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相互リツイート(RT)支援サービス「アスク!リツイート」について

2010年6月時点におけるタナウツSMO(ソーシャルメディア最適化)戦略の要となっている「アスク!リツイート」。
これは、他人のツイートをRTするのと引き換えに、指定した自分のツイートを他人にRTしてもらう、Twitterにおける宣伝広報に最適な相互リツイート(RT)支援サービスの提供を目的としているサイトです。

私がここの存在を知ったのは、まだTwitterを始めたばかりの今年の4月半ば頃。
元々タナウツの宣伝広報が目的でTwitterに参入していた私は、半信半疑ながらも無料なことも相まってダメ元で登録を行い、既存のツイートのいくつかを試しに指定してみたんですよね。
そしたら数日のうちに30前後のRTが行われ、さらにそのRTに対するリプライツイートも複数回行われるに至り、その効果の程が証明されたわけです。

その結果を受けて私は「これは使える!」と確信し、「アスク!リツイート」を積極的に活用していくことを決断。
以後、「アスク!リツイート」に登録されている大量のツイートのRTを行っていき、ポイントを荒稼ぎして、いつでもツイートの拡散が行える体制を整えていきました。
そのために私がRTした数は、Twitter商館における全ツイートの実に3分の2以上にも達しています。

ただしこれには当然のことながら大きな代償が伴いました。
あまりにも大量の連続RTでTwitter商館のユーザータイムラインが埋め尽くされたばかりか、肝心の私自身のツイートすらも完全に見えなくなってしまったのです(T_T)。
さすがに「これはマズい」と私は危機感を覚えざるをえませんでした。
そこで私は、Twitterとは別にブログを設置してそこに私自身のツイートを保存する、という対策を思いつき、そのための方法を模索するに至ります。

そしてそこから紆余曲折を経て誕生したのが、tanautsu.netドメイン内に設置されたタナウツネット雑記ブログ、つまり当ブログということになります。
いわば「アスク!リツイート」の宿命的な問題からこのブログは生まれたわけですね。
このブログを設置する際にも色々なエピソードがあったのですが、それはまた後日の話に。

Twitterにおけるツイートの広域配信ツールとして、またSMOの要として大いに活用できる相互リツイート(RT)支援サービス「アスク!リツイート」。
Twitterユーザーの方で大々的な宣伝広告を行いたいと考えている方は、この機会に一度「アスク!リツイート」を試用されてみてはいかがでしょうか。

http://re-tweet.net/5174.htm

熊本の水害の歴史に想像力が働かない人

6月26日は白川大水害の日。
1953年のこの日、集中豪雨によって熊本市を流れる白川が氾濫。
全市の70%が浸水し、白川に架けられた橋梁が長六橋・大甲橋を除き全て流失するなど、壊滅的な損害と死者・行方不明者をもたらしました。
この水害は熊本では特に「6.26水害」とも呼ばれ、県史に残る大水害として記録されています。

この事例に限らず、実は熊本という土地は昔から白川や球磨川といった河川が引き起こす洪水の脅威に悩まされ続けてきた歴史があります。
昔の白川は、源流がある阿蘇山の火山灰を運んでくるため、下流域では火山灰の堆積により川底が低くなり、流路が大きく蛇行して洪水の大きな原因になっていました。
その白川を、大規模な治水事業によって直線化し、洪水の被害を激減させたのみならず、その流域を肥沃な穀倉地帯に変えていったのが、肥後熊本藩の初代藩主となった加藤清正。
白川のみならず、緑川・菊池川・球磨川などといった、洪水をもたらし続けてきた熊本の代表的な河川でも、加藤清正の治水事業は洪水対策と農地拡大の両面で熊本に大きな恩恵をもたらしました。
その功績から、昔も今も加藤清正は「清正公(せいしょこ)さん」の名で親しまれ、熊本城本丸に加藤清正を祀った神社も建立され、崇敬されています。

しかしまあ世の中は広いもので、その熊本の、しかも白川が直近に流れている地域で幼少期を過ごしながら、洪水の脅威が全く理解できないバカもいるものなんですよね。
こんな感じで↓

