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映画「アルゴ」感想

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映画「アルゴ」観に行ってきました。
1979年に勃発したイランのアメリカ大使館人質事件で実際にあった話を題材とした、映画「ザ・タウン」のベン・アフレックが監督&制作&主演を担うサスペンス作品。
今作は、絞首刑になった人間がクレーンに吊るされているシーンが再現されている等のの残虐シーンが作中に存在するため、PG-12指定を受けています。

1979年11月4日。
同年1月にイランで革命を引き起こした、ルーホッラー・ホメイニ師を首班とする反米イラン政権が、イスラム法学校の学生達を煽動し、同国にあるアメリカ大使館を武力制圧させるという事件が勃発しました。
彼らの目的は、革命の際に国外へ逃亡後、「癌の手術」を名目にアメリカへ入国し受け入れられた、前政権のモハンマド・レザー・パーレビ元国王の身柄引渡にありました。
暴徒と化した学生達の大使館突入に対し、しかし当のアメリカ大使館側は「こちらが銃を撃って人を殺せば皆殺しにされる上に開戦の口実にされてしまう」などと著しく及び腰であり、目と鼻の先に暴徒が迫っても大使館内の書類を処分するための時間稼ぎのみに終始するありさま。
その上、その書類の処分すらまだ完全に終わらないうちにアメリカ大使館は完全に制圧されてしまい、大使館の職員や海兵隊員など52名のアメリカ人が暴徒達の人質とされてしまったのでした。
しかしこの時、来るべき大使館制圧の事態をいち早く察知し、暴徒突入のゴタゴタに乗じて大使館を脱出した6名の男女が存在していました。
彼らは在イランのカナダ大使の私邸へと逃げ込み、自身の身の危険も顧みずに匿ってくれた大使の取り計らいにより、とりあえず一命を取り留めることに成功します。
しかし、イラン側はアメリカ大使館でシュレッダーにかけられた大使館員の名簿を復元したり、各国の大使館に対しても容赦のないしらみ潰しな捜索を行ったりしていることから、彼らが見つかるのは時間の問題と言えました。
この事態を受けたアメリカ本国では、当然のごとく救出のための作戦が検討されることになります。

こういった史実をなぞった流れが最初の20分くらいを使って延々と続き、ようやくベン・アフレック扮する今作の主人公トニー・メンデスが登場することになります。
彼はCIA所属の人間で、人質奪還のプロとしてその実力を評価されている人物です。
ただその一方で、妻とは離婚こそしていないものの子供と共に別居しており、私生活面では少なからぬ問題を抱え込んでいた人物でもあったのですが。
さて、CIAを介してアメリカの国務省から人質救出作戦のアドバイザーとして呼ばれたトニー・メンデスは、6人の大使館員を救出するための作戦会議に参加することになります。
しかしそこで彼は、会議中に出された作戦案に対して次々にミソをつけていき、かつ「では何か良い方法はあるのか?」と尋ねられると、にべもなく「ない」と断言するありさま。
別に彼は6人を救出する気がさらさらなかったのではなく、本当に良案がなかっただけではあったのですが。
その夜、トニー・メンデスは別居中の息子の動向を確認すべく、息子の元へ電話をかけます。
息子は当時アメリカでテレビ放映されていたらしい映画「最後の猿の惑星」を見ていたといい、トニー・メンデスも同じ番組を観賞すべくテレビのチャンネルを合わせます。
しかし、その「最後の猿の惑星」の映像を見ていたトニー・メンデスは、そこから誰もが思いもよらないアイデアを考えついたのでした。
それは何と、架空の映画を作ると称してイランへ渡った後、6人の大使館員をカナダ出身の映画スタッフ要員として国外へ退去させるというもの。
再び行われた作戦会議の席上でトニー・メンデスは自身の作戦案を提示し、その下準備を進めていくことになるのですが……。

映画「アルゴ」では、主人公がアクションシーンを披露するどころか、そもそも自身では銃を一発たりとも発砲することすらありません。
予告編でもアクションシーンらしきものは全く出てきていませんでしたし、その方面について期待すると痛い目に遭うこと必至の作品と言えます。
また、物語の前半はとにかく作戦のための下準備に主人公達が忙殺される描写ばかりが延々と続いている上、「偽映画の製作」というテーマなこともあってややコメディ調なノリも交じっていたりします。
この辺りはやや退屈な描写でもあり、見る人によってはこの時点で「期待外れ」と思わせる要素もあるかもしれません。
しかしこの映画の真骨頂は、作戦の道筋があらかた整って主人公トニー・メンデスがイラン入りする後半以降にあります。
ここから先のストーリーは「イラン側に正体が露見したら一巻の終わり」な緊迫した状態に置かれることになるため、一発の銃弾も飛び交わないながら手に汗握る展開が続くことになります。
アクションシーンやカーチェイスなどといった派手な描写なしに、頭脳戦や心理的駆け引きだけであれだけの緊張感を生み出せる構成は、なかなかに上手いものがありました。

ただ、トニー・メンデスにとっての最大の敵というのは、実はイランではなくアメリカ政府の上層部だったりするんですよね。
アメリカ政府の上層部は、既に発動しているトニー・メンデスが現地で地道に進めていた偽映画作戦を、「軍による大使館人質救出作戦が決まったから」という理由で突然中止を決定した挙句、トニー・メンデスに対して「6人を見捨てて帰国しろ」と命じてくる始末だったんですよね。
さらには、せっかく手配していた航空券の予約を破棄した上に、作戦のために作った架空の映画会社にも閉鎖を命じ、作戦遂行自体を不可能にしてしまうありさま。
アメリカ政府の上層部がこんな決定を下した背景には、間もなく始まる大統領選挙を有利に進めるためという事情が介在していたようなのですが、一度発動している作戦にそんな形で横槍を入れられるのでは、現場としてはたまったものではなかったでしょうね。
しかも、実際にアメリカ政府主導で軍を派遣して実施された人質救出のための「イーグルクロー作戦」は、使用されたヘリで故障が頻発し作戦遂行自体が不可能となってしまった上、撤収時でもヘリがC-130輸送機に激突して死者を出してしまうなど、ほとんど自滅に近い形で失敗に終わってしまい、アメリカ軍史上最悪の作戦のひとつにまで数えられてしまう始末です。
ベトナム戦争辺りから1980年の大統領選挙でレーガン大統領が出てくるまでのアメリカ軍というのは、政治の過剰な軍事作戦への介入のために、悲惨なまでの敗北を何度も強いられる状態にありましたからねぇ(T_T)。
軍事作戦の根幹どころか細部に至るまで政治が決定していたことによる過剰なまでの「文民統制」が、却って健全な軍事運用を妨げた好例と言えるシロモノだったのですが。
作中のごとく、一度決めて動き出した方針を二転三転させるというのも、必敗の法則の最たるものだったりするのですけどねぇ。

