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5−A

フィクション小説への批判について(1)


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No. 27
小説に定型なんてありません
投稿者:わーくす 1998/11/04 17:12:07
大変おもしろく拝見させていただきました、なんて言うと思ったら大間違いです。べつに、怒ってるわけでもないですけどね。
世の中いろいろな意見があると思うので、あなたの考えが悪いとは言いません。
でもたぶん、反対のご意見を望んでいるでしょうから(苦笑)、それなりの文にします。
創竜伝の作風に関しては、あれのどこが悪いのですか?この世の中、いろいろな作家がいるのですから、当然いろいろな作風があるはずです。創竜伝のモノも、ただ単にその一つだと思います。いちいち取り上げて、批判するほどのことでもありません。だいたい、小説の書き方に決定型があるものでもないでしょう。


No. 28
何もわざわざ。
投稿者:asano 1998/11/04 17:26:55
 わざわざ田中芳樹のファンサイトの掲示板に宣戦布告する必要があったんでしょうか?宣戦布告(こんなこといって恥ずかしくないですか?)?ということは目的はなんですか?あなたの意見でファンを染めたいのですか?

 文章も大した内容もないし、小説とドキュメントを取り違えているような節もありますし。総理大臣とかがおかしなことを言うのも小説ならではじゃないんですか?ノンフィクションといってるわけではないんですし。
 ミスを見つけて、鬼の首をとったように話す必要性も感じられません。作者か講談社にでも直接言ったらどうですか?こんなHPまで作ってカッコ悪いなあと思いました。

好きな人は好きな人で良いのではないんでしょうか?
ファンがファンであることにあなたにどんな不利益があるんですか?お返事待ってます。


No. 30
RE27.28
投稿者:本ページ管理人 1998/11/04 18:54:06
>大変おもしろく拝見させていただきました、なんて言うと思ったら大間違いです。

こちらとしても社交辞令が無い分だけ気が楽です。


>創竜伝の作風に関しては、あれのどこが悪いのですか?この世の中、いろいろな作家がいるのですから、当然いろいろな作風があるはずです。創竜伝のモノも、ただ単にその一つだと思います。いちいち取り上げて、批判するほどのことでもありません。だいたい、小説の書き方に決定型があるものでもないでしょう。

もちろん、作家それぞれによってそれぞれの作風はあってしかるべきです。ただ、「創竜伝」に関しては、小説とエッセイの混同によって明らかに作品世界が崩壊しています(詳しくは近日アップの第三弾を参照ください。これは、asanoさんへの返答にもなります)。私には、とてもプロの仕事とは思えないのですよ。


> わざわざ田中芳樹のファンサイトの掲示板に宣戦布告する必要があったんでしょうか?宣戦布告(こんなこといって恥ずかしくないですか?)?ということは目的はなんですか?あなたの意見でファンを染めたいのですか?
>好きな人は好きな人で良いのではないんでしょうか?
>ファンがファンであることにあなたにどんな不利益があるんですか?お返事待ってます

もし、私の意見でファンを染めたいのなら、私に不利益があるのなら、私はこんなページを作らずに、それこそあなた方の掲示板に「奇襲」を仕掛けます。しかし、人の庭先に上がり込んで、そのうえでその庭にケチをつけるような行為はしたくないので、自分の庭を作ったわけです。
宣戦布告という行為は、田中芳樹のファンの方に全く無関係ではないということで、挨拶をした次第です。反対意見を封殺しないで尊重するのも、田中芳樹ファンが重視しているだろう民主主義の基本ルールですよね? 私は、反対らしい反対意見がない今のWeb上の田中芳樹環境を、はっきり言って異常だと思います。


No. 47
田中芳樹のファン。でした
投稿者:ぴぽ子 1998/11/05 15:19:16
創竜伝は中学生の頃、かなり影響を受けた作品でして、その頃は政治家、警察、国家権力(笑)さらに日本、日本人が大嫌いでした。自分も日本人なのに。まあフィクションとして楽しもうと今は思ってますが。でも田中先生が事実として書いているのか、創作の一部として書いているのかわからない(たとえば日本人旅行者が外国人墓碑で悪さしたとかの)記述については問題有りだと思います。


