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投稿ログ62 (No.1039 - No.1052)

board2 - No.1039

馬鹿か?

投稿者:伊武
2000年06月18日(日) 06時45分

自分は田中芳樹氏ではないので正確なことはわからないが、彼は別に他人を田中色に染めたいわけではないだろう。大体、彼にしてみれば自分の展開する正義に踊らされているような人間の事なんか知ったことではないと思うぞ。
重要なのは彼の持論を消化吸収して自分の考えの栄養に変換することだろう?
他人の正義を批判するひまがあるならあんたらも批判されることにビビらずに自分の思う正義を展開してみろ!!

P.S
でも最近政治批判のウンチクがやたらと多い上になんか感情こもってるのは事実・・・・

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board2 - No.1040

Re: 馬鹿か?

投稿者:モトラ
2000年06月18日(日) 07時50分

伊武さんは書きました
> 自分は田中芳樹氏ではないので正確なことはわからないが、彼は別に他人を田中色に染めたいわけではないだろう。大体、彼にしてみれば自分の展開する正義に踊らされているような人間の事なんか知ったことではないと思うぞ。

作家は自分の発言に責任を持ち、また影響力に自覚的であるべきだと思います。特に、主要な読者が若者である場合はなおのこと。

> 重要なのは彼の持論を消化吸収して自分の考えの栄養に変換することだろう?
> 他人の正義を批判するひまがあるならあんたらも批判されることにビビらずに自分の思う正義を展開してみろ!!

こちらのHPの方々は、すでにそれを実践されていらっしゃる方々ばかりのように思えますが。一体どなたにむけられたコトバな尾でしょうか?

P.S
> でも最近政治批判のウンチクがやたらと多い上になんか感情こもってるのは事実・・・・

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board2 - No.1041

Re: 馬鹿か?

投稿者:モトラ
2000年06月18日(日) 10時11分

開口一番「馬鹿か?」はないでしょ。無礼にもほどがありますにょ~

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board2 - No.1042

Re1037:一斉亡命は可能か?

投稿者:平松重之
2000年06月18日(日) 17時15分

冒険風ライダーさん

>  それだと帝国の貴族や皇族までが亡命できている事の説明がつかないのですよ。特に「機密漏洩の防止」という点では、彼らが亡命する事の方がよっぽど帝国にとって深刻な事態を招来させてしまうではないですか。何しろ彼らはかつて「帝国の中枢」にいて、帝国の内情についての詳細な情報を握っているはずなのですから。その彼らが大量に亡命できている事自体、帝国の出国チェックがそれほど厳しくなかった(あるいは「臨検側の規律が緩かったために相当に手が抜かれていた」)という何よりの証明でしょう。

 果たして亡命者の中に機密を握っている皇族や貴族がどれだけいたのでしょうか?エルウィン・ヨーゼフ二世やマンフレート亡命帝は亡命時は幼少で自由意志で亡命した訳ではありませんし、門閥貴族で亡命にフェザーン経由で亡命した人物についての記述は記憶にありません。フリードリヒ四世の弟であるクレメンツは長兄であるリヒャルト皇太子を冤罪に陥れたのが発覚した為、同盟に亡命しようとしましたが、途中「偶然の事故」で死亡しています(おそらく謀殺)。おそらくは「帝国の中枢」にいた帝位継承権の高い皇族や門閥貴族の亡命の成功率は低かったでしょうが、皇族の庶流や中級以下の貴族は、平民と大して変わらない確率で亡命出来たのでは?むしろ資金やつてなどで、平民よりも有利であったとも考えられます。シェーンコップの祖父母は男爵家の傍流で、友人の借金の保証人になって破産してしまい亡命したのですが、その時も親戚が旅費を提供していますし。

