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投稿ログ58 (No.1000 - No.1008)

親記事No.957スレッドの返信投稿
board2 - No.1000

しんごさん&モトラさんへ

投稿者:仮想田中芳樹
2000年06月09日(金) 12時09分

しんごさん

 ご質問ありがとうございます。

 最初におわびしなければなりません。創竜伝他執筆作品内の論評や登場人物の言動は基本的に「受けねらい」のものなので、私の思想をあらわしているものとは限りません。しんごさんが矛盾と感じられ誤解をさし招いた責任は、私にあると考えています。すみませんでした。

>今現在どこの国が一番理想的な国家だとお考えでしょうか?

誰にとっての理想かによって変わってしまいます。

>長めのコメント期待しております。

はい、ではその人がどんな人物で、年齢はいくつで、何がやりたくて、いまの母国語がなにで、他言語を習熟する能力がどれくらいあって等々条件がないことには、どことはお答えできかねます。

ですから、一般論でお答えします。

「人生に必要なのは愛とほんの少しのお金」

 ある映画中のセリフです。「愛」などという言葉は昨今映画にすら使われない陳腐な言葉です。

しかしながら、人はやはり一人では少なくとも寂しさから逃れることはできません。

 また、やはりパンが無くては生きてゆけません。

成功とまでは言いません。その国でとりあえず生計をたてられること。

親しい誰かがいること。あるいはつくれること。

この2つが最低条件ではないでしょうか。

>今現在どこの国が一番理想的な国家だとお考えでしょうか?

私にとっては家族と友人がおり、ここで食べていける「日本」です。

モトラさん

 そうですか。誤解があることは残念に思いますが、後段の答えも含めいつかご理解いただける日もあることを祈願いたします。

これまでおつきあいいただきありがとうございました。

ごきげんよう。

親記事No.957スレッドの返信投稿
board2 - No.1001

Re: しんごさん&モトラさんへ

投稿者:しんご
2000年06月09日(金) 13時05分

仮想田中芳樹さんは書きました
>
> ですから、一般論でお答えします。
>
> 「人生に必要なのは愛とほんの少しのお金」
>

あなたのおっしゃる一般論はよく理解しました。
確かに最低限のこととは思います。しかし、それはあくまで最低限であって、この世における生物にも当てはまることでしょう。
 いつも論評されている政治的な環境、社会的な環境についての意見をお聞きしたかった。人間の文化としての理想の国家には現在の国家としてはどこが一番近いのかと・・・。

>
> 私にとっては家族と友人がおり、ここで食べていける「日本」です。

あなた個人の思いも理解しました。
しかしながらやはり、どうしてもあなたを仮想田中芳樹として質問しにくいのです。どうも本当のあなたの意見のような気がして、バーチャルな田中芳樹氏の意見としては、単純にうなずけません。

No.959 に 小村損三郎さんが書かれた

> えー、
>たいへん興味深くはあるのですが・・・。
>ただ、何を以って貴殿が我々の「重大な誤解」と「疑問点」を解くこ>とのできる
>“仮想田中芳樹”
>たり得るのか、その根拠を多少なりとも示していただいた方が質問も>し易いと思うのですが。

>いや、まさか本当に田中芳樹先生ご本人ということはあり得ないでし>ょうが(^^;)、
>もしや何らかの関係者の方でしょうか。

>いえ、勿論
>「俺は“田中理論”と“田中思想”を完全に自家薬籠中のものにし>>た!」
>と自負されている読み手の方、ということでも一向に構わないんです>けどね(^^;;)。

No.1000 でモトラさんが書かれた

>メアドも明かさず田中芳樹の名を騙り、氏をいたずらに貶める、あな>たは、誰ですか?

これらのコメントに答える義務が
この掲示板を読まれている方々に対して
そろそろ発生して来たのではないでしょうか?

 私も本当にあなたが仮想田中芳樹たりえるのであれば、質問したいことはたくさんございます。
 あなたが表明されるか(これは諸事情で無理かも知れませんね)あなたのレスでバーチャルたりえると私が判断いたしましたら、また質問いたします。

では、

あなたが「本物の」田中芳樹氏ではないことを祈って・・・。

【長文すみません】

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board2 - No.1002

Re998:非常時の体制と共和主義運動と政治家の器量について

投稿者:平松重之
2000年06月09日(金) 19時23分

冒険風ライダーさん

>  「地球軍の暴虐」って、地球軍の独走的な行動によるものでしたっけ? 軍による植民地星系に対する弾圧は地球政府の命令によるものでしたし、その背景には「地球資本の権益を擁護する」という目的がありましたから、むしろ地球政府自身が植民地星系の弾圧に熱心だったみたいなのですけど。実際、地球政府の行政官自身が植民地星に対する蔑視発言をしたりしています(銀英伝6巻 P17)。

 六巻(トクマノベルズ)のP16には、軍部はすでに議会内にも言論界にも充分な数の代弁者を獲得していたとありますので、ある意味軍部は政府よりも影響力を有していたのではないでしょうか。また、P20には、

 この事件(地球軍がシリウスの主星ロンドリーナで蛮行を働いて報道記者の告発を受けたが一方的な裁判で無罪になった事)で、地球軍は味をしめた。(中略)軍部は、もはや軍人というより盗賊集団の目つきで、つぎなる理想的な戦場を探し求めた。

 と書かれていますので、これは政府が軍部の蛮行を追認していたという事であり、地球軍は政府のコントロールから半ば離れた、「国家の中の国家」と化していたと言えるのではないでしょうか。