頭脳戦や駆け引きが好きという方には、今作はオススメな佳作と言えるのではないかと。

テレビドラマ「大奥 ~誕生~ 有功・家光篇」 第3話感想

最終話まで週刊連載する予定の、TBS系列の金曜ドラマ「大奥 ~誕生~ 有功・家光篇」。
今回は2012年10月26日放映分の第3話についての感想となります。
前回第2話の視聴率は、ビデオリサーチの調べによれば10.6%で、第1話の11.6%よりはやや下がった感じです。
まあ初回放送では、番組内容の確認や「御祝儀」的な意味合いでの視聴も多いので、元々視聴率が高くなる傾向にはあるのですが。
なお、過去の「大奥」に関する記事はこちらとなります↓

前作映画「大奥」について
映画「大奥」感想&疑問
実写映画版とコミック版1巻の「大奥」比較検証&感想

原作版「大奥」の問題点
コミック版「大奥」検証考察1 【史実に反する「赤面疱瘡」の人口激減】
コミック版「大奥」検証考察2 【徳川分家の存在を黙殺する春日局の専横】
コミック版「大奥」検証考察3 【国内情報が流出する「鎖国」体制の大穴】
コミック版「大奥」検証考察4 【支離滅裂な慣習が満載の男性版「大奥」】
コミック版「大奥」検証考察5 【歴史考証すら蹂躙する一夫多妻制否定論】
コミック版「大奥」検証考察6 【「生類憐みの令」をも凌駕する綱吉の暴政】
コミック版「大奥」検証考察7 【不当に抑圧されている男性の社会的地位】
コミック版「大奥」検証考察8 【国家的な破滅をもたらす婚姻制度の崩壊】
コミック版「大奥」検証考察9 【大奥システム的にありえない江島生島事件】
コミック版「大奥」検証考察10 【現代的価値観に呪縛された吉宗の思考回路】

テレビドラマ「大奥 ~誕生~ 有功・家光篇」
第1話感想  第2話感想

第3話は、江戸城の中を火の用心で歩き回っていた男が、突然木霊した赤子の泣き声に仰天し、その発生源と思しき部屋を開けた後、悲鳴を上げて逃げるという描写から始まります。
一体何のことかと思っていたら、女版家光が澤村伝右衛門に女性の髪を切らせまくっていたエピソードの一部だったわけですね。
今回のストーリーは、コミック版「大奥」2巻のP167からラストまでの話が語られており、原作2巻の話全てがこれで出揃うことになります。
今まで出番が少なかった女版家光がようやく前面に出てきて、いよいよ有功との仲を深く進展させていくことになります。

1.澤村伝右衛門が女性の髪を携えている様子を、有功が自分で直接目撃(原作では「玉栄から聞いた話」)。
2.嫌がる様子の猫の若紫を抱いて「上様」と呟く角南重郷を目撃する有功と玉栄。
3.角南重郷の切腹後、有功が夜中に念仏を唱え、角南重郷の遺体が運ばれるシーン。
4.有功が女装を命じられた際、稲葉正勝に女版家光の過去の事情を尋ねる。
5.御中臈が女装で踊る中、有功が姿を見せる前に女版家光が場の解散を命じた後、有功が女装をすることなく登場(原作では有功が女装して登場後に女版家光が場の解散を命じる)。
6.有功が女版家光の髷を切り、刀を取り上げる。

若干話を変えている部分はありますが、今回も基本的に原作の流れをそのまま踏襲しています。
それにしてもやっぱり出てきましたねぇ、猫の若紫が玉栄に殺され、角南重郷が濡れ衣を着せられるシーン。
まあ、殺された若紫の描写が猫というよりは「白いタオル」のようにしか見えなかったのは、その手の自主規制でも働いていたりしたのでしょうけど。
角南重郷の死後、その遺体に手を合わせる大奥の男衆から一人離れ、ニンマリとほくそ笑む玉栄の描写は、原作以上に悪人っぽく見えてなかなかに良かったですね。
このエピソードは、原作では徳川5代将軍綱吉の時代でも大きな伏線となって生きてきますし、当然次作映画でも活用されることになるでしょうから割愛することはできなかったのでしょうけど、内容的には何らかの規制を受けて割愛されたり大幅変更されたりしてもおかしくなかったエピソードですからねぇ。
よくまあ原作以上に忠実にこのエピソードを再現することができたものだと。
まあ、この後の女版家光のレイプ回想シーン共々、描写については可能な限りソフトなものにはなっていましたけど。

ただ、有功が結局女装をすることなく、しかも場の解散を命じた後で女版家光の前に現れるというのは、さすがにちょっとどうなのかとは思わなくもなかったですね。
あの場の有功って、明らかに女版家光の勅命に背いていることになってしまいますから、癇に障った女版家光に直接手打ちにされたり、角南重郷に対するがごとく切腹を命じたりする危険性も多大にあったのではなかったかと。
有功自身にもそうなる覚悟はあったのかもしれませんが、ここは原作通りに女装をした上で女版家光に迫っていた方が、すくなくとも表面的には勅命に逆らっていない分、安全確実だったのではないのでしょうか?
そもそも、あの場で有功がわざわざ女版家光の勅命に正面から逆らわなければならない理由自体がまるでないのですし。
このエピソードの改変って、有功というよりはそれを演じている堺雅人の事情が何か関係していたのではないかと、ついつい考えてしまったものでした。
最初から女装やゲイ的な要素を売りにしているのであればともかく、一般的には「女装をする男性俳優」なんて、似合っていようがいまいがイメージダウンもいいところでしょうからねぇ(苦笑)。
ましてや、彼には今後も次作映画およびその他の作品にも出演しなければならないのですから、なおのことその手のイメージについては気にせざるをえない部分もあるでしょうし。
まあ、もっと単純に「いくら女装メイクをしても全く板につかなかった」という事情もあったのかもしれないのですが。

