3代目掲示板過去ログ

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投稿ログ20 (No.408 - No.432)

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board3 - No.408

Re: 時代によって異なるのでは?

投稿者:
2001年01月26日(金) 09時48分

> >人肉を食うのは「人倫を破る行為」として古来から忌避されてきのだ(張巡の>事件そのものですね)、という例を出しています。
>
> 中国各地に
> 「大事な客人(中央から来た役人など)をもてなす料理がないので、家のために自分の身を差し出す家人(主人、妻、親、娘などいろいろ)」
> の話が美談(実話と言うよりは「むかし話」でしょうけど)として伝えられているところを見ると単純に「忌避されていた」と言えるかどうかは疑問です。

ご指摘ありがとうございます、北村 賢志さん。m(--)m
なるほど、確かにそうですね。ただ、私も言葉足らずでしたけど、田中氏が「忌避していた」と言いたいのは、おそらく士大夫(知識階級)の人々のことではないでしょうか。でも、北村 賢志さんのご指摘通りだと、どうも士大夫も例外ではないようなので、「人肉を食べる行為が美談になったことはない」とは私がNo.386で述べさせてもらった、
「3:中国愛好家の自分としては、中国の人肉食が常習と思われるのは遺憾である。」
> 他にも皇帝が不躾な臣下を殺して他の臣下一同に配ることはよくあったそうで
> す(中には明の開祖・朱元章が臣下のもの凄く嫉妬深い妻を殺して細かく切っ
> て群臣に下賜したように臣下の妻までその対象になったと記録があります)。

ご指摘ありがとうございます、北村 賢志さん。m(--)m
なるほど、確かにそうですね。ただ、私も言葉足らずでしたけど、田中氏が「忌避していた」と言いたいのは、おそらく士大夫(知識階級)の人々のことではないでしょうか。でも、北村 賢志さんのご指摘通りだと、どうも士大夫も例外ではないようなので、「人肉食はデマだ」や「人肉を食べる行為が美談になったことはない」(ここまで露骨には言ってないとは思いますが)とは、私がNo.386で述べさせてもらった
「3:中国愛好家の自分としては、中国の人肉食が常習と思われるのは遺憾である。」
という感情論が根拠なのかもしれません。
私は中国史の知識の多くを田中作品から得ているので、どうも田中氏の主観的な歴史観に影響されていた部分もあるようです。北村 賢志さんのような詳しい方からご指摘を受けて、あらためてそのことに気づかされました。
やはり、知識は偏りなく多面的に得ないと中立的な意見はできないなぁ、と実感しました。(勉強になりました、北村 賢志さん。ありがとうございますm(--)m)

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board3 - No.409

Re: 「かってに創竜」(かってに改蔵外伝)

投稿者:NNG
2001年01月26日(金) 16時36分

> (続く、のかこんなんが???)

是非続けてください! やはり地丹でシメてほしいですし。
天才塾のキャラも出して欲しいです。

board3 - No.410

はじめまして

投稿者:これ
2001年01月27日(土) 02時41分

はじめまして、掲示板があったので書き込みました。

朝から掲示板を回っているんです。

銀英伝は好きなのでちょっとびっくりしてしまいました。
しかし、一理ありますよね。
次はもっとよく読んでみます。

おじゃましました。
それでは失礼します。

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board3 - No.411

Re: ネタ解らなくても面白い

投稿者:不沈戦艦
2001年01月27日(土) 04時28分

 わはははははは、元ネタは知らんのですが、それでも無茶苦茶笑えます。
しかし、そんなに4人組は駄目ですかね?庄司卓の「それゆけ!宇宙戦艦ヤ
マモト・ヨーコ」シリーズなんかはどうでしょうか?

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board3 - No.412

Re: 人食い

投稿者:倉本
2001年01月27日(土) 05時22分

はじめまして。
倉本ともうします。
人食いの話についてですが、
台湾人の作家の黄文雄さんの『呪われた中国人』、
という本がかなり詳しく書かれていて参考になると思います。
それによると孔子は人肉の塩漬けが大好きだったが、
弟子の子路が殺されて塩漬けにされてからは、
一切口にしなくなったとか。
マルコポーロの東方見聞録が信用されなかったのは、
すごい発展をしている都市の隣の都市で人食いが普通に行われている様子がかかれ、
まるで天国と地獄が同じ国にあるような記述が嘘と見られた理由だとか、
いろいろなことがわかって面白いですよ。
今手元にないんでうろ覚えで書いているんですが、
今度までに探しておくんで、
詳しいことが聞きたかったら書いてください。

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board3 - No.413

Re: 「かってに創竜」(かってに改蔵外伝)

