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投稿ログ80 (No.1295 - No.1301)

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board2 - No.1295

竜王風雲録

投稿者:宣和堂
2000年08月20日(日) 18時00分

 ども、お久しぶりです。
 やっぱり、9巻のラストを覚えているのは中国史系の人だけでしたか…(中国史関係のサイトでも決して評価は高くないのですが)。要するに、勉強が足りなかったので、10巻で余君の夢として挿入するはずだった、宋×遼戦を12巻で単体で持ってきたのではないでしょうか?自分は11巻は時間稼ぎのために出した外伝だと今でも信じて疑わないのですが…。内容の薄さはともかく、今回は慎重に勉強はしてたようです(細かいこと言うとキリがないけど)。まあ、コレを中国モノとして単体で出そうとすると辛いですね。殆どネタ本も割れてますから…(竜堂兄弟以外はみんなマネキンのようで無個性な登場人物ばかりだったし…)。社会評論が減ったのも、同系列の摩天楼シリーズの方で憂さを晴らしたので、本筋が滞りがちな創竜伝の方では控えたという所ではないでしょうか(筋的には完全に足踏み状態だった10巻が好例?アレは意図的に停滞させたのだろうけど…)?
 多分、宋×遼戦では楊家将の絡みで八仙が出てくるような筋もプロットにあったんでしょうが、入り切らなくなったので、本編から浮いてしまったのでしょう。
 何もあえてこの巻から批判箇所を探さなくてもイイのでは?銀月王に誰も本気で腹立てないでしょうに…。もうあきれて探す気にもなりませんでしたが…。

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board2 - No.1296

Re: 戦略的判断

投稿者:平松重之
2000年08月21日(月) 03時51分

 不沈戦艦さん

>  ナポレオンのロシア遠征には、結構な不運がついてはいないでしょうかね?中でも最大のものは、こともあろうに6月にまさかとしか思えない雪が降った事でしょう。その寒さの為、馬匹が大量に死んでしまい、以後騎兵の戦力や輸送用の馬が激減したとか。その後スモレンスク会戦やボロディノ会戦でロシア軍を叩きのめしても、相手は逃げてしまった上に、ようやく入城したモスクワはロシア皇帝の命令で焼かれる始末。このように焦土戦術で相手を困らせ、最後は冬将軍に委ねるなんて戦法、いくら何でも常識外ですから、ナポレオンの想像の範囲を超えていたのでは。勝算全くなし、って程ではないでしょう。相手のやることや気象条件が常識外の結果になった、というだけで。

 うーん、大軍を擁していたナポレオンは補給を断たれ、地の利があるロシアに持久戦に持ち込まれた時点で速やかに撤退すべきだったと思います。いかに常識外であったとはいえ、戦略的な判断によって被害を食い止める事は可能だったのでは?プライドに固執して戦略的な過ちを最小限に抑えられなかったという点ではロイエンタールと似ていると思うのですが。…と、何だか「ロイエンタールの叛乱」についての議論からズレてしまいましたね(って、自分のせいか(^^;))。いい加減ここまでにしておきましょう。

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board2 - No.1297

Re:1074)銀雄伝?

投稿者:celetaro
2000年08月21日(月) 10時07分

 これは主にNo.1180の発言に対するレスです。とても遅くなりましたが、レスすると書いておいたのでここにのせておきます。

 まず、銀英伝はとてもすぐれたエンターテイメントだと思います。
 作家が一人の人間である以上、すべての分野に精通するのは不可能で、銀英伝の軍事描写は、エンターテイメントとしては及第点であると思います。
 ただし問題なのは、専門家レベルといわず、軍事について少しばかり興味を持っているだけにすぎない私のようなものが見ても、銀英伝の戦略戦術などの軍事面がリアルっぽいが、じつはかなりおかしい作品であるという点です。(これについては過去ログでも発言がありますね)
 ちなみに、わたしは『ヤッターマン』もエンターテイメント作品としては、名作だと思っています(^ー^)。

 とっしーさんの全ての意見にレスをすると長くなりすぎると思います。末節の部分はともかく、その他の主旨の部分については、他のレスがいくらかの答えとなっていると思いますので、前半の主旨の部分だけ、つまり首都攻撃と包囲殲滅戦だけに焦点をあてて話題をすすめたいと思います。

