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中国漁船衝突事件のビデオ流出問題について5

中国漁船衝突事件の尖閣ビデオを流出した海上保安官について、警視庁と検察当局は逮捕しない方針を決定しました。
任意捜査は今後も続け、書類送検するとのこと。

http://megalodon.jp/2010-1115-2028-52/sankei.jp.msn.com/politics/policy/101115/plc1011151806007-n1.htm

記事にもあるように「職務上知り得た秘密」の定義に該当するのかが不明確だったのに加え、中国人船長を「日中友好」の名の下に釈放した件との整合性や国民世論への配慮もあったでしょう。
さらに言えば、法律を本当に厳密に適用するとなると、国会で公開された6分50秒のビデオ内容をマスコミに対して滔々としゃべっていた国会議員なども同じ理由で逮捕&責任追及せざるをえなくなってしまう、という問題もあったのではないかと。
法的にも政治的にも「逮捕は現実として不可能」という判断に傾かざるをえなかった、というのが正直なところだったのでしょう。

しかしこれで、国家公務員法100条の守秘義務違反として、件の海上保安官の「逮捕」「有罪」を叫びまくっていた仙谷「健忘」長官のメンツは、完膚なきまでに丸潰れになりましたね(笑)。
小沢一郎の強制起訴の際には主張していた「推定無罪の原則」をもかなぐり捨ててまで流出者を弾劾していたというのに、完全に梯子を外された形となってしまい、結果的に見れば3流ピエロもいいところです。
まあ、アレだけ好き勝手に踊り狂った末に迎えた自業自得な結末、としか評しようがありませんし、この自称健忘症患者に同情する余地など全くないのですけどね。

ところで、今回の流出事件について、我らが田中芳樹御大はどのような感想を抱いているのでしょうか?
普通に考えれば、国民の「知る権利」を抑圧していた政府に対し、身体を張った反乱劇を体現してのけた海上保安官を「民主主義真理教」に基づいて賞賛してそうなものなのですが、何しろ今回は相手が中国、そして他ならぬ自分自身も支持&選挙で投票もしているであろう民主党です。
民主主義以上に中国を礼賛する田中芳樹的視点からすれば、件の海上保安官は「民主党と中国様のメンツを叩き潰した許し難い大罪人」とならざるをえませんから、仙谷「健忘」長官ばりに流出事件を罵りまくっていたとして何ら不思議なことではありません。
加えて、薬師寺シリーズでピエロな3流喜劇役者として存分に登場させている某東京都知事が、今回の件でも流出事件を「快挙」として支持する発言を何度も行っている事例がありますから、その反発心も手伝ってさらに仙谷「健忘」長官を支持していそうです。
案外、「中国様をないがしろにする、危険な右翼の愛国主義者共を徹底的にこき下ろしてやる!」と、次回の薬師寺シリーズ最新作執筆に意欲を燃やしているかもしれませんね(苦笑)。
まあ、その前に「何でも良いからさっさと新刊を出せよ」と言ってやりたいところではあるのですが(爆)。

「と学会ML」と尖閣ビデオ、2つの流出事件の類似性

自称SF作家にして「と学会」のキチガイ会長であらせられる山本弘大将軍様が、尖閣ビデオ問題絡みの陰謀論を罵倒すべく、己のブログに記事をアップしたようです↓

【尖閣ビデオ流出】笑えるニュース集
http://hirorin.otaden.jp/e135020.html

「谷岡敏行氏殉職事件」の拡散過程【都市伝説】
http://hirorin.otaden.jp/e135038.html

正直、私は「あの」山本弘が尖閣ビデオの流出を肯定するとは夢にも思っていませんでしたね。
何故なら、かつて「と学会」でも唐沢俊一の盗作問題絡みのML(メーリングリスト)が流出した事件が起こっているからです。
その際山本弘は、流出した「と学会ML」のあまりに悲惨な内容について「唐沢俊一検証blog」のkensyouhan氏に釈明せざるをえない事態に追い込まれています↓

http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20090807/1249618542

また、同じく「と学会」の会員であった天羽優子ことゆうこりんに至っては、さらに進んでkensyouhan氏の「と学会ML」検証行為に対し「スーパーハッカーが暗躍する不正アクセス禁止法違反説」なるトンデモ陰謀論まで吹聴するありさまでした↓

http://www.tondemo.info/material02_2009_02_aa.html
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20090802/1249189992

