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投稿ログ9 (No.188 - No.210)

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board3 - No.188

やはり人類には無理なのか?

投稿者:日傘
2000年12月20日(水) 01時24分

 どうも、日傘です。

>  ひとつは本当に麻酔弾で変身しないという保証があるのかという問題。創竜伝2巻で竜堂続に投与されたであろう麻酔弾も相当強力なレベルのものだったはずですが、それよりさらに数倍強力な麻酔弾ともなると、麻酔弾自体が人間の致死量レベルをはるかに超えている可能性が高いのです。これは麻酔弾の即効性や効果などにもよるのでしょうけど、その辺りもある程度調整しておかないと危険極まりないですね。すくなくともレディLが使用した「体が麻痺するだけで意識が失われることはない」麻酔弾では却って逆効果です。竜堂続はアレで変身しているのですから。

 あちゃ~、やっぱり穴がありましたか。冒険風ライダーさんのご指摘通りです。常人の致死量をはるかに超える麻酔じゃないと、竜堂兄弟を昏倒させることは不可能だと思いましたが、肝心の量をどう知りうるのかについてはまったく失念しておりました。麻酔弾ぐらいじゃ死なねえだろと、無意識のうちに彼らを信頼(?)していたようです。
 そう言えば、竜堂兄弟が意識を失う場面って異常に少ないんですね。覚えている限りでは、前半の変身直後と中性子爆弾直撃ぐらいかな? 最近に至ってはますます無敵指数が上昇しているようで、1巻で奈良原の部下の一撃に息を詰まらせていた始が懐かしい。
 残された方法は、お涙頂戴と歴史遺産満載の町のツープラトンで変身をためらわせておいて、おもむろに中性子爆弾を炸裂させるくらいでしょうか?
 それでも不安要素はつきません。弟たちのいずれかが変身してしまうかもしれないし、仮に四人とも昏倒したところで次に打つ手はありません。

>  もうひとつは定期的に投与する睡眠薬の分量の問題。どのくらい投与すれば連中を眠らせ続けることができるのかが医学的に全く解明されていません。常人と違うのは確実ですが、だからといってただひたすら投与すれば良いわけではありません。睡眠薬は一度に摂取しすぎると人を死に至らしめることもある薬です。投与しすぎた結果、致死量に達して竜に変身させてしまったなどという結末に至ったら笑い話にもなりません。

 言葉もない。ブラックジャックにそんなシーンがあったので、医学的に解明されてるのかと思ってました。そもそも竜堂兄弟の身体機能って、常人と比較してどれくらいなのでしょうか? マッドドクター田母沢が興味津々になるはずです。

 結局人類に竜堂兄弟を妥当することは不可能なのでしょうかね。昏倒した竜堂兄弟を、シユウにまかせることも考えられるのですが、シユウって確か白竜王に一刀両断されてたから、いまいち信頼が置けないし。
 しかし、これだけ「反」にし難い伝奇主人公も珍しいのではないでしょうか? 伝奇アクションのくせに決定的に緊張感が欠落しているのもこのせいだと思います。社会評論もマンネリ化してきた今、あの小説に多少なりとも刺激的な部分があるのでしょうか?

『染血の夢計画完遂か!? ついに姿を現した最後の敵の正体は!? 竜堂4兄弟にかつてない危機が迫る!!』
「どうせ最後に竜になってめでたしめでたしやろ?」

『竜に変身した小早川奈津子に余が攫われた!! 茉理の周囲に迫る黒い魔の手!! どうする、竜堂兄弟!?』
「てゆーか、あいつら殺しても死なんし」

 ふう、私にはこのあたりが限界です。何とか人類にも逆襲の可能性を、と思ったのですが。冒険風ライダーさんが仰られるように、あくまで彼らの論理的な屈服を目指したほうが、効果的なようですね。

 誰か考えてくれません? あの「歩く矛盾」をぎったんぎったん(byジャイアン〉にする方法を。

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board3 - No.189

Re^3: そうでしたかすみません。

投稿者:Basuque Ohm
2000年12月20日(水) 06時29分

いやあ、すみません。私の方が間違っていましたか。ほんとにすみません。

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board3 - No.190

Re: 共和学院の名も

投稿者:Basuque Ohm
2000年12月20日(水) 06時46分

共和学院の名も変えた方がいいですね。でも帝国学院ってのはいきすぎでしょうか?

