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ルーピー鳩山の外国人参政権推進宣言

「無能な働き者」のモデルケースとしてその名を轟かせているルーピー鳩山由紀夫元首相が、民団の新年会挨拶で外国人参政権の推進を目指す考えを強調する発言をおこなったとのこと↓

http://megalodon.jp/2011-0111-1357-46/sankei.jp.msn.com/politics/policy/110111/plc1101111305007-n1.htm

選挙のためなら手段を選ばず、ということなのかもしれませんが、日本人の多くが望まず、また憲法違反の疑いもある外国人参政権の導入を、しかも外国人団体の前で叫ぶ自称宇宙人には困ったものです。
そもそもルーピー鳩山は、かつて自身の名前でこんな答弁書を出していたはずなのですけどね↓

http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/174/touh/t174077.htm
答弁書第七七号
内閣総理大臣 鳩山由紀夫
<憲法第十五条第一項及び第九十三条第二項の規定の趣旨については、最高裁判所平成七年二月二十八日判決において、「憲法一五条一項にいう公務員を選定罷免する権利の保障が我が国に在留する外国人に対しても及ぶものと解すべきか否かについて考えると、憲法の右規定は、国民主権の原理に基づき、公務員の終局的任免権が国民に存することを表明したものにほかならないところ、主権が「日本国民」に存するものとする憲法前文及び一条の規定に照らせば、憲法の国民主権の原理における国民とは、日本国民すなわち我が国の国籍を有する者を意味することは明らかである。そうとすれば、公務員を選定罷免する権利を保障した憲法一五条一項の規定は、権利の性質上日本国民のみをその対象とし、右規定による権利の保障は、我が国に在留する外国人には及ばないものと解するのが相当である。そして、地方自治について定める憲法第八章は、九三条二項において、地方公共団体の長、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員は、その地方公共団体の住民が直接これを選挙するものと規定しているのであるが、前記の国民主権の原理及びこれに基づく憲法一五条一項の規定の趣旨に鑑み、地方公共団体が我が国の統治機構の不可欠の要素を成すものであることをも併せ考えると、憲法九三条二項にいう「住民」とは、地方公共団体の区域内に住所を有する日本国民を意味するものと解するのが相当であり、右規定は、我が国に在留する外国人に対して、地方公共団体の長、その議会の議員等の選挙の権利を保障したものということはできない」と判示されており、政府も同様に考えているところである。

首相時代に出している自分の答弁書の存在を無視して外国人参政権の導入を目指すというのは、ルーピー鳩山は憲法違反の所業をそれと承知で行っている、ということにならざるをえないのですが。
ルーピーといい、カンガンスといい、「健忘」長官といい、民主党の「売国無能」な人材の豊富ぶりには感嘆するしかありませんね。
いっそのこと、お笑い界にでも進出すれば、吉本新喜劇も裸足で逃げ出す超一流のお笑い芸人輩出先として珍重もされるでしょうに(苦笑)。

コミック版「大奥」検証考察3 【国内情報が流出する「鎖国」体制の大穴】

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よしながふみ原作のコミック版「大奥」検証考察。
3回目の検証テーマは【国内情報が流出する「鎖国」体制の大穴】となります。
過去の「大奥」に関する記事はこちら↓

映画「大奥」感想&疑問
実写映画版とコミック版1巻の「大奥」比較検証&感想
コミック版「大奥」検証考察1 【史実に反する「赤面疱瘡」の人口激減】
コミック版「大奥」検証考察2 【徳川分家の存在を黙殺する春日局の専横】

コミック版「大奥」の2巻および3巻では、キリシタンの排除と江戸幕府の交易独占を大義名分に、実際には「赤面疱瘡」の大流行とそれに伴う男性人口の激減を諸外国の目から隠すという意図の下、国を閉ざす、いわゆる「鎖国」体制が構築されていくことになります。
2巻では春日局が、3巻では家光(女性)が、諸外国に日本の現状を悟られないようにすることを主目的に、それぞれ「国を閉ざす」政策について言及しており、周囲の人間が「素晴らしい政策です」「何と優れた女傑か」とその「英断」を絶賛している様子が描かれています。
しかしこれ、隠蔽手段として本当に正しく機能しえるものだったのでしょうか?

