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管理人からのメッセージ
16−C

ネット上における批判者としての責任(3)


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No. 747
命の重みだと思うんです
taku 2001/09/09 03:55
クロイツェルさん、私が発言者が顔を出すべきだと思うのは、
顔を出すのと出さないのでは
”言葉の重み”が違うと思うからなんです。
例えば、今小林よしのりが若者に強い支持を受けていますよね。
これはやはり彼の思想・価値観が支持されているというよりも
(同じ様な事を言っている人は他にもたくさんいますから)、
彼の命がけの態度が若者の心に届いているんだと思うんです。
もしも彼が自分の顔写真を一切出さず、
個人情報を徹底的に隠していたら
ここまで支持は受けなかったと思います。
ですから、批判活動などは顔を出して多くの人々の心に届く様に
行うべきではないかな、と考えているんです。
もちろん、私のように顔も実名も出す勇気がない人間が
管理人さんや常連の皆さんに対して
偉そうな事を言う資格はありませんでした。
申し訳ありません。

顔を出す、という部分で思想的には私は大嫌いなんですが
久米宏や筑紫哲也、田原総一郎等も、小林よしのりと同じく
言論人として尊敬に値する人物達だと思います。
あまり、若者には届いていないようですが。

もちろん、田中芳樹もです。
小説に社会評論を混ぜ、
実在の人物を匿名で出し極めて品性下劣な人物の様に描写する、
というのは卑劣な行為だと思います。
しかし、彼は顔を出してそういう行為を行っていますから、
発言者としての覚悟と責任感を持っている、と思うのです。


No. 750
Re:命の重みだと思うんです
モトラ 2001/09/09 04:44
若者に絶大な支持を得る覆面レスラーも居りますねスペルデルフィン〜
などとくだらぬことはさておき。

> 小説に社会評論を混ぜ、
> 実在の人物を匿名で出し極めて品性下劣な人物の様に描写する、
> というのは卑劣な行為だと思います。
> しかし、彼は顔を出してそういう行為を行っていますから、
> 発言者としての覚悟と責任感を持っている、と思うのです。

顔さえ出していれば、卑劣な行為も許されるなんて、聞いたこともありません。
田中芳樹が敬愛する(らしい)手塚治虫のマンガ「七色いんこ」には、いんこの師匠にあたる道化師が、マフィアの親玉(悪徳政治家だったかな)を自分の独演会に招待し、その眼前で徹底的に糾弾するパントマイムを演じ、公演終了後に殺される…というエピソードがあります。
対して田中芳樹は、まず批判する対象が手には取らないであろうライトノベルで、「匿名」フィクション」という逃げ道を用意してこきおろす。たとえ顔を出していても、無責任の謗りは免れますまい。


No. 751
Re:命の重みだと思うんです
クロイツェル 2001/09/09 16:18
> クロイツェルさん、私が発言者が顔を出すべきだと思うのは、
> 顔を出すのと出さないのでは
> ”言葉の重み”が違うと思うからなんです。
> 例えば、今小林よしのりが若者に強い支持を受けていますよね。
> これはやはり彼の思想・価値観が支持されているというよりも
> (同じ様な事を言っている人は他にもたくさんいますから)、
> 彼の命がけの態度が若者の心に届いているんだと思うんです。
> もしも彼が自分の顔写真を一切出さず、
> 個人情報を徹底的に隠していたら
> ここまで支持は受けなかったと思います。
> ですから、批判活動などは顔を出して多くの人々の心に届く様に
> 行うべきではないかな、と考えているんです。
> もちろん、私のように顔も実名も出す勇気がない人間が
> 管理人さんや常連の皆さんに対して
> 偉そうな事を言う資格はありませんでした。
> 申し訳ありません。
>
> 顔を出す、という部分で思想的には私は大嫌いなんですが
> 久米宏や筑紫哲也、田原総一郎等も、小林よしのりと同じく
> 言論人として尊敬に値する人物達だと思います。
> あまり、若者には届いていないようですが。

 このあたりに関しては、おおむね同意できます。少なくとも、世界を動かし歴史に名を残した批評家達に、匿名で活動した人はいませんからね。ただ私なぞは、失礼かもしれませんが「社会ならともかく、たかが小説家一人批判するのに、何も危険を犯す事はないじゃないの」と思ってしまいますね。

