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インドの大規模停電と日本の「反原発」問題

インドで数億人単位が停電の被害に遭う事態が発生しています。
その原因は、中間層の増大による電力需要の増加および電力不足にあるとされています↓

http://sankei.jp.msn.com/world/news/120730/asi12073017490001-n1.htm
>  【ニューデリー=岩田智雄】インド北部の送電系統で30日未明、トラブルが発生し、デリー首都圏など約3億人が居住する北・中・西部8州で大規模な停電が発生した。詳しい原因は不明だが、電力会社は、電力需要が発電能力をオーバーした可能性を指摘している。新興国インドで、インフラ整備が急速な経済成長に追いついていないという事情が背景にありそうだ。
>
>  トラブルは現地時間の午前2時半ごろ、ウッタルプラデシュ州アグラ付近で発生。ニューデリーでは、政府庁舎付近などを除くほとんどの地域で停電し、地下鉄6線全線が朝、ストップした。給水設備も停止するなど影響は市民生活全体に及んだ。政府は別の送電系統を使い、正午までに約6割が復旧した。
>
>  インドでは、電力不足のため、停電や断水は日常的に発生しており、国民の約4割は電力の恩恵を受けていないとされるが、これほどの大規模な停電が発生したのは約10年ぶりという。
>
>  
政府は電力不足の要因を、現在2億人以上いるとされる中間層の増大にあるとしている。2010年度の国民1人当たりの電力使用量は約820キロワット時と日本人の約10分の1だが、6年間で34%も増えた計算。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/120731/asi12073120240000-n1.htm
>  インドの5カ所の主要送電系統のうち、北・東・東北部の3カ所で31日、トラブルが発生し、地元メディアによると、印全土29州のうち6億人以上が住む22州が停電に見舞われた。大規模停電は前日の北部の送電系統のトラブルによるものに続き2日連続で、被害は大幅に拡大。首都ニューデリー当局は「インドで過去最悪の事態」としている。ニューデリーでは再度、地下鉄全線がストップするなど市民生活に影響が出た。(ニューデリー 岩田智雄)

経済発展が著しいインドは、その一方で慢性的な電力不足に常に悩まされています。
インドの主要な電力供給は、石炭資源が豊富ということもあり石炭火力発電が担っているのですが、人口の増大と経済の発展は、その石炭火力ですら全く追いつかないほどの電力需要の増大をもたらしています。
経済が発展すれば、それに比例する形で電力を使用する層も増大の一途を辿るのは当然のことで、そのせいもあってか、インドは原発導入に最も前向きな国のひとつでもありました。
ところが福島第一原発の事故後、インドでも原発反対の運動が活発になり、また原発の製造メーカーに無限責任を課す原子力賠償責任法が成立したため、原発の推進が難しくなりました。
そんなことが続いた挙句、今回の超大規模停電事故が発生してしまったわけです。
インドでは自然エネルギーの活用も積極的に行われていますが、インドのごとく急激な経済発展と巨大な人口を抱え込む国では、自然エネルギーの導入程度では到底電力需要を賄いきれるものではありません。
これでインドでも、さすがに多少は原発の導入について前向きな世論に変わっていくのでしょうかねぇ。

インドの停電事故は、日本にとっても決して他人事ではありません。
東日本大震災および福島第一原発事故以来、電力の問題が話題に上がらない日はなく、毎日毎日「節電」が叫ばれる「空気」が蔓延しているのですから。
挙句の果てには、「たかが電気のために原発を稼働させるな」などというトンデモスローガンまで飛び出してくる始末。
しかし「たかが電気」と電力問題を舐めてかかった結果、インドのような停電事故を招来してしまうのでは本末転倒というものでしょう。
製造業などは、一瞬でも停電しようものならば製造ラインに甚大な被害と悪影響を蒙りかねないのですし、現状でも無理な節電を強いられているのが実情なのですが。
たとえ電力が足りていたとしても、電力製造コストが上昇して電気料金が値上げされるのでは、国民生活に負担がかかることに変わりはないでしょう。
代替案もなしに「原発は即時全廃しろ! ただし停電はさせるな!」では、御都合主義な無責任もいいところなのではないかと。

ところで、このような停電問題は、創竜伝7巻の作中でも描かれている箇所がありますね。
9月後半の東京で、夜間の気温ですら32.5度・湿度75%以上にも達する猛暑の中、大規模かつ人為的な停電と、それに連動した何者かに煽動された在日外国人の暴動が、東京全域で発生するという筋書きでした。
作中では、この大規模停電を奇貨として原発の増設と建設利権にあやかろうとする首相の思考が描かれたりしているのですが、今となってはその実現も甚だしく困難であると言わざるをえないでしょうね。
何しろ日本の自称プロ市民な反原発運動家の方々は、そういう事態に至った瞬間に反原発をかなぐり捨て「政府や電力会社は何をやっているんだ! この役立たずが!」的なことを堂々とのたまえる厚顔無恥さと無責任さを兼ね備えているのですから。
オウム心理教関連の事件や北朝鮮の拉致事件などでも、彼らはそのような才幹を如何なく発揮しているのですし。
何が何でも自分に対する責任追及を回避しようとするが故のその自己保身と、悪質クレーマーまがいの他罰主義の才覚「だけ」は、某エー●ッヒ・ヴァ○ンシュ○インのごとく、なかなかに非凡なものを持ち合わせていると言わざるをえないところでして(苦笑)。
こんな連中が正反対な方向に寝返っても、今度は正反対な方向で有害なだけでしかありませんし、自身の言動に責任を取らせるという観点から言っても、連中にその手の「反省・総括なき転向」を許すべきではないと思えてならないのですけどね。

シー・シェパード代表ポール・ワトソンのシーチキンなスタンス

ドイツで保釈中に国外へ逃亡したシー・シェパードの代表ポール・ワトソンが、逃亡先で声明を出し、今後も日本の調査捕鯨の妨害を継続する考えを表明しました。
しかしまあ、他国の当局から日本へ移送されるのを恐れて逃亡した割には、これまたずいぶんと威勢の良いことで↓

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120731/crm12073114400013-n1.htm
>  中米コスタリカ当局が出した危険航行容疑の逮捕状によりドイツで逮捕され、保釈中に出国した反捕鯨団体「シー・シェパード」代表のポール・ワトソン容疑者(61)は30日、同団体を通じて支援者向けの声明を発表、日本の調査捕鯨の妨害を継続する考えを表明した。
>
>  ワトソン容疑者は、出国したのは日本政府がドイツとの間で同容疑者引き渡しに向け交渉していることが分かったためだと説明。
「日本で拘束されれば二度と釈放されない」として、やむを得なかったと訴えた。
>
>  ドイツ政府についても「日本やコスタリカと共謀して私を拘束したのは明らかだ。強く失望した」と批判。「日本の密漁者たちはあらゆる手段で妨害をやめさせようとするだろうが、私は彼らの一歩先を行く」と述べた。(共同)

