしては本質的に受け入れられない光景ですな。
「ホストをやってみて、三時間で退職」というのが竜堂続の正しい履歴書であろうかという気がいたします。

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board2 - No.1426

Re: 大谷吉継とは違うでしょう

投稿者:Merkatz
2000年09月25日(月) 00時58分

>大谷吉継が評価されているのは、「石田三成への友情に殉じた」からですわな。
>自分の利益(家康に付けば家の滅亡はない)は抛って、友人への「義」を優先した訳ですから。
>さて、銀英伝の場合、ロイエンタールに「義」がありますか?

いえ、ですから「友情」だの「義」だのと美化しても、所詮それは感情の産物に過ぎず、合理的・理性的判断ではない。
最も理性的判断は三成を捨てて家康に付くことですから。
だから、あらゆる感情的判断を否定なさるなら、大谷吉継だって否定の対象とならなければおかしいでしょう。

>「私利私欲」なんですよね、ロイエンタールの心情は。私利私欲で物事を行う(しかも結果は、多大な流血ときたものでは)人は、
>普通はあまり高い評価はされませんわな。そういうことです。

そもそもその人の行動原理が「私利私欲」だろうが、「義」だろうが、戦場における能力とは本質的に関係ないのです。
(ですから人格的に円満=名将ではないと言いました)
それは道義的に非難されているから低い評価なのであって、名将でないから低い評価をされているわけではありません。
道義的であることと、名将であることとは別です。

>「皇帝が悪政をやっている」とかでないと、ロイエンタールの行動は正当化できないとは思いませんか?

私はロイエンタールの謀叛を正当化しようとは思っていません。
繰り返しますが、動機において違和感がないということを主張しているのです。
後付けの謀叛理由が正当でないのは当然でしょう。

>しかも、実質的に戦った場合の負けは解りきっており、なおかつその事態を
>ロイエンタールの決断一つで避けることが可能(皇帝の下に出頭すればいいだけ)だとすれば、
>わざわざ自分が破滅する方向に突っ走っていったロイエンタールは、「名将」とは到底言えない(叛乱事件に関しては)と思いますけどね。

私はロイエンタールが人間としての感情的判断(将としての判断ではない)をしたこと自体を悲劇と捉えています。
いつ如何なる事態でも、将としての判断だけをせよというのは不自然でおかしいと言っているのです。
人間は理性と感情の両方を持ち合わせています。
名将ならば理性だけを働かせよ、というのは思いっきり変です。
理性「だけ」で行動した名将など存在するのですか?
名将と雖も「人間」です。感情に囚われて判断を誤ることがそんなに非難されることですか?
だから私は名将の定義をお聞きしたのです。
もしそれで不沈戦艦さんが「いつ如何なる時でも感情的判断をしないこと」という条件を言えば、私が反論すべきことはありませんでした。
しかし、あくまで戦場での働きによって名将を規定しました。
であるなら、人間としての感情面の動きをもって名将かどうかあれこれいうのはおかしいでしょう。
名将と雖も人間的感情によって判断を誤ることもある。それがそこまで非難されることですか?人間的感情による判断を一回でもした時点で、名将との評価は剥奪されるものなのですか?

私が何度も言っているのは動機の段階の話です。
ロイエンタール謀叛の流れにおけるごく最初の部分を違和感がないと言っているだけで、
謀叛全体を肯定しているわけではありません。

動機   ←ここをよしとしている

行動   ←ここと

結果   ←ここは名将らしくないというのは頷ける

だから、行動と結果から「名将らしさが感じられない」という批判は納得できるのですが、
動機まで及んで感情的だから名将失格というのは違うだろうということです。

>ちょっとその「人間としての不完全さ」は異常じゃないか?とは思いませんかね。
>別に私は「名将は完璧でなければならない」と言っている訳じゃないですよ。
>地球教とルビンスキー、ラングの謀略に対する対応が「あまりにも愚劣だ」と言っているだけで。

