エントリー

民主党の前原誠司が政治資金規正法違反を告白

民主党の前原誠司が、3月4日午後の参院予算委員会で、京都市内に住む外国籍の女性から献金を受けていたことを明らかにしました。
献金した相手は焼肉店を経営する在日韓国人とのこと。

http://megalodon.jp/2011-0305-0019-55/sankei.jp.msn.com/politics/news/110304/stt11030423570011-n1.htm

受け取ったとされる金額は2005年からの4年間で総計20万円なのだそうですが、しかしこの際、金額は全く問題ではないんですよね。
外国人からの献金は政治資金規正法第22条の5で明確に禁止されている行為なのです。

政治資金規正法第22条の5
<何人も、外国人、外国法人又はその主たる構成員が外国人若しくは外国法人である団体その他の組織(金融商品取引法第二条第十六項 に規定する金融商品取引所(以下この項において単に「金融商品取引所」という。)に上場されている株式を発行している株式会社のうち定時株主総会において議決権を行使することができる者を定めるための会社法 (平成十七年法律第八十六号)第百二十四条第一項 に規定する基準日(以下この項において「定時株主総会基準日」という。)を定めた株式会社であつて直近の定時株主総会基準日が一年以内にあつたものにあつては、当該定時株主総会基準日において外国人又は外国法人が発行済株式の総数の過半数に当たる株式を保有していたもの)から、政治活動に関する寄附を受けてはならない。ただし、日本法人であつて、その発行する株式が金融商品取引所において五年以上継続して上場されているもの(新設合併又は株式移転により設立された株式会社(当該新設合併により消滅した会社又は当該株式移転をした会社のすべてが株式会社であり、かつ、それらの発行していた株式が当該新設合併又は当該株式移転に伴い上場を廃止されるまで金融商品取引所において上場されていたものに限る。)のうちその発行する株式が当該新設合併又は当該株式移転に伴い金融商品取引所において上場されてから継続して上場されており、かつ、上場されている期間が五年に満たないものであつて、当該上場されている期間と、当該新設合併又は当該株式移転に伴い上場を廃止された株式がその上場を廃止されるまで金融商品取引所において継続して上場されていた期間のうち最も短いものとを合算した期間が五年以上であるものを含む。)がする寄附については、この限りでない。>

いくら民主党が低能無能な人材の巣窟であったにしても、前原誠司も長年国会議員をやっているわけなのですから、政治資金規正法の内容を知らないわけではないでしょうにねぇ(苦笑)。
よりによって国会の場で犯罪告白をやらかすとは、前原誠司も救いようのないバカとしか評価のしようがないのですが……。

そしてここでもまた、民主党の過去の言動がブーメランとなって自身に返ってくることになります。
何しろ民主党はかつての野党時代に、当時の自民党政権の挙げ足取り的な「失言」をことさら問題視し、審議拒否や発言者の大臣辞職などを求めただけでなく、首相の任命責任とやらを声高に主張したりする始末でした。
その論理で行くならば、今回の件では前原誠司の大臣辞職と菅直人ことカンガンスの任命責任の追及が当然のごとく行われなければなりません。
他人に厳しく自分に甘いという「と学会」のパワーアップバージョンである民主党に、マトモな責任の取り方ができるとは到底思えませんが、これで民主党の失態の歴史がまた1ページ追加されてしまいましたね(爆)。

我らが田中芳樹御大も、まさか民主党がこれほどまでの低能集団であったとはさすがに想像もつかなかったのではないでしょうか?
どう見ても創竜伝や薬師寺シリーズに登場する3流悪役すら下回るレベルの頭と言動の持ち主ばかりですし(笑)。
己の政治思想と合致する政策を打ち出しているはずの民主党がこうも無様な醜態を何度も何度も晒しまくっていることについて一体どう考えているのか、一度本人に聞いてみたいものですね。

google検索アルゴリズム変更に伴う「とばっちり」な影響

以前にお知らせしたgoogleの検索アルゴリズム変更についての続報になりますが、良質でないとされるサイトの多くが格下げになる一方、良質なサイトの一部が「とばっちり」を受けて検索順位がダウンする事態が発生しているようです↓

