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2011年04月の記事は以下のとおりです。

日韓図書協定が衆議院本会議を通過

2010年8月の菅談話で言及されていた、朝鮮半島由来の「朝鮮王朝儀軌(ぎき)」などの古文書を韓国に引き渡すための日韓図書協定が、4月28日午後の衆議院本会議で民主党と公明党の賛成多数で可決されました。
同協定は5月中旬にも参院で可決・承認され、発効する見通しなのだそうです。
自民党は「韓国所蔵の日本の古文書が返還されない」ことから反対を表明しています。

http://megalodon.jp/2011-0428-2039-49/news.nicovideo.jp/watch/nw57470

震災対策が最優先される中、何故こんな不要不急どころか無意味な協定を通過させる必要があったのでしょうか?
そもそも、本来返還する義務を定めた国家間条約的なものなど全くないというのに、日本側が韓国へ「自主的に」返還などしたところで、日本側には全く何の見返りもないばかりか、韓国側が更なる要求を繰り出してくるのは、過去の事例の数々から言っても目に見えているのですし。
カンガンスが推進したがっている「日韓友好」とやらの役にすら立ちませんよ、こんなのは。

ソニーのPlayStation Networkで過去最大規模の情報漏洩

ソニーのPlayStation Networkから約7700万アカウント分もの情報が流出した過去最大の情報漏洩事件で、ソニーのゲーム戦略が窮地に立たされています。
賠償金は2兆円を超える可能性もあると囁かれており、アップルを追撃していたソニーにとっては大きな痛手となりそうです。

http://megalodon.jp/2011-0428-2105-55/www.itmedia.co.jp/news/articles/1104/27/news069.html

私の場合、PS3はFF13クリア以来全く触っていなかったりしますし、ネットゲームの類はあまり好みではないこともあり、ほとんど手を出していなかったクチです。
ただ、それでもPS3のバージョンアップの関係や、PS3提供のネットサービスがどんなものなのか知りたかったこともあり、アカウント登録だけは過去にしていたことがあったんですよね。
メール配信サービスも2011年4月17日までは来ていましたし、クレジットカードの類は登録などしていなかったものの、漏洩した情報がどうなるのか心配の種ではあります。

「髑髏城の花嫁」いよいよ脱稿間近?

http://twitter.com/adachi_hiro/status/61226311284305921
<田中さんが執筆中の『髑髏城の花嫁』、いよいよ脱稿の兆しが見えてきた。連休明けには編集さんに耳を揃えてお渡しできる……はず。>

当初の完成予定が2010年の晩秋であったことを考えると、実に半年以上も遅れて完成、ということになるのでしょうか?
これ自体、所詮「予定」でしかなく、さらに遅れる可能性も否定できないところなのですけど(-_-;;)。
次の予定は薬師寺シリーズの新刊とのことですが、こんな調子では、去年どころか一昨年から言われ続けている「タイタニアの続巻」は、年内執筆開始からして既に絶望的な状況としか言いようがないでしょう(T_T)。
ストレス解消目的で適当に書き殴れるであろう薬師寺シリーズと言えど、執筆自体はさすがに最低でも半年程度はかかるでしょうしねぇ。

http://twitter.com/adachi_hiro/status/62813348512792576
<田中芳樹さんの口癖「このご時世、何で稼いだかはもう気にしない。問題は、稼いだ金で何をやったか」RT @ShinyaMatsuura: 堀江「(成功しなくちゃ)立派なことなんかできない」チャールズ・ヤーキースはシカゴの鉄道王、独禁法違反のあくどいことをやって財を築き、天文台を寄贈。

は?
田中芳樹ほどに「何で稼いだか」を異常なまでに気にする人間というのも、そうそういるものではないのですが。
創竜伝でアレほどまでに政治家を罵りまくり、「イギリス病のすすめ」では貧乏のススメまで説いていたのは、「何で稼いだか」を槍玉に挙げていた以外の何物でもなかったでしょうに。
薬師寺シリーズのように金持ちを主人公にした小説を書いたり、己の作品をパチンコに売り飛ばしたりしたことで、さすがにそれではマズいことにいいかげん気づきでもしたのでしょうか?

