田中芳樹と他の作家との比較検証論
2−B

荒巻義雄編(2)

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コンテンツの総収録投稿数16件の内、6〜16件目の投稿を掲載

収録投稿6件目
board1 - No.2018

ファンに、自浄作用はないの?

投稿者:速水右近
1999年09月15日(水) 10時49分

質問。創竜伝の敵役って、はじめから「世界を征する悪の結社」だったでしょうか?
なぜこんなことを振るのかというと、『紺碧の艦隊』も何の前振りもなく急に、敵役が秘密結社になってるんですよ。また、両方とも作者が社会変革をアジりつつ、作品はズタズタって。でもベストセラーになって、延長されているという共通項もありまして。
もしも荒巻義雄と田中芳樹の対談なんかあった日にゃあ……、あーっ、読みたくないよみたくない。

収録投稿7件目
board1 - No.2032

いろいろレス

投稿者:冒険風ライダー
1999年09月18日(土) 00時21分

少し古い投稿に対してですがレスを。

>2018 速水右近さん
<さて質問。創竜伝の敵役って、はじめから「世界を征する悪の結社」だったでしょうか?
なぜこんなことを振るのかというと、『紺碧の艦隊』も何の前振りもなく急に、敵役が秘密結社になってるんですよ。また、両方とも作者が社会変革をアジりつつ、作品はズタズタって。でもベストセラーになって、延長されているという共通項もありまして。>

 「紺碧の艦隊」も、敵がアメリカだった時(5巻ぐらいまでか)はかなり面白く読んでいたのですけどね〜(-_-;;)。敵がナチス・ドイツと「影の世界政府」にシフトしたあたりから全然つまらなくなって読むのをやめてしまいました。だいたい作者自身が「このシリーズに終わりはない」というような事を言っていましたし。アレで正直うんざりしてしまいましたね。
 創竜伝の場合はもっと事情は深刻でして、

1巻――――――→「日本を影から支配する満州国の大物老人・船津忠義」
2巻〜6巻―――→「世界を影から経済的に支配するアメリカの四大財閥・四人姉妹」
7巻〜10巻――→「その四人姉妹を影から支配する宗教的存在・牛種」
5巻・11巻――→外伝ですけど、これも似たりよったり(笑)

 というように、「影から支配する」というコンセプトはそのままに、「悪の組織」の顔ぶれだけが変わりまくるという、なかなか興味深い展開です(笑)。
 田中芳樹の現代物のスタンスって、ほとんど「影から何かを支配する老人なり組織=悪」で統一されていますからね。違うものと言えば「夢幻都市」ぐらいでしょう。いいかげんに同じような手抜きストーリーばかり展開するのはやめてほしいものなのですけどね。

<もしも荒巻義雄と田中芳樹の対談なんかあった日にゃあ……、あーっ、読みたくないよみたくない。>

私は逆に読んでみたい(^-^)。
荒巻義雄と田中芳樹って、何だか気が合いそうな気がするのですけどね。トンデモ陰謀論を展開しているところなんか、そっくりですし。

収録投稿8件目
board1 - No.2046

作家の論理、読者の論理

投稿者:速水右近
1999年09月19日(日) 04時44分

冒険風ライダー氏へ
毎度丁寧な返答で、すいません。
しかし「田中・荒巻対談」を読みたいなんて、貴方も趣味が悪い(笑)。そりゃ私だって怖いもの見たさって興味はありますけどね。
徳間か角川に圧力かけて、実現させましょか?

収録投稿9件目
board1 - No.2072

まとめレス

投稿者:冒険風ライダー
1999年09月20日(月) 19時20分

>速水右近さん
<しかし「田中・荒巻対談」を読みたいなんて、貴方も趣味が悪い(笑)。そりゃ私だって怖いもの見たさって興味はありますけどね。
徳間か角川に圧力かけて、実現させましょか?>

 いえいえ、田中芳樹の中国物や創竜伝文庫本などでの、一方が他方に対してあからさまなおべんちゃらばかり並べている対談に比べればはるかにましと言うもの(笑)。すくなくとも「田中・荒巻対談」ならば、そんなことはないでしょうからね。田中芳樹は以前、創竜伝文庫本で「架空戦記なんてどこが面白い」とかいった趣旨の発言をしていますし、さぞかし白熱した議論が期待できそうだと思ったもので。
 見れるものなら、ぜひ見てみたいものです(^-^)。

収録投稿10件目
board1 - No.2074

応答その他

投稿者:速水右近
1999年09月21日(火) 03時53分

冒険風ライダー氏へ
田中芳樹が、架空戦記批判を言ってたんですか? 不勉強ながら知りませんでした。まぁある意味では正論ですけどね。そのせいか、「大日本雄弁会講談社」で、最近架空戦記は見受けられませんが……。
でも「白熱した議論」にはならんでしょう。お互いにベンチャラ言って、しゃんしゃん手打ちの出来レース見え見えだと思いますよ。
それこそ誰かが、二人の対談をシミュレートすればいいんですが(笑)。

あと情報提供というか、チクリ
以前架空戦記の掲示板に、「と学会」に架空戦記作家が在籍しているとの情報があり。調べてみたところ、ガセじゃないみたいですな。
どうやらその関係上、『トンデモ本』で荒巻を俎上にあげられなかったらしい。
でも考えようによっては、志茂田景樹の『極光の艦隊』は出鱈目だけど社会批評がない分、罪が軽いともいえるんじゃないかな?