http://wiredvision.jp/news/201103/2011030318.html

元々、googleが検索アルゴリズム変更を決断するに至った最大の理由は、「Demand Media」という会社が展開するSEO戦略にあります。
「Demand Media」は、独自の予測アルゴリズムと万単位ものフリーランサーや編集者を駆使して1日に数千単位ものコンテンツを作成・公開する「コンテンツミル」という手法を使い、google検索で常に上位表示されることによって広告による利益を獲得しています。
しかしこの手法は、必ずしもプロではない人間に低賃金で雇いつつ、とにかく物量に依存した文章を作成させていることから、質に問題のあるコンテンツも少なくなく、それによって他の「質の高い」サイトやブログの検索順位が著しく低下するという問題が発生していました。
そこでこの由々しき事態を打開し、「Demand Media」以外のサイトの検索順位を向上させることを目的に、今回googleは検索アルゴリズム変更を決断するに至ったわけです。
しかし、いざ検索アルゴリズムを変更してみたら、肝心の「Demand Media」はほとんど影響らしい影響を受けず、一方でgoogleが救済するはずだったサイトやブログが大打撃を受けるという逆効果かつ本末転倒な事態に(T_T)。
検索順位が下がってしまったサイトやブログにしてみれば、自分の責任でもないのに検索順位が下がり、それによって訪問者が大きく減少する羽目になったのですからたまったものではなかったでしょうね。

また、今回の検索アルゴリズム変更では、タナウツ界隈でもささやかながら検索順位に変化が発生しています。
これまでのgoogleにおける「田中芳樹」検索の順位は、1位がWikipediaの田中芳樹記事、2位が「らいとすたっふ」公式サイト、そして3位がタナウツというポジションでここ数年ずっと固定されていました。
ところが、今回の検索アルゴリズムの変更によって1位の2位のポジションが逆転し、「らいとすたっふ」公式サイトが検索1位を獲得するに至ったのです。
ほとんど不動だったポジションが変動したのもさることながら、ロクにSEOというものをやっている気配すらなかった「らいとすたっふ」公式サイトが、Wikipediaを抜いて1位になるとは正直全く考えていなかったので驚いたものでした。
ちなみにタナウツを含めた3位以下は全く変動がなく、タナウツ的には「良くもなく悪くもなく」というある意味無難な結果を迎えることになったようです。

如何に「良質」かそうでないかを判断するのは難しいところではありますが、集客の多くをサーチエンジンに依存するサイト&ブログの運営者にとって、「検索アルゴリズムの変更に伴う検索順位の大幅ダウン」は死活問題とすら言えるものです。
ほんのちょっとした仕様の変更でその脅威が現実のものになるというのですから、何とも怖い話ではあります。

まだ書く気「だけ」はあるらしい創竜伝

http://twitter.com/adachi_hiro/status/42588198303580160
書く気はあるのよ。 RT @sako0321: お、おとーさん、書く気は…!? RT @adachi_hiro 残念なことに今年の予定には『創竜伝』の文字はありません。 RT 秘書さんに直訴 RT @kijisuket:

「書く気はある」ものが、何故「予定が遅れた」どころか「予定がなくなった」ということになってしまうのですかねぇ>社長氏。
2006年に一度は「書く」と宣言していた創竜伝執筆スケジュールが、翌年一言の公式発表すらもなく勝手に撤回された事実を、私は一度として忘れたことはないのですが↓

http://a-hiro.cocolog-nifty.com/diary/2007/05/13_0a49.html
https://www.tanautsu.net/kousatsu21_02_aa.html

まあ正直、今の田中芳樹にとって、創竜伝が「書きたくても書けない」シロモノに堕しているであろうことは手に取るように分かるのですが(苦笑)。
「二〇世紀の終わりを数年後にひかえた年」という作中設定がありながら21世紀に突入してしまった創竜伝13巻の出来は最悪もいいところでしたし、その際に出してきた「京都幕府」とやらの政策提言が、実は大多数の国民からの支持を受けるものでは全くないという事実を、現与党の民主党が証明してしまう始末ですからねぇ(爆)。
あそこまで破綻してしまったらもう手の施しようなどないのですから、もう開き直って作品放棄を宣言してもらった方が、一読者としてはありがたい限りなのですけどね。
作家個人のストレス解消作品としては薬師寺シリーズもあるわけですし(本当はこれもさっさと産廃として放棄して欲しいところなのですが)、無残に壊れ果てた創竜伝にそこまでこだわる必要もないでしょうに。