 電撃戦と包囲殲滅戦について。

 このことではその後自分なりにいろいろと考えるところがありました。まだ暫定的ですが、以下が現在の私の意見です。

 野戦軍の(包囲による)撃滅にたいする反論の事例として、なぜ電撃戦をあげられるのか、私にはよくわかりませんでした。なぜなら、わたしには、電撃戦は野戦軍の包囲殲滅作戦そのものに他ならないと思えるからです。

 最初に包囲殲滅作戦の一番有名で典型的でありわかりやすいものとして、カンネーの戦いを例にあげて説明をします。包囲というのは一般に両翼を広げて敵を三方から包みこみ、機動力のある軍(カンネーの場合は騎兵)が敵の背後に回りこんで完成させます。
 もちろん敵側でも、騎兵に背後にまわり込まれてはたまりませんから、その機動を止めるために同じように騎兵を対抗させてこの部分で戦闘が始まります。カルタゴ軍はこの騎兵対騎兵の戦いに勝利して、勝利した騎兵隊を敵の背後に回りこませ包囲を完成しました。
 確かに全体の戦場からみれば部分的であるこの騎兵同士の戦いだけを見ると、包囲戦ではないように見えます。この場合たしかにカルタゴ側の騎兵をとめようとしたローマ軍騎兵は逃げ散っていて、カルタゴ軍のローマ軍主力に対する包囲の輪の中には入っていません。
 しかし、カンネーの戦いは野戦軍の包囲殲滅戦であると見るのが普通ではないでしょうか。それも多くの戦史研究家が理想的とみなす包囲殲滅戦です。

 WW2では戦いがカンネーとはくらべようもないほど大規模になっているので、この騎兵対騎兵の部分の戦いだけでも、極めて大規模な戦闘になってます。しかし、この騎兵の機動をじゃましようとする目の前の敵を逃げ散らせる(電撃戦の場合は、敵の指揮系統をずたずたに寸断する)ことは、作戦の主目的ではありません。電撃戦とカンネーの包囲の違いは、この敵の背後へ回りこむ騎兵の役割を戦車を主軸とする機械化部隊が担当しているというだけのことです。

 典型的な独軍の電撃戦といえば、ポーランドとフランスに対するそれでしょう。

 まさか、ドイツ軍のポーランドに対する攻撃が野戦軍の殲滅を目的とした包囲殲滅戦でなかったとはおっしゃらないでしょう。ポーランドの戦いは、包囲殲滅、包囲殲滅、包囲殲滅の連続です。
 ブズラ川の戦いなどは、有名な包囲作戦です。明らかに包囲殲滅戦が戦争の帰趨を決しており、このポーランドでの戦いは、シェリーフェン計画の焼き直しとまで言われているほどです。

 次にフランスに対するものですが、電撃戦によりグーデリアンの部隊などは敵軍の背後まで回りこむことに成功します。ドイツは包囲の輪を縮めて、ダンケルクに英仏軍を追いつめています。(ドイツ軍がベルギーから進んでくると予測していたためそこに英仏軍の主力はそのあたりに配置されていました)
 この一連の戦いでドイツ軍は勝利します。が、この作戦は一面ではドイツ軍の失敗とされています。それは、包囲が不徹底で、ダンケルクの出口を完全に閉塞できず、英仏軍に逃げられてしまったからです。
 つまり、この戦いは敵野戦軍の撃滅主義への反証となるのではなく、包囲が不徹底であったために将来に大いなる禍根を残してしまったという、包囲による敵野戦軍完全撃滅の重要性をさらに例証するような事例にはいるのではないでしょうか。
(なぜドイツ軍に停止命令がでたのかは、さまざまなことが言われていて、私にはどれが真実なのかよくわかりません)

 戦史上でも包囲戦というのはそんなにめずらしい戦法ではないと思います。
 まず、大規模なものをあげますと、おそらく近代以降の戦いで一番有名な包囲作戦は、シュリーフェン計画でしょう。
 大モルトケの包囲理論もその中に含まれるかもしれません。

 実際に行われた包囲戦は無数にあって、とてもあげきれないくらいです。もともと前線の成立理由さえ、お互いが包囲するために回りこもう、包囲されないために敵を止めよう、という意図の翼長運動にあるのですから。
 WW2のドイツ軍が行おうとしたもので、特に有名で包囲の意図が明らかなものを二つあげておきます。