そもそも、日本はドイツやコスタリカとは逃亡犯罪人引き渡し条約を締結していないため、引き渡し要請には何ら強制力がなく、両国内でシー・シェパード関係者を取り調べることもできないのですが……。
ドイツやコスタリカ側が引き渡し要請を拒否すれば、日本はそれ以上何もできない状況にあるというのに、ポール・ワトソンは一体何をそんなに恐れているというのでしょうか?
しかも日本の法律というのは、殺人などの重犯罪を犯した人間に対してすらもやたらと「ぬるい」ところがあるのですし、シー・シェパードに対してすらも執行猶予か、下手すれば無罪判決が出てくる可能性も否定できないところなのですし。
実際、和歌山県太地町でイルカ搬送作業に従事していた男性に暴行を働いたとされるシー・シェパードの構成員に対して、和歌山地裁は「証言の信用性に疑問が残る」として無罪を言い渡し、補償金まで渡していたりしているわけなのですが↓

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120515/trl12051513250007-n1.htm
>  和歌山県太地町でイルカ搬送作業を監視中の会社員の胸を突いたとして、暴行の罪に問われ、無罪が確定した反捕鯨団体「シー・シェパード」関係者のオランダ国籍の男性(42)に対し、和歌山地裁は15日までに、刑事補償法に基づく補償金80万円を交付する決定をした。決定は4月5日付。
>
>  支給額は請求通りで、逮捕、勾留された2011年12月16日~2月17日までの64日間分の金額で、1日当たり刑事補償法で定められた上限の1万2500円。
>
>  男性は2月、和歌山地裁から「会社員の証言の信用性に疑問が残る」として無罪判決を受け、和歌山地検が「訴訟手続きが困難になった」と控訴を見送り、3月に無罪が確定した。

これほどまでにシー・シェパードに甘すぎる対応に終始している日本を相手に「日本で拘束されれば二度と釈放されない」などと怯えまくるポール・ワトソンって……。
第一、日本の調査捕鯨に対してあそこまで犯罪紛いの妨害行為を繰り返しているのですから、自分達が捕まった際の覚悟と責任くらい、当然持ち合わせて然るべきではないのかと。
これではシー・シェパードは、反捕鯨の立場からではなく「日本の対応がぬるくて暴力的パフォーマンスがやりやすいから」日本の調査捕鯨を妨害している、と自分から公言しているも同然ではありませんか。
欧米の反捕鯨支援者達は、こんなシー・シェパードのチキンぶりを目の当たりにしてさえ、まだシー・シェパードを支援するつもりなのでしょうか?
こんなカネと自己保身しか眼中にない「無能な働き者」連中に支援などしたところで、反捕鯨という活動自体に大きな傷がつくだけなのではないかと思えてならないのですけどねぇ(-_-;;)。

暴力的パフォーマンスしか能のない反捕鯨な連中が自滅するのは自業自得でしかありませんが、これまでやらかしてきた犯罪行為の数々の落とし前はきっちりとつけてもらいたいものです。

コクヨグループの「脱PC」への挑戦

株式会社コクヨが、「場所」「時間」に制約されることのない「脱PC」の働き方を本格的に導入するとの宣言を行いました。
Google Appsによるメールシステムの刷新や携帯電話からスマートフォンへの積極的な変更の他、PCの1人1台体制の見直しとPC台数の削減を推進するとしています。

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1207/31/news045.html
>  「場所」や「時間」に制約されないモバイル、クラウドを活用した「脱PC」の働き方を実践していきます――コクヨは7月31日、グループ全社でオフィスやPCに依存しない“働き方”を本格的に導入すると宣言した。
>
>  今回に施策は、社会の流行や先端IT技術を取り入れた次世代の働き方やオフィスの在り方を探る取り組みの一環という。同社は「戦略的オフィスの構築が重要」とし、同社自身がこれを実践することで、企業顧客に新たなオフィスソリューションを提案していく。コクヨは2020年に海外売上比率を3割に高める計画で、社員に多様なワークスタイルを提供することで、グローバル化や生産性向上の意識を高めたいという。
>
>  既に同社は、リモートアクセス環境や社内無線LAN、国内ネットワークの再構築など、ネットワークインフラの整備を実施。
今後は約6500人のグループ社員がメールシステムをGoogle Appsに切り替えるほか、2000台規模の携帯電話をスマートフォンに変更、新たに1000台規模のモバイルWi-Fiルータを導入する。
>
>  さらにタブレット端末を250台から1000台に、シンクライアントを150台から800台規模にそれぞれ増強し、社員個人のPCの活用も進める。その一方でPCが1人に1台という環境からの脱却と共同利用を進め、4700台あるPCを3700台程度に削減し、データ通信カードを廃止する。
>
>  テレビ会議ネットワークや海外ネットワークの強化にも取り組むという。

企業におけるPCの1人1台体制は、作業の効率化や情報集積の省スペース化をもたらした一方で、企業機密や個人情報等の情報の管理や、仕事におけるPCへの依存などといった新たな問題を生み出しました。
PCが突然動作しなくって、PCの中に保存されているデータが取り出せなくなってしまったり、文書作成等の仕事が全く進められなくなってしまったりするなどの経験は、誰もが一度は体験したことがあるのではないでしょうか。
また、仕事の関係で重要機密が入ったノートパソコンを会社の外へ持ち出し、紛失したり盗難の憂き目に遭ったりして会社に大損害を与えてしまう、などという事件もしばしば報じられてきました。
PCは確かに便利なものではあるのですが、一方ではその便利さ故の落とし穴というのも明らかになってきたわけです。
コクヨグループが発表した「脱PC」の動きは、そうした新たなリスクへの対応、および課題を乗り越えた上での更なる作業効率化の実現という点で注目されます。

コクヨグループが発表した「脱PC」の内容は、以下のページから閲覧することができます↓

~「未来の働き方」への変革をスタート~
モバイル、クラウドを活用したPCに依存しない新たな働き方への変革を開始
http://www.kokuyo.co.jp/com/press/2012/07/1282.html

ざっと内容を見る限りでは、情報の共有化や携帯端末の積極導入による作業効率化と、セキュリティシステムの向上に重点が置かれているみたいですね。
携帯端末を積極的に活用することで、必要な情報と作業がどこでも手軽に行えるようにする。
情報は完全に一元化し、必要な情報を必要なだけ提供可能な体制を構築すると共に、重要情報が簡単に漏洩しないようにする。
情報閲覧専用の機器としてのみ、末端&個人のクライアント端末を活用するとなれば、万が一故障という事態が発生したとしても、端末を交換し再設定を行うだけですぐさま代替が効きます。
導入初期はそれなりに費用がかかりそうですが、長期的に見れば、こちらの方がコストの削減にも寄与するのではないかと。