そもそも「鎖国」という言葉と概念自体、17世紀当時は全く存在しないシロモノだったりします。
実は「鎖国」という言葉は、徳川5代将軍綱吉の時代に来日したドイツ人エンゲルベルト・ケンペルが著した「日本誌」の章のひとつ「日本国において自国人の出国、外国人の入国を禁じ、又此国の世界諸国との交通を禁止するにきわめて当然なる理」を、1801年に当時の蘭学者・志筑忠雄が翻訳してまとめた際に作った新造語を起源としており、その著書「鎖国論」が初出とされています。
19世紀に生まれた造語が17世紀当時に使われているわけがなく、実際、江戸幕府が「鎖国令」なる名前の命令を出したことはただの一度たりともありません。
一般に「鎖国令」と呼ばれているものは、

・ 奉書船以外の海外渡航および海外移住5年以上の日本人の帰国を禁止(1633年)
・ 長崎に出島を築造(1634年)
・ 日本人の海外渡航および帰国を全面的に禁止(1635年)
・ ポルトガル人を出島に集める(1636年)
・ ポルトガル船の来航禁止(1639年)

の5つの命令を、後世の人間が後付で命名した俗称に過ぎないのです。
しかも「鎖国」体制下では別に長崎の出島「だけ」で対外貿易が行われていたわけではなく、他にも3箇所、幕府から特例として認められていた外国貿易の窓口が存在します。
具体的には以下の通り↓

蝦夷口――松前藩による蝦夷地アイヌとの貿易
対馬口――対馬藩による李氏朝鮮との貿易
薩摩口――薩摩藩による琉球王国との貿易

琉球王国は1609年に薩摩藩の侵攻を受けて以降は薩摩藩の支配下に入り、薩摩藩への貢納や江戸幕府への使節派遣を行う一方、支那に君臨していた明王朝およびそれに取って代わった清王朝に対しても朝貢を続けていました。
そして、この琉球王国の微妙な立場を利用して、薩摩藩は琉球王国を中継点とした対支那貿易をも行っていたわけです。
さらに史実を紐解いてみれば、長崎の出島および3つの特例貿易窓口以外にも、貿易の巨利に目が眩んだ大商人による密貿易もまた後を絶たず、さらには財政難を理由に藩ぐるみで密貿易に乗り出し多くの関係者が処分された事例(竹島事件)も存在します。
もちろん、貿易の利益を独占したい幕府は、しばしば禁令を出して密貿易の取締りを行っていますし、特例で認めた3藩についても、渡航船の数や貿易の規模について一定の制限を課してはいました。
しかし、それでも巨万の利益が得られる密貿易は後を絶たず、ついに幕末まで完全に根絶することはなかったわけです。
いわゆる「鎖国」というのは、一般に思われているほどに「閉ざされた」体制ではなく、抜け穴がいくつもあるシロモノだった、ということですね。

さて、ここでコミック版「大奥」に話を戻しますが、上記の「鎖国」事情を鑑みれば、作中で語られている「国を閉ざして日本の国情を外国に知られないようにする」がいかに荒唐無稽な構想でしかないことがお分かり頂けるでしょう。
対外貿易を「公に」行っているのが長崎の出島1箇所ではないという時点ですでに「国を閉ざして情報封鎖」構想は瓦解しているのですが、さらに密貿易の存在がそれに追い討ちをかけているわけです。
密貿易すら根絶できないというのに、他国との貿易に際して「赤面疱瘡」絡みの情報統制を完璧に行うなど土台無理な話です。
しかも、「赤面疱瘡」の存在も、それによって日本の男女比率が著しく変わっているという事実も、「大奥」世界の日本人ならば誰でも知っている「当たり前の常識」でしかありません。
「機密を守る一番の方法は、機密の存在そのものを隠蔽し少人数のみで情報を独占すること」という鉄則から考えれば、「赤面疱瘡」絡みの情報ほど機密に向かない情報もないでしょう。
ただでさえ非合法的な密貿易の中で「赤面疱瘡」絡みの情報統制が万全に行われるなど夢物語もいいところで、密貿易が実施されるどこかの過程で確実に「赤面疱瘡」関連の情報は外国の人間に漏れてしまうのは必至というものです。
密貿易の取締以上に至難の業である「赤面疱瘡」絡みの情報統制が完璧に行えると豪語し、それを絶賛する作中の登場人物達が、私にはどうにも滑稽に思えてならないのですけどね。