映画「GANTZ:PERFECT ANSWER」感想

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映画「GANTZ:PERFECT ANSWER」観に行ってきました。
集英社の青年漫画雑誌「週刊ヤングジャンプ」で連載中の同名作品を、二宮和也と松山ケンイチを主演に迎えて描かれる実写映画2部作の後編に当たります。
前作「GANTZ」、および2011年4月22日にTV放送された「ANOTHER GANTZ」を観賞した際の私の感想については、こちらをご参照下さい↓

映画「GANTZ」感想
金曜ロードショー「ANOTHER GANTZ」感想

前作に引き続き、今作も残虐シーンが満載であることからPG-12指定されています。
映画公開直前の「ANOTHER GANTZ」放送の影響もあってか、私が行った映画館のスクリーンはほぼ満席状態でしたね。

映画「GANTZ:PERFECT ANSWER」の物語は、前作「GANTZ」のラストから5ヶ月後、トップモデルである鮎川映莉子の元に、小さな黒い球・ガンツボールが送られてきたところからスタートします。
ガンツボールは鮎川映莉子に対し、「鍵」となる人物を殺すよう命じ、鮎川映莉子は無意識のうちにそれを実行していきます。
殺された人物はガンツの元に転送され、前作「GANTZ」で失った加藤勝を生き返らせるため、事実上のリーダー格となって戦っている主人公・玄野計とその他のガンツメンバーと共に戦っていくことになります。
実は鮎川映莉子、および彼女によって殺された「鍵」の人物達は、最後に「鍵」として指定された人物を除き、2年前にガンツに召喚され、星人達との戦いで100点を獲得しガンツから解放された人間であることが、物語後半になって判明します。
ガンツから解放される際には記憶を消されるわけですが、戦い方は身体が覚えているため、彼らは当然のように強いわけです。
そして、ガンツボールが最後に指定した「鍵」の人物は、前作のラストで玄野計に告白し、その後は玄野計と親しく付き合うようになっている小島多恵。
何故「歴戦のガンツメンバー」でもない彼女が選ばれたのかについて作中では何も語られていないのですが、おそらくガンツの意図としては、小島多恵をガンツメンバーに加えることで、星人達との戦いで優秀な成績を収めている玄野計をいつまでも自分の手元に置いておきたいという意図があったのではないかと思われます。
そしてガンツボールが指示を送っている鮎川映莉子自身は、小島多恵を殺させた後で「ミッションクリア」としてガンツルームに呼び寄せる予定だったようです。

しかし、ここでそのガンツの目論見を妨害し、ガンツに仇なそうとする存在が2つ登場します。
ひとつ目は黒服・壹が率いる謎の集団。
彼らは、小島多恵を殺すために地下鉄に乗り込んだ鮎川映莉子を抹殺してガンツボールを奪い取り、ガンツの居場所を特定すべく、行動を開始します。
このことに危機感を抱いたガンツは、玄野計率いるガンツメンバーに対し「黒服星人」として抹殺するよう指示。
これまでの星人達との戦いは、真夜中の人気のない中で行われるのが常だったのですが、この時の舞台は通常運行している地下鉄の真っ只中。
当然、戦いに巻き込まれて死傷&逃げ惑う一般人も多数出る中で、凄惨な戦いが繰り広げられることになるわけです。
ここでの列車内&駅を駆使したアクションシーンはメインの見所のひとつですね。

もうひとつの脅威は、前作で死んだはずなのにラストで何故か野次馬の中に紛れ込んでいた加藤勝。
加藤勝はガンツの記録データの中でも「死者」として登録されており、復活しているはずなどないのですが、彼は黒服星人との戦い直前にも玄野計の前に姿を現します。
黒服星人との戦い後、彼はからくも難を逃れて地下鉄の構内をただ一人うつろに歩き回っていた鮎川映莉子を射殺し、まんまとガンツボールを奪い取ることに成功します。
その頃、ガンツの部屋では黒服星人との戦いにおけるガンツの採点が行われており、鈴木良一が100点を達成することに成功したことが判明します。
鈴木良一は「加藤君を生き返らせましょう」と提案しますが、玄野計は先日加藤勝と再会した経緯から躊躇します。
そこへ、加藤勝に射殺されガンツの部屋に転送されてきた鮎川映莉子がそのことを告白。
そこで「物は試し」ということで加藤勝を復活させ反応を見た玄野計は、先日出合った加藤勝は星人が化けているものだという確信を抱きます。

