QLOOKアクセス解析


管理人からのメッセージ
1−D

田中芳樹批判の意図と目的(4)


前のページへ このコンテンツの
全一覧ページへ

No. 6411
新人です
MOH 2005/04/20 01:26
はじめまして。MOHと申します。はじめて書き込みさせていただきます。
少し前にこのサイトを発見しました。が、皆さんの熱心な議論はその文書量の多さに圧倒され、ほとんど読んでいません。(これから少しずつ読んでいきます)

さて今まで読んだ中で少し無視できないように感じたことがありましたので、少し発言させていただきます。もし以前に同じ点を指摘した方がいらっしゃいましたら、お手数ですがその問いに対する回答の位置を示していただけるでしょうか。

一つ目はFAQのA1に対するものです。
>当サイトでは、現在の創竜伝や薬師寺シリーズ等の現代物小説に見られるような「作家個人のストレス解消小説」にすぎない駄作品を書き散らしている田中芳樹が、自らの作品および作中の「評論もどきの自己主張」に対してきちんとした「作家としての責任」を取り、かつての銀英伝を執筆していた頃の田中芳樹に戻ってくれることを願い、批判活動を行っています。

前半に関して言うべきは特にありません。創竜伝や薬師寺シリーズは軽快や痛快ではあっても(その辺が結構好きなのですが)銀英伝に見られるような厚みや深みは確かにありません。また、発言に対して責任をとるという点にも異議をさしはさむつもりはありません。
しかし、最後の、以前の田中芳樹に戻ってくれることを願い、という点に関しては疑問です。作家としてのスタンスや作風を決めるのは他ならない作家自身です。間違っても読者が「この作家はこうあるべき」と決めていいものではないでしょう。作風の変化に関して決定権があるのは作家本人だけです。少しきつい表現を使えば、この一文は不遜であるとさえ感じます。
あくまでも作家と読者、発信者と受信者である以上、読者の発言には越えてはいけない一線というものがあるのではないでしょうか。

これと関連して二つ目です。
コンテンツの一つに田中作品タイムカウントというのがありました。初版発行年などがまとまっていて参考にはなるのですが、
>田中芳樹の遅筆ぶりを再確認したいしたい方はこちらをどうぞ
というコメントが気になりました。
前述のように作者に対して読者がとやかく言ってはいけない一線というものにこれも含まれると思います。
もちろん、作者に早く書いて欲しいと頼むことがいけないというのではなく、それを皮肉の種にするべきではないと言いたいのです。
僕も少し小説を書きます。その経験からですが、書けない時はどうしても書けないものです。無理に書いても3行書いて2行消し、10行書いても翌日全削除ということを繰り返すだけです。
無論、田中芳樹のようなベテランならそんなことはない、書けるのに書かない、というのであれば当然批判の対象になりますが、書けないから書かないのかどうかが分からない以上、安易に批判したり、皮肉の種にするべきではないと思います。

以上、初書き込みで長々と失礼しました。


No. 6417
Re:新人です
新人王赤星 2005/04/22 16:24
横レスですが一言。

> あくまでも作家と読者、発信者と受信者である以上、読者の発言には越えてはいけない一線というものがあるのではないでしょうか。

そんなものはありません。
作家個人のプライベートを暴くとか、極端な誹謗中傷とか、倫理的に許されない一線というのはあるかもしれませんが、根拠のある批判である限りどのような批判であろうとも禁止すべき理由はありません。
その中で質の低い批判は議論によって淘汰されていくべきでしょう。
だいたい愚劣な作品しか書かなくなってしまった作家に対して「元のような作風に戻ってほしい」と願うことが、なぜ不遜なのですか?


No. 6421
言葉足らずだったでしょうか
MOH 2005/04/23 00:14
> だいたい愚劣な作品しか書かなくなってしまった作家に対して「元のような作風に戻ってほしい」と願うことが、なぜ不遜なのですか?