 社会ならば、確かに命を賭ける価値はあります。自分だけではなく、この国に暮らす人々とその子々孫々にまで影響する事だからです。でも、いくらベストセラー作家とはいえ、田中芳樹は所詮小説家の一人に過ぎません。彼が更正したからといって、社会が良くなるわけではありません。せいぜい、我々ファンが良い作品を楽しめる程度です。その程度のことで危険を犯すのは、ちょっと…。あえて危険を犯して活動する人を尊敬はしますが、危険から逃げる人を非難する気にもなりませんね。もちろん、別スレッドで述べた「発言者としての最低限の責任」を守る、という条件付ではありますが。

> もちろん、田中芳樹もです。
> 小説に社会評論を混ぜ、
> 実在の人物を匿名で出し極めて品性下劣な人物の様に描写する、
> というのは卑劣な行為だと思います。
> しかし、彼は顔を出してそういう行為を行っていますから、
> 発言者としての覚悟と責任感を持っている、と思うのです。

 言わんとする事は判らないでもありませんが、田中氏の場合、批判者としての責任ではなく、作家としての責任で顔を出してるに過ぎない気がしますが。

 少なくとも彼の著作を読む限り、彼は批判者として非難されても、その責任をとるようには思えません。何故なら、モトラさんも言われておりましたが、彼の批判は全て「フィクション」だからです。作り事に文句をいったって、それは「ゴジラが街を壊す事に文句をつける」様な間抜けな行為に過ぎませんからね。

 願わくば、作品そのものの責任を問われた時に、田中氏がその責任を取るぐらいにはまだまともであります様に…。


No. 754
不真面目なレスです。スイマセン
モトラ 2001/09/09 23:23
ところで、田中芳樹氏の単行本に掲載された著者近影、サイン会やイベント、CS放送の番組等でお見かけする人物が、田中芳樹本人であるという証拠はどこにあるのでしょうか。もしかすると、右翼に襲撃されるのを恐れて、デビュー当時から風貌の異なる替え玉を用意していた可能性もあります。
本物であることを確認するため、イベント終了後に自宅まで後を追い、原稿を執筆する姿、そしてその原稿が間違いなく出版社に届けられるまでを、この目で見てみたいものです。


No. 755
匿名であるがゆえの自由
優馬 2001/09/10 00:03
優馬です。

インターネットというメディアは、100%に近い「言論の自由」を人類に初めてもたらしたのではないか、と考えています。

なるほど、匿名性を容易に保てるネットの言論空間では、議論がヒートアップして感情的な言葉の応酬となり、ただ後味の悪さだけを残すこともあります。

しかし、それを補ってなお、匿名性が保障する言論の自由は貴重です。
「実名」の自分は、あらゆるしがらみと「立場」に縛られた存在であり、思うことを存分に言うことは出来ません。つまらない例えで恐縮ですが、例えば講談社の社員が立場と実名を明らかにして「創竜伝」の批判をすることは非常に難しいでしょう。匿名であるがゆえに、「立場」のしがらみを越えた自由な言論が保障される−−−私は、この事実をとても貴重に思います。

ネットの言論空間では、必要最小限の規制、言論の質を保つためのルールを除いて完全に言論は自由です。そして、「誰が発言したか」ではなく、「何を発言したか」、すなわち言論の質そのものによって言論の価値が決まります。これは、なんと清々しいことでしょう!

現実の世界では、権力のある者の発言が、通ってしまうのです。平っぱの意見が仮に正しくても、上の意見が通る。
でも、ネットの世界では、純然たる「言論の質」そのものにより勝負が決まります。実にフェアで、颯爽としているではありませんか!

