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投稿ログ3 (No.67 - No.90)

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board3 - No.67

Re: あらららら

投稿者:不沈戦艦
2000年11月03日(金) 18時30分

> 本当に細かいことなんですが。
>
> 「戦争論」の著者を「カール・マリア・フォン・クラウゼヴィッツ」と書かれている部分がありましたが、
> 「マリア」は不要だと思います。
>
> 「戦争論」が、クラウゼヴィッツの遺稿を、彼の弟子と妻が編集して発刊したもので、
> 彼の妻マリー・ソフィーが序文も書いているので生じた間違いだとは思いますが。

 ありゃ、そうなんですか。その内に修正しておきますね。

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board3 - No.68

反銀英伝 大逆転! リップシュタット戦役(42)

投稿者:不沈戦艦
2000年11月03日(金) 18時35分

 シュタインメッツ提督は、リッテンハイム侯領とオーディンの間の宙域に哨
戒線を張り巡らし、分散した100隻程度からなる小艦隊を計30個ほど配置させ
ていた。各小艦隊の間隔は適度に散らし、隣接する艦隊が、周辺部で互いに重
なる哨戒の「面」を保持しているので、先ず網から獲物が漏れることはないと
思われるものだ。また、各艦隊間及び司令部との間に通信網も構築し、目標発
見の報告とともに、すぐさま近辺の別の小艦隊が結集できるようにしてあるの
で、相互支援も考慮されたものである。しかし、主要航路のみならず、脇道と
も云える航路まで全て押さえているので、相手が考えられない程の迂回航路で
も取らない限り、目標を見逃す可能性は低い、といってもいいだろう。問題
は、網を一枚分しか構成できなかったことくらいだ。本来なら、二重三重に捕
獲網を張り巡らせた、万全の体勢を築きたいところであるが、そこまでの兵力
はシュタインメッツ提督の下にはなかったので致し方ない。

「敵の巡航艦数隻が、リッテンハイム侯領に向かった事までは情報が入ってき
ております。巡航艦数隻程度、各小艦隊の戦力だけでも充分に対処可能でしょ
う」

 幕僚の一人がシュタインメッツに報告した。現在、シュタインメッツの下に
ある戦力は、分散させた三千隻と、シュタインメッツ直率の一千隻、計四千隻
である。この戦力で辺境星域の制圧を行っていたのだが、今回急遽ローエング
ラム侯からの命令で、リッテンハイム侯爵令嬢捕獲作戦を実施する事になって
いた。

「よろしい。あとは敵が罠に掛かるのを待つばかり、という訳だな。今回は何
としても、リッテンハイム侯爵令嬢を捕虜にせねばならぬ。さもなくば、我ら
は二進も三進もいかぬ状況となってしまおう。この作戦に全てが掛かってい
る、と云っても過言ではなかろう」

 シュタインメッツ提督としては、自分の状況で出来る事は全て果たした、あ
とは天命を待つばかり、といった状況である。罠を張り巡らした宙域は、オー
ディンからはかなり遠い。単純計算で10日はかかるような位置である。何し
ろ、下手にオーディンに接近した場合、タンネンベルク伯爵軍と遭遇する危険
性もある。巡航艦数隻を相手にするのを狐狩りとすれば、オーディンの敵艦隊
戦力への対処は猛獣狩りになってしまう。そのような危険は、なるべく侵した
くないものである。

「うーむ、どうやら簡単には、オーディンに到達することは適わぬようだ
な・・・・・・」

 ノイマン大佐は、「ザルツブルグ」の艦橋で、一人呟いた。軍用ネットワー
ク及び民間船の通信傍受で収集した情報では、かなりの数の小規模艦隊が、
「ザルツブルグ」が進行しようとしている宙域を彷徨いている、ということを
顕わにしている。こんな辺境に味方の戦力がいる訳はないので、最悪敵がこち
らの意図を察知し、「ザルツブルグ」を拿捕。サビーネを捕獲する事を考えて
いる、と解釈せざるを得ないところだ。そうなれば、グリューネワルト伯爵夫
人との人質交換を呑まざるを得なくなり、タンネンベルク陣営の優位が崩れて
しまうだろう。そのような事態にさせる訳にはいかない。

「敵を撒かねばならぬと言うわけか。鬼ごっこだな、これでは。子供が行うも
のより壮大ではあるが」

 ノイマン大佐はそう言うと、微苦笑した。大佐の手元にあるのは、「ザルツ
ブルグ」「ライプチヒ」「ミュンヘン」「デュッセルドルフ」、重巡航艦が4
隻だけである。前方の宙域を彷徨いている、どの艦隊と遭遇しても、すぐさま
やられてしまう程度の戦力でしかない。捕捉されないような航路を取るしか方
法がないのだ。さすがに簡単にはいかないだろう。

「さて、どのような方法を取ろうか。捕捉されない宙域、とはいってもそこま
で大回りの航路を取る訳にも往かぬし、航路を外れて遭難するのも願い下げ
だ。囮で誘致し、隙を作るしかないな。それに多分、この宙域で敵方の指揮を
執っているのはシュタインメッツ提督だ。一流の将帥には、それなりの罠を仕
掛けなければならない」

 大佐は決断すると、各艦の艦長を全員呼び出し、作戦を授ける。その後、各
艦は大佐の作戦通りに行動を開始した。

(以下続く)