>  それに亡命者を輸送する立場にある亡命者輸送業者達(よく考えてみたら、これは何もフェザーン商人だけであるとは限りませんね。帝国内の商人や亡命者を斡旋する「蛇頭」のような非合法的組織などもあったでしょうし)も帝国の臨検や捜索に対する対処のノウハウぐらいは身につけているでしょうし、臨検する側も亡命者輸送業者達からの賄賂や贈与に相当な期待をかけていたはずです。まあこんな事を期待する事自体、帝国政府や帝国軍の規律が相当に緩んでいる証明なのですけど、こんな事情があれば、余程重大な非常事態(重大事件の指名手配犯が逃走中で、彼らを逃すと自分たちの責任が問われかねないとか)でもない限り、出国に関しては臨検がおざなりで、そこを亡命者輸送業者達に巧妙に突かれてしまうために、大量の亡命者が出た可能性が高いのではないでしょうか。その程度の才幹を亡命者輸送業者達に期待しても良いはずです(でないと商売になりません)。
>  表面だけは厳しいように見えるが実態はいくつもの抜け道がある、というのはよくある事です。帝国の亡命者取締りの事例もそれに当てはまるのではないでしょうか。

 わずかずつの人数での亡命ならともかくとして、100~1000人単位の大量亡命の成功率はそれほど高くないのではないかと思うのですが。それだけの大量亡命を頻繁に許してしまう時点で、臨検する側の責任がいつかは厳しく問われてしまうのでは?

>  私が言っているのが「全ての共和主義者を摘発するのは物理的に不可能である」という事にあるのは分かっていただけているのでしょうか? それに私は「隠れ共和主義者」とか「潜在的な不満分子」といった言葉を使っていたではないですか。公然と運動していたり、あるいは密告や社会秩序維持局に何らかの形でマークされているような人間であればともかく、そうでない者が自分の正体を隠すのはそれほど困難な事ではありません。ましてや、言論の自由がない帝国では「表面的には帝国に忠誠を誓っているフリをして実は……」という処世術を身につけていた人間も多かったでしょうしね。人間の内心なんてそんな簡単に分かるものでもないでしょう。
>  いくら社会秩序維持局が辣腕を振るったところで、彼らのような人間を全部監視・摘発するのは現実的にも物理的にも不可能です。彼らにできる事は、それがどのような形であれ(もちろんこれは「密告や捜査員の主観に基づいた摘発」も含まれます)、あくまでも「表面に出てきた容疑者」を監視・摘発する事だけなのですよ。そして、その辺りの隙を突いて「隠れ共和主義者」や「潜在的な不満分子」達が大量に同盟に亡命していったと私は考えているのですが。

 無論、全ての共和主義者を逮捕・監視するのが物理的に不可能だという事は承知しています。にしても、「隠れ共和主義者」や「潜在的な不満分子」は、いかに内心を秘めていても他の一般市民よりも挙動や発言の違いが微妙に生じてくるでしょうし、完全に他者の不審の目から正体を隠し通せる程の演技力を保ち続ける事が出来るでしょうか?出来る人物がいたとしてもありふれてはいないでしょう。自分が先に示したブルームハルトの祖父の例に見られる社会秩序維持局の偏執ぶりや密告が奨励されていた事を考えれば、「隠れ共和主義者」や「潜在的な不満分子」が、わずかな尻尾を見せただけでも反応を示しそうに思うのですが…。
 そもそも「隠れ共和主義者」や「潜在的な不満分子」といった人々が「一斉に」亡命しようという動きを起こした時点で社会秩序維持局にマークされてしまうのではないでしょうか。

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board2 - No.1043

Re: 通りすがりです

投稿者:シリウス
2000年06月18日(日) 18時18分

 優馬さんへ

 削除失礼致します。
 御話を伺い、御気持ちの変化を理解出来たような気がしました。
特に「宇宙戦艦ヤマト」に喩えて頂いた事で、かなり正確に理解
出来たのではないかと思います。分かり易いですものね。