当サイトは、管理人さん及び常連投稿者の皆さんの努力によって、「言論は言論の質によってのみ判断される」という爽快な原則が貫かれています。実に、現実世界では得難い、素晴らしいことであると思います。


No. 759
残念で
taku 2001/09/10 04:32
実は私は一度だけ、田中芳樹にファンレターを送った事があります。
確か97年でしたが

「田中芳樹さん、貴方は旧日本軍の犯した戦争犯罪として”従軍慰安婦強制連行”を挙げていらっしゃいますが、現在では旧日本軍が組織的に慰安婦達を強制連行したという事を示す客観的な証拠はない事が明らかになっています。朝日新聞が認めた様に貴方も何らかの形で自らの過ちを認めるべきではないでしょうか」

という感じの内容でした。
その後しばらくは、もしかしたら田中芳樹が創竜伝の座談会等で
自分の過ちを認めてくれるかもしれない、と期待していたんですが
今まで何のリアクションもありません。非常に残念です。

今からでも遅くはないですから、田中芳樹が創竜伝や他の作品で
書き散らした明らかな事実誤認についてだけでも
何らかの形で謝罪してくれないかな、と思います。
そうすれば少なくとも、フィクションの中で描いてはいるが
決して無責任な描きっぱなしではない、
と皆さんも認めてくれるでしょうから。

次の創竜伝が楽しみです。
私はもう買うのを止めようかなと思っていたんですが、
ここで皆さんと話している内に非常に気になってきました。
次も買う事にします。
田中芳樹が描きたそうなネタが今の日本には大量にありますしね。


No. 760
Re:管理人さん、顔写真を出したらどうです?
そあ 2001/09/10 12:42
> 貴方と同姓同名の人間を誤って襲ったりしたらどう責任を取るんです?

ということは、写真を出すことによって、顔が似ている人間が襲われたら、誰が責任を取るんですかね。
あなた、責任取ります?

一人よがりの珍論はそこまでにしたほうが良いですよ。


No. 765
Re:命の重みだと思うんです
2001/09/11 01:29
恵です☆
ちょっと見ない間に、興味深い議論が交わされていたんですね☆リアルタイムで参加できなかったのが残念ですけど、ちょっとだけわたしも意見を。


> クロイツェルさん、私が発言者が顔を出すべきだと思うのは、
> 顔を出すのと出さないのでは
> ”言葉の重み”が違うと思うからなんです。
> 例えば、今小林よしのりが若者に強い支持を受けていますよね。
> これはやはり彼の思想・価値観が支持されているというよりも
> (同じ様な事を言っている人は他にもたくさんいますから)、
> 彼の命がけの態度が若者の心に届いているんだと思うんです。
> もしも彼が自分の顔写真を一切出さず、
> 個人情報を徹底的に隠していたら
> ここまで支持は受けなかったと思います。

はじめまして、takuさん。
この場合の“言葉の重み”とは、個人情報(顔)を出す出さないの問題ではないと、わたしは思います。批判や批評をする際、どれだけそれを真摯な態度で行えるか……小林よしのり氏の場合、社会や歴史の様々な問題を「漫画」というメディアを通じて、ストレートに読者や社会に自分のメッセージとして発信しています。
自分の顔写真を公開している云々よりも、小林氏は「批判」を明らかな「批判」として行っておられ、あの過激な内容はともかくエンターテイナーとしての自分の逃げ道を断っているという点で、立派な“言葉の重み”があると思うんです。較べて田中氏は、創竜伝という「小説」(フィクション)を通じて、作者の言葉なのか始クンら登場人物の述懐なのかわからない、曖昧なボーダーラインの上を行ったり来たりしながら社会評論をされています。田中氏は、いつでも「あれは小説(フィクション)だから本気にするんじゃナイ!」という逃げ道を作って、常に安全圏から好き放題に評論されています。
確か創竜伝でご本人も、「人間が一番残酷になれるのは、自分の絶対的な優位性を確信したときだ」というようなこと(ちょっと記憶が曖昧ですけど。。)をおっしゃっていましたが、わたしもまったく同感ですね。安全圏からしゃべる田中氏の社会評論は、まさにそれに当たると思いますから。(職業差別表現・極端な日本・日本人蔑視論etc.がその証明になると思います)
わたしとしては、本の背表紙に近況写真を出しているというだけで、田中氏がご自分の評論に命を賭けているようには見えませんし、それだけで“言葉の重み”を感じろというほうが無理があるんじゃないでしょうか?少なくとも、彼が「小説」という枠(もしくは逃げ道)を捨てて純然な批判や評論をされるようになったら、はじめて“言葉の重み”というものを感じられると思います。
あと、創竜伝には
「何でも、命がけで一生懸命やればいいというわけではない」
というような評論も存在したような気がしますけど、これってtakuさんの田中氏擁護論に対するアンチテーゼになってませんか?
↓のお言葉のように、