一方で、コクヨの「脱PC」の方針に問題があるとすれば、情報を集積する中央サーバの危機管理とバックアップ体制をどうするか、ということにあるでしょうね。
全ての情報が一箇所に集まり集中的に管理されるということは、逆に言えばその一箇所で何らかのトラブルが発生した場合、社内ネットワーク全体が影響を受けるという事態をも誘発することにもなりかねないわけです。
また、2012年6月に発生したファーストサーバのデータ消失事件のごとく、いざという時にサーバ本体どころかバックアップまでもが完全に消し飛んでしまった、などという事態が発生すれば、最悪会社自体が傾くほどの大ダメージを被りかねません。
バックアップを複数、可能であれば分散させて常時保存できる体制を構築するというのが、情報の一元化やクラウド化には確実に求められることになるでしょう。
もちろん、その手の危機管理は、コクヨのような大企業であれば現行でも当然実施していることではあるでしょうが、下手にシステムの変更を行ったりすると、効率化という大義名分の下に、危機管理体制までもが切り捨てられてしまうといった事例って、実は意外に多かったりするんですよね。
危機的状況なんてシステム的に【絶対】起こらないし、そんなことにカネをかけるなんて無駄かつ非効率もいいところ、などという口実によって。
万が一の事態を想定し、対策を事前に打っておくことは、たとえその効率化に反するものであったとしても、会社を潰したくないのであれば絶対にやっておかなければならないことなのですけどね。
「脱PC」の方針を打ち出すにしても、いやむしろ「打ち出すからこそ」、その辺りのより一層強力な危機管理体制をコクヨは求められることになるのではないかと思うのですが。

コクヨの試み自体はなかなか面白いものになりそうなので、どういう結果になるのか注目ですね。

尖閣諸島の地権者にも全く信用されていない民主党政権

尖閣諸島の国有化をめぐり、民主党政権が地権者の男性に島の購入額として約20億円を提示していたことが判明しました。
地権者が交渉を進めている東京都の予定購入額10~15億を上回る金額ですが、地権者側はこれを拒否したのだとか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120731-00000085-san-pol
>   沖縄県の尖閣諸島の国有化をめぐり、政府が同諸島の魚釣島、北小島、南小島を所有する地権者の男性に3島の購入額として約20億円を提示したことが30日、分かった。尖閣の購入・売却交渉で、具体的な打診額が明らかになったのは初めて。地権者は20億円での売却には応じず、政府より先に尖閣購入計画を発表した東京都への売却交渉を進める意向を示したという。
>
>  関係者によると、政府は先週、地権者側に約20億円の購入額を提示した。当初、首相側近の長浜博行官房副長官らが地権者と都内で直接会い、国有化について交渉したいとの意向を伝えたが、地権者は面会には応じなかった。そのため、購入額も関係者を通じ間接的に地権者に伝えた。
>
>  地権者が面会を拒否した理由について、交渉関係者は
「政府に売却する考えはなく、都と交渉を進めるという地権者の意思表示だ」との見方を示した。
>
>  石原慎太郎都知事が進める尖閣購入計画では、4月に購入資金の寄付口座を開設し、今月27日までに約13億9千万円の寄付金が集まっている。都の購入額は未定だが、「10億~15億円を想定している」(別の交渉関係者)との指摘がある。
>
>  政府がこの時期に購入額の提示に踏み切ったのは、寄付金という国民の賛同も集める都の購入計画が現実味を帯びてきたことへの焦燥感もある。
今回、政府が地権者側に提示した20億円は、都側を上回る金額を想定したとみられる。
>
>  一方、尖閣購入にかかわる政府高官は30日、産経新聞の取材に対し、20億円の購入額提示について「そういう話は聞いていない」とだけ述べた。藤村修官房長官は記者会見で「どういう方策を講じるのが適当か静かに検討している。地権者や都とは適宜、情報交換をしている」と述べた。

金額だけなら東京都を上回っているにもかかわらず拒絶されたという事実は、尖閣問題で民主党政権がどれだけ信用がないかの裏返しですね。
まあ、2010年に起こった尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件における、当時の仙谷「健忘」長官をはじめとする民主党カンガンス内閣の愚劣な対応の数々を見ても、連中が信用に値しないシロモノでしかないのは一目瞭然なのですが。
尖閣諸島の地権者は、かつて中国人から300億円で購入するとの打診をすら拒否していたとのことでしたし、カネの額は問題ではないのでしょうね。
今の民主党政権では、国有化と称して尖閣諸島周辺海域への立ち入り規制を強化したり、最悪は中国に対して領土を献上したりしかねない危うさがあるのですし。
その辺りの事情が全く分からずに、カネ(実際には国民の税金なのですが)を積みさえすれば尖閣諸島の国有化が実現できると安易に考える民主党一派の「無能な単細胞」ぶりには笑うしかないところですね。

民主党の存在自体と政権に居座っている事実そのものが、領土問題をも含めた日本のありとあらゆる問題の元凶なのですから、民主党には一刻も早くこの世から消えてもらいたいところではあるのですけどね。

映画「エイトレンジャー」感想

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映画「エイトレンジャー」観に行ってきました。
アイドルグループの「関ジャニ∞(エイト)」が上演してきた、同名のスーパー戦隊シリーズのパロディ物を映画化したコメディ作品。
なお、私は「エイトレンジャー」の元ネタについては全くタッチすることなく今作に臨んでいます。

物語の舞台は、民主党が20年以上も政権を担っていたらこうなるのではないかというレベルまで荒廃している2035年の日本。
少子化が今よりもさらに進んで人口は7500万人にまで減少し、円の価値が下落して経済は衰退。
日本政府は「小さすぎる政府」への転換を目指し、警察や消防などの公共サービスの類を大きく削減。
その結果、日本有数の人口を誇る東京や大阪などの大都会にのみ、充実した公共サービスによる秩序が存在する状態と化していました。
人口の希薄な地方の小さな市町村の類は完全に見捨てられ、地方都市でさえヤクザが跳梁跋扈し犯罪やテロが横行する始末。
特に少子化の影響から、子供の誘拐および人身売買が横行し、それがヤクザやテロリスト達の資金源になるという、極めて不安定な社会が現出していました。
警察は警察で、「事件に対処して欲しければまず多額の入金をしろ!」などと民衆に向かって堂々とのたまえるほどの腐敗ぶりを披露する惨状を呈していたりします。
そのため一般的な日本国民は、明日をも知れない苦しい生活の中、自分の身は自分で守ることを余儀なくされていたのでした。
誰もが先行きに不安を抱き、未来に希望が抱けない、まるで「北斗の拳」の無秩序な世界や、お隣の中国のモラルハザードな一般社会を再現しているかのごとき未来の日本。
そして、作中の物語の主要舞台となる八萬市(エイトシティ)もまた、犯罪組織の凶悪犯罪に悩まされていました……。