No. 52
RE47&補足
投稿者:本ページ管理人 1998/11/06 02:15:35
>でも田中先生が事実として書いているのか、創作の一部として書いているのかわからない(たとえば日本人旅行者が外国人墓碑で悪さしたとかの)記述については問題有りだと思います。

これは、おそらく以下の部分ではないかと思います。(3巻P139〜P141。筆者の手によって部分省略。OCR利用部分では誤字があるかも知れませんが、ご了承ください)

(前略)…隣席の若いカップルの高い話声が耳に飛び込んできた。ヨーロッパに行ったけどさ、だめよ、古くてくさくて汚れてて、みんな要領が悪くて、日本語もへただし、なまけ者だし、車の型だって古いし、街も貧乏くさいし、夜には店が閉じちゃう。日本のほうが綺麗で便利よ、日本が一番ね…。
 このごろああいう手合が妙に増えているな、と、蜃海は思った。外国と日本をくらべて、劣っているとか遅れているとか一方的に決めつける手合いが。(中略)
 一九八八年には、すでに、そういった風潮を象徴する事件が、たてつづけにおこっている。
 マレーシアでは、視察旅行とやらで訪問した東京都議会議員が、酔っぱらってイスラム教寺院の中で立小便をした。
 イタリア、正確にはバチカン市国でだが、サンピエトロ大聖堂で日本人学生が騒ぎを起こした。(中略) たまりかねて、聖職者が注意したところ、
「てめえ、うるせえ、バカヤロー、何をしようとおれの勝手だ」
と、あらんかぎりの暴言を吐き、なぐりかかるそぶりまで見せた。(中略)あまりのことに耐えかねたサンピエトロ大聖堂がわでは、一時期、日本人観光客を締め出してしまった。
(中略)たとえは、日本の伊勢神宮あたりで、酔っぱらったマレーシア人が立小便をしたら、日本人はどう思うか。奈良の法隆寺などで、イタリア人の学生が大声をあげてふざけまわり、注意する日本人に暴言を吐いたら、日本人はどう感じるか。そのていどの想
像力さえ、日本人は失いつつあるのだろうか。
 日本人で、ボランティア活動によって他国の人々に奉仕している人は数多くいる。ミクロネシアの小島に自分たちの手で学校を建てたり、ネパールの山奥に電気を引くため努力したり、アフリ力の病院で伝染病の根絶につくしたり、そうやつて現地の人に感謝されている日本人はたくさんいるのだ。だが、他国の人もボランティア活動をやっている。一方、
ローマ教皇のおひざもとであるサンピエトロ大聖堂で、非礼のかぎりをつくして立ち入り禁止をくらったのは、世界中で日本人だけである。残念なことに、善行より愚行のほうが、より強い印象を残すものなのだ。そして一方では、際限のない軍事大国化がある。一九八八年、アメリ力の下院において、国務省高官が「日本の軍事予算は、フランス、イギリス、西ドイツを一挙に抜き去って世界第三位となった」と証言した。同年七月のワシントン・ポスト紙は、「戦争放棄をうたった憲法を無視して、日本は世界最大級の軍事大国のひとつとなった」と論評した。インドネシアの大統領は、日本の防衛庁長官に、「軍事力で勝つような時代ではない」と忠告した。かつてアメリ力国務長官をつとめたキッシンジャーは「米ソ両国はおたがいだけを見ているが、日本というあらたな軍事大国が出現しつつあることを忘れぬほうがよい」と述べた。世界じゅうの国々が警戒を強めつつある。知らないのは当の日本人だけてある。
「冨によって精神的な豊かさを増す民族もいるが、残念ながら日本人はそうじゃないらしい。この成金民族が、どこまで増長し、どこへ流れていくのか、いっそ見ものだな」
 蜃海はそう思う。彼の述懐を聞いて、虹川が、にやりと笑った。
「あまり大きな声でそんなこというなよ。いまの社会を否定するけしからん奴だといわれるぞ」
「おれは否定しているんじゃない。批判しているんだ」
「ところが世のなかには、否定と批判の区別もつかない奴らがいるのさ。世界一すぐれた日本の社会を否定する者は日本から出ていけ、なんてことを平気
で口にする奴らがな。そしてそういう奴らが、でかいつらでのさばってるのが現実だ」
「いやな時代だな」
「まったくだ、ろくでもない時代だぜ」


