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Windows7の世界累計販売数6億本突破

Microsoftが販売するOS「Windows7」の累計販売数が6億本を超えたことが明らかになりました。
また、Windows7の世界シェアも着々と拡大中のようで↓

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1206/07/news027.html
>  米Microsoftは6月6日(現地時間)、台湾で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2012」の基調講演で、「Windows 7」の累計販売数が6億本を超えたと発表した。
>
>  Windows 7は2009年9月に発売された。同社は1月の業績発表時にはWindows 7が累計で5億2500万本売れたと発表している。
>
>  アイルランドのアクセス解析サービス企業StatCounterによると、
Windows 7は2012年4月末の世界のOSシェアランキングでトップ(シェアは47.58%)だった。同月のWindows XPのシェアは31.79%、Windows Vistaは8.92%だった。
>
>  MicrosoftのOEM担当副社長を務めるスティーブン・グッゲンハイマー氏は、Windows 7は次期OS「Windows 8」に移行するための最善の道であるとし、最近発表した「Windows 8 優待購入プログラム」について触れた。
>
>  この基調講演でMicrosoftは、OEMメーカーによるWindows 8搭載機を紹介した他、組み込み向け次世代OS「Windows Embedded Standard 8」が第2CTP(コミュニティーテクノロジープレビュー)段階になったことも発表した。

しかしこの期に及んでも、Windows Vistaの世界シェアは悲惨な惨状を呈していますね。
衰退しつつあるWindowsXPのさらに3分の1以下って……。
いかにWindows Vistaが世界的に受け入れられなかったかが良く分かる数値と言わざるをえませんね(T_T)。

そのWindows Vistaが取って代われず、長年王者として地位を維持し続けてきたWindowsXPも、XPモードの互換性を兼ね備えたWindows7に少しずつ駆逐されていっている様相が明らかになっています。
WindowsXPもいよいよ年貢の納め時を迎えつつありますが、完全な入れ替えにはあと数年は必要でしょうか。
個人単位でさえ、OSの入れ替えはパソコンの買い替えとセットで行うのが常なのですし、実際、古いパソコンだとスペック的に新OSが動かないという問題もありますからねぇ。
ましてや、これが企業単位ともなれば、パソコン同士のデータのやり取りやソフトの互換性の問題もありますから、そうそう簡単には入れ替えも行えないわけで。
WindowsXPもサポート期限が迫ってきていますから、下手に維持し続けても否応なく入れ替えを余儀なくされることになるのですが、Microsoft社はともかく、WindowsXPの個人ユーザーや企業にとっては頭の痛い話でしょうね。

田中芳樹&垣野内成美の「USTREAM」トークライブ感想

2012年6月5日19時より「USTREAM」で配信された、田中芳樹&垣野内成美トークライブを観賞してみました。
全体的な感想としては「とりあえずは無難に終わらせたなぁ」という感じですかね。
視聴者から募集し採用されていた質問の内容も当たり障りの無いものならば、田中芳樹の遅筆の言い訳も相変わらずなシロモノでしたし。

トークライブの構成内容は、大雑把にまとめてみると、

薬師寺シリーズ9巻「魔境の女王陛下」の簡単な内容紹介

薬師寺シリーズの変遷や雑談

コミック版薬師寺シリーズの今後の予定

著名人からの応援メッセージの紹介

泉田準一郎の恋愛感?についての話

読者から寄せられた質問の公表

田中芳樹&垣野内成美それぞれの今後の仕事の予定について

とまあこんな流れで進行していました。
田中芳樹の発言によれば、元々「魔境の女王陛下」は奥多摩を舞台にしたミステリーにしようとしていたところ、そう考えた頃に自分の構想と全く同じ舞台のミステリー作品が続々と出てきたため、急遽構想をやり直すことにしたのだとか。
なるほど、去年のニコファーレ会談の際に「四章を執筆中」と公言していながら、年末には「一章をお渡しした」と執筆状況がやたら後退していた理由はそれだったというわけですね。
わざわざ書き直しているのであれば、執筆状況が後退するのも当然というわけで。
しかし薬師寺シリーズって、「そもそもミステリーなのか?」という根本的な疑問がまずあるのではないかと思うのですけどねぇ(苦笑)。
作風も、どちらかと言えばホラーアクションコメディ的なノリに近いですし。
確かに薬師寺シリーズが作られる発端となったのはミステリー作品でしたが、薬師寺シリーズのミステリー志向は、1巻「魔天楼」の時点で早々に頓挫していたはずでしょうに。
オカルトに依存している時点で既にミステリーではありませんし、下手にその構図を否定しようとしても、それは作品の世界観に多大な混乱をもたらすだけでしかありません。
この期に及んでまだ薬師寺シリーズのミステリー志向を諦めていなかったのかと、この点はむしろ驚かざるをえませんでしたよ、私は。
巷のミステリー作品と薬師寺シリーズは、どうやってもジャンル的にカブりようがないと思うのですけどねぇ。

あと、読者からの質問コーナーでは、以下のような質問が行われていました。

1.薬師寺シリーズが実写映像化されるとしたら、御二人は誰をキャスティングされますか?
2.歴史上の人物で薬師寺涼子と戦わせてみたい人はいますか?
3.田中芳樹が子供の頃に読んで面白かった本にはどのようなものがありますか? また、オススメの本はありますか?
4.実際に仕事をしてみて、(田中芳樹と垣野内成美の)御二人はそれぞれどのような印象だったか教えてください。

「1」はどう見ても田中芳樹向きの質問ではなく、「2」は質問の意図からして全く意味不明、「3」と「4」もこれまでに刊行された著書にある対談やインタビューなどに既に答えがありそうなシロモノでしかないのですが。
正直、もう少し質問を選ぶべきだったのではないかとは思わずにいられませんでしたね。
そりゃ、「○○の新刊刊行はいつですか?」だの「薬師寺シリーズはスレイヤーズと極楽大作戦のパクリなのですか?」だのといった質問が来ても、田中芳樹的に回答のしようなどないであろうことは分かるのですが(苦笑)。

