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投稿ログ17 (No.339 - No.357)

親記事No.302スレッドの返信投稿
board2 - No.339

引用について

投稿者:heinkel
1999年11月29日(月) 15時45分

 まず最初に謝ります。私のNo.291の投稿は明らかに引用のマナーに反しますし、無用の誤解を招くことにもなり、申し訳なく思います。

 引用については、著作権法に以下の規定があります。

第三十二条 公表された著作物は、引用して使用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲で行われるものでなければならない。
 2 <略>

 以上の要件を満たす「引用」であれば、例え禁掲載の表示のある著作物でも、無許諾で利用が可能です。
 その範囲については、一般には批評、研究のためには広く認められます。この制限は量的なものではありません。小説の過剰な引用は、財産権の観点からも問題でしょうが、短いインタビュー記事などは、むしろ安易な省略や要約によって著作者の意図を損なう結果となりかねませんので、目的が許せば、著作物の同一性保持権の観点からも、全文を引用することが認められると思われます。

 ただし、引用するにあたっては、出所明示をする必要があります。

第四十八条 次の各号に掲げる場合には、当該名号に規定する著作物の出所を、その複製又は利用の形態に応じ合理的と認められる方法及び程度により、明示しなければならない。
 一 第三十二条<中略>の規定により著作物を複製する場合
 二 <略>
 三 第三十二条の規定により著作物を複製以外の方法により利用する場合<中略>において、その出所を明示する慣行があるとき。
 2 前項の出所の明示に当たっては、これに伴い著作者名が明らかになる場合及び当該著作物が無名のものである場合を除き、当該著作物につき表示されている著作者名を示さなければならない。
 3 <略>

 通常、著作者名のほか、著作物の題名、雑誌の場合なら号数も求められると解するべきでしょう。問題は「正確に何年の何月号とわからないもの」「どこかの同人誌としか分からないもの」の場合ですが、前者の場合は雑誌名とタイトルは分かっていますし、後者についてもタイトルと、どういった性格の同人誌なのかを示しておけば、出所明示を果たすものと思われます(要は、容易に著作物の特定が可能なようにしておけばよいと思います)。

 推定が多いのですが、引用については著作権法は抽象的な基準を示すのみですので、明確な判断を下すことは出来ません。
 慣行及び判例の蓄積を待つほかないのですが、実際のところ上記の要件をも満たしていないものが商品としてまかり通っているのが現状です。インタビュー記事の引用程度でそれほど気にすることもないのかもしれません。

 ちなみにネットを使用して著作物を国際間で送受信した場合は、送信側の所在地の著作権法が適用されます。
 つまり、この掲示板サービスを提供しているサーバが日本にあっても、海外の端末から書き込んでいれば、その国の著作権法が適用されます。

親記事No.302スレッドの返信投稿
board2 - No.340

解凍できましたか?

投稿者:heinkel
1999年11月29日(月) 15時56分

 ネット上で公開されているプログラムやデータなどは日本ではLHA形式、海外ではZIP形式で圧縮されてアップロードされている事が多い(複数のファイルをひとまとめにし、さらにサイズを小さくすることで、転送効率を高め、ついでサーバ容量を節約するため)ので、解凍ツールはインストールしておいた方がよいと思います(「Lhasa」は両形式に対応しています)。
 ご不明の点があれば、掲示板への書き込み、またはメールにてお問い合わせください(サポートセンターみたいな文やね)。

> アサヒ芸能1988.2.4

 うーん、当時見ていれば感心したでしょうね。まさに田中芳樹の「正道」を見る思いです。
 田中芳樹自身の言葉が、「田中芳樹を撃つ!」という羽目になるパターンはこれまでもいくつか見てきましたが、ここまではまっちゃうと、もう笑えるというか、なんとも悲しい気分です。

親記事No.322スレッドの返信投稿
board2 - No.341

Re: こんにちは

投稿者:heinkel
1999年11月29日(月) 16時45分

> 民主主義の意義についても勉強になったと思います。あと、さらに民主主義を超える考えの必要性についても教えられたと思います。

 田中氏を批判する思考が、実は田中氏によって触発され発展させた思考だったりしますね。

> マヴァールは「まう゛ぁーる」と打って変換すると出てくると思いますよ

 管理人さんはもしかしてJIS-カナ派ですか?