 私も「ものの考え方」という意味では多少の影響を受けたと思い
ます。ただそれは「人の話を鵜呑みにしない」という意味で、ある種
一元的な「善悪の区分」にはなりませんでした。私は元来捻くれ者
なので、自分が信じる事を常に逆方向からも考える癖があります。
だから田中先生(作品中)の意見も「反対側から見たらどうだろう」
と考えてしまうんですよね。その所為か、自分と田中先生の考えに
隔たりがあっても、「作品は作品」として楽しめるんですけど。
また、敵役を卑小に描写し過ぎるという点も、所謂「デフォルメ」
として単純に受け止められてしまうんです。こう言うと作品に対して
真剣味が足りないって御叱りを頂きそうですが。ただ、お怒りを覚悟で
申し上げれば、最近問題になっている警察の不手際等を見ていると
田中先生の仰る事も無視出来ないかなぁ、と。(因みに私は栃木県民
です。言いたい事、御分かり頂けますよね)

 もう一つ。
此処では「ヤン・竜堂始=田中芳樹」みたく扱われていますが、果して
そうでしょうか?だとすると「アルスラーン戦記」の存在自体が矛盾
してしまいますが。あ、これについてはレス無用です。

 色々書きましたが、私は優馬さんを始め、此処の皆さんの御意見を
とても貴重なものと考えています。私は今後も「単純なファン」を
続けて行きますが、皆さんは是非厳しい批評を御続け下さい。何より
読んでて面白いですし(苦笑)

長文・乱文失礼致しました。

P.S.
 前後しますが。優馬さん、私の瑣末な質問に丁寧な御回答有難う
御座いました。

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board2 - No.1044

Re: 帝国本土と自治領の関係を踏まえた亡命に関する考察

投稿者:Merkatz
2000年06月18日(日) 22時43分

お二人の亡命問題に関する議論に私も参戦(笑)。

まず、出入国といいますが、基本的に帝国は他の国を認めていません。
同盟はあくまで「帝国内の叛乱勢力」ですし、
フェザーンも「帝国内自治領」です。
さらにフェザーンに駐在するのが「高等弁務官」であるのも注目すべきです。
もともと弁務官は自治領や保護国に対して置かれるものです。
大使とは違います。大使(特命全権大使)は外交使節ですが、
弁務官は自治領の政治・外交を指導する役人なのです。
これらのことから、帝国がフェザーンとの人の行き来をどう捉えていたかはおおよそ想像できると思います(これはかつての大英帝国とその自治領との行き来と同様なものではないでしょうか)。
ですから、外国に対するような出入国管理が行なわれていたかは疑問です。

次に亡命者の流れですが、
まず、帝国内の諸惑星→フェザーンへの移動が一点目。
次にフェザーン→同盟領への移動が二点目。
一点目ですが、チェックポイントは二つ。
フェザーンに入国するときのフェザーン宇宙港。
次に、フェザーン行きの船に乗り込むときの諸惑星の宇宙港。
前者はフェザーン自治政府の管轄ですから、
帝国政府自らが手を出すことは出来ませんので、
厳しい管理はそもそも無理です。
後者は上段理由により、厳しい管理にも限度があります。
さらに、もともと「他国」が存在し得ないのですから、
各宇宙港の管理室は国内の犯罪者の移動を防ぐために設置されたものと見るのが妥当でしょう。
したがって、最初から対亡命者としての機能が無く、
帝国本土と自治領の関係から、フェザーン政府発行の正式旅券などがあり、かつ指名手配でもされてなければ、それ以上の審査は不可能でしょう。

二点目は航路の臨検以外手がありませんが、
それほど熱心だったとは思えません。
フェザーンの裏の副業として亡命者移送業の他に三角貿易があります。
もし、帝国が本気でこれら人とモノの流れを止めたいと思うなら、
フェザーン回廊同盟側出口の航路を臨検すればよく(航路なんて決まり切っているから容易なはず)、
大量に捕捉できたはずです(のちに明らかになりますがフェザーン回廊は非武装中立という明文はない)。
したがって、フェザーン→同盟領への移動は、
帝国内の諸惑星→フェザーンへの移動よりなお簡単だったのではないでしょうか。

また、フェザーンの存在自体が、帝国の建前論の隙間に立脚し、
その立場を利用して暴利を得ていたことに注意すべきです。
帝国本土へのその手の働きかけ(臨検等を厳しくしないよう根回しするとか)も当然行なわれていたでしょう。