ただ、薬師寺シリーズの実写映像化については、昨今の映画作品の傾向を見ると意外に可能性があるのでないかとも考えられてしまいますね。
現代日本が舞台な上に警察を前面に出す作品は最近少なくないのでその手の実績も生かせるでしょうし、オカルト部分をCGで再現でもすれば、それほど無理な企画であるようにも見えませんし。
もちろん、昨今の映画化作品と違って原作はとんでもなくクソなのですから、可能な限り原作の設定を改変しまくらないと、せっかくの実写版も余裕でコケるのは最初から全く疑いようもないのですけど(爆)。

薬師寺シリーズの新刊は、地方の情報伝達格差の問題から私が手に入れることになるのはもう少し先のことになりそうですが、果たして一体どんな「ゴミ」な出来になっているのやら(苦笑)。

本日、田中芳樹&垣野内成美トークライブ開催予定

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薬師寺シリーズ9巻「魔境の女王陛下」の表紙が公開されていますね。
いよいよ発売間近のようで↓

http://a-hiro.cocolog-nifty.com/diary/2012/06/post-b94d.html
>  昨日、講談社の編集さんが事務所にいらっしゃいました。
>  田中さんの新刊『薬師寺涼子の怪奇事件簿 魔境の女王陛下』の見本を届けてくださったのです。
>  じつに
四年半ぶりのお涼さんの新作です。
>
>  写真で、本の両側に置かれているのは、講談社さんが作ってくださった書店さん向けのPOP。ことに右側にあるA4版のモノは、絵が大きく使ってあることもあり、けっこうな迫力です。
>  
『薬師寺涼子の怪奇事件簿 魔境の女王陛下』は、早い書店さんは6月6日に店頭に並ぶのでは、ということ。
>  どうぞよろしくお願いいたします。

たかだかストレス解消ごときに一体何年つぎ込んでいるんだ、と一読者としては言いたいところではあるのですけどね(苦笑)。
公開された表紙を見る限りでは、シベリアが舞台?みたいな情報が載っているみたいですが、どんな形で出てくるのですかねぇ。
これまでの田中作品の傾向を鑑みると、「舞台そのものは日本だが、悪役だか味方だかの術か何かで数万年前のシベリアに飛ばされる」的な展開もありそうですし。
まあ薬師寺シリーズの舞台がどこだろうと、余計な政治評論と「オカルトを否定しながらオカルトに依存する」という図式と「反権力を気取ってブーメラン発言を乱発している権力亡者な女性」という描写の数々がある限り、出てくる新刊が全て駄作になることは最初から約束されているようなものなのですが(爆)。
熊本はいつものごとく3~4日ほど遅れることになりそうですが、個人的にはこれからどんな形で叩き潰すことになるのか、今から楽しみでなりませんね(笑)。

ところで、本日2012年6月5日19:00より、「USTREAM」にて田中芳樹と垣野内成美のトークライブが行われます。
それに伴い、このトークライブで両者に対する質問をTwitter上(とメール)にて募集するという企画が、講談社主催で進行されていました。
質問受付は2012年6月5日0時までとなっており既に終了しているのですが、私もささやかながら田中芳樹に対する質問を作成し送ってみることにしました。
その内容は、以下のようなものとなります↓

https://twitter.com/tanautsunet/statuses/209644961744957441
@kodansha_novels 【田中芳樹に対する質問1】薬師寺涼子や泉田準一郎は今時ネットを全く使いこなせていないようなのですが、今時の20代~30代では極めて珍しい人種に属するのではないかと思います。何故彼らはネットをマトモに使いこなして情報収集等に利用しないのでしょうか?

https://twitter.com/tanautsunet/statuses/209645011501977601
@kodansha_novels 【田中芳樹に対する質問2】数年前、銀河英雄伝説がパチンコ・パチスロに進出するという「事件」がありましたが、「パチンコは警察利権の温床である」と創竜伝の作中に記載していた人のやることだとは思えません。何故パチンコに銀英伝を売り飛ばしたのでしょうか?

https://twitter.com/tanautsunet/statuses/209645062387281920
@kodansha_novels 【田中芳樹に対する質問3】銀河英雄伝説の外伝は6巻完結との公約をかつて行っていたと思うのですが、作者本人が「もう書けない」と述べていたとの非公式な情報が「らいとすたっふ」社長氏のツイートにて発表されています。それは本当に事実なのでしょうか?

「○○の新刊刊行はいつですか?」などという質問はありきたり過ぎる上に、そんなものは「らいとすたっふ」ブログや社長氏のTwitter公式アカウントなどを逐一チェックしていれば分かる程度のことでしかないので、少し捻った質問を考えてみたわけなのですが。
まあ正直、質問が採用される可能性は非常に低いとは思うのですが、まあ意見表明をすること自体に意義がある、ということで(^_^;;)。
「USTREAM」で生中継される田中芳樹&垣野内成美トークライブは、急な用事が入らない限りは私も観賞する予定です。

映画「外事警察 その男に騙されるな」感想

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映画「外事警察 その男に騙されるな」観に行ってきました。
麻生幾の同名小説を原作とする、あまり知られていない日本の警視庁公安部外事課(通称「外事警察」)にスポットを当てたサスペンス作品。
今作は2009年にNHKで放映された人気ドラマシリーズの続編となる作品ですが、作品自体は単独でも問題なく観賞できる仕様になっております。
ただ、主人公を取り巻く人間関係が少しばかり複雑なので、その辺りのことについてまで網羅したい方は、NHKドラマ版を事前に復習しておいた方が良いかもしれません。
ちなみに、私はドラマ版未視聴で今作に臨んでいます(^^;;)。

物語は、血まみれの白い服を纏い、右手に1枚の古びた写真を持つ女性が、クルマが1台も走っていない自動車道路?の大橋で倒れこみ、警察に保護されるところから始まります。
警察官が韓国語をしゃべり、女性が日本語で「韓国語は理解できない」と応対していることから、今いる国とそれぞれの立場が判明します。
この描写は実は物語終盤の展開に繋がるものであり、この場面自体はすぐに他の場面に切り替わることとなります。