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board3 - No.69

キルヒアイスの死の必然性

投稿者:Merkatz
2000年11月03日(金) 21時06分

>彼の分身であるキルヒアイスも、
>そういえば「悩まない」キャラクターでした。

ラインハルトの忠臣として、悩む必要のないキャラクターだったキルヒアイスも、一度だけ悩んでいます。
それはヴェスターラントの虐殺をラインハルトが故意に無視した件です。
「だが、確かめてどうする。虚報であれば、それでよい。しかし、もし真実だったらどうするのか。キルヒアイスは自問した。明快な答えはでてこなかった」(2巻p172ページ)
アニメ版だともっとはっきりしています。「お前自身の正義と、ラインハルト様の正義とが同じものでなくなったとき、お前はどうするつもりだ、ジークフリード・キルヒアイスよ」(キルヒアイスのモノローグより)
この悩みが解決を見ることなく終ってしまうのは、周知の通りです。
田中芳樹自身は、5巻の後書きの中でキルヒアイスの早すぎる死は失敗だったことを言っていますが、
しかし、「葛藤回避」が彼の特徴ならば、キルヒアイスの死は必然だったのではないかと思えてきます。
実は田中芳樹は無意識的にキルヒアイスを殺したのではないでしょうか。
葛藤が書けないのに、偶然キルヒアイスは葛藤を抱いてしまった。そこで「命と引き替えに主君を守る」という行為でもって、解決をうやむやにしたまま2人の関係を永遠のものに昇華してしまったのではないでしょうか。

皆さんの鋭い洞察を横目に、つまらん推測を立ててみました。(^^;;

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board3 - No.70

Re: キルヒアイスの死の必然性

投稿者:優馬
2000年11月04日(土) 07時29分

> しかし、「葛藤回避」が彼の特徴ならば、キルヒアイスの死は必然だったのではないかと思えてきます。
> 実は田中芳樹は無意識的にキルヒアイスを殺したのではないでしょうか。

同感です。
「早く殺しすぎ」の本人発言は、作者本人にとっても意識できない「必然」であったことを示唆していると思います。

あと、オーベルシュタインというキャラクターも、「汚れ仕事一手引き受け」というこれまたご都合主義的な存在ですよね。汚れ仕事を「勝手に」やってくれる忠臣がいてくれれば、ラインハルトは陰謀やら謀略やらを意識に上らせる必要がなくなる。ラインハルトの内的葛藤の回避に非常に有効。彼の「少年性」「純粋性」をキープしてキャラとして「純度」を高めるという効果もあるんでしょうけど。

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board3 - No.71

Re: キルヒアイスの死の必然性

投稿者:末次紀子
2000年11月05日(日) 05時57分

> この悩みが解決を見ることなく終ってしまうのは、周知の通りです。>
> 葛藤が書けないのに、偶然キルヒアイスは葛藤を抱いてしまった。
そこで「命と引き替えに主君を守る」という行為でもって、解決をうやむやに
したまま2人の関係を永遠のものに昇華してしまったのではないでしょうか。

同人誌では「キルヒアイスが命をとりとめる」設定はありふれていて、大概がその後ラインハルトとすぐ仲直りできることになっています。
でもそうでない、致命傷から生還した後も互いに心を開くことができないままという設定で書かれたシリーズも読んだことがあります。
「忠実な部下」の線を越えることのできなくなったキルヒアイスの苦悩が真正面から描かれていて、ラインハルトも心理的に厳しい立場になっていて、かなり痛かったです。
二人はその後の「モルト中将」の件でも向かい合わなければならなくなるのですが溝は深まるばかりで、結局原作での8巻あたりでキルヒアイスがやはりラインハルトの意地で起こったような戦闘で戦死してから、ラインハルトが今更かつての友を神聖化して二人の関係を永遠のものに昇華させようとする愚かしさが描かれていました。

原作の二人ならそんなことにならんだろうと思ってましたが、その方が今考えれば同人誌ながら、リアルで文学的だったのかもしれませんね…。
その同人誌のシリーズの一冊に出てきた、ある人物(ラインハルトではない)のキルヒアイスに向けた言葉「お前はあの時(ラインハルトを庇ったとき)死んでしまうべきだった」の意味が今本当に分かった気がします。
キルヒアイスってそういう意味でもラインハルトに殺されたんですね(怒)。

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board3 - No.72

Re: 追伸

投稿者:蛭野晏曇
2000年11月08日(水) 06時48分

1~10、ザ・ベスト、創竜伝考察シリーズをようやく読み終えました。その論理性の高さ、知識の豊富さ、礼儀、全てにおいて感動的でした。私などがこうして絶賛させていただくだけでも恥ずかしいばかりです。
田中芳樹の最大の功績はこのようなサイトが出来るきっかけを作ったことのように思えてきました。

board3 - No.73

あの~

投稿者:千羽鶴
2000年11月08日(水) 08時09分

あの~、なんか、質問なんすけど、
創竜伝にでてくる歴史は信じて良いんでしょうか
改めて思ってみたりして

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board3 - No.76

Re^2: キルヒアイスの死の必然性

投稿者:Merkatz
2000年11月08日(水) 11時35分

>末次紀子さん

> 同人誌では「キルヒアイスが命をとりとめる」設定はありふれていて
> 、大概がその後ラインハルトとすぐ仲直りできることになっています。
> で
> もそうでない、致命傷から生還した後も互いに心を開くことができないままと
> いう設定で書かれたシリーズも読んだことがあります。「忠実な部下」の線を
> 越えることのできなくなったキルヒアイスの苦悩が真正面から描かれていて、
> ラインハルトも心理的に厳しい立場になっていて、かなり痛かったです。