> 小説に社会評論を混ぜ、
> 実在の人物を匿名で出し極めて品性下劣な人物の様に描写する、
> というのは卑劣な行為だと思います。
> しかし、彼は顔を出してそういう行為を行っていますから、
> 発言者としての覚悟と責任感を持っている、と思うのです。

takuさんは田中氏の覚悟だけは買っておられるようですから。
あ、それと彼に責任感はほとんどないと思います。ファンが望んでやまない、書き散らしたまま休眠している多数のシリーズがその証拠になるんじゃないでしょうか。きっと、タイタニアや灼熱の竜騎兵の続きを読みたいと思っているのはわたしだけじゃないはずです!(笑)


No. 766
Re:顔見せは絶対条件か?
平松重之 2001/09/11 02:02
<クロイツェルさん、私が発言者が顔を出すべきだと思うのは、
顔を出すのと出さないのでは
”言葉の重み”が違うと思うからなんです。
例えば、今小林よしのりが若者に強い支持を受けていますよね。
これはやはり彼の思想・価値観が支持されているというよりも
(同じ様な事を言っている人は他にもたくさんいますから)、
彼の命がけの態度が若者の心に届いているんだと思うんです。
もしも彼が自分の顔写真を一切出さず、
個人情報を徹底的に隠していたら
ここまで支持は受けなかったと思います。
ですから、批判活動などは顔を出して多くの人々の心に届く様に
行うべきではないかな、と考えているんです。>

 すると、新聞上において特定の事柄や人物に対して(それが内容の一部であったとしても)批判的な評論を展開する新聞記者は自分の顔写真を紙面に載せなければいけないのでしょうか?そうしなければ例えその評論がどんなに素晴らしい内容でも評価しないという事ですか?だとすると大半の新聞上の評論はアウトになってしまいますね。
 ですが現実には「この評論は書いた奴が顔を出していないから評価しない」などと大多数の読者から新聞社にクレームが来たなどという話は聞いた事がありません(大量に来てれば新聞社側も無視は出来ないはず)。こういった点から考えても「批判者は顔を絶対に出さなければいけない」というご意見は普遍的なものとは言えないのでは?多くの人は批判の内容にこそ重きを置くのではないでしょうか。


No. 767
恵さんへ
taku 2001/09/11 02:41
私は考えるんですが、
なぜ田中芳樹の作品が未だに売れつづけるんでしょう?
恵さんの言う通り、田中芳樹のの創竜伝での手法は極めて卑劣であり
大半の読者の心に届いていないと思います。でも、売れる。
それはやはり、
田中芳樹が「顔を出している」事に尽きると思うんです。
顔を出す事によって田中芳樹は
発言者としての様々なリスクを背負います。
例えば、街で顔を知っている人間からからまれたり、
同じく自分の住んでいる場所が知られ、
色々と嫌がらせを受けたりなど。
田中芳樹のそのリスクを受けいれる態度こそが
彼の作品を読む人間達に、彼を「生身の人間」として無意識の内にも
実感させると思います。
「生身の人間」からの言葉は誰にとっても深く心に残ると思います。
それこそが田中芳樹を多くの人々が
無視できない存在にさせているのだと思います。
仮にこの先田中芳樹が顔を出すのをやめても
創竜伝を描くのをやめたら彼の他の小説、
架空歴史モノや中国歴史モノ等は面白ければ売れつ続けると思います。しかし、顔を出さずになおかつ創竜伝を描き続ければ
間違いなく創竜伝はもちろん他の作品も売れなくなるでしょう。
顔を出さずに卑劣な行為を行う輩、
それに対して人々が感じるのはただ嫌悪感のみであり、
生身の人間としての実感も感じる事が出来ず、
ただ忘れ去られるのみでしょう。
以上の通りで、
私は田中芳樹に対して発言者としての覚悟と責任を感じるのです。
そう信じたいんです。