次の場面は韓国の国境線。
韓国政府は北朝鮮を国家として承認していないため、韓国の公式見解による「韓国の国境線」というと実は中国と北朝鮮の国境線がそれに該当することになるのですが、今作の場合はどう見ても北朝鮮と接する38度線のことでしょうね。
作中では「北朝鮮」とは明示されず、「あの国」「朝鮮半島」という曖昧な表現に終始していますが。
その国境線にて、「あの国」から濃縮ウランを獲得してきた工作員らしき男の存在と、その男を待ちかまえつつ、取引をしようとする男を殺して濃縮ウランと共にその場を立ち去る大物らしき人物が描写されます。
同じ頃、東日本大震災で混乱する日本の東北地方にある陸奥大学で、核爆弾の小型化を可能とするレーザー起爆装置に関するハードディスクが盗まれるという事件が発生。
日本と「朝鮮半島」で起こった2つの事件に関連性があると判断した、「日本のCIA」と呼ばれる警視庁公安部外事課は、今作というよりドラマ版からの主人公であり「公安の魔物」と恐れられた住本健司に調査を命じることになります。
住本はまず、元在日二世で「朝鮮半島」に渡航して核開発に携り、現在は韓国に亡命していたらしい徐昌義を確保し、最高水準の医療と警備体制をつけて日本の施設に移送します。
次に彼は、震災に乗じて日本国内で蠢いている工作員の洗い出しに着手。
その結果、元韓国人で日本人女性と結婚し日本国籍を取得して「奥田交易」という企業を営んでいる金正秀(日本名:奥田正秀)という人物が浮上します。
そこで住本は、金正秀と結婚している日本人女性の奥田果織に目をつけ、彼女を「協力者」として利用することを考えるのでした。
部下である松沢陽菜を使って奥田果織に接触し、とあるアパート?の一室に誘い込んだ住本は、説得と脅しの話術を巧みに駆使することで、奥田果織に夫のことを探らせる「協力者」に仕立て上げることに成功するのですが……。

映画「外事警察 その男に騙されるな」では、主人公・住本健司の性格設定がなかなかに複雑な様相を呈していますね。
一見すると穏やかなイメージがあり、人の心の痛みが理解できる優しい人物像を思い描きがちなのですが、要所要所では脅しや騙しの手練手管を躊躇なく駆使して手段を選ばず目的を達成する一面も併せ持っています。
妙に誠実そうな対応をしたかと思えば、自分の命令を有無をも言わさず実行させるような一面も見せたりしていますし。
作中でも色々な「顔」をその時々に応じて使い分けている感があり、その正確な人物像を特定するのが非常に難しいですね。
その辺りが「公安の魔物」という異名を冠されている部分でもあるのでしょう。
この異名にふさわしい「魔物」ぶりが今作で最大限に発揮されたのは、物語の終盤で韓国に潜んでいるテロリストグループが殲滅された後、小型核爆弾を製造した徐昌義と対峙した場面ですね。
徐昌義には、かつて「朝鮮半島」へと渡った際、日本に妻子を残しており、妻は自殺、娘は消息を絶って「死亡判定」が出ている状態でした。
しかし住本は、娘が韓国人に誘拐されて娘を取り戻すべく必死になっている奥田果織に対し、奥田果織こそが徐昌義の娘であるとDNA判定による親子証明書で証明してのけ、さらには「金正秀も彼女の正体を知っていて、徐昌義に対する人質として偽装結婚をしていた」などという非常に説得力のある論法まで提示することで、徐昌義と奥田果織の「親子対決」を現出させていました。
ところが物語のラストでは、住本が提示していた親子証明書は全くの偽物であり、「否定」の判定が下っていた本物の証明書が焼き捨てられるシーンが描写されていたのです。
しかも、住本はその場にカネを置いていくのですが、それを受け取ったのが何と奥田果織の娘を誘拐した韓国人だったというオチ。
奥田果織が「あの人と私が親子って、実は嘘でしょ?」と発言してあのシーンが出てくるまで、観客の多くが「住本が言っていることは事実である」「住本は奥田果織とその娘のことを本気で案じている」と考えていたのではないでしょうか?
かくいう私自身、これにはすっかり騙されたクチでしたし(^^;;)。
この辺りは、キャラクターの演技でも演出面でも「見せ方」が本当に上手い、と感心せざるをえなかったですね。

ただ、奥田果織が住本の策謀に気づいていたことを考えると、もう一方の当事者である徐昌義もまた同じく「住本の騙し」であると直感していた可能性は極めて濃厚ですね。
あの老人、物語の中盤頃でも住本の「公安が人を騙す目」に気づいていましたし、「娘の所在が分かった」という嘘自体もあの時点で二度目でしたからねぇ。
それでもあえてあの老人が住本と奥田果織を相手にしていたのは、「核爆弾起爆を止めることはできない」という勝者の余裕もあったのでしょうが、死んだ妻と行方不明の娘に対する懺悔的なものでも告白する意図があったのではないでしょうか?
既に末期ガンなり核爆弾起爆なり、あるいは今現在の対面相手に殺されるなりで自分の死も確定していたわけですし、死ぬ前の余興としてあえて住本の策に乗って長々と会話を交わしていた、というのがあの老人の考えだったのではないかと。
そして、結局核爆弾起爆の解除パスワードを明かすことなく自殺することで、自身の最後の矜持だけは守り抜いてみせたのでしょう。
そう考えると、あの場に居合わせた三者全てが桁外れの傑物だったと言わざるをえないところですね。
まあ、徐昌義が実際にどんなことを考えていたのかは、当の本人にしか分からないことではあるのですが。

「日本のCIA」こと警視庁公安部外事課というのは、これまでロクにスポットが当てられてこなかった部署ではありますが、こういう作品を観ると「公安というのも色々言われているけど、やはり【必要悪】ではあるよなぁ」とは思わずにいられませんね。
実際、彼らが水際で日本におけるテロ行為を阻止&抑止しているという側面は当然あるのですし。
もちろん、「毒をもって毒を制す」的な一面もありますし、その毒が悪い方向に作用しないよう注意・監視する必要も当然ありますが、単純に「絶対悪」として全否定するのもまた違うでしょう。
公安の仕事の実態にスポットを当てすぎるのもまた良くない副作用があるのでしょうが、たまにはこういう作品で公安の実態と素顔を「理解する」というのも必要なのではないかと。
公安に対する批判の中には、「何のためにあるのか分からないから不気味である、だから排除すべき」などという「無知から来る自己防衛」的な心理も間違いなく存在するのですから。