>  それに銀英伝世界においても、地球軍の異常な肥大化に対する批判を主張していたのも統一議会の軍縮・軍備管理部会でしたし、時代が下って、ルドルフの劣悪遺伝子排除法に対して民意を代表した非難を浴びせたのもまた議会の一部勢力です。こんな歴史があるにもかかわらず、同盟では立法府の権限を弱めてしまったのですか? だとすると、同盟の建国者やその子孫達は歴史から一体何を学んでいたというのでしょうか?
>  それに行政府の権限を強化するというのであれば、なおのこと「行政に対するチェックシステム」の役目を担う立法府の権限を強化する必要性があるではないですか。「人間の自制心」なんてそんなにアテになるシロモノではありません。それは銀河連邦の将来を憂い、より良い政治をめざしていたはずのルドルフが銀河帝国皇帝になった途端、自己神格化の権化になってしまった事でも証明されているでしょう。もともとが暴走しやすい行政府の権限を強化するのであれば、それとともにそれを掣肘できる立場にある立法府の権限もまた強化しなければならないはずです。
>  アメリカがその良い例でしょう。アメリカは行政府の権限も強いのですけど、それ以上に大統領を掣肘する立場にある議会もまたかなりの権限をもっています。大統領が決定した政策を議会が否決したなんて例はたくさんあります。日本の総理大臣と比べて強大な権限が行使できると言われているアメリカ大統領ですら議会の意思には背けないのです。そしてこれが本当の民主主義というものでしょう。
>  だから民主主義国家において、まともな「チェックシステム」がないというのは論外なのです。
>
>  それから「行政府の権限の強化」自体は、実は民主主義を維持していくためにも必要不可欠なものなのであって、別に「戦時」だけでなく「平時」においても、行政府の権限は強い方が望ましいのです。むしろ行政府の権限が弱いと、それが却って独裁者を出現させる土壌になってしまうことすらあるのです。
>  なぜナポレオンやヒトラーのような独裁者が民主主義国家から現れたかという命題があるのですが、その理由のひとつに、
> 「行政府の権限が著しく弱かったために対外有事や大不況に中央政府がまともに対処する事ができず、それに嫌気がさした民衆が、問題を速く解決できるだけの強大な権限を持つ独裁者の出現を望んだ」
> というものがあります。政府が右往左往するだけで何もできない状況下で「民主主義の意義」を唱えたところで何の意味もありません。よほどの教条主義者でもない限り「民主主義」よりも「自分の生活」の方が大事に決まっています。だから民主主義を実行するためにも、まずは国民の生活を守る事から始めなければならず、そのためには行政府に強大な権限を持ってもらい、その権限を使って迅速に有事に対処してもらった方が民主主義存続のためにも良いわけです。
>  そして行政府が強大な権限を持つ事が求められるからこそ、その強大な権限によって行政府が暴走する事を防ぎ、行政府に効率の良い政治を運営させるために、立法府や裁判所による「チェックシステム」や「3権分立による相互牽制作用」が必要不可欠になるわけです。
>  これから考えれば、同盟政府のチェックシステムなき強大な権力がいかに民主主義にとって有害なものであるかがお分かりいただけるでしょう。だからこそ同盟はまともな民主主義国家であるとは到底言えないわけです。ましてやエル・ファシル独立政府やイゼルローン共和政府に至ってはゴールデンバウム王朝銀河帝国以下の独裁体制であるとすら言っても過言ではないでしょう。
>  こんなシロモノを守るためにヤンとヤン・ファミリー一党はラインハルトと戦っていたわけです。無意味な戦いなど止めてさっさとラインハルトに降伏してくれれば、平和と繁栄が招来したというのに。彼らは自分たちの自己満足のために戦っていたとでもいうのでしょうかね。

 これらの民主主義は、戦時下における非常の策だったのかもしれません。同盟が立法府の権限を弱めたのも、行政が下した決断に歯止めをかけさせない為とも考えられます。無論これは民主国家のチェックシステムとしては失格でしょうが、強い指導制と即断即決を駆使して帝国に対抗しようと考えての結果で、帝国を倒して後に立法府の権限を回復させようとしていたのかも知れません(でもこれだと救国軍事会議のエベンス大佐の主張とまったく同じですね。まあ、軍人と国民に選ばれた政治家による運営の差、という事にしておきましょう。このあたりの反論はもう苦しいです(^_^;))。

>  それではジギスムント痴愚帝やアウグスト流血帝の時代になぜ共和主義者が台頭しなかったかという理由は説明できますか? 彼らの時代は民衆から相当な不信を抱かれていましたし、彼らの時代にも同盟は存在しなかったのですけど。
>  彼らの時代には共和主義者台頭の余地が十二分にあったのではないでしょうか?

ジギスムント痴愚帝の治世は十五年、アウグスト流血帝の治世は六年に及びましたが、それぞれオトフリート二世、エーリッヒ二世によって終止符を打たれています。彼らの事後処理が見事であったので、暴君の治世時に台頭しかけていた共和主義勢力も暴君の後の名君の登場により機会を失ってしまったという事なのでしょう。また、

 銀河英雄伝説外伝第一巻(トクマノベルズ)P146上段

 ひとつの曲折点は、自由惑星同盟という「外敵」の出現であった。幾世代にもわたって専制主義しか知らずに生まれ育った人々の前に、民主共和政治という「危険な」病原菌があらわれたのだ。

 この文章から考えると、帝国内の共和主義勢力は、帝国と同盟が接触した時期に至っても弱小で、民衆にその存在をあまり認知されていなかったのではないかと思われます。だから、暴君が登場してもそれに乗じるだけの力がなかったのでは?ノイエ・シュタウフェン公による大弾圧による被害が、300年以上かけても回復出来なかったのでしょうか。だとしたら何ともはや…。むしろ帝国内の共和主義勢力は、同盟の登場以降に勇気づけられ活性化したのかも知れませんね。

