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反銀英伝・思考実験編
15−A

政治家に転身したヤンの可能性(1)


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No. 8552
もしヤンが政治家になっていたら?
こうた 2010/10/03 14:13
イゼルローン奪還作戦後、ヤンが退任して政治家に転身していたら果たしてどうなったでしょうか。
ヤンの気質的にありえないですが、腐敗した同盟の政治家たちの
想像が現実になっていた場合を考えてみました。

最高評議会入りまでは難しくないと思いますが、その後はどうでしょうか?
トリューニヒトを筆頭とするアンチ勢力の工作で失脚するか?
それともレベロやホワン・ルイといった良識派の協力を得て一気に元首まで駆け上がるでしょうか?
元首になった場合、帝国との関係は?
「ラグナロク」作戦は果たして起こったか?

皆さんのお考えをうかがえればと思います。


No. 8554
Re:もしヤンが政治家になっていたら?
S.K 2010/10/04 01:14
gt; イゼルローン奪還作戦後、ヤンが退任して政治家に転身していたら果たしてどうなったでしょうか。
> ヤンの気質的にありえないですが、腐敗した同盟の政治家たちの
> 想像が現実になっていた場合を考えてみました。
>
> 最高評議会入りまでは難しくないと思いますが、その後はどうでしょうか?
> トリューニヒトを筆頭とするアンチ勢力の工作で失脚するか?
> それともレベロやホワン・ルイといった良識派の協力を得て一気に元首まで駆け上がるでしょうか?

 物凄く身も蓋もない話で恐縮ですが、一番の高確率は
「諸般の要請と自身の都合による地球教勢力による暗殺」
ではないかと思われます。

 ちょっと理想論を言うと「シェーンコップが秘書に付いて、オーベルシュタイン(本人かそういう人格の人間)が官僚代表として、嫌がるヤンに無理矢理二期ほど国家元首を勤めさせる」というのは、目に見える国民受けがなくても結果的に国民のためになる政治が行われる期間になるのではという期待はあります。


> 元首になった場合、帝国との関係は?
> 「ラグナロク」作戦は果たして起こったか?

 元首になった場合は地球教勢力は一切出来ていると仮定して、帝国遠征とアムリッツァ会戦をやらずに済めば現王朝とラインハルトの間を駆け引き取り引き天秤にかけつつ上手く十数年、あるいは数十年後のラインハルトの帝国内政争の勝利に貢献しつつ自国内の再建改革で互角の国同士として同盟を帝国と向かい合わせる、という所までやれるかな?という所ですね。
 国家元首になる前にアムリッツァで国軍の八割を失っていれば、まずは軍の失敗を自覚させ組織改革に取り組ませつつも国民に対しては都度「軍の必要性」「帝国の脅威」を例えジェシカに面罵されて泣きつつでも訴え信じさせて国内の結束を固め、「民主主義政権による自治」を最低線としてなるべく好条件の講和もしくは停戦、なるべく避けたいが最悪降伏をローエングラム王朝に認めさせるよう努めるのが限界ではないでしょうか。
「ラグナロック」が発動したらもうボリス・コーネフあたりに中継ぎを頼んでフェザーン共々と連名で「できるだけ条件の良い恭順」をする位が良いかと思います。
 ヤンの性分だとその上で国民の非難を甘んじて受けて「こうはなりたくなかったのにな」とか言いつつ政治犯として刑務所入り、という所でしょうか。
 政治家の立場でも「名君の施し」には甘んじないでしょうからラインハルトが文官として登用してくれても断りそうですね。


> 皆さんのお考えをうかがえればと思います。

 一投稿者の意見としてこんな所でひとつ。


No. 8563
Re:もしヤンが政治家になっていたら?
あさひわ 2010/10/08 09:10
面白そうなIFですね。参加させてください。


> 最高評議会入りまでは難しくないと思いますが、その後はどうでしょうか?

私のIFでは、これはありません。同盟存亡危急まで時間が足りませんので。


> 元首になった場合、帝国との関係は?