また、他国との貿易を介して「赤面疱瘡」絡みの情報どころか「赤面疱瘡」そのものが海外に流出し、日本のみならず世界中に広がり猛威を振るう可能性というのはないのでしょうか?
山村の片隅で発生した「赤面疱瘡」が10年ほどで関東一円を、さらに10年で日本全土に蔓延したという作中事実から考えれば、たとえ長崎の出島限定の貿易でさえ「赤面疱瘡」が海外に進出しても何らおかしなことではありません。
ましてや、出島以外にも対外的な貿易口があり、さらには密貿易まで横行している「鎖国」体制では、むしろ「赤面疱瘡」が外国に拡散しない方が変というものです。
「赤面疱瘡」が治療どころか防疫すら困難を極める病気であることは、作中で江戸城内にあるはずの「大奥」内部で「赤面疱瘡」が発生し死者まで出ていることからも明らかです。
まあ「赤面疱瘡」が世界中に伝播して世界各国が壊滅的な大ダメージを被れば、実はそれ自体はむしろ日本の国益および安全保障にかなうことではあるのですが、そうならないのは全くもって不思議な話としか言いようがありませんね。

あと、「鎖国」体制の問題を考える過程でふと思いついたことなのですけど、他国との貿易を行うに際して「20歳以上の男性を輸入する」という選択肢は考えられなかったのでしょうか?
「大奥」世界における男性は「赤面疱瘡」の大流行により激減しており、その貴重な人材の確保は大都市である江戸でさえ汲々としている惨状を呈しています。
しかし海外に目を向ければ、そこには当然のように男性が数多く存在する現実があるわけです。
となれば、海外から男性を輸入し、子種の供給や労働の道具としてこき使い一攫千金を狙う、という人間がひとりくらいいても不思議ではないでしょう。
20歳以上の男性であれば「赤面疱瘡」の脅威からも(稀に感染することはあるにせよ)かなりの確率で回避することもできるわけですし、大量輸入すれば男女人口比率の改善及び人口増大にも寄与します。
しかも17世紀~18世紀中頃までは奴隷貿易が世界的に幅を利かせていた時代でもありますから、対外的な大義名分も充分に成り立ちます。
まあ対外貿易の結果、「赤面疱瘡」が外国でも蔓延するようになってしまったらこの手は早晩使えなくなってしまうわけですが、男性不足に悩んでいた「大奥」世界の日本であれば、商人や藩どころか幕府自身が男性輸入政策に積極的に乗り出しても不思議ではないと思うのですけどね。

次の検証テーマは、「大奥」世界における大奥の子作りシステムについて論じてみたいと思います。

銀英伝舞台版の様子を収録した公開DVDが発売決定

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銀英伝舞台版の様子を収録した公開DVDが2011年4月22日に発売されるのだそうです。
映像特典として、舞台稽古の風景やアフタートーク等を収録したスペシャルDVDが同梱されるとのこと↓

http://www.gineiden.jp/teikoku/goods.html

残念ながら今回は舞台を直接観に行くことができない私のような人間にとっては、舞台の様子を知るための貴重な資料となりそうですね。
まあ舞台&観客席の雰囲気や音響など、直接観に行かないと分からないものは存在するでしょうが、タナウツ的には買って検証してみる価値はありそうな一品です。