創竜伝10巻 P93下段~P94上段
<四人はB&Bを出て、おおざっぱにテムズ川の方角へと向かった。一軒の店にはいって買い物をし、街角の旧式な時計を見ると九時半である。
 始はデジタル時計よりアナログ時計のほうが好きだ。デジタル時計は「五時五七分」というように単一の基準と表現を押しつけてくるが、アナログ時計だと「五時五七分」「六時三分前」「もうすぐ六時」という風にさまざまな見かたができる。ゆとりと多様性を感じさせてくれるからなのだが、「緻密さと正確さとを欠く時代遅れのもの」といわれれば、たしかにそれまでである。だが万人が秒以下の単位まで厳密な時間に追われる必要はないだろう、とも始は思うのだ。そして、アナログ時計の心地よさをロンドンの街に感じる。古いビルを建てなおすときに、内装や設備は最新式にしても外見は古いままに保つ。
日本橋の真上に高速道路をかぶせて建設し、醜悪な市街づくりに狂奔してきた日本では、泡沫経済がはじけて消えた後に、コンクリートの原野だけが残った。あらゆる亡命者を受け容れ、王室に対しても言論の自由を認めた大英帝国の度量を学びとらないまま、虚妄の繁栄を終わろうとしている。かつて「日本だけが永遠に繁栄する」とか「株と土地は永遠に値が上がりつづける」とか主張していた経済評論家たちは、いまごろどうしているのだろうか。>

イギリス病のすすめ・文庫版 P213~P214
<――:
 今の子供たち、森って言っても多分わからないでしょう。カブト虫も電池切れちゃう時代ですからね。(笑)
土屋:
 周りに自然がないでしょ? まあぼくは海育ちだけど、
川で育った人間にとって、川ってのは人が行って遊ぶとこだったはずなのに、今の日本の川ってのは全部コンクリートの護岸で固められてるのね。要するにあれは、川に人を近づけないことになってるんでしょ。そういうばかなことを、どうしてしてるのかなって。まあもうじき終わるけどね、全部固めちゃえば。日本中の川は全部コンクリートで固められて、溝に変わるわけだよね。(笑)もう、マンガとしか言いようがない。
田中:
 いや、固めちゃったらこわしてもう一度最初からやり直す。それを永久にくりかえす。(笑)
土屋:
 ほんと、曲がって流れてるものをまっすぐにしてみたりとか、山のてっぺんにまで砂防ダム造ってハゲ山にしてしまうとかね。
田中:
 川に入ってみるとわかるんだけど、ロンドンでテムズ河下りをやるのと、東京で隅田川下りをやるのとでは、全然違う。
隅田川下ったって、堤防しか見えないんだから。(笑)日本橋の上に高速道路渡したりして、池波正太郎さんなんかがもう、激怒してたけど、ああいうことをやるんだよね。日本のお役人ってのは。想像力といったけど、景色を見て、いいなあと思う気持ちってないのかな、どうにも不思議ですね。

ちなみに熊本県天草市(旧本渡市)生まれの田中芳樹は、1歳の頃に熊本県熊本市の黒髪という地区に移住してそこで幼少期を過ごし、同地区にある黒髪小学校および桜山中学校を卒業した経歴を持っています。
そして、その周囲の地図は以下の通り↓


大きな地図で見る

……ほとんど目と鼻の先に問題の白川が流れているのですが、よくもまあこんな常に洪水の脅威に晒され続けている白川直近の地域で幼少期を過ごしていながら、水害の危険性と治水の重要性についてそこまで無知でいられたものです(笑)。
田中芳樹が忌み嫌っている「コンクリートの護岸で固められ」た今の白川でさえ、大雨で増水した際には、全てを飲み込まんばかりの茶色い獰猛な濁流を見せつけ、洪水一歩手前の危険水位に達することも珍しくはないというのに。
日本のお役人を罵り倒している田中芳樹ご自慢の想像力とやらは、幼少期の頃に常に目の当たりにしていたであろう身近な白川の水害とその歴史については全く何も感知してなどいなかったのでしょうね(爆)。