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board3 - No.192

いや、あの支離滅裂な竜堂兄弟なら

投稿者:Merkatz
2000年12月20日(水) 09時31分

>  そもそも四人姉妹ないし牛種の得意分野は政治力と経済力を使った支配にあり、竜堂兄弟の超人的な力とは本質的に全く次元が異なるものなのですから、竜堂兄弟を自分達が得意とする分野の「政治的・経済的な戦い」に引きずり込み、竜堂兄弟を徹底的に翻弄する事によって、連中を自分達の言いなりにならざるをえない境遇に追い詰めていけば良いのです。政治分野における自分達の無力さを徹底的に思い知らされた竜堂兄弟は、四人姉妹や牛種の世界支配計画を阻止するという目的を達成するためにも、権力を掌握するという選択肢を取らざるをえなくなってしまうでしょう。
>  竜堂兄弟の外形を打ち崩す事に比べれば、支離滅裂な思想と行動原理で動く連中を「権力の陥穽」に陥れて思想的・精神的に屈服させるなど容易なことです。四人姉妹や牛種も、わざわざ自分達の得意分野とは異なるジャンルで相手と同じダンスを踊って転倒する必要もなかろうに。
>

あれだけ日本の悪口を言っておきながら、レディLの申し出を拒否した彼らですから、
簡単に同じ土俵に乗ってくるとは思えません。
「陰謀の根元を断つ!」とか言って、敵の本拠地に乗り込みラスボスを倒してめでたしめでたしというオチになりそうな気がします。(^^;;

board3 - No.194

Re^3: 姉妹なら

投稿者:モトラ
2000年12月20日(水) 10時50分

>  面白いですね。4つで1セットのものって探せばいっぱいあるだろうし、いいのがあったら結構迷うかも。ちなみに私は彼女達を、始(はじめ)、続(つづき)、終(おわり)、余(あまり)と呼んでました。
> 「わかるかー!わかんねーだろー!!漢字でかくとおんなじだからなー!!!」・・・・・・ダメっすか?

すいません、ちょっと変更。先の提案から最後の”子”を外して

華(はな)
鳥(とり)
風(ふう)
月(つき)

とします。でも、他の方々の提案も(てゆか他の方々のほうが遥かに^^;)ステキですね。画聖マニの再来(自称)さんのそれも、長女をなんとかすればいけそうに思えます。特に”あまりちゃん”って響きが、なんか気に入ってしまいました(^^;)

…とか書いていたら、既に修正案が。”始芽”…なるほど、その手があったか。これはいけるかも。

board3 - No.195

檜山良昭氏からの意見について

投稿者:本ページ管理人
2000年12月20日(水) 15時34分

 12月19日に、作家の檜山良昭氏より、私の書いた「妄文-1990年代の全共闘-」についてのご意見・ご批判を頂きました。
 このサイトを見てくださっている方にもご理解いただきたいと思いますので、私の返答も含めて転載します。

(以下檜山氏のメールより引用)
「大逆転シリーズ」の作者である檜山良昭です。
 友人に指摘されて、このサイトで私を批判されているとうかがい、覗いてみました。
 御批判は各人の自由ですが、私が日本は太平洋戦争で日本が勝つ可能性があるとか、日本軍の蛮行を書いていないとかの御指摘はまちがいです。むしろ、私はどのようなイフであっても、日本は勝利できなかったということを小説形式で照明しているつもりです。
むしろ多くの架空戦記の安易な楽観主義を批判しているつもりです。
第二に、日本軍の蛮行については「アメリカ本土作戦」という作品で取り上げており、
「ワシントン・ポスト」で大きく取り上げられたことがあります。
その他の架空戦記作品と同一視しないでくださいね。また、架空戦記のジャンルの代名詞となどと、いっしょにしないでください。
 ついでに私の作品には戦争の残虐性についても書いてあります。
 今後とも厳しい御批判を。

(以下石井の返答)

 はじめまして。『田中芳樹を撃つ!』管理人の石井です。
 わざわざご丁寧なメールを頂きありがとうございます。また、返事が遅れて
申し訳ありません。

頂いたご意見についての議論については、以下のURLにまとめています。
ttp://club.pep.ne.jp/~yusuke.i/kanrinin07.html

 私も掲示板で指摘されてから、檜山様の小説を何作品か拝読させていただき
ました。そして、私が批判したかった粗製濫造された仮想戦記小説とは一線を
画していることを実際に確認しました。
 そうである以上、私が書いている小論の文脈からすると、「大逆転」の名詞
を出したことは不注意ですし、不適当のそしりは免れないものです。