舞台版の評価は、現時点ではネットで調べてもこれといった感想の類がアップされていないのですが、実際はどんなものだったのでしょうか?
個人的には、最低1回は直接劇場で舞台を観に行きたいと一応考えてはいるのですが、果たしてどうなることやら。
6月に公演予定と発表された外伝の舞台や、7月予定と噂される同盟編も、正直観に行けるかどうか疑問ですし(T_T)。

銀英伝舞台化第二弾は双璧を主役にした外伝ストーリー

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銀英伝舞台版の企画第二弾として、ミッターマイヤーとロイエンタールが主役の外伝ストーリーが急遽公開されることが決定したのだそうです。
公演予定は2011年6月22日~26日とのこと。

銀英伝舞台版公式サイト
http://www.gineiden.jp/
舞台「銀河英雄伝説」外伝
http://www.gineiden.jp/teikoku/n_spe01.html

以前、「らいとすたっふ」社長氏がTwitterで「帝国編の半年後に同盟編が予定されています」と発言していたのですが、これはそれとは別の企画なのでしょうか?
予定はあくまで予定なので、同盟編をやる予定が帝国の外伝ストーリーの公演に切り替わった可能性も否定できないところですし。
内容としては、2人が出会うきっかけになったというイゼルローン要塞で発生した殺人事件から惑星カプチェランカの戦い辺りまでの話を扱う、ということになるのでしょうか?
この2人を「中心軸に」扱った外伝など原作にはありませんし、キャストを見る限り、ラインハルトやキルヒアイスなどは出ないようなのですけど。

本日から銀英伝舞台版が青山劇場でいよいよ公演開始となっていますが、公式サイトやTwitterの反応などを見る限りでは、前売券は売り切れになるまで捌けていたらしいですから、それで「2匹目のドジョウ」を狙った、といったところでしょうか。
肝心の舞台の内容と出来が果たしてどうなっているのか、気になるところではあるのですが。

夫婦別姓を認めないのは憲法違反で精神的苦痛を受ける?

夫婦別姓を認めない民法の規定は憲法違反であり、立法の不作為で精神的苦痛を受けたとして、約500万円の国家賠償を求める提訴が2月に行われるのだそうです↓

http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011010601000563.html

まず、夫婦別姓とやらにこだわるよりも先に、この人達はやるべきことがあるのではないかと思うのですけどね。
自分の姓を変えたくないというのであれば、婚姻届を出さない「事実婚」を通す、という手法を使えば問題は一発で解決しますし、今の民法では「妻の姓に夫が合わせる」ことも認められていますから、夫婦間で話し合い自分の姓に合わせてもらう、という方法もあります。
現行の民法でも解決方法はちゃんとあるのですから、それをしないというのは一種の怠慢も良いところでしょう。
事実婚ではいけない理由、「妻の姓に夫が合わせる」では駄目な理由、そして何よりもそういった解決法を避けてまで「精神的苦痛」とやらを受けなければならない理由って一体どこにあるというのでしょうか?

それに、こういうことを訴える人達って、子供が生まれたら子供の姓をどうするつもりなのでしょうか?
生まれて間もない子供には姓を選ぶ選択権どころか識別能力自体が当然のごとくありませんし、姓を与えても与えなくても問題が生じる立場にあります。
どういう選択を選んでも、確実に自家撞着に陥る羽目になるのですが、自分の自由を通すことが他人(この場合は自分の子供)の自由を抑制することになるとは、考えもしないんでしょうねぇ。

我らが田中芳樹御大も、夫婦別姓については推進論者だったはずですが、果たしてこんなのを支持するのでしょうかねぇ。
さすがの田中芳樹も、まさか「夫婦別姓でないと精神的苦痛を受ける」とまでは考えていないだろうと思いたいところではあるのですが(苦笑)。

コミック版「大奥」検証考察2 【徳川分家の存在を黙殺する春日局の専横】

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コミック版「大奥」検証考察シリーズ2回目。
今回の検証テーマは【徳川分家の存在を黙殺する春日局の専横】です。
なお、過去の「大奥」に関する記事はこちら↓