城塞作戦/クルスク大戦車戦  クルスクの町を中心としたソ連軍の突出部の根元を南北の両方から挟撃し、他地域と切断して包囲殲滅しようとした作戦。

ラインの護り作戦/アルデンヌ攻勢(バルジ大作戦) アルデンヌ近辺から突出しアントワープなどに至り、以北の英第二軍などを包囲殲滅しようとした作戦。

 たしかに、包囲殲滅というのはいつも行えるというわけではありません。
 基本的に、敵よりも多くの戦力が必要ですし(実際には劣性の戦力で敵を包囲した事例もあります)、敵の背後に回りこむという機動力や全軍が包囲という意図にあわせて柔軟動くだけの能力が必要になります。
 戦略を類型化単純化することは、過去の戦史から理論を抽出して今後に役立てようとする一つの方向性ではあるものの、同時にひどい誤謬に陥る危険性をもはらんでいるのはわかります。その後、自分なりに考えてみて、なによりも包囲殲滅をするというのは私の書きすぎだったと思います。
 ただ、包囲殲滅ができる状況ならそれをするのが理想であると私には思えます。

 次に首都攻撃と野戦軍の撃滅のどちらを優先するかについてです。

 ドイツがモスクワ攻撃しなかったことを批判するのなら、成功した作戦である、ポーランドやフランスでも敵の主力の野戦軍の殲滅よりも、首都を優先しなかったのがなぜかという議論があるべきではないでしょうか。
 近代改革後のプロイセン軍の対ナポレオン戦争でも、大モルトケの一連の戦争でも、第一次世界大戦のシェリーフェン計画でも、ポーランドやフランスへの電撃戦でも、野戦軍の撃滅が優先で、首都攻撃への優先度はそれ以下だったのに、対ソ戦だけ首都攻撃をしなかったから負けたという論評はどうでしょう?(シェリーフェン計画については実行面でも同じような批判があります。パリを包囲網に入れなかったのが決定的に悪かったというのです。独ソ戦とシェリーフェン計画の実行面で共通することは、この二つの戦いが結局は失敗した戦いであるということです。
 ただし、元のシェリーフェン計画は、パリが陥落しても野戦軍への包囲が途中で停止するなどというプランではありませんでした。それだけ、首都陥落よりも野戦軍の殲滅が重視されているということです)
 無視できるような弱体戦力ではなく十分強力な野戦軍の主力を放っておいて、首都陥落を優先させ、それで戦いが一気に終局に近づいたという実例なら別です。しかし、ドイツ軍のモスクワ攻撃集中のような実際に行われず、議論が現在でも続いているようなことを反論の例証とされるのは弱いと思います。
 野戦軍を撃滅できなかったために、首都陥落が全体の戦局としてはあまり影響がなかったものとして実際にあった例としては、繰り返しになりますが、日本軍の南京陥落があります。
(東部戦線のドイツ軍の戦力をモスクワ方面だけに集中させすぎると、軍の後方の道路や鉄道一本あたりの補給や補充の負荷が大きくなりすぎ、強力とはいえない兵站がさらにひどいものになるため、もともとからこのような集中によるモスクワ侵攻は不可能だったという専門家の研究もありますが、ここでは主題ではないので深くはつっこみません)

 銀英伝中のバーミリオンの戦いで、野戦軍相手に苦戦している味方の軍を助けるために、直接その場に救援にはいかず、敵の首都を攻撃して間接的に味方を救うというのは、孫ピンの囲魏救趙からとってきたものでしょう。もちろん、これが近代戦でないことは言うまでもないことです。

 首都攻略よりもまず野戦軍の殲滅を優先するという考えは私自身の考えではなく、クラウゼヴィッツの思想です。

 実際、WW2の西部の連合軍の攻撃でもベルリンよりもドイツ野戦軍の無力化が優先されています。
 この場合ソ連軍はベルリンを優先して進軍するのですが、これはもはや純粋な戦略戦術の分野ではなく、停戦後の西側との交渉をみこした政治的な理由といえるでしょう。