 ローマ字-カナ変換の場合は「MA VA - RU」。
 「う゛」、「ぁ」それぞれを個別に出したいときは「VU」、「LA」または「XA」です。

  ・・・そーゆーことじゃなかったら、すいません(2)。

親記事No.332スレッドの返信投稿
board2 - No.342

Re: はじめまして

投稿者:本ページ管理人
1999年11月29日(月) 22時32分

どうもはじめまして。よろしくお願いします。

> ・・・何だかサディスティックな話ですよね?読者のサド的超人願望を満たす話で、それが気持ち良いのも確かなんですけど、それに気が付いた時暗澹たる気分になりました。

 ウルトラマンなどが判りやすいですが、物語のヒーローには超人願望を満たす属性があると思うんですよ。
 創竜伝も、それはいい。ですが、そこに至るまでの論理(言い訳)が、非常にねじ曲がっているんですよね。
 たとえば、「暴力を振るう側の想像力の欠如」みたいな事を言っていますが、銃弾をも余裕で跳ね返すあの兄弟に、自分が顎を砕いた人間の痛みがわかるのか? わかるわけないですよ。わかるとか言ったら、それは妄想です。
 ほかにも、正義は残酷だとか言っている割に、自分がその残酷な正義そのものだったりしますしね。
 超人願望を表現したいのなら、単純にそれを描けばいい。しかし、それが出来ないところが創竜伝の病理じゃないでしょうか。

> 結局9巻で読むのを辞めてますが、続けて読むべきでしょうか?

 古本屋や図書館にあって、なおかつ未来さんが「うがった」本の読み方に抵抗がないのなら、オススメします。トンデモ本として読む分にはなかなかイケてます。

親記事No.337スレッドの返信投稿
board2 - No.343

Re: 初めて書き込みます

投稿者:本ページ管理人
1999年11月29日(月) 22時52分

> 初めまして。書き込みその物の初心者なので、おかしな処とかが沢山あるかも知れないですけどご容赦下さい。

こんにちは。よろしくお願いします。

> 僕は今日初めてここを見付けました。すごく面白い処ですね。ここへ来て田中芳樹について漠然と抱いていたあやふやな何かがとてもすっきりしました。そうか、実は自分は田中芳樹が嫌いだったんだと、何処かで目を逸らしていた物を初めて正視しました。作品よりも本人が嫌いだったみたいですね。

掲示板ログのNo.330か、コンテンツ「10年前、彼はこのように語っていた」はごらんになりましたか? 田中芳樹が田中芳樹そのものによって否定される様がよくわかると思います。

>そこで京極夏彦は、小説家が小説を語ったり、小説の中で自分の主張を述べたりするのは最低の事だ、小説は作者のためにあるのじゃなくって読者の娯楽としてあるんだ、あとがきも対談も出来ればしないほうがいいと言うような事を言っていました。

 この京極氏の発言はプロ作家としての覚悟が伝わってきて好意的に評価したくなります(でも、氏って結構露出してなかったですか? 京極氏についてはたいして知っているわけではないのですが)。
 私は、節度があればあとがきでの近況報告くらいは、それはそれで良いと思います。どんな人間が物語をつづっているか、興味を持つこともありますから。ただ、要はバランスでしょうね。小説内にまで内輪ネタを入れる田中氏は明らかにやりすぎでしょう(それが芸になっていればいいのですが、しかし…)。

> 他にも、小説家としてのこの人のやり方にもちょっと考えている事があります。この人は原稿用紙を穴あきで書き進めていくらしいんですね。何となくここは五行だな、とか言う具合に改行していく。そのネタを前提にして作品を読んでいくと、成る程、と思うことが沢山あります。流れが変な処とかでは「ああ、順番でたらめに書いてるからなんだなあ」と納得します。ワープロならともかく、原稿用紙でこう言うやり方をすると、感情描写や物語の流れの整合性が破綻しやすくなるんじゃないかな、とかも思います。