「何でも、命がけで一生懸命やればいいというわけではない」

これについては、
つまり他人の生命と財産を脅かす行為を違法な手段で行う事を
命がけでやっていいわけではない、という事ではないでしょうか。
創竜伝の手法は多くの人々が卑劣だと感じるものでしょう、
しかしそう感じるのもあくまで一つの価値観です。
田中芳樹は違法行為は行っておらず、
また、彼に対して反撃できる余地はいくらでもあると思います。
創竜伝の手法を、作品に擬似的に登場させられた人物達が
様々な形で批判したり出来るわけですよね。
ですから、彼の命がけの行為は
少なくとも今現在は認められるべきだと思います。

田中芳樹の作品の続編が出ない事。

これは何も言う事は無いです。
完全に恵さんの言う通りでしょう。
私は自転地球儀を非常に楽しみにしているんですが、
最近この想いが「小学生が将来なりたいもの」
みたいなモノのような気がしてきました。
残念ですね、
なぜ田中芳樹はこんなに無責任なことをするんでしょうね。
アルスラーン戦記も楽しみですが、
何か最近新刊が出たばっかりのような気がしていましたが、
あと少しで10巻が出てから2年になるんですねえ。
田中ファンをやっているとは時の流れが異常に早く感じます。


No. 768
平松重之さんへ
taku 2001/09/11 02:51
執筆者がほとんど顔を見せる事が無い新聞というメディアだからこそ、
例えば、朝日新聞の言葉が若者達には全く届かないのではないかな、
と思うんです。
800万部発行部数のあるメディアの意見が
現在の大多数の国民と全く正反対であったりするわけですから。
それに、新聞は「何となく」読んでいる人が多い、
というのもあるんでしょうけどね。
確かに顔を出す事は絶対条件では無いかもしれません。
しかし、やはり顔を出しての発言より言葉が軽くなると思います。


No. 771
Re:残念で
クロイツェル 2001/09/11 04:24
> 実は私は一度だけ、田中芳樹にファンレターを送った事があります。
> 確か97年でしたが
>
> 「田中芳樹さん、貴方は旧日本軍の犯した戦争犯罪として”従軍慰安婦強制連行”を挙げていらっしゃいますが、現在では旧日本軍が組織的に慰安婦達を強制連行したという事を示す客観的な証拠はない事が明らかになっています。朝日新聞が認めた様に貴方も何らかの形で自らの過ちを認めるべきではないでしょうか」
>
> という感じの内容でした。
> その後しばらくは、もしかしたら田中芳樹が創竜伝の座談会等で
> 自分の過ちを認めてくれるかもしれない、と期待していたんですが
> 今まで何のリアクションもありません。非常に残念です。

 関係ありませんが、従軍慰安婦の問題については、もはや肯定派が思考停止しているような状況になってしまいましたね。どんな証拠を見せられても、絶対に納得しようとしない様に見えます。田中芳樹も、それにあてはまるんでしょうか?(笑)
 もっとも、私から見れば、南京虐殺の否定派も似たような物ですが(規模は主張されているほどではないにせよ、何らかの戦争犯罪は行われていたでしょう。もっとも、東京無差別爆撃に比べれば大した罪じゃないでしょうけどね)。

> 今からでも遅くはないですから、田中芳樹が創竜伝や他の作品で
> 書き散らした明らかな事実誤認についてだけでも
> 何らかの形で謝罪してくれないかな、と思います。
> そうすれば少なくとも、フィクションの中で描いてはいるが
> 決して無責任な描きっぱなしではない、
> と皆さんも認めてくれるでしょうから。

 これはまったく同感です。田中氏には、少し自分を省みて欲しいものです。

> 次の創竜伝が楽しみです。
> 私はもう買うのを止めようかなと思っていたんですが、
> ここで皆さんと話している内に非常に気になってきました。
> 次も買う事にします。
> 田中芳樹が描きたそうなネタが今の日本には大量にありますしね。

 もちろん、私も買いますよ。いつ出るのか、が問題ですがね(笑)。


No. 777
雑感
モトラ 2001/09/12 00:20
多くの皆さんの貴重なご意見、takuさんの心にはきちんと届きましたでしょうか。
「顔の見えない言葉」は、やはり軽いですか?