>  同盟という「逃げ場」ができた共和主義者たちは、帝国政府から目をつけられるとすぐに同盟に亡命するようになってしまい、危険な帝国で民主運動をする意義がなくなってしまった、という理由で説明できるのでは? 同盟に行けば(実物とはかけ離れたシロモノであるとはいえ)民主主義が「一応」存在するのですから、危険を侵してまで民主運動などする理由がありませんわな。

 銀河帝国の領域はかつての銀河連邦の支配地域であったのですから、その領域に対しての愛着心もあったでしょうし、帝国内の共和主義者がそんな大量に同盟やフェザーンに亡命出来たとは考えにくいと思うのですが、やはり優れた帝国内の運動家は同盟やフェザーンに流れていってしまっていたのでしょうか。

>  そして同盟政府もまた、帝国国内にいる共和主義勢力を利用しようともしなかったのでしょう。彼らと連携を組んだという形跡もありませんし。そのため彼らの運動はますますもって孤立無援なものとならざるをえなくなるわけです。同盟政府もつくづく無能な連中ばかりだと言いたくなりますが。

 なにしろ帝国内の共和主義勢力の描写が至って少ないですから、同盟との連携があったかどうかハッキリとは分かりませんね。ジークマイスターとミヒャールゼンによるスパイ網の提供などは連携と言えるでしょうが、これは二人が積極的に活動した結果で、同盟が能動的に成立させた訳ではないですし。

>  レベロの事例と漢の高祖や明の洪武帝の事例というのは、猜疑心の背景が全く違うのではないでしょうか。
>  漢の高祖や明の洪武帝の場合は、敵も一応片づけて国家体制がそれなりに安定したため、もはや「必要がなくなった」武将達に「こいつは叛逆を企んでいるのではないか」という猜疑の目を向けて処分していったのに対し、レベロの場合は、国家体制が傾く寸前にあり、それを維持していくだけですでに精一杯だったのです。だから同盟の場合はむしろヤンの力が「必要とされていた」はずなのです。

 実際はヤンも同盟政府から「必要がなくなった」と思われたからこそ退役できたのではないでしょうか。帝国と和平を結んだ以上、ヤンには活躍の機会はありませんし、デスクワークでは役に立たない(^^;)。フィッシャー、ムライ、パトリチェフなどの軍に残留した幕僚達は利用価値がなくなったと見なされて辺境に飛ばされていますし(キャゼルヌは和平締結後の事後処理のため、後方勤務本部長代理に就任していますけど)。
「帝国とは圧倒的な兵力差があり、ヤンでも最終的な勝利は望めない」とは、おそらくは同盟政府の高官達の認識ではなかったでしょうか(エル・ファシル独立政府の高官の一人はそう考え、ロムスキーにヤンを帝国に引き渡す事を進言しています)。六巻(トクマノベルズ)のP128からP130には、ヤンを帝国に売り渡して身の安全を得ようと考えていた権力者達の描写がありますが、彼らにとってヤンはもはや「軍人」としての価値がなかったという事であり、レベロがヤンを排除する決断を下したのも、ヤンの存在を危険視したのと同時に、帝国が上位の存在となった以上、ヤンはもう軍人としての利用価値はないと考えたからではないでしょうか。

>  だからレベロは「国家体制を存続させる」という目的から言っても、ヤンを「処分」ではなく「懐柔」する必要があったのではないかとすら思うのですが、それにもかかわらず無用な猜疑心を向けているんですね。これはやはりレベロがヤンに対して「ヤンは何かをしかねない」という誤解を抱いていて、その誤解の大元に「レベロがヤンの表層的な行動しか見ておらず、その思想や考え方を全く理解していない」という原因があるからだと考えたからこそ、「ヤンはレベロの誤解を修正し、自分を理解させる必要性が絶対にあった」と主張していたわけです。

 レベロにとって、抱いている猜疑心が無用なものであるとは思えなかったでしょう。レベロが疑っていたのは現在における「ヤン個人」というより、変貌を遂げた「架空のヤン」だったのでは?原子力発電所がどんなに安全性を示しても地域住民の不安をぬぐう事が出来ないのと同じで、ヤンが絶対に変貌を遂げないと言う保証は誰にも出来ない訳ですから、ヤン自身が「自分は絶対変貌しません」とレベロに誓約しても、自分の思想を細かに語っても、それは「未来においてのヤン」の安全性を確約する事にはならないとレベロは考えたのではないでしょうか。

>  そもそもレベロとヤンには共に「民主主義を存続させる」という共通目的があったのですから、個人的な仲がどうであろうと、その共通目的のために互いに手を取り合って政治を運営する事はそれほど困難な事ではなかったと思うのですけど、両者とも互いに歩み寄った形跡すらありません。同盟が崩壊寸前であるというのに、体面だの感情だのに拘ってどうするというのでしょうか。そんなことに拘っている場合ではなかったでしょうに。
>  ヤンが民主主義国家における軍人として失格であると同時に、レベロもまた民主主義国家における政治家として失格であるというわけですか。どうりで同盟が滅亡するわけですね。政治的連携よりも個人の体面や感情が優先されるというのでは。
>  まあ同じような事情は帝国の方でも見られ、ラインハルトの個人的感情に基づいて無為無用な戦争が幾度も起こっていますから、「感情に基づいて行動していた」という点においては帝国側もあまり誉められたものではないのですけどね。何で銀英伝にはこうも感情に基づいて行動するキャラクターばかりいるのか、私は理解に苦しむのですけど。

 トリューニヒトという濁流とレベロという清流。何とも極端ですね。もう少し「清濁を併せ呑む」という人材が同盟にはいなかったのでしょうか。ホワンもどちらかと言えば清流に属していたみたいですし。