投稿者:のぐ
2001年01月27日(土) 09時58分

 おもしろいです。続けてください(笑)
すっごいですね。

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board3 - No.414

更に「悲惨な4人組」

投稿者:北村 賢志
2001年01月27日(土) 11時16分

>-----------【悲惨な4人組の例】---------------
>・リーダーは射殺され、そのミュージアムが埼玉に造られてしまう
>・川田一人残して、みんなNOAHに移籍
>・ダルタニアンだけ出世
>・いきなりやってきた「ビッグ1」がリーダーに
>・ガッタイダーになるとカッコ悪い
>・密室で選んだ総理が大バカ者
>----------------------------------------------

更に別の例としては

・「究極の戦闘生物」のエサ
・一人が裏切り、残りは新人の女幹部の引き立て役となる
・10万里を歩いて、ようやく目的地についたと思ったらまだ半分だった

何てのがあります。

なお細かいことですが「ビッグ1」ではなく「ビッグワン」です。

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board3 - No.415

中国愛好家とはどういうことか?

投稿者:本ページ管理人
2001年01月27日(土) 11時51分

>「3:中国愛好家の自分としては、中国の人肉食が常習と思われるのは遺憾である。」
>「中国は野蛮じゃないんだ、信じて!」

 田中芳樹の支那の人肉食否定論の動機というのは、Merkatzさんや恵さんが指摘しているようなところでしょうね。
 この場合、実はその動機自体に支那文化に対する差別が発生しています。

1、「人肉食をしてはいけない事だ」という倫理や文化・善悪判断は絶対的普遍的なものだ。
2、支那文化で人肉食が悪でないと、支那文化自体が野蛮な文化になってしまう。
3、従って支那では人肉食は悪であった。

 こういう演繹的な論理構成がおそらく彼の動機でしょうが、そもそもこの論理の前提の命題である『「人肉食をしてはいけない事だ」という倫理や文化・善悪判断は絶対的普遍的なもの』という判断そのものが支那文化に対する差別であるため、総体で支那擁護をしているつもりでも、結論は支那差別以外の何者でもないでしょう。
 この命題に対する批判・反論は既に常連さん達によってなされていますね。

 だいたい、たかが人肉食があったくらいで、支那4000年(主催者側発表)の文化歴史の価値が揺らいでしまうと思っているのでしょうか?
 纐纈城奇譚の場合では、張巡の時代と物語の時代も社会的条件も近いのである程度妥当かも知れませんが、たかが一時代の一例を持って、全時代的全社会的な支那の歴史文化全体として語るのは無理がアリアリです。

>特に近代以前に人肉食があったってなくたって別にどうってこともありませんな(新Q太郎さん)
>「文化のハードル」ってことに尽きると思います。(Merkatzさん)
>時代によって異なるのでは?(北村さん)
 これら常連さん達の認識と、田中氏の認識のどちらが真に支那を理解しようとしているかってことですね。

追記
 それと、もう一つの問題は、現代の価値観を持って、過去の歴史を書き換えようとしているって事なんだよなぁ、この人……

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board3 - No.417

人肉食は「悪」だったのか?

投稿者:北村 賢志
2001年01月27日(土) 12時39分

>1、「人肉食をしてはいけない事だ」という倫理や文化・善悪判断は絶対的普遍的なものだ。

田中氏が本当にそう思っているかどうかはひとまずおくとして
「極限の飢餓状態における人肉食」
を除いても人肉食そのものは世界に結構例があります。
例えば一部の未開文化ではその文化に浴する人間は
「自分達は二本足の猛獣である」
と認識しているため、当然の帰結として他の部族の人間は殺して食ってもいい
ことになります。
それは彼らの認識では「共食い」ではなく当然の行為なのです。
(余談ですがそういう文化では自分たちの部族以外の人間と交わるのは「獣姦」
としてタブー視されることも多いようです)
またアフリカの一部部族では生まれついて障害を抱えた子供は
「天からの授かりものであり、親がその子供を食べれば幸せになれる」
という言い伝えがありました(勿論、現代では否定されています)。
これは過酷な環境下において足手まといとなる者を抱えることが即一家全体
の危機に繋がりかねないので、そうやって生き抜くことの出来ない子供を間引
いているわけです。
その環境で暮らしてことのない人間がそれを非難するのは間違いでしょう。
同じようにかっての中国人が人肉食を当たり前としていてもそれは単なる文化
的な差異に過ぎません。
少なくとも歴史上の人肉食をあれこれと是非を論じるのはおかしいでしょう。