この場合は、すでにS.K.氏の予想されたように、
地球教による暗殺の危険が付きまとうと思います。
あのド・ヴィリエという野郎は、直接に会ったことのない
相手の特性をその行動より把握する能力に長けています。
ヤンがラインハルト政権と和解する可能性が低くはないことを、
見抜いてしまうことでしょう。


> 「ラグナロク」作戦は果たして起こったか?

ヤンが政権に付いてない場合は、遠からず起こります。
ヤンがトップにいれば、状況によるでしょうが、
ちょっと分かりません。かなり的確な対策を打てるでしょう。
正史通りの展開だった場合、誘拐された幼帝を返してお終いです。


以下は私の妄想です。
ヤンは政治家としての能力を発揮する前に、
歴史の大波に翻弄されてしまいます。
政治家として上り詰める時間が絶対的に足りません。

いきなり中央政界の議員を目指す場合、
最初の選挙がアムリッツァの大敗後となりますから、
抜け目ないトリューニヒト派閥に担がれ、
間違いなくおおきな期待を寄せられて当選。


1回生議員でいきなり評議会入りはまずないでしょうから、
とりあえず政治を勉強中――に、クーデター発生。
トリューニヒト派のヤンは政権側の政治家ですから、
政治家としてはひよっこでも、発言が市民に与える
影響力を考えてクーデター派はヤンの捕縛を試みます。

ヤンのことですから、トリューニヒト氏の心象を
悪くしてること必定。トリューニヒト氏から
地球教を介した事前の情報などは受けられませんので、
なお軍にいてクーデターを予見していたように、
政治家になっても自力で事件の発生を予感していたとしても、
クーデター派にあっさり捕まってしまいそうです。

ここでヤンの元部下がヤンを助けるかどうかが鍵となりますが、
イゼルローン奪取作戦だけでは、「ヤン艦隊」のエッセンスは足りません。
ヤン艦隊時代を経ていないアッテンボローやシェーンコップが、
果たして政治家になったミラクル・ヤンを助けてくれるでしょうか。
おそらくないでしょう。ヤンはクーデター派に捕まります。

さて、クーデター派を討伐する役割ですが、
それは当然、イゼルローン要塞の司令官となります。
……残念ながらパエッタさん辺りでしょう。

アムリッツァの敗戦はヤンがいないがために
さらに壊滅的なものとなっていますから、
ビュコック爺さんのような有能な人物が
正史通りに生き残っていたとして、
ハイネセン勤務を任せられるであろうことは避けられません。

イゼルローン要塞は、中庸な前線司令官の中で、
比較的能力のある人物が選ばれるでしょう。
私の見立てではそれは、パエッタ提督のクラスとなります。

さて、パエッタさん(クラス)とルグランジュ氏の激突と
相成りますが、こいつはもう、消耗戦でしょうね。
どちらかがすぐに圧勝ということはありません。
ルグランジュさんより弱くとも、要塞がありますし、
要塞側が強くとも、ハイネセンの守りは凡将には堅すぎます。

イゼルローン側はハイネセン攻略など夢また夢で、
要塞への撤退や防衛ラインの確保など、消極的な戦況に
追い込まれてしまうでしょう。長期戦覚悟です。

あ。ルグランジュ氏が要塞司令官だったなら、
クーデターはすでに終わりですねー。
別に氏でなくとも、クーデターに賛同したら、もう終わりです。
それでは面白くないので、対立する方向で進めましょう。

内戦の間、ヤンはひたすら囚われの人です。なにもできません。
クーデター側もヤンを人質といった道具に使おうとはしないでしょう。
トップがグリーンヒル大将ですから、逆にヤンを仲間にしようと
再三説得を試みると思いますが、すべて断られるのがオチ。

なんだかんだいって戦いが長引いている間に、
帝国では内戦が終わってしまいます。
私の予想では、ガイエスブルクによる侵攻は
同盟の内戦が続いているほうがむしろ、
その攻勢は強まると踏んでいます。
弱り目を叩くのは戦争の常識ですしね。