その割にはロイエンタールの感情的判断をえらく非難なさっていますが・・・。
まあ天才と馬鹿は紙一重とも言いますから、私は特にロイエンタールが異常とも思いません。
それを言うならラインハルトの方こそよほど異常でしょう。
ラング達の謀略がお粗末なのは前回同意したとおりです。

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board2 - No.1427

Re: 一段落ついたので横道へ

投稿者:平松重之
2000年09月25日(月) 05時51分

 竜堂続にはホストは無理、と言う意見が大部分を占めているようですが、ここは一つ作品設定擁護のために(笑)彼のテクニックを自分なりに推理してみました。

①忍耐力を総動員して相手に酒を飲ませるまで会話を続ける。

②相手が酒を一杯飲んだ後、自然に背後に回り込み軽く頚動脈をおさえて気絶させる(これは二巻のP126で使っています)。なお、相手が酒を飲めない場合は最初に気絶させ貧血という事にしてごまかす。

③「おやおや、お酒に弱いんですね」とわざとらしく言いながらベッドに寝かせて時間を稼ぐ。起きる頃に傍らにやってきて「ご気分はいかがですか」と気遣っているふりをしてまぶしい表情を見せる。これで高感度UP!(笑)

④時間が来るまでまた①に戻る(笑)。

 これを繰り返せば問題なし!(笑)

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board2 - No.1428

名将は感情的になるか

投稿者:不沈戦艦
2000年09月26日(火) 13時02分

Merkatzさんは書きました

> いえ、ですから「友情」だの「義」だのと美化しても、所詮それは感情の産物に過ぎず、合理的・理性的判断ではない。
> 最も理性的判断は三成を捨てて家康に付くことですから。
> だから、あらゆる感情的判断を否定なさるなら、大谷吉継だって否定の対象とならなければおかしいでしょう。
>
> そもそもその人の行動原理が「私利私欲」だろうが、「義」だろうが、戦場における能力とは本質的に関係ないのです。
> (ですから人格的に円満=名将ではないと言いました)
> それは道義的に非難されているから低い評価なのであって、名将でないから低い評価をされているわけではありません。
> 道義的であることと、名将であることとは別です。
>
>
> 私はロイエンタールの謀叛を正当化しようとは思っていません。
> 繰り返しますが、動機において違和感がないということを主張しているのです。
> 後付けの謀叛理由が正当でないのは当然でしょう。
>
>
> 私はロイエンタールが人間としての感情的判断(将としての判断ではない)をしたこと自体を悲劇と捉えています。
> いつ如何なる事態でも、将としての判断だけをせよというのは不自然でおかしいと言っているのです。
> 人間は理性と感情の両方を持ち合わせています。
> 名将ならば理性だけを働かせよ、というのは思いっきり変です。
> 理性「だけ」で行動した名将など存在するのですか?
> 名将と雖も「人間」です。感情に囚われて判断を誤ることがそんなに非難されることですか?
> だから私は名将の定義をお聞きしたのです。
> もしそれで不沈戦艦さんが「いつ如何なる時でも感情的判断をしないこと」という条件を言えば、私が反論すべきことはありませんでした。
> しかし、あくまで戦場での働きによって名将を規定しました。
> であるなら、人間としての感情面の動きをもって名将かどうかあれこれいうのはおかしいでしょう。
> 名将と雖も人間的感情によって判断を誤ることもある。それがそこまで非難されることですか?人間的感情による判断を一回でもした時点で、名将との評価は剥奪されるものなのですか?
>
> 私が何度も言っているのは動機の段階の話です。
> ロイエンタール謀叛の流れにおけるごく最初の部分を違和感がないと言っているだけで、
> 謀叛全体を肯定しているわけではありません。
>
> 動機   ←ここをよしとしている
> ↓
> 行動   ←ここと
> ↓
> 結果   ←ここは名将らしくないというのは頷ける
>
> だから、行動と結果から「名将らしさが感じられない」という批判は納得できるのですが、
> 動機まで及んで感情的だから名将失格というのは違うだろうということです。
>
>
> その割にはロイエンタールの感情的判断をえらく非難なさっていますが・・・。
> まあ天才と馬鹿は紙一重とも言いますから、私は特にロイエンタールが異常とも思いません。
> それを言うならラインハルトの方こそよほど異常でしょう。
> ラング達の謀略がお粗末なのは前回同意したとおりです。