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board3 - No.418

駄レス

投稿者:Merkatz
2001年01月27日(土) 16時03分

> >-----------【悲惨な4人組の例】---------------
> >・リーダーは射殺され、そのミュージアムが埼玉に造られてしまう
> >・川田一人残して、みんなNOAHに移籍
> >・ダルタニアンだけ出世
> >・いきなりやってきた「ビッグ1」がリーダーに
> >・ガッタイダーになるとカッコ悪い
> >・密室で選んだ総理が大バカ者
> >----------------------------------------------
>
> 更に別の例としては
>
> ・「究極の戦闘生物」のエサ
> ・一人が裏切り、残りは新人の女幹部の引き立て役となる
> ・10万里を歩いて、ようやく目的地についたと思ったらまだ半分だった
>
> 何てのがあります。
>
> なお細かいことですが「ビッグ1」ではなく「ビッグワン」です。

ビッグワンと言えばあの人が演じていましたね~。
ガキの頃、あの人が演じるクールな役に憧れたもんです。
今も好きな色が青なのはそのせい(笑)。

うーむ、お互い年がバレますな(爆)。

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board3 - No.419

Re: 「かってに創竜」(かってに改蔵外伝)

投稿者:倉本
2001年01月27日(土) 17時17分

いきなり、つっこんでいいですか。
あのメンバーに茉理ちゃん入れれば、
典型的な五人組だと思うのですが。
ゴレンジャーと同じ。

始=リーダー(アカレンジャー)
続=クールな奴(アオレンジャー)
終=大食いな奴(キレンジャー)
余=ガキ(ミドレンジャー)
茉理=紅一点(モモレンジャー)

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board3 - No.420

脳裏に浮かぶ

投稿者:Total Moled
2001年01月27日(土) 18時02分

> 余は、涙を流しながら『ぶんぶん』と首を振る。
なんか画像が頭に浮かんできます・・・
やはり余の顔は下っ端の・・・(余ファンの名誉のため以下略)

board3 - No.421

「かってに創竜」第2回

投稿者:新Q太郎
2001年01月27日(土) 19時15分

ちなみに元ネタを知らない方のために書いておくと、
少年サンデー連載中の「かってに改蔵」久米田康治の本歌取り。
あらすじを説明……なんてできないけど(笑)、
「引き際を間違えた人」「人気とりしたことありますか?」
「読者サービスとは」「眼鏡っ子」など、(本誌・他誌ひっくるめた)
「漫画」そのものや時事ネタを、辛辣なパロと批評によって展開し
人気を得ている作品です。ラジオの深夜放送(伊集院光など)のノリ
ですね。HP参照。

=====================

「笑止!…『四人姉妹』というなら!!」
改蔵がさらにヒートしつつまた定義する。

「戦場のお父さんから、お手紙が来てますか!?」
みんなずっこけた。

「やっぱ、若草物語ネタか」
山田さんや羽美が、うんざりしたような縦線入りの顔でいう。

「個性も夢も違う4人が、遠く離れたお父さんからの細やかな
心遣いの手紙を読み、家庭を守っていくのですよ!例えば…」

【理想の4姉妹】
メグ、ジョー、ベス、エミリーが集まって、暖炉の前で戦地から送られてきた手紙を開く。ジョーが代表してそれを読み上げる。

・お父さんからの手紙

「今日も、雨が降り続いている。
ベトコンは、どこから来るか分からない。この前も6歳のガキが、行商の籠から手榴弾を投げ付けて、ゲーリーが死んだ。
軍曹は言う。『逃げる奴はベトコンだ、逃げねえ奴は訓練されたベトコンだ』と。俺も昨日、物売りに見えた女のベトコンを射殺した。そいつは妊娠してたらしい。軍曹が『胎児もベトコンだから2人だ』とカウントしていた……」

「そんな若草物語があるかあ!」

竜堂兄弟まで一緒にツッコむ。

「じゃあ、小金持ちの中産階級のボンボンを色香で惑わして僻地で働かせ、しかもその愛を巡って肉親同士でいがみ合い、最後は乱倫の末できちゃった結婚をするのが理想の姉妹ですか?」

「同じ雑誌に連載してたのに、じゃじゃ馬の悪口言っていいのかな…?」
地丹は、別の意味で青くなっている。

「ちなみに、どっちも末っ子の性格が悪すぎて、圧倒的に人気がなかったそうね」部長がまた分析する。

「ふふん、しょせん4人目なんてそんなもん、不要なんですよ。なあ?」

改蔵がギラリと目を光らせ、余を見る。
すっかりびびった余はまたまた頭をぶんぶんと振りつづけた。

「な、何をいう!余は大切な弟……だよな?」
終は虚勢を張ったが、微妙な間があったことも事実だった。

「でも、「細雪」では四女が一番甲斐性があったわよ。男から全財産を絞り尽くす腕も見事だし」

「うれしくなーい!!」

「ちなみにあなたのところのフォー・シスターズ、創竜伝の表題にも表紙にもなってないでしょ?『かしましハウス』(秋月りす)の四姉妹は、毎号毎号飽きないのかというくらいまんがライフの表紙ですよ!他がつまらないことを自ずから暴露するこの迫力、いさぎよさがありますか?所詮そんな器量もないところと、貴方がたは抗争してるんですよ!『君は誰よりも美しい』と自分で言えますか?」