これから考えれば、「と学会」の面々は例の尖閣ビデオ流出事件についても、「被害者」たる仙谷「健忘」長官の立場を理解し賛同の意を示すのが、当然とまではいかなくても必然的な選択だったはずです。
そうしないと、自分達が見事にしてやられた「と学会ML」流出問題でkensyouhan氏を弾劾することができなくなってしまうわけですからね(苦笑)。
それだけに、今回の尖閣ビデオ流出事件について無邪気に喜びを表明している様は、あまりにも頭が気の毒すぎて目頭が熱くなってしまいます(T_T)。

ちなみに、「と学会ML」流出事件当時、不正アクセス禁止法違反をがなり立てていたゆうこりんも、今回の流出事件についてこんなことをのたまっているとか↓

http://twitter.com/apj/status/3049160643182592
1万2000人も見てりゃ、故意がなくたってそのうち過失で流出しそうな気が。 RT @takaro: RT @ld_blogos イントラネットで1万2000人が誰でも見ることができたファイルのどこが「国家機密」なのだ?/木走正水 http://bit.ly/ctGCI0

ならば、当時128人も閲覧可能な会員がいたらしい「と学会ML」も「故意がなくたってそのうち過失で流出しそうな気が」で簡単に片付く話でしかないですね(笑)。
128人も閲覧会員がいるMLは充分に「公の場」ですし、様々な思想や主義主張の持ち主がいるのであればあるほど、完全な統制は不可能なのですから。
素直に仙谷「健忘」長官の肩を持っていた方が、すくなくとも論理の一貫性を保つこと「だけ」はできたでしょうに、「と学会」の面々というのは本当にその場凌ぎでしか生きていない連中の集合体としか評しようがありません。
こんなザマで、

http://hirorin.otaden.jp/e135020.html
<一方を「罰するべき」と強硬に主張して、もう一方は見逃すというのは、明らかにダブルスタンダードだ。筋が通らない。アンフェアである。>

などとのたまえる神経は、いつものことながら「お前が言うな!」「さすがと学会」としか言いようがないのですが(爆)。
ダブルスタンダードが嫌いなのは結構なことですが、せめて他人の盗作行為その他諸々を「トンデモ本」として取り上げ嘲笑していながら、P&Gの権威である唐沢俊一ひとり「と学会」から叩き出すこともできない自分達の惨状を少しは直視して欲しいものなのですけどね。

テレビドラマ版「SP 警視庁警備部警護課第四係」エピソード3&4感想

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前回に引き続き、テレビドラマ版「SP 警視庁警備部警護課第四係」のエピソード3&4をDVDで観賞しました。

エピソード3は要人ではなく、証券取引法違反事件における重要参考人を警護するストーリー。
この重要参考人は色々と裏の事情を知り過ぎているため、逮捕して身柄を保護し証拠を自供させることは政治的な圧力がかけられており不可能。
かといって野放しにすれば、ここぞとばかりに「消される」恐れがあり、事件の立件もできなくなるためそれも論外。
かくして警視庁警備部警護課第四係に警護命令が下り、主人公達は警護の任につくことになるのですが、精神的に追い詰められていることもあってか、警護対象が何かとワガママをこねたりトラブルを起こしたりします。
それでも主人公の活躍もあり、何とか警護の任をこなしていく第四係の面々。
立て続けに襲撃されたこともあり、主人公の上司である尾形総一郎は警察上層部に対し警備体制の強化を訴えますが、あっさり却下されてしまいます。
しかも最後は、これまた政治的な都合により、殺害される危険性が全く消えていないにもかかわらず、突然重要参考人警護の任が解かれて終了。
どう見ても殺される結末が目に見えて分かってしまう重要参考人の哀れな命乞いが哀愁を誘いましたね。