作風やよい小説にはさまざまなパターンがあるからです。銀英伝のように重厚なものもあれば、軽快でテンポがよいものも、柔らかく切ない雰囲気のものもあります。
もし田中芳樹氏が皆さんの批判なさるような欠点を解消したとしても、その先に到達した作風が銀英伝のようなものではなかったとしたら、それでも「もとのような作風に戻って欲しい」と訴えるのでしょうか。
欠点を解消することと、作風を戻すことは違います。
それを過去の業績と読者のイメージをもとにいくつかの作風に絞るような発言を不遜と表現したまでです。
繰り返しになりますが、良くも悪くも作風を決定するのは作家自身ではないでしょうか。

越えてはいけない一線というのは読者があくまで「受け手」だからです。作家の人となりも生活も考え方も正確には知らない読者は作家に対してすでに発表された作品に対する批評以上の事をするべきではないと言いたいのです。
作品の内容や執筆速度に対して読者は希望以上の事を言うことはできないのではないでしょうか。
もし作風が合わないのであれば、田中芳樹氏を変えるのではなく、自分に合う作家を探すべきです。早く続きを読みたいのであれば、執筆の速い作家の作品を読めばいいのです。
田中芳樹氏の作品を読みたいのであれば、「できるだけ早く書いてください」以上のことが言えますか?
読者は作家に「書いてもらう」のです。作家に対して最低限の敬意を守るべきではないでしょうか。


No. 6429
Re:言葉足らずだったでしょうか
本ページ管理人 2005/04/24 12:20
>繰り返しになりますが、良くも悪くも作風を決定するのは作家自身ではないでしょうか。

そんなのは当たり前です。
逆に問いますが、読者が要望や希望を表明することが、田中氏の自己決定権を少しでも侵害していると思いますか?
このサイトは「影響」を与えることは意図していても「侵害」は意図していませんよ。
作風に対しても執筆速度に対しても、要望や希望を表明する事は読者の権利です。
それを受けるか受けないか決めるのは作者の主体性であり、すなわち「権利」です。
もし、要望や希望を表明する事が作家の自己決定権に対する侵害だというのなら、それはそちらの考え方がよっぽど「不遜」です。作家には主体性がなく、周りの声通りにしか物事が決められない幼児並の判断能力しか持っていないって言っているのに等しいじゃないですか。


No. 6430
Re:言葉足らずだったでしょうか
MOH 2005/04/24 14:58
レスありがとうございます。


>逆に問いますが、読者が要望や希望を表明することが、田中氏の自己決定権を少しでも侵害していると思いますか?

僕の意図は「要望や希望の表明について」ではなく、「何を、どのように、どの程度まで言いつづけるか」という程度問題に対するものです。
重ねてお聞きしますが、石井さんは田中氏が欠点を解消さえすれば、その結果がどのような作風であってもこのサイトの目的は達成されたとお考えですか?


>このサイトは「影響」を与えることは意図していても「侵害」は意図していませんよ。

この表現がそれを肯定するものであれば、これ以上僕の言うべきことはありません。「もとの作風に」という表現の意図に対するすれ違いだったということになります。


No. 6437
Re:言葉足らずだったでしょうか
盗塁王赤星 2005/04/25 14:17
HN変えました。


>自分の好みの小説が読みたいのであれば〜

「嫌なら読むな」論ですか。
それが正しいならこの世に作品批判というものはなくなってしまいますね。


>執筆速度についても、読者は「根拠のある批判」をすることができるでしょうか。

できます。
田中芳樹は銀英伝10巻あとがきでその根拠を自ら示しています。
銀英伝を「途中で投げ出す」「もっと続ける」という噂が出たことに対して「はなはだ不本意」とまで言ったのですから。
つまり、作家は作品をきちんと完結させるのが当然の義務であり、自分に関する限りそのことについて疑いをもつな、と言ったのです。
そこまで言い切ったのですから、タイタニアの続刊を10年以上信じて待っていた読者に対して、一言説明があるのが当然でしょう。
まあ事情があったからといって私は斟酌する必要を認めませんが。
書けないのは単に作家の才能と努力が足りないせいだと思っていますので。
批判の根拠というのは、作家の私的事情に由来するものではないのですよ。