 しかしながら、私は間違いは間違いとして認めるために、あえて削除や書き
換えはせず、補記によって訂正するスタンスを取っています。
 補記は入れたのですが、たしかに当事者から見ると不十分なものであったか
も知れません。
 この件については、今回のメールを元に、より詳細な補記を追加することで
対処させていただこうと思います。

 このたびはご不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。
 以上の理由をご理解いただければ幸いです。

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board3 - No.196

Re188/192:竜堂兄弟の身体機能と政治の本質

投稿者:冒険風ライダー
2000年12月21日(木) 06時02分

>日傘さん
> 言葉もない。ブラックジャックにそんなシーンがあったので、医学的に解明されてるのかと思ってました。そもそも竜堂兄弟の身体機能って、常人と比較してどれくらいなのでしょうか? マッドドクター田母沢が興味津々になるはずです。

 一応作中で説明されているものとしては

・ 弾丸や刀などを全く受けつけない皮膚を持つ
・ 血液中の赤血球数が水準値より40%多い
・ 驚異的な治癒能力が存在する(眼球をやられても再生させることができる)

といったことが明確になっているぐらいで、しかもそのメカニズムは全く解明されておりません。まあ作者自身、そのあたりの設定については何も考えてはいないのでしょうが(笑)。
 「空想科学大戦」の著者・柳田理科雄氏にでも調べさせたら面白い結果が出てくるでしょうな。イキナリ「科学の壁」にぶつかると思いますけど(笑)。

>Merkatzさん
>あれだけ日本の悪口を言っておきながら、レディLの申し出を拒否した彼らですから、
>簡単に同じ土俵に乗ってくるとは思えません。

 一応No.185で2つばかり竜堂兄弟を理論的・状況的に追い詰めて誘いこむ方法を提言していたはずですが、これはそれを読んだ上での反論でしょうか?
 もしあの方法では無理だと言うのであれば、なぜ無理なのか具体的に指摘してもらえないでしょうか。

>「陰謀の根元を断つ!」とか言って、敵の本拠地に乗り込みラスボスを倒してめでたしめでたしというオチになりそうな気がします。(^^;;

 一昔前のファンタジー小説ではあるまいし、そんな解決法で事態が好転すると考える方がおかしいでしょう。まああのバカ兄弟ならば考えそうなことですけど(笑)。
 そもそもただ四人姉妹ないし牛種の手から逃げるだけならばともかく、彼らの政治的・経済的な世界戦略に対抗しようと本気で考えるのであれば、権力の掌握は絶対に必要不可欠な項目となります。竜堂兄弟の超人的な力だけでは、四人姉妹ないし牛種の政治力を抑えこみ、彼らの政治的支配力を無力化させることができません。
 たとえば「染血の夢」計画において、四人姉妹は世界中に内戦の種をまいたり、金融恐慌を引き起こさせたりして世界的な混乱を誘発させていましたが、いくら竜堂兄弟が腕力を誇ったところで、連中の超人的な力だけではそういった事態に全く対処できません。それらの事態は政治的・経済的要因によって引き起こされたものである以上、その根本の原因を断たなければ、一時的に抑えこんでもすぐに再発してしまい、根本的な解決にはならないものなのです。
 しかしだからと言って、政治の世界において「陰謀の根源を断って事態を沈静化させる」などという考え方など全く通用するものではありません。それこそ一昔前のファンタジー小説の世界であればそういった解決法もあるかもしれませんが、政治というものは「コントローラー」が常に制御していなければ勝手に暴走していくものであり、それを無視して「コントローラー」を打倒してしまったら、現状の政治的混乱は「コントローラー」の制御を失ってしまい、却ってますます収拾のつかない危険な状態に陥ってしまいかねないのです。それを本当に沈静化させるには、やはり四人姉妹の政治力に対抗できるだけの強大な政治力と経済力とで対処する必要が出てくるわけです。
 銀英伝にも「火山が噴火しても、冬が夏に変わるわけではない」という名言がありますし、そもそも「四人姉妹を打倒したところで世界的な混乱がすぐさま収まるわけではない」ということは創竜伝本編の中ですらきちんと指摘されているのです(創竜伝8巻 P210)。それに対する竜堂兄弟の返答は「無責任と無定見の理想的集大成」とでも言うべきものではありましたが、本気で四人姉妹ないし牛種の世界支配戦略に対抗したいと考えるのであれば、そのあたりの政治理論についてきちんと考えるのは当然の事ではありませんか。最近のファンタジー小説やゲームの世界ですら「ラスボスを倒してめでたしめでたし」などという「安直な展開」はめったにないというのに(笑)。