人間同士による謀略・駆け引き・騙し合いといったサスペンス物が好きという方には、今作はイチオシの映画なのではないかと思います。

映画「ファイナル・ジャッジメント」感想

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映画「ファイナル・ジャッジメント」観に行ってきました。
宗教団体である「幸福の科学」の大川隆法が製作総指揮を手掛ける、近未来の日本を舞台に繰り広げられる近未来予言?作品。
元々「幸福の科学」が主催しているということもあり、「宗教的な要素が色濃い映画なのだろう」とある程度構えて観賞してはいましたが、まさかこれほどのものとは……。

1996年。
どう見ても中国がモデルとしか思えないオウラン国によって併合された旧南アジア共和国(現在はオウラン国南アジア自治区)で、父親・母親・娘で構成される1組3人の家族が宗教的な挨拶と共に一家団欒の食事を始めようとしていました。
そこへ、お約束のようにドアを蹴り破って集団で押し入ってくるオウラン国の人民軍兵士達。
オウラン国では宗教活動が全面的に禁止されており、それに反した者は国家反逆罪として処刑されることになっていました。
家に押し入った人民軍の長らしき人物は、家にいた幼女に祈りの言葉をしゃべらせると、幼女を自分で連れて行き、父親と母親を部下に連行させるのでした。

時もところも変わった2009年の日本。
元商社マンとしてオウラン国に赴任した際、オウラン国の軍事力膨張と勢力伸張に危機感を覚えた今作の主人公である鷲尾正悟(わしおしょうご)は、友人の中岸憲三(なかぎしけんぞう)と共に未来維新党を結成し、当時行われた衆議院総選挙に立候補し日本の危機を訴えました。
ところが選挙では、選挙カーで演説する鷲尾正悟に耳を傾ける者はほとんどおらず、敗色濃厚な気配が漂います。
誰も聞いていない中で演説を続けることに空しさを覚えずにいられなかった鷲尾正悟がふと空を見上げた時、何故か空から金色の羽が舞い降りてきます。
しかし、その金色の羽は鷲尾正悟にしか見えないものだったらしく、呆然としていると勘違いされた中岸憲三の注意で我に返った鷲尾正悟は、再び誰も聞いていない選挙演説に戻っていくのでした。
しかし、そんな鷲尾正悟の選挙活動に感動したひとりの女性が、鷲尾正悟の選挙スタッフに協力を申し出てきました。
彼女の名はリンといい、鷲尾正悟が声を大にして脅威を主張するオウラン国の人間でした。
彼女はそのまま、鷲尾正悟の選挙スタッフの一員に加わることとなります。
しかし、そんな努力の甲斐もなく、その夜の選挙速報では鷲尾正悟の落選があっさりと確定してしまったのでした。
ちなみに選挙で勝利したのは、これまたあからさまに民主党がモデルであることが分かる民友党という名の政党です。
作中で放送されていたTVニュースのテロップにも、「政権交代」という文字がデカデカと書かれていましたし(苦笑)。
選挙後の民友党が、憲法9条を掲げて軍備撤廃・日米安保破棄を唱え聴衆から拍手喝采を受けていたり、オウラン国に沖縄の領土宣言をされて「遺憾の意」を表明しまくったりしている描写などは、もう現実に対する皮肉であるようにしか思えないところが何とも……。
一方、選挙で落選した鷲尾正悟は、選挙戦の際に出会ったリンと親しい関係となり、2人で新田神社の祭りでデートに興じたりするのでした。

それからさらに数年後。
いつもの平和な東京渋谷に、突如として大量の軍用機とヘリが現れ飛び交う光景が多くの人に目撃されます。
多くの人々が呆然とそれを見守る中、やがてTVにひとりの人物が映し出されます。
その人物はラオ・ポルトと名乗り、オウラン国が日本を占領し、オウラン国極東省としてオウラン国の支配下に入ったことを高らかに告げるのでした。
口ではオウラン国人民としての共存を主張しつつ、日本文化の完全破壊に勤しんだり、夜間外出禁止令を発動したりして圧政を布くオウラン国。
そんな中、鷲尾正悟は、オウラン国によって弾圧された各種の宗教団体の信者達を匿うレジスタンス地下組織「ROLE(Religious Organization for Liberty of the Earth、ロール)」という組織の存在を親友達から聞き、組織と合流することとなるのですが……。

映画「ファイナル・ジャッジメント」は、物語が進めば進むほどにツッコミどころがどんどん増えていく構成ですね。
特に物語後半などは、描写が切り替わる毎にいちいちツッコミを入れなければならないほどの超展開だらけでしたし。
一番大きなツッコミどころは、一般人に情け容赦なく殴る蹴るの暴行を働きまくる悪逆非道な集団として描かれているオウラン国人民軍が、作中では何故かロクに発砲する描写がないことにあるでしょうか。
オウラン国人民軍は必ずと言って良いほど銃を携帯しているのに、作中ではもっぱら殴打用の武器として使用される傾向の方が圧倒的に多く、銃を発砲すること自体がほとんどありませんでした。
映画全体で見ても、敵味方問わず銃から発射された銃弾の総数は50発にも到達していないのではないでしょうか?
主人公が乗車するクルマとの間で繰り広げられたカーチェイスの場面でも、別にオウラン国の要人が乗っているわけでもないクルマに対してすら、オウラン国人民軍はせいぜい2~3発発砲した程度でしかありませんでしたし。
さらには、物語のラストで主人公が選挙カーの上に立ってほとんど無防備の状態で演説を始めた際にも、オウラン国人民軍はただの1発も銃弾を発射することすらなく、バカ正直に主人公の演説に聞き入っているありさまでした。
銃の発砲自体が法的な制約からほとんど行えない状態にある日本の警察や自衛隊などではあるまいし、オウラン国人民軍が発砲を躊躇しなければならない理由などどこにもないはずなのですけどね。
占領国の住民が集まっている衆人環視の中で、無抵抗な人間に対しこれ見よがしに集団リンチを繰り広げて平然としているような軍隊が、一般人どころかレジスタンスの類に対してすら発砲を自重しているというのは大きな矛盾なのではないかと思うのですが。
ラストの演説シーンなんて、人民軍兵士の1人が、主人公にただ1発銃を発砲しただけで、反乱分子の要を完全に潰すことができたはずなのですけどねぇ。