> 読者は作家に書いてもらうのです。作家とその作品に対して最低限の敬意を払うべきではないでしょうか。

我々は別に作家様に作品を恵んでもらっているわけではないのです。
ちゃんと対価を払って、きちんと読んだ上で批判している。
作品を公表した以上、後はどんな批判でも甘んじて受けるのが作家としての当たり前の義務です。(もちろん、最終的にその批判に従うかどうかというのは作家の自由ですし、反論したければすればいいですが)
執筆速度や作品の愚劣化について批判することが、なぜ「最低限の敬意」を損なうのですか。
あなたの主観で勝手な「最低限の敬意」などというものを設定され、それを押し付けられるのは「はなはだ不本意」です。


No. 6442
Re:言葉足らずだったでしょうか
MOH 2005/04/26 16:50
> 田中芳樹は銀英伝10巻あとがきでその根拠を自ら示しています。
> 銀英伝を「途中で投げ出す」「もっと続ける」という噂が出たことに対して「はなはだ不本意」とまで言ったのですから。
> つまり、作家は作品をきちんと完結させるのが当然の義務であり、自分に関する限りそのことについて疑いをもつな、と言ったのです。
> そこまで言い切ったのですから、タイタニアの続刊を10年以上信じて待っていた読者に対して、一言説明があるのが当然でしょう。

なるほど。確かにそのような発言がありましたね。
遅筆に対する批判の根拠については一応理解しました。

もう一つの点に関してはこのサイトの目的についての疑問でもあるので石井さんの返答を待ちたいと思いますが、一つはっきりさせておきたいことがあります。
僕は作品批判を否定しているわけではありません。6430にも書いたように、このサイトは田中氏にどこまで影響を与えることを目的としているかと言う、程度問題に関する疑問です。
欠点の解消をもってよしとするのか。
それ以上のことをさらに訴えつづけるのか。

欠点ではなく、内容に関して作家の書きたいものと読者の読みたいものが対立する時、恐らく妥協はどちらにも必要でしょう。
読者の方の妥協点を指して「超えてはいけない一線」、「最低限の敬意」と表現したのです。


No. 6444
Re:言葉足らずだったでしょうか
本ページ管理人 2005/04/27 00:52
> 僕は作品批判を否定しているわけではありません。6430にも書いたように、このサイトは田中氏にどこまで影響を与えることを目的としているかと言う、程度問題に関する疑問です。

No.6430
> 「もとの作風に」という表現の意図に対するすれ違いだったということになります。

『「もとの作風に」という表現』はMOHさんが一人で使っているものであって、勝手に私にすれ違いと言われても困ってしまいます。

そもそも、MOHさんの引用部分自体
『自らの作品および作中の「評論もどきの自己主張」に対してきちんとした「作家としての責任」を取り、かつての銀英伝を執筆していた頃の田中芳樹に戻ってくれることを願い』
と書いてあるじゃないですか。
日本語の文法がわかっていれば、既に目的は明らかですが…。
「作家としての責任」については、盗塁王赤星さんが6437で説明してくれたとおりです。


No. 6562
楽しいの?かな
gnd 2005/07/15 15:04
はじめまして。銀英伝の愛読者です。4回ぐらい読んだかな?反銀英伝は楽しく読ませてもらいました。

ところで他の記事も読んでみましたが、矛盾やら何やら皆さんよく気づきますね。その矛盾やらって掘り返して楽しいんですか。楽しいなら言うことないですけど、楽しくない人はやめたらいいと思うんですが。