銀英伝舞台版公式サイトで貴水博之のコメント発表

銀英伝舞台版の公式サイトに、オーベルシュタイン役である貴水博之の公式コメントが掲載されました。

出演俳優コメント
http://www.gineiden.jp/teikoku/message01.html

コーナー自体が「配役の人の意気込みを伝える」という主旨であるためか、内容は前回の松坂桃李および崎本大海の時と同様、いかにも無難な感じでツッコミどころのないシロモノ。
まあ配役の人達にしてみれば、たとえ上から命じられて仕事を拒否する自由がなかったとしても、自分の仕事に対する矜持とプライドもあるでしょうし、イメージの問題も当然のようにあるので、「全力で頑張ります」以外のコメントは言いようがないというのが正直なところなのでしょうけど。

2010年サーチエンジン事情&SEOの変遷

2010年時点におけるキーワード検索型サーチエンジンは、

Google社が運営する「Google」
Yahoo!社が管理する「Yahoo!」
Microsoft製の旧MSNサーチこと「bing」

の「御三家」でそのシェアのほとんどが占められています。

2000年代始め頃は、Gooやnifty、exciteなどといったポータルサイトでも、独自のキーワード検索型サーチエンジンを使用していました。
しかしその後、サービスの多様化やポータルサイト間の競争などによって次第にサーチエンジンの統合が行われていき、現在ではこれらのサイトでも「御三家」いずれかの検索結果をそのまま反映させるシステムとなっています。
これも時代の流れというものですね。

実はこれはサイト運営者にとっても便利な話だったりします。
サーチエンジンが群雄割拠状態であれば、ポータルサイト毎にSEO(サーチエンジン最適化)を行わなくてはならず、その作業コストはとてつもなく膨大なものとなります。
かといって1つに独占されていたら、ページの掲載がサーチエンジン会社に全て委ねられることになってしまい、サーチエンジン会社の顔色を常に伺わなくてはならなくなってしまいます。
現行はそのどちらにも転ばない微妙な状態にあるわけです。

タナウツでもSEOには昔から力を入れており、サーチエンジンの世界で「御三家」が大きな勢力をもって定着する前は、当時まだ独自のサーチエンジンサービスを提供していたGooやInfoseek、exciteなどでただひたすら手入力によるHTMLページ登録を行い続けていたものです。
当時はまだ今ほどサイトの数も多くはなく、またSEOという言葉と概念も一般的なものではありませんでしたが、サーチエンジンを制すれば知名度や集客のアップが容易に行える、という認識は当然のようにありましたので、その対策に躍起になっていたわけです。

さて、現在のサーチエンジンにおけるページ登録は、

Googleウェブマスターツール
Yahoo!サイトエクスプローラー
Bing Webmaster Tools

などで、登録ページをまとめたサイトマップXMLファイルを送信するやり方が主流となっています。
いちいち複数のポータルサイトでHTMLページをひとつひとつ手入力で登録を行っていた昔に比べれば、手間という点ではかなり楽になりましたね。

ただ、登録したHTMLページが実際に検索結果に反映されるか否かについては、昔よりもむしろ条件は厳しくなっています。
昔よりもサーチエンジン利用者が多くなり、上位表示競争が激しくなった上、スパム業者やアフィリエイトサイトなどが大量に跋扈するようにもなったのですから当然ですが、ページがインデックス登録されなかったり、検索結果で上位表示されなかったりするケースが少なくありません。

サイトやブログにおける集客の要であり、日進月歩で進化し続けるサーチエンジン。
そのじゃじゃ馬で気分屋なシステムを手懐け、検索結果で常に上位表示させるためのSEO戦略はなかなかどうして奥が深く、ある程度理論が分かるとそれ自体が娯楽として楽しめるものになったりするんですよね、これが。

銀英伝舞台版キャスティング決定の舞台裏?

銀英伝舞台版のキャスティングについて、総合監修の田原正利なる人物がこんなことを述べているのだそうです↓

http://mtahara.blog75.fc2.com/blog-entry-62.html
<キャストは現在進行で決定していて、それを決まった順に発表しているわけ………ではない!
「まだキャストが皆決まっていなくて大丈夫なのか?」などと書き込んでいる君! ご心配なく!