No. 778
ちょっと買い被りすぎじゃないでしょうか?
2001/09/12 01:48
恵です☆
レスありがとうございました、takuさん。

> 私は考えるんですが、
> なぜ田中芳樹の作品が未だに売れつづけるんでしょう?
> 恵さんの言う通り、田中芳樹のの創竜伝での手法は極めて卑劣であり
> 大半の読者の心に届いていないと思います。でも、売れる。
> それはやはり、
> 田中芳樹が「顔を出している」事に尽きると思うんです。

「なぜ創竜伝が売れるのか?」の問題については、すでに過去にも議論されていて、拙いながらわたしの意見も残っています。まずは、ザ・ベスト収録の「トンデモ小説が売れる責任の所在5−C」(私なりの創竜伝(12巻)の魅力推論(私見))をご覧ください。
残念ながら、takuさんのような「顔を出しているからでは?」という意見はありませんでしたけど。その理由を、ちょっと下でまとめてみたいと思います。


> 顔を出す事によって田中芳樹は
> 発言者としての様々なリスクを背負います。
> 例えば、街で顔を知っている人間からからまれたり、
> 同じく自分の住んでいる場所が知られ、
> 色々と嫌がらせを受けたりなど。
> 田中芳樹のそのリスクを受けいれる態度こそが
> 彼の作品を読む人間達に、彼を「生身の人間」として無意識の内にも
> 実感させると思います。
> 「生身の人間」からの言葉は誰にとっても深く心に残ると思います。
> それこそが田中芳樹を多くの人々が
> 無視できない存在にさせているのだと思います。
> 仮にこの先田中芳樹が顔を出すのをやめても
> 創竜伝を描くのをやめたら彼の他の小説、
> 架空歴史モノや中国歴史モノ等は面白ければ売れつ続けると思います。しかし、顔を出さずになおかつ創竜伝を描き続ければ
> 間違いなく創竜伝はもちろん他の作品も売れなくなるでしょう。
> 顔を出さずに卑劣な行為を行う輩、
> それに対して人々が感じるのはただ嫌悪感のみであり、
> 生身の人間としての実感も感じる事が出来ず、
> ただ忘れ去られるのみでしょう。
> 以上の通りで、
> 私は田中芳樹に対して発言者としての覚悟と責任を感じるのです。
> そう信じたいんです。

takuさんのおっしゃってることって、完全に間違いとは思わないんですけど……ただ、あなたと同じように好意的な解釈をしても、どうしても矛盾というか、しっくりこない部分があるんですよね、残念ながら。
それは、あなたの主張通り、もし本当に田中氏に発言者としての覚悟があるのなら、
「どうして(田中氏は)「小説」という形態で社会評論を行うのか?」
という疑問が存在してしまうことです。本当に凄絶な覚悟があって社会に問いたいことがあるのなら、堂々とエッセイとかノンフィクションのジャンルで社会評論を行えばいいじゃないですか、とわたしたちは思うんです。いつでも「フィクション」という逃げ道がある状態で社会評論をしているうちは、作家として「覚悟がある」とは言いきれないと思いますし(創竜伝ぐらいで“命を賭けてる”なんて言ったら、小林よしのり氏あたりに鼻で笑われちゃいそうです)、そう信じておられるのはtakuさんをはじめ、一部の方々だけではないでしょうか?
さらに、創竜伝のやり方を「卑劣」と認めておられるtakuさんが、顔を出しているという理由だけで、
「でも、田中氏は発言者としての様々なリスクを背負っています」
とおっしゃるのは、少し筋が違うのではないでしょうか?と、いうのも、田中氏の場合、顔を出す行為に積極的な責任感や覚悟をほとんど感じられないからです。そもそも、近況写真自体は銀英伝の頃からすでに出されていましたし、創竜伝もその流れで、というぐらいにしかわたしには見えないんです。田中氏に対して「表現者として立派な覚悟がある」というような評価をしようと思ったら、やはりエッセイなどの「本当の生の声」で言いたいことを言ってもらうべきでしょうね。
ただ、確かに、自分の生の姿を公開して作品を発表するという行為をノーリスクとは言えませんし、takuさんがファンとして田中氏を信じたいという気持ちもわかります。こう見えても、わたしもファンの一人ですから(笑)。でも、田中氏については、顔写真を出しているだけで、ご自分に対する異論・反論を含めた読者との双方向の対話がそもそも成立していません。そうできない多忙な状況もあるんでしょうけど、責任感や気概を持って作品を発表している人の態度とはどうしても思えないんですけど、takuさんはどう思われますか?