「な、なんだそりゃ」

「とーにかく、君達だめだめ!このぶんだと、シリーズ途中で知らないふりされて、直木賞狙いの中国歴史ものでも着手されるのがお似合いですね」

「そ、それは困る!」
「いやだああああ!!!」

どうやら、一番痛いところを改蔵はついたようだ。

「ど、どうすれば打ちきりを免れますか?」

「うーむ、打ちきりといえば我々も他人ごとではない。ロケットでつきぬけられない程度にコツを教えましょう。即ち……」

(開き直って続く。次最終回)

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board3 - No.422

反銀英伝 大逆転! リップシュタット戦役(53)

投稿者:不沈戦艦
2001年01月27日(土) 19時48分

 ロイエンタールの指揮するアンネローゼ奪還作戦は、ようやく帝都潜入の段
階になっていた。リッテンハイム侯爵の艦隊が到着したことで、帝都宇宙港の
業務の量が更に膨れ上がり、ついに通関を厳戒レヴェルで行うことが不可能に
なった為である。

「ミッターマイヤー、俺はこれから帝都への潜入を開始する。俺が連れてきた
艦隊は、目立たぬように分散させ、航路の外れにでも隠匿しておく。卿はそう
だな、大神オーディンに、幸運を祈っていてくれ」

 ロイエンタールが率いてきた艦隊は一千隻しかないので、広大な宇宙空間に
小部隊ごとに分散させれば、隠すことはそう難しくはない。航路の外れなら尚
更だ。万が一敵に発見された場合の偽装の用意も万全に行っており、ロイエン
タールの救出作戦の支援を行う予定である。

「そうか。卿ならやり遂げてくれると信じている」

 ミッターマイヤーはそう言うと、通信スクリーンの中の友の姿に敬礼した。
ロイエンタールも敬礼を返し、通信を切る。それと同時にロイエンタール隊一
千隻はミッターマイヤー艦隊から分離し、行動を開始した。一旦は帝都から離
れる方向へ移動し、その後分散し、潜入用の船を何隻か仕立て、帝都へ入る予
定である。

 ノイマン大佐の「ザルツブルグ」がオーディンへ入港してきたのは、リッテ
ンハイム侯がオーディンに到着した2日後のことである。もちろん、「ザルツ
ブルグ」一隻ではなく、シュヴァルツェンベルク少将の旗艦「ウィーン」以下、
九千隻に伴われての入港であった。それとほぼ同時に、若干消耗したキルヒア
イス艦隊二万四千が、ヴァルハラ星系外のミッターマイヤー艦隊と合流してい
る。こちらは集結した艦隊の総数は四万弱といったところだ。

「御父様!!」

 艦のハッチが開くと同時に、サビーネは出迎えに来たリッテンハイム侯爵に
抱きついた。そして「御父様、聞いて」と、移動中の待遇についての不満を
次々とぶつける。サビーネのお守り役を命じられたリヒトホーフェン中尉は、
神経性胃炎に罹ってしまったくらいだったが、サビーネとしてはまだまだ不満
が山盛り、といったところのようであった。何しろ、望むものは何でも手に入
るような生活を送ってきたサビーネである。戦闘艦艇の狭い部屋に押し込めら
れて、退屈な二週間を過ごすなどという経験は、我慢の出来るものではなかっ
たようである。リッテンハイム侯は、しばらくの間は娘の不満をにこにこ笑い
ながら聞いていた。さすがに、侯も自分の娘には甘いようだ。

 奔流のようなサビーネの不満の羅列も、しばらくすると止んだ。

「御父様、この方は?」

 サビーネは侯爵の傍らにいる、淡い色の茶の髪と知性的な光をたたえた灰色
の瞳を持つ、長身の男の存在にようやく気が付き、興味を持ったようだった。

「サビーネ様、初めまして。私はエーリッヒ・フォン・タンネンベルク伯爵と
申します。現在は、お父上、リッテンハイム侯爵閣下のもとで、軍事に関する
助言と運用を行わせていただいているところでして。以後、お見知りおきを」