確かにまだ決定していない役もあるのだが、主だった役は殆ど昨年のうちに決まっている。当たり前だ。ある程度の目鼻が付いてから「舞台化」が公表されていて、準備自体は2年ぐらい前から始まっている。
配役を順番に発表しているのは、ホームページなどで一遍に発表してしまってはネタが続くなるから(苦笑)でしかない。
「じらすな!」といわれるかも知れないが、宣伝戦略と言う奴があるのでご勘弁願おう。>

アレが宣伝戦略ということについてはとっくの昔に見破っておりましたし、こちらとしても情報を小出しにしてくれた方がTwitterやブログで定期的にネタにできるのでむしろありがたいくらいなのですが(苦笑)、ここで問題がひとつ。
わざわざ2年も前から準備していたにもかかわらず、キルヒアイス役の-18㎝、ロイエンタール役の-11㎝、そして何よりも「キルヒアイスがラインハルトよりも背が低くなる」「ミッターマイヤーの身長がロイエンタールを上回る」などの原作の身長設定を完全無視したキャスティングが出てくるというのは一体どういうことなのでしょうか?
準備不足で設定も把握していなかったというのであれば(それはそれで重大な過失ではあるにしても)まだ理解できるものの、充分な準備期間があり、かつ原作の身長設定も把握していた上でアレというのは正直言って驚きです。

この人はかつてのアニメ版銀英伝の総責任者でもあったとのことなのですが、あれだけ原作設定を重んじたアニメを製作し、成功を収めたはずの人物が、何故原作の身長設定という最も基本的なことをないがしろにしているのか、何とも不思議に思えてなりませんね。
配役を直接選んでいるのが田原正利ではないにしても、総合監修という地位にあるのであれば自身で原作設定との整合性についてチェックし、必要ならばダメ出しをすることは充分にできるはずですし。
あのキャスティングの裏に、一体どんな「大人の事情」が隠されているというのでしょうか?

6月23日は日米安全保障条約発効の日

6月23日は日米安全保障条約が発効された日。
1960年、当時の岸信介内閣によって日本とアメリカとの間で日米安全保障条約が締結され、この日に条約が正式に発効されました。

条約締結後、日本は軍事問題の一切合財をアメリカに委ねるのと引き換えに、世界史的にも稀と言われる奇跡的な経済成長を遂げてきました。
しかしそれは、軍事を含めた様々な政治・外交問題の主導権をアメリカに握られることに繋がり、また戦前とは逆の形で「政治と軍との関係の正しいあり方」を歪める結果ももたらしました。
その歪みは、1995年の阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件、1999年の能登半島沖不審船事件などで露呈することとなり、日本の額面的な軍事力が危機に全く対処できない「張り子の虎」でしかなかったことをまざまざと見せつけました。
その後、有事立法の成立などで法的な問題については改善されつつありますが、国民や政治家の国防の重要性に対する認識はまだまだ不十分なものがありますし、それが結局はアメリカへの依存度を高めてしまう大きな要因のひとつにもなっています。
アメリカとの同盟自体はアメリカのみならず日本にとっても大きな国益になることは間違いありませんが、一方で、この歪な同盟関係と軍事・外交依存が日本の政治のあり方を歪めているのもまた事実です。

今年2010年は、同条約の成立からちょうど50年目の節目に当たります。
この機会に、自国の防衛とアメリカとの同盟の歴史とあり方について一考してみるのも良いのはないでしょうか。

6月22日は日韓基本条約調印記念日

6月22日は日韓基本条約調印記念日。
1965年のこの日、日本と韓国の間で日韓基本条約の調印式が行われ、両国間の国交樹立が確定されました。
正式な日韓国交樹立は同年12月18日となります。

この条約では、日本が韓国を朝鮮半島唯一の合法政府として承認すると共に、財産請求権や補償を巡る戦後処理問題の最終的かつ完全な解決が謳われています。
一度そういう条約を締結した以上、日本は韓国に対して如何なる謝罪も賠償もする必要も義務もありませんし、韓国もまた条約を遵守する義務があるのです。
にもかかわらず、韓国は十年一昔のごとく数十年~100年前の「日本の植民地支配」とやらを声高に叫び倒して相も変わらず謝罪と賠償を日本に要求し続け、日本は日本でお人好しにも「カワイソウ」と涙ぐんだ挙句に頭を下げたがり、カネを出したがるときているわけです。
この世界史上にも稀に見るレベルの歪んだ外交関係、一体いつまで続けば両国共に気が済むのでしょうか?