映画「大奥」感想&疑問
実写映画版とコミック版1巻の「大奥」比較検証&感想
コミック版「大奥」検証考察1 【史実に反する「赤面疱瘡」の人口激減】

コミック版「大奥」2巻では、男女逆転の発端となる徳川3代将軍家光(男性)の死、およびそれに伴う春日局の策動が描かれています。
慶長9年7月17日(1604年8月12日)生まれで史実では慶安4年4月20日(1651年6月8日)・数え年換算で48歳まで生きるはずだった徳川家光(男性)は、「大奥」の世界では「赤面疱瘡」を患ったため、寛永9年(1632年)に31歳で病没します。
当時の家光には世継ぎがおらず、そのことに「徳川家の終焉」「戦国乱世の再来」と危機感を抱いた春日局は、家光の死の事実を隠蔽し、家光が20歳の時に江戸の町娘・お彩をレイプして産ませた娘・千恵を、4代将軍となる男児を産むまでの替え玉とすることを思いつきます。
作中ではこの春日局の決断を「さすが戦国の世を生きた女傑よ」と言わんばかりの高い評価を下しているのですが……。

しかし、大して考える必要もなく、これには大きな疑問が出てきます。
それは「家光の死が直ちに徳川家のお家断絶に繋がるわけではない」という点です。
徳川家には、江戸幕府の開祖である徳川家康の9男・10男・11男によってそれぞれ興された、後に「御三家」と呼ばれることになる徳川分家が存在します。
そして後年、徳川7代将軍家継が死去し、家光直系の血筋が途絶えた際には、御三家のひとつである紀州藩の紀州徳川家の当主だった徳川吉宗が8代将軍として迎えられています。
1632年の時点ではまだ水戸徳川家が興されていませんでしたが(水戸徳川家の勃興は1636年)、それでも家光の後釜に据えられる徳川一族の男子は立派に存在することになるわけです。
しかも、その中で最年少たる11男の徳川頼房でさえ家光より1歳年長なわけですから、若年層の男子を主な対象とする「赤面疱瘡」の脅威にもかなりの高確率で無縁でいることができます。
男子相続にこだわるのであれば、出自も怪しい家光の隠し子、それも女児などを替え玉にするよりも、分家筋の成人男性に将軍位を継がせる方が、当時の社会常識や慣習から言ってもはるかに現実的な選択というものではありませんか。
それを無視してわざわざ千恵姫を家光の替え玉とした春日局の決定は、あまりにも非常識かつ愚劣極まりないシロモノであったと言わざるをえないところです。

もちろん、史実から考えれば、8代将軍吉宗の代まで徳川分家の人間が江戸幕府の将軍になった例はないわけですから、春日局は「神の采配」に無理矢理操られる形で件の決断をさせられるに至ったのでしょう。
当の春日局は、徳川家というよりも、自身が可愛がっていた家光個人の血筋を維持するということに固執していたようですが、たかだか将軍個人の乳母風情がよくもまあここまで桁外れな越権行為をやらかしたものです。

春日局の横暴はとどまるところを知らず、家光死後から6年後の寛永15年(1638年)には、継目御礼のために江戸城に登城した公家出身の慶光院院主を城内に拉致監禁した挙句、脅迫同然のやり方で強引に大奥入りさせていたりします。
慶光院院主が容姿端麗&出自の高い身分であることを考慮したとはいえ、わざわざ寺社&公家勢力に公然とケンカを売る多大な政治的リスクを犯してまでやるべきことだったのでしょうか?
しかも、そこまでして手に入れた慶光院院主改め「お万の方」と家光(女性)の間に子供ができないと知るや、今度は一転して身を引くよう「お万の方」に命じる始末ですし。
徳川5代将軍綱吉の代に、同じ公家出身の右衛門佐(えもんのすけ)が自発的に大奥入りしていることを鑑みると、春日局のやり方は「平地に乱を起こす」極めて危険な手法と言わざるをえないですね。
後に春日局は、自身の行動について「戦の無い平和な世を守るため」などと自己弁護していますが、よくもまああんなことをして戦争が起こらなかったものだと私は逆に感心すらしてしまったくらいです。
「大奥」世界における春日局は、江戸幕府における「奸臣」「傾国の悪女」の第一号として歴史に記録されるべき人物と言えるのではないでしょうか?