ふと思ったんですが、ルドルフ的なものを排除するという点に置いては協力しあえた二人ですが、
その後の政体をどうするかについては、キルヒアイスは「皇帝専制」に拘る必要がないのではと思います。
民衆が解放されるなら、民主主義でも許容できたはずです。
ラインハルトは民主主義を軽蔑していましたが、キルヒアイスにはそのような理由はありませんから。
だから、もしキルヒアイスが生き延びた場合、対立が解消されないときはラインハルトと敵対、
キルヒアイス=ヤン同盟がありえたんじゃないかと思います。

>優馬さん

>ラインハルトの内的葛藤の回避に非常に有効。
>彼の「少年性」「純粋性」をキープしてキャラとして「純度」を高めるという効果もあるんでしょうけど。

なるほど。私はオーベルシュタインの謀臣としての不完全さを考察したことはあるのですが、そのような視点は気付きませんでした。

board3 - No.77

サンピエトロ大聖堂

投稿者:機械仕掛けの珈琲
2000年11月09日(木) 13時04分

一九八八年には、すでに、そういった風潮を象徴する事件が、たてつづけにおこっている。
 (中略)
 イタリア、正確にはバチカン市国でだが、サンピエトロ大聖堂で日本人学生が騒ぎを起こした。(中略) たまりかねて、聖職者が注意したところ、
「てめえ、うるせえ、バカヤロー、何をしようとおれの勝手だ」
と、あらんかぎりの暴言を吐き、なぐりかかるそぶりまで見せた。(中略)あまりのことに耐えかねたサンピエトロ大聖堂がわでは、一時期、日本人観光客を締め出してしまった。          (創竜伝三巻)

という記述に関して面白い記事を見つけました。
1988年三月十六日の朝日新聞の時時刻刻に「観光摩擦が心配 行儀悪い海外旅行の若者」という見出しで掲載されたものです。
 全文を書き込みたいのですが、著作権などが面倒なので要約にします。

 バチカン市国がサンピエトロ寺院内での「静粛令」を出した。
内容は1.寺院内で声を出したり、ガイドしたりする事を禁止する 2.フラッシュを使う写真撮影を禁止する 3.教会らしからぬ振る舞いを禁止するというもの。
 この「静粛令」の対象者は「全訪問者」で「日本人だけ」とはなっていない。
 「静粛令」についてバチカン側は「宗教的理由」をあげているが、同教会を訪れる団体観光客の約半数が日本人といわれるこの時期に出された事、実際に日本人若者の「非礼な行為」が多数目撃されている事から日本人対策が本当の狙いとの声が圧倒的。イタリア・ガイド協会も「明らかに一部の非礼な日本人のせい」と日系旅行業者「自粛喚起」を要望する自体に。
 日本人若者の非礼な行為とは、カトリック教徒が足に接吻するほど大事にしているサンピエトロの像に手をかけて大笑いしながらVサインをしたり、聖人の彫刻像の真似をして写真をとった。寺院内をおもちゃの手錠のようなものをジャラジャラ音をさせながら歩いた。ガイドの説明を聞いて大笑いした。ミサの真っ最中に大笑いした。懺悔室の前で懺悔の格好をして「記念撮影」をする。学生がピザを食べながら寺院内を見学していた(この学生は係員から注意された。とある)。

 この記事内には、あらん限りの暴言を吐き、殴りかかるそぶりまで見せた学生の話はありませんでした。観光協会が自粛喚起を要求したとありましたけど、大聖堂側が一時期日本人観光客を締め出すという話もありませんでした。あまりに内容が違うのは他に出典があるからでしょうが、田中先生は出典を明記してくれないのでわかりまん。
 長々書いておいて結局出典はわからずじまいです。管理人さんすいません

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board3 - No.78

Re: 自衛隊戦車にホントに冷房はあるか?

投稿者:福虎
2000年11月10日(金) 21時36分

> そういえば戦車というか軍事全般に詳しい(自称)ある人に
> ttp://club.pep.ne.jp/~yusuke.i/tank.htm
>
> の話を紹介したら
> 「そもそも自衛隊の戦車にゃクーラーなんかねえ!
> なんかの間違いじゃないのか?」といわれました。
> そうすると、多少あのログに補足を加えなきゃいかんと
> 思いますが真実はどうなんでしょうね。

はじめまして。
とある事情により自衛隊の戦車について多少知識と経験のある者です。
結論から先に申しますと、90式戦車にはクーラーは存在いたしません。
ただし、操縦手の足元および車長席の下部に対する暖房はついています。
(エンジン冷却水の熱を利用したもの)
乗員の凍傷予防らしいです。

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board3 - No.79

そうなんですか

投稿者:heinkel
2000年11月11日(土) 16時26分

> はじめまして。
> とある事情により自衛隊の戦車について多少知識と経験のある者です。
> 結論から先に申しますと、90式戦車にはクーラーは存在いたしません。
> ただし、操縦手の足元および車長席の下部に対する暖房はついています。
> (エンジン冷却水の熱を利用したもの)
> 乗員の凍傷予防らしいです。