以上の理由から、私は亡命は比較的容易であったと考えます。
また、一斉亡命の件も帝国内の諸惑星→フェザーンは大人数では無理があるでしょうが、
一度フェザーンに到達してしまえば、フェザーン→同盟領はまとめて移送することも可能だったのではと思います(臨検の有様については、ユリアンが地球に赴くときに書類を見るだけで立ち入り検査をしない情景がありました。おそらく、フェザーン回廊内の臨検もあのような体たらくだったと思われます)。
もっともそれでも千人単位は無理があるように思いますが。

問題は帝国政府の亡命者に対する態度です。
これは帝国内共和主義者の活動とも関連するのですが、
帝国末期において亡命者は犯罪者・没落貴族の占める割合が高く、
まともに取り締まる気を起こさせなかったのではないでしょうか。
共和主義者を逃がしたとあれば、同盟を利するだけですが、
犯罪者・没落貴族ならせいぜい厄介者払いができたという認識で済むでしょう。
(情報の漏洩に関しては、平松さんの言うとおりだと思います。
貴族といっても全てが要職に付いているわけではありません。
帝国軍三長官とかの要職にでも付いていなければ、亡命者一人が持っている情報量にも限度があります。
ましてや平民、あるいは平民に近いレベルならまったく痛痒を感じないでしょう)
おそらく真の共和主義者はルドルフ死後の叛乱失敗と、
ダゴン星域会戦直後の大量亡命でほとんどいなくなり、
末期の帝国内の共和主義者とは、共和主義に名を借りた犯罪組織か似非アングラ組織しかなかったのではないでしょうか。
(なお、大量亡命はダゴン直後にのみ可能だったと思われます。
この時まで帝国は同盟の存在を知らなかったわけですから、止める手立てがないです)
ですから社会秩序維持局も、単なる不平屋を共和主義者だといって捕まえなければならないほどだったのでは?
だからこそ社会秩序維持局に対する憎悪が高かったのでは?
(まともに共和主義者を摘発していたのなら、どうしてリヒターやブラッケのような開明派が非難するのでしょうか。ラングの「職務に忠実」とは、社会秩序維持局という組織を維持する職務という意味だったのでは?)

以下、冒険風ライダーさんの意見に対して少し。

>ちなみにこれは銀英伝2巻に書いてあったのですが、貨物船で客を「貨物」として登録・輸送すれば、
>客船の十分の一以下の旅費で宇宙船に乗れるのだそうです(その代わり、人命補償なども一切ありませんが)。
>そのようなテを使えば、値段の方もそれほどはかからなかった事でしょう。

あれは地球に向かう巡礼団とか、帝国領内の移動に関する話ではなかったですか?
亡命にそのまま適用できるとは思えません。
それなりに容易であったとはいえ、やはりリスクを伴うのですから(やはり非合法行為なのですから)、
高額な手数料を取ったと思います。
ただ、輸送形態に伴う若干の上下(隠し部屋で一人を運ぶのとコンテナにすし詰めにするのでは違うでしょうね)はあったと思いますが、
格安になることはなかったでしょう(現実にコンテナすし詰めの密入国者は結構な手数料取られています)。

>それに亡命者を輸送する立場にある亡命者輸送業者達(よく考えてみたら、
>これは何もフェザーン商人だけであるとは限りませんね。帝国内の商人や
>亡命者を斡旋する「蛇頭」のような非合法的組織などもあったでしょうし)

帝国内の諸惑星→フェザーンへは競合する商人や組織があったと思いますが、
ことフェザーン→同盟領へはただフェザーン商人のみが移動可能です。
ですからその点においてフェザーンは暴利を得ることが可能ではないでしょうか。

board2 - No.1045

竜堂家の食卓(構造編)

投稿者:優馬
2000年06月19日(月) 06時59分

えー、「竜堂家の食卓」シリーズです。
今回は、「構造編」ということで、「竜堂家の食卓」の構造解析です。
これを読めば、あなたも田中芳樹のゴーストライターになれる?!