次回は、「大奥」世界における「鎖国」体制について検証したいと思います。

銀英伝舞台版の登場人物相関図&脇役人物写真が公開

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銀英伝舞台版公式サイトで、舞台に登場するキャラクターの人物相関図、および脇役キャラクターの人物写真が公開されました。

銀英伝舞台版公式サイト
http://www.gineiden.jp/
銀英伝舞台版登場人物相関図
http://www.gineiden.jp/teikoku/gineiden_world02.html
銀英伝舞台版キャスト一覧(2ページ目)
http://www.gineiden.jp/teikoku/cast2.html

一目見て分かるのは、ビッテンフェルトが「オレンジ色の髪」ではなく黒髪になっていることですね。
主人公達ほど重要な立場ではないために手抜きをしたからなのか、ビッテンフェルトに限らず全員が黒髪のままですし。
まあメルカッツなども、アニメでは白髪のはずなのに舞台版はスキンヘッドだったりするのですが(苦笑)。

また、原作ではアスターテ会戦で戦死するだけの役割しかないエルラッハがいる辺り、アスターテ会戦もちゃんと描写するっぽいですね。
ヤンをはじめとする同盟側の人間が一切登場しないわけですし、アスターテとアムリッツァについてはモノローグだけの進行、という可能性も考えていたのですが。
ヤンのイゼルローン攻略については「陥落の報告だけで終わらせる」というパターンで処理もできるでしょうけど、同盟側の描写抜きでアスターテとアムリッツァをどう描写するつもりなのでしょうか?
登場人物の顔ぶれから考えてもメインがリップシュタット戦役になりそうなだけに、少々気になるところです。

コミック版「大奥」検証考察1 【史実に反する「赤面疱瘡」の人口激減】

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2010年の年末に、よしながふみ原作のコミック版「大奥」2巻~6巻、および公式ガイドブックを入手しました。
すでに購入済みの1巻も含め、これで当面の「大奥」シリーズの既刊本が全て揃ったことになります。
「大奥」については、映画版の劇場公開が宣伝されていた頃から「如何なる経緯から男女逆転という社会システムの変遷が実現したのか?」という疑問が気になって仕方がなかったんですよね。
そのため、以前から「大奥」の刊行本を検証しようと考えていたのですが、ようやくそれが可能な体制が整ったわけです。
そんなわけで、今回からいくつかのテーマに分けて、コミック版「大奥」の設定および問題点についての検証考察を行っていきたいと思います。

記念すべき第1回目を飾ることになる今回の検証テーマは【史実に反する「赤面疱瘡」の人口激減】
なお、過去の「大奥」に関する記事はこちら↓

映画「大奥」感想&疑問
実写映画版とコミック版1巻の「大奥」比較検証&感想

コミック版「大奥」では、徳川3代将軍家光の時代に、12~17歳までの若い男性(ごく稀にそれ以降の年齢の男性も罹ることあり)に発症する「赤面疱瘡」なる謎の奇病が大流行して男性人口が激減した結果、男女逆転の世界が実現したとされています。
「赤面疱瘡」の致死率は80%と極めて高く、1巻で農民のひとりが発症から4日後に死んでいること、また3巻では、春日局が病で倒れた9月10日から死に至る9月14日までの間に、家光(女性)の側室である「お楽の方」とその部屋子が「赤面疱瘡」を発症し死に至っていることなどから、発症から死に至るまでの時間は最大でも数日程度と考えられます。
映画版「大奥」では、吉宗のお忍びの際に「赤面疱瘡」に罹った人間のシーンがいくつか出てくるのですが、アレは発症から死に至るまである程度の時間的余裕があるかのような描写だったんですよね。
これから考えると、「赤面疱瘡」は(男性限定ながら)ペスト以上の感染力と致死率を誇る病気、ということになります。