収録投稿11件目
board1 - No.2080

架空戦記とリピーターについて

投稿者:冒険風ライダー
1999年09月22日(水) 19時26分

>速水右近さん
<田中芳樹が、架空戦記批判を言ってたんですか? 不勉強ながら知りませんでした。まぁある意味では正論ですけどね。そのせいか、「大日本雄弁会講談社」で、最近架空戦記は見受けられませんが……。>

 問題の文章の所在を調べてみたところ、出典は創竜伝文庫本8巻・山本弘との対談で、山本弘が架空戦記に対して懐疑的な意見を述べたのに迎合したものでした。創竜伝文庫本はどこにでもありますから、適当に立ち読みしてください(^^)。
 しかしアレはどう考えても「架空戦記批判」ではありませんね。というのも、田中芳樹の文章を要約してみると、
「架空戦記作家は、戦前の日本を勝たせて何が楽しいのでしょうね。まじめに思考実験している人もいるみたいだけど。戦前の日本が勝ってしまったら、特高だの治安維持法だのがなお存在する暗黒の日本になっていただろうに。
今の日本があるのは、まさに敗戦のおかげなんだから感謝しなくちゃ。はっはっは」
というものですから(-_-;;)。
 まあ架空戦記にトンデモな部分があるのは知っていますが、「日本が第二次世界大戦で勝つという思考実験」ということ自体は架空戦記の存在意義そのものではありませんか。それを嘲笑しているのですから、まともな「架空戦記批判」などといえるものではなく、「架空戦記否定」とでも言うべきシロモノですよ。
 それに架空戦記のシミュレートにもいろいろなものがあるのに、それを全部ひとくくりに斬り捨てる姿勢にもうんざりしますし(史実の敗戦よりひどいシナリオだってあるのに)、第一軍事にあれほどまでに無知な田中芳樹に架空戦記を批判する資格はありませんよ。あの他人の価値観をあざ笑う姿勢もいいかげんにしてほしいものです。

<でも「白熱した議論」にはならんでしょう。お互いにベンチャラ言って、しゃんしゃん手打ちの出来レース見え見えだと思いますよ。
それこそ誰かが、二人の対談をシミュレートすればいいんですが(笑)。>

 上記のような文章から、田中芳樹と荒巻義雄は、思考パターンはよく似ているが思想は絶対に相容れない者同士なので、かなり白熱した議論が期待できるのではないか、と考えた次第です。何しろ荒巻義雄は、田中芳樹が否定する「架空戦記作家の巨頭」なのですから、いくら対談でも「おべんちゃら」を使ったらマズイでしょう(笑)。
 ホントに誰か実現させてくれないかな〜(^-^)。面白そうなんだけど。

収録投稿12件目
board1 - No.2085

田中氏と荒巻氏の共通点

投稿者:北村賢志
1999年09月23日(木) 19時01分

どうも久々の投稿です。
 まずは速水右近さん、不沈戦艦さん、冒険風ライダーさん、私の拙書に目を留めていただきありがとうございます。

 私見ですけど「架空戦記」と「戦前・戦中否定」は一枚のカードの表裏ではないでしょうか。
 結局どちらも太平洋戦争を身近に感じることが出来なくなったが故に、一方は勝手にこねくり回し、一方は悪だと切り捨てているに過ぎません。それが良いか悪いかは別として、今後太平洋戦争が「歴史の一コマ」となる前触れではないかと思っています。
 実際、「紺碧・旭日の艦隊」では「こうしていれば勝てたのに」と日本軍を非難するところも多く、むしろ「戦前の日本を否定している」のです(このあたりは批評本である『落日の艦隊』が詳しいです)。
 そしてはじめの内はまあ何とか「荒巻流シミュレーション」の枠内に止まっていたのが、どんどん暴走していったのも、結局「架空戦記ブーム」に乗っかった結果にすぎないのでしょう。
 また銀英伝でも戦前・戦中の日本を元ネタにしたと思われる描写が結構ありますが、どれも人間の営みにつきまとう普遍的な問題としての扱いであって、決して特別な悪とされているわけでは無かったと思います。
 それを考えると、田中氏が戦前の日本をいかにも特別異常な存在であるかのように言い出したのも、やはり昨今の時流に乗っただけなのかもしれません。
 そんなわけで田中氏と荒巻氏はむしろ近いところにいるのではないでしょうか。まあだからと言って仲良くなれるとも思えませんが。