また、物語中盤で主人公が瞑想し、悪魔との戦いを経て悟りを開く部分でも、多少どころではない違和感を覚えずにはいられませんでした。
瞑想の最中、悪魔は主人公の父親で故人となっている鷲尾哲山(わしおてつざん)に化け、主人公に宗教の無意味さと「争いを続ける人間のサガ」を説くのですが、主人公は「本当の父親ならば絶対に言わないであろう言動」から悪魔の正体を見破り反撃に転じています。
それは良いのですが、実はこの場面で主人公は、悪魔の主張について何ら反論を提示することすらなく、ただオカルティックな攻撃で悪魔を撃退しているだけでしかないのです。
悪魔の主張はこれこれこういう形で間違っている、宗教にはこれだけの偉大な可能性があるんだといった反論を展開して悪魔を追い詰める、という形では全くないんですよね。
作中のような展開では、悪魔の正論に正面切って反論できなかった主人公が、論点を逸らして悪魔を力づくかつ物理的に撃退しただけのようにしか見えません。
あの場面で本当に撃退すべきだったのは、「悪魔の存在」それ自体ではなく「悪魔の主張」の方だったはずなのに。
あんなやり方で「悟りを開いた」「神と一体化して奇跡が行使できるようになった」などと言われても、それって軍事力にものを言わせて周辺諸国への侵略を繰り広げるオウラン国のやり方と何も変わらないのでは、としか評しようがないところなのですけどね。

まあ作中では、その悪魔に対する反論部分に相当するものが全くないというわけではなく、作品的には物語のラストで繰り広げられる主人公の街頭演説こそがそれに当たると言いたいところなのでしょう。
しかしあの演説って、「人を憎むのは止め、自分の行いを反省しましょう」などという、あまりにも素朴過ぎるが故に政治的には現実離れした理想論を唱えているだけでしかなく、悪魔の現実に裏打ちされた主義主張には到底対抗しえるものなどではないんですよね。
あんな程度の理想論で世界が変わるのであれば、とっくの昔に世界から争いなど無くなっているでしょうに。
日本国内限定で通用するのか否かすらも怪しいレベルの個人的道徳観程度の演説を披露するだけで「世界が変わる」「オウラン国の独裁体制が崩壊する」などという世界的な変革が起こしえるなど、それこそ3流カルト宗教の妄言レベルなシロモノでしかないのですが。
オウラン国のあまりにも手緩い対応と併せ、露骨過ぎるまでの超御都合主義以外の何物にも見えはしませんでしたね、この部分は。

この映画、特にラスト30分はトンデモ描写のオンパレードで、いちいちツッコミを入れたり笑いを堪えたりしながら観る羽目になりましたよ、私は。
宗教映画であることを差し引いて考えてさえ、あまりにも御都合主義に満ち溢れ過ぎていて、普通に観賞して素直に楽しむなど不可能でしたし。
同じ宗教観を前面に出した映画でも、「ザ・ウォーカー」「ヒアアフター」などは普通に楽しめましたし、共感できる部分もあったのですけどねぇ。
まあ「ツリー・オブ・ライフ」などのように、前衛芸術ばかり前面に出しまくって何を主張したいのかすらも分からないような宗教映画よりはまだマシではあるのですが、最下級クラスの作品と比較しても不毛なだけですからねぇ(爆)。
よほどに宗教が大好きという人以外は、作中で展開されるトンデモ描写の数々を「笑いのネタ」として割り切って楽しめるという人くらいにしかオススメのしようがないですね、今作は。

映画「君への誓い」感想

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映画「君への誓い」観に行ってきました。
実在する1組の夫婦の実話を元にした恋愛ドラマ作品。
今作は劇場公開日がちょうど1日のファーストディだったこともあり、金曜日レイトショーでの観賞となりました。

物語の舞台はアメリカ・イリノイ州の大都市シカゴ。
そのシカゴで大雪が降ったある日、一組の仲睦ましい夫婦がクルマに乗り、帰宅の途につこうとしていました。
今作の主人公でもある夫は、録音スタジオを経営しているレオ・コリンズ。
その妻は、個人のアトリエを持つ彫刻家のペイジ・コリンズ。
とある交差点でストップしたクルマの中で、2人は「子供を授かりたい」という妻の要望からシートベルトを外しカーセックスに及ぼうとするのですが、そこへ、雪のためにブレーキが利かずほとんど全速力状態でスリップしてきたトラックが後方から追突してきます。
トラックによって押し出されたクルマは、そのまま前方にある電柱だか街灯だかに激突してしまい大破。
しかも運の悪いことに、一足先にシートベルトを外していた妻ペイジが、トラックと電柱OR街灯の衝突によるショックでフロントガラスを突き破って外に放り出されてしまい、頭を強打してしまうのでした。