田中芳樹の執筆能力は稀少なレアメタル資源のごとく限りがあるのですから、その全てをアルスラーン戦記とタイタニアの完結に注力して欲しいところなのですがねぇ(-_-;;)。

Facebookを活用した宣伝戦略と今後の課題

ここ最近、Facebookと企業・団体の提携が相次いでいますね。
ユニクロがFacebook連動のスナップ投稿サイト「UNIQLOOKS」をオープンしたかと思えば、

プレスリリース
http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2011/02/021714_web.html
UNIQLOOKS
http://uniqlooks.uniqlo.com/

自民党が日本の政党としては初となるFacebookの公式ページを開設したり、

自民党がFacebookページ 日本の政党で初
http://megalodon.jp/2011-0302-0922-40/news.nifty.com/cs/technology/internetdetail/itmns-20110222-20110222070/1.htm
自民党Facebook公式ページ
http://www.facebook.com/pages/%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A/130801753656106

さらには、大手広告代理店の電通とFacebookが、プレミア広告枠の独占販売や企業向けのFacebook活用支援サービスなどを展開する業務提携契約を締結したりするなど、

http://megalodon.jp/2011-0302-0020-32/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110301-00000033-mycomj-sci

企業・団体によるFacebookを活用した宣伝戦略が日本でも活発化しつつあります。
これらの動きに触発される形で、企業や団体のFacebook参入が今後も増えることが予想されます。

Facebookの問題点としてたびたび指摘される実名登録ルールや言語問題なども、企業や団体が相手であれば個人ほどには高い壁にはならないでしょう。
むしろ、ユニクロなどのように日本国内のみならず世界中の人間を顧客対象にするような世界的企業であれば、Facebookが抱える億単位の、それも全世界に広がるユーザー数は大きな魅力です。

また、Facebookと日本企業の提携が増えれば、これまで発展どころか停滞すらしていた感がある日本語対応のアプリケーションが充実してくる可能性も考えられます。
そして、日本語対応アプリが充実すれば、それを目当てにFacebookに参入するユーザーも増えてくることでしょう。
Facebook内における日本人ユーザーが増えれば、日本人同士による対話が容易になり、それによってFacebookの言語問題を、すくなくとも当面は沈静化させる効果も期待できます。
Facebookの言語問題というのは、大多数の外国人と会話できるスキルが要求されることと、あまりに少ない日本人同士での対話ができないという2つの要素に集約されるのですから、後者がなくなるというのは大きな前進と言えます。
もちろん、言語問題の一番根本的な解決方法は、やはり前者の問題をも解決しえる多言語翻訳システムでも開発導入するのが一番だとは思うのですが、こちらはまだまだ技術的にもコストパフォーマンス的にも難しいものもあるでしょうからねぇ(^_^;;)。

ただ、企業・団体がFacebookと提携する理由は、顧客を求めることが第一の目的であるわけです。
その最大のターゲットとなるのは当然のことながら個人ユーザー。
彼らがFacebookに参入するためには、やはりFacebookの実名登録ルールの改定や有名無実化がないと、すくなくとも日本ではやはり難しいものがあるのではないでしょうか?

現時点におけるFacebookは、匿名や偽名のアカウントを強制削除する方針を、実力行使という形で明確に打ち出してしまっています。
実名でしかFacebookに参入できないとなれば、特にHNでサイト&ブログを運営したり、掲示板やコミュニティで活動してきた人達は、参入に二の足を踏むことにもなりかねません。
実名登録に大きなリスクがあるという理由ももちろんあるのですが、特に彼らの場合は、実名よりもHNの方にこそ「ネット上における社会的ステータス」があると言っても過言ではないわけです。
他ならぬ私自身、10年以上も使ってきた自分のHNにはそれなりに愛着もありますし、HNに付加されている認知度や知名度といったものもあるわけですから、それを捨てて実名にしろというのは抵抗感を感じずにはいられないところがあるものでして(^^;;)。

