田中芳樹と他の作家との比較検証論
13−A

羅門祐人編(1)

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コンテンツの総収録投稿数9件の内、1〜9件目の投稿を掲載

収録投稿1件目
board4 - No.3466

自分の好きな作家の思考形態について(はじめまして)

投稿者:北海道在住佐藤
2003年01月26日(日) 00時07分

自分のよく読む本の作者で、田中芳樹の他に「羅門祐人」「佐藤大輔」の二人なのですが、政治、社会問題などについて最終的な結論はともかくとして、考える道筋や経過が似通っているとおもいます。
特に似通っていると思えるのが「羅門祐人」で、「星間興亡史」「星間群龍伝」があります。
確か、本の後書きで「銀河英雄伝説」が好きと書いていましたが。
あと付け加えるなら、今度「EXノベル」で「レッドホットドラグーン」を確か副題で「専守防衛の嵐(仮題)」で出すそうです。
追伸、どう違うかは読んだほうがいいと思います。

収録投稿2件目
board4 - No.3472

Re:自分の好きな作家の思考形態について(はじめまして)

投稿者:八木あつし
2003年01月27日(月) 00時32分

佐藤さんはじめまして。八木と申します。以後よろしくお願いします。

> 自分のよく読む本の作者で、田中芳樹の他に「羅門祐人」「佐藤大輔」の二人なのですが、政治、社会問題などについて最終的な結論はともかくとして、考える道筋や経過が似通っているとおもいます。
> 特に似通っていると思えるのが「羅門祐人」で、「星間興亡史」「星間群龍伝」があります。

私も羅門祐人の「星間興亡史」「星間群龍伝」読んでいますよ。全て古本で買った銀英伝と違い、星間群龍伝からは新刊で購入しました。
数ある宇宙戦争小説の中で、銀英伝に匹敵する作品の1つですね。他に挙げるとすれば「星界の紋章・戦旗」ぐらいですか。
田中芳樹の「銀河英雄伝説」が国家や戦争の設定面を最小限に留め、人殺しのシーンも少なく、戦争より歴史小説としての趣きが強いとすれば、羅門祐人の「星間興亡史」シリーズは、国家と戦争のハード・ソフトの両面が綿密に描かれていますね。佐藤大輔の「皇国の守護者」は地上戦ですが、殺しと戦争の描写は田中芳樹には真似が出来ない上手さです。ただ銀英伝以上に、「星間興亡史」「皇国の守護者」のキャラクターたちはアニメ的・漫画的なキャラクターになっています。
内政問題、国家の存亡を賭けた戦争、人殺し・皆殺し(笑)など、作品の軸となっているものは、どの作家も同じなのに、ああも違った作品になるのは面白いですね。

> 確か、本の後書きで「銀河英雄伝説」が好きと書いていましたが。
> あと付け加えるなら、今度「EXノベル」で「レッドホットドラグーン」を確か副題で「専守防衛の嵐(仮題)」で出すそうです。
> 追伸、どう違うかは読んだほうがいいと思います。

シェアードワールズ1はとてもつまらなかったので、羅門祐人のシェアードワールズには期待しています。

収録投稿3件目
board4 - No.3491

八木あつしさんへ

投稿者:北海道在住佐藤
2003年01月29日(水) 23時16分

羅門祐人氏の作品で「時空防衛隊1944」とゆうのがでていますが。
これは、田中芳樹氏と戦後の日本人のあり方の表し方が大きく異なる点が面白いと思います。
内容は、太平洋戦争から100年程たった日本と戦争中の日本が「時空トンネル」でつながり双方の世界が互いに影響しあっていくとゆうものです(戦争から100年たった世界の日本人のほうが情けな過ぎるきもしますが)。

収録投稿4件目
board4 - No.3492

北海道在住佐藤さんへ

投稿者:八木あつし
2003年01月30日(木) 00時51分

佐藤さん、どうもこんばんは。

我らが田中芳樹と羅門祐人・佐藤大輔の2人の最大の違いは、太平洋戦争や戦国時代の架空戦記を書いたことがある、ないですね。
羅門氏と佐藤氏の架空戦記は、他の架空戦記を書く作家に比べて設定面や先頭描写が細かいですね。例えば霧島那智とは大違いですね。
羅門氏の「覇王の軍」は太平洋戦争を題材にしていますが、織田信長が日本を征服しその後はどうなるか、というシミュレーションから帝国日本を創っているので、楽しかったですね。
ただ羅門氏も佐藤氏も太平洋戦争や戦国時代の2次創作ではない、オリジナルの作品の方が面白いですね。
佐藤さんの言われた「時空防衛隊1944」は、まだ読んでいないので今度読んでみます。