 タンネンベルク伯は型どおりの挨拶を行い、恭しく一礼した。

「この方が、タンネンベルク伯爵さま?」

 値踏みするようなサビーネの視線に晒されても、タンネンベルク伯はにっこ
りと微笑んでいる。サビーネにも爽やかな印象を与えたようだ。

「うむ、そうだ。このタンネンベルク伯爵は、なかなか頼りになる男でな。家
柄も申し分ないし、今回上手く帝都を金髪の孺子から奪還できたのも、伯爵の
功績によるところが多い。わしの片腕として働いてもらっているところだ。サ
ビーネよ、それはお前も承知しておいてくれ。何しろ、明日にはお前も、銀河
帝国皇帝となるのだからな」

 喜色満面の父親に対し、サビーネはやや不安そうな顔をする。

「それなのですけど、本当にわたくしが皇帝になるのですか?正直言って、困
ってしまいますわ、そう言われましても」

 正直なところ、まだ信じられないサビーネである。神聖不可侵たる銀河帝国
皇帝に、自分が女の身でなる、などとは思ってみたこともなかったからだ。

「ぬ、どうして困るのだ?喜ばしいことではないか」

 娘の言いたいことがよく解っていないリッテンハイム侯である。

「御父様、わたくしは殿方ではありませんのよ。女の幸せは、殿方とは違うも
のです。皇帝になるから喜べ、と御父様はおっしゃられますけど、わたくしは
あまり嬉しくはありませんわ」

 正直に「皇帝になりたいとは思ってなかった」と父に言うサビーネである。

「なーに、不安がることはない。わしが帝国宰相として、全面的にバックアッ
プするし、軍事に関してはこのタンネンベルク伯がカバーする。皇帝とは言っ
ても、お前は苦労する必要はないのだ。宮廷生活のことだけを考えておけばよ
いのでな」

 楽観的な見通しを述べるリッテンハイム侯である。

「それに、皇帝などになったりしてしまったら、わたくしの結婚相手はどうな
ってしまうのかしら。神聖不可侵なる銀河帝国皇帝の婿だなんて、余程の方で
ないとつり合いが取れませんことよ?わたくし、つり合いの取れる相手がいな
いからといって、生涯独身で過ごすことになるのは嫌ですわ」

 リッテンハイム侯は「まあそう言うな、相手はわしが何とかしてやる」と娘
を宥める。サビーネとしても、父親の要求を断ることができないであろうこと
は解っていた。「好きで皇帝になる訳じゃないのよ」という、父親への意思表
示の為、あれこれ並べていただけである。

「さてさて、これでかなり面白くなってきたな。明日以降、歴史の流れが激変
する事になるのは間違いはあるまい。戦役勃発後、今までの流れは、ローエン
グラム侯にとって、あまりに都合良く行き過ぎたからな・・・・」

 その日の公務を全て終え、帝都の私邸にて深夜、グラスを片手にくつろぎな
がら、タンネンベルク伯は一人呟いた。「皇帝の寵姫の弟」と侮られていただ
けのはずの、美の極致のような青年が、あっという間に階位をのし上がったば
かりか、帝国を二つに割った内戦の一方の主役を務めるにまでなっている。姉
の引きという有利な立場にあったとは言え、若年で軍功をあげ続け、二十歳で
元帥にまでなった彼の能力は賞賛に値するものだが、彼の思想が貴族社会とは
相容れないものであることは、タンネンベルク伯としては看過し得ない。タン
ネンベルク伯は、ラインハルトの思想が、「姉を皇帝に奪われたとの思いが、
貴族中心の帝国社会に対し、恨みがましい感情となっており、現在の帝国社会
自体を破壊しようとする衝動につながっている」ということを、正確に読みと
っていた。何しろ、ラインハルトが「皇帝の寵姫の弟」として注目されてから、
今までの貴族社会に対する挙動には「何とか貴族階級の仲間内に入ろう」とす
る努力の跡が、全く見受けられないからだ。いかにブラウンシュヴァイク公ら
が「金髪の孺子」を嫌おうとも、へりくだってなるべく関わりを持とうとする
方策は、いくらでもあったはずである。貴族社会と雖も決して一枚岩ではない。
「皇帝の寵姫の弟」に渡りを付けておいて、皇帝自身への働きかけを行おう、
と考える者がいなかったとも思えないのだ。しかし、かろうじて儀礼的な場に
は出席するものの、それ以外でサロンなどでラインハルトの姿を見た者は、ほ
とんどいないというのが実状である。表面上は儀礼を守っているようには見え
たが、実際のところは彼は貴族なるものを毛嫌いしているな、ということをタ
ンネンベルク伯は見抜いていたのだ。そのような者が、貴族社会の破壊を志し
たとしても、何の不思議があるだろうか。