エピソード4は主人公と尾形総一郎の因縁話、そして映画版ストーリーへの序曲となります。
必要最低限しかない人数と装備で苛酷な警護の任に当たっている現場の環境を改善することを目的に、尾形総一郎は警備部の改革案を提示するのですが、「予算が出ない」「目に見える危険がない」といういかにも官僚的な理由からあっさり却下されます。
これまでのSPシリーズの作中だけでも何度も要人襲撃事件が頻発しているのですが、警察上層部はよほどに事なかれ主義なのか、事件の存在そのものを全て「なかったこと」にしている始末でしたからね。
前の感想でも述べたように、物理的に隠すのは不可能なのではないかという事件でさえ、作中の警察は記録を強引に書き換えていましたし。

テレビドラマ版の最後を飾る話ということもあり、エピソード4は主人公と少なからぬ因縁を持つ人間が主要人物として登場します。
20年前の事件で主人公の両親を殺した山西。
その事件を裏で画策して政治家としての人気取りを行い、現職の総理大臣に就任している麻田総理。
事件当時に少年だった主人公は、主人公を庇いながら「私が事件を仕組んだのです」と言わんばかりにほくそ笑んでいた麻田を殺したいほどに憎んでおり、作中では自分が直接麻田を殺害する妄想シーンまで挿入されます。
しかしそれでも、その麻田総理を警護するという任務を、復讐心から殺害せんとする山西の前に「動く壁」として立ちふさがり、あくまで仕事を遂行する主人公。
映画版エピソード5の前半(野望篇)で、「麻田総理が主人公のことを気に入っている」という会話があったのですが、それってここから来ているわけですね。

事件解決後、警察内部の情報を流していた西島理事官なる警察上層部の人間を公安部が逮捕に動くのですが、公安が踏み込む前に被疑者は自殺に見せかけて殺害されていました。
この人物、実は尾形総一郎の卒業大学の先輩に当たる人物で、最後のシーンではその死について尋ねられた尾形が「仕方ないだろ……大儀のためだ」という謎の言葉を呟きます。
そして、たまたまその言葉を聞いていた主人公と尾形総一郎が一対一で対峙するシーンで、ドラマは終了します。
テレビドラマだけ観ていたら「本当の戦いはこれからだ!」的消化不良な終わり方(まあ「つづく」という文字は出ていましたけど)ですが、これがそのまま映画版のエピソード5へと続いていくわけです。

エピソード3&4では、主人公の過去話や尾形総一郎が警察の問題点として改革したがっている問題他、様々な伏線が色々な形でクローズアップされていて、映画「SP 野望篇」でも言及されています。
映画版のSPシリーズを観るのであれば必須で抑えておかなければならない箇所ですね。
伏線については前編である映画「SP 野望篇」でもほとんど説明されていないので、後編となる「SP 革命篇」で収束していくことになるのでしょう。
テレビドラマから連綿と続いているSPシリーズがどのようなクライマックスを迎えることになるのか、来年3月予定とされる劇場公開が楽しみですね。

中国漁船衝突事件のビデオ流出問題について4

中国漁船衝突事件の際、仙谷「健忘」長官と中国との間で
「尖閣ビデオを公開しない」
「仲井真弘多(沖縄県)知事の尖閣諸島視察を中止させる」
という密約が結ばれていた事実が発覚しました。

http://megalodon.jp/2010-1112-1920-00/mainichi.jp/select/seiji/news/20101108ddm003030115000c.html
「衝突事件のビデオ映像を公開しない」「仲井真弘多(沖縄県)知事の尖閣諸島視察を中止してもらいたい」--。細野氏、篠原氏、須川清司内閣官房専門調査員と約7時間会談した戴氏らはこの二つを求めた。報告を聞いた仙谷氏は要求に応じると中国側に伝えた。外務省を外した露骨な「二元外交」は政府内の足並みの乱れを中国にさらけ出すことになった。>