実名をはじめとするFacebookのプライバシー公開方針はアメリカ本国でさえ問題になりつつあるという事情もありますし、

http://jp.techcrunch.com/archives/20100427senators-call-out-facebook-on-instant-personalization-other-privacy-issues/

また、実名推奨主義を採用していたかつてのmixiでさえ、個人情報の漏洩およびリアル個人特定などといった事態の頻発により変遷を余儀なくされていった事例を鑑みれば、Facebookも実名登録ルールにこだわるべきではないと思えてならないのですけどね。

それでもあえて今の実名登録ルールを維持したままFacebookが日本で拡大するというのであれば、それにはどんな方法があるのか?
前述の事情から、個人ユーザーが自発的にFacebookに登録することに大きな期待はできません。
ならばいっそのこと発想を転換し、企業や団体・学校等が「上から管理する」システムとして組織の構成員達にFacebookの登録を義務付け、その上で企業間の連絡網や、それこそ高校や大学等の学生間コミュニケーションツールとして活用する、といった辺りの用途に特化でもした方が却って効果的なのではないでしょうか?
元々Facebookは「ハーバード大学の学生間コミュニケーションツール」から出発した歴史がありますから、ある意味「原点に立ち返る」ことになるわけです。
自発的に参加するのではなく、上からの圧力で登録させ管理するというのが大きな違いではありますが、日本の風土的にはこちらの形態の方が合っているのではないかと。
企業や団体・学校などであれば、むしろ実名の方がビジネスや管理の観点からも望ましいと考えるでしょうし、この手の組織が持つSNSに対する偏見や忌避感を和らげる効果も期待できると思うのですが、どんなものでしょうか。

第83回アカデミー賞の結果発表

2010年に公開された映画の中で最高の作品と俳優を決定する第83回アカデミー賞の授賞式が行われました。
作品賞は「英国王のスピーチ」が選ばれ、同作品は他にも監督賞・主演男優賞・脚本賞を受賞し4冠を達成。

http://megalodon.jp/2011-0228-2154-42/www.wowow.co.jp/extra/academy/news/index02.html?N0030720

事前予想ではあまり期待されていなかった「インセプション」も、撮影賞・音響賞・音響編集賞・視覚効果賞を獲得し、「英国王のスピーチ」と同じく4冠に輝く健闘を見せました。
一方、当初は「英国王のスピーチ」と並ぶ有力候補とされた「ソーシャル・ネットワーク」は予想に反してあまり奮わず、脚色賞・作曲賞・編集賞の3冠という結果に。
その他に私が映画館で観賞したことのある作品としては、「ウルフマン」がメイクアップ賞を獲得していますね。

しかし、アカデミー賞受賞作品のラインナップを見ていると、「ハリウッド映画はアメリカ万歳ばかり」などという俗説がいかに的外れなシロモノであるかが良く分かりますね。
上で私が挙げた4作品はいずれも「アメリカ万歳」的な要素は微塵も入っていませんし、他の作品についても「アメリカ万歳」的なものがあるようには到底思えませんし。
私が去年観賞した洋画一覧を見ても、アメリカ万歳どころか、むしろ逆にアメリカ政府を批判したりコケにしたりしているような作品の方が目立つくらいなのですが。
個人的には、ハリウッド映画はアメリカが作るものなのだからアメリカを肯定・称揚する内容があってもむしろ当然ではないかとすら思いますし、実際にはそういう作品の方が少数派でしかないのですからね。
「ハリウッド映画はアメリカ万歳ばかり」などという事実に基づかない偏見が何故幅を利かせているのか、ますます理解に苦しむばかりです。

今回のアカデミー賞は、去年観賞した映画本数が過去最多を記録したこともあり、個人的に名前も内容も把握できている映画が並びましたね。
今まではあまり知らない映画ばかりが軒を連ねるというパターンばかりだったこともあって、アカデミー賞はあまり楽しめませんでしたし。
今年は去年以上の観賞本数を記録しそうですし、来年のアカデミー賞がまた楽しみですね。