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board2 - No.1003

Re: 結構頭使うなあ。軽く考えて泥沼状態。(^^;;

投稿者:Merkatz
2000年06月10日(土) 00時00分

>しかしリップシュタット戦役の時、平民階級は貴族階級に対して怒りを爆発させ、
>貴族に対する報復行為を行っていましたよね?・・・(略)・・・
>何も怨みがなかったのであれば、貴族階級に対する報復行為など発生しようがないのですから。

そうでした。(^^;;
ヴェスターラントなんかその典型例でしたね。

>何しろ宇宙艦隊を使って戦っているような時代ですからね。
>銀英伝のようなSF世界でまともな武力を持つためには、
>戦艦や駆逐艦などの艦船を建造するための資源と、
>それらを運用するためのノウハウが必要不可欠です。

やっぱりこの点が痛い。
民衆反乱が起こっても、彼らが宇宙に出られない限り、艦隊派遣であっさり片が付きますからね。
ヴェスターラントはそのことを示唆していましたね。
彼らは領主を追い出した後、ラインハルトに庇護を求めることを相談していましたから。
結局、一惑星上で反乱が成功するだけでは意味がない。
銀英伝の世界では、農民一揆や反体制一揆が不可能に近い?

>帝国内で共和主義者がなかなか台頭しなかった理由は、
>やはり彼らがラインハルトのような圧倒的な武力をもたず、明確な目的意識も、
>それを実現させる政治・戦略・謀略構想がまともに構築されていなかったため、
>平民が期待をかけようもなかったほどに弱小な勢力でしかなかったからなのではないでしょうか。
>特に「まともな武力を持てなかった」というのが一番大きかったのではないかと思います。

私は同盟建国が一番大きな理由だと思います。
帝国内で共和主義の理想を振りかざすより、
「理想」が実現されている同盟に亡命した方が手っ取り早いですから。
喩えると北朝鮮みたいなもんじゃないでしょうか?
北朝鮮でも反体制派の活動なんて聞いたことないし、
圧政が嫌な人は亡命していますしね。
あとはルドルフ死後の大規模な共和主義者の蜂起が鎮圧されたのが、
やっぱり致命的だったんでしょう。
あの時、共和主義者達は好機と考え主要な者はほとんど参加したんでしょうね。
それが逆に鎮圧されて、その後組織を引っ張れるような人が全て居なくなってしまったんでしょう。

>しかし銀河帝国の人口は、銀河連邦崩壊から約500年の間に3000億→250億にまで減少していますよね?

しかし9割減というのもちょっと極端過ぎますよね。
いかに搾取していたとはいっても、これでは根本的な国力が著しく低下して、
そもそも帝国自体が崩壊するのではないでしょうか?
これは何か説明を考えないといけませんね。(^^;;

board2 - No.1004

竜堂家の食卓(その2)

投稿者:優馬
2000年06月10日(土) 06時11分

 1999年除夜。某国営放送の「国民的歌謡番組」が終わり、TV画面が全国各地の「ニューミレニアム」祝賀のバカ騒ぎを映し出していた。
「キリスト教徒が教祖さまの生誕二千年をお祝いするというのはよく分かるのですが、キリスト教でもない日本人まで、なんで『新千年紀』で大騒ぎするんでしょうね。」
 鳥羽茉理手作りの年越し蕎麦を優雅に掻き込みながら、続が言った。ズズッと音を立てて蕎麦を掻き込む仕草も、続にかかると「典雅」ともいうべき風情となる。
「うむ。先祖代々の仏教徒でもクリスマスを祝うことに抵抗のない民族だからな、日本人は。それを商業主義に利用されていても気にしない。」割り箸をパシッと割りながら始が答える。
「蕎麦、ソバッ!」と大騒ぎしているのは、もちろん終。
「終兄さん、はい薬味のネギ。」と茉理の手伝い役の余が薬味皿を差し出す。
「そういえば、『2000年問題』とやらも、何事もなく終わったようですね・・・」
 そう続が言いかけたとき、TV画面が「臨時ニュース」に切り替わり、国営放送アナウンサーの緊張した顔が映し出された。
「臨時ニュースをお伝えします。コンピュータの誤作動により、某国核ミサイルが東京に向けて発射されました。現在、在日米軍及び自衛隊が迎撃を行っています。国民の皆さんは、落ち着いて、政府の指示をお待ち下さい。繰り返します。国民の皆さんは、落ち着いて、政府の指示をお待ち下さい」
 ゲホゲホッと始がむせた。「始兄さん?」と言う続の額に、始の口から飛んで来た蕎麦が一本、びたりと貼り付いた。
「すまん、続。しかしこの事態は・・・。」
「竜堂家の家長は、あなたです。我等は、あなたのご指示に従います。」と言いながら、続は何事もなかったかのように額の蕎麦をぬぐい取った。
「うむ。我々だけが逃げ出すことは簡単だが、私としては、住み慣れたこの家や、お世話になっている鳥羽家をはじめとするこの町内が灰燼に帰するのは見たくないのだよ。」
「おいらだって、駅前の『隆々軒』の大盛りラーメンがなくなったら、おいらの腹の虫が泣きだしちゃう!」と終。
「終さん。あなたの腹具合の心配は、後です。・・・それでは、茉理さん、行ってまいります。」この上なく優雅な仕草で竜堂家の次男は茉理に別れを告げた。
 「行くぞ!」
 竜堂家の庭で円陣を組み、精神を統一する。たちまち、竜種たちはその本然の形-竜形へと変じた。