さらに鈴木良一と同じく100点を達成していた玄野計は、前作「GANTZ」の田中星人との戦いで死んだ西丈一郎の復活を選択。
西丈一郎に対し、黒服星人との戦いにおけるガンツの異常について問い質している中、突然ミッション開始を告げるラジオ体操の曲が、それも音程が狂いまくった状態で流れ出します。
誰もが異常事態と認識する中、ガンツは緊急ミッションとして新たなターゲットを指定します。
そのターゲットとは何と、玄野計が親しく付き合っている小島多恵。
加藤勝に化けている星人が小島多恵を殺してしまうと、星人がガンツボールのミッションクリアによってガンツの部屋へと転送されてしまう事態に直面することになるため、急遽、緊急ミッションが立ち上げられたものと思われます。
しかも、星人でもないはずの小島多恵に対し、ガンツは100点の配当と、ターゲットを殺したメンバー以外の得点を没収する通告まで出します。
これは、ガンツの危機感が相当なものだったという証明になるでしょう。
かくして物語は、小島多恵を死守すべく奮闘する玄野計・鈴木良一、自分に化けた星人に弟を殺され激怒する加藤勝、そして前作「GANTZ」最後の戦いで生き残った桜井弘斗の4人と、ガンツに不安を抱き解放されることを望むその他メンバーとの間で戦いが繰り広げられる事態へ発展することになります。

比較的原作に忠実だった前作「GANTZ」と異なり、今作の「GANTZ:PERFECT ANSWER」では、原作とは大きくかけ離れたオリジナルストーリーが展開されます。
黒服星人という名の星人は原作では未登場(ただし、原作に登場する吸血鬼が黒服星人とほぼ同じ能力を有している)ですし、小島多恵をターゲットとするストーリー自体は存在するものの、勃発する経緯がまるで異なりますし。
加藤勝に化けている星人は、黒服星人と同じ能力を使い、ガンツの部屋に乗り込んだ際に黒服・壹の仲間達を呼び寄せていることから、黒服星人達の仲間であろうことはまず間違いありません。
ただ、変身能力を持つことや二刀流の使い手であること、さらには前作「GANTZ」に登場した千手観音と似たような口調で似たような台詞を話すことなどから、前作の千手観音と同一星人である可能性も否定できません。
あの千手観音は前作でも直接倒された描写がなく(正確には、Xガンを防御した後に巨大大仏を出した後の描写がない)、また前作でも加藤勝の死に際の現場に直接居合わせていたという状況証拠もありますし。
この名前も正体も不明の星人が、歴戦の強者であったはずの玄野計と加藤勝の2人を同時に相手取りながら両者を圧倒していくシーンは、1999年公開映画「スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」のラストバトルで、たった1人で2人のジェダイ達と互角の戦いを繰り広げたダース・モールを彷彿させるものがありましたね。

映画「GANTZ:PERFECT ANSWER」は、ハリウッド顔負けのアクションシーンだけでなく、これまでガンツメンバーによって殺されていった星人達の復讐心や、小島多恵を巡って葛藤するガンツメンバー達それぞれの姿も大きな見所のひとつです。
前作「GANTZ」でも、千手観音が「お前達が先に攻撃してきた、だから復讐する」みたいなことを述べていましたが、黒服星人も加藤勝に化けた星人も同じことを述べまくっています。
星人達にしてみれば、自分達は何もしていないのに突然攻撃され、仲間を殺されたとなれば当然怒り狂うでしょうし、仲間を殺したガンツメンバーに対し復讐を誓うようにもなるでしょう。
ただ、口では復讐を呼号しながら、殺戮は無感情かつ淡々とこなしている辺りが恐怖を誘うところではありますが。