第31回ゴールデンラズベリー賞の結果発表

2010年に公開された映画の中で最低の作品と俳優を決定するラジー賞こと第31回ゴールデンラズベリー賞の結果が発表されました。
その「栄冠」を手にした作品は、最多となる9部門でノミネートされ、最低映画賞・最低監督賞・最低脚本賞・最低助演男優賞、そして今回新設された最低インチキ3D映画賞の5つを受賞した映画「エアベンダー」

http://megalodon.jp/2011-0227-2357-20/eiga.com/news/20110227/3/

今回は私もたまたまこの映画を観に行っていたので内容を知っているのですが、少林寺拳法だか太極拳だかの奇妙な踊りを駆使して気・水・土・火を操る何ともいえない描写は、確かに「ある意味」凄く印象に残っていましたね。
あまりにスローモーション過ぎてスピード感も迫力も欠けまくっていましたし、最初は「これ中国映画?」とまで考えてしまったくらいでしたからねぇ。
この映画が2010年7月に日本で公開された当時は、他に結構有力な映画が多数公開されていた上、3部作の1作目と聞いていたので、「興行的に大丈夫か? 続編はちゃんと作られるのだろうか?」と心配していたのですが……。

ただ、私は個人的に「ラジー賞」というのをあまり高く評価してはいないんですよね。
というのも、そもそも私の場合、この賞を知ることになったきっかけが、第二次アルマゲ論争の際に山本弘がアルマゲドンを罵倒する論拠としてラジー賞を持ち出していたことにあったりするんですよね(-_-;;)。
「あの」山本弘が得意気に持ち出すようなシロモノなのだから当然ロクなものではないだろう、という先入観もありましたし、その反論に際しては「シルヴェスター・スタローンが出ている映画というだけで駄作認定するような偏った賞」というとんでもない情報まで飛び交う始末。
実際、2010年10月に日本で公開されたシルヴェスター・スタローン主演の映画「エクスペンダブルズ」は、今回のラジー賞にも当然のようにノミネートされていましたし。
「アレってそこまで悪い映画なのか? 良作ではないにしても普通に楽しく観れる映画なのだけど」というのが「エクスペンダブルズ」に対する私の評価だったので、「ラジー賞は当てにならない」という印象をなおさら抱かざるをえなかったものでした。
「アメリカの映画界における『と学会』」という私の評価を聞けば、私がラジー賞に対して抱いているネガティブなイメージというものを理解頂けるのではないかと(苦笑)。

元々私はそんなに映画を酷評するようなタイプの人間ではありませんし、ラジー賞にノミネートされる作品自体、正真正銘の駄作という感じには見えないので、山本弘云々の件を抜きにして考えても「【本当の駄作】判定にはあまり使えない賞」というイメージはありますね。
まあラジー賞自体、「売れている有名な作品」を選ぶ傾向にあるようですから、一般人が考えるような駄作とは基準が少しズレているのかもしれないのですが。

映画「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島(3D版)」感想

ファイル 284-1.jpg

映画「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島(3D版)」観に行ってきました。
イギリス人作家のC・S・ルイス原作小説「ナルニア国ものがたり」の3作目「朝びらき丸 東の海へ」の実写映画版。

映画「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島」の前身となる「第1章:ライオンと魔女」「第2章:カスピアン王子の角笛」でナルニア国に召喚され、ナルニアの危機に立ち向かい活躍したイギリスのペペンシー4兄弟。
しかし今作では、そのうちの上2人・長男ピーターと長女スーザンがアメリカに行っているという設定になっているため、ナルニアには召喚されません。
代わりに、ペペンシー4兄弟の下2人である次男エドマンドと次女ルーシー、そして彼らが一時的に預けられていたスクラブ家のユースチスが主人公として活躍することになります。
今作初登場でペペンシー4兄弟の従兄弟に当たるユースチス・スクラブは、とにかく頭でっかちでワガママな「良家のお坊ちゃん」として描かれており、特に序盤における非協調かつ現実を認めない発言を乱発するサマは、周囲にも観客にも悪印象を植え付けるに充分な態度でした。
物語中盤では、金銀財宝に目が眩んだ強欲さによってドラゴンに変化する呪いをかけられてしまいますし。
しかしこのユースチスが、主にしゃべるネズミのリーピチープとの会話を通じて次第に周囲との理解が深まり、終盤では戦いの帰趨を決する役割を担うまでに至ります。