次回からはコミック版「大奥」3巻のエピソードが始まることになるのですが、さてこちらはいったいどうなることやら。
3巻は寛永の大飢饉や政治の裁断など、大奥の外でのエピソードも多くなってくるのですが、今までの話では大奥以外のエピソードは可能な限り割愛していたりしますからねぇ。
さすがに3巻では無視することもできなくなってくるのではないかと思うのですが……。

10月26日の原子力の日によせて

原発停止による燃料費の増加コストが3兆円以上にも達することが判明しました。
火力発電への依存度が高まり、石油や天然ガス等の輸入が増大していることが主な要因なのだそうです↓

http://www.j-cast.com/2012/10/24151233.html
>  政府の試算によると、原発停止による燃料費の増加コストが2012年度は3兆円強になることがわかった。日本経済新聞が2012年10月24日付で報じた。
>
>  
関西電力の大飯原子力発電所を除き原発が停止したままで、その分火力発電所の依存度が高まっていることが要因。11年度のコスト増は2.3兆円だった。
>
>  経費削減にも限界があり、電力各社は値上げ実施を余儀なくされる。

いくら東日本大震災や福島第一原発の問題があるからとはいえ、日本は一体いつまで「脱原発」という名のヒステリックな「空気」の維持に固執し続けるつもりなのでしょうかね。
その「空気」に一番振り回されることになるのは企業なのですし、企業の経常収支が悪化すれば、それは回り回って国民生活に多大な悪影響を及ぼすことにもなりかねないのですが。
原発問題は「電力が足りさえすればそれで良い」という単純なものではないことも、大多数の国民の生活や家計に影響を及ぼす「脱原発」な運動が長続きするわけないことも、当初から言われ続けてきた一般知識の類ことでしかなかったというのに、そこまで「現実」から目を逸らして何が楽しいのでしょうかね、この期に及んでなお「脱原発」を唱える面々は。
国民も企業も、もうこれ以上の節電をする気力も余地もなくなっているでしょうし、電力会社にだけ「脱原発」を強要し負担もコストも丸投げするなど、構造的に不可能な上に身勝手で滑稽極まりないと言わざるをえないのですが。
電力料金の値上げとして、結局は国民の負担として返ってくるだけなのですし。
今の「脱原発」の行く末に最終的な勝利などないのですから、「欲しがりません勝つまでは」の論理も通用などしないのですが。

10月26日は、1957年に日本は国連の国際原子力機関へ参加、1963年に茨城県東海村で日本初の原子力発電がこの日に行われたことを記念する原子力の日となっています。
東日本大震災以降の原発アレルギーによる「空気」のせいで完全に迷走状態となっている日本の原発がもたらした正負を含めた様々な功罪を、この機会に再評価してみても良いではないかと。

「マジカル頭脳パワー!!」の後継番組「快脳!マジかるハテナ」視聴感想

2012年10月25日19時から2時間にわたって放映された、往年の人気クイズ番組「マジカル頭脳パワー!!」の後継番組として位置付けられている「快脳!マジかるハテナ」を視聴してみました。
以前にも述べたことがあるのですが、私は往年の「マジカル頭脳パワー!!」は毎週欠かさず視聴していたくらいのファンでしたし、その後継番組と豪語するからには、まあほとんど可能性はないにせよミクロン単位でも面白い要素を盛り込んではいるのではないかと、スズメの涙程度の期待をかけてとりあえず1回目は視聴してみようかと考えたわけです。

しかし、実際に「快脳!マジかるハテナ」を視聴してみると、やはり往年のあのパワーには遠く及ばず、昨今よく見られるバラエティ番組の域をまるで出てなかったですね。
明確な答えが存在する「マジカルツッコミ」や、視点を変えての「エラー探し」は比較的楽しめたものの、「マジカル褒めて」や悪名高い「マジカルバナナ」などのリズム系は、バラエティー特有の「芸人内輪」的な要素が強すぎてシラケるばかりでした。
リズム系のクイズは答えがないこともあって、視聴者を置いてけぼりにしてその場の人間にしか楽しめないという面が多々ありますし、あのリズム感も却って軽薄さを醸し出している感が否めないところで(-_-;;)。
個人的には「マジカルスキャナ」系のクイズの再登場に期待していたのですが、そちらはまるで出てこず、肩すかしもいいところでしたし。
また、こちらは案の定という感がありましたが、やはり所ジョージレベルの鬼才は最初から期待のしようもなかったみたいですね。
あの圧倒的な強さとユーモアセンスこそが、「マジカル頭脳パワー!!」を伝説の番組に仕立て上げた本当の原動力だったというのに。
というか、板東英二を出すのならば所ジョージも一緒に出演させて、所ジョージと板東英二の往年の掛け合い漫才や、所ジョージ対その他大勢などといった構図でも作り出した方が、却って視聴者を引き込めるだけの要素を持たせることができたのではないのかと。

あと、これは演出的な問題でもあるのでしょうが、番組の進行中に各パネラーの点数が全く表示されず、途中経過で司会者側から発表される形式になっているのも個人的には大きなマイナスですね。
途中経過が非常に分かりにくい上に、点数の発表タイムを作ることで番組の時間稼ぎでもやっているようにしか見えませんでしたし。
リアルタイムで点数を見ながら競争を楽しむがあの手のクイズ番組の面白さのひとつでもあるのに、これではますます「芸人同士の内輪な楽しみ」的な要素が付加されてしまうばかりです。
「マジカル頭脳パワー!!」の後継どころか、そもそもクイズ番組としての基本のキすらも踏まえていないと言わざるをえないところなのですが。