 はじめまして。
 うーん、そうなんですか。私は先のリンク先のように理解していたのですが、あれって間違いなんですかね。

 そういえば雑誌に、M1A2やルクレールにはエアコンがついていると書いてあったのですが、これについても真偽をご存じではないでしょうか。

board3 - No.80

シーンのパクリについて。

投稿者:蛭野晏曇
2000年11月13日(月) 05時24分

私は設定や筋書きのパクリには寛大なのですが一つのシーンを丸々パクっちゃうのはいけないなぁ、と思います。
私はガンダムファンなのですがファーストガンダムにはこんなシーンがあります。
ギレン「私の弟、そして諸君らの愛してくれたガルマ=ザビは死んだ!何故だ?何故ガルマは死なねばならなかったのだ?」
シャア「坊やだからさ。」
銀英伝のあるシーンが思い起こされないほうが不思議です。
あと、私は田中芳樹の素人なので名前は忘れましたが、戦記物で味方の武将の首を持って敵の大将に面会して暗殺しようとしたが、大将本人に「~様に見参!」と言ってしまったため見破られたというシーンがありました。しかし山岡荘八の「織田信長」の姉川の合戦で同じシーンがあります。浅学非才にして史実か山岡の創作かはわかりませんが田中芳樹がパクったことは疑いようの無い事実です。

近代戦争の退化が索敵対策技術によってもたらされるという設定などのパクリはガンダムへの敬意と見なせますがこうしたパクリは「ホットショット」などの例外を除けば冒涜でしかないと思います。

board3 - No.82

ザ・ベスト リニューアルのお知らせ

投稿者:本ページ管理人
2000年11月13日(月) 05時45分

冒険風ライダーさんのご助力により、ザ・ベストが大幅に読みやすくなりました。
今まで読んだ方もこれを機会に読み直されてはいかがでしょうか?新しい発見があるかも知れません。

また、考察シリーズの方も更新されています。

私が必要だと思っていて、しかし忙しさにかまけて出来なかった事(田中芳樹を笑えない)をやって下さった冒険風ライダーさんに感謝します。

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board3 - No.83

Re: そうなんですか

投稿者:福虎
2000年11月13日(月) 11時59分

>  そういえば雑誌に、M1A2やルクレールにはエアコンがついていると書いてあったのですが、これについても真偽をご存じではないでしょうか。

heinkelさん、はじめまして。
福虎という者です。

正直言って、私は自衛隊の戦車以外は全くわからないです。

米軍との交流があった知人に確認してみたのですが、よくわからないとの
事でした。
色々と調べてみたのですが、M1の乗員用装備に冷却用のベストがあるよ
うです。
これは冷却水が循環するチューブを取りつけたベストで、これにより体を
冷やす物だそうです。
M1にはこのベストに冷却水を送りこむ装置がついてるそうですが、この
他にクーラーがあるかどうかはわかりませんでした。

ルクレールについては、さっぱりお手上げです。

結局何の解決にもなっていなくて申しわけありません。
それでは失礼いたします。

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board3 - No.84

反銀英伝 大逆転! リップシュタット戦役(43)

投稿者:不沈戦艦
2000年11月13日(月) 12時44分

「第21哨戒部隊より不明艦発見の報告!目標は巡航艦です、数は一隻!!」

 シュタインメッツの旗艦に、不明艦発見の報が飛び込んでくる。

「一隻だと?!ふん、そんなものが本物の訳がない。囮に決まっていよう。甘
く見てくれたものだな。第21哨戒部隊に命令、適当に追い掛けるだけにして、
持ち場を空けぬようにせよ、とな」

 続けて、発見された巡航艦は、脱兎の如く逃げ出した、との報告が入ってく
る。更に、追撃部隊が速度を落とすと、同じように速度を落とし、まるで誘っ
ているようだ、との報も入る。

「やはりだ。最初に発見された目標は囮もいいところだな。各部隊に通達。次
以降に本命がいる。哨戒を厳にせよ、だ」

 しばらくして、次の目標が発見された。今度は前の目標の隣、第20哨戒部隊
からである。

「不明艦一隻、哨戒範囲ぎりぎりを高速で通過!オーディンへ向かっています!
現在、当部隊はこの目標を追撃中!!」

 逃がすな、と命令したシュタインメッツだが、まだこれが本命と思っている
訳ではない。罠にしても単純過ぎる。二重、三重の罠を仕掛けるのは当然、と
考えていたからだ。

 この目標を、第20哨戒部隊が追い掛けている最中、更に最初の第21哨戒部隊
のエリアに、新たな目標が発見された。これも巡航艦一隻で、哨戒エリアの境
目の突破を図っている。しかし、すぐにこのエリアの守りが堅いことが解った
のか反転して逃げ始め、最初の目標を追い掛けていった以外の、第21哨戒部隊
の残りの半分がこれを追い始めた。

「うーむ、どうもこれもまだ囮くさいな。第21哨戒部隊は、第二目標を追い掛
けていったのだから、そのエリアは空いているな?そこは空けたままにして、
偵察艦一隻を置いておくようにせよ。そして、第21と第19から、第20からオー
ディン方向へ向かった宙域で合流するよう、戦力を派遣するのだ。おそらく、
そこに本命が来る」

 その後、第20の宙域を見張らせていた偵察艦から、「巡航艦一隻通過中。高
速ではなく、慎重に進んでいる」との報告が入った。それを聞いて、シュタイ
ンメッツは笑みを浮かべた。

「空いている宙域に、一隻だけでやってきた上に、周囲を探るように進行して
いる。どうやらこれが本命のようだな。指示した通り、第19と第21の部隊は、
先回りして挟むような体勢を取っているな?よし、本隊も第20の宙域に急行す
る!これで包囲網は完成、捕り物も終わりだ」