また、前作・前々作と長男ピーターに活躍の場を奪われていた感があったばかりか、特に1作目では白い魔女の誘惑に物語終盤直前まで囚われていた次男エドマンドが、今作ではようやく汚名返上できる活躍の場が与えられています。
エドマンドはやはり1作目の白い魔女のことをずっと気にしていたのか、作中で登場する「人を誘惑する緑の霧」にも白い魔女を形作られ何度も誘惑されることになります。
エドマンドも最終的には見事に誘惑を断ち切り、白い魔女(を形作った緑の霧)は断末魔の声を上げて消えることになります。
そして、次女のルーシーもまた、長女スーザンの美貌にコンプレックスを持っていることが作中で明らかになるのですが、この辺りの描写は幼女だった1作目辺りでは考えられなかったことで、彼女が思春期の少女に成長していることを示すものと言えます。
エドマンド、ルーシー、ユースチス、3者3様でそれぞれ描かれる成長物語が、今作の魅力のひとつと言えるのではないでしょうか。

映画「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島」のストーリーは、スクラブ家の一室にあった海の絵から突然溢れ出てきた大量の海水に巻き込まれ、エドマンド&ルーシー&ユースチスの3人がナルニアの海に放り出されるところから始まります。
放り出された目の前には、前作でも王子として登場しその後王位についたカスピアンが指揮する帆船「朝びらき丸」があり、3人は「朝びらき丸」に救助されることになります。
カスピアンは、亡き父親の友人だった7人の貴族(7卿)を探す旅の途中で、成り行きから3人はカスピアンの航海に同行することになります。
行く先々の島では、人売りに捕まったり、透明な化け物に襲われたり、黄金に魅入られたりと様々な事件に巻き込まれ、航海でも嵐の遭遇と糧食の問題に悩まされつつ、7卿を探す旅は進んでいくのですが……。

同じファンタジー作品系列になるであろう映画「ハリー・ポッター」シリーズが特にそうなのですけど、「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島」もまた、ストーリー展開がやたらと速すぎる感が否めませんね。
7卿(と彼らが持っている7つの剣)を探す旅では、3人が1箇所でまとめて見つかったりしていますし、本来のストーリーをかなり端折っている感があります。
やはり「ハリー・ポッター」と同じで、1冊のストーリーを2時間あるかどうかの映画にまとめるのは物理的に無理があるのでしょうけどね。
シリーズ作品の宿命的な欠陥なのでしょうが、シリーズを重ねれば重ねるほど内容の理解が難しくなっていくこの問題、どうにかならないものなのでしょうか?

ところで「ナルニア国物語」と言えば、我らが田中芳樹御大がかつてこんなことを述べていたことがあります↓

薬師寺シリーズ7巻「霧の訪問者」 講談社ノベルズ版P27上段~下段
<原理主義というと、すぐイスラム教の過激派を想いおこすが、キリスト教にだって排他的な原理主義者はいる。じつはアメリカという国は、その種の連中の巣窟だし、意外なところでそういったものに出くわすこともあるのだ。
『ナルニア国物語』というイギリスの有名なファンタジー小説があって、映画にもなった。この作品はかなり保守的なキリスト教的世界観にもとづいて書かれたもので、あきらかにイスラム教を敵視したり女性に対して偏見を持った記述がある。その点に対する批判が欧米社会にはあるのだが、日本ではまったく問題にされなかった。日本は宗教に対して、よくいえば鷹揚だし、悪くいえば鈍感なので、『ナルニア国物語』も単なる異世界ファンタジーとして受容されたのだ。『指輪物語』の作者トールキンが『ナルニア国物語』をきらっていたとか、アメリカのキリスト教右派がこの本を政治的に利用したとかいう事実は、日本人には関係ないことだった。まあ実際、物語としてはおもしろいから、単にそれだけですませておくほうがオトナな態度かもしれない。>