収録投稿13件目
board1 - No.2095

ファンと架空戦記についてのまとめレス

投稿者:冒険風ライダー
1999年09月25日(土) 10時05分

>北村さん
 お久しぶりです(^^)。話し合うのは五ヶ月ぶりぐらいになりますか。
 そういえば荒巻義雄も社会評論を展開していましたね。やたらと戦前の日本の無為無策を攻撃していたのは覚えています。あれを読んでいた頃の私は「すくなくとも日本を無条件に悪と断定はしない(それまでの日本断罪論は「無為無策」という理由すらなかった)」という姿勢に何となく理論を感じていたものですが、今読んでみると確かにトンデモですな。荒巻義雄は「超兵器導入と軍事クーデターが可能だ」という架空の前提で社会評論を論じているのですから。
 田中芳樹と荒巻義雄は、左翼と右翼の関係のようなもので、思考パターンも行動原理も似たり寄ったりだからこそ近親憎悪的な対立をしているのだろうと私は読んでいますので、絶対仲良くなる事はできないでしょう。だからこそ私は、両者の対談が実現したら面白いと思うわけでして(笑)。
 それでも「どっちを応援するか」と言われたら、すくなくとも一方的価値観の押しつけをしない荒巻義雄の方を応援しますけどね、私は(^-^)。

収録投稿14件目
board2 - No.466

荒巻某

投稿者:G
1999年12月31日(金) 18時10分

なかなか面白いサイトでした。
評論モドキに対する怒りってのが発生しちゃったんで、指のなすがままに書いちゃいます。

創竜伝の評論モドキの手法なら「紺碧の艦隊」も同列です。 山本五十六が太平洋戦争直前に転生して、クーデター起こしたり囲碁の話を持ち出しながら、悲惨な大戦を避けてムニャムニャと言うお話です。 しょうもないっちゃしょうもない話ですけど、私は「こんな戦闘機有ったら面白かったな」ってなノリで楽しんではいました。 7巻ぐらいまでは。 以降、「日本の戦争責任を忘れずムニャ」で「恒久平和がホ
ニャララ」と言い訳みたいな呪文が増え、やがては意味不明の「囲碁論議で地政学」とか作品世界で起きた地震を「現実世界とは違い見事な事後策で処理」、「官僚体制の批判」などを経て、それからは説教のオンパレード。 読むに耐えず13巻から読んでません。 転生したのは一部の人間だったはずが、転生後の世界の共通の常識になってたり設定も一貫してないし。 純粋な文学なんて期待せず、単に娯楽の一つで読んでたんですがね。 どうも売れていくに従って作者のコンプレックスを化粧する
ような、そんな印象でした。 「下卑た小説書いているからって馬鹿ではない」ってのを主張したいんですかね? ちなみに私は銀英伝の完結間際に説教臭さを感じたため、その後の作品は読んでません。 書きたいことをついつい書いてしまっただけなんで、趣旨がアレなら削除しちゃって下さいな。 それでは。

収録投稿15件目
board2 - No.467

小説が先か、評論が先か

投稿者:本ページ管理人
1999年12月31日(金) 19時16分

Gさんのカキコミを見て、
「田中芳樹風のメタファーを使えば『下手な小説というぶさいくな娘を、政治評論というドレスで飾り立てて喜んでいる』とでもなろうか。」
という私の緒言の言葉について、某サイトで
「むしろ『下手な政治評論というぶさいくな娘を、小説というドレスで飾り立てて喜んでいる』ではないのか」という指摘があったことをふと思い出しました。
 まあ、創竜伝の場合はどっちでも可でしょうけど、実はどちらを選ぶかによって、言葉の入れ替えにとどまらない、評価する立場の再確認になるのかも知れません。

収録投稿16件目
board2 - No.470

Re: 小説が先か、評論が先か

投稿者:Merkatz
2000年01月03日(月) 03時11分

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

> Gさんのカキコミを見て、
> 「田中芳樹風のメタファーを使えば『下手な小説というぶさいくな娘を、政治評論というドレスで飾り立てて喜んでいる』とでもなろうか。」
> という私の緒言の言葉について、某サイトで
> 「むしろ『下手な政治評論というぶさいくな娘を、小説というドレスで飾り立てて喜んでいる』ではないのか」という指摘があったことをふと思い出しました。
>  まあ、創竜伝の場合はどっちでも可でしょうけど、実はどちらを選ぶかによって、言葉の入れ替えにとどまらない、評価する立場の再確認になるのかも知れません。

私は『下手な小説というぶさいくな娘を、政治評論というドレスで飾り立てて喜んでいる』だと思います。
確か作者自身、創竜伝は大学ノートの落書きが元だと言ってましたから、もともと小説を書こうという気はあったんだろうと。
そして1巻の展開を考えるに、続けるかどうかは明確に考えてなかったのではないかと。
ラスボスと思われていた船津老人がいきなり居なくなるわけですから、これで終わりといえばそう出来るし、続けようと思えば竜堂兄弟の出生の秘密で話を展開すればよい。
そういう曖昧さが、後付の無理な展開に繋がったのではないかと。
ストーリー矛盾や政治批評は、1巻は明らかに少ないですから。

結局、最後をどうするかを考えないまま、人気に引きずられて続けたことが、創竜伝を迷走させたのではないかと、私は推測しているのですが。

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