物語の冒頭、今作の主人公である横峯誠は、闇金からの借金取りに追われていました。
海辺の公園でついに借金取りに追い詰められ、カネを返すか海に投げ込まれるかの二者択一を迫られる横峯誠。
そこへ突然現れ、杖1本?で借金取りをあっさりと蹴散らしていった謎の老人。
老人は自らをヒーロー協会の理事長と名乗り、横峯誠をヒーロー協会へスカウトします。
ヒーロー協会での活躍次第では、お前の借金を肩代わりしても良いという条件付で。
危機的条件を助けられたということもあり、渡された電子ホログラム名刺?の案内に従い、ヒーロー協会の本部を訪れる横峯誠。
到着早々、彼は理事長によってヒーロー協会お抱えの戦隊「エイトレンジャー」のブラック&リーダーを任され、その他6名の隊員のまとめ役を任されることになります。
突然の抜擢に戸惑う横峯誠ですが、紹介された他の6名の「エイトレンジャー」達は、揃いも揃ってやる気がなく、訓練どころかひたすらダラけているありさま。
一応、横峯誠も含めた7人の「エイトレンジャー」達には、一定の条件が揃うと超人的な力を発揮できるスーツを支給されてはいたのですが、その発動条件は7人の中の誰にも分からず、現時点では宝の持ち腐れ同然の状態。
この状況を打破すべく、彼らはヒーロー協会の切り札で「伝説のヒーロー」としてその名を轟かせるキャプテン・シルバーに教えを請おうと動き始めるのですが……。

映画「エイトレンジャー」は、スーパー戦隊のパロディというだけでなく、物語の随所に「お遊び」的なギャグ要素が盛り込まれています。
たとえば、主人公の横峯誠がヒーロー協会を訪れた際、理事長からヒーロー協会のCM映像を見せられるシーンがあるのですが、そのCMの内容は、頑丈そうな物置にヒーロー協会の構成員が100人乗っていて自分達をアピールするというシロモノでした。
これは、物置の上に100人の人間が乗って頑丈さをアピールしていたイナバ物置のCMをいじったパロディです。
作中のヒーロー協会のそれは、最初物置の上に乗っていた100人がだんだんと数を減らしていき、しまいには10人を切ってしまう衰退ぶりを披露するという、何とも哀愁漂う仕上がりになっていましたが(苦笑)。
横峯誠も「何故物置?」というツッコミを小声で呟いていましたが、何故こんなネタをわざわざ仕込んでいたのか、観客としても是非知りたいところではありました(^_^;;)。
また、舘ひろしが演じるキャプテン・シルバーが居住するアパートの部屋の中には、何故か1980年代にテレビ放映されていた往年の刑事ドラマ「あぶない刑事」のポスターが貼られていて、「俺、そっくりだとよく言われるんだよね」と当の本人が弁明するシーンが披露されていたりします。
そっくりも何も、アンタは「あぶない刑事」で普通に主演のひとりを担っていたじゃないか舘ひろし、と往年の「あぶない刑事」ファンとしては思わずツッコミを入れてしまったものでした(^^;;)。
この辺りの所謂「お遊びネタ」は、今作の監督である堤幸彦の持ち味ではあるのでしょうね。
彼が同じく監督を担っていた映画「SPEC~天~」でも、この手の「お遊びネタ」が随所にちりばめられていましたし。
この「お遊びネタ」に代表されるように、今作の内容はギャグコメディをメインかつ前面に展開しつつ、要所要所でシリアスな要素を挿入するという構成になっています。
キャプテン・シルバーと横峯誠の関係や、今作のラスボスとのやり取りなどは、結構シリアスな展開になっていたりしますし。
この辺りの構成は、人によって好みが分かれそうなところではありますね。

それにしても、この世界における日本政府って、一体どこまで無能な統治をやっていたのだろうかと、正直その部分については色々と疑問を抱かずにはいられませんでしたね。
そもそも、今でさえ供給が需要よりも膨らんでいる「デフレギャップ」が叫ばれている中で、一種の需要減・供給増の効果をもたらす構造改革的な「インフレ対策」を打ち出すなど、狂気の沙汰もいいところなのですが。
作中における日本政府が実行した政策というのは、公共事業や公共サービスの削減という「小さすぎる政府」の実現であり、それは必然的にそれらのサービスに携る人達の給与を削り、需要を減らしてしまうことになります。
それは一方では「製造コストの減少」による供給増をもたらすことにも繋がるのですが、給与が減れば当然一般国民の購買力は低下せざるをえないので、そんな中で供給量が増えても経済は豊かにはなりません。
まさに「供給が需要を上回るが故のデフレギャップ」に苦しんでいる日本で、さらにそれを促進するような政策を行うのは自殺行為も良いところでしょう。
ならば外国に輸出して外貨を稼げば良いではないか、とは誰もが考えるところでしょうし、作中では「円の価値が下がった」と言われているのですから対外貿易にはむしろ適しているはずなのですが、その割には作中の日本は対外貿易で潤っているような形跡すらもありません。
昨今の日本経済で問題になっている事案のひとつに「円の価値が異様なまでに高くなっている」ことが上げられるのですから、「円の価値が下がる」円安は、むしろ日本経済にとって恩恵になりえるものではないかと思えてならないのですが。
あの世界の日本って、円の価値云々以前の問題として、諸外国から何らかの経済制裁ないしは海上封鎖でも行われているのではないか、とすら考えてしまったくらいなのですけどね。
第一、あそこまで経済状態がボロボロで大都会以外の治安も悪化し、かつ内部統制もままならない状態では、他国のスパイや特殊工作員なども今以上に入りたい放題になるでしょうし、場合によっては地方自治体のいくつかが諸外国のカネによって買収され、無血で他国領土化する可能性すら起こりえるのですけど。
そうでなくても、日本の周辺には中韓朝やロシアなどといった、日本侵攻の意思を明確に示している国々が蠢いているのですし。
むしろ、危機的状況に乗じられて日本が他国に攻め入られ分割占領された状態という、映画「ファイナル・ジャッジメント」的な状況の方が、日本の未来図としては「より」ありえそうな気がしなくもないのですけどね。
まあ、消費税増税やTPPなどという「デフレ下のインフレ対策」を堂々と推進し、その他の面々でも愚劣な政策や失政に邁進している民主党政権のようなシロモノが長く続けば、こんな荒唐無稽な暗い世界も夢物語ではなく実際に起こりえるのではないか、という「恐怖の可能性」もゼロとは言えないのが、いささかウンザリするところではあるのですが。
こんなアホな世界を現出させないためにも、国民のための政治をきちんと行ってくれる政治家や政権をきちんと選ばなければならない、という教訓を教える映画としても、今作はそれなりに機能するものと言えるのではないかなぁ、と。

ちなみに、作中における「エイトレンジャー」というのは「8人で構成される戦隊」ではなく、物語の主要舞台となっている八萬市(エイトシティ)の戦隊という意味を持つのだとか。
だから「エイトレンジャー」と銘打っているにもかかわらず、実際の戦隊の構成員は7人しかいないわけですね。
映画ではなく元ネタの方の「エイトレンジャー」は、「関ジャニ∞(エイト)」の結成当初が8人のメンバーだった頃の名残なのだそうですが。
映画のタイトルと予告編を初めて見た時は、キャプテン・シルバーか、ヒロイン(兼ラスボス)の鬼頭桃子のどちらかを含めて8人になるのではないかと考えていたものでした(^^;;)。
同じような構成だった映画「ワイルド7」は、当初は部外者だったヒロインがラストでメンバーに加わるというパターンになっていましたし。
ラストを見る限り、人気が出れば続編を作る気ではあるようなのですが、果たして興行的に成功するのでしょうかね、この映画は。