創竜伝って、キャラクターで持ってる話でありまして、いかにも分かりやすい、でも結構魅力的なキャラクターがしっかり「立って」います。

竜堂始 知的ハンサム。落ち着いた大人の魅力。家長の威厳。
竜堂続 超絶ハンサム。貴族的な皮肉屋。始以外の権威は認めない。
竜堂終 ショタコン・キャラ。超絶元気食欲魔人。
竜堂余 最年少で「守ってあげたい」健気ショタコン・キャラ。

非常に類型的ではありますが・・。
上記キャラ設定に従って、「竜堂家の食卓」の会話は基本的に下記のように発動します。

[起]始による話の発端。またはある話題について始がコメントすることによって「社会評論」モードに突入。
[承]続による寸鉄人を刺す鋭いツッコミ。人類の「悪」「愚かさ」を皮肉のワサビを効かせて穿つ。
[転]終か余による「ボケ」。続の再ツッコミ。
[結]始による「まとめ」。「日本人とは」「人類とは」というご高説。
あとは、これに鳥羽茉理が絡むなどしてバリエーションを付けます。ストーリー中であれば、当然、ストーリーの背景によりバリエーションが増えます。

あんまりワンパなのもイヤだし、個人的には、鳥羽茉理に「地に足のついた現実主義」を代表してもらいたい気分なのですが・・。

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board2 - No.1046

Re1042/1044:帝国の人口から見た「1000人」という数字

投稿者:冒険風ライダー
2000年06月19日(月) 08時57分

 う~ん、Merkatzさんに亡命問題の大半がうまくまとめられてしまった(^^;;)。
 帝国・フェザーン・同盟の入出国事情と社会秩序維持局の事情に関しては異論はありません。それらについてはMerkatzさんの意見が一番筋が通っているように思われます。
 ところで、この論争の過程ですっかり区別が曖昧になってしまっていたのですが、一口に「亡命問題」といっても「ダゴン星域会戦直後」と「それ以降」とでは亡命の実情が全然違うでしょうから、この2つは別々に論じる必要性がありますね。
 そんなわけで、それぞれ場合分けして論じてみる事にしましょう。

1. ダゴン星域会戦直後の亡命事情

 この時期はダゴン星域会戦による帝国軍の敗北によって帝国内の共和主義者の亡命気運が活発になっていて、帝国内の不平分子も含めてかなりの数の亡命志望者が存在していたものと思われます。
 また当時の帝国内では、極めて短期間にマクシミリアン・ヨーゼフ一世・グスタフ「百日帝」と2人もたて続けに皇帝が入れ替わった事に象徴されるように、ダゴン星域会戦の敗北による影響と宮廷内の皇位争いによって内政的にもかなり混乱しており、この時期は同盟への亡命者に対する対処などまともに講じる余裕などなかったのではないかと思われます。
 このような事情から、当時の帝国では亡命者輸送業を商売とする組織が乱立し、多くの亡命者を大量に輸送しつつ、帝国軍に監視されているイゼルローン回廊を使わずに同盟に辿り着ける回廊探しのために様々な試行錯誤が繰り返されたものと考えられます。フェザーン回廊が発見されたのもその時の副産物でしょう。
 ダゴン星域会戦当時はまだフェザーン自治領は存在しておりません。フェザーン自治領が成立したのは、帝国の支配体制がとりあえず安定し、同盟に対して一度も軍事侵攻を行うことがなかったマクシミリアン・ヨーゼフ2世の時代であると考えられます(銀英伝の中でも「フェザーンの歴史は100年そこそこ」と言われていましたから、時期的にもちょうど一致します)。
 マクシミリアン・ヨーゼフ2世の時代の後半あたりになると帝国の支配体制も次第に安定していき、また大量亡命者対策がある程度整備された事や平民階級に対する善政が行われた事もあって、帝国内における亡命気運も次第に下火になっていったものと思われます。
 したがって、ダゴン星域会戦直後からマクシミリアン・ヨーゼフ2世の統治時代の半ば辺りの頃までが同盟への大量亡命が可能であった時期であり(だいたい約10年ぐらいでしょうか)、この時期に帝国内の大半の共和主義者や不平分子が同盟に亡命していったと考えられます。