 シュタインメッツは本隊を進発させ、第20哨戒部隊の担当宙域を目指した。
これでリッテンハイム侯令嬢サビーネを捕らえる任務が完了するはずだ。

「どうやら成功したようだな。敵は上手いこと誤魔化されてくれたらしい」

 ノイマン大佐は、「ザルツブルグ」の艦橋で安堵のため息をついた。大佐の
目の前で、敵の追撃艦隊が反転し退却してゆく。それを確認すると、大佐は
「ザルツブルグ」を、シュタインメッツの側で「第21」と命名した宙域に進入
させていった。時間的余裕はあまりないので、かなりの高速を出している。

 実は、「ザルツブルグ」は、シュタインメッツが最初に「囮」と判断した目
標だったのだ。本命が一番最初に現れ、あらかさまに囮のふりをして敵を誘
致。誘い込むような真似を見せつけられれば、さすがのシュタインメッツもこ
れが本命だとは思う訳がない。更に、他の艦を使って、「他に本命がいる」と
しか思えないような、二重三重の囮作戦もどきを近辺の宙域で展開する。その
上で最後に、敵が「本命」と思いこむような動きの艦を出現させ、最初の「囮」
を追い掛けていた敵がそちらに向かうのを見越して、「囮」のふりをしていた
「ザルツブルグ」が、悠々と包囲網を突破する、という作戦だったのである。
何とまあ、大胆不敵に組み立てたものだろうか。敵が疑問を持たずに、最初の
目標に全力を傾けてきた場合は、「ザルツブルグ」が逃れることは困難なのだ
から。

 さほどの時間を掛けず、「ザルツブルグ」は、「第21哨戒宙域」を突破し、
更に捕り物の現場のビフレスト星系そのものを抜け、オーディンへ向かって一
路駆けだした。

 敵を撒くことには成功した。あとは全力で逃げ切るだけである。

(以下続く)

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board3 - No.85

シュタインメッツの謎

投稿者:平松重之
2000年11月13日(月) 16時13分

 不沈戦艦さんの「大逆転!リップシュタット戦役」を読んでいて、カール・ロベルト・シュタインメッツ提督について前から疑問に思っていた事を思い出しましたので少し書き込みを。
 シュタインメッツはブリュンヒルトの初代艦長でしたが、第四次ティアマト会戦後に辺境星区に提督として転任し、リップシュタット戦役ではラインハルトに自分の担当している辺境の支配権を差し出して戦役後はラインハルトの最高幹部の一人として迎えられています。しかし彼の経歴や素性には謎が多いんですよね。

1.四巻と外伝一巻(ノベルズ版)の描写の矛盾

 四巻P191上段の「神々の黄昏」作戦の陣容の描写にはこうあります。

 第四陣はシュタインメッツ大将が指揮する。彼は古くから辺境防備の任にあたり、武勲をたてながら門閥貴族ならざるゆえに中将にとどまっていた。リップシュタット戦役後、辺境の支配権を差しだしてラインハルトに忠誠を誓い、念願の大将になったのである。

 まずシュタインメッツが提督(准将?)に昇進して辺境に転任したのが帝国暦四八六年九月(第四次ティアマト会戦)から四八七年初頭(アスターテ会戦)の半年に満たない期間の間で、大将に昇進してラインハルトの幹部に迎えられたのが四八八年一〇月と思われますから(他の提督達と同じ時期に昇進したと仮定しての話ですが)、何と彼はわずが一年かそこらで大佐から大将まで昇進している事になります。いくらなんでも速過ぎますね(^^;)。それともラインハルトが政治力を行使した結果なのでしょうか?
 それと、一年程度の期間の何で「古くから」なんでしょうか?「武勲をたてながら門閥貴族ならざるゆえに中将にとどまっていた」って、中将にとどまっていたのはたった数ヶ月でしょうに(^^;)。まあ、この辺りは散文的に考えれば田中氏が外伝一巻を書いた際に四巻で書いたシュタインメッツの経歴を細かく覚えていなかっただけなのでしょうが。

2.容貌について

 シュタインメッツの容姿についてですが、まったく描写の記憶がありません(笑)。一応小説を読み返してみましたが、それらしい記述がまったく見つけられませんでした。それこそまるで不沈戦艦さんの「大逆転」の描写のごとくに(失礼)。ラインハルトの最高幹部の中で容姿についてまったく言及されていないのは彼くらいのものでしょう。「エンサイクロペディア銀河英雄伝説」(らいとすたっふ編著・徳間書店)にも、容姿は不明と書かれていますし。これは田中氏がうっかりして書くのを忘れていたのか、あるいは書く機会を逸したまま戦死させてしまったのか…。

 いずれにせよ、謎が多い上に不幸ですね、彼は(^^:)。愛人のグレーチェン・フォン・エアフルトは名前しか出てきませんし、不沈戦艦さんの「大逆転」でもノイマン大佐にまんまとしてやられてますし(;_;)。

親記事No.19スレッドの返信投稿
board3 - No.86

訂正

投稿者:平松重之
2000年11月13日(月) 16時25分

>  まずシュタインメッツが提督(准将?)に昇進して辺境に転任したのが帝国暦四八六年九月(第四次ティアマト会戦)から四八七年初頭(アスターテ会戦)の半年に満たない期間の間で、大将に昇進してラインハルトの幹部に迎えられたのが四八八年一〇月と思われますから(他の提督達と同じ時期に昇進したと仮定しての話ですが)、何と彼はわずが一年かそこらで大佐から大将まで昇進している事になります。いくらなんでも速過ぎますね(^^;)。それともラインハルトが政治力を行使した結果なのでしょうか?
>  それと、一年程度の期間の何で「古くから」なんでしょうか?「武勲をたてながら門閥貴族ならざるゆえに中将にとどまっていた」って、中将にとどまっていたのはたった数ヶ月でしょうに(^^;)。まあ、この辺りは散文的に考えれば田中氏が外伝一巻を書いた際に四巻で書いたシュタインメッツの経歴を細かく覚えていなかっただけなのでしょうが。