上でも述べていますが、今作は基本的にギャグコメディがメインで構成されていますので、その手の作品が嫌いという人にはあまりオススメできるものではないですね。
ただ、舘ひろしが本来お笑い物の戦隊スーツを違和感なく着こなしてシリアスな役柄を演じている様は結構面白いものがあったりするので、舘ひろしファンな方々は意外と必見かもしれません。

映画「ダークナイト ライジング」感想

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映画「ダークナイト ライジング」観に行ってきました。
映画「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督が製作を手掛ける「バットマン」シリーズ3作目にして完結編のアクション大作。
今作のストーリーは、これまでのシリーズの集大成ということもあり、前2作「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」の設定を踏まえた上で展開されています。
前2作を知らないと分からない設定やエピソードも多数含まれていますので、前2作を知らない方は、今作を観賞する前に予め前2作を先に観賞することをオススメしておきます。

前作「ダークナイト」から8年が経過したゴッサム・シティ。
前作で恋人を殺され、復讐者トゥーフェイスとして犯罪を犯し死んだハービー・デントを記念して制定されたデント法により、ゴッサム・シティの犯罪は個人・組織を問わずことごとく封殺されていました。
そのハービー・デントが犯した罪を一身に背負い、街からその姿を消したバットマンの存在と汚名を代償にして。
しかし、ハービー・デントの死の真相を隠蔽することは、バットマンに扮するブルース・ウェインと、隠蔽の共謀者であるゴッサム・シティ警察の市警本部長ジェームズ・ゴードンに大きな傷を残していました。
その良心の呵責に耐えかねたのか、ジェームズ・ゴードンはデント法の祝典パーティーの場でその事実を公表しようとしますが、市民の衝撃や糾弾から、一度はスピーチ用に書き上げた真相告白のための原稿を引っ込めてしまいます。
同じ頃、ブルース・ウェインは、自宅に侵入し、真珠のネックレスを身に付けたキャットウーマンと対面していました。
キャットウーマンは、足が不自由になっているブルース・ウェインに一撃を浴びせると、窓から飛び降り姿を消します。
ウェイン邸に侵入した彼女の目的は真珠のネックレスではなく、金庫に貼り付いていたブルース・ウェインの指紋であることが判明します。
キャットウーマンはブルース・ウェインが会長を務めるウェイン財閥の乗っ取りを企むジョン・ダゲットという人物から、ブルース・ウェインの指紋を取るよう依頼されていたのでした。
この騒動がきっかけとなって、ブルース・ウェインことバットマンはキャットウーマンと知己を得ることになるのですが……。

一方、ゴッサム・シティ市警は、凶悪テロリストとして恐れられているベインの行方を追っていました。
熱血捜査官のジョン・ブレイクの聞き込みからもたらされた情報で、ベインはゴッサム・シティの地下に拠点を作っていることが判明。
自ら指揮を取ったジェームズ・ゴードンは、ゴッサム・シティのマンホールからアジトに潜入するものの、護衛を全部倒された挙句、逆にベインの手の者達に囚われの身となってしまいます。
何とか隙を突き、脱出することには成功するものの、ジェームズ・ゴードンは瀕死の重傷を負い入院を余儀なくされてしまいます。
ジェームズ・ゴードンは、巡査だったジョン・ブレイクを刑事に昇格させ、自分の右腕として事件を捜査させ自分に直接報告を行うよう指示します。
ジョン・ブレイクはブルース・ウェインの邸宅を訪れ、8年前の事件以来すっかり引き籠りな生活を送っているブルース・ウェインに対し、8年前の事件に関する捜査令状を発動すると脅して半ば強引に対面を強要。
明らかに彼の正体を知っていると言わんばかりの言辞を繰り出し、バットマンの再来を希望するのでした。
折りしも、市内にある証券取引所に対して、ベイン率いる集団が強襲をかけるという事件が発生。
ブルース・ウェインは、ウェイン家に長年仕えるアルフレッド・ペニーワースの制止も聞かず、バットマンとして復帰し事件に対処することを決意するのですが……。

映画「ダークナイト ライジング」では、総計164分の長い上映時間の中で、重厚な人間ドラマが敵味方を問わず繰り広げられています。
アクションシーンなどもそれなりにはあるのですが、どちらかと言えば人間ドラマがメインで描かれている感がありますね。
その中でも特に重点的に描かれているのは、前作で幼馴染の恋人を亡くし、生きる希望を失ってしまったバットマンことブルース・ウェインの懊悩と、彼が立ち直っていく過程でしょうか。
実はその前作で死んだ当の恋人は、死の直前にブルース・ウェインに対して決別の意思を示した手紙を出しており、その手紙は執事アルフレッド・ペニーワースの手によって隠匿されていたのですが、そうとは知らずに恋人のことを想い続けるブルース・ウェインの姿は、なかなかに滑稽なものがあります。
今作では、この隠蔽劇についての一定の決着を見ることになります。
ただ、バットマンの道へ戻ることに反対するアルフレッド・ペニーワースから、恋人の手紙の真相を知らされたはずのブルース・ウェインは、しかしその割にはあまり衝撃を受けたようには見えなかったですね。
恋人が死んでから8年も経過していて記憶も想いも薄れている、という事情もあったのでしょうが、ブルース・ウェイン的にも、前作の恋人の態度に何か予感を抱かせるものでもあったのではないかなぁ、とは思わずにいられなかったところです。
また、アルフレッド・ペニーワースにしてみれば、事の真相を暴露することでブルース・ウェインのやる気を喪失させるという狙いも多分にあったのではないかと思われるのですが、結局ブルース・ウェインを止めることは叶わなかったわけで「当てが外れた」的な部分はあったでしょうね。
何やかや言っても、彼は誰よりもブルース・ウェインのことを考えて行動していましたし。

今作のメインとなる敵陣営のボスキャラ(ただしラスボスではない)となるであろうベインは、物理的な力においてバットマンと互角以上に渡り合えた稀有な存在ですね。
序盤はバットマン側のコンディションが思わしくなかったとは言え、完全に力で圧倒し牢獄にぶち込むところまでいっていましたし。
彼の失敗は、「死にたがっているお前を殺しても罰にならない」などという、ある意味潔癖症じみたことを主張して、あそこでバットマンをさっさと殺しておかなかったことだったでしょう。
物語終盤近くで自身が復活したバットマンに逆に追い詰められた時、彼は間違いなく自身のその言動を後悔したことでしょう。
だからこそ、ラスボスがバットマンにナイフを突き立ててその場を立ち去った後、彼はそれまでの生温い対応を投げ捨てて、躊躇なくその場でバットマンを殺す選択に打って出ざるをえなかったのでしょう。
その余裕のなさっぷりは、圧倒的な存在感を示していた序盤とは著しく対象的と言えるものでした。
その直後に、キャットウーマンが乗車していたバイクの砲撃で吹っ飛ばされてあっさり絶命してしまった結末は少々意外ではありましたが。
ベインはバットマンとのタイマン勝負で死ぬのだろうと、予告編を見ていた頃からずっと考えていたくらいでしたし。
この辺り、ベインの「悪役としての凋落ぶり」を感じさせるものではありましたね。