2. それ以降の亡命事情

 帝国の支配体制がとりあえず安定し、また大半の共和主義者たちが初期のラッシュ時に同盟へ亡命していったものの、まだまだ帝国内には慢性的に共和主義者や不平分子が発生する余地が充分過ぎるほどにあります。何しろ平民階級は常に貴族階級に対する不満を抱えていましたし、貴族階級はその平民階級に対する苛烈な圧政を展開していましたから、貴族の圧政に耐えかねた平民階級から同盟への亡命志望者が発生する余地はいくらでもあったわけです。
 また下級・中級クラスの貴族階級もまた、様々な事情から同盟への亡命を希望する者も多かった事でしょう。あるいは帝国政府から指名手配された犯罪者が亡命を希望するケースもあったかもしれません(もっとも、そのような人物はさすがにマークされていたでしょうけど)。したがって、亡命に対する需要はかつてのピーク時ほどではないにせよ、まだまだ充分にあったと見るべきです。
 亡命についての入出国事情等についてはMerkatzさんの説明で充分だと思いますので、問題なのは「その時期に一斉亡命が可能であったか?」という事だけですね。これについては、

1. 銀英伝世界における艦船はかなり大きく(全長400~1000mくらい?)、
  艦内に隠蔽工作のための仕掛けが施しやすいこと
2. 銀河帝国全体の人口(約250億)からすれば、500~1000名クラスの
  集団亡命はあまり大したものでないと考えられていた事

 で説明できるのではないでしょうか。
 日本の不法入国者の入国手口について少し調べてみたのですが、一隻の漁船や貨物船の中に50~100人ほどの密航者が潜伏していて、しかも彼らは巧妙に隠された船内の隠し部屋等に隠蔽されているというケースも多いそうです。そうであるのならば、それよりもはるかに大きい銀英伝世界の艦船で、500~1000人くらいの人間を隠すための仕掛けを施すことは技術的にはそれほど難しいことでもないでしょう。
 また、銀河帝国の人口250億の観点から見ると、500~1000というクラスの集団はそれほど脅威にも映らないのではないでしょうか。500~1000という数字は、現代からするとかなりの集団であるように見えますが、全人口400億で、それもたった3つの国家しかなく、しかも大きな宇宙艦船が飛び交っている銀英伝世界においてはそれほど多い人数であるとも思われず、「たかが500~1000」と帝国側が考えたとしても別におかしくないのでは?
 また、これは以前にも言った事ですが、一回の航行で多くの亡命志望者達を乗せたほうがコストパフォーマンスも上昇し、乗せる側にとっても効率が良くなるという要素もあります。むしろ少ない人数の方が却って効率が悪く、亡命者輸送業者にとって大損になってしまう可能性が高いのではないでしょうか。

<あれは地球に向かう巡礼団とか、帝国領内の移動に関する話ではなかったですか?
亡命にそのまま適用できるとは思えません。
それなりに容易であったとはいえ、やはりリスクを伴うのですから(やはり非合法行為なのですから)、
高額な手数料を取ったと思います。
ただ、輸送形態に伴う若干の上下(隠し部屋で一人を運ぶのとコンテナにすし詰めにするのでは違うでしょうね)はあったと思いますが、
格安になることはなかったでしょう(現実にコンテナすし詰めの密入国者は結構な手数料取られています)。>

 私は単純に「居住空間」のみを問題にしていましたから「非合法的行為に基づく手数料」という要素は入れ忘れていました。確かにこれを入れるとそれなりの高額になってしまいますね。
 ただそれでも、亡命者を大量に輸送する事によって一人当たりのコストをある程度下げる事は可能であると思いますが。

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board2 - No.1047

モトラさんエ

投稿者:伊武
2000年06月20日(火) 04時30分

『馬鹿か?』は失礼だったようだ。

>こちらのHPの方々は、すでにそれを実践されていらっしゃる方々ばかりのように思えますが。一体どなたにむけられたコトバな尾でしょうか?