パエッタさんの後方に突然、どでかい要塞が!
パエッタさんクーデター派との戦いを放棄して、
全戦力をイゼルローン要塞に引き上げます。

クーデター派は要塞を攻略しにゆくでしょうか?
戦力が残っていません。すべてを戦力立て直しに傾けます。
その間、ヤンはやはりなんもできません。

この後イゼルローン要塞が守りきるにせよ帝国が勝ったにせよ、
クーデター派が事実上、同盟を乗っ取るのは明らかです。
ヤンはそのまま政治犯として収容されるでしょう。
しかも同盟市民の人気が高いですから、特別に隔離されます。
例によってグリーンヒル氏個人の思いもあり、
死刑などに処されることはまずないでしょう。
飼い殺し以前の状態ってところですね。

この後、遠からずラグナロックが発動します。
クーデター政権の狼狽する様が見て取れますね。
そのような非常事態になって、グリーンヒル氏のヤンへの
説得がまたなされるでしょう。このとき2年に渡り
軟禁されてきたヤン氏に、どのような心理上の変化があったかで、
ここから先の流れは大きく変化してゆくと思います。

もし軍人として復帰したとしても、
ヤンには自身の手足となって死に物狂いで
戦ってくれる部下が、絶対的に不足しています。

正史において第一次ラグナロックで帝国軍をあれほど翻弄した裏には、
アムリッツァやイゼルローン要塞時代を経た、
ヤン艦隊という強力な組織がありました。
ですがそれを熟成させる時期を逸した政治家バージョンのヤンに、
その才能を存分に発揮する力はおそらくありません。

ラグナロックでは状況が、2〜3年前とはまったく異なります。
地盤のないヤンでは、帝国の攻勢を受けきれないでしょう。
戦死か、降伏か――なんにせよ、
稀代の名将としての評価を、後世の歴史家は行わないでしょう。
政治家として評価されることも、もちろんありません。


No. 8567
Re:もしヤンが政治家になっていたら?
S.K 2010/10/11 11:15
> 面白そうなIFですね。参加させてください。

 ようこそ。


> > 最高評議会入りまでは難しくないと思いますが、その後はどうでしょうか?
> 私のIFでは、これはありません。同盟存亡危急まで時間が足りませんので。

 ケースバイケースではないでしょうか?
 もし帝国遠征がなければヤンも時間をかけざるを得ず、またかけるだけの時間も稼げますし、アムリッツァ会戦の悲劇が実現するならそれに先立って「遠征反対」に票を投じる議員はヤン含む4人になり、本来トリューニヒトの政敵であるレベロやホワン・ルイ同様閑職としてでもヤンを最高評議会に迎えざるを得なくなるでしょう。


> この場合は、すでにS.K.氏の予想されたように、
> 地球教による暗殺の危険が付きまとうと思います。
> あのド・ヴィリエという野郎は、直接に会ったことのない
> 相手の特性をその行動より把握する能力に長けています。
> ヤンがラインハルト政権と和解する可能性が低くはないことを、
> 見抜いてしまうことでしょう。

 それでなくてもヤンが地球教の手駒になる事はまずありえませんしね。


> ヤンは政治家としての能力を発揮する前に、
> 歴史の大波に翻弄されてしまいます。
> 政治家として上り詰める時間が絶対的に足りません。

 結構「エル・ファシルの英雄」の名声は短縮に役に立つかと思われます。
 最高権力者トリューニヒトが幾度「その後ろ盾」として自分もあやかりたいと働きかけた事でしょう。


> いきなり中央政界の議員を目指す場合、
> 最初の選挙がアムリッツァの大敗後となりますから、
> 抜け目ないトリューニヒト派閥に担がれ、
> 間違いなくおおきな期待を寄せられて当選。

 考えてみれば「閣僚にヤン=ウェンリーを迎える」というのはサンフォード泡沫政権にとって安価でかなり確実な延命策であり、ヤンが退役しイゼルローン要塞が同盟軍のものになっていればフォーク准将も少し冷静に機を窺う余裕ができるかも知れないのですよね。


> クーデター発生。

 帝国遠征とアムリッツァ会戦が成立したとして、史実で次のラインハルトの布石を読んでいたヤンには、政治家であれば「シビリアン・コントロール」の名目に守られて「ビュコックに託す」という迂遠な方法でなく、自身軍と協議し査察する事が可能なのですね。
 もし国防委員長にでもなってくれていれば、「ヤンが国防を仕切り軍を擁護してくれる」現体制打倒、というのはいかにラインハルトの誘導が巧みでもかなり困難な流れになりそうではないでしょうか。