 本人は「だからワープロがいらないんですよ」と以前ダ・ヴィンチのインタビューに答えていましたね。
 正直、私は「自慢することか?」という印象だったんですけど。
 銀英伝もこのようなスタイルで書かれていたんでしょうか? だったら凄いと認めるのにやぶさかではありませんが。
 偏見を承知で言いますが、銀英伝の「3枚に短縮して、それを6回書きなおしました」と、現在の仮想ワープロ法がどうしても私の中では結びつかないですね。

> 後、これはどうなんだろうと思ったのですが、田中芳樹はテレビを付けっぱなしにしながら仕事をしているらしいんですね。そんな状態で、少なくとも僕は集中することなんか不可能だと思うんです。勉強の能率とか、二分の一くらいに低下します。田中芳樹は遅筆です。たしかにそれに見合った密度の文章(凝っているだけかも)の小説を書いていますけれど、遅筆にはもう一つ、この仕事の態度にも原因があるんじゃないでしょうか。まあ、食べて行けてるんだからそれでも良いのかも知れないけれど。

 結局作品で判断するしかありませんが、さて……
 う~む(苦笑)

親記事No.322スレッドの返信投稿
board2 - No.344

雑談ぽい

投稿者:本ページ管理人
1999年11月29日(月) 22時58分

> > 民主主義の意義についても勉強になったと思います。あと、さらに民主主義を超える考えの必要性についても教えられたと思います。
>  田中氏を批判する思考が、実は田中氏によって触発され発展させた思考だったりしますね。

 何か、弁証法のアウフヘーベンの実例を見ているような感じですね。

>  管理人さんはもしかしてJIS-カナ派ですか?

 ええ、そうなんです。ワープロ出身なんで、どうしてもカナ打ちなんですけど、最近は肩身が狭いですねぇ。北斗の拳激打も遊べないし(笑)

親記事No.332スレッドの返信投稿
board2 - No.345

Re: 初めて書き込みますへのレス

投稿者:メリージェーン
1999年11月30日(火) 03時52分

> 掲示板ログのNo.330か、コンテンツ「10年前、彼はこのように語っていた」はごらんになりましたか? 田中芳樹が田中芳樹そのものによって否定される様がよくわかると思います。

これは前に何処かで読んだ事があります。自分でも蘊蓄ばかり語ってしまう自覚はあったんですよね。それよりも書きたい気持ちがうわまったのでしょうか。

>この京極氏の発言はプロ作家としての覚悟が伝わってきて好意的に評価したくなります(でも、氏って結構露出してなかったですか? 京極氏についてはたいして知っているわけではないのですが)。

 僕も、露出しまくってるじゃないかと思ったんですけど、そこら辺の実状もきっちりとした考え方で説明していました。友達に頼まれてしかたなくだとか。キャラには愛がないとか極端な事を言ってさり気なく一部のファンをたしなめたりもしてました。とりあえず、田中芳樹みたく論理的には破綻していません。自分なりのルールをきちんと決めてあるんでしょう。

>私は、節度があればあとがきでの近況報告くらいは、それはそれで良いと思います。どんな人間が物語をつづっているか、興味を持つこともありますから。ただ、要はバランスでしょうね。小説内にまで内輪ネタを入れる田中氏は明らかにやりすぎでしょう(それが芸になっていればいいのですが、しかし…)。

 これは同意見です。好きな作家のインタビューはとても面白いです。でもこれは読者側の意見ですよね。だから田中芳樹みたく魅力に欠ける人が自分から好んで作品内にまででてくるのは問題ですよね。損です。

>本人は「だからワープロがいらないんですよ」と以前ダ・ヴィンチのインタビューに答えていましたね。
>  正直、私は「自慢することか?」という印象だったんですけど。
>  銀英伝もこのようなスタイルで書かれていたんでしょうか? だったら凄いと認めるのにやぶさかではありませんが。
>  偏見を承知で言いますが、銀英伝の「3枚に短縮して、それを6回書きなおしました」と、現在の仮想ワープロ法がどうしても私の中では結びつかないですね。