では、「赤面疱瘡」というのは実際にどれくらいの人間が感染し、日本の人口を具体的にどの程度減少させたのでしょうか?
実はコミック版「大奥」では、具体的な人口激減数について全く触れられていません。
作中の人口激減は「男子の人口は女子のおよそ4分の1で安定」「日本の男子の人口は女子の半数まで減少」といった「男女の人口比率」的なものでしか表現されておらず、肝心要の「実数」が全く書かれていないのです。
史実の江戸時代初期における日本の人口については、当時まだ全国的な統計が行われていなかったこともあり諸説あるのですが、だいたい最小1200万人から最大2000万人までの範囲にほとんどの説が収まっています。
その中間を取って当時の日本の人口を1600万人と仮定すると、「赤面疱瘡」流行前の男性人口は男女比率1:1で約800万人。
そこから「男子の人口は女子のおよそ4分の1で安定」というところまで減少するとなると、単純計算で約600万人以上もの男性が「赤面疱瘡」で死んでいるということになります。
実際には「赤面疱瘡」が大流行している間にも新たに出生してくる男児もいる状況で人口激減が発生しているわけですから、「赤面疱瘡」の病死者は男児の出生者数をさらに加算した数値になることは確実です。
「赤面疱瘡」は男性人口を著しく減らしているというだけでなく、日本の人口そのものをも大きく激減させている。
至極当然の話なのですが、コミック版「大奥」の問題を語るには、この基本中の基本的な事実をまずは踏まえておく必要があります。

さて、ここで問題となってくるのが、史実における江戸時代中期の日本の人口です。
徳川第8代将軍吉宗の時代、享保の改革のひとつとして全国的な人口調査が行われるようになりました。
これは1721年に行われたものが最初で、1726年以降は6年毎に改籍され、これによって日本の人口がある程度公式の文書から分かるようになったわけです。
その一番最初の調査によると、1721年当時における日本の人口は2606万5425人。
前述の江戸時代初期の推定人口と照らし合わせると、江戸時代の最初の100年ほどは明らかに人口が、それも飛躍的に増えているのが分かります。
しかもこの江戸時代の人口調査では、武士や公家を中心に調査の対象外となった人間が少なからずいることや、調査方法が地域毎に異なっていたことなどから、調査結果は実際の人口より400万人~500万人ほど少なくなっていると推察されています。
つまり、実質的な江戸時代中期の人口は約3000万人~3100万人。
ただでさえ「赤面疱瘡」が猛威を振るい、数百万単位の男性人口を消滅させている「大奥」世界の日本は、一体どのようなマジックを駆使すれば、約3000万人以上の人口を、それも史実の江戸時代中期頃に達成することができるというのでしょうか?
本来人口が右肩上がりになるはずの時期に人口が激減するというのは、それ自体が史実に反しているばかりか、大きな歴史改変要素にまでなってしまう、というわけです。

江戸時代前期に人口増大が発生した大きな原因としては、大規模な新田の開発が盛んに行われたことによる農業生産量の増大が挙げられます。
また、江戸を中心とする都市が商工業で発展し、人口が集中するようになった事情も見逃せません。
農村の出生率が増大し過剰になった人口を都市が吸収する、という、高度経済成長期にも見られた図式で、史実の江戸時代前期は人口が飛躍的に増えていったわけです。
ところが、「赤面疱瘡」の蔓延による人口激減という事態に直面している「大奥」世界の江戸時代では、農業生産量の増大どころか農村の維持すらも危ういというありさま。
当然、新たな新田の開発をやっている余裕などあるわけもなく、また人口が大幅に減ることで都市は拡大が不可能となり、さらには商工業も衰退を余儀なくされるという悪循環に陥るわけです。
「大奥」世界における日本の人口は、江戸時代中期になっても増大どころか現状維持さえも難しいと言わざるをえないところで、もうこれだけでも歴史に与える影響って少なくないと思うのですけどね。