 確認してみて改めて思いましたが、やっぱり「創竜伝」はスバらしいですね。実に。
 これは、一体小説でしょうか? 評論でしょうか?
>小説とドキュメントを取り違えているような節
という私に対しての批判がありましたが、そっくりそのままお返ししたいと思います。
 もちろん、反論があればお待ちしますし、耳も傾けたいと思います。


 これが小説だとしたら、その世界観はめちゃくちゃです。評論だとしたら、まったくルール無視です(最低限引用の原典くらいあげろっての)。そのくせ、これを批評として反論したら、「小説なんだから」とまるで免罪符代わりに小説を使います。「小説」という表現技法もナメられたものですね。


それにしても……
>知らないのは当の日本人だけてある。
って、じゃあこれ書いてるあんたはどこの人だよ?(笑)


No. 56
RE:52
投稿者:やぶにらみ 1998/11/06 11:05:51
田中芳樹のこうした記述を「小説か評論か判らないと」と言っちゃうと、司馬遼太郎なんかも批判の対象になると思うのですが、いかがなものでしょうか。ま、司馬遼太郎の方がずっとうまいですけどね。

それと「書き方が気に食わない」と「書いている内容が気に食わない」がごちゃまぜになりかない感じですね。失礼ながら、ちょっと気になります。


No. 57
田中氏の批評術?
投稿者:百式 1998/11/06 14:27:52
田中氏は物事に善や悪は人それぞれだいっているが。
田中氏は何かと常識や大人といったようなものでかたづけて、
他を批判して、悪人等を決め付けている。
本来、田中氏の理論なら決め付けてはいけないのでしょうか?
管理人さんどう思います。


No. 58
個人的な見解
投稿者:英-Ran 1998/11/06 16:33:57
初書き込みです。
個人的な見解としては「創竜伝」は田中芳樹のストレス解消のためにある本以外の何物でもないと思っています。
ただ最近はストレス解消しかしてないというだけの話で……。


No. 59
まあ、青筋立てずにちょっとだけ……
投稿者:いかこ 1998/11/06 16:34:05
えっと、皆さんいろいろと批判を繰り広げていらっしゃるようですが、じゃあ、何で田中芳樹の本を読むんです?読まなきゃいいじゃないですか。私の友人にもいましたよ。田中先生が嫌いだって人。嫌いな人は嫌いでいいじゃないですか。だったら読まなきゃいいでしょ。別に、彼の小説がこの世にある小説の全てじゃないし、強制されているわけでもない。批判する自由もあるので、読むなとは言いませんがね。読まない自由の方を行使してもいいんじゃないかと思います。大体、言いたい事があるのなら、直接先生に言えばいいでしょ。あるいは手紙を送るとか。ここはなんだか陰口みたいで、ちょっとおかしいですね。
それから、内容についてですが。きちんとフィクションだと明記してあるんですから、鵜呑みにする方がおかしいと思います。他の方が書かれていた通り、あくまで小説であって、聖書や教科書じゃないんですから。出版メディアの影響力については確かに異論はありませんが、ちゃんとフィクションだと明記してあるんですから、そこは作者の見解だと割りきって、自分の考えを整理しまとめる一つの材料だと考えるべきです。
それから、気になった事をもう一つ。
田中先生は、左翼を肯定してはいませんよ。ついでに、小説の時間差については仕方がない事だと思います。一度自分で現代を扱った創作をしてみれば解ると思いますが、社会は思ったよりもめまぐるしく移り変わっているものです。長いスパンになると、そのひずみはもっと大きくなっても仕方ないと思うのですが、どうでしょう?
なんだか田中芳樹先生の弁護ばかりになってしまいましたが、もちろん私だって全てを肯定しているわけじゃありません。ただ、陰口みたいに欠点をあげつらうのが気になったので、ちょっと書かせてもらいました。すみません。

多分、すぐに反論されるか、消されるかするんでしょうね。ま、いいんですけど。ただ、ただ、あまりにも氏の批判が重箱の角をつつくようなものだったので、言わせてもらいたかっただけなのでした。では。