 こういう処にも、田中芳樹の頭の固いおじさん像が現れていると思いますね。

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board2 - No.347

もう少し書きます

投稿者:メリージェーン
1999年11月30日(火) 05時16分

 もう少し、ずっと思っていた事を書こうと思います。
 僕は読書暦がまだまだ甘いです。これから司馬遼太郎とか、島田荘司とかスティーブン・キングとか馳星周とか角川ホラー大賞受賞者の作品とか何でもかんでも読んで行きたいと思っているんですけど、まだまだ視野が狭いです。
 やっぱり、今の所詳しい作家を挙げろと言えば田中芳樹、京極夏彦、小野不由美とかいった感じになります(小野不由美と言うと「十二国記」という小説を書いている人です。銀英伝の文庫版と並んで積んである本屋が結構あるので知っている人もいると思います。ホワイトハートと言う女の子向けのジュヴィナル文庫で、白っぽい装幀の本です)。
 僕はこの三人を同じようなジャンルの作家だと、勝手に認識しています。こう、みんなジュヴィナル以上一般以下みたいな雰囲気がありますよね(京極夏彦は少し違うかな。年齢層の幅がもっと広いですね)。ファン層にキャラが好きで読んでいる人と純粋に小説として読んでいる人の二種類がいる、と言うか。オタクの臭いがすると言うか。
 何でこんな事を書いているかというと、誰かがこんな事言っていましたよね。内容は、「田中芳樹はハードカバー病だ。いつまでも漫画の挿絵の入った本を出すのは厭だから最近ハードカバーばかりだしている。歴史小説ばかり書いている」と言うような事だったと思います。
 僕は、この考察が一番面白かったですね。何て言うか、人間的ですごく共感できます。二十年くらいも小説を書いていてこの状況は、確かに劣等感を感じてしまうと思います。小説界の人間関係でも、肩身が狭いんじゃないでしょうか。ジュヴィナル作家は若い人ばっかりだろうし、文壇チックな人達からは小説家として見られていないような気もします。
 僕はアップフェルラント物語の文庫版を見てげんなりした覚えがあります。これは、出版会社の売り方に問題があるんじゃないでしょうか。一体この人の作品に、挿絵なんか本当に必要なのでしょうか。一二行ごとに改行していない時点で、小説を余り読まない中学生とかは読まないだろうし、今更新しい挿絵入りの本をださなくっても、充分新規ファンは取り込めていると思うんです。大体、天野喜孝の挿絵を入れる事によって取っ付きやすい小説になるなんて事があるのでしょうか。一般層は大概気持ち悪い絵だと言います(僕は好きですけど)。
 後、田中芳樹の本って角川文庫や講談社文庫なのに、本屋に行くと絶対、富士見ファンタジア文庫とか角川スニーカー文庫とかホワイトハート文庫とかと一緒に置いてありますよね。大概別コーナーにある。まあ、読者層が具体的に良く分からないので僕もはっきりどうしたら良いとかの意見は持てないんですが、田中芳樹ってひたすら中途半端な作家ですよね。
 こう言うジャンルの小説家として、小野不由美は格が違うなと思います。「屍鬼」なんて言う一般層からもジュヴィナル層からも嫌がられそうな分厚いハードカーバー上下巻を、ベストセラーにしてしまっています。しかも、小野不由美は「十二国記」の事を「あれは子供読者に書いているので、大人の人から面白かったと言う感想を貰うと恥ずかしいです」と言っていました。この点を、前々から僕は田中芳樹との小説家としての格の違いだなあと感銘を受けていました。
 時々、僕は田中芳樹の小説家としてのレベルを低く感じる事があるんです。田中芳樹って得意なジャンルと下手糞なジャンルの差が極端な感じがします。これは、僕の好みのせいなのかなとも思うんですが、あえて書きます。僕は田中芳樹のミステリのようなホラーのような訳の分からない小説に拒絶反応があります。「夏の魔術」「晴れた空から突然に」「ウエディングドレスに紅い薔薇」や「摩天楼」。あと、中国物のミステリ。あくまで好みなんですけれど、こう言う作品を読むと何か架空歴史物に比べて魅力が欠けるなあと思ってしまいます。
 思うに、田中芳樹はそんなに幅広く小説を読んでいないんじゃないでしょうか。歴史小説ばかり偏読している。小説の手法って言うのは、ジャンルによってセオリーみたいな物が必ずあると思うんですよ。ホラーとかミステリとか、歴史的に構築されていった技術論みたいな物がある。田中芳樹は、それを全部歴史小説の手法で書こうとしているように感じるんです。ホラーやミステリに対して無知だから、ああ言う作品になってしまうでは。
 偏っている事自体は別に悪くは無いんです。銀英伝も、SF小説に対して無知だったからこそのああ言う独創的な作品なのだと思います。けれど、それで自分がどんなジャンルでも書ける作家と思うのは間違っていると思います。得意なジャンル以外を書くのは結構ですが、それが結果的に作家としての底の浅さをさらしてしまっているのではないでしょうか。それはとても損な事だと思います。