バットマン・キャットウーマンとくれば、あとはバットマンの相棒であるロビンも出てくるものなのですが、彼は作中の最後にその存在が明らかとなります。
ジェームズ・ゴードンの部下として、またバットマンの協力者として作中でも活躍するジョン・ブレイクが、警察と法の理不尽なあり方に憤って警察を辞職した後、「ロビン」という偽名を名乗ると共に、無人となったバットマンの秘密基地へと侵入するシーンがあるんですよね。
クリストファー・ノーラン監督より以前の映画「バットマン」シリーズでは、バットマンと共に敵と戦っていたロビンでしたが、あの世界における「ロビン」は、バットマンの存在なしでひとりで戦っていくことにでもなるのでしょうか?
最後の最後で「ロビン」を出してくる辺りは、ファンサービスが上手いなぁと思わずにいられなかったところでしたが(^_^;;)。

アクション物というよりは人間ドラマ重視の作品であり、どちらの視点で見てもそれなりの出来と面白さを兼ね備えた映画とは言えますね。

映画版「大奥」2作目の追加キャスティング発表

2012年10月からのテレビドラマ放映を経て年末に劇場公開される、よしながふみ原作マンガ「大奥」の映画版2作目の追加キャスティングが発表されました↓

http://www.cinematoday.jp/page/N0044467
>  [シネマトゥデイ映画ニュース] 堺雅人と菅野美穂が初共演する、人気マンガの映画版第2作『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』の出演陣が追加発表され、尾野真千子、柄本佑、要潤、宮藤官九郎、西田敏行ら豪華キャストの参加が明らかとなった。また同時に劇中ビジュアルも公開された。
>
>  謎の疫病で男女の立場が逆転した大奥が舞台となる本作。続編では多部未華子が3代将軍・家光を演じるテレビドラマと菅野美穂が5代将軍・綱吉を演じる映画が製作され、両方で堺雅人が主演を務めることも話題となっている。堺はドラマと映画で、正反対の性格の一人二役に挑戦。映画では野望を胸に綱吉に巧みに取り入る右衛門佐(えもんのすけ)にふんしており、ビジュアルでも冷徹な眼差しのクールな表情を見せている。
>
>  その右衛門佐と愛憎渦巻く派閥争いを繰り広げる男衆には、豪華キャストが集結。これまで
大河ドラマなどで徳川将軍を演じてきた西田が、綱吉の父・桂昌院として大奥側の人物にふんするほか、原作者に「この人以外に浮かばない」といわしめたエピソードを持つ要が綱吉の側室・伝兵衛を演じる。また二人の対抗派閥である綱吉の正室信平役には宮藤。「木更津キャッツアイ」シリーズで、脚本家として組んできた金子文紀監督とのタッグも見ものだ。
>
>  さらに本作の語り部となり、観客を作品世界に引き込む重要な役・秋元を演じるのは柄本。また女性キャストとして「カーネーション」の好演も記憶に新しい尾野が出演。綱吉の御側用人で、綱吉に愛ともとれる感情を持つ柳沢吉保を演じるということで、菅野をめぐる堺とのバトルにも期待できそうだ。
>
>  そのほか、綱吉との夜伽を命じられる若手として桐山漣、竜星涼、永江祐貴、郭智博、満島真之介、三浦貴大らイケメン俳優たちも出演。プロデューサーである荒木美也子がファーストインプレッションを抱いた役者が勢ぞろいしたというキャスト陣。1作目に負けず劣らずの個性的な面々による、まさに豪華絢爛(けんらん)な共演に、10月オンエア予定のドラマ版ともども期待が高まる。(編集部・入倉功一)
>
> 映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』は12月22日より全国公開
> テレビドラマ「大奥~誕生~[有功・家光篇]」は10月クールにTBS系列にてオンエア

ざっと見た限りでも、それなりの大物が出演していることが分かりますね。
芸能界については人並み以下に疎い私でさえ名前を知っている西田敏行が出るというだけでも、何となく察しはつきますし(苦笑)。
ただ、制作陣やキャスト面で気合が入っているのはわかるのですが、テレビドラマ版の視聴率および続編映画の興行収益的には果たしてどうなるのでしょうかねぇ。
原作の雰囲気や前作映画を見ても、ハリウッド映画ばりの派手なアクションシーンの類は当然全く存在しないでしょうし、前作映画のようなオリジナルな決闘シーンなどを入れるにしても、派手さよりも舞台演技的なものを演出する方向になるでしょうし。
TBSにしてみれば、久しく途絶えていた時代劇物を放映&劇場公開することになるわけですから、何としても成功させたいところではあるのでしょうけど、果たして一般受けするものになりえるのかは正直疑問がつきないですね。
まあ、昨今のテレビは若年層を切り捨てて高齢者&主婦層に迎合した番組作りに精を出しているようですし、地上波による久々の時代劇となれば、その手の層には受けるものになるかもしれませんが……。
年末公開予定の続編映画の方も、間違いなく「原作読了済みか、または1作目映画&テレビドラマ全て視聴済み」が前提の作品となるでしょうし、やはりテレビドラマの出来が趨勢を左右することになるのではないかと。
私も、1作目映画および原作コミック全て読了しているわけですし、テレビドラマ版&続編映画「大奥」の動向は最後まで注目していきたいところではありますね。

Twitterのアクセス障害はデータセンターのシステムエラーが原因

日本時間の2012年7月27日深夜0時半から3時間にわたって続いたTwitterのアクセス障害は、データセンターのシステムに問題があったことが判明しました。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1207/27/news026.html
>  米Twitterは7月26日(現地時間)、同日午前中に発生したアクセス障害について謝罪し、原因を説明した。
>
>  同社によると、障害は米太平洋時間の午前8時20分~9時まで続き、完全に復旧したのは午前10時25分だったという。日本では、障害発生から約3時間は完全には利用できなかった。
>
>  
このアクセス障害の原因は、データセンターのシステムの問題だった。サービス提供に当たっては、2つのシステムを並行して稼働させており、いずれかに問題があった場合はもう一方がリカバーするようになっているが、今回は2つのシステムでほぼ同時に問題が発生したという。
>
>  Twitterは、「この障害がオリンピックや“カスケードバグ”のせいだったと説明できればよかったのだが」とし、今後同じような問題を起こさないよう検証していると説明した。
>
>  Twitterは6月にも約3時間にわたるアクセス障害を起こした。この時はカスケードバグが原因だったと説明した。

時おりしもロンドンオリンピック開幕の時期と重なっていただけにその関連が取り沙汰されていましたが、その責任に帰することができなかったという点では、Twitter運営側にとっては本当に残念な話だったでしょうね(苦笑)。
しかし、一昔前に比べればだいぶ安定してきたとはいえ、それでもまだ落ちる時は落ちますね、Twitterは。
まあ、事故を起こさない乗り物が絶対に造れないように、絶対にダウンしないサーバシステムというのも幻想ではあるのでしょうが、他のSNSと比べてTwitterは使用頻度が高いので、落ちた時の悪影響は小さくないものがあります。
現地時間の7月27日(日本時間7月28日)にはいよいよロンドンオリンピックが始まるわけですし、Twitterにかかる負荷も膨大なものになることが予想されます。
さすがに本番ではダウンしてほしくないものなのですが、さてどうなることやら。

垂直離着陸機V-22オスプレイの日本配備問題について

ファイル 702-1.jpg

垂直離着陸機V-22オスプレイが沖縄の米軍基地に配備される問題で、日本国内では激烈な反対運動および報道が行われています。
この手の反対派によるオスプレイ配備反対の理由としては、「事故率が高い」「騒音が酷い」といったものがよく掲げられています。
しかし実際のところは、「その性能が他国、特に中国にとって脅威となるのが、他国および他国の利益を代弁する人達にとって都合が悪い」というのが、彼らの偽らざる本音だったりするのではないのでしょうか?