「名将とはいついかなる時も感情的になってはならない」と、オーベルシュタインみたいな事を私は言いましたっけ?言ってたならごめんなさい。「ロイエンタールが感情的になって必要もない叛乱に突き進んでいったのは理解できない。これじゃ名将と言うより阿呆だ」という趣旨で言っていたつもりだったんですけど。9巻の話では、ロイエンタールのメンタリティは「キレ」てナイフを振り回す昨今の中学生と、大して変わらないようにしか思えないので。更に言うと、「ヤン憎し」でおかしくなったフォーク准将あたりと同等ではないですかな。ロイエンタールの「ラング憎し」は実害を受けそうになったからまだしも、「オーベルシュタイン憎し」はほとんど意味がありません。感情的に「いけ好かない」のはともかく、ロイエンタールに対して特に害を与えていないのに「自分に危害を加える存在に間違いない」と思いこんで、「オーベルシュタイン憎し」で凝り固まってしまった、というのは意味不明ではないでしょうか。それと、フェザーンにいるのはオーベルシュタインとラングだけではありません。皇帝と親友ミッターマイヤー、それ以外の僚友(ミュラー、ビッテンフェルトなど)たちを信頼する気にはなれなかったのか、とは思いませんか。オーベルシュタインとラングが決定的な力をもって、ロイエンタールに濡れ衣を着せる、となぜそう考えるのか。現にラングがやったそれは、一度は失敗しているのですし。猜疑心にしても、度が過ぎてますよ。「味方同士」ってこと、忘れてませんか(味方同士の抗争が大好きな中国史じゃあるまいし)?

「大谷吉継だって感情的になったじゃないか」とMerkatz氏は言ってますけど、ではその「大谷吉継は名将だ」という意見は、「受け取る側の感情的なもの」ではないのですか?「義」が全くなく、私利私欲だけで大谷吉継が挙兵したのだとしたら、今になっても低い評価しか得られなかったのではないか、と思いますが。また、オーベルシュタイン的に「感情は完全に排除すべき」という観点から見れば、「大谷吉継は、友情などというどうでもよい感情にこだわって、自分が死んだばかりか家を滅ぼして家臣を路頭に迷わせた大馬鹿者」ということになるのではありませんかね。あくまでオーベルシュタイン的観点で評価するなら、そう言っても差し支えないと思いますが。でも、私は「オーベルシュタイン的に見て」「これではロイエンタールは阿呆ではないか」と言っているんじゃないですよ。「ブチ切れた中学生並みのメンタリティで叛乱に突き進む、という話にしたのは酷い」と言っているだけで。大谷吉継は、「ブチ切れた中学生並み」の判断で石田三成に与力したのですか?そうではないでしょう。それを「同じように感情的になったのだ」と、一緒くたにしてよいものかどうか。「感情的になっている」としたって、ロイエンタールと大谷吉継とでは、レベルに差があるのではないでしょうか。

 そもそも、私は「汚名を着せられたのなら、それを晴らすべき」と普通は考えるところを、「着せられた汚名を、肯定するような行動しかしなかった」という点で、9巻のロイエンタールの行動は全く評価する気にはなれません。一般的には、「汚名を着せられた」のなら、「無実を証明する」方向に努力するものではありませんか?ロイエンタールは無実を証明するどころか、「俺は元々叛乱者だったのだ。機会があったら叛乱したいと思っていた」としか言いようのない行動をとっているではありませんか。「戦う事が無実の証明」なんて、理屈になっていませんよ。支離滅裂です。また、ロイエンタールが「俺は元々叛乱者だったのだ」だったとしても、「好機を捉えて叛乱を起こす」からはほど遠い(勝てる見込みほとんどなし)で、ズルズルと状況に流されて「度し難い」などと自己評価しつつ叛乱に突き進んでいくのは理解できませんし。「好機」と言うのなら、バーミリオンでラインハルトが苦境に立たされた時の方が、よっぽど好機ですよ。