「彼はかなり甘く見てくれていたのだろうが、数百年間の帝国貴族の歴史は伊
達ではないぞ。未熟な革命家一人で、何とかなるようなものではないのだ。明
日以降、ローエングラム侯には、それをたっぷりと思い知ってもらうとしよう
か」

 タンネンベルク伯は不敵な笑みを浮かべると、グラスに残る琥珀色の液体を
喉に一気に流し込み、直ぐに床に着いた。明日も、早くから忙しいのだ。長時
間の夜更かしは体に毒である。早く寝るにこしたことはない。

(以下続く)

親記事No.406スレッドの返信投稿
board3 - No.423

そういやミドレンジャーも…

投稿者:日傘
2001年01月28日(日) 03時59分

>
> ビッグワンと言えばあの人が演じていましたね~。
> ガキの頃、あの人が演じるクールな役に憧れたもんです。
> 今も好きな色が青なのはそのせい(笑)。
>
> うーむ、お互い年がバレますな(爆)。

 私的には日本じゃあ二番目渡り鳥なんですが(笑)。

 そう言えばあの秘密戦隊の「緑」もネタになってたこともありましたね。あれもキャラがたたないので目立たない部類に入るんでしょうか?

親記事No.406スレッドの返信投稿
board3 - No.425

成功した4人組?

投稿者:NNG
2001年01月28日(日) 15時19分

>  わはははははは、元ネタは知らんのですが、それでも無茶苦茶笑えます。
> しかし、そんなに4人組は駄目ですかね?庄司卓の「それゆけ!宇宙戦艦ヤ
> マモト・ヨーコ」シリーズなんかはどうでしょうか?

ダンクーガってどうでしょう?
キャラ人気はあったそうですが、玩具が売れなくて打ち切りになったそうです……
改蔵「ちょっとキャラ人気があっただけでは、打ち切りですよ!?」

親記事No.406スレッドの返信投稿
board3 - No.426

Re: 駄レス

投稿者:モトラ
2001年01月28日(日) 16時40分

> ビッグワンと言えばあの人が演じていましたね~。
> ガキの頃、あの人が演じるクールな役に憧れたもんです。
> 今も好きな色が青なのはそのせい(笑)。
>
> うーむ、お互い年がバレますな(爆)。

一部書き直し。
雑誌のインタビュー記事で、V3撮影当時に触れていたのですが、宮内洋の役作りにかける情熱は素晴らしいものがあります。プライベートでも赤信号の横断歩道を渡らない、子供の見ている前では食事をしない、煙草を吸わない(改造人間だから)等。当時子供だった私のために、体張ってくれた根性に感動しました。最近CMでも露出していましたが、年齢不詳というより、相変わらずの若々しさにびっくり。

「勝手に創竜」ここ10年サンデー読んでいないので元ネタわかりませんが、サルまんノリで充分過ぎるほど面白いナリよ。最終回、楽しみにしてます。

>直木賞
正直「創竜伝」「アル戦」はともかく、他は確実に…現代物でも「晴れた空から突然に…」の続編は読みたいのですが。「らしくない」エネルギッシュなオヤジ登場するし。

board3 - No.427

ご挨拶

投稿者:倉本
2001年01月29日(月) 08時50分

やっと、ザ:ベストと創龍伝考察シリーズを読み終わりました。
もっと早くに知ってれば良かった。
知ってる知識の関係している論争がいくつもあったのに。
ああ、私も参加したかったです。
とりあえず、これから読んで書き込んだりすると思うので、
よろしくお願いします。

board3 - No.428

皆さんに聞いてみたいこと

投稿者:ジャコー
2001年01月29日(月) 11時28分

 前回、こっちに来てみて思うことは、みんな、良く読んでいて、的の当たっている批判をしていることです。
 でも、好き嫌いなんてわざわざ理論的に批判しなくても、俺、あの作家なんとなくダメだわでいいと思うし、嫌なら、買わなきゃいいわけです。田中芳樹より、胡散臭い理論で、偉そうに書いている作家は度合いこそあれたくさん居ます。彼ほどの人気作家は少ないかもしれないけれど。
 でも、みんな、けっこう彼の最近の作品を読んでいて、色々な話を書くわけです。それは、けっこう労力だと思うし、そこまでするのはなぜなのでしょう。銀英伝に批判をする人は、そんなにいないように思えるから、彼が、正道に戻って昔のような架空歴史戦記をまじめに書くことを願って、彼の作品を一応は読んでみるのでしょうか。
 私は、田中芳樹の作品をよいとは思いませんが、欠点を含めて、笑い飛ばしつつ、時に彼の深層心理を考えつつ読んでいます、それは、作品の楽しみ方として、許容されるものです。読んだ本をいちいち批判できるレベルまで読みこむ暇は余りありません。
 でも、それをあえてしておられる皆さん、全員とは言いませんが、その行為は、何から出てくるのか。素朴に私は思うのです。