総合的に見れば、昨今ではごく普通にありふれ過ぎていて飽和状態と化しているバラエティ番組枠がまたひとつ増えただけ、という以上の感想なんて持ちようがないですね。
番組の質を確実に下げた元凶であるリズム系クイズもやっぱり健在でしたし。
リズム系クイズを全廃させて「正解のあるクイズ」ばかりで番組を進行させ、司会者およびパネラー達による駆け引きや頭脳戦を全面に打ち出していければ、あるいは今後大化けする可能性もなくはないかもしれませんが、今のままではとても「視聴し続けるに値する番組」とは言い難いですね。
芸人達の内輪話以外に視聴者を引き込めるものがないのですかねぇ、昨今のバラエティ番組は。

Webアンケート調査で明確になったテレビ番組の品質劣化

アンケートサイト・リサーチパネルのWebアンケート調査で、「昔にくらべて、テレビ番組は全般的にどうなったと感じますか?」という問いに対し、実に7割以上を「つまらなくなった」という回答が占めているという調査結果が出ています。

http://megalodon.jp/2012-1024-2106-27/news.livedoor.com/article/detail/7056162/
> ニュースサイト「瞬刊!リサーチNEWS」で、17日に掲載された記事[テレビ番組「つまらなくなった」が71.2% 「昔は良かった」の声]が、ネット掲示板で大きな反響を呼んだ。
>
> 同記事では、アンケートサイト・リサーチパネルが調査した「昔にくらべて、テレビ番組は全般的にどうなったと感じますか?」という質問に対する回答を紹介している。その結果は下記の通りだ。
>
> ・面白くなった:6.7%
> ・変わらない:15.8%
>
・つまらなくなった:71.2%
> ・わからない:6.3%
> (リサーチパネル調査)
>
> この調査では、じつに7割の人が「テレビは昔とくらべつまらなくなった」と回答している。
>
> ネット掲示板では、この結果に対し
「本当にテレビを見なくなったなぁ」「何故容姿も芸も素人並のものをわざわざテレビでみなきゃいけないの?」「今や伝説になってる番組だらけ。 そりゃ今の番組じゃあ逆立ちしたって敵わないだろう」と、この結果を当然とする声が大半を占めた。
>
> また、その一方で「昔もつまらなかったけど他の娯楽が少なかったから見ていただけだよ」「むかしTVが面白かったのは『他の人と楽しさを共有できる』ってのも大きかったな。 家族とか友達と」など、テレビのつまらなさは相変わらずとし、これを周辺環境の変化と分析するコメントも見られた。

リサーチパネルのアンケート調査ページ
http://research-panel.jp/rpdr/view.php?eid=221962

個々人で「テレビが昔と比べてつまらなくなった」と感じる理由は様々あるようですが、テレビの衰退と凋落ぶりを明示する調査結果ではありますね。
昨今のテレビ番組の問題については、私も何度か当ブログで記事にしたことがあるのですが、件のアンケート調査結果を見ると、「やはり個人差はあれ皆考えることは同じなのだなぁ」と思わずにはいられなかったですね(苦笑)。
バラエティ番組の多さと出演者達限定の内輪過ぎる雰囲気や傾向なんて、私がテレビを敬遠するようになった大きな理由のひとつでもありますし。
テレビ局側も、いくら安く番組が作れ視聴率が稼げるからと言って、手軽で安価なバラエティ番組に走り過ぎなんですよね。
全てのテレビ局が一斉にそれをやれば、飽きられるのも早くなるなんて最初から分かりきっているというのに。
その挙句が、週間最高視聴率でさえも20%を切ってしまうなどという悲惨な惨状を現出する始末なのですし。
この最悪の状況をテレビ局が打開したいのであれば、手間暇と費用をかけて「視聴してもらえる番組」を作るという原点に立ち返るべきなのではないのかと。
まあ今のテレビ局はすっかり選民思想に凝り固まっていて、外部からの声に耳を塞いで十年一昔のごとき番組制作や偏向報道に邁進するありさまですから、自浄作用など最初から期待のしようもないのですが。

テレビの平均視聴時間も、高齢者になるほど長くなる一方、若年層では著しい減少傾向にあります。
目先の視聴率に固執するテレビ局側も、新しい視聴者層を開拓するよりも目先の視聴者に迎合する傾向が多々あるため、今やすっかり「高齢者のためのレガシーメディア」と化してしまった感が否めないところですね。
かといって、高齢者に迎合した番組ばかり作っても、趣味や嗜好が全く異なる若年層が取り込めるわけでもないのですけど。
今のまま行けば、テレビ局はそう遠くない時期にジリ貧に陥ること間違いなしなのですが、当のテレビ局は一体いつになったらその事実に気づくのやら。

非常用蓄電池としてのハイブリット車の使用用途と今後の需要

トヨタ自動車がプリウスの一部仕様を改良した新モデルの販売を開始しました。
車体から100ボルト電源を1500ワットまで給電することが可能となり、非常時の際の電源としても使用できるのだとか。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121022/biz12102215360006-n1.htm
>  トヨタ自動車は22日、ハイブリッド車「プリウス」を一部改良して発売した。オプション設定のコンセントを使うと、車両から100ボルト電源を1500ワットまで給電でき、停電などの非常時に使用すれば、テレビやパソコン、携帯電話の充電など生活に必要な電力が使える。
>
>  また用途によっては、電子レンジなどの調理家電でも使えるとのことで、非常時に限らず、プリウスの活躍の場面がぐっと広がりそうだ。
>
>  車体価格は217万円からで、アクセサリーコンセントは6万3000円。
>
>  またプラグインハイブリッド車(PHV)「プリウスPHV」では、従来の最安モデルからさらに15万円安い305万円の「L」グレードを設定し、11月1日に発売する。非常時給電のオプション設定(コンセントとコネクターのセットで9万4500円)もある。