※長くなりすぎますので中略※
 なぜか一人変身していない終。ちゃっかり紅竜の背中にまたがり、如意棒よろしく鉄パイプを振り回している。日本海上空で核ミサイルを発見した竜たち。しかし牛種の軍団に阻まれ、ミサイルの接近を阻止できない。焦る青竜たち。そこで終、紅竜の背から跳躍、ホップ、ステップと牛魔王どもの頭を踏み台にして、たちまち核ミサイルに飛び乗る。如意棒一閃、核弾頭は切り落とされて海中へ。凱旋する竜たち。再び竜堂家の食卓。元旦の朝である。

「いやあ、今回は終君にすっかりやられてしまいましたね。」と続が感嘆の表情で語る。「日本をほとんど一人で救ってしまいました。」
「終が、こんなに成長していたとはな・・。今年のお年玉だ。ほら、大奮発しておいたぞ。」と始がずっしりと重いお年玉袋を渡す。
「終兄さんってすごいんだね。ほら、僕の分もお雑煮食べて。」と尊敬の眼差しで見つめる余。
「私が腕によりをかけた栗きんとんも、どんどん食べてね。」と茉理。
・・・・・・・・
「うにゃうにゃ、もう、食べられにゃいよ~。」
「おや、終さん。新年早々、何を寝ぼけてるんですか。あなたの辞書に『腹いっぱい』と『食べられない』はないものと思っていましたが。さあ、起きなさい!」と冷酷な次兄に寝床から追い立てられて、核ミサイルも2000年問題も起こっていない、平和な新年を日本が迎えたことを、終は知った。
「あ、あれは夢!?」

「兄さん、終君は2000年問題で核ミサイルが発射される夢を見たらしいですよ。」
「ほう、あいつにY2Kを心配する神経があったのか?!」
 爆笑する兄たちを後目に、茫然自失する終。
「だいたい、コンピュータの誤作動程度で、大災害が起こるという宣伝の方がどうかしていたと言うべきだろう。銀行の自動支払機が動かなくなる程度のことで、人間の生死に関わるようなことではもともとなかったのだ。」
「そうですね。これもお得意の『でっち上げ』で一儲けを企む業界の陰謀かもしれませんね。牛種のやりそうなことだ。」
「理性的に判断して、落ち着いて行動すればよいだけなのだが。いつの世にも煽動に乗せられやすい人々は多く、陰謀と浜の真砂も尽きることはない。」
 そこに友人と電話していた茉理が戻ってきて会話に加わった。
「2000年問題で泊まり込んでいた友だちからだったの。去年から、たいへんだったらしいわ。Y2Kに対応するために、他にもっと儲かる仕事が来ても断らなくてはいけなかったし、一部の心ない人たちからは『業界の陰謀』じゃないか、なんて根も葉もないことを言われるし・・。あら、どうなさったの? そんなに酸っぱい顔をされて? まさか、おせちが悪くなっていたわけじゃないでしょう?」

チャンチャン。お粗末さまでした。

board2 - No.1005

こんなのがいた方が面白くなった銀英伝キャラ

投稿者:北村 賢志
2000年06月10日(土) 13時16分

 皆さんもご存じの通り、田中氏の作品はどうも悪役キャラの底が浅く、主役級と比べて大幅に見劣りするため、今ひとつ話に深みが足りません。そこで一つ「こんなのがいた方が銀英伝にもっと深みがでただろう」キャラを考えてみました。

1,有能な大貴族の御曹司
 ご存じのように銀英伝の大貴族は全員が無能者揃いで、ラインハルトの敵としてあまりに情けない印象があります。
 ここは一つラインハルトに相対するに足る大貴族がいれば、話が盛り上がったのではないかと思います。

・士官学校でのラインハルトの先輩。在学中、シミュレーションでただ一人ラインハルトに勝利した経験があるといった逸話を入れる。指揮官としても有能だが、ラインハルトより階級は下(メルカッツと並ぶのも何なので大将ぐらいが適当)。
・大貴族中ただ一人ラインハルトの能力を見抜き高く評価している。ラインハルトが自分より階級が上になっても、当然のこととして受け止めるシーンを用意する。
・自分の理想と信念がある。ただしそれはあくまでも「ゴールデンバウム王朝を立て直す」という枠内に止まったものであり、ラインハルトとは敵対せざるをえない。
・内戦には批判的だが無能な父親を説得出来ず、やむなく貴族連合に参加。ここは肉親の情に引きずられる人間的な甘さを演出する。
・大貴族出身のため警戒され、メルカッツ以上に貴族連合内では足を引っ張られるため、正しい戦略眼を持っているがそれを生かす機会を与えられない。
・最後は当然、絶望的な戦闘にかり出され敗死。ただし大貴族中ただ一人、死後も階級を剥奪されることなく葬られたことがラインハルトの敬意を示す。
・話を大幅に変えるなら、ラインハルトの対抗馬となって共に同盟に侵攻するという形でのライバル関係もあり。

というところでしょうか。ポイントは有能でありながら、あくまでも「旧体制の人間」であるというところです。

2,疎まれた同盟軍提督
 3巻以降同盟軍の人事はトリューニヒト閥に専横されたとありますが、劇中はヤンやビュコックを少々いびる程度で、実際にワリを喰ったキャラが元々出番のないクブルスリー以外しかいないので、今ひとつ実感をつかみにくいところがあります。
 そこで実際にトリューニヒト閥に疎まれて、不遇な立場に置かれた同盟軍提督を一人出した方が良かったと思われます。