 わたしに言わせれば、ドイツ軍の失敗はモスクワ攻撃をしなかったためではなく、結局敵の戦闘態勢にはいっている野戦軍の大部分を殲滅、もしくは無力化できるだけの戦力がドイツ軍になかったことに原因があるというべきではないかと思っています。動員前に動員拠点をつぶして敵の動員を妨害したり、予備軍の集結地点を攻撃したりするのはあたりまえのことですが、同時に予備軍などが集結する前に敵の主力の野戦軍を無力化するのも大モルトケの時代でもその後でも、あたりまえのことではなかったでしょうか。

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board2 - No.1298

12巻総括

投稿者:小村損三郎
2000年08月21日(月) 15時49分

って言ってもまだ全部読んでないんですけど(笑)。

>抱き合わせ?

たしかに中国物の新作と言ってもいい位に宋代の人物に関する記述が大半を占めている!
思うに既存のファンの中国物への食いつきがイマイチな為、(ニフのらいとすたっふフォーラムでも「中国物はちょっと・・・」という人は結構いる。)人気のある創竜伝をダシに再度の布教を試みたとか(笑)。

>宋と戦前の大日本帝国について(P162~163)など、比較の対象にならないものを強引に比較して、中国を褒めちぎっています。

大日本帝国云々はともかく、その後に続くモンゴルへの悪意むき出しの文章が凄すぎる(^^;)。
元々田中氏は騎馬民族とその国家が大嫌いなんですけど(完全に中国化した北魏とかはOKらしい)、中でもモンゴルに対するそれは常軌を逸していて、書いてるそばから抑えようも無く悪意が滲み出てしまうという感じ(^^;;)。↓

“「でも宋はたしかモンゴル帝国にほろぼされたんだよな。これは単純にモンゴルの軍隊の方が強かったからだろ?」
「宋は三百二十年つづき、豊かな文化と芸術を後世にのこした。モンゴルは宋をほろぼしたあと九十一年で滅亡し、後世に何ものこさなかった」”

↑でもねー。チンギスハーンやフビライハーンの名は世界中の人が知ってるけど、岳飛や韓世忠はお隣の日本でも当の田中芳樹がしゃかりきになって布教しなきゃならん、という時点でどちらが世界史における勝者かは明らかだと思うのよ。

“「うーん」
「ま、元曲といわれる戯曲はさかんになって、名作もあるが、それも侵略されたがわの旧宋人たちがつくったものだ。モンゴルは軍事力と経済力で世界を征服し、支配しようとした。その結果、中国でもエジプトでもペルシアでもポーランドでもベトナムでも日本でも、侵略者であるモンゴル軍と戦った人の名が、ヒーローとして後世にのこることになった。」”

えー、毎度毎度の引用で申訳ないが『中国武将列伝』にはこう書いてますね。
後漢の馬援の項↓

“もっとも有名なのは、交祉(ベトナム)で起こった大叛乱を平定したことです。その当時は、ベトナムは秦の始皇帝のころからもう、中国の領域だったわけですから。ベトナムから見れば独立戦争ということになりますが、歴代の中国王朝から見れば叛乱なわけです。
(中略)
後漢という時代は、光武帝という人が前漢の武帝とまったく逆で、無用な軍事行動を極力ひかえた人です。馬援がらみでいいますと、ベトナムというのはもう、中華帝国の領土と皆思っていたからこそ、叛乱を鎮定するために馬援を遣ったんですね。そこはもう自分の領土じゃないと思ったら、全然光武帝は兵を出さないんですね。逆にいうとその当時のベトナムは中国の一部だと認識されていたわけです。ですから非常に左翼的な歴史観で書かれている歴史事典などを見ますと、光武帝がベトナムを侵略してベトナム人がそれに反抗して戦ったと書いてありますけど、ここで近代的な侵略という概念を持ち出すのは不正確だと思いますね”

・・・・・・。

2つ並べるとヒドさが余計に際立つような・・・。
「中国人が中国の領土のつもりだったから侵略じゃない」
なんて、こんな手前勝手な理屈がまかり通るなら
「満州は無主の地」
とか言って開拓団を送り込んだ日本の侵略だって弁護できてしまうではあーりませんか(--#)。
ちなみに『歴史読本』の世界の英雄なんたらいう別冊によると、この時女性の身でありながら兵を率いて漢軍に立ち向かい、最後には捕らえられて処刑された
「徴(チュン)姉妹」
なる姉妹がいるんだそうです。(トータルライフアドバイザーではない)
もちろんベトナムでは今でも
“侵略者である中国軍と戦ったヒーロー(じゃなくてヒロイン)”
とされて崇められているとのこと。
こういう話聞くと元の「侵略」と漢の「遠征」にどれ程の違いがあるんでしょうか、田中センセー。