一方のガンツメンバーは、小島多恵を巡る対応で各登場人物の人間性が表れていて面白かったですね。
半ば恋人関係にあることから小島多恵を死守しようとする玄野計。
玄野計に同意し身を呈して逃亡に手を貸す桜井弘斗。
同じく小島多恵を守るため奮闘しつつも、「100点獲得による妻の蘇生」という甘い誘惑に一度は屈してしまう鈴木良一。
鈴木良一の葛藤は「ANOTHER GANTZ」ともリンクしている内容で、こちらも吟味するとさらに葛藤の様子が分かりやすいですね。
一方、100点獲得のために小島多恵を追跡するメンバー達も、2人ほどは「もう止めよう」と葛藤する場面があったりします。
逆に、小島多恵を嬉々として追っているような印象があったのは、玄野計に復活させてもらったはずの西丈一郎。
追跡の障害となった桜井弘斗を躊躇なく殺しにかかっていますし、こいつを玄野計が復活させたのは間違いだったのではないかと思えてなりませんね。

映画の題名にもなっている「パーフェクトアンサー」の意味は、物語のラストで明らかになります。玄野計がガンツの玉男になる
確かにある意味「完璧な答え」と呼べるものではあったのですが、観覧車の電光表示板に出力されていたメッセージが、何とも切ないものに見えてしまいましたね。

ストーリーもアクションシーンも秀逸の一言で、原作ファンから見ればともかく、日本映画としては間違いなく高い評価が与えられて然るべき映画であると言えます。
機会がありましたら、前作「GANTZ」も併せ、是非観賞されることをオススメしておきます。

金曜ロードショー「ANOTHER GANTZ」感想

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2011年4月22日に放送された、映画「GANTZ」、および4月23日から公開予定の映画「GANTZ:PERFECT ANSWER」を繋ぐもうひとつのストーリー「ANOTHER GANTZ」を観賞しました。
映画「GANTZ」に登場した人物達が抱える裏の事情や、続編の「GANTZ:PERFECT ANSWER」に繋がる前身・伏線話を盛り込んだアナザーストーリーです。

「ANOTHER GANTZ」は、映画「GANTZ」の内容をダイジェスト的に紹介しつつ、原作にも登場するというルポライター・菊地誠一の視点を中心で物語が進行していきます。
作中では田中星人との戦いで死んだ西丈一郎、あばれんぼう星人・おこりんぼう星人・千手観音・巨大大仏との戦いで加藤に告白し生命を落とした岸本恵、最後まで生き残った鈴木良一のエピソードが語られています。
彼らに取材を試みつつ、黒い球ガンツの真相に迫っていくルポライター・菊地誠一ですが、その最中に黒い服を着た男達に襲撃され、物語終盤では黒服に眉間を撃たれ、そのまま帰らぬ人となってしまいます。
物語序盤で死亡フラグらしき誰かとの語らいが展開されてはいましたが、原作について書かれているWikipediaの記述を読む限りではキーマンとして結構長いこと生きていたらしいので、ここで死ぬというのは驚きでしたね。

作中で語られていた人物エピソードのうち、西丈一郎については、Wikipediaの記述を読む限りで、高校で集団イジメを受けていたり、同じ学校の女子生徒に告白されていたりと、かなり原作の設定をベースにしている感がありましたね。
さすがに、「ラブレターを出した女子生徒を除き、クラスメイトを全員惨殺した」というエピソードだけは省略されていたようですが(苦笑)。
「ANOTHER GANTZ」の映画「GANTZ」ダイジェストシーンでは、PG-12指定を受けていた映画版における残虐シーンは全てカットして紹介されており、たとえば身体が血飛沫と共に飛び散るシーンなどは一切入っていなかったんですよね。
TV放送されるとなれば、やはりその辺りの「規制」は厳しくならざるをえないのでしょうね。