そして、尖閣ビデオは元々、海上保安庁が公開する準備を進めていたところに、突然官邸からの横槍が入り、公開が取り止められたという経緯も暴露されています↓

http://megalodon.jp/2010-1112-0729-34/news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4574388.html

これから考えると、そもそも尖閣ビデオが国家機密扱いされていること自体が非合理かつ非合法的なことである、ということになってしまうのではないでしょうか?
しかも仙谷「健忘」長官は、尖閣ビデオをいつ「秘密」指定したのかについてさえも口を噤んでいる始末ですし↓

http://megalodon.jp/2010-1112-2105-12/sankei.jp.msn.com/politics/policy/101112/plc1011121329016-n1.htm

11月12日現在、尖閣ビデオの流出者に対する警察の事情聴取が行われているわけですが、今回の件は被疑者逮捕の方針で動いているであろう警察&検察にとっては大打撃もいいところですね。
ただでさえ、尖閣ビデオの扱いについては、「そもそも国家公務員法で定義される『秘密』に該当するのか?」という異論も少なくないわけです。
そこへさらに、「秘密」指定の政治的な正当性さえも揺らぐとなっては、逮捕&起訴の法的根拠さえも危うくなりかねませんし、国民からの更なる反発を招くのは必至です。
尖閣ビデオ絡みの事実関係が明らかになる度に、警察&検察は頭を抱え込みたくなっているのではないでしょうか(苦笑)。
これでもあくまでビデオ流出の海保職員を逮捕、さらには起訴で裁判に持ち込み有罪を勝ち取れるというのであれば、如何なる法理論と大義名分が振り回されることになるのか、是非とも知りたいところですね。
どんな理論が振り回されても、それは必ず民主党に最大ダメージで跳ね返ることになると思いますが(爆)。

しかも、かつての自民党政権がアメリカと密かに結んでいた核密約を、誰も頼みもしないのにここぞとばかりに公開した挙句、「自民党は国民を騙していた!」などと罵倒を繰り広げ、「これぞ政権交代の成果だ!」と自画自賛していた過去が民主党政権にはあるのですからねぇ。
その他ならぬ民主党自身が、それも中国に媚び諂う外患誘致な目的などのために、日本の国益と国民の権利を害する形で全く同じことをやらかすとは、これまた壮大なブーメランもいいところではないですか(笑)。
かつての自民党政権でも売国議員や政治的な問題点がなかったわけではありませんでしたが、それすらも霞んでしまうほどに民主党がやらかしまくる売国行為&失政の惨状は目を覆わんばかりですね。

Yahoo!サイトエクスプローラーがサービス終了

日本のYahoo!サイトエクスプローラーが正式に終了しました。

http://siteexplorer.search.yahoo.co.jp/

これにより、日本語対応のサーチエンジン公式のサイトマップ送信用SEOツールはgoogleウェブマスターツールのみとなります。
英語版ならば、2012年終了予定らしいアメリカ版のYahoo! Site Explorerと、アメリカ版Yahoo!と統合予定のMicrosoft bing Webmaster Toolsがありますが、しかし特に後者は使い勝手が悪いんですよね(-_-;;)。
日本のYahoo!サイトエクスプローラーは、ページのインデックス登録率が100%近かっただけに使い勝手自体は悪くなかったのですが……。

あとは、Yahoo!Japanとgoogleの完全な統合が一体いつになるのかが注目されますね。
タナウツの場合、11月11日時点ではgoogleの方が検索順位もアクセス数もYahoo!Japanを圧倒しているので、できればgoogleベースで統合して欲しいところなのですけどね。