こういう装備というのは、記事にもあるように非常時以外にも使用用途がそれなりにありそうですね。
周囲に電源設備のないキャンプや野宿などでも大活躍しそうですし、何と言っても「長時間にわたって電気を使い続けることができる」という利点は決して小さなものではありません。
現時点でも、シガーライターを活用して携帯やスマートフォンなどの充電が行える機器が一応ありはしますが、これは供給電力も12~24ボルトまでと微々たるものでしかなく、家電まで扱えるようなシロモノでは全くないですし。
携帯だけでなくパソコンや家電にまで電力供給ができるとなれば、いざという時に何かと便利ではあるでしょう。
しかし、この装備って既存のプリウスにも搭載可能なのでしょうかね?
私もついこの間クルマをプリウスに買い替えたものですから、このオプション機能が後付けでも搭載できるのであれば、是非とも検討してみたいところではあるのですが。
一応トヨタのプリウス公式サイトも確認してはみたのですが、このオプション機能が既存のプリウスにも搭載可能なのかについては全く書かれていないんですよね。
新モデルも外形上は既存のプリウスと何も変わっていませんし、新オプションの後付けもできそうな気もしなくはないのですが。
あくまでも「新モデル限定のオプション設定」なのであれば諦めるしかないのですが、この辺りのことについては近所のトヨタ販売店にでも聞いてみるしかなさそうですね。

しかし、こういうシステムって、実はキャンピングカーにこそ最適なのではないかと、キャンピングカー好きな人間としてはついつい考えてしまいますね。
キャンピングカーって、大容量のバッテリーや発電機の搭載が必須なのですし、これとプリウスのごときハイブリッドシステムを合体させれば、より効率が良く場所もあまり取らない発電&蓄電システムの出現も可能なのではないのかと。
しかし実際には、ハイブリッドシステムを搭載したキャンピングカーというのは、普通車を改造した仕様のクルマであればともかく、「純正」のものとしては2012年10月時点では未だに登場していないみたいなんですよね。
まあ、同じハイブリッド車でも、プリウスがダントツで燃費が良い以外はあまりパッとしない感が否めないところですから、プリウスに比べればマイナーなクルマもいいところな上に車体自体も大きなキャンピングカーでハイブリッドシステムを搭載するというのは、現時点ではコストパフォーマンス的に良くないものがあるのでしょうけど。
同じハイブリッド仕様のトヨタのアルファードやエスティマ、日産のエルグランドなどは、そこらにある普通のクルマとほとんど変わることのない燃費(7~11㎞/L)しか達成できていないわけですし。
当然、キャンピングカーだとこの燃費がさらに低下することは想像に難くなく、現時点では燃費向上の観点から言えばあまり使えたものではないでしょう。
しかし、今回のような蓄電池兼発電機としてのハイブリッドシステムが既に出てきている以上、そちらの用途に特化する形でのハイブリッドシステムというのは今後出てくる可能性が少なくないですね。
キャンピングカー的には、むしろそういう使用用途の方が使い勝手も良いでしょうし。

非常用蓄電池としてのハイブリッド車や電気自動車は、今後ますます存在感を増していくことになるのではないかと思うのですが、どんなものなのでしょうか。

10月22日は田中芳樹の誕生日(満60歳)

今年も当然のごとくやってきた、10月22日の田中芳樹の誕生日。
2012年で田中芳樹は60歳の還暦を迎えます。
田中芳樹的にはいつものごとく忌々しい厄日でしかないのでしょうが、とりあえず世間一般の慣習的には「おめでとうございます」と言っておきませんとねぇ(爆)。

現在の田中芳樹はタイタニア4巻を執筆しているはずなのですが、執筆状況は全くと言って良いほどに伝わってこないですね。
Twitterなどの「らいとすたっふ」や社長氏の公式アカウントでも、最近は執筆状況の広報をあまりやらなくなってしまっていますし。
年を取るのに比例する形で、田中芳樹の遅筆ぶりも年々悪化の一途をたどっていますし、今度は一体どこまで遅筆ぶりを披露するのか不安なところです。
ストレス解消目的で適当に書き殴れるはずの薬師寺シリーズですら、9巻は10ヶ月以上もかかっていたりするのですから。
年内の執筆完了なんて最初から全く期待をかけてなどいませんが、来年が終わるまでには果たして脱稿してくれるのでしょうか?

一般企業であれば定年退職する年齢ではありますが、田中芳樹は作家という名の自由業なわけですし、すくなくともシリーズ作品が全て完結か中断宣言が為されるまでは現役でいてもらわないといけませんね。
まあ今の状況では、その前に田中芳樹が寿命で死ぬ可能性の方がはるかに高そうなのが何とも言えないところではあるのですけど(T_T)。

映画「エクスペンダブルズ2」感想

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映画「エクスペンダブルズ2」観に行ってきました。
シルヴェスター・スタローンを筆頭に、往年のハリウッド人気アクションスターが一堂に会した前作「エクスペンダブルズ」の続編。
今作も前作同様に序盤から血が飛び散りまくるアクションシーンがひたすら披露されているのですが、今回は前作のR-15指定から何故か一段階下がったPG-12指定となっています。
描写的なレベルは前作のそれとほとんど変わりなんてないはずなのですが、この辺りの規制は相変わらず何を基準にしているのかよく分からないですね。

物語冒頭の舞台は、ネパール北東部シンドゥパルチョーク地区。
その地区を牛耳っているらしい武装集団のアジトの工場内で、顔を隠され囚われの身となっている男が拷問まがいの尋問を受けていました。
正体不明の囚われの男は何もしゃべっていないらしく、業を煮やした尋問役が殺害を示唆します。
そこへ、突如としてやってきた3台の曰くありげな重武装の車輛。
その中の1台に搭乗しているのは、前作から消耗品軍団(エクスペンダブルズ)のリーダーを担っていたバーニー・ロス(シルヴェスター・スタローン)と相棒のリー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)。
3台の車輌は、厳重な門と武装した兵士によって守られていたアジトをあっさりと突破し、周囲に銃を乱射して死を撒き散らしつつアジトの奥へと突き進みます。
そして、アジトの奥にあった工場へ車輌を突っ込ませ、冒頭の男がいる部屋までなだれ込み、中にいた兵士達を全員打ち倒して制圧を完了する消耗品軍団の面々達。
そして彼らは、囚われの身となっていた男の顔を覆っていた布を取って正体を確認。
するとそこにいたのは、前作でもチラリと出演していたアーノルド・シュワルツェネッガーが扮する消耗品軍団のライバル傭兵会社のリーダー・トレンチだったのです。
思わぬ形で再会することになったバーニー・ロスとトレンチでしたが、しかしバーニー・ロスが救出の目的としていたのはトレンチではなく、彼と一緒に囚われの身として縛られていた中国人の富豪でした。
トレンチも同じ人物を救出する依頼を受けていたとのことで、彼にしてみれば仕事の成果が挙げられなかった上にバーニー・ロスに助けられてしまった形です。
「借りを作ってしまったな」とボヤくトレンチは、解放されて消耗品軍団の面々からゴツい武器をもらった後、待機しているという自分のチームのところへ戻るべく別行動を取ることになります。
その後も消耗品軍団の面々は相変わらずの強さを見せつけ、ターゲットの中国人富豪と一緒にアジトを脱出。
そして、今回からの新参で予め脱出ルートで待機していた狙撃手のビリー“ザ・キッド”ティモンズのサポートもあり、やや危ない局面がありながらも何とか脱出に成功するのでした。