岸本恵の場合は、自身が死ぬことになる戦いの直前における、告白を決意する過程が描かれています。
本人はほとんど何もしゃべっていませんでしたし、ただひたすら行動で心情風景を表現するということに徹していました。
そして、映画「GANTZ」で最後まで生き残り、物語当初は「さえない上に存在感のない中年」だったのが妙に貫禄のある御仁に変貌した感のある鈴木良一のエピソードでは、死に別れた妻の遺影に対し、「お前を生き返らせる」と語りかけるシーンが描写されています。
原作はともかく映画版「GANTZ」では、星人を倒して100点を獲得すると「好きな人を生き返らせる」ことができるらしいので、ガンツメンバーと全く関係のない人も蘇らせられるのではないか、とすくなくとも鈴木良一は考えているようで。

ガンツを追跡していく重田正光、謎の集団のリーダー格らしい黒服、さらには映画「GANTZ」最後の戦いで死んだはずの加藤が何故か生きているなど、続編となる映画「GANTZ:PERFECT ANSWER」へと繋がることになるであろう重要な伏線も出てきています。
これが「GANTZ:PERFECT ANSWER」でどう反映することになるのか、映画本編のお楽しみといったところですね。
もちろん私も、映画「GANTZ:PERFECT ANSWER」は映画館へ観に行く予定です。

映画「のぼうの城」が1年間の公開延期に

映画「のぼうの城」が公開延期となりました。
作中の水攻めシーンが「この時節柄上映するにはふさわしくない」と判断され、協議を重ねた末に1年間の公開延期を決定したとのこと。

http://megalodon.jp/2011-0422-1538-29/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110422-00000014-eiga-movi

「のぼうの城」は、豊臣秀吉の北条攻めの際、北条側の支城のひとつである忍城(おしじょう)を守っていた成田長親の奮闘を描いた作品。
豊臣側の攻城戦指揮官は石田光成で、約2万の大軍を率いていました。
対する忍城側の兵力はわずか300余、共に立てこもる民衆を含めても3000程度が籠もるのみ。
彼は当初、兵力差を物を言わせた力攻めで忍城を陥落させようとしますが、周囲を沼地や深田に囲まれ、攻め難く守り易い地形に阻まれほとんど成果が上がらないことに業を煮やし、ついに近くを流れる利根川を利用した水攻めを行うことを決意します。
水攻めは結局失敗に終わり、忍城は北条氏の本城である小田原城が陥落するまで持ちこたえ続け、大いに面目を施すことになるわけです。
そして、その史実を元に描かれた「水攻め」のシーンが「この時節柄上映するにはふさわしくない」と見做されたわけです。

何と言うか、いつぞやの「ヒアアフター」上映中止の時と似たりよったりな「自粛という名の表現規制」以外の何物でもありませんね。
そんなことをしたところで史実が変化するわけではありませんし、「自粛は止めてくれ」と訴えている他ならぬ被災者達自身が、所詮は「自粛」の一種でしかない公開延期など望んでいるわけもないでしょうに。
しかも、この映画の劇場公開予定は元々2011年9月17日だったのであり、これは映画「世界侵略:ロサンゼルス決戦」の【延期】公開予定時期とほぼ同じ頃に当たるのです。
「世界侵略:ロサンゼルス決戦」は10月でOK、「のぼうの城」はそれとほぼ同じ時期でもNGって、誰が、どんな基準で決定しているというのでしょうか?
こんな意味不明の「自主規制」などやって一体誰が得をするのか、映画関係者は一度考えてみる必要があるのではないのかと。

映画ファンのひとりとしては、こんなバカげた「自粛」など百害あって一利なしでしかないのですけどね。
どうせ単なる自己都合でなければ「空気」の類でしかない欺瞞に満ち満ちた「自粛」の風潮は、いいかげん消えてもらいたいものです。

HootSuiteが丸1日停止状態に

日本時間2011年4月21日の午後から翌日午後にかけて、HootSuiteが1日以上にわたって停止している状態が続いていました。
原因はアメリカのアマゾンウェブサーバー(Amazon Web Services、AWS)でトラブルが発生したことによるものだそうです。

http://megalodon.jp/2011-0422-1144-58/www.itmedia.co.jp/news/articles/1104/22/news018.html