この韓国の主張を日本で同調している勢力の筆頭が、日韓基本条約締結当時、当時の韓国を軍事独裁政権と罵り、北朝鮮を「地上の楽園」と礼賛していた朝日新聞・岩波書店・日教組。
その後彼らは、自分達が礼賛していた北朝鮮のメッキが剥がれると、自分達の言動を総括するどころか、今度は自分達で罵倒しまくっていたはずの韓国を絶賛し始める始末。
彼らは「反日」の道具として活用できるのであれば、礼賛する対象は何でも良いのでしょうね。
場合によっては、常日頃から日本と同じくらい罵倒しているアメリカでさえも。

一方通行かつ歪な日韓関係を見直し、日本の正常な国家間外交のあり方を模索するためにも、この日を機会に日韓基本条約の意義について考えてみるのも良いのではないでしょうか。

九州・熊本ラーメン事情

ラーメンという料理ほど、地域毎に多種多様かつ独自の味と特色を持つものも珍しいのではないかと思うのですが、九州におけるラーメンは、私が住んでいる熊本も含め、ほぼとんこつラーメン一色で占められています。
九州でとんこつラーメン以外を専門に扱っているラーメン店というのは相当なまでにレアな存在です。

九州におけるとんこつラーメン発祥の地は福岡県久留米市。
1937年に創業した屋台「南京千両」が、関東地方の支那そばと長崎ちゃんぽんのスープをヒントに「豚骨スープ」を考案したのがその始まりとされています。
このラーメンが九州各地に広まり、地域毎に様々な改良がなされた結果、九州一円全てがとんこつラーメンで占められるという、九州独自の特色が生まれたわけです。

しかし、同じ「とんこつラーメン」として括られてはいても、その中身も味も特色も、地域によって大きく異なります。
たとえば一般的に有名な博多ラーメンは細麺であっさりとした薄味スープをベースに作られ、また他の地域ではあまり見られない「替え玉」があるのが特徴。
それに対し熊本ラーメンは、麺が太く、それに合わせる形でスープもこってり濃く作られており、また好みに合わせてニンニクチップを振りかけるようになっています。
当然、この2つは同じ「とんこつラーメン」でも味は全く異なります。

生まれも育ちも熊本で、長年熊本ラーメンに慣れ親しんできた私は当然のように熊本ラーメン贔屓だったりします。
福岡に親戚がいることと、以前に福岡で働いていた関係から、私は博多ラーメンを味わう機会も少なからずあったのですが、熊本ラーメンの濃い味に慣れている私に、全体的に薄味風味の博多ラーメンはどうにも舌に合わないものでしたね。
特に小さな頃は「何でこんなものが熊本ラーメンを差し置いて九州ラーメンの代表面しているのだろう」などと個人的嗜好丸出しかつ思い入れたっぷりな不満を抱いていたものです(-_-;)。
ちなみに、我らが田中芳樹御大も熊本出身だからなのか、やはり熊本ラーメンには相当な思い入れがある模様↓

http://a-hiro.cocolog-nifty.com/diary/2007/06/post_814d.html

ことラーメン話に関する限り、私と田中芳樹は大いに意気投合できそうですね(苦笑)。

その熊本ラーメンの代表格といえば、熊本県民的にはやはり何と言っても味千ラーメン。
2009年末時点で総店舗数450を誇る熊本ラーメン随一のチェーン店で、まさに熊本ラーメンを象徴するラーメンとなっています。
味千ラーメン以外の熊本ラーメンはあまり積極的なチェーン店展開を行っておらず、チェーン店展開しているところも全体で10店舗にも満たないところがほとんどです。
これだけを見れば、味千ラーメンが熊本県民にとって最も馴染みが深いラーメンになるのも当然といえば当然の話ですね。