そもそも、垂直離着陸機V-22オスプレイは、その事故率からしてドーピング紛いの報道が行われている始末です。
今回日本に配備される垂直離着陸機V-22オスプレイは、海兵隊所属の機体として開発された「MV-22」という機種になります。
これは海兵隊の人員・物資輸送を目的としており、既に退役が始まっているCH-46シーナイトの後継機種として導入されるものです。
このMV-22は、10万飛行時間当たりの事故件数を示す「事故率」は1.93とされています。
これは、海兵隊所属のヘリを含めた航空機全体の平均事故率2.45よりも低い数値であり、安全性という観点から言えば、MV-22は何の問題もない機体と言えるでしょう。
「オスプレイの事故率が高い」として盛んに喧伝されているのは、実は同じ「オスプレイ」でも海兵隊所属のMV-22ではなく、空軍所属で特殊部隊の特殊な作戦向けに製造された「CV-22」なのです。
CV-22は「オスプレイ」の機体の中でも最新の部類に入るもので、まだ飛行時間がそれほど長くないこと、また過酷な作戦に対応した性能が求められ運用も通常より厳しい環境下で行われることから、その事故率は13.47とかなり高めではあります。
しかし、オスプレイに限らず、最新鋭の機体に事故が多いこと自体はごく普通にあることです。
事故率というのは、配備当初は製造時の不具合や不慣れな運用などで激増する「初期故障期」の後、偶発的な事故のみに終始する「偶発故障期」、部品の摩耗や劣化による寿命に由来する「摩耗故障期」の3つでそれぞれ増減します。
事故率は基本的に、初期故障期と摩耗故障期に高く、偶発故障期に低くなる「バスタブ曲線」を描く傾向にあり、それから考えれば、新型な上に特殊用途に使用されるCV-22の事故率が高いのは「初期故障期」ならではの副産物であると見做すことができるでしょう。
そのCV-22の事例を、既に長年運用されていて事故率が低い「偶発故障期」に入っているMV-22と同列に並べるのは、技術の性質と事故率の本質というものがまるで理解できていないことの証左と言えるでしょう。
またオスプレイは技術的・運用面での改良の余地を残しており、これからの改良と技術革新でさらなる安全性の向上と事故率の低下が期待できます。
それに対して、既に退役に入りつつあるCH-46シーナイトは、これから「摩耗故障期」に突入する上、部品の供給自体も減少傾向へと向かうこととなるため、今後事故率が急上昇する事態も予想されます。
将来的な危険性で言えば、オスプレイよりもむしろ既存のCH-46シーナイトの方がはるかに問題であると言えるでしょう。

またアメリカでは、大統領のスタッフや報道陣の国内移動の手段として、2013年の夏からオスプレイが活用されることが決定しています。

http://megalodon.jp/2012-0726-2020-22/sankei.jp.msn.com/world/news/120710/amr12071021460007-n1.htm
>  【ワシントン=佐々木類】米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)への配備が予定されている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが2013年夏から、大統領に随行するスタッフや報道陣の国内移動に使われることが分かった。米軍関係者が9日、明らかにした。最大限の安全確保が要求されるワシントン上空での運用に関し、米軍が太鼓判を押した形だ。
>
>  大統領は通常、出張や遊説で国内を移動する際、ワシントン郊外にあるバージニア州クワンティコ基地の第1海兵ヘリコプター飛行隊が運用する特殊内装の大統領専用ヘリコプター「マリーンワン」を使用。ホワイトハウス敷地内から搭乗し、メリーランド州のアンドリュー空軍基地で大統領専用機(エアフォースワン)に乗り換える。
>
>  シークレットサービス(大統領警護官)やホワイトハウスのスタッフ、メディアの代表取材陣は、国防総省付近で海兵隊運用のCH46Eシーナイトに乗り込み、マリーンワンを追いかけるように編隊を組んでいる。
>
>  米軍関係者によると、この
CH46E運用について、海兵隊は13年夏にオスプレイに交代させる方針。ホワイトハウス近辺でオスプレイが飛び回る決定を下したのは、老朽化したCH46Eと比べ、安全かつ大量の人員輸送が可能と判断したためだ。
>
>  一方、オスプレイが普天間飛行場に配備される理由も、
朝鮮半島有事や尖閣諸島など離島防衛の対処能力のほか、同飛行場所属のCH46Eが老朽化して、航続距離や輸送人員などの性能で上回るオスプレイに入れ替える必要があるからだ。
>
>  大統領随行のスタッフらの移動にオスプレイを活用することは、安全運用に対する米軍の揺るぎない自信の裏付けにほかならない。

一般的な住宅地や商業施設などよりも安全性が要求されるアメリカの首都ワシントンの上空で、しかも大統領スタッフ達の移動にオスプレイが使われることからも、その安全性が伺えるのではないかと。
アメリカにしてみれば、既存のヘリよりもオスプレイの方が安全と考えているのに、日本のマスコミや反対派は、退役予定のヘリに縋って「オスプレイは危険だ!」と叫びまくっているわけです。
何と滑稽な話であることか、とつくづく考えずにはいられませんね。

また、オスプレイの問題で何かと喧伝される騒音についても、こちらはアメリカで行われた環境影響報告(環境アセスメント)で、既存のCH-46よりも飛行中の騒音は静かであるという結果が出されています↓

ファイル 702-2.jpg

着陸時は若干高い騒音になるそうですが、オスプレイが配備される基地の周辺住民にとっては、飛行中の騒音こそが重要でしょう。
そちらの騒音が低いのであれば、むしろ騒音対策としてもオスプレイを導入すべき、ということになるはずなのですが。
そして騒音問題についてもまた、新技術のオスプレイには今後の改善の余地が残されているのです。
既に退役が進みつつあるCH-46で、今さら騒音対策が進むとはとても考えられないのですし、この方面でもオスプレイを拒絶すべき理由はないでしょう。

そもそも、沖縄米軍基地の騒音問題は、どちらかと言えばオスプレイそのものよりも政治に帰するべき問題でもあるでしょう。
自民党政権時代に進められていた辺野古への米軍基地移転が、民主党のルーピー鳩山による愚行で破綻に追い込まれなければ、オスプレイ云々以前に米軍による騒音問題そのものが大きく解消されたであろうことは確実だったのですから。
民主党に責任が求められるべき騒音問題をオスプレイに擦りつけられるのでは、オスプレイも米軍も迷惑極まりない話でしょうに。