一仕事を終え、アメリカ・ニューオリンズにある消耗品軍団の本拠地で、バーニー・ロスは新参のビリー“ザ・キッド”ティモンズから、恋人ソフィアのために今月一杯を目途に消耗品軍団から足を洗いたいと相談されます。
バーニー・ロスはそれを了承し、彼に飲み直してくるよう諭し、自らはバイクに乗り、アジトの脱出の際に使用された水上飛行機へと向かいます。
無人の飛行機の中でひとり考えに耽ろうとするバーニー・ロスでしたが、無人のはずの飛行機の中には先客が潜んでいました。
それは、前作でバーニー・ロスとトレンチに仕事の依頼を持ちかけた、ブルース・ウィリスが演じるCIAの上級職員のチャーチだったのです。
彼は、前作で消耗品軍団が暴れ回った上に、黒幕だったCIA元職員のジェームズ・モンローが死んだことで莫大な利益を失ったことについての責任を問い、バーニー・ロスに一つの仕事を脅し交じりに押し付けてきます。
その仕事の内容は、バルカン半島アルバニア共和国内にあるガザック山脈に墜落した中国機の中にある金庫から、とあるデータボックスを回収してくるというもの。
金庫は120秒ごとに解除用パスワードが変更されるという特別製であるため、チャーチはパスワード解除要員として、マギーという女性エージェントを一緒に連れて行くよう命令します。
「ベビーシッターは得意じゃない」とボヤきつつも、バーニー・ロスは彼女を引き連れ、他の消耗品軍団の面々と共にバルカン半島の墜落現場へと向かうことになるのですが……。

映画「エクスペンダブルズ2」は、前作もそうでしたがとにかく出演者の顔ぶれが「豪華」の一言に尽きますね。
シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサムなどの前作からの主演メンバーはむろんのこと、前作では顔見せ程度の出番しかなかったブルース・ウィリスとアーノルド・シュワルツェネッガーも、今回は消耗品軍団と共にアクションシーンを披露しています。
特に物語終盤で展開された、シルヴェスター・スタローンとブルース・ウィリスとアーノルド・シュワルツェネッガーの3者が一堂に並び、敵に銃を乱射しながらゆっくりと前進していくシーンは「壮観」の一言に尽きます。
ハリウッドアクション映画のファンならば、あのシーンを見るためだけのために今作を観賞しても良いほどに感涙もののワンショットです。
特にアーノルド・シュワルツェネッガーは、今回が実に9年ぶりとなるアクションシーンの披露とのことですし、「いよいよ本格的に復活したのだなぁ」と感慨もひとしお。
アーノルド・シュワルツェネッガーは、既に2013年の日本公開が決定している映画「ラストスタンド」で主演を担い、アクションスターとして本格的に復活する予定となっていますが、今作はその前準備といったところになるでしょうか。
また、この両巨頭以外でも、チャック・ノリスとジャン=クロード・ヴァン・ダムという人気アクションスターが新たに参戦し、前者は消耗品軍団を助ける凄腕の一匹狼ブッカー、後者は犯罪武装集団「サング」を束ねるリーダー&ラスボスのヴィランと、それぞれ重要な役割を作中で演じています。
残念ながら私は、チャック・ノリスとジャン=クロード・ヴァン・ダムの出演作品は1作も観賞したことがないのですが、こちらはこちらで往年のファンにとっては興奮ものの内容でしょうね。
前作でも大いに話題となった「豪華アクションスターの競演によるファン垂涎のアクション映画」というコンセプトは、今作でも健在といったところになるでしょうか。

ただ今回、あえて問題点を指摘するとすれば、それは今回のラスボスであるヴィランと消耗品軍団との初対面のシーンですね。
あの場面では、ヴィランが消耗品軍団のひとりで今月一杯の引退を表明していたビリー“ザ・キッド”ティモンズを人質に取ることで、消耗品軍団の面々を武装解除させた上に目的のブツを手にするのですが、その際ヴィランは人質ひとりを殺害するだけでさっさとその場を後にしてしまいます。
このことに怒ったバーニー・ロスをはじめとする消耗品軍団は、ヴィランに対する復讐を決意することになるわけですが、しかし何故ヴィランはあの時、他の消耗品軍団の面々もついでに皆殺しにしなかったのでしょうか?
あの場面の中でさえ、人質を助けるために武装解除しようとするバーニー・ロスに対し、リー・クリスマスが「そんなことをしたら俺達も皆殺しになるぞ」と警告していましたし、その後のヴィランの「無慈悲な支配者」としての描写を見ても、彼が消耗品軍団の面々に対して殺害を決断してはならない理由自体がありません。
消耗品軍団を放置していたら、彼らが仕事と復讐のために自分達に牙を剥いてくるであろうことなど、彼らの立場から見れば最初から分かり切っていることであるはずなのですから。
ひょっとするとヴィランは、消耗品軍団の面々達の実力を実は高く評価していて、将来的に彼らを自分の下へスカウトするつもりだったのかもしれませんが、それだと今度は、わざわざ消耗品軍団の眼前で人質をこれみよがしに殺害した理由の方が理解不能となってしまいます。
ヴィランは旧ソ連が隠したプルトニウムを掘り出して大儲けする予定だったようですから、消耗品軍団をわざわざ怒らせることで自分を殺害させようなどという自滅願望があったわけでも当然ないでしょうし。
あの時のヴィランには、「消耗品軍団を放置していたら危険である」ということが全く理解できていなかったのでしょうか?
いくら何でも、相手がそこそこに腕の立つ裏稼業の人間達であることくらいのことは彼にも理解できていたでしょうに、何故あんな中途半端な措置で将来の禍根を残し自らの破滅を招いてしまうのかと。
作品的に見れば、この辺りの描写は主人公の怒りと悲しみによる復讐心を惹起させると共に、悪役が絶対に許せない存在であることを観客に明示するためのものではあるのでしょうが、それならば「作中におけるヴィランとしての立場から見ても妥当な行動と理由の必然性」も一緒に示して欲しかったところではあります。