で、私は一応「ナルニア国物語」の実写映画版は全て観賞しているのですが、あいにくと今作も含めて「あきらかにイスラム教を敵視したり女性に対して偏見を持った」に該当する描写というものを一度も観たことがないんですよね。
田中芳樹は「【アメリカ】にはキリスト教の排他的な原理主義者がいる」という論の根拠として【イギリス】の有名なファンタジー小説である「ナルニア国物語」を持ち出しています。
しかし、作者の出自はイギリス、原作小説の舞台もイギリスと架空の国ナルニアであり、アメリカとの関連性は全くありません。
そんな状態で「ナルニア国物語」からアメリカ批判に繋げようとするのであれば、アメリカで作られた実写映画版の「ナルニア国物語」シリーズにそういう描写がないと話がおかしくなってくるのではないかと思うのですけどね(苦笑)。
アメリカのキリスト教右派とやらが「ナルニア国物語」を政治的に利用しようがどうしようが、そんなものは作品にも(原作者含む)製作者にも、ましてやイギリスにも全く何の関係もない話でしかないのですし。
もちろん、7作あるとされる原作小説には、田中芳樹が問題視する「あきらかにイスラム教を敵視したり女性に対して偏見を持った記述がある」のかもしれません。
しかしそれならば、実写映画化に際してそういう描写を取り除いたハリウッド(アメリカ)の映画制作スタンスは、田中芳樹的にはむしろ賞賛すらされて然るべきではないのかと(爆)。
全く何の関係もないのに田中芳樹のアメリカ批判の「ヤクザの言いがかり」的なダシにされてしまった「ナルニア国物語」、特に実写映画版には、私は心からの同情の念を禁じえませんね(T_T)。

アメリカ本家のgoogleが検索アルゴリズムの変更を発表

アメリカ本家のgoogleが検索アルゴリズムの大幅な変更を明らかにしました。
検索クエリーの11.8%に大きな影響を及ぼすと言いますからかなりの変更になります。
改良版検索アルゴリズムは、まずアメリカ本国で導入され、順次日本を含めた他の地域にも拡大していくとのこと↓

http://megalodon.jp/2011-0225-2029-03/www.itmedia.co.jp/news/articles/1102/25/news050.html

今回のニュースは、日本におけるサイト&ブログ全てにとって軽視して良いものではありません。
何しろ日本におけるgoogleは、Yahoo!Japanと提携したことによりサーチエンジン市場を事実上独占している状態にあり、こと影響力という点で言えば、Facebook、Yahoo!、Microsoft3社の攻勢を受けているアメリカ本家のそれをはるかに凌ぎます。
「関係者以外は非公開」的なところならばともかく、集客の多くをサーチエンジンに依存しているサイト&ブログは、「サーチエンジンの動向が死命を制する」と言っても過言ではないのです。
今まで上位表示されていたサイト&ブログが突然数十位も順位を落とす、などということになれば、それはサイト&ブログとしては死んだも同然の壊滅的なダメージとならざるをえません。
アフィリエイト系のサイト&ブログでは戦々恐々としているところも少なくないのではないでしょうか。

かく言う私自身、自分で管理しているタナウツの検索結果がどのように動くのか、あるいは動かないのか心配なところがあります。
google検索におけるタナウツサイトは、長年「田中芳樹」検索で3位の座を維持し続けていますし、去年に新規開設したタナウツネット雑記ブログも、映画感想記事を中心に悪くない検索結果を叩き出しています。
これがより良い方向に変わるのであれば大歓迎なのですが、もし万が一にも悪い方向に動いたりしたら……、とは私もついつい考えてしまうんですよね。
サイトもブログも、内容的にも検索アルゴリズム的にも決して低くは評価されないだけの品質を持っているという自負はあるのですけど、こればかりは「出たとこ勝負」的なところもありますからねぇ(-_-;;)。

検索アルゴリズムがどう変わったのか、またそれが日本のみならず全世界における検索動向やSEOに対してどのような影響や変化をもたらすのか?
今後のgoogleの動向は注意深く見守っていく必要がありそうですね。

夫婦別姓推進論者達の「無能な」働きぶり

2月14日に提訴された夫婦別姓訴訟。
その中で、別姓のまま提出した婚姻届を受理しなかった処分を取り消すよう求めた訴えについて、東京地裁は却下する決定を下したとのことです。
国家賠償請求については同地裁の別の部で審理中なのだそうで↓