その一方で、TV番組やカップラーメン等のコンビニ商品化などを通じて全国区に名前が知られることになった老舗の熊本ラーメンもあり、「黒亭」「こむらさき」「大黒ラーメン」などがそれに該当します。
店舗数は少ないものの、老舗というブランドや宣伝、そして熊本市中心地という立地条件の良さから、全国のラーメン通には知名度の高い熊本ラーメンとなっています。
ただ私的には、熊本市中心地とあまり縁がないこともあり、未だ店舗には直接食べに行ったことがない熊本ラーメンだったりします(-_-;;)。

熊本ラーメンの種類はこれ以外も多種多様で、過去2回、熊本県内の主なラーメンを集めた「ラーメン祭り」という催しが、グランメッセ熊本という産業展示施設で開催されています。
九州のラーメンを十把一絡げに「とんこつラーメン」と括るのではなく、カテゴリ的には同じ「とんこつラーメン」の千差万別な違いを食べ比べてみるのも、たまには良いのではないでしょうか。

映画「ザ・ウォーカー」感想

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映画「ザ・ウォーカー」観に行ってきました。
北斗の拳のごとき秩序なき滅亡後の世界を舞台に、1冊の本を西へ運ぶ男の物語。
テーマが複雑なためか、流血はないものの残虐シーンがあるためか、この映画はPG-12指定されています。

世界が滅びたのは、戦争中に空に大きな穴が開き、大量の紫外線が降り注いで地表にあるもの全てが焼き尽くされたため、という設定。
一昔前ならば核の応酬で、ということになったのでしょうけど、そこは現在の環境問題とリンクさせたのでしょうか。
長いこと荒廃した時代が続いているためか、作中に登場する人間の大多数は文字も読めなくなっているようで、「文字が読める」というだけで重要な人材扱いされています。

本の正体は「大多数の日本人には馴染みがないけど誰もが知っている」有名な書。聖書。
戦争の原因とされ、その1冊を除いて全て処分された本、という設定となっています。
物語中盤頃に、主人公の発言内容からその正体と中身が明らかになります。
あの世界における一般庶民の識字率および教養レベルであれば、確かに使い方次第で世界の命運を握れる本とは言えますね。

ちなみに男の最終到達地はアメリカ本土西部。カリフォルニア州。
こちらも「そこそこには名の知れた有名な場所」ですね。アルカトラズ島。

映画「タイタニック」の現実逃避な恋愛劇

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1912年4月10日にイギリスのサウサンプトン港を出航し、5日後に氷山にぶつかって沈没した豪華客船「タイタニック」。
この事件を扱った映画は数多いのですが、中でも一番有名なのは、やはり何と言っても1997年に公開されたジェームズ・キャメロン監督製作による映画でしょう。

1997年公開映画「タイタニック」は、史実のタイタニック沈没事件を扱ったのみならず、悲劇の恋愛映画としても大いに喧伝された作品。
主演男優だったレオナルド・ディカプリオの名を世界的に有名にしたのみならず、映画を製作した同監督による2009年公開映画「アバター」に抜かれるまでは、興行収益がギネスブックにも登録されていた作品としても有名です。
2012年にはこの映画の3D版も公開されるとのことで、その人気の根強さが伺えます。

映画観賞といえばSFX・アクション物が中心で、普段は恋愛映画になど見向きもしない私も、周囲で「面白い」と評判だったこともあり、この作品については映画館へ観に行っていたりします。
男女の恋愛をメインテーマとした映画で私が映画館で観た作品というのは「タイタニック」が初めてとなりますね。

ただ、この映画に対する私自身の評価はというと、

「確かに絵になるシーンが多いし演出は上手いが、肝心の恋愛描写にはほとんど感情移入ができなかった」

というのが正直なところ。
許婚との結婚を嫌がるヒロインのローズの「主人公ジャックに惚れる過程」が、一種の「目の前にある嫌な現実からの逃避」に見えて仕方がなかったんですよね。

自分の意思に反した結婚が嫌だったローズにしてみれば、その嫌な現実を忘れさせてくれる存在が「たまたま」ジャックだったのであって、現実逃避ができるのであれば相手は誰でもよかったのではないか?
また現実から目を背けているからこそ、2人は背徳的な恋愛に快感を覚えて大いにのめり込んでいたのではないか?