>「神の国」発言と「密室での総理選び」を強引に結びつけて「選挙で国家の首班を選ぶ西欧諸国は悪魔の国なんだろう」(始談。うろ覚え)などと相変わらずむちゃくちゃな皮肉を述べてました。

しかしアメリカはともかくなぜ唐突にフランスが出てくるのでしょうかね。
薬師寺シリーズの取材でパリに行ったから?
ま、たしかに
「地球の裏側の植民地で核実験」
なんちゅー恥知らずな所業を平然とやってのけてふんぞりかえってるような国は牛種の支配する国だと拙者も思います。

>何もあえてこの巻から批判箇所を探さなくてもイイのでは?銀月王に誰も本気で腹立てないでしょうに…。もうあきれて探す気にもなりませんでしたが…。

まあ、その通りですね(^^;;)。
巻末の神の国ネタについてはそれほど目くじらを立てるような代物でもないかな。
森に関する記述は概ね同感だし(爆)。

どうでもいいけど
「第1巻からこの作品のなかでは首相がかわっていなかったもんな。」
にはちょっと笑った。
ま、直接のモデルになった人も亡くなったことだし、丁度いいタイミングだったかも。

しかし・・・、
作中での皮肉や評論にしても、昔はデタラメなりにキレとパンチ力っつーもんがあったんですがね。
今では中学生にも鼻で笑われそうな低次元で寒いあてこすりしかできなくなってしまったのには痛々しさを感じてしまう・・・。

やっぱりこの人は完全に終わってしまったんだなあ。

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board2 - No.1299

まだ読んでいないのです…

投稿者:本ページ管理人
2000年08月21日(月) 16時35分

 ちょっと忙しくてまだ実物を見てもいないんですよね。
 さすがに今回は買うつもりなので、詳しいことは読んでから書きたいと思います。

> しかし・・・、
> 作中での皮肉や評論にしても、昔はデタラメなりにキレとパンチ力っつーもんがあったんですがね。
> 今では中学生にも鼻で笑われそうな低次元で寒いあてこすりしかできなくなってしまったのには痛々しさを感じてしまう・・・。
>
> やっぱりこの人は完全に終わってしまったんだなあ。

 いろいろなところで話題になっている座談会の「神の国」批判は、その通りだとすると、おそらく最悪な形での森批判のように思えますね。
 スキだらけの森首相なんかは目をつぶって批判書いても有効打になりそうなレベルだというのに、それに対してまったく批判になっていない批判であるというのは、ある意味で貴重な気がします。

 早速こんなのがありました
ttp://snog.squares.net/vote/vote.cgi?room=11250

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board2 - No.1300

お返事

投稿者:不沈戦艦
2000年08月22日(火) 15時57分

冒険風ライダーさんは書きました
>
>  これについてはオーベルシュタインの性格からある程度の説明ができるのではないでしょうか。
>  いくらオーベルシュタインがラインハルトを傀儡にしているといっても、オーベルシュタインに私心がなく、また自己の保身を図る事もないという事をロイエンタールは承知しています。そしてオーベルシュタインの忠誠心がラインハルトではなく「ローエングラム王朝」に向けられているという事もまたロイエンタールは察知しています。この事からロイエンタールは、
> 「オーベルシュタインはローエングラム王朝の存続を妨害するような邪魔者を始末するためならば、ラインハルトをすら平気で囮にするような男だから油断はできない」
> と考えていたのではないでしょうか。ロイエンタールは常にオーベルシュタインをそのように評価していましたし、実際、ロイエンタールの死後になりますが、オーベルシュタインは地球教徒をおびき寄せるためにあえてラインハルトを囮にする謀略を使っています。したがってこの考え方は、すくなくとも「ロイエンタールにとっては」充分に説得力を持つものだったのではないでしょうか。
>  また前述のように、オーベルシュタインには「自己一身の安全を図る」という発想がありませんから、
> 「ラインハルトを傀儡にしているならば、自分の手元で操るため、また(ローエングラム王朝存続における)邪魔者を油断させて排除するために、あえて危険を犯してでもオーベルシュタインは同行してくるはずだ」
> ともロイエンタールは考えていたのでしょう。したがってロイエンタールとしては「ラインハルトにオーベルシュタインが同行しているか否か」で流言の真偽を確認しようとしていたのではないでしょうか。
>  ロイエンタールのオーベルシュタインに対する過剰な敵意と「冷酷非常で手段を選ばない謀略家」という評価が、あの流言をロイエンタールが信じこんでしまい、しかも相手が「あの」オーベルシュタインであったがために、ロイエンタールは必要以上にラインハルトの反応に用心せざるをえず、その結果あのような叛乱に追い詰められたのではないかと考えるのですが、これで説明できないものでしょうか?
>