・年齢はどの世代でも可。艦隊司令官という地位にあるとすればヤンより年上が適当。ただフォークと同年輩でありながら、アムリッツァで活躍して昇進というのが後の「不幸」を際だたせる為に面白いかも。
・当然、指揮官としては有能で政治的にも無色。
・内戦時は首都にあり、身柄を拘束される。
・内戦終結後、艦隊司令官の職を解かれ左遷される。ビュコックが復職を要請するも、相手にされない。
・帝国軍の侵攻後にようやく復職するも、もはや時既に遅く以後は絶望的な戦闘を強いられる。最後はどこででもいいですが壮絶に戦死するでしょう。
・なお左遷先はフェザーンの駐在武官というのもあり。この場合、帝国侵攻時にはユリアン達に情報の消去を指示しつつ、自分はフェザーンの航路局のデータを消去せんとし、失敗して殺されるというのも面白い。当然、彼の死体を見ながらラインハルトは有能な提督にこのような仕打ちをする同盟政府への軽蔑をあらわにすることになる。

同盟政府の理不尽さを際だたせるためだけに存在するような不幸キャラであり、書いていて我ながらヒドイ扱いです。

こういった「出てきた方がよかった」キャラは他にもいろいろと考えられると思います。そんなキャラを含めて「真・銀英伝」というのも考えてみるのも面白いかも知れません。

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board2 - No.1007

Re1002/1003:共和主義者の問題その他について

投稿者:冒険風ライダー
2000年06月10日(土) 15時54分

>平松さん
<六巻(トクマノベルズ)のP16には、軍部はすでに議会内にも言論界にも充分な数の代弁者を獲得していたとありますので、ある意味軍部は政府よりも影響力を有していたのではないでしょうか。>

 議会や言論界における多くの代弁者のために軍部の影響力が強かったのは否定しませんが、それでも軍部は地球政府の命令には従わなければならず、旧日本軍のような独走行為はできない立場にありました。実際、地球軍の植民地星系に対する弾圧は地球政府の命令によるものだったのですから、地球政府は充分に軍部を掣肘する事ができる立場にあったのです。
 ですから、

<地球軍は政府のコントロールから半ば離れた、「国家の中の国家」と化していたと言えるのではないでしょうか。>

 というのはまず考えられません。地球政府の軍部に対するコントロール機能は失われてはいなかったと見るべきでしょう。
 地球政府や地球軍の蛮行については「植民地星系に対する蔑視思想」という共通の認識が存在していた事が大きかったのではないでしょうか。
「植民地星系の連中は自分たちに比べて下等な存在だから何をしても良いのだ」
こんな思想があれば、どんな蛮行だって彼らの中では正当化されるでしょうな。しかし一方で、地球軍と地球政府の国家的名誉のためにも、国民の支持を得ておくためにも「一連の蛮行」を隠蔽しておく必要がある。こんな理由で、地球政府は「地球軍の蛮行の隠蔽」に荷担していたのではないでしょうか。
 もっとも、こんな事をする事自体、国家としては末期的症状を呈しているのですけど。

<これらの民主主義は、戦時下における非常の策だったのかもしれません。同盟が立法府の権限を弱めたのも、行政が下した決断に歯止めをかけさせない為とも考えられます。無論これは民主国家のチェックシステムとしては失格でしょうが、強い指導制と即断即決を駆使して帝国に対抗しようと考えての結果で、帝国を倒して後に立法府の権限を回復させようとしていたのかも知れません(でもこれだと救国軍事会議のエベンス大佐の主張とまったく同じですね。まあ、軍人と国民に選ばれた政治家による運営の差、という事にしておきましょう。このあたりの反論はもう苦しいです(^_^;))。>

 しかしその結果、行政府が暴走してしまう可能性について考えなかったのでしょうか? 歴史的にも、アメリカのベトナム戦争では行政府が軍部に対して過剰な政治干渉を行っていた事が敗因の大きな理由のひとつとなりましたし、末期同盟においても似たような現象が見られました。いくら戦争遂行のために行政府の権限を強化したところで、それによって行政府が暴走した挙句に敗北してしまったら意味がないでしょう。「権力というものは暴走しやすいものである」という認識が同盟には必要であったはずです。
 それにいくら戦争遂行のためとはいえ、それを理由に立法府の権限を無力に近いレベルにまで弱めたりしたら、それは議会制民主主義の否定に繋がってしまうではありませんか。「行政府のなすがままに」では帝国の専制政治を笑えませんよ。やはり立法府をきちんと機能させてこそ、民主主義国家としての存在意義があるのではないでしょうか。
 もし同盟において議会の勢力が強かったならば、あるいは選挙目的で出兵を決定した帝国領侵攻作戦のような愚行を事前に防ぐ事ができたのかもしれないのですが、これでも立法府が行政府に歯止めをかけることは無用であるというのでしょうか?

<銀河帝国の領域はかつての銀河連邦の支配地域であったのですから、その領域に対しての愛着心もあったでしょうし、帝国内の共和主義者がそんな大量に同盟やフェザーンに亡命出来たとは考えにくいと思うのですが、やはり優れた帝国内の運動家は同盟やフェザーンに流れていってしまっていたのでしょうか。>

 帝国と同盟の最初の大規模な会戦となったダゴン星域会戦で同盟が勝利した後、次のような記述があります。

銀英伝1巻 P17下段
<自由惑星同盟にとっては、これが量的な膨張のきっかけとなった。帝国内に対抗する独立勢力の存在を知った帝国内の異分子たちが、安住の地を求めて大量に逃亡し、流れこんできたからである。ルドルフ大帝の死後三世紀を経て、さしも強固だった体制のたがもゆるみ、弾圧に狂奔した社会秩序維持局の威光も薄れて、帝国内には不満の声が高まっていたのだ。>

 このような記述があるのですから、銀河帝国の共和主義者たちが大量に同盟に流れていった事は間違いないでしょう。
 それに帝国内で民主運動をしたところで、待っているものは密告と弾圧だけなのですから、亡命に際して「帝国に対する愛着」なんて何の妨害にもならない思うのですけど。