中国漁船衝突事件のビデオ流出問題について3

中国漁船衝突事件のビデオ流出問題の「容疑者」が自首した件を受けて、仙谷由人がまたしてもこんなタワゴトをのたまったのだとか↓

http://megalodon.jp/2010-1110-2009-17/www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=a.vx6IaOTbKY
<仙谷氏はこの職員への対応について「犯罪がもし発生しているとすれば、刑罰も含めて、行政罰もしかるべく行為の質と量に応じて行わなければならない。徹底した捜査に基づいて処分を行う必要があれば行う」と指摘した。>
<世論は職員に寛大な措置を取るよう求める声が多いとの質問に対しては
「国民のうちの過半数がそう思っているとはまったく思っていない。いろんな事件が起これば、けじめのついたしかるべき措置をしてもらいたい、という健全な国民が圧倒的な多数だと信じている」との見方を示した。>

その「圧倒的な多数」を占める「健全な国民」の反応は以下の通りなのですが↓

【尖閣ビデオ流出】ネット上アンケートは8割超が流出支持
http://megalodon.jp/2010-1110-2206-42/sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101106/crm1011062057021-n1.htm

さらにビデオ流出前の世論調査でも、「民主党の対応は国民からの反発を買いまくっている」という結果が如実に出ていましたし↓

http://megalodon.jp/2010-1101-1604-19/sankei.jp.msn.com/politics/situation/101101/stt1011011157003-n1.htm
漁船衝突事件への政府の対応を「不適切」としたのは前回調査の70・5%から3ポイント増の73・5%。中国人船長釈放への政治介入の有無については、87・5%が「菅政権は真実を明らかにしていない」と答えた。尖閣諸島の警備・警戒を強化すべきだとした人が81・5%と8割を超えた。>

このような反発が尖閣ビデオ流出の支持に繋がっている、という考えくらい、ちゃんとネットとマスコミを見ていたら普通に辿り着けそうなものなのですけどねぇ。
仙谷「健忘」長官が主張する「国民」というのは、一体どこの世界の「国民」だというのでしょうか?
まさか「中華人民共和国民」とか「韓国民」とか「北朝鮮国民」とかいったシロモノではないですよね、いくら仙谷由人が自称健忘症患者であるにしても(苦笑)。
ネットどころかマスコミの調査結果さえも無視し、すぐにウソと分かる、自分に都合の良い「民意」を好き勝手に捏造してのけるとは、仙谷由人、ひいては民主党の虚言体質はなかなか堂に入っていますね(爆)。

それに、これは法律の不備の問題でもあるのですが、仮にこの「容疑者」に「けじめのついたしかるべき措置」を下すとして、仙谷「健忘」長官は一体どんな「処分内容」で「容疑者」に当たるというのでしょうか?
国家公務員法100条には「秘密を守る義務」という項目があり、違反者には109条に定められた罰則で「一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する」と規定されています。
また、今回の件で国家公務員法と同じく取り沙汰されている「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」でも、違反者は「一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する」とされています。
国家機密を漏洩した罪に対する最大の罰則がこの程度なものだから「日本はスパイ天国」などと揶揄されるのですし、それはそれで大きな問題なのですが、仙谷「健忘」長官が「けじめのついたしかるべき措置」を行おうとしたところで、実際は法に規定されているこの罰則が最大限界なわけです。
もちろん、この程度の罰則でも「前科」は付くわけですし、今回の件で万が一にも実刑判決が下ろうものなら民主党の支持率がさらにガタ落ちになることは確実なのですが。

さらに言えば、今回の尖閣ビデオの場合、流出前の時点ですでに国会議員向けに上映されており、またそれを見た国会議員が公の場で感想を述べてまでいます。
ビデオを流した「容疑者」が国家公務員法で裁かれるというのならば、非公開のビデオを見て「外部に」感想を流している国会議員もまた、同じように裁かれなければならないのではないでしょうか?
まあそれ以前に、例の中国人船長を「日中友好」の名の下に「法を捻じ曲げて」釈放しておきながら、今回の「容疑者」は「法を厳格に適用して」裁くなどというダブルスタンダードな構図自体が法治主義以前の問題としてピックアップされてしまうわけなのですが。