「エクスペンダブルズ」シリーズは3部作ということで、既に3作目制作の準備が進められているようですね。
予定では2012年秋から撮影に入るとの情報もありますし↓

http://www.cinematoday.jp/page/N0040614
>  [シネマトゥデイ映画ニュース] 映画『エクスペンダブルズ2』は全米では8月公開の予定だが、すでに『エクスペンダブルズ3』が秋から撮影されるという。
>
>  これは、映画『エクスペンダブルズ』でセラピーを受けている繊細なトール・ロードに扮したランディ・クートゥアのインタビューで確認されたものだ。
>
>  というのも
シルヴェスター・スタローンは最初からこの作品を3部作ととらえており、当然のスケジュールなのだという。
>
>  このシリーズは自ら消耗品「エクスペンダブルズ」と名乗る軍用銃のエキスパートであるバーニー・ロス率いる少数精鋭の命知らずの最強無敵の傭兵軍団がどこの国も合法的に手が出せないやっかいな事件を怒濤の超絶アクション満載で解決するというもの。
>
>  先日、スタローンはインタビューで『エクスペンダブルズ2』のレイティングが「R指定」(=17歳以下の観賞は保護者の同伴が必要)を受けるだろうと語っている。彼の考えは、それによってファンが期待している暴力シーンやFワードなど前作『エクスペンダブルズ』でファンが楽しんだ成人向け要素がすべて盛り込まれていることをファンに知らせたかったのではないか?
>
>  まだまだあいつらは大暴れをしそうだ。(後藤ゆかり)

また、次回作では既に「ナショナル・トレジャー」シリーズや「デビルクエスト」「ドライブ・アングリー」で主演を務めたニコラス・ケイジの出演が取り付けられている他、クリント・イーストウッドやハリソン・フォードなどといった大物ハリウッド俳優とも交渉が進められているとのこと。
ニコラス・ケイジはジョン・トラポルタと共に、今作制作の際にも出演交渉が進められていたものの、どちらもスケジュールの都合で出演できなかったとのことで、「エクスペンダブルズ3」で晴れてその雄姿が見られることになるわけですね。
3作目がいつ、どのような内容と出来と豪華キャストで劇場公開されるのかはまだ分かりませんが、今から楽しみな話ではあります。

ハリウッドアクション映画のファンならば必見、映画で爽快感を覚えたいという方にもオススメな一品です。

テレビドラマ「大奥 ~誕生~ 有功・家光篇」 第2話感想

最終話まで週刊連載する予定の、TBS系列の金曜ドラマ「大奥 ~誕生~ 有功・家光篇」。
今回は2012年10月19日放映分の第2話についての感想です。
ちなみに、初回放送となった第1話の視聴率は、ビデオリサーチの調べによれば11.6%だったのだとか。
正直、話の内容やTBS系列の番組であることを考えても、高いのか低いのか何とも微妙な数値ではありますね(苦笑)。
なお、過去の「大奥」に関する記事はこちらとなります↓

前作映画「大奥」について
映画「大奥」感想&疑問
実写映画版とコミック版1巻の「大奥」比較検証&感想

原作版「大奥」の問題点
コミック版「大奥」検証考察1 【史実に反する「赤面疱瘡」の人口激減】
コミック版「大奥」検証考察2 【徳川分家の存在を黙殺する春日局の専横】
コミック版「大奥」検証考察3 【国内情報が流出する「鎖国」体制の大穴】
コミック版「大奥」検証考察4 【支離滅裂な慣習が満載の男性版「大奥」】
コミック版「大奥」検証考察5 【歴史考証すら蹂躙する一夫多妻制否定論】
コミック版「大奥」検証考察6 【「生類憐みの令」をも凌駕する綱吉の暴政】
コミック版「大奥」検証考察7 【不当に抑圧されている男性の社会的地位】
コミック版「大奥」検証考察8 【国家的な破滅をもたらす婚姻制度の崩壊】
コミック版「大奥」検証考察9 【大奥システム的にありえない江島生島事件】
コミック版「大奥」検証考察10 【現代的価値観に呪縛された吉宗の思考回路】

テレビドラマ「大奥 ~誕生~ 有功・家光篇」
第1話感想

第2話のストーリーは、コミック版「大奥」2巻のP105~P166までの流れに沿ったものとなっています。
大奥へ入った有功と玉栄が、大奥に巣食う3人の御中臈にいびられまくる話ですね。
今回も女版家光の出番は全体的に見るとあまりなかったりするのですが、前回よりは要所要所で出てきて存在感をアピールしていた感じでした。
第2話における原作との違いは以下の通り↓

1.有功が玉栄に対し「大奥へ連れてきたこと」を詫びた際、玉栄が「春日局が旧家光に仕えていた大奥の女達を皆殺しにした可能性」について言及していたこと。
2.猫の若紫の名前の由来(源氏物語から取った)が説明されていたこと。
3.稲葉正勝の妻と子供?の話が盛り込まれていたこと。
4.神原家の面々が全く出てこなかったこと。