<なにしろ帝国内の共和主義勢力の描写が至って少ないですから、同盟との連携があったかどうかハッキリとは分かりませんね。ジークマイスターとミヒャールゼンによるスパイ網の提供などは連携と言えるでしょうが、これは二人が積極的に活動した結果で、同盟が能動的に成立させた訳ではないですし。>

 「ジークマイスターとミヒャールゼンによるスパイ網」というのは帝国政府内部に対するもので、帝国国内の共和主義者と連携を組んだものではありません。
 帝国内には同盟に呼応するような内部勢力もいませんでしたし、同盟政府がそれを作ろうとした形跡も全くありませんから、結局同盟はそのような内部工作は行っていなかったのでしょう。呼応する内部勢力としては、別に共和主義者でなくとも、帝国の支配に反感をもつ傍流系の貴族などでも良かったのですが。
 「敵の中に味方をつくる」というのは諜報・謀略構想の基礎中の基礎なのですけど、何で同盟はこの政治手法を使わなかったのでしょうか?

<実際はヤンも同盟政府から「必要がなくなった」と思われたからこそ退役できたのではないでしょうか。帝国と和平を結んだ以上、ヤンには活躍の機会はありませんし、デスクワークでは役に立たない(^^;)。フィッシャー、ムライ、パトリチェフなどの軍に残留した幕僚達は利用価値がなくなったと見なされて辺境に飛ばされていますし(キャゼルヌは和平締結後の事後処理のため、後方勤務本部長代理に就任していますけど)。
「帝国とは圧倒的な兵力差があり、ヤンでも最終的な勝利は望めない」とは、おそらくは同盟政府の高官達の認識ではなかったでしょうか(エル・ファシル独立政府の高官の一人はそう考え、ロムスキーにヤンを帝国に引き渡す事を進言しています)。六巻(トクマノベルズ)のP128からP130には、ヤンを帝国に売り渡して身の安全を得ようと考えていた権力者達の描写がありますが、彼らにとってヤンはもはや「軍人」としての価値がなかったという事であり、レベロがヤンを排除する決断を下したのも、ヤンの存在を危険視したのと同時に、帝国が上位の存在となった以上、ヤンはもう軍人としての利用価値はないと考えたからではないでしょうか。>

 しかし当時の同盟は帝国から一応の地位を保全されているとはいえ、いつ帝国に口実つけられて滅ぼされてもおかしくない立場にあり、国家体制が磐石なものであったとは到底言えない状態にあったはずです。そんな状況下で「ヤンが軍人として不必要であった」などということがありえるのでしょうか? それどころか、ヤンを殺してしまったら帝国が喜んで同盟併合に乗り出す可能性すらあるではありませんか。何しろ同盟併合を妨害すると見られる軍事的脅威のひとつが消滅してしまうのですから。
 ヤンの引退を認めるにしても、すくなくともある一定の連絡を取り合うレベルの「外交チャンネル」を確保し、帝国から隠れた影の協力体制を確立しておく必要性がヤンにもレベロにもあったはずです。そしてその方がヤンに対するチェック機能が働き、むしろレベロが危惧していた「ヤンの暴走」を止めるという目的にもかなって一石二鳥だったではないですか。「危険に見えるから排除する」なんて単純な思考法の方が余程危険なシロモノです。現にヤン一党はこの考えが実行されたがためにレベロの危惧通りに暴走してしまい、結果的に同盟滅亡が速まってしまったではありませんか。
 ここでヤンを殺してしまったら却って逆効果になってしまう。その程度の発想すらレベロにはなかったというのでしょうか? だとしたら、レベロは能力・識見的に見ても政治家としては失格ですね。政治家には「柔軟な発想」が必要不可欠なのですから。

<レベロにとって、抱いている猜疑心が無用なものであるとは思えなかったでしょう。レベロが疑っていたのは現在における「ヤン個人」というより、変貌を遂げた「架空のヤン」だったのでは?原子力発電所がどんなに安全性を示しても地域住民の不安をぬぐう事が出来ないのと同じで、ヤンが絶対に変貌を遂げないと言う保証は誰にも出来ない訳ですから、ヤン自身が「自分は絶対変貌しません」とレベロに誓約しても、自分の思想を細かに語っても、それは「未来においてのヤン」の安全性を確約する事にはならないとレベロは考えたのではないでしょうか。>

 上でも言いましたけど「危険だから排除する」なんて考え方自体がそもそも「危険な発想」なのですよ。排除される方にしてみれば「殺られる前に殺る」という考えにいきつくのはむしろ自然な事なのですから。あの当時の同盟の政治情勢下において、そのような内戦が発生する事がどれほど危険な事であったのかについて、レベロは考える事がなかったのでしょうか。
 だいたい民主主義国家におけるシビリアン・コントロールの意義にしたって「危険な軍隊をいかにしてコントロールするか」ということにあるのですから、レベロのヤン排除の発想はとても民主主義国家における政治家の考え方とは思えません。これから見てもレベロは政治家失格でしょう。
 そもそもヤンにしてもレベロにしても「民主主義を擁護する」という共通目的があったのですから、「その共通目的のために、たとえ一時的にでも手を結ぶ」という程度の発想ぐらいあってもよかったのではないかと思うのですけど。彼らの政治的センスはゼロどころかマイナスでさえありますね。彼らももう少し「現実の政治」と「政治的連携」について考える事はできなかったのでしょうか。