そんな負の印象と疑惑を、この2人の出会いのシーンからずっと感じずにいられなかったため、物語終盤でタイタニックが沈没して海水温度零下2度以下の海に投げ出され、ローズを助けて海に沈んでいったジャックの悲劇のシーンでも、

「ああ、これで2人の現実逃避な思い出は永遠に美しく記憶に残るね。今後2人の関係が現実の壁にぶつかって迷走した挙句に破綻する可能性が完全になくなって結構なことだ」

などと私は冷淡そのものだったんですよね。
もし「タイタニックの沈没」がなく、2人の関係がそのまま進んでいたら、いずれ遠からぬ未来に「現実の壁」にぶつかり、逃避もできなくなってあっさり関係が破綻してしまったのではないでしょうか。

画家志望の貧乏青年であるジャックと、上流階級の娘であるローズでは身分が全く異なりますし、ローズには(親が勝手に決めたこととはいえ)許婚もいたわけですから、2人の恋愛は、世間一般的には一種の「不倫関係」と見做されても文句が言えないシロモノです。
現にジャックとローズの関係を知ったローズの許婚相手は、ジャックに対して明確な物理的攻撃を行っていますし、もし「タイタニック」が沈没することなく彼らが無事に船から降りられていたら、それに社会的な制裁まで付け加えられた可能性が極めて高いと言わざるをえないのです。

それに何よりも、あの2人は互いに出会ってから死別するまで最大でもたったの5日間しか付き合いがなかったのですが、たったそれだけの時間で相手の「表面的な美点だけでなく短所も含めた全て」を知り尽くすことができるものなのでしょうか。
どんな恋愛や夫婦関係でも、長く付き合っていればいずれ必ず「相方の幻滅すべき現実」を知ることになります。
互いのことを知り尽くしたかに思える昔馴染み同士の恋愛や結婚でさえ、それまで自分が知らなかった相手の短所や欠点に否応なく気づかされて激怒するといった事例は充分に起こりえることです。
ましてや一目惚れに限りなく近いところから始まった恋愛関係ならばなおのこと、その後の付き合っている時間が長ければ長いほど、自分の理想と食い違っている相手の現実に気づいて幻滅する、という事態は容易に発生しえるでしょう。

そもそもの動機が「現実逃避」から始まっている恋愛が、果たしてやる気や腕力だけでは決して解決できないそれら「現実の直視と対処の問題」に耐えられるものなのか、はなはだ心許ない限りなわけです。
そう考えると、あの結末も実は悲劇ではなく「2人が永遠に幸せになれるハッピーエンド」であったとさえ言っても過言ではなかったのではないでしょうか。

こと恋愛描写については、「タイタニック」と同じジェームズ・キャメロン監督製作による2009年公開映画「アバター」の方がはるかに上手かったですね。
「アバター」では、最初は異星人達に対する一種のスパイ活動を命じられ、命令のままに異星人達と接触したはずの主人公が、次第に異星人達の社会および異星人のヒロインに惹かれていく過程と、主人公の「ヒロインや異星人達と共に自分が属していた組織&人間と戦う」という不退転の決意がしっかりと描写されています。
主人公にとって、特に自分を虐げていたわけでもない、これまで自分が属していた組織および人間社会を結果として裏切ることになるその決断を下す際には、相当な抵抗や葛藤があったことは想像に難くありません。
それでも異星人のヒロインと一緒になることを選び、かつての仲間達と戦う決断をあえて下したところに、「タイタニック」の現実逃避な恋愛とは比べ物にならない「人間的な強さ」というものが表現できているわけです。

カップル毎に様々な結ばれ方や相手に対する想い・依存度といったものが千差万別に存在する恋愛というものに「正しい結ばれ方」「正しい結末」といったものはないでしょう。
しかし「タイタニック」という映画は、その千差万別な恋愛における「老若男女問わず万人が共感できるあり方」というものについて、私的には色々と考えさせられる作品でしたね。

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