「一年かそこら」じゃなくて「二年かそこら」、「一年程度」じゃなくて「二年程度」の間違いでした。でも速過ぎる事には変わりないですね(^^;)。まあ、こういった指摘はファンサイトなどではとっくに行われているとは思いますが、どうなんでしょう?

board3 - No.87

あの三人組は今…

投稿者:
2000年11月14日(火) 06時00分

 最近、冒険風ライダーさんの「創竜伝考察シリーズ」を何度も読み返してます。時間があるからあれだけの量の批評ができるのでしょうケド、その学識と労力には素直に敬意を覚えました。私も創竜伝の評論部分にはかなりのいかがわしさを感じていたので、(評論や主義・思想を取り払った個々のキャラクターは好きですけどネ)今後も冒険風ライダーさんの執筆を応援したいと思います、頑張ってくださいネ。 \(^~^)/

 ところで、創竜伝といえば評論やストーリー・設定破綻の批判が多いのですが、(ホントに、ザルみたいに穴の多い小説です)以前からおかしいと感じていた設定上の疑問をお一つ紹介します。
 竜堂兄弟の味方に、蜃海・虹川・水池という三人組がいますよね?この三人、脇役キャラクターとしてはなかなか魅力的ですが、(水池などは外伝で立派に主演できるのでは?と感じるくらいキャラクターが「立って」いると思います)彼らは確か、天界においては竜種の一族という設定だったと記憶しています。最新刊では、「南海紅竜王」である竜堂続クンが「後は“三将軍”に任せましょう」という風な発言をしていましたし。
 ところが、人界において転生したこの三人は虹川と水池が「人間にしてはそこそこ強い」という程度の実力にすぎず、蜃海に至っては非戦闘員というような有様です。(鳥羽茉理のような特殊能力もないようですしネ)同じように転生した「王」である竜堂兄弟や鳥羽茉理の能力と比べると、(彼らの転生の経緯がまったく描写されていないので、今後うまく説明してくれるのかナ?)「将軍」の彼らが人界の一般ピープルの延長線上の能力しか出せないのは「?」ではないでしょうか。

 個人的な意見ですケド、どうせなら彼ら三人組が実は竜種の一族だったというようなこじつけ的設定にしない方が良かったと思います。冒険風ライダーさんの考察を読んだ後なので先入観もかなりありますが、あの三人の職業設定にも著者の「(読売)新聞・警察・自衛隊を批判するため」という意図が丸見えで、今にして思えば疑問を感じます。
 まあ、職業設定は抜きにしても、「竜種の一族」という設定を消してしまった方が、非力なりにも「人界の協力者」として十分に存在していけますし、元天界の住人(しかも将軍!)と考えるとどうしても竜堂兄弟との相対的な能力の差に納得いかなくなってしまいます。ひょっとして、スーパーサイヤ人と亀仙人を比べた以上の差があるのでは…?(この掲示板の方々、ジャンプネタ好きでしたよね?)しかも、登場したての頃の三人は個性派として活躍したものですが、(特に水池は、個人的には銀英伝のポプラン、アルスラーンのギーヴに匹敵する個性派だと思ってました)最近では、ちょっとだけ登場した蜃海or虹川あたりが「そういえば、~なんてことがあったよな」と日本の時事ネタを提供して、水池が「そんなものさ、ヤツら(批判の対象)のやり口は」などと結論づける展開がパターン化してしまい、彼らの存在意義がわからないばかりか「ひょっとして、それ(批判)を言わせたいからちょっとだけ出してるの?」と思いたくなる場面しか記憶にありません。水池びいきの恵としては、かなり悲しい状況です~。(TT)
 創竜伝はあまり読みこんでいないので、どなたか三人組の設定をうまく解説してくださる方はおられませんでしょうか?

P.S.  「長江落日賦」のあとがきで、田中芳樹氏はNHK人形「三国志」に対し、劉備=善・曹操=悪という歪んだ歴史観を拡大生産していると述べておられましたが、田中芳樹氏も政治・日本人・企業・国家・思想etc…を一面的なとらえ方で断罪(しかも現実社会をフィクション小説の中で!これについて恵の周囲で好意的な解釈をしている人はいません。よくて黙認、ですネ)しておられる点では、NHK人形「三国志」と大差ないと思います。創竜伝の敵役たちも人形「三国志」の敵役である曹操なみにどぎついとは、書いていてご自分で気づかないのでしょうか?もし勧善懲悪モノとして創竜伝が弁護できるなら、まったく同じ論法でNHK人形「三国志」も弁護できちゃいますよね?よく指摘される通り、創竜伝においての田中芳樹氏はご自分自身に対する相対的な視点が欠けていると感じます。竜堂兄弟=善・政治家(官僚・企業・国家…その他もろもろ)=悪という単純な図式化って、本人が一番嘆いてたんじゃありませでしったけ?