 何だか、毒を吐けば吐くほど田中芳樹本人への苛つきは不思議に薄れていきますね。
 これくらいで終わりにします。

board2 - No.348

大槍注意報!

投稿者:水野忠右衛門
1999年11月30日(火) 15時04分

なんと、アル戦の新刊が出てました。
槍でも降るに違いない!
帯には来月発売予定の読本の広告が……。
東方巡歴が掲載されるそうだけど……完結は
してないんだろうなぁ。

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board2 - No.349

アルスラーン戦記10巻

投稿者:ドロ改
1999年12月01日(水) 07時51分

いやいや、まさか12月1日に出ているとは思わなかったですね。本屋で見つけて硬直してしまいました。とんでもない物を読まされたらどうしようかと思いつつ、買ってみましたが、結果は夢中になって電車乗り越し。確かに往年に比べれば筆力が落ちた感はありますが、不安に思ったほどの破綻も無く、結構落ちついたストーリーに成っていたと思います。
ただし、後半で物語が拡散し、カットインの連続に成ったような所は関心できませんでしたが、これはこれから物語が第二段階本番へと突入する為の布石になるのかな、と思って次巻に期待したいです。矢張り、創竜伝とは力の入れ方が違うんだな、と思いました。

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board2 - No.350

それは違うでしょう

投稿者:ドロ改
1999年12月01日(水) 08時13分

>  こう言うジャンルの小説家として、小野不由美は格が違うなと思います。「屍鬼」なんて言う一般層からもジュヴィナル層からも嫌がられそうな分厚いハードカーバー上下巻を、ベストセラーにしてしまっています。しかも、小野不由美は「十二国記」の事を「あれは子供読者に書いているので、大人の人から面白かったと言う感想を貰うと恥ずかしいです」と言っていました。この点を、前々から僕は田中芳樹との小説家としての格の違いだなあと感銘を受けていました。

小野不由美と田中芳樹を比べる事の意味は置いておくとしても、自分の作品を「面白いと言われて恥ずかしい」と言うのは、買ってくれてる人間に対して失礼でしょう?そもそも子ども向けだから、手を抜いて良いんですか?田中芳樹が非難されるべき所は、明らかに「子ども向け」の創竜伝で露骨に手を抜いている所だと思います。

>  時々、僕は田中芳樹の小説家としてのレベルを低く感じる事があるんです。田中芳樹って得意なジャンルと下手糞なジャンルの差が極端な感じがします。これは、僕の好みのせいなのかなとも思うんですが、あえて書きます。僕は田中芳樹のミステリのようなホラーのような訳の分からない小説に拒絶反応があります。「夏の魔術」「晴れた空から突然に」「ウエディングドレスに紅い薔薇」や「摩天楼」。あと、中国物のミステリ。あくまで好みなんですけれど、こう言う作品を読むと何か架空歴史物に比べて魅力が欠けるなあと思ってしまいます。
>  思うに、田中芳樹はそんなに幅広く小説を読んでいないんじゃないでしょうか。歴史小説ばかり偏読している。小説の手法って言うのは、ジャンルによってセオリーみたいな物が必ずあると思うんですよ。ホラーとかミステリとか、歴史的に構築されていった技術論みたいな物がある。田中芳樹は、それを全部歴史小説の手法で書こうとしているように感じるんです。ホラーやミステリに対して無知だから、ああ言う作品になってしまうでは。
>  偏っている事自体は別に悪くは無いんです。銀英伝も、SF小説に対して無知だったからこそのああ言う独創的な作品なのだと思います。けれど、それで自分がどんなジャンルでも書ける作家と思うのは間違っていると思います。得意なジャンル以外を書くのは結構ですが、それが結果的に作家としての底の浅さをさらしてしまっているのではないでしょうか。それはとても損な事だと思います。