親記事No.428スレッドの返信投稿
board3 - No.429

Re: 皆さんに聞いてみたいこと

投稿者:モトラ
2001年01月29日(月) 13時40分

中学に入学する頃には、生徒手帳の「平和を求めて 国を愛する心」という一説を、誰に言われるでもなく塗りつぶすほどに戦後民主主義絶対真理教に染まった自分自身の、四半世紀の人生に対するルサンチマンの象徴的存在といったところでしょうか。

>  でも、好き嫌いなんてわざわざ理論的に批判しなくても、俺、あの作家なんとなくダメだわでいいと思うし、嫌なら、買わなきゃいいわけです。田中芳樹より、胡散臭い理論で、偉そうに書いている作家は度合いこそあれたくさん居ます。彼ほどの人気作家は少ないかもしれないけれど。

それはそれでいいと思います。

>  私は、田中芳樹の作品をよいとは思いませんが、欠点を含めて、笑い飛ばしつつ、時に彼の深層心理を考えつつ読んでいます、それは、作品の楽しみ方として、許容されるものです。読んだ本をいちいち批判できるレベルまで読みこむ暇は余りありません。

こちらの常連の方々の議論も、作品の”楽しみ方”のひとつとして、充分許容されるものです。あなたの「田中芳樹の欠点を含めて、笑い飛ばしつつ、深層心理を考えつつ~」というのも、かなりのレベルの読み込みが必要だと思われますが。

…正直、ジャコーさん自身の意見にまとまりが感じられません。自分と違った方法でアプローチをする行為自体に突っかかられても困ってしまいます。

親記事No.428スレッドの返信投稿
board3 - No.430

Re: 皆さんに聞いてみたいこと

投稿者:マルジロウ
2001年01月29日(月) 15時12分

私がこのHPに来ている理由ですが、田中芳樹批判のレベルが高く、面白い
から、です。
田中芳樹がそこらへんのへたれた小説家だったら歯牙にもひっかけないのです
が、昔、銀英伝で感動して尊敬までさせてもらっただけに、尚更現在の堕落と
言うか凋落というか三流左翼ぶりが許せないんですわ。
 後、わざわざ批判する事はないじゃないか、みたいな事をおっしゃっているようですが、だったらわざわざ此処に来て忠告する必要はないと思いますよ。田中芳樹先生を擁護するならともかく。

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board3 - No.431

「かってに創竜」最終回

投稿者:新Q太郎
2001年01月29日(月) 18時08分

「まず、対策としてはひとり別に死んでもいい奴を選んで、パーッと玉砕していただくってテがありますな。どうぜ、最終巻あたりでは『公平に みんな殺して 大団円』(田中芳樹本人作)となるのですから、今死んだほうがインパクト残せるってーもんです。
今死ねば、「僕たちの心の中に永遠に生きている」ことになったり、胸のペンダントに写真を常に入れたりといった早期殉職者優遇制度もありますですよ。
別にオートレーサーになるとかでもいいんですけどね、事務所から抹殺されるけど」

兄弟がいっせいに、無意識のうちに余を見つめたが、それを察した余は前にも増して泣きながら「ぶんぶん」と首を振る。さすがにそれには良心が咎めたのだろう。始が「そ、それ以外に何か方法は……」と聞く。

「ふーむ、それ以外には…」

「逆に、増やしてみたら?」
と部長が助け舟を出すと、改蔵はぽん、と手を叩いた。

「それです、兄弟を増やすのです…7人に!」
「7人?」
「そうです、七人こそまさにラッキーナンバーですよ!これだけの数が揃えば、ベネチア銀獅子賞も夢じゃない!舞台を西部に移し、『荒野の創竜伝』もリメイクされるかもしれない!攻撃に4人、守りに3人!」