 ところで、そろそろお開きにしませんかね。「ロイエンタールがここで感情的になったのは理解に苦しむ(ブチ切れた昨今の中学生並みにしか思えない。その程度のメンタリティを名将と評価できるのか?)」と考えている私と、「ロイエンタールがここで感情的になったのは理解できる(人間とは不可解なもので、そういう点もあるものだ。いかに名将とは言ってもそれはあり得る)」と考えているMerkatz氏とでは、これ以上やりあっても結論が出るとは思えませんので。

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board2 - No.1429

皇后と皇太子の命を危険にさらしたことについて

投稿者:不沈戦艦
2000年09月26日(火) 13時05分

平松重之さんは書きました
>
>  自分はちゃんとラインハルト死後に帝国の支配者となるアレク大公と皇后ヒルダが仮皇宮にいる事について言及していたはずですけど?ついでに言えば大公妃アンネローゼも一緒におり、ラインハルトの親族は仮皇宮に勢ぞろいしていたのです。彼らはラインハルトの傍らにいたのですから、ラインハルトが殺される時は彼らにも危害が及びますよ。「自分の理想を実施する為に必要な、唯一絶対の君主を危険にさらすことは、オーベルシュタインにはできない」ならば、二代皇帝となるアレクサンデル・ジークフリードを危険にさらしているのはどういう訳なのでしょうか?この点から考えれば「地球教の残党を全滅させる為なら、ラインハルトが地球教に殺されても構わない」という論法は少し変なのでは?
>  また「警備の兵は万全に配備しており、地球教残党の戦力もたかが知れている」のに、オーベルシュタインが爆殺されてしまったのは何故なのでしょうか?これから考えればラインハルト一家に害が及ぶ可能性も高かったと言えるのでは?
>
>
>  いや、別にキルヒアイスの死とルッツの死を一緒にしているつもりはありません。 ただ自分の意見が一因でキルヒアイスが死んでも冷然としているオーベルシュタインならば、自分の策で結果的にルッツが死んでも平然としているだろうという先入観がロイエンタールにはあったのではないか、と言いたかっただけなのですが。
>  それに謀略を考案した人間が直接現場で指揮を取るとは限らないでしょう。能力的に信頼できる部下に作戦を説明して送り込めばいい事です。送り出した後に考案者は大局的に成功した時と失敗した時の事を考えればいい訳で。
>
>
>  ですから、あの時点でラインハルトに死なれては困るのは、オーベルシュタインも地球教もルビンスキーも同じでしょう。この辺りの認識にはいささかズレが生じていますね。地球教の実権を握っているド・ヴィリエは他の信者とは一線を画した非常に野心的な人物でしたので、ラインハルトが死んで自分の野望が潰えてしまう事を容認する事は出来なかったでしょうから、彼もラインハルトが死んでしまう様な策を弄する事はしなかったはずです。ウルヴァシーにおいての襲撃が粗雑だったのは単に現場で直接指揮していた信者がヘボかったからだと思います。あの教団、小説を読んだ限りではロクな人材がいないようでしたからね(笑)。その上内部にはささやかながら不協和音があり、一部にはラインハルト暗殺にこだわる信者もいました(第九巻P236下段)。ド・ヴィリエに皇帝を殺す気はなくとも、襲撃グループ内の近視眼な信者の中には皇帝を殺そうとした者もいて、それによりラインハルトの命が危険にさらされたとも考えられます。
>
> > >  この際問題なのはロイエンタールの主観でしょう。オーベルシュタインの謀略手腕に対しての過大評価・ラングの己への歪んだ憎悪に対する自覚・「ウルヴァシー事件」についての情報の不足等を総合してみれば「ウルヴァシー事件はオーベルシュタインないしラングの策謀である」という結論が生じたのはそれほど無理はないと思うのですが。
> > >  ついでに言えばオーベルシュタインがロイエンタールを失脚させようとする、というのはありえない事ではないと思います。というのもオーベルシュタインは強硬な「ナンバー2不要論者」ですから、「新領土総督」という強大な地位とそれに伴う権限(同盟の旧領の支配権及び三万隻の艦隊を擁し、しかも地位は各尚書に匹敵)を手に入れたロイエンタールを「ナンバー2」とみなし、勢力を削りにかかる事は充分にありえたのでは?そしてロイエンタールもそれは承知していたのではないでしょうか。
> >
>
> 「中国史的な思いこみが激しい」のは、身も蓋もなく言ってしまえば作者の意図がキャラクターに繁栄しているのでしょう(笑)。まあロイエンタールは「フェザーンに出頭すれば俺は惨めにオーベルシュタインやラングごときに処断される」と思っていたので彼らに「先手を打った」つもりで挙兵したという事なのでしょう。この辺りのロイエンタールの心理や思考には確かに愚かしく、性急な点があったのは否定しませんが、ストーリー的・心理描写的にそれほど無理があったとは思えませんけどね。まあこの辺りは意見が分かれる所ではあるでしょう。どちらが正しい、とか無理に断定する必要もないと思います。