田中芳樹読本には、氏の過去の愛読書として著名なSFが並んでいます。銀英伝があれだけ面白いものに成ったのも、意図的にSFの文法をすっ飛ばしているからです。この辺は、当時のインタヴュー対談等でSF作家も絶賛しています。(特集記事なので差し引く必要はあるでしょうが)トゥールハンマーについての薀蓄が10ページ続いたり、ワープについての理論とエネルギー中和フィールドの特性や、ハイネセンの気候区分や大気特性で巻の半分を埋めたりしていたら、あれだけ骨太な話は書けません。ガンダムの作中でミノフスキー粒子の特性をごちゃごちゃ述べないのと同じ事です。
第1、そのジャンルらしさというのは、形式主義的な所にはまり込む危険性が非常に高い物です。例えば、貴方が絶賛している「屍鬼」にしても、「本家」であるスティーブン・キングの「呪われた町」を超えられたかと言うと、かなり疑問です。屍鬼と言う存在についての科学的な設定や土着文化を基調とする日本へのローカライズは凄いものを感じましたが、「大人向け」にする為に入れたと思われる人間存在への考察なんかは、はっきり言って中学生の戯言レベルにしか思えませんでした。ホラーの面白さへの理解度なら、田中芳樹の方が上でしょう。彼はホラーは書いていませんが、「夏の魔術」中で、喋る悪役は怖くない。ホラーの本質は理不尽な未知への恐れ、と的確に指摘しています。
何が言いたいかというと、大人向け、子ども向け、そのジャンルの文法に忠実かどうか、など、作家の良し悪しにも作品の面白さとも無関係です。ミヒャエル・エンデ以上に示唆的且つ面白い物語を書ける文学者がいますか?アーサー・C・クラークの「楽園の泉」と「イルカ島」どちらが「レベルが高い」か、比べることが出来ますか?私は明確に「出来ない」と主張します。

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board2 - No.351

Re: それは違うでしょう

投稿者:トンボ
1999年12月01日(水) 09時39分

 ドロ改さん、お久しぶりです。

>田中芳樹読本には、氏の過去の愛読書として著名なSFが並んでいます。銀英伝があれだけ面白いものに成ったのも、意図的にSFの文法をすっ飛ばしているからです。この辺は、当時のインタヴュー対談等でSF作家も絶賛しています。(特集記事なので差し引く必要はあるでしょうが)トゥールハンマーについての薀蓄が10ページ続いたり、ワープについての理論とエネルギー中和フィールドの特性や、ハイネセンの気候区分や大気特性で巻の半分を埋めたりしていたら、あれだけ骨太な話は書けません。ガンダムの作中でミノフスキー粒子の特性をごちゃごちゃ述べないのと同じ事です。

 これにはちょっと疑問を感じるなー。SFでもハードやプロパーでなく、スペースオペラ系では極当たり前の
「文法」ではないでしょうか?
 最も、田中氏がSF的部分に重視をおかず、物語性を重視して成功したのは私にも異論はありません。ただ、
その割には、氷の宇宙船の様なありがちのネタを画期的アイディアの様に使っているのは多少ナニですが。

 あと、余談ですが、
>アーサー・C・クラークの「楽園の泉」と「イルカ島」どちらが「レベルが高い」か、比べることが出来ますか?

個人的には、「幼年期の終わり」と「宇宙島へ行く少年」の比較が悩ましいな(笑)

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board2 - No.352

Re: コンテンツに利用させていただきました

投稿者:トンボ
1999年12月01日(水) 09時55分

管理人さん、皆様、久しぶりに書き込みます。

 コンテンツの方拝見しました。で、ちょっと疑問を感じたので書き込みます。

 私の記憶にミスがなければ、88年2月には、

1)銀英伝の小説は終了(これは書いてありますね)
2)アルスラーンが2、3巻程度まで出てる。
3)創竜伝も1巻が出てるはず
4)「西風」、「灼熱」の出る少し前?