管理人さんと同じ感情の方は、昔風の田中芳樹(変換一発なのか・・・)の新作が読みたいがためになさってるのかもしれませんが、私は無理だと思いますよ。根拠ないですけど。若いからこそできたことがあるのではないかと。食うためにやってるのではないかと。

また、他からどう見られようと関係ないと思っているなら言うことないですが、傍から見てると皆さん気持ち悪いですよ。少なくとも私はそう思います。まぁ思慮深い皆さんのことですから、その辺はよく考えておられると思うんですがね。

もっと他の楽しい事に時間使ったらどうですか。多分あると思うんですが。余計なお世話ですか。


No. 6563
楽しいですよ
盗塁王赤星 2005/07/15 15:38
はじめまして、gndさん。
さて私の感想から言わせていただくと、作家や作品に対する高度な批判は書くのも読むのも十分楽しい…と言うと語弊があるかもしれませんが、とても有意義だと思っています。
翻って、「言うことない」「根拠ない」「余計なお世話」と自らの発言を否定しておきながら、しっかりと「気持ち悪い」などと他者を侮辱していくような、読んでいてもちっとも楽しくもなく無意味な発言をすることは「決してやるまい」と自らを戒める類の行為だと思っています。
そういう人にこそ「もっと他の楽しい事に時間使ったらどうですか。」とお勧めしたいですね。


No. 6567
Re:楽しいの?かな
S.K 2005/07/15 17:32
>gndさん
> はじめまして。銀英伝の愛読者です。4回ぐらい読んだかな?反銀英伝は楽しく読ませてもらいました。

「4回ぐらい読んだかな?」という気分にひたって見栄を張りたい年頃なんですね。


> ところで他の記事も読んでみましたが、矛盾やら何やら皆さんよく気づきますね。

 gndさんじゃないので「赤信号で停止して車両の通行を待つ程度の社会的常識と分別」があれば誰でもわかる事でしょうね。


>その矛盾やらって掘り返して楽しいんですか。楽しいなら言うことないですけど、楽しくない人はやめたらいいと思うんですが。

 楽しくない人はやめてるからやってないんじゃないですか?普通。


> 管理人さんと同じ感情の方は、昔風の田中芳樹(変換一発なのか・・・)の新作が読みたいがためになさってるのかもしれませんが、私は無理だと思いますよ。根拠ないですけど。若いからこそできたことがあるのではないかと。食うためにやってるのではないかと。
>
> また、他からどう見られようと関係ないと思っているなら言うことないですが、傍から見てると皆さん気持ち悪いですよ。少なくとも私はそう思います。まぁ思慮深い皆さんのことですから、その辺はよく考えておられると思うんですがね。

 思考の深層を熟考し考察するという事の理解できない臭い虫けらに「気持ち悪い」という情動めいた反応があったのはちょっとした学術的発見かもしれませんね。
 で、それが?


> もっと他の楽しい事に時間使ったらどうですか。多分あると思うんですが。余計なお世話ですか。

 高等な知的生命体は必要を満たした上で無駄を楽しむんですよ。
 夏休みの自由研究として発表して級友から同情と石鹸でも恵んでもらうと良いでしょう。


>盗塁王赤星さん
 夏ですねえ、いろんな人の頭がいい塩梅に。
 いつも貴方の真摯な意見には頭が下がる思いです。
 願わくばより恵まれたオーディエンスに貴方の論が届く事を切に願ってやみません。


No. 6576
Re:楽しいの?かな
不沈戦艦 2005/07/16 15:53
> もっと他の楽しい事に時間使ったらどうですか。多分あると思うんですが。余計なお世話ですか。

「余計なお世話」だと最初から分かっているのなら、やめとけば?


>傍から見てると皆さん気持ち悪いですよ。

 お前さんの方が余程「気持ち悪い」と思うな。親切ぶって罵倒しに来るような輩ではな。


前のページへ このコンテンツの
全一覧ページへ

トップページへ ザ・ベスト
全一覧ページへ
考察シリーズへ