No. 61
RESです
投稿者:本ページ管理人 1998/11/06 17:28:35

>田中芳樹のこうした記述を「小説か評論か判らないと」と言っちゃうと、司馬遼太郎なんかも批判の対象になると思うのですが、いかがなものでしょうか。

まったくその通りですね。個人的には、例えば、自由主義史観の藤岡氏なども、小説である(小説でしかない)司馬氏の作品を軸にした司馬史観を拠り所にしているところなんかみっともないと思います。


>田中氏は物事に善や悪は人それぞれだいっているが。
>田中氏は何かと常識や大人といったようなものでかたづけて、
>他を批判して、悪人等を決め付けている。
>本来、田中氏の理論なら決め付けてはいけないのでしょうか?
>管理人さんどう思います。

 田中氏のこの考え方は、文化人類学の「価値相対主義」がベース(本人が意識しているかどうかは不明ですが)になっています。
 これは、全ての文化が等価であるという考え方で、例えば日本のお歯黒やインディオのボディペインティングが「野蛮」で、西洋の化粧法が「文化的」という差別を克服したと言う点で、評価されます。たしかに、これらの差別に対しては、大きな功績を残しました。 では、現在でも続くインドのカースト制という強烈な差別文化と、一切の差別を許さない人権文化は等価なのでしょうか。もちろん、「価値相対主義」からすると、等価になります。否、等価でなければ只の思考停止に過ぎません。
 いや、やっぱりカースト制は反民主的な劣った文化なのだ、という主張をするならば、その時点で「民主的」=善・正義、「反民主的、封建的」=悪、という図式が発生します。 田中氏の主張はこれですよね。作中、なんども「反民主的」な人やものに対する差別記述がありますから。
 人権・民主主義という近代最大の独善的正義を背負っておいて、「物事に善や悪は人それぞれ」といったところで、何の説得力もありません。


>初書き込みです。

こんにちは。

>個人的な見解としては「創竜伝」は田中芳樹のストレス解消のためにある本以外の何物でもないと思っています。
>ただ最近はストレス解消しかしてないというだけの話で……。

 これ、個人的にヒットです。至言だと思います。


 >大体、言いたい事があるのなら、直接先生に言えばいいでしょ。あるいは手紙を送るとか。ここはなんだか陰口みたいで、ちょっとおかしいですね。

 前にも書いたことの繰り返しになりますが、私はIP、本名、メールアドレス全ての面において公表しています。ファンの方のサイトにも告知しました。陰口とは、こそこそ隠れて見えないところでするものです。
 それと、お返ししますが、田中氏も政治に不満があるのなら小説で怒りと要求不満をぶちまけてないで、とっとと出馬すればいいのです。それが、民主主義でしょう? そこまでしてられないと言うのなら、総理に手紙で意見を述べるなり、評論としてしっかりと社会に提言をすればいいのです。私がこのページでしていることが陰口なら、創竜伝はまさに陰口小説です。


>それから、内容についてですが。きちんとフィクションだと明記してあるんですから、鵜呑みにする方がおかしいと思います。他の方が書かれていた通り、あくまで小説であって、聖書や教科書じゃないんですから。出版メディアの影響力については確かに異論はありませんが、ちゃんとフィクションだと明記してあるんですから、そこは作者の見解だと割りきって、自分の考えを整理しまとめる一つの材料だと考えるべきです。

 52にも書いたことですし、本ページの3番にも触れたとおり、フィクションの一言で責任のとれない記述があります。作品世界が完全にフィクションならば、別にどんなことを書いても批判するつもりはないのです。


>田中先生は、左翼を肯定してはいませんよ。
 おそらく、氏の共産主義に関する記述からだと思います。これについては近々新コンテンツをアップしますので、そちらをお待ちください。


>多分、すぐに反論されるか、消されるかするんでしょうね。
 ここは議論の場ですから、反論はします。ただ、よっぽど反社会的な「荒らし」でない限り、消したりすることはありません。ましてや、自分と考えの違う、意に添わない意見だからと言って抹消することは絶対にありません。
 気負わないでください。


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