これ以上、仙谷「健忘」長官は「容疑者」に対して一体何をするつもりなのでしょうか?
これ以上の措置と言ったら、せいぜい海上保安庁に圧力をかけて「容疑者」を懲戒免職にする、くらいしか方法がないと思うのですが。
まさか、中国人船長を法律の超アクロバット解釈で釈放した手法を駆使して、全く別件の法律違反の類をでっち上げたり、「日中友好」の名の下に「容疑者」を中国に引き渡したり、場合によっては「獄死」「病死」「事故死」で起訴前に闇に葬る、などといった「問答無用の解決法」で乗り切ろうと考えてまではさすがにいないでしょうけど……。

ところで、海上保安庁の一職員と報じられている「容疑者」や海上保安庁長官については居丈高に処罰をがなり立てている仙谷「健忘」長官ですが、一番問われなければならないはずの自分やカンガンス内閣の責任については、追求の手も段違いに緩くなっているようです↓

仙谷氏「海保長官に重い責任」 馬淵国交相については否定
http://megalodon.jp/2010-1110-1815-03/sankei.jp.msn.com/politics/policy/101110/plc1011101744014-n1.htm

「強者には媚び諂い、弱者には居丈高に振る舞い、身内には甘く、都合の悪いことは忘却する、究極のダブルスタンダード&ブーメラン集団」
という民主党の体質を見事に実地で証明している対応ですね、これって(苦笑)。

それにしても、あの「と学会」や田中芳樹が権力を持っていなくて本当に良かったと、民主党を見ているとつくづく私は思わずにはいられませんね。
あの「歩くダブルスタンダード」な連中が権力を持っていたら、間違いなく民主党と同じようになって批判者の言論をなりふり構わず徹底封殺しにかかっていたでしょうから。

仙谷「健忘」長官が語る「外交手腕」の惨状

仙谷「健忘」長官曰く、日本の対中・対露外交は韓国やシンガポール・ベトナムからの目線では評価されているし、それに対する反発や批判は19世紀~冷戦時代の思考なのだとか。

http://megalodon.jp/2010-1110-1552-52/sankei.jp.msn.com/politics/policy/101110/plc1011101156006-n1.htm

他国から高く評価される「自国の外交」というのは「その他国に利益を与えてくれる外交」なのであって、自国にとっては逆に「不利益な外交」でしかないことが少なくないのですけどね。
南京大虐殺だの従軍慰安婦だのといったヨタ話を、日本政府が公の談話でバカ正直にも認めてしまった発言は、確かに中国・韓国・北朝鮮では高く評価されているでしょうが、それが日本の国益に叶っていたのかといえば当然否です。
第二次世界大戦当時のイタリアは、その凄まじいまでの伝説的な連戦連敗ぶりから、味方であるドイツ他枢軸国にとっては「生きた災厄」「無能な働き者」以外の何物でもありませんでしたが、連合国にとっては「頼もしく信頼できる敵」としてその行動は非常に高く評価されていました。
他国の外交の評価というのは、あくまでも「自国の利益になるか否か」が最優先の評価基準になるのであって、その基準に基づいた好評価の外交なるものが「評価される国」にとっての利益になるとは限らないどころか、むしろ害にすらなることも珍しくないのです。