 そういえばそうでしたね。だとすると、オーベルシュタインも抜けてますよ。でも、この場合ヒルダやアンネローゼはどうでもいいでしょう。この二人が仮に死んでしまったとしても、オーベルシュタインは困りはしません。重要なのは皇太子のみです。それに、「オーベルシュタインの思想」では、オーベルシュタイン自身も、この場合はどうでもいいのです。何が何でも生命を護らなければならない重要人物ではありませんからね。オーベルシュタインの考えでは。「オーベルシュタイン自身も命を落としてしまったではないか」という件は、どうでもいい事なんですよ。もっとも、「オーベルシュタインが死んでしまった場合」は、「オーベルシュタインの望む統治は行えないようになる」のですから、このへんのオーベルシュタインの思想は自己矛盾しているとは思いますけどね。

 さて、最も重要な世継ぎの命を危険に晒したことについてですけど、これについては「いついかなる場合も、王朝を継続すべき者の命の危険に晒してはいけない」という私の意見からは、確かにずれてますわ。これは言い過ぎだったかも知れません。しかし、ウルヴァシー事件とは、危険のレベルが違うでしょう。ウルヴァシーでは皇帝の四面はみんな敵と言ってもいい状況(誰が敵か味方か解らない)で、皇帝の護りは薄く(事実殺されかけた)、しかも現場にオーベルシュタインがいない(状況を把握してすぐ対応する事ができない)、という状況です。10巻のラストでは、ミッターマイヤー以下諸提督全員揃っている仮皇宮の護りは堅く、地球教残存勢力の戦力はたかが知れており(レオポルド・シューマッハが逮捕されて告白している)、オーベルシュタイン自身も現場にいる(状況に合わせて対処できる)、という状況です。同一視はできないのではないでしょうか。それに、地球教はテロを連発して、徹底的にローエングラム王朝に敵対してくる相手です。王朝側としては、根絶することを先ず第一に考えますわな。それに対して、ロイエンタールはローエングラム王朝の敵なのですか?オーベルシュタインにとって、「絶対に許してはならない敵を、皇帝(と後継者)を若干の危険(安全度は高い)に晒しても根絶しようとする」のと「味方の重臣(場合によっては敵になる可能性はある)を陥れようとする為に、皇帝をかなり高いレベルの危険に晒す」のでは大分違うと思いますけどね。前者はやる価値がある謀略(危険なテロ集団を全滅させられる)ですけど、後者はただ危険なだけで、メリットが薄いと思われますので。ロイエンタールが素直にフェザーンに出頭して、皇帝が許したら無意味になりますので。それに、前にも言った通り、「皇帝が新領土巡幸を行ったのは、完全に皇帝の意志であり、その意志決定にオーベルシュタインの介在する余地はない」のですから、何についても「オーベルシュタインの謀略が仕掛けられている」「オーベルシュタインが実質的に皇帝をコントロールしている」と考えてしまうようなロイエンタールの疑心暗鬼(被害妄想に近いと思います)は、異常以外の何でもないですよ。