 いやしかし、新領土に行った皇帝がロイエンタールに拘禁されて(ロイエンタールが本気で叛乱起こす場合。ロイエンタールに野心は充分ある、とオーベルシュタインは判断していたと思いますので)、皇帝の名の下に新領土総督から命令が発せられるようになったら、どうする気なんでしょうかね?オーベルシュタインは。当然その場合、ロイエンタールは軍を率いてフェザーンに侵攻してきますが、その場合は皇帝を押さえられているので手も足も出せないでしょう。仮にオーベルシュタインが、「皇帝を攻撃する事になっても、新帝国の秩序維持の為にやむを得ない」と言ったところで、皇帝に銃を向けろというような命令を兵隊が聞く筈もないでしょう。銀河帝国軍の兵士は、基本的にラインハルトに心酔しているんですから。結局、戦わずして敗れ、オーベルシュタインとラングはロイエンタールに逮捕され、処刑される羽目に陥るのでは。その後に来るのは、ロイエンタールが好き放題に出来る独裁体制でしょう。

 そんなチャンスをオーベルシュタインともあろう者が、ロイエンタールに呉れてやる筈もないと思うんですけどね。つまり、皇帝が新領土へ巡幸する、ということは、その判断は完全に皇帝自身の意志であり、かつ健康上も差し当たっては問題なく、皇帝自身は新領土総督を信頼している場合、に限られるのではないでしょうか。それはロイエンタールも理解できる筈だ、とは思いませんか?

>
>  やはりそこなんですよね、あの作戦構想で一番難しいのは。しかしここで簡単にダウンしてしまっては銀英伝における設定矛盾がそのまま残ってしまう事になってしまうので、苦しいながらも一応の擁護論を考えてみることにしますか。
>  まず指揮官の方ですけど、一応同盟領を利用したゲリラ戦自体にある程度の効果があることはヤンが証明していますし、銀英伝7巻において同盟軍のビューフォート准将が少数兵力によるゲリラ戦法によってビッテンフェルト艦隊の補給戦を一時的ながら断つという戦績を上げています。同盟軍における無名の准将が孤軍でゲリラ戦を行ってさえそれだけの事ができるのですから、単にゲリラ戦を行うだけであるならば、帝国軍の少将・中将クラスでも充分に可能なのではないかと思います。
>  もちろん、これを効率良く行うためには、不沈戦艦さんが仰るように情報・通信システムが整備されている事が絶対条件です。そこでこの作戦における情報・通信システムについて少し考えてみました。
>  この作戦において一番重要な事は、いくら任期が短かったとはいえ、ロイエンタールが一応新領土総督に就任して同盟領を掌握する事ができた立場にあり、同盟領における旧同盟軍の補給基地や通信基地などを抑える事が可能であった事です。ロイエンタールのこの立場を利用すれば、同盟領内における部隊間の相互連絡は以外と簡単に行うことができるのではないでしょうか。
>  銀英伝世界には「超光速通信」なるものが存在します。銀英伝の記述によると、この通信はイゼルローン-ハイネセン間の一万光年もの距離におよぶ交信をリアルタイムで行う事すらも可能としているようです。そこで連絡を行う艦艇が通信が敵側に傍受される危険性のない宙域まで移動し、そこから同盟領に点在している通信基地を使ってミッターマイヤー軍が存在する宙域を大きく迂回させて情報を伝達していけば、ミッターマイヤー軍に全く傍受・妨害される事なく、しかも限りなくリアルタイムに近い情報伝達が可能となります。「巨大な宇宙版インターネット・ネットワーク」のようなものだと言えば分かりやすいでしょうか。
>  既存の通信基地だけでは不充分であるのであれば、超光速通信の中継拠点の要所要所に連絡用の艦艇を配置しておくという方法もあります。これならば移動も容易ですし、ミッターマイヤー軍に情報源を補足される可能性も限りなくゼロに近くなります。
>  侵攻軍たるミッターマイヤー軍は、ロイエンタール軍による傍受の危険性からまともな超光速通信が行えず、自分達がいる宙域以外で何が起こっているかを把握する事ができない立場にあるのに対し、旧同盟領をとにかくも掌握し、かつこの作戦においてミッターマイヤー軍を常に監視することができる立場にあるロイエンタール軍には「旧同盟領そのものを利用した大規模な通信ネットワークが使える」という非常に大きな軍事的利点があります。この長所を大いに活用すれば、相手の手が届かない所で部隊間のリアルタイムな相互連絡を行うことができます。
>  しかもこの通信ネットワークを使用すれば、ハイネセンにいながらにしてロイエンタールが前線の小艦隊群と連絡を取り合い、命令を伝達させることもできます。小艦隊群の統合運用の観点から言っても、ロイエンタールの部下に対する不安から言っても、これは大きな利点として作用する事でしょう。
>  以上の事から、ロイエンタールが最初から周到な準備を行った上であの作戦を発動させていれば、すくなくともミッターマイヤー軍を少ない兵力で翻弄し、長期戦に持ち込む事ができたのではないかと考えるのですが、さてどんなものでしょうか。
>