 もっとも、竜堂兄弟が「世界の政治がどれほど混乱しても自分達には関係ない。ただ自分達の安全のみが大事である」とでも言うのであれば、確かに連中が権力を掌握する必要はないですし、権力者の本拠地に乗りこんで脅すという選択肢もかなり有効なものとなりえるでしょう。
 しかし連中は四人姉妹や牛種の世界支配体制やそれに基づく政策そのものに対して異議を唱えているのですから、必然的に政治理論や権力の掌握について考え、四人姉妹や牛種の政治力に対抗する手段を模索しなければなければならないはずなのです。それもせずに、ただひたすら安っぽいヒューマニズムと反権力感情に基づいて「反対のための反対」しか行っていない連中のお気楽な思考法はホントに救いようのないシロモノであると言わざるをえないのですがね。

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board3 - No.197

竜堂兄弟のつくる国家とは・・・

投稿者:画聖マニの再来(自称)
2000年12月21日(木) 11時14分

 竜堂民主主義自由共和国(仮称)の政治とは・・・?

1.反抗者は力をもって制圧
2.法律(この場合は国際法や条約等)より家訓(自国の法)が大事
3.敵対する相手には何をしてもよい
4.政策の評価基準はダブルスタンダードで(まちがっても日本を誉めない、自国や友好国の評価は甘い)
5.諸悪の根源は大資本家、特に日本とアメリカ
6.政策決定には感情がかなりのウェイトを占めている

・・・そういえば中国って殷周革命以降は竜種の支配下にあったんですよねぇ・・・。う~ん、意味深だ・・・。
ちょっと乱暴な評ですね(^^A)乱文ご容赦のほどを。

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board3 - No.198

Re: 196:竜堂兄弟の身体機能

投稿者:日傘
2000年12月21日(木) 14時28分

>
>  一応作中で説明されているものとしては
>
> ・ 弾丸や刀などを全く受けつけない皮膚を持つ
> ・ 血液中の赤血球数が水準値より40%多い
> ・ 驚異的な治癒能力が存在する(眼球をやられても再生させることができる)
>
> といったことが明確になっているぐらいで、しかもそのメカニズムは全く解明されておりません。まあ作者自身、そのあたりの設定については何も考えてはいないのでしょうが(笑)。
>  「空想科学大戦」の著者・柳田理科雄氏にでも調べさせたら面白い結果が出てくるでしょうな。イキナリ「科学の壁」にぶつかると思いますけど(笑)。
>
>

 あのシリーズは私も大好きでして、「怪獣VOW」のタカラジマンで爆笑していた身としては、筆吉先生の画に感涙を流したものです〈笑〉。

 生物や物理には暗いのですが、「赤血球が40%も多いのなら、その他の血液構成物質はどうなっているのだろうか?」や、「常人と同じ栄養補給で、眼球損傷ほどの重症を自然治癒できるのか?」等、素朴な疑問がポコポコ沸いてきます。
 まあ、全て書くことが正しい姿勢だとは一概には言えないのですけれど。