モトラさんはこう書いているけど、ホームページ上でハンドルネームつかって田中芳樹を批評するのが実践してることになるかい?
私が言いたかったのは批評するなら行動もしろということ。実際それができる人は少ないけど、できないなら批評もするな。
まあ私もハンドルネームなのであんまし説得力ないかもしれないけどね。

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board2 - No.1048

Re1046:亡命に関わる人々の思惑

投稿者:平松重之
2000年06月20日(火) 05時11分

冒険風ライダーさん

>  う~ん、Merkatzさんに亡命問題の大半がうまくまとめられてしまった(^^;;)。
>  帝国・フェザーン・同盟の入出国事情と社会秩序維持局の事情に関しては異論はありません。それらについてはMerkatzさんの意見が一番筋が通っているように思われます。

 同感です(^^;;;)。Merkatzさんにうまくまとめて頂けましたね。

> 1. ダゴン星域会戦直後の亡命事情

 については、充分に蓋然性がある説明だと思いますので特に異論はありません。

> 2. それ以降の亡命事情

>  帝国の支配体制がとりあえず安定し、また大半の共和主義者たちが初期のラッシュ時に同盟へ亡命していったものの、まだまだ帝国内には慢性的に共和主義者や不平分子が発生する余地が充分過ぎるほどにあります。何しろ平民階級は常に貴族階級に対する不満を抱えていましたし、貴族階級はその平民階級に対する苛烈な圧政を展開していましたから、貴族の圧政に耐えかねた平民階級から同盟への亡命志望者が発生する余地はいくらでもあったわけです。
>  また下級・中級クラスの貴族階級もまた、様々な事情から同盟への亡命を希望する者も多かった事でしょう。あるいは帝国政府から指名手配された犯罪者が亡命を希望するケースもあったかもしれません(もっとも、そのような人物はさすがにマークされていたでしょうけど)。したがって、亡命に対する需要はかつてのピーク時ほどではないにせよ、まだまだ充分にあったと見るべきです。
>  亡命についての入出国事情等についてはMerkatzさんの説明で充分だと思いますので、問題なのは「その時期に一斉亡命が可能であったか?」という事だけですね。これについては、
>
> 1. 銀英伝世界における艦船はかなり大きく(全長400~1000mくらい?)、
>   艦内に隠蔽工作のための仕掛けが施しやすいこと
> 2. 銀河帝国全体の人口(約250億)からすれば、500~1000名クラスの
>   集団亡命はあまり大したものでないと考えられていた事
>
>  で説明できるのではないでしょうか。
>  日本の不法入国者の入国手口について少し調べてみたのですが、一隻の漁船や貨物船の中に50~100人ほどの密航者が潜伏していて、しかも彼らは巧妙に隠された船内の隠し部屋等に隠蔽されているというケースも多いそうです。そうであるのならば、それよりもはるかに大きい銀英伝世界の艦船で、500~1000人くらいの人間を隠すための仕掛けを施すことは技術的にはそれほど難しいことでもないでしょう。
>  また、銀河帝国の人口250億の観点から見ると、500~1000というクラスの集団はそれほど脅威にも映らないのではないでしょうか。500~1000という数字は、現代からするとかなりの集団であるように見えますが、全人口400億で、それもたった3つの国家しかなく、しかも大きな宇宙艦船が飛び交っている銀英伝世界においてはそれほど多い人数であるとも思われず、「たかが500~1000」と帝国側が考えたとしても別におかしくないのでは?

 確かに250億人という人口から考えれば、1000人という数は大した事はないでしょうけど、それでも単純に考えれば1000人という数は大きく、前にも言った様に頻繁に見逃してしまうとなれば臨検する現場の人間が帝国の上層部から「平民どもが何人逃げようが痛痒など感じないが現場の責任は問わねばならない」という論法でいつかは責任を取らされるでしょうから、むしろ帝国の上層部よりも臨検を行う現場の人間が大量亡命の阻止に懸命だったかもしれません。

>また、これは以前にも言った事ですが、一回の航行で多くの亡命志望者達を乗せたほうがコストパフォーマンスも上昇し、乗せる側にとっても効率が良くなるという要素もあります。むしろ少ない人数の方が却って効率が悪く、亡命者輸送業者にとって大損になってしまう可能性が高いのではないでしょうか。