 それと、Merkatz氏へと同じ繰り返しになりますけど、そもそも私は「汚名を着せられたのなら、それを晴らすべき」と普通は考えるところを、「着せられた汚名を、肯定するような行動しかしなかった」という点で、9巻のロイエンタールの行動は全く評価する気にはなれません。一般的には、「汚名を着せられた」のなら、「無実を証明する」方向に努力するものではありませんか?ロイエンタールは無実を証明するどころか、「俺は元々叛乱者だったのだ。機会があったら叛乱したいと思っていた」としか言いようのない行動をとっているではありませんか。「戦う事が無実の証明」なんて、理屈になっていませんよ。支離滅裂です。また、ロイエンタールが「俺は元々叛乱者だったのだ」だったとしても、「好機を捉えて叛乱を起こす」からはほど遠い(勝てる見込みほとんどなし)で、ズルズルと状況に流されて「度し難い」などと自己評価しつつ叛乱に突き進んでいくのは理解できませんし。「好機」と言うのなら、バーミリオンでラインハルトが苦境に立たされた時の方が、よっぽど好機ですよ。

 それと、こちらももうおしまいにしませんか?同じくこれ以上やっても結論が出るとは思えませんので。

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board2 - No.1430

Re: 反銀英伝 「大逆転! リップシュタット戦役」(37)

投稿者:不沈戦艦
2000年09月26日(火) 13時09分

更に続き。

------------------------------------------------------------------------------

 オーベルシュタインとロイエンタールの舌戦は止まるところを知らない。

 このままでは、結論が出ないまま延々と続きそうである。収拾をつける為に、メックリンガーが割り込んだ。

「ロイエンタール提督、参謀長閣下。お二方ともおやめ下さい。ここで喧嘩をしても、話が進む訳ではありますまい」」

 メックリンガーに諭され、二人とも取り敢えずは黙った。しかし両者とも、納得した訳ではない。

「ところで参謀長どの。仮にグリューネワルト伯爵夫人奪回作戦を実施するとして、絶対にやってはいけない、それを実行すると我が軍が致命的な損害を受ける、という理由はおありでしょうか?小官は特にはないと思うのですが」

 メックリンガーにそう言われて、オーベルシュタインはしばし黙考すると、おもむろに口を開いた。

「私は可能性が低い、と言っている。低い可能性に戦力を裂くのは得策ではない、ということだ」

「とは言っても、仮に実施して失敗したところで、我が軍が致命的な損害を被る訳ではないでしょう。それにその場合、参謀長としても、『可能な限りの手は尽くした』とローエングラム侯に対しても、言えるのではありませぬか?」

 メックリンガーの攻め手はそこである。「グリューネワルト伯爵夫人を犠牲にせよ」とオーベルシュタインがラインハルトに強要するにせよ、可能性のある全ての手段はやり尽くした、というのでなければ、それは無理であるのではないか、と問いかけたのだ。