 もう一つの問題はどうします?「そんな複雑な兵力運用が可能なのか?」ということ。複雑怪奇な作戦を立てると、失敗する可能性は高くなりますよ。ミッドウェーで南雲艦隊に二重の目的(米機動部隊の撃滅とミッドウェー島の攻略)を与えただけでも、ものの見事に失敗しましたし、マリアナのスプルーアンスだって、兵力が絶大だから勝ったものの、これも「島の攻略と敵艦隊の撃退」の二つの任務を割り当てられ、実際のところはかなり混乱した戦闘指揮になってしまっています。機動部隊グループの一つは、日本の攻撃隊が上空に来たのに、島への攻撃隊に出してしまったので、味方の戦闘機が上空に一機もいない、ってな状況もあった程です。密雲が厚くたれ込めているので助かりましたが(レーダー無しの日本機には、密雲の下の米艦隊を発見することは出来なかったので)。

 多兵力でもこんなことになるのですから、少数兵力を分散させ、遠方から精緻にコントロールしようなど、無理筋もいいところだと思いますわ。実行し始めた時から計画から狂い初めて、ついに一度も計画通り行われないまま、兵力を無駄に損ない、「やらない方がマシだった。ランテマリオで全兵力で待ち受けていた方が良かった」ってな事になるような気がしますけど。本気でやったら。

>
>  あれ? 確かNo.1256において、
>
> <何しろ、同盟領は帝国みたいに、奥深いようには見えないので。いかにフェザーンで入手した航路図があるとは言え、ラインハルト軍には簡単にガンダルヴァ星系まで来られてしまっていますからね。ハイネセンまでもそう難しくはないでしょう。領土の奥深さは、同盟がナチス・ドイツで、帝国がソ連という感じがしますけど。>
>
> と「同盟領の物理的な広さ」について言及していませんでしたっけ? しかも「いかにフェザーンで入手した航路図があるとは言え」と航路図についてまで言及していましたし、ナチス・ドイツとソ連との比較まで行っていましたから、「これは同盟領の広さの事か」と解釈したのですが。
>  それに銀英伝における世界設定を見てみると、イゼルローン-ハイネセン間の距離を走破するには、銀英伝世界における艦船を使用しても、移動にかかる時間がだいたい半月~1ヶ月前後はかかりますし、フェザーン-ハイネセン間はこれよりもさらに長い距離があるようです。いくら精密な航路図があるとはいえ、片道移動だけでこれだけの時間がかかる広大な旧同盟領を「帝国軍が狭いと認識している」という事はちょっと考えられないのではないでしょうか。
>  さらに同盟領における航路図を抑えている立場はロイエンタールも同様ですし、しかも彼は新領土総督の立場によってとりあえずは同盟領を掌握しているのですから、地の利はやはりロイエンタールの方にあるのではないかと思うのですけど。