逆に自国に偉大な成果をもたらした人間が他国には糞味噌に罵られる、という事例も普通にあります。
アメリカを独立に導いたワシントンは、アメリカでは当然英雄ですが、イギリスでは「国に背いた反逆者」です。
ヨーロッパを席捲したフランスのナポレオン一世は、フランスにとっては英雄でしょうが、彼に侵略された国々にとっては紛れもない侵略者です。
「自国の利益」が何よりの評価基準となる外交を「他国に」、それも「自国の国益が害されているにもかかわらず」褒められるなど、本来屈辱的なこと以外の何物でもないはずなのですけどね。
この程度の基本中の基本的な認識くらい、仮にも政治家を名乗るのであれば持っていて欲しいところなのですが。

まああの「健忘」長官の場合、外交の評価を云々する以前の問題が実はあったりするのですが↓

日ロは「戦争状態」=仙谷長官が誤認
http://megalodon.jp/2010-1110-1602-51/jp.wsj.com/Japan/Politics/node_145729

かつて「漢字の読み間違い」程度のことで国会という場で漢字テストが繰り広げられていた自民党政権時代であれば、これだけでマスコミは世界が終わるかのような報道合戦を繰り広げ、大臣を5回は辞任しなければならない大騒動に発展しているはずですよね、これって。
アレだけマスコミにほとんど依怙贔屓的なまでに守られていながらこの惨状って、もうそれだけで民主党が無能な存在であるという事実が分かろうというものですね。

中国漁船衝突事件のビデオ流出問題について2

存在感ゼロのカンガンスに変わって現内閣を壟断している仙谷由人が、中国漁船衝突事件のビデオ流出問題についてまたもや金切り声を上げているようです↓

仙谷氏が国家公務員法の罰則強化に言及 「厳正に対処する」
http://megalodon.jp/2010-1109-0028-44/sankei.jp.msn.com/politics/policy/101108/plc1011081126008-n1.htm

海保「激励」電話に仙谷氏が不快感 「犯罪を称揚するのか」
http://megalodon.jp/2010-1108-2206-35/sankei.jp.msn.com/politics/policy/101108/plc1011082022017-n1.htm

これまで何度も述べているように、そもそも今回のビデオ流出問題って、海上保安庁が逮捕した中国人船長を「法を捻じ曲げて」勝手に釈放した那覇地検の決定を、カンガンス内閣が追認したことに端を発しているわけです。
それを無視して「犯人検挙」をがなりたてたところで、「お前が言うな!」の一言でお終いでしょう。
しかも仙谷由人は1ヶ月ほど前に、小沢一郎の強制起訴問題についてこんなことをのたまっているんですよね↓

仙谷官房長官「有罪確定まで推定無罪」
http://megalodon.jp/2010-1109-0047-25/sankei.jp.msn.com/politics/situation/101004/stt1010041630001-n1.htm

2010年11月8日時点では、尖閣ビデオを流出させた人間は「有罪確定」どころか未だ特定すらされていないわけなのですが、推定無罪の原則については考慮しなくても良いのでしょうか(笑)。
しかも今回の件については、「民主党に対する内部告発」という観点から、流出者を公益通報者保護法で保護すべきだという声も少なからず上がっているわけなのですし。
最初に法を逸脱した行為に走ったのは一体誰だったのか、ということも含め、自分に都合の悪い過去の言動の数々はすっかり忘却し去っているようで、この辺りはさすが「健忘」長官の面目躍如といったところですね(爆)。

熊本市長選挙で無所属・現職の幸山政史が三選達成

任期満了に伴い、2010年11月7日に3人の立候補者で争われた熊本市長選挙は、無所属で現職の幸山政史が連続3回目の当選を果たしました。
最終的な投票率は36.18%で史上2番目の低さだったとか。

http://megalodon.jp/2010-1108-0935-25/kumanichi.com/news/local/main/20101107006.shtml

今回の選挙で現職が当選したのは、やはり何と言っても2012年4月に実施される熊本市の政令指定都市移行の道筋を確立させた功績が大きいでしょう。
何しろ、熊本市は私が知っている限りでも90年代前半から「政令指定都市化」が叫ばれていたにもかかわらず、これまで全く実現してこなかったのですから。
特にこれと言った大きな失政がなく、逆に熊本市の悲願とも言える功績を挙げてきた、となれば、やはり引き続き現職に市長を続けてもらいたいとなるのは必然というものでしょう。