サーバトラブル自体はどこででも起こりうる事態ですが、この手の大手サーバがそういう事態になると本当に不便ですね。
かくいう私自身、HootSuiteからTwitterとFacebookに投稿を行うことが常態化していますし。
複数のSNSに同時投稿が出来、なおかつ画面を開くと同時に複数のタイムライン情報が一度に閲覧できるというメリットは小さなものではありません。
私の場合、フォロワー数が多過ぎるのが災いして、Twitterトップページで表示されるホームタイムラインが事実上何の役にも立たないのですからなおのことです。
こういうトラブルは、できれば何とか未然に防止してもらいたいものですが……。

Twitterとmixiの「止める理由」に共通する問題点

Twitterを止めてしまう人が増えているそうです。
止める理由の第1位は「そもそもやる時間がない」で、以下、このように続いているとのことです↓

 1位:そもそもやる時間がない
 2位:開始直後に何をすれば良いか分からなかった
 3位:大量につぶやく人がいてうっとうしい
 4位:何をつぶやけばいいのか分からない
 5位:mixiなどのSNSで十分だと思った
 6位:いちいち返事をするのが面倒になった
 7位:誰をフォローすれば良いか分からなかった
 8位:セキュリティに不安がある
 9位:一定のペースでつぶやくことに疲れた
10位:知り合いに見つかるのが嫌だった

http://megalodon.jp/2011-0420-1443-17/www.zakzak.co.jp/society/gooranking/news/20110420/gor1104201155000-n1.htm

しかしこうやって理由を並べてみると、これって往年のmixiにも通じるものがありますね。
かつてのmixiにも、毎日日記を書き綴ったり、マイミクに毎日足跡をつけたりコメントを付けたりする行為に嫌気が差してmixiから離れてしまう「mixi疲れ」が頻発したり、足跡をつけながらコメントを返さないユーザーを非難する「読み逃げ禁止文化」なるものが蔓延したりしていました。
Twitterでも、「大量につぶやく人がいてうっとうしい」「いちいち返事をするのが面倒になった」などと、まさに「mixi疲れ」「読み逃げ禁止文化」と同じ症状が垣間見られるものが、止める理由として挙がっています。
もちろん、技術的な問題だけで言うならば、つぶやきを見たくないユーザーはリムーブ(アンフォロー)やブロックといった方法で排除することもできるわけですが、しかしそれでは「相手に失礼かもしれない」「Twitterの外でクレームが来るかもしれない」とマナールール的には考えてしまったりもするわけです。
mixiと同じ反応および症状と似たようなものがTwitterでも発生しているわけで、ここに同じSNSとしての共通の問題を見出すことができるのではないでしょうか?

mixiにせよTwitterにせよ、便利なコミュニケーションツールであることについては疑問の余地がありません。
しかしコミュニケーションツールというのは、システムの問題以上に人と人の関係が重要になる故に使い方も難しく、また人によっては一種の義務感に駆られてしまい、他人を満足させるための煩雑な「作業」の数々に追われて疲れ果ててしまうこともあるわけです。
システムの問題ではないわけですから、今後Facebook辺りが日本のSNSの主力になったとしても、全く同じことが起こる可能性が極めて高いのではないかと推察されます。
mixiやTwitterで「疲れた」「しんどい」と考えてしまう人は、「ツールは他人に奉仕するのではなく自分のためにある」という基本に一度立ち返って考えてみる必要があるのではないでしょうか。

ちなみに私の場合、Twitterは「宣伝広報ツール」として位置付けています。
Twitter上で積極的に活動し、自分のツイートを拡散させることによって、タナウツおよびTwitterアカウントの存在を認識・周知させること、それが何にも勝る存在意義です。
議論をするだけならばタナウツ内のブログや掲示板などでもできるのですし、字数制限がない分そちらの方がはるかに適しているのですから。
相互リツイート支援サービス「アスク!リツイート」を積極的に活用しているのもそのためです。
Twitterに限らず「商館」と名付けているタナウツ外部のSNSエリアは全部それを最優先目的としています。
もっとも今のところ、それがマトモに機能しているのはTwitterだけなのですけどね(T_T)。