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board3 - No.199

Re: 実験への3『竜堂四姉妹 極楽大作戦』

投稿者:デスザウラー
2000年12月21日(木) 16時29分

 お見事ですな~
>    奉利>まつり
 ついでに奉利君にも、超能力を与えてあげましょう。妄想の極限に達すると影法師に変身して、時たま四姉妹の危地を救うのです。

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board3 - No.200

Re: 檜山良昭氏からの意見について

投稿者:不沈戦艦
2000年12月21日(木) 17時04分

>  12月19日に、作家の檜山良昭氏より、私の書いた「妄文-1990年代の全共闘-」についてのご意見・ご批判を頂きました。
>  このサイトを見てくださっている方にもご理解いただきたいと思いますので、私の返答も含めて転載します。
>
>
>
> (以下檜山氏のメールより引用)
> 「大逆転シリーズ」の作者である檜山良昭です。
>  友人に指摘されて、このサイトで私を批判されているとうかがい、覗いてみました。
>  御批判は各人の自由ですが、私が日本は太平洋戦争で日本が勝つ可能性があるとか、日
> 本軍の蛮行を書いていないとかの御指摘はまちがいです。むしろ、私はどのようなイフで
> あっても、日本は勝利できなかったということを小説形式で照明しているつもりです。む
> しろ多くの架空戦記の安易な楽観主義を批判しているつもりです。
> 第二に、日本軍の蛮行については「アメリカ本土作戦」という作品で取り上げており、
> 「ワシントン・ポスト」で大きく取り上げられたことがあります。
> その他の架空戦記作品と同一視しないでくださいね。また、架空戦記のジャンルの代名詞
> となどと、いっしょにしないでください。
>  ついでに私の作品には戦争の残虐性についても書いてあります。
>  今後とも厳しい御批判を。
>
> (以下石井の返答)
>
>  はじめまして。『田中芳樹を撃つ!』管理人の石井です。
>  わざわざご丁寧なメールを頂きありがとうございます。また、返事が遅れて
> 申し訳ありません。
>
> 頂いたご意見についての議論については、以下のURLにまとめています。
> ttp://club.pep.ne.jp/~yusuke.i/kanrinin07.html
>
>  私も掲示板で指摘されてから、檜山様の小説を何作品か拝読させていただき
> ました。そして、私が批判したかった粗製濫造された仮想戦記小説とは一線を
> 画していることを実際に確認しました。
>  そうである以上、私が書いている小論の文脈からすると、「大逆転」の名詞
> を出したことは不注意ですし、不適当のそしりは免れないものです。
>
>  しかしながら、私は間違いは間違いとして認めるために、あえて削除や書き
> 換えはせず、補記によって訂正するスタンスを取っています。
>  補記は入れたのですが、たしかに当事者から見ると不十分なものであったか
> も知れません。
>  この件については、今回のメールを元に、より詳細な補記を追加することで
> 対処させていただこうと思います。
>
>  このたびはご不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。
>  以上の理由をご理解いただければ幸いです。

 ま、これに関しては、前に北村賢志さんからも指摘されていることですよね。
檜山氏の架空戦記モノは、どちらかと言うと「戦争の虚しさ」を訴えるものが
多いです。「アメリカ本土決戦」の話が出ていますけど、「日本本土決戦」も
スゴイですよ。原爆の開発が遅れ、8月9日に陸軍がクーデターを起こして、
阿南大将首班の継戦内閣を樹立。オリンピック作戦とコロネット作戦が実施
され、日本本土は阿鼻叫喚の地獄(日米ともにとって)と化します。最後は
狂信的陸軍将校が、松代の大本営と皇居を爆破させ、指導部は土砂に埋もれ
て全滅。トルーマン米大統領の「この戦争に、何の意義があったのだろうか。
お互い、ここまでやる必要があったのかね?」というセリフで締めくくられ
ています。

 檜山氏の「大逆転」シリーズは、割と良心的なものが多いと思いますよ。
だもんで私もここからもらってきて、「大逆転! リップシュタット戦役」
とか付けちゃっている訳ですが。少なくとも、「日本が勝った!バンザーイ!」
ってものはないと思いました。

board3 - No.201

平河勝英って・・・?

投稿者:画聖マニの再来(自称)
2000年12月21日(木) 17時46分

 薬師寺涼子の3巻(パリ編)読んだのですが、作中に登場する「警察官寮出身の保守党代議士、平河勝英氏」って、どう考えても自民党の平沢勝栄氏を指しているとしか思えないんですけど・・・。
 作中で、語られている事件(党にとってまずい情報を握っている代議士がホテルで自殺した際、警察が到着する前に、その代議士の死体を下ろしてベッドに寝かせた、証拠隠滅のためではないかという疑惑)って、何か元となる事件はあったのでしょうか。どなたかご存知ないですか?
(ここまであからさまに個人が特定できるキャラは流石に珍しいので、まるっきりデマカセで書いてるとは信じたくないのですが・・・)

board3 - No.202

プチ田中芳樹ですが・・・

投稿者:ナナ
2000年12月21日(木) 18時38分

はじめまして。先日(ホントに先日)このサイトの存在を知り、1日がかりで読ませてもらっています。(しかもまだ全部読みきれてない・・・)ひさびさにこんな見ごたえのあるサイトを楽しませていただいて本当に感謝です。

「ベスト」の所を読んでいて思ったのですが、最近増殖しているプチ田中芳樹に山本宏も入るのではないでしょうか?
彼の本をすべて読んでるわけではないのでナニですが、少なくとも「妖魔夜行」に掲載されている短編の中で、突然社会批評(しかも左寄り)が出てくることがあります。タイトルは忘れたけど、第二次世界大戦時に戦争に協力した妖怪が出てくる話以来、ハナについてしまって読まなくなっちゃったんですが。
ふと思ったことをだらだら書いてしまっただけなので、まとはずれかも知れませんが(^^;)