熊本市は2011年にも九州新幹線全線開業を控えており、政令指定都市移行以外の面でも、今後の熊本市政は重要な局面を迎えることになります。
政令指定都市・熊本の初代市長として、市政の健全な発展に尽力してもらいたいものですね。

テレビドラマ版「SP 警視庁警備部警護課第四係」エピソード1&2感想

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この間観に行った映画「SP 野望篇」のテレビドラマ版「SP 警視庁警備部警護課第四係」のエピソード1&2をDVDで観賞しました。
映画版が「エピソード5」としてテレビドラマ版の延長線上でストーリーが展開されている上、映画版ではそれまでのあらすじや作中設定などについての説明が全くなかったため、そちらも確認してみることにしたわけですね。
何せ、私は映画版で初めてテレビドラマの存在を知ったクチでしたし(-_-;;)。

さすがに映画版には劣るものの、テレビドラマ版でも主人公である井上薫の派手なアクションは健在で、こちらもなかなか面白かったですね。
エピソード2で主人公の能力についての「科学的な」説明があり、作中における主人公の能力の発動源が判明します。
また、映画版では冷戦状態だった主人公と上司・尾形総一郎は、この時点では理想的とすら言えるほどの相互信頼関係を構築していましたね。

ただひとつ、事件解決後に、警察が事件の存在そのものを「なかったこと」にして殊更真相を隠そうとするのについては、正直疑問に思わずにはいられませんでしたね。
何故そんなことをするのかもさることながら、「そもそも物理的に不可能なのではないか?」と思える点も少なくありませんでしたし。
事件についての緘口令などを布いたところで、事件の目撃者の誰か一人でも真相を告白したりすれば、いとも簡単に事件は表沙汰になります。
事件が大規模になればなるほど、目撃者が増えれば増えるほど、緘口令の実行は困難さを増してくるのです。

事件が密室の中、それも数十人程度の政治家やマスコミ関係者の中で起こったエピソード1であれば、ある程度統制も効きやすいですから、それなりに緘口令も有効に機能しえるかもしれません。
しかし、事件に巻き込まれた上、テロリスト達の病院占拠宣言まで直接聞いている人間だけでも百人以上、しかも病院関係者のみならず、一般の患者や見舞い客なども被害者に多く含まれているであろうエピソード2では、そもそも事件の真相を隠蔽するのは不可能でしょう。
さらに病院の外では「何が起こったのか」と病院を取り巻いている野次馬までいたわけですし。
警察上層部では「ガス爆発」として事件の事後処理を行う方針だったようですが、すくなくとも病院の中にいてテロリスト達の病院占拠宣言を聞いた上に拳銃を突きつけられての強制移動を余儀なくされた人達がそれで納得するわけがありません。
しかも今はインターネット時代。
個人であっても事件の真相をブログや掲示板、SNSなどでいくらでも拡散することができるのです。
一般の患者や見舞い客に緘口令を命じる権限が警察にあるわけもありませんし、統制しようのないことを無理矢理統制しようとすれば、今度はその反発から緘口令を逸脱しようとする人間が出てきてしまうでしょう。

警察がそのような隠蔽工作にひた走るのは、事件の存在が世間一般に流布されることで混乱が発生するのを避けるため、といった類の治安維持の理由でもあるのでしょうが、病院テロのような一般人が巻き込まれた大規模な事件までそれで押し通そうとするのはさすがに無理筋なのではないかと。
そのような警察の事後処理対応に苦言を呈していた尾形総一郎も、「そんなことがそもそも可能なのか?」ということについてこそ、まずはツッコミを入れるべきではなかったのかと。

また機会があったらエピソード3&4、それといくつかあるらしい番外編も観てみたいものですね。

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