どんな便利なツールであっても、明確な目的とルールを持って正しく使いこなさなくては意味がなく、逆に目的意識もなく道具に振り回されるようでは、ただ苦痛を感じるだけでとても楽しめたものではありません。
mixiとTwitterの「やり疲れて離れる」問題は、そのことを実地で表しているように思えてなりませんね。

イギリスの保守党が移民受け入れ規制を公約

ヨーロッパ随一の「移民に寛容な国」として長年多くの移民を受け入れてきたイギリスが、ついに移民の規制に乗り出しました。
デービッド・キャメロン首相は、イギリス南部ハンプシャー州で開かれた保守党の会合で行った演説で、移民の受け入れ数を現状の年間「数十万人」から「数万人」に減らすと公約しました。
さらに、これまでのイギリスの福祉政策を「移民が多くなった元凶」として批判すると共に、「大量の移民ではなく優秀な移民のみを歓迎する」と発言しています。

http://megalodon.jp/2011-0417-1721-53/www.newsweekjapan.jp/stories/world/2011/04/post-2055.php

イギリスに限らず、ヨーロッパ諸国の多くが移民の問題に悩まされています。
オランダでは1960年代から70年代にかけて、不足する労働力を補うためにモロッコから大量の移民を受け入れましたが、彼らはオランダの文化・宗教はおろか言語さえも一切受け付けず、結果、オランダは従来のオランダ社会と移民社会の2つに分断されることとなりました。
移民してきたモロッコ人達はオランダ社会に敵対的で、数的にも総人口の約10%を占めることから、社会的不安を構成する要因のひとつにすらなっているのです。
1970年半ば頃まで大量の移民を受け入れてきたフランスでは、移民の増加がフランス人の失業率を押し上げていると考えられていることや、移民の居住区が盗みや暴力事件等の犯罪の温床となっていることなどから、「フランス文化を尊重しない移民」の排斥を訴える「国民戦線」という政党が公然と支持を伸ばしています。
スウェーデンでも移民の問題は深刻で、スウェーデン南部の人口第3位の都市マルモでは、人口25万のうち4分の1がイスラム系の移民で占められ、スウェーデン文化に溶け込まず失業率も高い彼らの存在は、やはり犯罪の増加や社会不安の要因のひとつとなっています。
外国からの移民は、生活水準が低く貧しいことや、現地の文化に溶け込まず自分達の生活習慣を維持することなどから、移民を受け入れているはずの国と国民を敵視していることもしばしばです。
また出生率が高く、故郷の家族を呼び寄せ一緒に暮らすケースも多いことから人口増加のスピードも速く、総人口に占める割合が増えていることも大きな社会不安となっているのです。
白人移民に社会の主要部分を乗っ取られ滅亡を余儀なくされたハワイ王国や、中国人移民の大量流入によって中国に編入させられた満州地方および滅亡の危機に瀕している満州人など、移民はそれ自体が立派な侵略の尖兵にもなりうる、極めて危険な要素なのです。
正直遅きに失した感がなきにしもあらずですが、イギリスもようやく他のヨーロッパ諸国と認識を共有し、移民規制に乗り出すようになったというわけですね。

移民問題は日本でも「対岸の火事」として見て良いものなどではありません。
様々な特別措置で支援しているばかりか、TBSのような大手マスメディアを乗っ取りすらしている在日韓国・朝鮮人や、近年急速に増加している中国人移民の問題など、日本にも移民の問題は存在するのです。
日本で移民を推進してきた人達は、「ヨーロッパの移民受け入れと多文化主義を見習え」的なことを述べていたわけですが、そのヨーロッパからして上記の惨状なわけです。
日本もそれこそ「ヨーロッパに倣って」移民受け入れの政策を見直すべきなのではないでしょうか?