そうそう「星間群龍伝」ですが、私が気に入っている千葉暁氏の「聖刻群龍伝」と題名が似すぎです(笑)。

収録投稿5件目
board4 - No.4765

戦争観と過去の歴史、政治の比較

投稿者:北海道在住佐藤
2003年10月28日(火) 23時04分

再び他の作家との対比になりますが、最近読んだ本で一番印象に残ったのが「戦争(もしくは過去の政治)」についての見方でした。
田中芳樹氏は、侵略を受けた場合を除き「絶対悪」、羅門祐斗氏は、「必要に応じ行うもの」、佐藤大輔氏は、これに加え「国家が利益追求のために行うもの(羅門祐斗氏より積極的に)」とゆうように分けられるように思えます。
特に羅門氏の「時空防衛隊1944」、において目立つように感じます。
羅門氏は(田中氏もあまり強くでは無くとも触れてはいる物もある)、「国家は利益なくして動かない」、「絶対の正義などこの世に存在しない」、「自分の主張にあう場所を守るこよが、相対的な正義」。
作品の中で、過去の(昭和世界と表現)日本が必ずしも「政治の面で劣悪とは限らない」とし、むしろ現代(未来世界と表現)のほうが劣悪な場合もありうるとしている点が興味深いものがありました。
自分も、もし仮に「現代と過去の政治家同士」が討論したら「赤っ恥」をかかされると思います(生き残りに必死で自国の利益の防衛の概念もしっかりもっいるし)。

収録投稿6件目
board4 - No.5498

灼熱の竜騎兵について

投稿者:蒼野
2004年04月01日(木) 12時08分

初めまして。蒼野と申します。
「灼熱の竜騎兵」について、気になった事がいくつかあります。

1.首都は上海なのに……
地球政府の首都は上海ですが、大統領はフレデリック・ジャーディン、副大統領ロドリゲス、軍司令官デリンジャー元帥、ガゼット大将、ウチダ大将、サッラーフ大将と高官に中国系らしい人物が見当たりません。昔読んだときはさして気にしなかったのですが。
EXノベルズ版2巻の年表でも地球統合戦争の勝者は中国側のはずなのに、それらしき人物はいません。
地球政府が悪役だからでしょうか(待て)

2.ザイオンで最初の……
ギイが純白党を設立する時のセリフ「さあ、惑星ザイオンで最初の合法的政党である純白党の総書記、アルマン・リビエール君(後略)」ですが、と言うことはそれ以前のザイオンには合法政党がなかったのでしょうか?
冒頭でディアス老人に対し「議会の絶対多数を持って……」というセリフがあったり、2巻の資料集でザイオンは「議会共和制(一院制)」となっているのですが、政党の無い議会政治がうまくまとまるものでしょうか。それがたとえ建前に過ぎないにせよ。
某国みたいに一党独裁だったのかもしれませんが。

3.「原案」
竜騎兵のシェアードワールド作品の一つ、「ハイ・ムーン(羅門祐人氏・著)」の中に、次のような記述があります。

−かつて極東アジア地域に存在していた日本という国家は、(中略)第二次統合戦争により国家崩壊を起こし、いまは影も形もない。崩壊の原因は、他の周辺国家が民族意識を強く持っていたのに対し、日本だけは100年以上にわたって民族意識を悪とする教育を行なった結果、自分を無民族主義者と勘違いした国民が次々と列島を脱出するに至り、主戦場にならなかったにもかかわらず国家として機能しなくなったためだ。
歴史的に見れば、国家と言う単位が民族意識によって補強されているのは歴然たる事実なのに、それを無視した国民の悲劇といえる。自己正当性を持たない国家はいずれ滅ぶ、その典型例になったわけだ−

なんだかありそうな未来予想図でコワイですが(汗)、気になるのはこの記述に対する田中氏の反応です。
「民族意識を悪とする教育で日本は滅んだ」=「日本が存続するためには民族意識を肯定しなくてはならない」と僕は解釈しましたが、これは要するに「愛国心教育」ではないでしょうか。
田中氏はこのような記述には反発しそうな気もするのですが(もっとも、氏の大好きな中国では愛国心教育は当然ですね)。