今後とも楽しみにしています。
それでは。

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board3 - No.203

Re: プチ田中芳樹ですが・・・

投稿者:とっしー
2000年12月22日(金) 00時35分

 どうも。とっしーです。

> 山本宏

 SF作家にして「と学会」会長の山本弘ですね。
 創竜伝との相違点を挙げていくと、あの人の書くオカルト系SFは、量子論や人間原理で説明していることが特徴として挙げられますね。作品世界の中では一応の辻褄合わせは出来てます。(「ラプラスの魔」とか「妖魔夜行」)
 また性描写を嫌う田中芳樹と違い、ローティンの女の子の裸がたいてい1シーンはあります。もっともこれで人間描写が上手いというわけではないですが。このあたりワンパターンという人もいます。

> 彼の本をすべて読んでるわけではないのでナニですが、少なくとも「妖魔夜行」に掲載されている短編の中で、突然社会批評(しかも左寄り)が出てくることがあります。タイトルは忘れたけど、第二次世界大戦時に戦争に協力した妖怪が出てくる話以来、ハナについてしまって読まなくなっちゃったんですが。

 確かに山本弘はどちらかといえば左系の論調ですが、創竜伝ほど破綻した論旨は主張していないと思います。
 また社会批判そのものも作者の地の文で露骨に表明されているわけではなく、ストーリーの流れを阻害しない程度の頻度でしか挿入されていないと私は判断します。
 こちらのサイトで問題になっている点は、創竜伝がストーリーを完全無視した社会批判によって作品を無茶苦茶に破壊してしまっている(百害あって一利無し)という点であって、その意見の内容が左傾しているというのは枝葉末節にあたると解釈しています。
 逆にその田中個人の意見が右傾まるだしでも、その社会批判によって作品世界をぶち壊していたら同様の批判が起きただろうと考えています。
 もし田中芳樹同様の指摘/批判をされるべき作家がいるとすればSF作家、今では仮想戦記作家といったほうが通りが良い荒巻義雄が挙げられるのではないでしょうか?
 一読されれば分かりますが、いわゆる艦隊シリーズの中盤以降はもう凄まじいことになっています。(^^;

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board3 - No.204

Re: 平河勝英って・・・?

投稿者:とっしー
2000年12月22日(金) 00時37分

 どうも。とっしーです。

>  作中で、語られている事件(党にとってまずい情報を握っている代議士がホテルで自殺した際、警察が到着する前に、その代議士の死体を下ろしてベッドに寝かせた、証拠隠滅のためではないかという疑惑)って、何か元となる事件はあったのでしょうか。どなたかご存知ないですか?
> (ここまであからさまに個人が特定できるキャラは流石に珍しいので、まるっきりデマカセで書いてるとは信じたくないのですが・・・)

 おそらく自殺された新井将敬氏の一件ではないかと思います。

親記事No.202スレッドの返信投稿
board3 - No.205

Re^2: プチ田中芳樹ですが・・・

投稿者:ナナ
2000年12月22日(金) 07時19分

はじめまして。
ご返答いただきありがとうございました。
ただわたしは、山本宏氏のかいたものが評論のせいで破綻しているといいたかったわけでなく、ただ小説に社会評論が入ったものが最近増えてるような気がして、その例として挙げただけなのです。そんな風潮も田中芳樹の影響かなあと(^^;)
ちらっと思ったことをそのまま書いただけですのであんまり深い意味はなかったんです。あんまり深くものを考えずにこういうことを言うのもアレだったと思います。ごめんなさい(><)
わたしは左系の言説がはっきり言ってキライですが、小説が破綻しない程度であれば味付けとしては入っててもかまわないですし。別に左だからっていけないと思ったわけではありません。

親記事No.201スレッドの返信投稿
board3 - No.206

Re201:新井将敬代議士の自殺のことですね

投稿者:冒険風ライダー
2000年12月22日(金) 11時32分

> 薬師寺涼子の3巻(パリ編)読んだのですが、作中に登場する「警察官寮出身の保守党代議士、平河勝英氏」って、どう考えても自民党の平沢勝栄氏を指しているとしか思えないんですけど・・・。
> 作中で、語られている事件(党にとってまずい情報を握っている代議士がホテルで自殺した際、警察が到着する前に、その代議士の死体を下ろしてベッドに寝かせた、証拠隠滅のためではないかという疑惑)って、何か元となる事件はあったのでしょうか。どなたかご存知ないですか?