とは言え、基本的には第1話同様、原作のエピソードをそのままなぞる形で話は展開していくので、原作を知っている者から見て原作改変的な展開は今のところありません。
神原家の面々については、正直今回のテレビドラマで出てくるのか否かすら不明と言わざるをえないですね。
元々あの面々は「赤面疱瘡のために疲弊し変わっていく農村」を描写するために存在していたようなものですし、テレビドラマ版「大奥」では不必要と判断されている可能性も否めないところで。
出てくる可能性があるとすれば、この先に出てくるであろう「寛永の大飢饉」および女版家光の忍び旅辺りのシーンにでもなるのではないかと。
テレビドラマ版の製作者達としては、あくまでも「大奥」の宮中の話に専念したい、という意図でもあるのではないでしょうかね。

個人的に驚いたのは、玉栄が男共に犯されるという、ある意味18禁指定されても不思議ではない男色描写を、原作と同程度にはきっちりと描いていた点です。
これについては完全に飛ばすか、他のイジメな描写にすり替えるかするのではないかと考えてもいたのですが。
前作映画でも「男同士のキスシーン」なんてシロモノを描写してはいましたが、アレはPG-12やR-15指定も可能で、かつ客層を限定する映画だからこそ可能なのであって、誰もが視聴できることを前提とするテレビドラマでは、規制か何かに引っ掛かってできないのではないかと考えていましたからねぇ。
原作の忠実度、という点では今のところ全く文句のつけようがなく、むしろ原作を知っている人達の方が楽しめるのではないかとすら思いますね。
この路線を最後まで続けるのか、あるいは最後の最後で大どんでん返しでも仕掛けているのかは、今後の話を見ないと何とも言えないところではあるのですが。
完全なオリジナル要素となるであろう稲葉正勝の一家がどうなるのかは、原作を知る者としても興味をそそられるところですし。
まあ、「あの」春日局が蠢動しているとなると、どちらも相当なまでに悲惨な末路を辿っていそうではあるのですけどね。
Wikipediaによれば、史実の稲葉家は稲葉正勝の死後、次男の正則が家を相続したとのことではあるのですが……。

次回の第3話では2巻のラストまで進んで、いよいよ有功と女版家光との仲が進展していく展開になりそうですね。
個人的には、あの子猫の若紫が惨殺される光景がどうなるのか、あまり見たくないながらも見ずにいられないという心境ではあるのですが(T_T)。

アメリカの3D映画ブームに終焉の傾向

日本映画から3Dが消え去ってそれなりの月日が流れましたが、とうとうアメリカでも3Dブームに陰りが出てきたようです。
3D映画1本当たりの観客動員数が下降線を辿っており、今後の3D映画製作本数も横ばいになる見通しなのだとか。

http://www.cinematoday.jp/page/N0046994
>  [シネマトゥデイ映画ニュース] 2009年の映画『アバター』がきっかけとなって世界中を席巻した3D映画ブームが、ついに終わることになるだろうという調査結果が発表された。今年公開のハリウッド映画のうち3D作品は31本であり、来年も同程度の本数になるものとみられている。
>
>  2009年末に公開された3D映画『アバター』は空前の大ヒットを記録。近年のハリウッドでの製作状況を見てみると、18本の3D作品が公開された2009年以降、2010年は23本、今年に至っては31本が公開(予定)となっており、『アバター』の成功がその後の映画製作状況に影響を与えていることがうかがえる。
>
>  だが、大手金融機関グループのモルガン・スタンレーの調査によると、2013年に公開される予定の3D映画は現時点で25本と、これからの増加分を考えても、ほぼ横ばい。そのことも踏まえ、
今後数年はこれまでのように3D映画の製作本数が爆発的に増えることはないだろうと予想されている。
>
>  製作本数がほぼ横ばいとなっている理由については、
3D映画1本あたりの観客動員数が下降線をたどっていることが挙げられている。つまり、3D映画というだけで観客を集められていた時代は終わったということであり、これは実質的な3Dブームの終了を意味する。また、アメリカ国内に限っていえば、大手映画館チェーンによる3D対応劇場の拡大展開も頭打ちになっているのだという。
>
>  ここ数年の間に、日本でもすっかり普及した3D映画。当初から3Dカメラで撮影したものもあれば、2Dで撮影したものを後に3D映像に変換したものもあるなど、一口に3Dといってもそのクオリティーはさまざまだった。製作本数がこれ以上増えないことで、1本1本のクオリティーが上昇するのならば、ブームの終わりは映画ファンにとっても朗報といえるかもしれない。(編集部・福田麗)

確かアメリカでは以前、「映画ファンの70%が3Dを好む」などという調査結果が発表されていたのではありませんでしたっけねぇ(苦笑)。
しかもその中身を見てみると、実際には「映画ファンの中で3年以内に3D映画を見たことがある人」の中での7割であって、前提条件となる人は調査対象の半分弱にしか達しておらず、調査対象全体の割合としては3割強程度でしかないというというオチがあったり(苦笑)。
あのスカスカな調査結果を正確に反映しているのが、今回のごときアメリカの3D映画離れなのではないのかと。
日本で見られるような「3D特別料金」などを搾取しておいて技術的な駄作ばかりを乱発する3D映画は、むしろ忌み嫌われない方が変というものです。
あの料金徴収制度を止めるだけで、3D映像を取り巻く環境は劇的に改善するのではないかと思えてならないのですが、映画製作者や映画配給会社側としては「金のなる木」な3D料金を止めるつもりなどさらさらないのでしょうね。
この不況および映画業界を取り巻く厳しいご時勢の中では映画料金などそうそう引き上げられるものではなく、その中での3D料金というのは「値上げの口実」として十二分に活用しえるものなのですから。

まあ日本映画の場合、3D自体の成功率はアメリカと比較しても絶望的なレベルにしかなっておらず、「これではカネにならない」とでも判断したのか、映画「貞子3D」以降はほとんど3D映画が登場しなくなってしまいましたが。
しかしアメリカの場合、なまじ成功体験があるが故に、カネがかかる上に費用対効果が低下していることが分かっていてもなお、3Dを捨てることがなかなかできないのでしょう。
いつまでその「痩せ我慢」が続くのか、他人事であればさぞかし面白い見物になったのでしょうが、その手の3D映画のためにしばしば無用な出費を余儀なくされる私としては、早いところギブアップして欲しいところではあるのですけどね。

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