田中氏は単に原案者なのでシェアード作品にはノータッチなのでしょうか?
ただ、先の記述の直前に次のような記述もあることを付け加えておきます。

「(前略)現在、古典日本文化と呼ばれているものは、20世紀中盤で崩壊していますから、その後に自然崩壊した極東列島国家も、歴史の徒花に過ぎなかった事になります」

長文失礼致しました。
なお、蒼野はへタレだけどなぜか憎めないアルマン・リビエール君を応援しています(笑)。

収録投稿7件目
board4 - No.5499

Re:灼熱の竜騎兵について

投稿者:不沈戦艦
2004年04月02日(金) 00時34分

> 3.「原案」
> 竜騎兵のシェアードワールド作品の一つ、「ハイ・ムーン(羅門祐人氏・著)」の中に、次のような記述があります。
>
> −かつて極東アジア地域に存在していた日本という国家は、(中略)第二次統合戦争により国家崩壊を起こし、いまは影も形もない。崩壊の原因は、他の周辺国家が民族意識を強く持っていたのに対し、日本だけは100年以上にわたって民族意識を悪とする教育を行なった結果、自分を無民族主義者と勘違いした国民が次々と列島を脱出するに至り、主戦場にならなかったにもかかわらず国家として機能しなくなったためだ。
> 歴史的に見れば、国家と言う単位が民族意識によって補強されているのは歴然たる事実なのに、それを無視した国民の悲劇といえる。自己正当性を持たない国家はいずれ滅ぶ、その典型例になったわけだ−
>
> なんだかありそうな未来予想図でコワイですが(汗)、気になるのはこの記述に対する田中氏の反応です。
> 「民族意識を悪とする教育で日本は滅んだ」=「日本が存続するためには民族意識を肯定しなくてはならない」と僕は解釈しましたが、これは要するに「愛国心教育」ではないでしょうか。
> 田中氏はこのような記述には反発しそうな気もするのですが(もっとも、氏の大好きな中国では愛国心教育は当然ですね)。
>
> 田中氏は単に原案者なのでシェアード作品にはノータッチなのでしょうか?

 これは、田中芳樹ではなく、羅門祐人氏のモノの考え方をそのまま書き現したものだと思います。

 同じ作者の架空戦記に「巨艦伝説」というタイトルの作品があるんですが、その話の中での設定は「日本国家が完全に滅びてしまった未来における日本人の末裔が、タイムスリップ装置を使って日米戦争に介入し、日本滅亡の決定的な原因を作った日米戦争の敗戦を阻止しようとする」というものだからです。日本滅亡の原因は「敗戦で過大な罪悪感を持たされ、民族意識を持つことを過度に嫌ったあげく、国家消滅にまで至った」と、この作品の中の登場人物(未来の日本人)が説明しています。

 よくある「タイムスリップもの」とちょっと違うのは、未来兵器でやりたい放題ができない(過去世界に持ち込める未来兵器のレベルと量が制限されていて、やりすぎると時空間が元に戻ろうとする「リバウンド現象」なるものが発生して、せっかく改変した歴史がオジャンになる、という設定になっている)し、そのうちアメリカ側にも未来勢力が介入するようになる、というような話なんですが。

 ということですので、該当部分は田中芳樹の考え方ではないでしょう。シェアード作品は、実際に書いた人の影響がかなりあると考えた方がよろしいかと。

収録投稿8件目
board4 - No.5502

Re:灼熱の竜騎兵について

投稿者:倉本
2004年04月03日(土) 12時02分

灼熱の竜騎兵シュワードワールドノベルについて前から思っていたことなんですけど。
田中芳樹はかつて山本弘との対談で架空戦記を批判していましたよね。
その彼が灼熱の竜騎兵シュワードワールドノベルに二人も架空戦記小説を書いている作家を参加させているとはどういうことなんでしょう。
彼はいつのまに転向したんでしょう。
それとも商売のためなら思想信条はどうでもいいんでしょうか。

収録投稿9件目
board4 - No.5520

Re:灼熱の竜騎兵について

投稿者:蒼野
2004年04月09日(金) 21時58分

>  ということですので、該当部分は田中芳樹の考え方ではないでしょう。シェアード作品は、実際に書いた人の影響がかなりあると考えた方がよろしいかと。

なるほど。
羅門氏の作品はいくつか読んだ事があります。「巨艦伝説」は未読ですが、今度読んでみたいと思います。

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