「卿らがそこまで言うのであれば、ローエングラム侯に言上するがよかろう。私は賛成しかねるがな」

「これ以上話すことはない」という態度を表すように、背を向けて去っていこうとするオーベルシュタインである。

「お待ち下さい。グリューネワルト伯爵夫人奪回作戦を実施するにあたっては、参謀長にもご協力いただきたいのですが」

 ミュラーに呼び止められ、オーベルシュタインは足を止め、半身を振り返った。

「参謀長の幕僚の、フェルナー大佐に帝都潜入の手引きをしていただきたい、と考えているのですが・・・・」

「それはローエングラム侯に言上して、許可を得るがよかろう。フェルナー大佐は、私の個人的な部下という訳ではない。侯に命令して貰うのだな」

 オーベルシュタインは冷たく言い放つと、そのまま去っていく。

「チッ。いつものことながら、愛想の欠片もない奴だな。オーベルシュタインは」

 ビッテンフェルトは舌打ちした。

「そうは言っても、愛想のいいオーベルシュタインなど不気味なだけではないか?奴は無愛想な方が似合っている」

 ロイエンタールが混ぜっ返した。「愛想のいいオーベルシュタイン」を想像したのか、ビッテンフェルトとミュラーから失笑が漏れる。

「それはともかく、参謀長の言ったように、ローエングラム侯に言上せねばなりませぬな。グリューネワルト伯爵夫人奪回作戦に関しては」

「そうだ。しかし、今日はもう時間が遅い。明日朝すぐに、ローエングラム侯に申し上げるとしよう。卿ら全員、これについては異存はないな。オーベルシュタインと同じ意見の者は?」

 異存などあろうはずもなく、結局このロイエンタールの一言で散会となった。翌朝、全員でラインハルトに「グリューネワルト伯爵夫人奪回作戦」の実行を提案することになる。

----------------------------------------------------------

<以下続く?>

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board2 - No.1431

Re: ひとまずまとめ

投稿者:平松重之
2000年09月27日(水) 02時47分

不沈戦艦さん

>  さて、最も重要な世継ぎの命を危険に晒したことについてですけど、これについては「いついかなる場合も、王朝を継続すべき者の命の危険に晒してはいけない」という私の意見からは、確かにずれてますわ。これは言い過ぎだったかも知れません。しかし、ウルヴァシー事件とは、危険のレベルが違うでしょう。ウルヴァシーでは皇帝の四面はみんな敵と言ってもいい状況(誰が敵か味方か解らない)で、皇帝の護りは薄く(事実殺されかけた)、しかも現場にオーベルシュタインがいない(状況を把握してすぐ対応する事ができない)、という状況です。10巻のラストでは、ミッターマイヤー以下諸提督全員揃っている仮皇宮の護りは堅く、地球教残存勢力の戦力はたかが知れており(レオポルド・シューマッハが逮捕されて告白している)、オーベルシュタイン自身も現場にいる(状況に合わせて対処できる)、という状況です。同一視はできないのではないでしょうか。それに、地球教はテロを連発して、徹底的にローエングラム王朝に敵対してくる相手です。王朝側としては、根絶することを先ず第一に考えますわな。それに対して、ロイエンタールはローエングラム王朝の敵なのですか?オーベルシュタインにとって、「絶対に許してはならない敵を、皇帝(と後継者)を若干の危険(安全度は高い)に晒しても根絶しようとする」のと「味方の重臣(場合によっては敵になる可能性はある)を陥れようとする為に、皇帝をかなり高いレベルの危険に晒す」のでは大分違うと思いますけどね。前者はやる価値がある謀略(危険なテロ集団を全滅させられる)ですけど、後者はただ危険なだけで、メリットが薄いと思われますので。ロイエンタールが素直にフェザーンに出頭して、皇帝が許したら無意味になりますので。それに、前にも言った通り、「皇帝が新領土巡幸を行ったのは、完全に皇帝の意志であり、その意志決定にオーベルシュタインの介在する余地はない」のですから、何についても「オーベルシュタインの謀略が仕掛けられている」「オーベルシュタインが実質的に皇帝をコントロールしている」と考えてしまうようなロイエンタールの疑心暗鬼(被害妄想に近いと思います)は、異常以外の何でもないですよ。