 てな状況のはずです。

 ですから、あのインタビューで書かれている田中氏の態度はあの時点で、
銀英伝に対しての態度であって、既に小説に対する態度ではないでしょう。
アルスラーンにも、「登場人物の悪口や決めつけ」は司教様あたりで出て
きますし、創竜伝では・・・

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board2 - No.353

補足

投稿者:トンボ
1999年12月01日(水) 09時59分

>スペースオペラ系では極当たり前の「文法」ではないでしょうか?
これは、超科学の解説を一々丁寧に書いてないことです。

 文章が分かりづらくて申し訳ないです。

親記事No.332スレッドの返信投稿
board2 - No.354

Re: それは違うでしょう

投稿者:メリージェーン
1999年12月02日(木) 08時15分

 やっぱり反論されてしまいました。
 ちょっと、さっきの書き込みは自分で読み返していても無根拠で、何がいいたいのかよくわかりません。ずっと後悔していました。もっとよく考えてから書けば良かったです。

> 小野不由美と田中芳樹を比べる事の意味は置いておくとしても、自分の作品を「面白いと言われて恥ずかしい」と言うのは、買ってくれてる人間に対して失礼でしょう?そもそも子ども向けだから、手を抜いて良いんですか?田中芳樹が非難されるべき所は、明らかに「子ども向け」の創竜伝で露骨に手を抜いている所だと思います。

 小野不由美を出したのは、ちょっと我ながら、なんの必然性もありませんね。すごく個人的な感想でした。後、小野不由美が子供用に書いていると言う点は、読者を莫迦にしたせいではなくってホワイトハート文庫の性質上の問題と思います。

> 田中芳樹読本には、氏の過去の愛読書として著名なSFが並んでいます。銀英伝があれだけ面白いものに成ったのも、意図的にSFの文法をすっ飛ばしているからです。この辺は、当時のインタヴュー対談等でSF作家も絶賛しています。(特集記事なので差し引く必要はあるでしょうが)トゥールハンマーについての薀蓄が10ページ続いたり、ワープについての理論とエネルギー中和フィールドの特性や、ハイネセンの気候区分や大気特性で巻の半分を埋めたりしていたら、あれだけ骨太な話は書けません。ガンダムの作中でミノフスキー粒子の特性をごちゃごちゃ述べないのと同じ事です。

 無知だと言ったのは言い過ぎでした。でも、やっぱりそんなにSFに造詣が深いとは思えません(有名所は読んでいるんだと思うけれど)。田中芳樹自身も、本当は中国物が書きたいのだけれど、時代的にSFを書かなくてはいけないような風潮があるから仕方なく、と言ったニュアンスの事を言ってませんでしたっけ。

> 第1、そのジャンルらしさというのは、形式主義的な所にはまり込む危険性が非常に高い物です。例えば、貴方が絶賛している「屍鬼」にしても、「本家」であるスティーブン・キングの「呪われた町」を超えられたかと言うと、かなり疑問です。屍鬼と言う存在についての科学的な設定や土着文化を基調とする日本へのローカライズは凄いものを感じましたが、「大人向け」にする為に入れたと思われる人間存在への考察なんかは、はっきり言って中学生の戯言レベルにしか思えませんでした。ホラーの面白さへの理解度なら、田中芳樹の方が上でしょう。彼はホラーは書いていませんが、「夏の魔術」中で、喋る悪役は怖くない。ホラーの本質は理不尽な未知への恐れ、と的確に指摘しています。

 屍鬼は、作品その物以上に、売ったって事が個人的に印象に残っていました。テレビで爆笑問題がネタにしていたので特に。あんまり、絶賛だとか、そこまではないです。

> 何が言いたいかというと、大人向け、子ども向け、そのジャンルの文法に忠実かどうか、など、作家の良し悪しにも作品の面白さとも無関係です。ミヒャエル・エンデ以上に示唆的且つ面白い物語を書ける文学者がいますか?アーサー・C・クラークの「楽園の泉」と「イルカ島」どちらが「レベルが高い」か、比べることが出来ますか?私は明確に「出来ない」と主張します。

 確かに、ジャンルらしさだとかの重要さなんて物はないですね。きちんと考えもせずに書いてしまったので反論しようがありません。
 もう一度、自分が何を言いたかったのかを考え直してみますと、やっぱり僕は田中芳樹の現代物を読んでいると強い違和感を感じてしまうと言う事を言いたかったのだと思います。結構好きな人がいようなので僕の好みだ、ってことは分かっているんですけれど、何が書きたいんだ、とか思ってしまうんです。昔に読んだきりなので余りきっちりした内容は覚えていないのですが、そういう印象を受けました。