> ここでヤンの元部下がヤンを助けるかどうかが鍵となりますが、
> イゼルローン奪取作戦だけでは、「ヤン艦隊」のエッセンスは足りません。
> ヤン艦隊時代を経ていないアッテンボローやシェーンコップが、
> 果たして政治家になったミラクル・ヤンを助けてくれるでしょうか。
> おそらくないでしょう。

 いや「ヤンより知勇の均衡がとれた同盟軍元帥」になっていたかも知れない男、アッテンボローは士官学校時代からのヤンのシンパであり、正規の戦闘よりこういう小技と敵のそれを躓かせるのが得意で大好き、という得がたい人材ですのでヤン退役後は彼が「不正規隊総司令官」として頭角を伸ばしていくのではないでしょうか。


> さて、クーデター派を討伐する役割ですが、
> それは当然、イゼルローン要塞の司令官となります。
> ……残念ながらパエッタさん辺りでしょう。
>
> アムリッツァの敗戦はヤンがいないがために
> さらに壊滅的なものとなっていますから、
> ビュコック爺さんのような有能な人物が
> 正史通りに生き残っていたとして、
> ハイネセン勤務を任せられるであろうことは避けられません。
>
> イゼルローン要塞は、中庸な前線司令官の中で、
> 比較的能力のある人物が選ばれるでしょう。
> 私の見立てではそれは、パエッタ提督のクラスとなります。
>
> さて、パエッタさん(クラス)とルグランジュ氏の激突と
> 相成りますが、こいつはもう、消耗戦でしょうね。
> どちらかがすぐに圧勝ということはありません。
> ルグランジュさんより弱くとも、要塞がありますし、
> 要塞側が強くとも、ハイネセンの守りは凡将には堅すぎます。

 パエッタの美徳に「諦めが良い」「反省を躊躇わない」というのがありますので、もしヤン国防委員長があらかじめ「お願い」と「提言」をしておけば、アスターテ会戦の借りを返してくれるくらいの働きは期待しても良いのでは。


> あ。ルグランジュ氏が要塞司令官だったなら、
> クーデターはすでに終わりですねー。
> 別に氏でなくとも、クーデターに賛同したら、もう終わりです。

 いや「イゼルローンが独立して対帝国軍事政権発足」という事であれば(表向きの)フェザーン同様外交の余地があるでしょう。


> それでは面白くないので、対立する方向で進めましょう。
>
> 内戦の間、ヤンはひたすら囚われの人です。なにもできません。
> クーデター側もヤンを人質といった道具に使おうとはしないでしょう。
> トップがグリーンヒル大将ですから、逆にヤンを仲間にしようと
> 再三説得を試みると思いますが、すべて断られるのがオチ。

 その前に「リンチ元少将による逆恨みの暗殺」が非常に怖い状況なのではないでしょうか。


> 私の予想では、ガイエスブルクによる侵攻は
> 同盟の内戦が続いているほうがむしろ、
> その攻勢は強まると踏んでいます。
> 弱り目を叩くのは戦争の常識ですしね。

 同盟の内戦が長引くという事は「アッテンボロー不正規隊」は成立していないという事になり、当然亡命してきたメルカッツ提督が厚遇される訳もなく、「ガイエスブルク移動要塞奇襲成功」にあっさり到達しそうですね。


> もし軍人として復帰したとしても、
> ヤンには自身の手足となって死に物狂いで
> 戦ってくれる部下が、絶対的に不足しています。

 嫌で嫌で仕方なかった職業を一度辞める事ができたヤンの軍務復帰はちょっと考えにくいですし、あり得るとすれば「『エル・ファシルの英雄』を三顧の礼でお迎えする」体制でなくてはおかしい話であり、なればバーミリオン会戦に臨んだ時の「同盟宇宙艦隊総司令官」としての才覚を発揮するに障害はないでしょう。