 失礼。もともと、「物理的広さ」だけに言及したつもりじゃなかったんですけど、上の引用ではそう言っているように見えますね。最初から「航路図を手に入れていて自由に行動出来る以上、帝国軍に取っては同盟領は狭い」というつもりでした。しかしいくら何でも「地の利はロイエンタールにある」は無茶では?駐留軍が馴染む程、長期間駐留していましたっけ?同盟が崩壊してから。一年や二年では「馴染んだ」とはなかなか言えませんよね。五年、十年と過ごせば、そりゃそうでしょうけど。地の利はどちらにもない以上、兵力が大きい方が有利なのは、言うまでもないでしょう。

 それに広さはあるとしても、ヤン艦隊みたいに、ロイエンタールが「同盟領そのものを利用した不正規戦」を行える訳じゃないですよね。結局帝国軍がハイネセンに来る前に、ランテマリオで迎え撃たなければならなかった訳で。同盟領の広さを利して、新領土総督軍が逃げ回ったりしましたっけ?毛沢東の共産党の「大長征」みたいに。帝国軍にしてみれば、取り敢えずハイネセンに到達するのは難行ではない。後方の連絡線を脅かせる兵力も新領土総督軍にはない、相手が延々と逃げる訳でもない、となれば「楽」とは言わないまでも、負ける可能性はほとんどあり得ませんよ。将帥の能力も、ロイエンタールに匹敵するミッターマイヤーがいますし、それ以上の皇帝自身だっているのですから。逆に考えれば、ロイエンタールだってそれが判らない訳はありませんから、正気ならばあんな叛乱起こす筈もない、ということですね。

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board2 - No.1301

Re: 反銀英伝 「大逆転! リップシュタット戦役」(32)

投稿者:不沈戦艦
2000年08月22日(火) 16時02分

更に続き。

------------------------------------------------------------------------------

 辛辣な参謀長を前にして、黙っている以外にはやりようがなかったのだ。

「申し上げた通り、ミッターマイヤー提督は間に合いませんでした。しかし、これは彼の責任ではありますまい。最初から物理的に不可能だった、ということでしょう。この件に関しては、閣下の見通しが甘い、とはっきり申し上げましょう」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「タンネンベルク伯爵は、はっきりグリューネワルト伯爵夫人の命を盾に、ミッターマイヤー提督を脅したのだそうです。囚われの身になった伯爵夫人の映像を通信スクリーンに出した上で。ところで、どうなさいますか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「もう一度申し上げておきましょう。グリューネワルト伯爵夫人一人の命がいかに大事とはいえ、我が軍全体の命運とは引き換えにできませぬ。直ちに、ミッターマイヤー提督に、オーディンから敵を排除するよう命令なさるべきと心得ますが。その際、グリューネワルト伯爵夫人が犠牲になったところで、やむを得ぬことです」

「・・・・・駄目だ。それだけは許可できない。こうなったら、何としても姉上をお救い申し上げるのだ!」

 相変わらずオーベルシュタインの「グリューネワルト伯爵夫人を犠牲にせよ」という提案を受け入れる気のないラインハルトであった。これだけはどうしても譲れないのである。

「しかし、グリューネワルト伯爵夫人を救出すると言っても、具体的には今のところやりようがありませぬな。敵をオーディンから追い出そうにも、伯爵夫人の命を盾に脅迫されるだけです。誰か陸戦の専門家を潜入させて救出作戦を実施するしかありませぬが、敵の目を眩ましての拠点の確保、伯爵夫人の救出行動、更にその後の脱出と、難行が山ほどありましょう。相当に時間がかかることが予想されますが。その間、タンネンベルク伯が黙って事態の推移を見ているだけ、ということは更にありそうに思えませぬ」

「ではオーベルシュタイン、卿は一体どうしろと言うのだ?!」

 苛立ちを募らせるラインハルトに、オーベルシュタインは自分の案を告げた。

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<以下続く?>

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