 いくらコストパフォーマンスを高めるためとはいえ、500~1000人以上も乗せてはリスクが大きすぎるでしょう。せいぜい100人ぐらいなら利益も充分でしょうし、リスクもそこそこで済むでしょうから、乗せる側としては利益の際限ない拡大よりも、慎重に自らの保身を優先させたのでは?でなければ長い期間無事に亡命者運送業なんて商売を続けられるはずもありませんし。

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board2 - No.1049

Re: モトラさんエ

投稿者:優馬
2000年06月20日(火) 06時38分

伊武さんへ。

>『馬鹿か?』は失礼だったようだ。

そのとおりです。
しかも、謝っているように聞こえませんよ(笑)。
そんなに威張らなくても、誰も噛み付きませんって。

> まあ私もハンドルネームなのであんまし説得力ないかもしれないけどね。

うん、まるで説得力ないです(笑)。

伊武さんはどうか知らないけれど、このサイトは魅力的ですよ。
「田中芳樹」についてモヤモヤしていたものに、明確な理論的根拠を与えてくれたという一点だけでも、私は設置者の石井さんに感謝しているし、それだけでこのサイトの存在意義は十分あると思う。

あなたのおっしゃっている意見は、世の中に「批評」というものが存在する意義をまるで分かっておられない、としか見えませんが。「批評」は、人の認識を改善することができる、立派な知的営為ですよ。「目から鱗が落ちた」という体験は、人生でそうあるものじゃあありませんが、それに近い体験をさせてくれた当サイトに、感謝!

 ついでに、人の悪いおぢさんとしては、田中芳樹作品をサカナにして遊ばせてもらっています。多少屈折した、大人の「元ファン」として、投下した資本(書籍購入費)の元を、多少なりと取らせてもらっております。このサイトには、そういう「遊び」を分かってくださる方が多数おられて、とても嬉しいです。

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board2 - No.1051

Re: モトラさんエ

投稿者:モトラ
2000年06月20日(火) 11時35分

伊武さんは書きました
> モトラさんはこう書いているけど、ホームページ上でハンドルネームつかって田中芳樹を批評するのが実践してることになるかい?
> 私が言いたかったのは批評するなら行動もしろということ。実際それができる人は少ないけど、できないなら批評もするな。

行動とは、小説家でも目指せと? むちゃなことを。
批評をするな? 自らジャーナリズムや政治に携わることもなく、あれだけ作中で、保守派論客や政治家を、それとなくわかるように匿名でこき下ろすからには、自らも返り血を浴びる覚悟を田中芳樹も持つべきでしょう。

伊武さん。
自分の気に入らない意見を持つ方に対して、「口を塞げ」と居丈高に迫るような態度は慎むべきです。氏の作品に共感を覚えるのならなおのこと。田中芳樹自身が作中で「物事には様々な見方がある」と繰り返し述べられています。氏も、まさか「自分と、自分の作品は例外だ」とは思ってはいないでしょう…多分。

それからもうひとつ。

> P.S
> でも最近政治批判のウンチクがやたらと多い上になんか感情こもって> るのは事実・・・・

> まあ私もハンドルネームなのであんまし説得力ないかもしれないけどね。

自らの発言を相対化するような後書きをつける習慣も、早めに改めましょう。読み手に、あまり良くない(突っ込まれる前に逃げを打っているかのような)印象を与えてしまいます。

親記事No.1005スレッドの返信投稿
board2 - No.1052

Re: こんなのがいた方が面白くなった銀英伝キャラ

投稿者:ラインバック
2000年06月20日(火) 14時35分

はるか昔に書いたことがありますが、アンネローゼが産んだ皇子ですね。
オーベルシュタインの殺せという意見と姉とに挟まれて苦悩するラインハルトや、
ラインハルトに子供が生まれないで、ゴールデンバウムの血筋に
皇位が戻るのではないかという緊張感が生まれて、なかなかおもしろく
なるんではないでしょうか

あとオーベルシュタインに嫁や息子がいたらおもしろいかもしれない。

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