> 政治家として評価されることも、もちろんありません。

 これは実は賛同します。
 ヤンに「役立つ政治家」の素養はあっても「目立つ政治家」である事は本人が忌避してやまないでしょうから。


No. 8586
Re:もしヤンが政治家になっていたら?
村田銃 2011/01/31 22:59
時期にもよりますが、ヤンは戦略、戦術家であって政略、政治家ではない。ヤンを政治の場で活かすとしたら、小細工抜きにヤンの意見を聞くしかない専制政権でもない限り無理だと思います。
それに清濁を併せ呑む器量に欠けるヤンが海千山千の腹の中が真っ黒な政略家共とまともに付き合えるとは思えません。鮮やかな政界入りは果たしたけど、その後はさっぱりになる気がします。
変化があるとしたらラグナロック以後に金髪に良い印象をもたれているヤンが議長に据えられてからになると思います。同盟のヤンへの協力体制が出来てからならヤンは充分にその手腕を揮う事が出来そうです(帝国からいかにして支援を引き出すかが一番の課題)。


No. 8588
Re:もしヤンが政治家になっていたら?
S.K 2011/02/01 09:23
> 時期にもよりますが、ヤンは戦略、戦術家であって政略、政治家ではない。

「絶対できないか、命賭けるか」と聞かれたら「まんざら無理でもないんじゃないですか、しかるべき妨害(暗殺)の可能性を排除できさえすれば」と答える方が妥当ではないですか。


>ヤンを政治の場で活かすとしたら、小細工抜きにヤンの意見を聞くしかない専制政権でもない限り無理だと思います。

 ヤンにも社会理念はあって、その理念に基づくなら「ヤンを信じて尻を叩いてやる気を励起する支持者」と「ごく当たり前の義務を公正無私に要求してくる官僚体制」があれば、それに逆らうとか裏切るヤンというのはちょっと考えにくいですね。


> それに清濁を併せ呑む器量に欠けるヤンが海千山千の腹の中が真っ黒な政略家共とまともに付き合えるとは思えません。鮮やかな政界入りは果たしたけど、その後はさっぱりになる気がします。

 ヤンは「殺人鬼」ではありませんが「軍人」という社会的立場に奉職している以上「効率的な敵排除」を忌避しません。
 もしヤンが「政治家」という立場を自己選択したなら「面従背反」の一つもできない方が、その人間性として不自然です。


> 変化があるとしたらラグナロック以後に金髪に良い印象をもたれているヤンが議長に据えられてからになると思います。同盟のヤンへの協力体制が出来てからならヤンは充分にその手腕を揮う事が出来そうです(帝国からいかにして支援を引き出すかが一番の課題)。

 いや、それは一番ないでしょう。
「民主共和制の理念を尊び専制の危険性を何より危惧する」のがヤン・ウェンリーという人間の根幹である以上「最善の専制への貢献」よりは「ごく稚拙かつ貧弱な民主共和制の復権と保護、育成」を選択するでしょうから。


No. 8589
Re:もしヤンが政治家になっていたら?
村田銃 2011/02/01 18:12
>  ヤンは「殺人鬼」ではありませんが「軍人」という社会的立場
> に奉職している以上「効率的な敵排除」を忌避しません。
>  もしヤンが「政治家」という立場を自己選択したなら
> 「面従背反」の一つもできない方が、その人間性として不自然
> です。

人物の好き嫌いが激しく、潔癖なところがありますからオーベルシュタインみたいなブレーンが付かないと良識的な一政治家で終わり大成出来ないと思います。シェーコップが尻を叩けば、それなりに伸びそうですが、尻を叩いて貰えるぐらい交友が深くなっていないと、たぶん良識的な一政治家以上にはなれないでしょう。
ヤン単独(単独じゃなくても?)では有効だと解っていてもトリューニヒトと折り合いをつけ相互利用の関係を結べないと思います。


>  いや、それは一番ないでしょう。
> 「民主共和制の理念を尊び専制の危険性を何より危惧する」のが
> ヤン・ウェンリーという人間の根幹である以上「最善の専制への
> 貢献」よりは「ごく稚拙かつ貧弱な民主共和制の復権と保護、
> 育成」を選択するでしょうから。