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011022400816

行政側にしてみれば、法的手続きに何らかの不備や問題があったのであればともかく、きちんと法に基づいて適正な処理をしたのに訴えられるのではたまったものではないでしょう。
こんなことが許されるのであれば、交通事故やスピード違反等の道交法違反における罰金や免停処分についても、同様の訴えができることになってしまいます。
裁判所が訴えを門前払いしたのも当然と言えば当然の話ですが、何とも自己中でワガママな提訴もあったものです。
訴訟の際にインタビューされていた75歳女性の言い分も相当なまでに酷いものがありましたが、他の訴訟人のそれはさらに上を行っていたわけですね。

また、夫婦別姓推進論者であり、現職の自民党衆議院議員である野田聖子が、2011年1月の男児出産に先駆け、事実婚関係にあった男性との婚姻届を提出したそうです。
姓は妻に合わせて「野田」を維持するとのこと↓

http://ow.ly/43dTs
http://megalodon.jp/2011-0225-1944-40/sankei.jp.msn.com/politics/news/110223/stt11022310400004-n1.htm

子供の問題を考えれば夫婦別姓を推進する意味など全くない、という実例を満天下に知らしめることが目的だったりするのでしょうかね、野田聖子は(苦笑)。
夫婦別姓推進論者達にとっては、典型的なまでの「無能な働き者」です(爆)。
第一、自分の姓を維持したいからという理由で夫婦別姓を推進している立場の人間が、他人に自分の姓を名乗らせるのはダブルスタンダードもいいところでしょう。
今回の場合、子供どころか夫にまで、自分の姓を自分の都合で押し付ける形になっているわけですし。

こうまで自己中かつワガママな事例をいくつも見せ付けられると、夫婦別姓を推進しなければならない「本当の理由」って一体何なのだろう、とつくづく考えずにはいられませんね。
我らが田中芳樹御大も、こんなシロモノを何故わざわざ創竜伝の作中で肯定評価したり過去の作中記述との整合性を無視してまで推進したりしようとするのか、夫婦別姓の実態について知れば知るほど理解に苦しむのですが。

宇宙戦艦ヤマトがハリウッドでも実写映画化?

往年のアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の実写映画化プロジェクトが、2010年12月に「SPACE BATTLESHIP ヤマト」として劇場公開を果たした日本のみならず、映画の本場ハリウッドでも進められているのだそうです。
日本では2011年3月公開予定の映画「トゥルー・グリット」の製作会社であるスカイダンス・プロダクションズが映画化権獲得に向け交渉中とのこと。

http://megalodon.jp/2011-0224-1721-30/eiga.com/news/20110222/18/

正直、2010年12月までならばいざ知らず、すでに日本製作の実写映画が劇場公開されているというのに、今更ハリウッドが後追いすることに一体何の意味があるのか理解に苦しむところがありますね。
そうでなくてもハリウッド映画は、こと日本のアニメ・マンガ・特撮作品を実写映画化する限りにおいては、1990年代の邦画並に駄作率が半端じゃなく高いことで有名なのですし。
特に2009年公開映画「DRAGONBALL EVOLUTION」などは、その予告からして「ドラゴンボール」の名を冠すること自体が間違っているとしか言いようがないほどに原作から乖離しているのが丸分かりな始末でしたからねぇ。
ちなみにこれが、ハリウッド実写映画版「DRAGONBALL EVOLUTION」の予告編↓

こういう実例やハリウッド映画における日本の描かれ方などを見ても、原作の「宇宙戦艦ヤマト」の雰囲気そのものを根底から壊してしまうようなトンデモ設定が付加されかねない危うさが禁じえないところですからねぇ。
まあ、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」も相当なまでに原作から設定を変更してはいましたけど、それでもアレはまだ原作の雰囲気や人間ドラマ的なものは残っていましたし。
しかも、今後ハリウッドが実写映画を作るとなれば、それは当然、邦画の「SPACE BATTLESHIP ヤマト」と比較されることになるのは最初から目に見えています。
ただでさえハリウッドが苦手とする分野で、さらに後発作品として出発するとなると、よほどに上手く製作しないと駄作扱いされるのは必至というものでしょう。
本当に大丈夫なのか、とはハリウッド映画ファンならば誰もが考えたくなるところですね。

ユーティリティ

2025年05月

- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

ページ

  • ページが登録されていません。

新着画像

Feed