 問題の記述は薬師寺シリーズ3巻「巴里・妖都変」P44~46で、自殺した代議士は泡井という名前の人物です。これから推測できる事件といえばたったひとつしかありませんね。
 1998年2月19日、日興証券に対して利益の追加を要求したとして、証券取引法違反容疑の渦中にあった新井将敬という名前の代議士が、ホテルの一室において自殺した事件がありました。そしてこの事件の際、警察の捜査過程において、一時期「証拠隠滅が謀られていたのではないか」という疑惑が持たれていたのも事実です(私がこれを知ったのは当時のテレビ朝日系列番組「サンデープロジェクト」の特集)。「巴里・妖都変」のあの記述の元ネタはそれ以外に該当するものは考えられません。
 ただし平沢勝栄氏がこの事件に関与していたかというとそうではないようで、警察の捜査体制全般にかけられていた疑惑を、小説作成過程における田中芳樹の悪意に満ちた創作で例のキャラクターひとりに集中させたというのが真相でしょう。もし本当に平沢勝栄氏にそんな疑惑がかかっていたのであれば、薬師寺シリーズに書かれるまでもなくテレビや新聞・週刊誌が叩くはずですが、そんな傾向は全くなかったですし。

 薬師寺シリーズには平沢勝栄氏の他にも、藤岡信勝氏がモデルとしか思えないキャラクターが「梶岡信勝」という名前で登場させられています(薬師寺シリーズ1巻「摩天楼」P16~17)。田中芳樹はよほど藤岡信勝氏に恨みでもあるのか、創竜伝11巻でも「悪役」として友情出演させています。
 これらの記述を読んでいた時、ずいぶん安直かつ低レベルな作品構成を行ったものだと思わず感心してしまったものでしたね。そんな当てこすりまがいのことをやるより先に、もう少しマトモなストーリー構築を行えと言いたいところなのですけど。

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board3 - No.207

何というか

投稿者:Merkatz
2000年12月22日(金) 12時29分

いや、論理的な反論じゃなくて、竜堂兄弟の思考レベルを考えたら、
そういう駆け引きも何か無駄のように思えるなあと思っただけでして・・・。(^^;;

竜堂兄弟ってようは「あいつが嫌い」という感情で全てを決めているような感じじゃないですか。
日本の政治家は嫌いだが、牛種と四姉妹はもっと嫌いだ、みたいな感じで。
だから、政治を良くするために権力を行使してみてはと、嫌いな相手から言われて引き受けるだろうかと思ったわけで。
だから幼稚な彼らのこと、「そもそもこんな提案をする彼らこそ諸悪の根元ではないか!」と悟って(笑)牛種退治にいそしむ方が自然に思えたんです。

現実政治の話をすれば、冒険風ライダーさんのおっしゃるとおりだと思うんですが。

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board3 - No.208

Re補足

投稿者:とっしー
2000年12月22日(金) 13時05分

 どうも。とっしーです。

> (前略)警察の捜査体制全般にかけられていた疑惑を、小説作成過程における田中芳樹の悪意に満ちた創作で例のキャラクターひとりに集中させたというのが真相でしょう。もし本当に平沢勝栄氏にそんな疑惑がかかっていたのであれば、薬師寺シリーズに書かれるまでもなくテレビや新聞・週刊誌が叩くはずですが、そんな傾向は全くなかったですし。
>

 警察官僚あがりの政治家として当時事件に関与しているのではないか? と囁かれていたのは亀井静香氏ですね。
 警察に連絡する前に工作したとか色々な噂が流れていました。(遺書を隠匿したとか、警察に連絡するのが妙に遅いとか)
 ダーティぶりでも大物度の点でも亀井氏のほうがはるかにキャラがたつと思うんですが、なぜ平沢氏をモデルにしたんでしょうね。

 1.政治家サイドからクレームがきても言い逃れる余地を作るため
 2.亀井氏と平沢氏を混同してしまった。
 3.平沢氏が嫌い。(例えば北朝鮮拉致疑惑問題で積極的な政治家の一人です)

 うーん。どれでしょうね? どれでもないかもしれませんが。

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board3 - No.209

それが創竜伝では?