親記事No.302スレッドの返信投稿
board2 - No.355

過去ログ解凍できました

投稿者:90210
1999年12月02日(木) 11時27分

20分くらいモタモタしましたが、なんとか
解凍できました。
heinkelさんには感謝です。
どうもありがとうございました~。

親記事No.302スレッドの返信投稿
board2 - No.356

週刊現代 1987 9 26

投稿者:90210
1999年12月02日(木) 11時44分

これまでの作品は、「銀河英雄伝説」をはじめ、同じ超能力ものでも未来の宇宙などが舞台でしたが、今度は現代の日本が舞台。意図的にですか。

「おっかなびっくりという面もありますが、日本を舞台にという発想は以前から持っていました。ただ、いざ始めてみると、現実感覚が強くつきまとうので、小説独自の世界をつくりだすのが、なかなかの難物。作者としては、成功したのかどうか、身の縮む思いで読者の判定を待っているところです」

新しく加わった現実感覚、社会正義的要素は、自分の体験からのものもありますか。

「ほとんどが想像の世界の産物です。エンターテイメントで行くというのが僕の基本姿勢ですから。面白く仕立てるために、政治家や官僚を登場させたんです。もっとも、学校のこと、教育の問題に関しては、ちょっとニュアンスが違うんですが…」

具体的には、その違いとはどんなことですか。

「僕は就職という経験がないためか、いまだに学生気分が抜けず、学校の問題となると敏感になる部分があるんです。そのせいで、歪んだ権力構造としての現在の日本の学校教育の姿は、これは粉砕しなければならない対象だと思うんです。やたらと校則を作り、履いた靴下の端は三つ折りにとか、下着の色は白と決めてあるからと、教師たちが女生徒のスカートを脱がせてパンティーの色を確かめるというようなことが現実にある。これは怒りをぶつける相手だと思うんです。それで、その辺はそれなりに書きこんであるわけです」

ところで、竜堂家の、始、続、終、余の超能力四兄弟が活躍する今度の作品も、やがてシリーズ化されるものと期待していいのでしょうか。

「僕自身は姉が一人いるだけ。それで、いまでも、男の兄弟が四人くらいいたら良かったなあと思う気持ちがあるんです。だから、今後もぜひ続けたいと思っています。

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board2 - No.357

Re: アルスラーン戦記10巻

投稿者:小村損三郎
1999年12月02日(木) 12時44分

ドロ改さんは書きました
> いやいや、まさか12月1日に出ているとは思わなかったですね。本屋で見つけて硬直してしまいました。

隣に積んであった架空戦記作家の林譲治が書いたガンダム小説の方が面白そうだったのでそっちを買っちゃいました。
・・・ってのは冗談でアル戦10巻もちゃんと買いましたよ。

まださわりの部分しか読んでないませんが、意外、と言っちゃ悪いけど結構面白そうじゃん!
もっともいくつかのエピソードは色んな国の説話やなんかから、まんまパクってきたっぽいけど・・・。

>これはこれから物語が第二段階本番へと突入する為の布石になるのかな、と思って次巻に期待したいです。
>矢張り、創竜伝とは力の入れ方が違うんだな、と思いました。

これは私の勝手な想像ですが、田中芳樹は中国物を書いてる時は本当に楽しくてたまらず、すらすらと書けちゃうんでしょう。きっと。

それに対して恐らく今回のアル戦10巻は苦しんで苦しんで苦しみ抜いた末にやっと書き上がったのでは・・・?

しかし、「楽しんで書いたもの」と「苦しみの末に生み出したもの」を比較してみたら明確に後者の方が面白かった、ってことになるのかな?

あ、言うまでもありませんが創竜伝や薬師寺(読んでないけど)は小遣い稼ぎの片手間(^^:)。

あと、挿絵もちゃんと天野氏が描いてましたね。
考えてみれば『餓狼伝』や『山田風太郎忍法帖』の表紙は描いてたので、やはり“あーてぃすと転向宣言”はガセだったのかな?

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