…以上デス。

board3 - No.88

転載のお知らせ

投稿者:冒険風ライダー
2000年11月14日(火) 06時03分

 上記の書き込みは、すでに潰れたTcup掲示板の方に書かれていた投稿を転載したものです。
 しかし、何であの掲示板はいまだに残っているのだろう?

親記事No.87スレッドの返信投稿
board3 - No.89

Re87:創竜伝における「あの」3人組の存在意義

投稿者:冒険風ライダー
2000年11月14日(火) 09時44分

>最近、冒険風ライダーさんの「創竜伝考察シリーズ」を何度も読み返してます。時間があるからあれだけの量の批評ができるのでしょうケド、その学識と労力には素直に敬意を覚えました。私も創竜伝の評論部分にはかなりのいかがわしさを感じていたので、(評論や主義・思想を取り払った個々のキャラクターは好きですけどネ)今後も冒険風ライダーさんの執筆を応援したいと思います、頑張ってくださいネ。 \(^~^)/

 ありがとうございます。
 それにしても、あのシリーズは一応創竜伝が完結するか廃刊になる(笑)まで続けるという方針なのですが(当初予定していたところまで一応たどり着いたのでしばらく休んでいますけど)、田中芳樹は創竜伝を一体いつまで書き続けるつもりなのでしょうかね? これ以上書き続けても、読者にトンデモ本的お笑いネタを提供して嘲笑われるのがオチでしかないように思うのですけど。
 創竜伝12巻も、ストーリー・社会評論共にツッコミどころがいっぱいありますしね~。

>竜堂兄弟の味方に、蜃海・虹川・水池という三人組がいますよね?この三人、脇役キャラクターとしてはなかなか魅力的ですが、(水池などは外伝で立派に主演できるのでは?と感じるくらいキャラクターが「立って」いると思います)彼らは確か、天界においては竜種の一族という設定だったと記憶しています。最新刊では、「南海紅竜王」である竜堂続クンが「後は“三将軍”に任せましょう」という風な発言をしていましたし。
>ところが、人界において転生したこの三人は虹川と水池が「人間にしてはそこそこ強い」という程度の実力にすぎず、蜃海に至っては非戦闘員というような有様です。(鳥羽茉理のような特殊能力もないようですしネ)同じように転生した「王」である竜堂兄弟や鳥羽茉理の能力と比べると、(彼らの転生の経緯がまったく描写されていないので、今後うまく説明してくれるのかナ?)「将軍」の彼らが人界の一般ピープルの延長線上の能力しか出せないのは「?」ではないでしょうか。

 創竜伝において、あの3人の前世についての記述がある個所は次の1箇所だけですね。

創竜伝8巻 P98上段
<振りむくと、白竜王に対して青竜王は命じた。
「虹、蜃、蛟の三将軍に伝えよ。天軍に対し逆撃のこと、くれぐれも無用。むろん、そなたもだぞ」
 青竜王が名をあげた三名の将軍は敖家軍の重鎮である。虹・蛟の両将軍は、それぞれ一〇万前後の部隊を指揮統率し、蜃将軍はむしろ青竜王の本営にあって長史の役をつとめていた。長史とは補佐官であり、総帥をたすけて本営を管理運営する。将軍の称号を有してはいるが、むしろ文官としての職務である。>

 この前世に関する記述の絡みから、虹川・水池がある程度の戦闘系で、かつ蜃海が情報収集系部門を担当している事が分かります。あの3人の前世に関する記述ってこれぐらいしかないので、特殊能力があったのかどうかなどまでは分かりません。創竜伝本編を見た限りでは全くないように見えますけど。
 まあ彼らが竜堂兄弟以上に強い力を持っているというのも変ですし、彼らも自分達自身の特性を生かしてはいるようですから、一応前世の流れを継承しているとは言えるのではないでしょうか?

>個人的な意見ですケド、どうせなら彼ら三人組が実は竜種の一族だったというようなこじつけ的設定にしない方が良かったと思います。冒険風ライダーさんの考察を読んだ後なので先入観もかなりありますが、あの三人の職業設定にも著者の「(読売)新聞・警察・自衛隊を批判するため」という意図が丸見えで、今にして思えば疑問を感じます。
>まあ、職業設定は抜きにしても、「竜種の一族」という設定を消してしまった方が、非力なりにも「人界の協力者」として十分に存在していけますし、元天界の住人(しかも将軍!)と考えるとどうしても竜堂兄弟との相対的な能力の差に納得いかなくなってしまいます。ひょっとして、スーパーサイヤ人と亀仙人を比べた以上の差があるのでは…?(この掲示板の方々、ジャンプネタ好きでしたよね?)しかも、登場したての頃の三人は個性派として活躍したものですが、(特に水池は、個人的には銀英伝のポプラン、アルスラーンのギーヴに匹敵する個性派だと思ってました)最近では、ちょっとだけ登場した蜃海or虹川あたりが「そういえば、~なんてことがあったよな」と日本の時事ネタを提供して、水池が「そんなものさ、ヤツら(批判の対象)のやり口は」などと結論づける展開がパターン化してしまい、彼らの存在意義がわからないばかりか「ひょっとして、それ(批判)を言わせたいからちょっとだけ出してるの?」と思いたくなる場面しか記憶にありません。水池びいきの恵としては、かなり悲しい状況です~。(TT)

 考えてみたらあの3人って、ストーリー設定的には「鳥羽茉理の護衛役」として以外の存在意義が全然ないような気がしますね(笑)。しかもその「護衛」自体、鳥羽茉理の「鳥を操る能力」のためにほとんど不必要なシロモノでしかないですし。
 しかも8巻以降は彼らの出番もホントに少なくなってしまいますし、たまに出てきたかと思えば、下らん社会評論を喚き散らしているか、鳥羽茉理と3流漫才を展開しているかのどちらかぐらいしかやっていませんからね~(>_<)。
 ホントにあの3人って、創竜伝のストーリーの中で、社会評論を語る以外に一体どんな存在意義を持っていると言うのでしょうか?