投稿者:
2000年12月22日(金) 16時37分

> いや、論理的な反論じゃなくて、竜堂兄弟の思考レベルを考えたら、
> そういう駆け引きも何か無駄のように思えるなあと思っただけでして・・・。(^^;;
>
> 竜堂兄弟ってようは「あいつが嫌い」という感情で全てを決めているような感じじゃないですか。
> 日本の政治家は嫌いだが、牛種と四姉妹はもっと嫌いだ、みたいな感じで。
> だから、政治を良くするために権力を行使してみてはと、嫌いな相手から言われて引き受けるだろうかと思ったわけで。

> だから幼稚な彼らのこと、「そもそもこんな提案をする彼らこそ諸悪の根元ではないか!」と悟って(笑)牛種退治にいそしむ方が自然に思えたんです。
>
> 現実政治の話をすれば、冒険風ライダーさんのおっしゃるとおりだと思うんですが。

私もMerkatzさんと近い意見で、竜堂兄弟は冒険風ライダーさんが考えられた提案を蹴るんじゃないかなぁ、と思います。
確かに、物事の筋の通し方からすれば、あれだけ激しく社会評論をまき散らす竜堂兄弟は、たとえ敵側からとはいえ、政治への参加の呼びかけを訴えられれば応えなければならないはずですが、果たして自分たちの平和しか考えていない利己的な竜堂兄弟が、その手の誘いに乗るとも想像しにくくないですか?
むしろ、始サンあたりが、

「勘違いするな。俺は別に、世の中を変えたいなんて大それたことを思ってるわけじゃない。俺はただ、兄弟たちと静かに暮らしたいだけだ。貴様ら四姉妹は俺たちにちょっかいさえかけなければ、戦争でも陰謀でも世界中で好きにやっていればいい。ただし、俺たちには構うな」

と、長兄の貫禄(笑)でぬけぬけと言い放ちそうな気もします。もちろん、

「そういう問題じゃない。それだけ政治や社会に対する識見があるのだから、君たちの理想を実践してみなさいと言っているのだ。我々がその用意をすると言うのに」

という、当然入らなければならない突っ込みを、四姉妹の交渉人は言わ(え)ないでしょうね。なぜなら、それが創竜伝だから(笑)…というより、そんな無理矢理な強引さが良くも悪くもこの作品の持ち味で、そもそもあれほど感情的で利己的な竜堂兄弟が切れ者で毒舌家として描かれている限り、彼らを論破できるのはたぶん中国人の偉い老学者ぐらい(笑)ではないでしょうか?
恵としては、創竜伝の登場人物は味方以外、露骨に三流以下の人物像として描くスタンスがある以上、あの竜堂兄弟を論破、もしくは誘導会話(ごめんなさい、恵の造語です(--;))できるキャラクターは想像しにくいんですよネ。(でも、はっきり言って、そこがこの物語のつまらないんです。)

board3 - No.210

史実のブラウンシュヴァイク公爵

投稿者:不沈戦艦
2000年12月22日(金) 16時46分

ブラウンシュヴァイク公爵 フリードリヒ・ヴィルヘルム(1771~1815)

 復讐に燃えた公爵

 プロシアの友好国として優れた軍人を輩出してきたブラウンシュヴァイク
公国の主。

 1806年のプロイセン戦役で当時の公爵が戦死し跡を継ぐが、敗戦の結果フ
ランスにより新設されたヴェストファーレン王国の新領地として国を奪われ
た。

 ブラウンシュヴァイクは復讐を決意し、ドクロで有名なブラウンシュヴァ
イクの黒軍団を編成、黒衣の軍装にドクロの帽子をかぶり、戦場を駆けた。

 1809年のオーストリア戦役では休戦後もナポレオンと戦う為、フランス勢
力下のドイツを縦断、イギリス海軍の助けにより海路ポルトガル戦線へ行き、
戦い続けた。

 1813年、ドイツが解放されると、ブラウンシュヴァイク公国も復活した。

 しかし、打倒ナポレオンに燃えるブラウンシュヴァイクはワーテルローの
戦いにも参加、その前哨戦であるカトル=ブラの戦いで戦死した。

(by 柘植久慶)

 銀英伝のブラウンシュヴァイク公とは違って、随分とまあ勇猛な人物だっ
たみたいですね。ちなみに、このブラウンシュヴァイク公爵の祖父の妹が
ハノーヴァー王ゲオルグと結婚し、そのゲオルグが英国王ジョージ一世と
なった(現在の英国王室の出自はドイツ系)ので、イギリス陣営に参加し
ていたそうです。

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