>共和主義者の問題

 これはMerkatzさん、平松さん共に結構理のある意見を出されていますから、それらと私の意見とを全てまとめて、次のような説を作ってみました。

<ルドルフの皇帝即位に伴う銀河連邦崩壊以来、その復活を願う共和主義者達は、ルドルフ崩御と同時に大同団結して帝国を打倒するための大規模な叛乱を起こした。しかしバルトバッフェル公ステファンを中心とする帝国は共和主義者の楽観的観測よりもはるかに強大で、叛乱は完全に鎮圧され、5億余人の叛乱参加者が殺され、その家族など100億人以上が農奴階級に落とされた。この失敗が民衆に与えた心理的効果は大きく、また武力の大部分をこの叛乱で失ってしまった共和主義者達は、その後の帝国が艦船建造の資源とノウハウを独占したために武力の再編を不可能にされてしまい、小規模な地下活動程度のレベルでしか活動できなくなってしまった。
 共和主義者達は何とかして帝国に対する反撃を画策するのだが、ジギスムント痴愚帝やアウグスト流血帝などの暴政につけこもうにも、手元に武力がない状態ではまず軍事力の充実から始めなければならず、さらにようやく軍事力結集のメドが立ったあたりで帝国の皇族による簒奪によって暴政が鎮静化され、それにともなって民衆の共和主義者に対する期待感も薄れていき、運動も自然消滅するというパターンを何回も繰り返すことになった。
 また帝国の内部攪乱に訴えようとしても、当時の帝国軍の将官クラスの高官達は全てが貴族階級で構成されており、彼らがゴールデンバウム王朝崩壊の企てに荷担するはずもなく、逆に彼ら自身が苛烈な弾圧を受けるありさまだった(ちなみに帝国軍の将官クラスの高官に平民出身者が多く出現するようになるのは宇宙歴745年、第二次ティアマト会戦によって多数の帝国軍将官が戦死し、深刻な士官の欠乏現象が生じて以降)。
 そんな中で、アーレ・ハイネセンをはじめとする共和主義者達が宇宙船建造の難問をクリアし、50年にわたる「長征一万光年(ロンゲスト・マーチ)」の末、宇宙歴527年に自由惑星同盟を建国。それから100年以上経過した宇宙歴640年、同盟はダゴン星域会戦による大勝利を収め、帝国に対抗できる民主共和勢力としての地位を確保した。その結果、帝国の支配に不満を持っていた民衆や共和主義者たちが大量に同盟に流入し、同盟は量的に膨張していく事になる。
 特に共和主義者たちは、帝国内にいてもまともな武力が確立できない状態で自滅的な民主運動を続けるしかないため、先を争って同盟になだれ込んで行った。そのため、帝国内には同盟に亡命する行動力も財力もない共和主義者しか残らず、極めて皮肉な形で、帝国における有望な共和主義者たちはほとんど一掃される事になったのである。>

 共和主義者が台頭しなかった理由としてはこんなところでしょうか。またフェザーン回廊の発見とフェザーンの建国もこの時の副産物でしょう。同盟へ亡命者を輸送していく仕事は、結構儲かる商売になったはずですから。

>Merkatzさん
<やっぱりこの点が痛い。
民衆反乱が起こっても、彼らが宇宙に出られない限り、艦隊派遣であっさり片が付きますからね。
ヴェスターラントはそのことを示唆していましたね。
彼らは領主を追い出した後、ラインハルトに庇護を求めることを相談していましたから。
結局、一惑星上で反乱が成功するだけでは意味がない。
銀英伝の世界では、農民一揆や反体制一揆が不可能に近い?>

 私はこれこそが帝国の支配体制が長続きした最大の理由だと考えています。宇宙航行能力がない状態では農民一揆も反体制一揆もまず不可能ですからね。鎮圧側は安全な宇宙から攻撃していれば全く無傷で反乱を鎮圧できますし、最悪の場合、惑星の破壊という手段に訴える事すら可能です。
 この命題が何らかの形で解決されない限り、どんな暴政が展開されていても平民階級は貴族階級に黙って従っているしかないのですよ。その不満が積もりに積もって、ヴェスターラントやリップシュタット戦役末期における破局が起こったわけです。

<しかし9割減というのもちょっと極端過ぎますよね。
いかに搾取していたとはいっても、これでは根本的な国力が著しく低下して、
そもそも帝国自体が崩壊するのではないでしょうか?
これは何か説明を考えないといけませんね。(^^;;>

 考えられる理由としては、

1. 劣悪遺伝子排除法によって福祉が全面廃止された事による人口減
2. 平民階級に大規模な飢餓が発生した事による人口減
3. 出生率の低下にともなう人口減
4. 辺境星系の苛烈な環境下で無理な資源開発を進めた事による人口減
5. 帝国政府の苛烈な共和主義者弾圧による人口減
6. ダゴン会戦後、大量の民衆が同盟に流出していった事による人口減
7. 慢性的な戦争状態によって若年層が薄くなってしまった事による人口減

 これらが重なり、帝国の人口は長い年月をかけて少しずつ減少していったのではないでしょうか。

親記事No.1004スレッドの返信投稿
board2 - No.1008

キリスト4歳

投稿者:NNG
2000年06月11日(日) 14時28分

面白かったです。ところで、

> 「キリスト教徒が教祖さまの生誕二千年をお祝いするというのはよく分かるのですが、キリスト教でもない日本人まで、なんで『新千年紀』で大騒ぎするんでしょうね。」

の部分なのですが、確か正確には西暦1年はキリスト4歳の時だったはずです。今の暦が何時制定されたかは世界史を調べないと分からないので正確なことは書けませんが、ここに始の「キリスト生誕2000年と言ったって、実際には西暦1年の時点でキリストは4歳だったから、本当は生誕1996年なんだ」といった内容を付け加えると田中芳樹っぽさが出ると思います。
終にこんな知識は無いので、ここまでは現実だったということで。

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