2人はそのまま病院へと運ばれ、やがてペイジに比べればまだ軽傷だった夫レオが先に意識を取り戻します。
ここからペイジが意識を取り戻すまでは、レオの回想という形で、レオとペイジ2人の馴れ初めから結婚までのエピソードが語られることとなります。
それによれば、2人が最初に出会ったのは4年前とのこと。
その他、シカゴのミレニアム・パークで2人がキスをしたり、施設?の無断使用で親友達と結婚式モドキなことをして警備員?に追いかけられたりといった光景が走馬灯のごとく思い返されていきます。
ちなみに、ミレニアム・パークで主人公カップルがキスを交わすという描写は、映画「ミッション:8ミニッツ」のラストにも全く同じものがあったのですが、シカゴのミレニアム・パークってそういう名所として評判な場所だったりするのでしょうかね?
さて、そんな回想が進んでいくうちに、夫よりも重傷だった妻の方も意識を取り戻す時がやってきました。
ペイジの意識が戻ったことに喜ぶレオでしたが、その喜びはすぐに雲散霧消してしまいました。
何とペイジは、夫であるはずのレオのことを「自分の担当医」と認識しており、その存在自体を完全に忘れ去っていることが判明してしまったのです。
ペインの本当の担当医に「普段通りの夫婦生活を営むことが、記憶を取り戻す可能性が最も高い最善の方法」との対処療法を聞いたレオは、ペイジの記憶を取り戻すべく奔走することとなります。
しかし、ペイジが記憶を無くしたことを聞きつけたペイジの家族や元婚約者などが現れたことで、レオとペイジの関係はギクシャクすることとなってしまい……。

映画「君への誓い」の大きな特徴は、ある人物が記憶を無くしたことによって利益を得る者もいる、という事象が描かれている点ですね。
冒頭の交通事故でペイジは、事故から遡ること4~5年ほど前からの記憶が完全に欠落していました。
その中には夫であるレオとの出会いから始まる一連の記憶全てが含まれていたことはもちろんなのですが、彼女は過去に自分の家族や元婚約者との間でトラブルが発生していた過去があり、その記憶も完全に消えて無くなっていたのでした。
そのため、元々ペイジとヨリを戻したがっていた家族と婚約者は、ペイジの記憶喪失を逆に千載一遇の好機と見做し、ペイジに対し干渉を始めてきたのです。
またペイジにしてみれば、出会った記憶すらも消し飛んでしまった夫のレオは全く見知らぬ人間でしかなく、逆にトラブルの記憶が無くなっている家族や元婚約者は「気心も知れ頼れる人々」として映っています。
その家族や元婚約者にしてみれば、現行のペイジの夫であるレオの存在はむしろ邪魔な存在であり、とにかくレオからペイジを引き離そうとすら画策し始めるようになります。
レオ側の家族は既に死んでいることもあり、ペイジの記憶を取り戻そうとするレオは孤軍奮闘を余儀なくされてしまうわけですね。
特定の人物の記憶喪失が、別の人間にとっては僥倖だったりすることもあるのだなぁ、とこの辺の構図は結構興味深く見ていたところでもありました。
トラブルの記憶が片方の当事者から消えてしまえばやり直しが効く、というのは確かに一面の真実ではあるのですから。

物語後半で判明するのですが、ペイジが自分の家族と決別した最大の理由は、ペイジの父親であるビル・ソーントンの不倫でした。
しかも父親の不倫相手は、よりによってペイジのかつての親友であった女性だったのです。
そりゃペイジが激怒して家を飛び出すのも、当然と言えば当然の話でしょう。
そんな過去がありながら、ペイジの父親ビルは、物語中盤で行われたペイジの姉グウェン・ソーントンの結婚式の席上で、レオに対して「ペイジは自分達が引き取るから離婚しろ」などと話していたりするんですよね。
彼および家族のペイジに対する愛情が相当なものであったことを考えても、ペイジの記憶喪失に便乗したこの厚顔無恥ぶりはなかなかにスバラシイものがありました(苦笑)。
言われたレオの方も、記憶を失う前のペイジから事の顛末を聞いて全てを知っていたのですから、さすがに父親に対して殺意のひとつくらい沸いたのではないですかねぇ。
実際、あの場でもレオは父親のことを「卑怯者」「臆病者」と罵っていたりしますし。
一方、ペイジと家族の関係を充分に知っていたはずのレオがそのことをペイジに告げなかったのは、ペイジに家族を二度も捨てさせたくなかったからなのだそうで、なおのこと父親の身勝手な態度とは著しく対照的ですね。
自分から離れ家族の元に帰ろうとするペイジを何が何でもレオが繋ぎとめたかったのであれば、最初に家族の問題をペイジに告げれば良かっただけのことだったのですから。
しかもレオがペイジの家族の問題をあえて告げなかったせいで、レオは愛していたはずのペイジとの離婚届に署名する羽目にまでなっていたわけですし。
自分のことを犠牲にしてまでペイジの幸せについて考えるレオのペイジに対する愛情は、確かに本物であったことは疑いの余地がないでしょう。
こういうのって、なかなか出来ることではないですからね。

ペイジの父親の不倫に関しては、記憶を失う前のペイジやレオはもちろんのこと、ペイジの家族は全員がその事実を知っていました。
作中でも、父親の不倫の事実を知ったペイジが母親であるリタ・ソーントンを問い詰めるシーンがあり、母親も一度は離婚を真剣に考えていたことを告白しています。
しかし母親は、自分よりも子供達のことを考え、結果的に離婚を思い止まったのだそうで。
実際、離婚というのは夫婦それぞれにも多大なショックを与えるものですが、子供が受ける心の傷や悪影響はそれ以上のものがあるのですから。
この母親の「強さ」も結構印象に残るものではありましたね。

ただ、ペイジの元婚約者だったジェレミーについては、レオに直接「寝取る」宣言的なことをやらかしてレオに殴られた件を差し引いても、正直「ペイジに振り回されていただけ」なイメージが拭えないところですね。
彼自身は別にペイジに対して害意を働いたわけではなく、ストーリー全体を見ても、ペイジの気まぐれか父親の不倫のトバッチリを受けたことが、ペイジにこっぴどく振られた原因であるとしか読み取りようがありませんでしたし。
物語のラストでも、彼はそれまで付き合っていた恋人と別れてまでペイジとヨリを戻そうとしていたのに、それでもペイジは(レオとの関係が修復しつつあったからとは言え)情け容赦なく決別する始末でしたからねぇ。
ジェレミーも何とも間の悪い人間ではありますが、ペイジにそこまでされなければならない理由がジェレミー本人に何かあったというのでしょうか?
レオも一歩間違えればジェレミーと同じ役回りを演じる羽目になったのではないかと思うと、さすがに少しは同情もせざるをえないところでして(T_T)。