そう言われてみるとヤンなら一旦隠遁して、民主主義を残す為に原作のイゼルローン引き篭もりルートを選びそう。


No. 8591
Re:もしヤンが政治家になっていたら?
S.K 2011/02/01 20:06
> 人物の好き嫌いが激しく、潔癖なところがありますからオーベルシュタインみたいなブレーンが付かないと良識的な一政治家で終わり大成出来ないと思います。シェーコップが尻を叩けば、それなりに伸びそうですが、尻を叩いて貰えるぐらい交友が深くなっていないと、たぶん良識的な一政治家以上にはなれないでしょう。

 No.8554でも少々触れておりますが「政治家ヤン・ウェンリー」は確かに大した逸材というわけではないと思いますよ。
 ただし、5巻のアイランズ国防委員長のごとく「非常の人」としては結構な才幹を発揮できないかという期待はありますが。


> ヤン単独(単独じゃなくても?)では有効だと解っていてもトリューニヒトと折り合いをつけ相互利用の関係を結べないと思います。

「政治家ヤン・ウェンリー」にとってのトリューニヒトは「敵」以外の何者でもないので存分に政略を廻らし戦って構わないでしょう。


No. 8593
Re:もしヤンが政治家になっていたら?
村田銃 2011/02/02 00:33
> 「政治家ヤン・ウェンリー」にとってのトリューニヒトは「敵」
> 以外の何者でもないので存分に政略を廻らし戦って構わない
> でしょう。

自分の利益の為なら何でも出来、おまけに頭も切れるあの傷付かない男と政略合戦って…政治家ヤン終了のお知らせ。ヤンもあの男と政略、謀略合戦で勝てないことぐらい解っていそうなので、なるべく係わり合いにならないようにするのが精一杯でしょう。
建設的に考えれば、同盟利益とトリューニヒトの利益を一致させ、同盟の為に奴を働かせればかなりの成果を上げられそう。
ヤンは戦略、戦術家としては超一流ですが、政治家だと非常事態でも動じないだけで平時とそんなに変わる事は無いと思います。
政治家の助言者としてなら政治家をやる以上に活躍できると思います。ただし、ヤンの助言を聞き理解できる人物限定です。

ヤンの助言をきちんと理解し、聞く事が出来そうな政治家
1.トリューニヒト
2.非常時のアイランズ
3.ホアン
理解し、助言された事を実行できるとなると
1.トリューニヒト
2.非常時のアイランズ
ヤンが自身の潔癖、嫌悪を抑えられていれば、同盟は何とかなったのではないだろうか。


No. 8594
Re:もしヤンが政治家になっていたら?
S.K 2011/02/02 00:56
> 自分の利益の為なら何でも出来、おまけに頭も切れるあの傷付かない男と政略合戦って…政治家ヤン終了のお知らせ。

 そこまで悲観しなくても良いでしょう、ヤンが『理想』に縛られるならトリューニヒトは『世間体』から逃れる事はできませんから、政治家として試合放棄するまで。


>ヤンもあの男と政略、謀略合戦で勝てないことぐらい解っていそうなので、なるべく係わり合いにならないようにするのが精一杯でしょう。
> 建設的に考えれば、同盟利益とトリューニヒトの利益を一致させ、同盟の為に奴を働かせればかなりの成果を上げられそう。
> ヤンは戦略、戦術家としては超一流ですが、政治家だと非常事態でも動じないだけで平時とそんなに変わる事は無いと思います。

「敵」というのは「利用する」という選択肢もありますのでそれは妥当なご意見だと思います。


> 政治家の助言者としてなら政治家をやる以上に活躍できると思います。ただし、ヤンの助言を聞き理解できる人物限定です。
>
> ヤンの助言をきちんと理解し、聞く事が出来そうな政治家
> 1.トリューニヒト
> 2.非常時のアイランズ
> 3.ホアン
> 理解し、助言された事を実行できるとなると
> 1.トリューニヒト
> 2.非常時のアイランズ
> ヤンが自身の潔癖、嫌悪を抑えられていれば、同盟は何とかなったのではないだろうか。

 これも過去に出た話ですが「地球教の陰謀」という要素を除外できていれば、ヤンの潔癖も無意識下でもう少し穏健に収まらなかったろうかという期待は確かにありますね。


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