「赤面疱瘡」による男性人口激減による男女逆転を織り交ぜつつ、政治や歴史的事件については史実の江戸時代と同じ流れで構成されている「大奥」の世界。
しかし「赤面疱瘡」は本来、それ自体が史実とは全く異なる流れの歴史を構築するだけの大きな改変要素であるにもかかわらず、それを無視して史実と同じ流れを無理矢理にでも辿らせようとする「神の采配」が、「大奥」の世界に大きな歪みと問題点を生み出してしまっているわけですね。
次回以降も、特定の検証テーマで「大奥」の問題点を取り上げていく予定です。

民主党・前原誠司の日韓同盟論

カンガンス内閣の前原誠司外相が、「韓国と安全保障分野でも同盟関係を結ぶことを望む」と述べたと報じられました。

http://megalodon.jp/2011-0103-1306-36/www.47news.jp/CN/201101/CN2011010201000391.html

民主党の韓国贔屓もここにきわまれり、という感じですね。
韓国は日本との間に竹島を巡る領土問題を抱え、また日本を最大の仮想敵国のひとつとして認識している、中国・北朝鮮と並ぶ世界最大の反日国家です。
歴史認識問題に至っては、日本の民主党その他の反日活動家との連携もあってか、もはや修復不可能なレベルまで症状が悪化している始末です。
そんな国と同盟を結ぶことが果たして日本の国益と安全保障に繋がるのか、本来ならば考えるまでもなく理解できそうなものなのですが。
さらに現在、韓国では日本でも猛威を振るった口蹄疫が蔓延しています↓

http://megalodon.jp/2010-1230-0351-01/www.asahi.com/international/update/1228/TKY201012280456.html

ただでさえ北朝鮮との関係悪化による政情不安があるわけですから、日本としては同盟関係の強化どころか、交流すら必要最小限に留めた方が良いくらいですらあるのですが。
韓国の民団が民主党の支持母体だからという事情もあるのでしょうが、韓国一国向けの余計な談話を発表した件といい、民主党の韓国贔屓は度が過ぎているとしか言いようがありませんね。

謹賀新年&仙谷「健忘」長官が交代?

新年、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

さて、年明け早々の話題ですが、日本国首相を僭称しながら、その存在感の無さは歴代首相随一を誇る菅直人ことカンガンスが、2011年1月中に予定している内閣改造で仙谷「健忘」長官を交代させる意向を表明したのだそうです。

http://megalodon.jp/2011-0101-1957-13/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101231-00000593-san-pol

カンガンスのみならず民主党の場合、その場その場でコロコロ変化する発言の信憑性自体にまず疑義を差し挟まなければならないという問題があるのですが、今回はとりあえず「この発言通りのことをする」という前提で語るとしましょう。
「売国な」人材が豊富な民主党構成員の中でも一歩抜きん出た「暴言妄言製造マシーン」として名を馳せている仙谷「健忘」長官。
敵に回せば笑いのネタだが、味方にすると大変な脅威をもたらすその存在は、民主党の支持率と日本の国益に多大なダメージを与え続け、参議院で問責決議案が可決されるという事態に直面してさえ、開き直ってその地位に居座り続けてきました。
その首がようやく挿げ替えられる、ということで新年早々まずはめでたい、と言いたいところなのですが、「健忘」長官の後任が「健忘」長官を凌駕する「逸材」でないという保証はどこにもありません。
何しろ、仙谷「健忘」長官は「自称健忘症患者であっても内閣官房長官の要職が務まる」ということをその身をもって証明してしまったのですからね(苦笑)。
民主党の豊富な人材はいくら掘っても底が見えませんし、今度はどんな「狂人」の類が来るのかと戦々恐々としなければならないわけで。

日本の国政と国益をこれ以上メチャクチャに踏み荒らされないようにするためにも、一国も早く民主党には退場してもらわないと困るわけなのですが、果たしていつまで居座るつもりなのでしょうかね、あの連中は。

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