 オーベルシュタインが「実質的」に皇帝をコントロールしているのではなく皇帝が無意識のうちに「結果的に」軍務尚書にコントロールされているのではないか、という疑念であればそれほど無理はないと思いますけどね。それと、ウルヴァシーにおいて皇帝がどれほど危険な状態にあったかをロイエンタールは知りえなかった事も疑念を晴らす事の出来なかった一因でしょう。このあたりの意見のくい違いはお互いの考え方・認識の違いでしょうね。

>  それと、こちらももうおしまいにしませんか?同じくこれ以上やっても結論が出るとは思えませんので。

そうですね。そろそろ終わりにしておきましょう。正直な所、この議論のせいで不沈戦艦さんの諸小説の執筆スケジュールが乱れてしまっているのではないかと不安なのですが(^^;)、だとしたら申し訳ないですm(__)m。自分もうかつにも冒険風ライダーさんと不沈戦艦さんを同時に議論を交わすなどと中々に無茶をしてしまい、いささか疲れました。しばらく議論は控えたいです(^^;)。

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board2 - No.1432

Re: 名将は感情的になるか

投稿者:Merkatz
2000年09月27日(水) 10時22分

多分、人間に対する見方というものが、決定的に違うので確かにこれ以上論じ合うのも意味がないでしょうね。

まあ私はいろんな武将の話を聞いて、一種の諦観というかそういったものを抱いているわけです。
常に合理的判断をしていれば百戦百勝できるわけではない。運命の皮肉とか悲哀とか、そういったものを痛感させられるのです。
武田勝頼なんか好例でしょう。阿呆だ凡将だと散々な言われようですが、実際は非常な高い能力を持っている。名将と呼んでよい武将です。
だから一面的な見方で、優劣を判定するようなことはしたくないわけです。

ロイエンタールだってそれまでの人生は、内に性格破綻者としての不安定な精神を抱えながらも、智勇のバランスがとれた名将として評価されてきたわけです。
それが2度の謀叛嫌疑から内なる暗闇が刺激され前面に出て破滅へと向かった。
つまり、あえて自滅の道を選んだ。
私はそう捉えているんで、キレた中学生とは違うと思っています。
(そもそもロイエンタールの感情の動きは常識人のそれと違うのだから、常識的でないことを非難しても意味がないと思う。酷い言い方だが「キチガイはキチガイ」ということ。思考の仕方が常識人と違って当たり前なのだ。それから「戦う事が無実の証明」などとは彼は全然思っていないし、そんなこと口に出してもいません。むしろ「戦うことが破滅への道」と覚悟してやっている。そういう負の精神こそ、ロイエンタールをロイエンタールたらしめている部分であり、そこを否定することはロイエンタールの個性そのものの否定でしかないと思う)

私はポイントとして、
・2度目の謀叛嫌疑だったこと(彼自身「2度はたくさんだ」と言い切っている。それに一度目はロイエンタールと雖も弁解をしている。)
・ラングが絡んでいたこと(私の考察ではオーベルシュタインは原因とは見なしていない)
の2つを重視しています。
平松さんの議論と一部重複してたんで、混乱させてしまったかもしれません。

あと念のために繰り返しておきますが、私はロイエンタールの行動を全て評価しているわけではありません。
そこに至る心の動きを肯定しているだけです。
そこから先の部分については不沈戦艦さんの意見を肯定しています。

board2 - No.1433

ヤン=ホームズ?

投稿者:松緒耕治
2000年09月28日(木) 08時07分

過去ログ(の頭の方)を見てて思ったんですけど、田中氏とコナン・ドイルって妙に似てません?「書きたいジャンル」に人気がなくて「訣別したい、あるいはしたそうなジャンル」に根強い人気があるってところが。田中氏のSF小説がドイルのホームズシリーズで、同じく中国物が冒険小説(ドイルはホームズを終了させたかったけど読者がそれを許さなかったとかで。この点は田中氏とはえらい違いですな)。あとオカルトのほうに傾いたってところもそうですかな。これでホームズみたく「読者の抗議で死んだはずのヤン・ウェンリーが復活」とかだったら決定的なんですが。

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