ところで「イギリスの移民受け入れ」と言えば、やはりあの御方を無視するわけにはいかないでしょう。
己の著書でこんな絶賛調な文章を、ストレス発散とばかりに盛大に書き殴っていた人です↓

創竜伝10巻 P93下段~P94上段
<四人はB&Bを出て、おおざっぱにテムズ川の方角へと向かった。一軒の店にはいって買い物をし、街角の旧式な時計を見ると九時半である。
 始はデジタル時計よりアナログ時計のほうが好きだ。デジタル時計は「五時五七分」というように単一の基準と表現を押しつけてくるが、アナログ時計だと「五時五七分」「六時三分前」「もうすぐ六時」という風にさまざまな見かたができる。ゆとりと多様性を感じさせてくれるからなのだが、「緻密さと正確さとを欠く時代遅れのもの」といわれれば、たしかにそれまでである。だが万人が秒以下の単位まで厳密な時間に追われる必要はないだろう、とも始は思うのだ。そして、アナログ時計の心地よさをロンドンの街に感じる。古いビルを建てなおすときに、内装や設備は最新式にしても外見は古いままに保つ。日本橋の真上に高速道路をかぶせて建設し、醜悪な市街づくりに狂奔してきた日本では、泡沫経済がはじけて消えた後に、コンクリートの原野だけが残った。
あらゆる亡命者を受け容れ、王室に対しても言論の自由を認めた大英帝国の度量を学びとらないまま、虚妄の繁栄を終わろうとしている。かつて「日本だけが永遠に繁栄する」とか「株と土地は永遠に値が上がりつづける」とか主張していた経済評論家たちは、いまごろどうしているのだろうか。>

イギリス病のすすめ・文庫版あとがき P239
<この四年の間に、イギリスには移民がさらに増え、文学、音楽、演劇、映画から料理に至るまで多彩で多様な創造と発展があいついでいます。それは非寛容と独善に対する寛容と自由の勝利です。このような勝利をこそ、「先進国」は誇りとし、永続させてほしいとつくづく思うのです。>

創竜伝13巻でも、「外国からの移民・難民に門戸を開放する」などという政策提言が掲げられているくらいですから、イギリスの移民受け入れ政策に対する田中芳樹の思い入れはかなりのものがあります。
それだけに、今回のイギリス保守党が掲げた公約とそれを指示する国民の存在は、田中芳樹にとっては裏切り行為もいいところで、まさに「非寛容と独善に対する寛容と自由の【敗北】」以外の何物でもないシロモノだったことでしょう(苦笑)。
もしこのニュースを田中芳樹が知るところになれば、次の薬師寺シリーズの新刊辺りで、デービッド・キャメロン首相をモデルにした悪役が登場したり、「人類の敵」「神をも恐れぬ犯罪行為」と言わんばかりの社会評論が盛大に繰り広げられたりすることになるかもしれませんね(爆)。

中国漁船衝突事件の船長が那覇検察審査会で「起訴相当」

尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、那覇検察審査会は起訴猶予処分となった中国人船長について「起訴相当」と議決し公表しました。
また、非公開扱いの尖閣ビデオについても「公開すべきである」としています。

http://megalodon.jp/2011-0419-0117-15/sankei.jp.msn.com/affairs/news/110418/crm11041823570014-n1.htm
http://megalodon.jp/2011-0419-0949-23/sankei.jp.msn.com/affairs/news/110418/crm11041823570014-n2.htm

件の船長が既に中国へ帰国していることもあり、実際に公判が開けるかどうかについては不透明です。
しかしこの決定は、民主党政権および那覇地検が法を捻じ曲げて決定した船長釈放措置や尖閣ビデオ非公開方針に対し、公の機関として異議を唱えている点で大きな意味を持ちます。
中国内部の権力闘争および「指桑罵槐」論理に基づいたヤクザの言いがかりを真に受けた挙句、中国の主張に迎合して国益を損ねた民主党は大いに断罪されるべきです。
二度とこのような問題が起こらないよう、当時における日本側の対応の問題点が改めて問われなければなりませんね。

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