> また、彼に対して反撃できる余地はいくらでもあると思います。
> 創竜伝の手法を、作品に擬似的に登場させられた人物達が
> 様々な形で批判したり出来るわけですよね。

上でも言いましたけど、これは成立してないんじゃないでしょうか?こちらのサイトでも以前に、実際に政治の仕事に就いておられる方が書き込みをされたことがあったみたいですけど、今の状態だと、あくまで「小説」を書いてる田中氏に対して、という形にしかならないんです。つまり、「小説」(批判や評論じゃなくて、しかもライトノベル)に対してはまともに反論する方が大人気ない、という理屈を読者に押しつけることができるんです。田中氏が意図しているかどうかは別にして。こちらの「田中芳樹を撃つ!」以外のどこでどういう手段でなら田中氏を批判できるのか、よかったら教えてくださいませんか?takuさんご自身も、ファンレターを黙殺されたと教えてくださったことですし、「様々な形で批判できる」というのは具体的にはどういうことでしょうか?また、その手段はベストセラー小説に挿入して読者にさりげなく偏見を植え込むよりも有効な反論方法なのでしょうか?素朴に疑問に思います。


> ですから、彼の命がけの行為は
> 少なくとも今現在は認められるべきだと思います。

同じことを言いますけど。
命がけの行為だと主張なされるならば、なおさらエッセイやノンフィクションでどうぞ、と思います。わたしには、命がけの行為を行う人が、「小説」という安全圏の中から社会を評論されることが不思議でなりません。


えっと、最後に。

> 田中ファンをやっているとは時の流れが異常に早く感じます。

これ、すっごく同感ですね!(笑)


No. 779
Re:平松重之さんへ
平松重之 2001/09/12 03:13
「顔出しと言葉の重みの関係」については、これ以上議論しても平行線になると思いますのでひとまず置いておきます。
 ですが、「田中芳樹を少しでも信じている人の意識のどこかに、楔を打ち込む」事がこのHPの目的です。ですから、仮に「顔を出しての発言より言葉が軽くなる」というご意見が正しいとしても、このHP上で管理人さんが顔を出す必然性はないと思います。要は「田中芳樹のスタンスとその作品について見つめ直すきっかけ」という小さな楔さえ打ち込めればいい訳で、顔を出さずともその目的は十分に達成出来ると思いますし。


No. 781
届きました
taku 2001/09/12 03:25
顔を出す勇気の無い私が管理人さんや皆さんに馬鹿な事を言って申し訳ありませんでした。顔を出さない意見は誰にも届かない、とはもう思いません。
少なくとも、皆さんが私に対して行った様な真摯な姿勢での反論は私の心に深く届きました。
もちろん、顔を出す発言者を尊敬する気持ちは変わりませんが、皆さんもそれは同じだと思います。
管理人さん、私の一連の書き込みは管理人さんもサイトの利用者の皆さんも不愉快でしょうから、削除してくださって結構です。申し訳ありませんでした。
ここの掲示板を荒らすような行為は二度としません。

本当にご迷惑をお掛けしました。


No. 782
荒らしではないでしょう
クロイツェル 2001/09/12 05:04
> 管理人さん、私の一連の書き込みは管理人さんもサイトの利用者の皆さんも不愉快でしょうから、削除してくださって結構です。申し訳ありませんでした。
> ここの掲示板を荒らすような行為は二度としません。
>
> 本当にご迷惑をお掛けしました。

 少なくとも、貴方は自分の信じる所を、その根拠を交えてここで明言されました。それを荒らしと言ってしまったら、ここのほとんどの発言は、全て荒らしという事になってしまいます(笑)。

 荒らしと言うのは、間違った事を言うことではありません。例え正しい事を言っていたとしても、それに対する反論や疑問を一切無視し、傍若無人に振舞えば、それは荒らしになるでしょう。貴方の場合は、そうじゃないでしょう?相手の言うことをきちんと咀嚼し、疑問をぶつけ、最終的に自説を撤回する事になっただけです。これは、議論と言います。

 荒らしからは憎しみと不快感しか生まれませんが、議論からは英知が生まれます。貴方が今回得た結論は、きっとこれからの人生において役に立つと思いますよ(大げさかな?)。


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