また勝手に断定しだした。
「他にも七人になればこんないいことが!」

*貧乏なんかにゃ負けないで、元気に明るく泣くもんか
*飛んだぞ 空に 七人衆
*七人七人 七人そろえば くじけはしない
*ルールールルルルルールルー

「単にテーマソングを羅列してるだけじゃないですか!」
地丹が今度は突っ込んだ。

「でも7人と言ったって俺が終、弟が余だぜ?これ以上増やせっても無理だろ?」終が疑問を呈し、改蔵もふーむと悩んだ時……。

「私が、力を貸そう」
「おお、わが母校『天才塾』先輩の間志 理人(ましりと)センパイ!」

「キミたち、もう自分はココが限界だ、もうこれ以上は無理と何事も諦めてはいないか?私に任せてくれれば、幾らでももう終りというところからいくらでも延長できるんだよ」

「センパイは延長流の宗家なのだ。ちなみに彼にかかれば、こんなとこからも更に続けられる」

*腹のど真ん中を竹槍が貫通しても「おどれらー!」と叫びつつまだ続く。

*一番の宿敵が、「我が生涯に一片の悔いなし!」と立ったまま燃え尽きてもまだ続く。

*封印を解かれた魔王が滅んで、主人公が恋人と一緒に筋斗雲にのっててもまだ続く。

*婦警の新キャラやらパソコンネタばかりで、往年のギャグの冴えが皆無になってもまだ続く。

「…全部『となりのビルへ行け』ネタよ!!」
羽美が、これこそシャレにならないという蒼白な顔で続ける。

「いいもーん、どうせ創竜伝はK談社だし。さて、考えようか。ふーむキミのお父さんらは、終で一区切りつけようとしたが、編集者に土下座されて余まで引っ張った、と」

「僕、編集部の土下座で生まれたんじゃないやい!」余がまた泣いた。

「どうかね―心機一転、原点に戻っては?これはどう『Z』。」

これには改蔵含め、全員が蒼白となった。

「いや…Zってのはちょっと色々先例がまずくて…」

「じゃあ、『プレイボーイ』は?、この名だと寿命は長いよお!っていうか、もう消えたほうがいいものもここで延命措置ができる」

「あ、あの…せっかくですが3人ですから」

「ふむ、そうか3人か、私も三人まとめての経験はなかった。……ムムム」

間志センパイが、頭をかきむしり長考に入った。
「こうなったら、次に出てくるアイデアは凄いですよ!」

「ひらめいたあ!!
終、余で揉めたあとは『延』(のばす)、『飽』(あきる)『逃』(にげる)ってのはどうだ?」

4兄弟合わせて、ぶんぶんぶんと泣きながら首を振る。
「うーん、ちょっと理想的すぎたか。じゃあもっと実情に合わせた奴を!
『壊』(こわれる)、『倒』(たおれる)、『切』(きる)これでどうだ!!」
4兄弟はさらにぶんぶん首を振り続けた……。

部長がカメラ目線で無表情に言う。
「結局、子供ってのはさずかり物だから仕方ないのよねえ」
「散々ひっぱって、それがオチですか?つーか落ちてないわ!」

-----------(完)----------

board3 - No.432

はじめまして。

投稿者:てんてんdwp
2001年01月30日(火) 00時53分

今日、初めて見させていただきました。
これだけまとまってこのような面白い議論がなされるというのは私の知る限り類がなく、大変勉強になりました。
惜しむらくは、たとえ本当の思考は違ったとしても誰かが田中芳樹氏側にたって、反論を試みるというような形
式を追加すれば、もっと深い議論の展開が見られるような気がします。
#ワンダリングエンカウンターな連中では神経がもたないでしょうから、管理人さんしかできないと思いますが。

さて、反銀英伝なのですが、これって成立はある意味簡単で、ある意味難しいと思います。
何故なら、田中芳樹氏は戦術を根本的に知らない(としか思えない)からです。私は銀英伝の最初のアスターテ
のくだりを読んで、いきなりずっこけました。包囲殲滅戦に対して一点集中で突破を狙うというのは常識的な戦
術(というか、兵法の基礎の基礎)だと思うのですが、それが「斬新な戦術」とされてましたよね。宇宙では陸
上の常識は通用しないと言われてしまうかも知れませんが、その後の銀英伝の流れを見れば、特殊な例を除けば
すべて古典的な戦術が使われています。よって、銀英伝の世界というのは異様な世界で、我々の常識的な戦術は
知られていたり知られていなかったり、当たり前だったり当たり前でなかったりする世界と考えられます。
ですから反銀英伝を成立させるには「我々の戦術的常識は銀英伝の世界の常識」というスタンスに立ってしまう
と、まず一巻から帝国が敗れ、ラインハルト戦死(または失脚)(^^;;これは簡単ですね。でもそれじゃあ話に
なりません。
というわけで、戦術に対してどこまで常識を取り入れ、どこまで取り入れないかというのを取捨選択する必要が
あります。このさじ加減が大変難しいと思うのです。
反銀英伝では私は個人的に最初のアスターテからこういう流れにすると面白いかなと思います。
「戦術的に見れば包囲殲滅に対しては一点集中で突破を狙うのが常識なのに、密集して防御陣形を取る!」
それでどうやって勝つのかはわかりませんが、何か面白いアイデアはないでしょうか(^^;;;
なお、私はさすがに膨大な掲示板のログの全てに目を通したわけではありませんので、もし既に書かれている話
であればおわびいたします。

てんてん dance with penguin

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