正直、映画としてはあまり一般受けしなさそうな内容の話ではありますが、「昼ドラみたいな人間模様を描いた話が好き」という方には、それなりに観れる作品とは言えるでしょうか。

在日中国大使館の一等書記官にスパイ疑惑浮上

在日中国大使館の一等書記官が日本でスパイ活動を行い、しかもその動向に日本の筒井信隆農水副大臣が深く関わり、農林水産省の国家機密を漏えいした疑惑が持ち上がっています。

http://megalodon.jp/2012-0601-1915-05/www.j-cast.com/2012/05/31134060.html?p=all
>  在日中国大使館の一等書記官(45)が日本でスパイ活動をしていたのではないか、とマスコミを賑わせている。読売新聞が2012年5月29日の朝刊で大々的に報じた。この書記官に筒井信隆農水副大臣が深く関わり、農林水産省の国家機密を漏洩した可能性が出てきた、などとも報じられている。
>  大スキャンダルだけに各紙が大慌てで追いかけたが、
朝日新聞、日本経済新聞などの扱いは急速にしぼみ、5月31日になって、そもそも、書記官のスパイ活動はなかったのではないか、といった報道も出始めた。
(中略)
>  筒井副大臣との関係は、農産物の対中輸出促進事業にからんでいて、3000品目以上の日本産農産物やサプリメントを北京の施設で常時展示することにより対中輸出の推進を図ろうとしており、16年には年間5000億円の輸出額達成を目標にするプロジェクトだと書いている。
>  11年7月に事業主体となる一般社団法人ができたが、書記官はこの事業に深く関わっており、農産物の対中輸出促進事業に関する農林水産省の機密文書が外部に漏れた疑いがある、というのだ。このプロジェクトを推進していたのが筒井副大臣で、書記官が機密文書の内容を把握していた可能性がある、などと書いている。

(中略)
>  こうした一連の事件が事実ならば農水省の大スキャンダルとなるが、読売新聞の一連の報道を継続して大きく後追いする新聞は、産経新聞を除くとあまり見受けられない。そればかりか、実は、書記官のスパイ容疑ですら間違っているのではないか、と匂わせる報道も出始めた。
>  朝日新聞の5月31日付によれば、最初に問題となった書記官の銀行口座は十数口あるが、外交官身分を隠して開設したものは1つだけで、その口座には妻が勤務していた健康食品会社から給与が振り込まれていた。また、書記官が政治家や官僚に接する機会は度々あったが、
>
> 「違法な情報収集を行った形跡は確認されていない」
>
> という捜査関係者のコメントを掲載している。当初、日本企業からの「顧問料」と思われていたお金が妻の「給与」であった可能性がでてきたわけだ。
警察幹部の間ではスパイというより、個人的な蓄財で、単なる不祥事なのではないかといった声も出ていると書いている。

しかしまあ、この一大スキャンダルに対して、何故か報道のトーンを落としていく朝日新聞をはじめとする日本の大手マスコミの対応は相変わらずですね。
朝日や毎日、それに日経新聞などは、昔から失笑レベルの中国礼賛報道をやらかしまくり、現在でもその立場を頑なに堅持していることで有名なマスコミです。
そのようなマスコミが、在日中国大使館の一等書記官のスパイ疑惑に対して「個人の蓄財行為であってスパイではない」などと報じても、説得力も信頼性もまるでないとしか言いようがないのですが。
これが日本の政治家や企業などが相手であれば、どんな些細なことでも鬼の首でも取ったかのごとく騒ぎ立てるはずなのですし(苦笑)。
これまでの態度も相まって、中国を庇うのが目的としか思えないですねぇ、このマスコミの報道スタンスは。

日本が他国から「スパイ天国」と揶揄されるようになって久しいですが、いいかげん、スパイ防止法を制定してその汚名を返上すべき時期に来ているのではないですかね。
この御時世でスパイ防止法に反対しそうなのは、モノホンのスパイとそのシンパくらいなものなのですし。
他の民主主義国家でも、スパイ防止法がない国なんてそうそうあるものではないのですからねぇ。
中韓朝の忠実な下僕と化している感すらある民主党にそんな芸当は不可能なのですし、事件の再発を抑止する観点からも、一刻も早く政権交代を実現してもらいたいところではあるのですが……。

銀英伝外伝舞台「撃墜王編」の出演キャスト一覧

銀英伝舞台版公式サイトが更新され、銀英伝外伝舞台「撃墜王編」の出演キャストが出揃ったみたいですね。

銀英伝舞台版公式サイト
http://www.gineiden.jp/
銀河英雄伝説 撃墜王篇
http://www.gineiden.jp/gekitsui/
撃墜王篇の出演キャスト一覧
http://www.gineiden.jp/gekitsui/cast.html

「撃墜王編」に出演するキャストは総勢23人。
出演者名と過去の配役については以下の通りです↓

中川晃教 =オリビエ・ポプラン
横尾 渉 = ???
二階堂高嗣= ???
中村誠治郎=イワン・コーネフ
大山真志 =サレ・アジズ・シェイクリ
仲原裕之 =ウォーレン・ヒューズ
岩永洋昭 = ???
三上 俊 =フレーゲル男爵(双璧編)
長澤奈央 =ナオミ、ドーラ/レオノラ(双璧編)
桑代貴明 =ユリアン・ミンツ
川隅美慎 =ビクトル・フォン・クラフト
松村泰一郎=シュテファン・ノイマンの少年期(オーベルシュタイン編)
海宝直人 = ???
内藤大希 = ???
ニコラス・エドワーズ=???
高山猛久 =アンスバッハ(銀河帝国編、双璧編)
川合敏之 = ???
佐藤和久 = ???
深澤英之 = ???
藤咲ともみ= ???
内田羽衣 = ???
大澄賢也 =ムライ
天宮 良 =アレックス・キャゼルヌ