>P.S.  「長江落日賦」のあとがきで、田中芳樹氏はNHK人形「三国志」に対し、劉備=善・曹操=悪という歪んだ歴史観を拡大生産していると述べておられましたが、田中芳樹氏も政治・日本人・企業・国家・思想etc…を一面的なとらえ方で断罪(しかも現実社会をフィクション小説の中で!これについて恵の周囲で好意的な解釈をしている人はいません。よくて黙認、ですネ)しておられる点では、NHK人形「三国志」と大差ないと思います。創竜伝の敵役たちも人形「三国志」の敵役である曹操なみにどぎついとは、書いていてご自分で気づかないのでしょうか?もし勧善懲悪モノとして創竜伝が弁護できるなら、まったく同じ論法でNHK人形「三国志」も弁護できちゃいますよね?よく指摘される通り、創竜伝においての田中芳樹氏はご自分自身に対する相対的な視点が欠けていると感じます。竜堂兄弟=善・政治家(官僚・企業・国家…その他もろもろ)=悪という単純な図式化って、本人が一番嘆いてたんじゃありませでしったけ?

 上記の「長江落日賦のあとがき」については、リニューアルされたザ・ベストの「田中芳樹の中国認識7」をお読みください。

board3 - No.90

創竜伝は南総里見八犬伝のでき損ないだ。

投稿者:蛭野晏曇
2000年11月15日(水) 07時23分

私が創竜伝と南総里見八犬伝の類似に気付いたのは最近のことです。そのきっかけは岩波書店の南総里見八犬伝(小池籐五郎校訂)の冒頭の解説を読んだことに始まります。昭和12年1月に書かれた解説は著作権も消失していることですから後ほど大量に引用しますが、東漸のことながら戦前の価値を至上とし、その上で馬琴を賞賛しています。この解説の「明治維新」を「共産主義革命」に言い換え、八犬伝を創竜伝と言い換え、価値観を「忠義」から「朝日的戦後似非民主主義」、馬琴を田中芳樹に換えるとそのまま読めてしまったのです。類似点の指摘は八犬伝の解説の文章に触れながらいたします。

1,馬琴は博覧強記、精力絶倫、学は和漢古今に渉り、戯作者として当時の知識階級から尊敬されていた。(中略)支那小説に通じ漢籍に明るい故に、支那小説の趣向をしばしば取入れ、なかんずく「忠義水滸伝」は「里見八犬伝」の骨子をなし、「三国志」、「戦国策」などにも拠るところがある。

これはまぁ、語るまでもありません。田中芳樹の創竜伝が中国の小説や伝説を引用しまくっているのは誰でもしっています。

2,彼は戯作の根本に勧善懲悪の教育的な重大意義を認めていた。(中略)作品の構成には因果の運行を骨とし、儒教倫理と武士道を肉とし、微に入り細を極めた趣向によって幾多の起伏を作り、義理人情の葛藤、演劇の色彩など、文章のしゅう豪流麗と相俟って目も綾なる心地がせられる。

田中芳樹は小説の根本に左翼的勧善懲悪の教育的な重大意義を認めていた。作品の構成はまるでなっていないが、戦後民主主義と左翼的価値観でごまかし、行き当たりばったりの趣向によって幾多の起伏を無理に作り、葛藤のなさ、ビジュアル的表現など、文章の拙さと相俟って少年、少女漫画でも読んでいる心地がする。

3,八犬士は仁、義、礼、智、忠、信、孝、悌の八徳の各々一と、武士道の神髄を具体化した理想の人物であるが、これに対照せしめて悪漢、毒婦を描き、印象を鮮明にする。

四兄弟は傲慢、毒舌、貪婪、偏狭の四悪徳の各々一と、朝日的戦後似非民主主義を具体化した理想の人物であるが、これに対照せしめて資本家、帝国主義者を描き、印象を鮮明にする。

4,馬琴に勤王思想の有無は別としても、その結果から見る時には、忠孝の大道を厳守する犬士を描き、仁者の政治を述べて時の民衆の大喝采を博している。これが明治維新の大業に、間接的に貢献するところが有ることを私は認め、馬琴の教化的側面に別個の注意を払うべきであると思う。(中略)昭和12年1月

田中芳樹に共産主義思想の有無は別としても、その結果から見る時には、左翼的価値観を頑迷墨守する竜王を描き、ありえない理想の政治を述べて時の民衆の大喝采を博している。これが共産主義革命の大業に、間接的に貢献するところが有ることを私は認め、田中芳樹の教化的側面に別個の注意を払うべきであると思う。革命暦元年ブリューメル月

まとめていうなら建て前としての正義、学校で教えられ、政府が指導している正義、同時に政府が現実に即してまま破り、賢い民衆も信じていない正義を無理に超人に守らせて現実主義者を架空の世界でいたぶるという点で両者に共通があると思われます。しかし、馬琴が盲目になった後も完成のため努力したのに対し、田中先生のなんとふがいないことよ。また作品自体の質も、ねぇ。

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