騒音でも事故率でも問題ないはずのオスプレイの日本配備が何故連日マスコミで喧伝され、バッシングの憂き目にあうのか?
その真の理由は、オスプレイの持つ性能が「中韓朝な国々」にとって脅威だからです。
オスプレイは既存のヘリと比べて速度が速い上に航続距離も1.5~2倍近くあり、航空機とヘリ双方のいいところ取りを実現した機体となっています。
このオスプレイの素晴らしい性能と作戦行動範囲は、しかし一方でその脅威に晒されることになる他国にとってはまさに厄介な存在なのです。
その本音を、およそ語るに落ちた形で露呈しているのが、以下の記事だったりします↓

http://megalodon.jp/2012-0726-2019-47/mainichi.jp/area/nagasaki/news/20120722ddlk42010252000c.html
>  県平和運動センターと佐世保地区労は21日、佐世保市中心部の松浦公園で、米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの日本配備に反対する集会を開いた。約300人が参加し、墜落事故を繰り返しながら配備を強行しようとする米軍と、米軍の意向を拒否できない日本政府を批判。集会後は市内をデモ行進した。
>
>  集会で、同センターの川原重信議長が「欠陥機の配備は、国民の命を軽んじる許されない行為だ。沖縄や全国の仲間と連帯しよう」と訴えた。一方、米海軍佐世保基地にオスプレイが搭載可能な強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」が配備されていることについて、米軍を監視する市民団体「リムピース」の篠崎正人編集委員は
「航続距離の長いオスプレイの運用で作戦範囲が無制限に広がる可能性がある。平和に暮らしたいという私たちの願いと真っ向から対立する」と指摘した。

確かに航空機やヘリの航続距離が長ければ作戦範囲が拡大するのは事実ですが、それが何故「平和に暮らしたいという私たちの願いと真っ向から対立する」ことになるのでしょうか?
昨今話題となっているオスプレイの事故率や騒音の問題とは何の関係もない上に、別にミサイルなどのように民間人を直接殺傷する兵器というわけでもないというのに。
航続距離が長いということは、長時間の飛行と長距離の移動が可能になるということでもあり、それは別に戦争のみならず一般的な人員・物資輸送や災害派遣などでも有効活用できるものであるはずなのですが。
というか、彼らの主張によれば「事故率が多く危険」とされているはずのオスプレイは、航続距離が長い云々以前に、そもそも兵器として有効活用できないのではありませんかね(苦笑)。
一方では「航続距離が長い」と有用性を認めていながら、他方では「事故が多く危険」と欠陥があることを強調するのは矛盾しているでしょうに。
結局、オスプレイの日本配備に反対している人々は、以下のような図式を中韓朝の立場から脅威に感じているだけでしかないということですね↓

ファイル 702-3.jpg

オスプレイの実態とこの図を見てもなお「日本への配備反対!」を叫ぶ人達は、「戦争」の二文字で思考停止する絶対的平和主義者か、全て承知の上での確信犯で運動に邁進している自称プロ市民の類でしかありえないでしょう。
特定の国の利益に奉仕する運動それ自体が目的化している、硬直しきった左翼運動の典型でしかありえませんね、これでは。

オスプレイ日本配備に纏わる反対運動は、「この世には絶対に事故を起こさず騒音も一切発生させない飛行機やヘリが実在し、かつ現時点の運用ではそれが実現されている」などという、当の反対論者ですら全く信じていないであろう前提で行われているとしか思えません。
反原発運動と同じく、現実を一切直視せず、非現実的な理想という名の妄想をベースに、しかも代案もなしに非難のための非難を繰り広げている以外の何物でもないではありませんか。
しかも、日本やアメリカばかり論う一方で、中国や韓国などの外国の問題については全く何も言及しないところも見事なまでに一貫していますし。
中韓朝の利益を代弁し九官鳥のごとく同じことを鳴き喚く、日本の大手マスコミや自称プロ市民な方々の言動は、眉に唾をつけて観察する必要があるのではないでしょうか?
特に今回のように、大手マスコミが総出かつ横並び的な論調を展開している場合はなおのこと。
政治や社会運動では、たとえどんな愚論であっても「声が大きい」「皆がそう言っている」というだけで「空気」になるのですから。
そんなシロモノに振り回され、国益や国民の生活が脅かされるような事態は勘弁願いたいものです。

「シー・シェパード」代表ポール・ワトソンが保釈中に逃亡?

ドイツで保釈中の反捕鯨団体「シー・シェパード」代表ポール・ワトソンが、保釈の条件となっていた「ドイツから出国しない」の規定を破り、ドイツ国外へ逃亡した疑いがあることが判明しました↓

http://megalodon.jp/2012-0726-0020-30/sankei.jp.msn.com/world/news/120725/erp12072514380002-n1.htm
>  中米でのサメ漁をめぐる危険航行容疑で、ドイツで逮捕され、保釈中の反捕鯨団体「シー・シェパード」代表ポール・ワトソン容疑者(61)が、ドイツから逃亡した疑いがあることが24日分かった。同容疑者をめぐってはコスタリカ当局が逮捕状を出し、ドイツに引き渡しを求めている。コスタリカのメディアが伝えた。
>
>  コスタリカ当局が国際刑事警察機構(ICPO)から連絡を受けたという。シー・シェパードの広報担当者は共同通信に対し、報道について「確認できない」とする一方、現在の所在は分からないと述べた。
>
>  ワトソン容疑者は今年5月、フランクフルトで逮捕され、その後、保釈金25万ユーロ(約2360万円)とドイツから出国しないことを条件に保釈された。しかし、
ワトソン容疑者は自身の弁護士に既にドイツにはいないとの内容の電子メールを送ったことが判明。ドイツ当局が行方を捜している。(共同)

さんざん迷惑&危険行為をやらかしまくり、逮捕された後は保釈条件を破って逃亡って、それが事実ならば「シー・シェパード」は凶悪犯罪者の類と何ら変わるところがないですね。
犯していない犯罪は殺人くらいでしょうし、しかもそれ自体「結果的に」そうなっているというだけで、殺人「未遂」ならば何度も普通にやらかしドイツ当局にも容疑をかけられている状態なわけで。
使用している船舶自体も妙に海賊を意識しているようなデザインだったりしますし、その行動自体も海賊まがいのテロリスト集団以外の何物でもないでしょう。
しかも、南極海における捕鯨妨害では、「プロップ・ファウラー」と呼ばれる鉄塊やワイヤの付いたロープを海に投棄するなどという蛮行も平然とやらかしているようですし。
こんなのが「環境保護団体」などと自称するというのは、一種の詐称行為もいいところなのではないかと思えてならないのですが。

ドイツ当局には一刻も早く「シー・シェパード」の親玉を見つけてもらい、公正な裁判にかけてこれまでの所業を清算させて欲しいものです。

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