赤文字部分は今回の舞台とは関係ない可能性が高い役柄

23名という人数が公演舞台として多いのか少ないのかは今ひとつ分かりませんが、舞台公演に向けての準備は着々と進んでいるようですね。
「撃墜王編」はアムリッツァから外伝2巻の救国軍事会議クーデター前夜までのストーリーのようですが、果たしてどんな内容になるのやら。
あの辺りのストーリーってヤンも結構出番があるので、ヤンも出てきて良さそうなものなのですが、まあ配役の河村隆一の都合的には無理な話なのでしょうね。
河村隆一は、2012年7月27日に地元熊本の崇城大学ホール(熊本市民会館)でコンサートを行う予定であると、熊本ローカルのFMラジオ局でCMしていましたから↓

http://megalodon.jp/2012-0530-2353-58/www.barks.jp/tickets/?id=118887

「撃墜王編」の舞台公演が2012年8月3日~12日であることを考えると、スケジュール的には確実に不可能なわけで。
まあひょっとすると、特定の日を狙ったサプライズ企画的な顔見せくらいはやるかもしれませんが、出番があるとしてもその程度でしょうねぇ。
ヤンなしであの辺りのストーリーを一体どう捌くつもりなのか、少々疑問ではあるのですが。

ひとり乗りの「超小型車」普及の可能性

ファイル 642-1.jpg

現行の軽自動車よりもさらに小さい、ひとり~2人乗り用の「超小型車」という枠ができるみたいですね↓

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120526-OYT1T01151.htm?from=main1
>  政府は、軽自動車より小さい1~2人乗りの「超小型車」の普及に乗り出す。
>
>  主に高齢者が近場を移動する「足」としての利用を想定している。
年度内に認定制度を作り、道路運送車両法が定める「普通自動車」や「軽自動車」など五つの区分に、「超小型車」を加えて6区分にする方向で検討する。新たな区分ができれば、1963年以来、半世紀ぶりとなる。
>
>  政府は超小型車を第1種原動機付き自転車(原付きバイクなど)と軽自動車の中間の車両として位置付ける方針だ。
>
>  地方を中心に、人口減を背景に路線バスなどが減る地域が多い中、高齢者でも手軽に運転できる超小型車の普及に取り組むことにした。
>
>  政府は自動車メーカーや自治体向けに超小型車の仕様を示す指針をまとめ、来月にも公表する。その上で設ける認定制度に基づき一定の基準を満たせば、自治体が観光客に周遊に使ってもらう車などとして公道を走れるようにする。その後、課税のあり方などを整備したうえで、メーカーに量産を促して普及を図る。

これに先立ち、トヨタ自動車の系列グループ「トヨタ車体」にて、新型のひとり乗り電気自動車「コムス」が販売されるとの方針が発表されています。

ひとり乗り電気自動車「コムス」
http://www.toyota-body.co.jp/products/life/ev/coms/index.html

「コムス」自体は10年前にも一度販売されているのですが、これは充電に8~13時間もかかることがネックとなり、あまり売れずに生産が中止されてしまったのだそうです。
それに対し、新型の「コムス」は充電時間が5~6時間に短縮され、1回の充電で50㎞の走行が可能になるのだとか。
現行の道路運送車両法上は第1種原動機付自転車(四輪)に分類されており、ヘルメットの着用義務が免除されると共に、車庫証明・車検・重量税・取得税も不要とされています。
オプションでドアを取り付けることも可能なのだそうで。
長距離には向きませんが、近場への手軽な移動には便利なクルマと言えますね。
何よりも、60万円前後と想定される車体価格と維持費の安さはかなり魅力的です。
一方で、駐車場の確保や事故発生時における安全性の問題などが、今後の課題となるでしょうか。
もちろん、さらなる充電時間の短縮と走行可能距離の延長も必要不可欠ではあるでしょうけど。

今回の道路運送車両法改正による「超小型車」枠の作成方針は、「コムス」をはじめとする小型電気自動車の登場を見越してのものなのでしょうね。
どうせあの民主党政権のことですから、「超小型車」の枠作成と同時に軽自動車に纏わる諸々の増税とかを画策しそうではあるのですが(-_-;;)。
軽自動車の増税は、以前にも民主党のなりふり構わぬ増税策の中でも囁かれていたことだったりしますし。
まあ、腐肉漁りのような民主党の思惑はともかく、割安で手軽に動かせるEV車はもう少し普及しても良いのではないかとは思いますけどね。

自民党が自国国旗損壊罪の刑法改正案を提出する方針を決定

自民党が、自国の国旗を損壊した場合に処罰することを可能とする刑法改正案を国会に提出する方針を固めました↓

http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2877767/8941162
>  自民党は24日、日本を侮辱する目的で日の丸を傷つけたり汚したりした場合に処罰できる「国旗損壊罪」を新たに盛り込んだ刑法改正案を、今国会に提出する方針を固めた。25日の党総務会で了承した上で来週にも提出する。
>  同改正案は、日の丸を「損壊、除去、または汚損」した場合、2年以下の懲役または20万円以下の罰金とする「国旗損壊罪」を新設する内容。現行法には外国の国旗に対する損壊罪が定められているが、日の丸に関する規定はない。(2012/05/24-23:11)

外国の国旗を損壊した罪と刑罰は規定されているのに、自国の国旗に関する規定がないというのは意味不明な状態もいいところです。
普通は自国・外国の国旗双方の損壊について規定があるか、自国の国旗のみ規定があるかのいずれかであり、また前者でも、自国の国旗損壊の方が刑罰を重くしているのが常なのですから。
この長年放置されていた不自然極まりない状態を改善するための第一歩がようやく踏み出されることになるわけで、自民党の決断は歓迎したいですね。
そして、その不自然な状態を維持すべく、これまで日本の国旗国歌についてヒステリックなまでに反対の声をがなり立て続けてきた朝日新聞や日教組をはじめとするサヨクな面々は、この法案について一体どのような反応を示すことになるのでしょうか?
すくなくとも外国国旗損壊罪が既にある時点で「表現の自由が損なわれる」云々を主張するのは不可能でしょうし(苦笑)。
考えられる反応としては、いつものごとく中韓朝特定アジア3国の国民感情が云々かんぬんというのがありそうではありますが、今となってはもう誰も見向きもしないシロモノでしょうからねぇ(爆)。
是非とも法改正が実現して欲しいものです。

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