田中芳樹の中国認識
4−A

中国関連評論本の人物評価手法(1)

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収録投稿1件目
board2 - No.727

はじめまして。

投稿者:スノオ
2000年03月22日(水) 03時50分

はじめまして。
このサイトを見て「良かった、こんな風に感じたのは自分だけじゃなかったんだ…」と、ちょっと安心しました。田中さは銀英→アルスラーン→創竜伝ときて「他人のストレス発散に付き合ってられっかー!」と離れてしまったのですが。最近中国モノを読み始めております。
小説以外の中国モノを読んで気になっていたのですが、ここの掲示板ベストをみて、あらためて思いました。「高名な女流作家」って、やっぱり塩野さんみたいですね。専攻が違う人のミスをあげつらってまで自分を自慢したいのか田中さん(涙)塩野さんファンとしては悲しかったです。
それでフィルターがかかって、自分でも意地悪だと思う中国モノの感想です。…なんかハリウッド大作娯楽映画だなぁと思ってます。どれもそこそこ面白いと思うのですが(笑)なんというか、それだけなので他に感想の持ちようがないというか。
田中さんも案外、××文学賞とかが欲しいのかもしれませんが(読者層が広がる可能性があるので)ハリウッド大作娯楽映画じゃカンヌ映画祭とかベネチア映画祭の賞は貰えないと思う…アカデミー賞なら狙えるから、そっち方面を極めて欲しいなぁと思います。
「中国武将列伝上下」を文庫で購入して「どっかで講演でもしたのかしら」と思って読んだのですが、全然違ったみたいですね(涙)何かだらだらと酔ってる文章が、読み辛かったです。好みの問題だとは思うのですが、列伝なら永井路子さんの「悪霊列伝」の方が読みやすかった…内容に興味があっただけに残念に思いました。田中さんは、何というかエッセイとかそっち系向きじゃない(短く簡潔な文章向きじゃない)としみじみ思う今日この頃です。
三国志や史記以外の中国モノを布教したい熱意は解かるので「おおっ!」と目から鱗が落ちるような長編小説を書いて欲しいと願います。既存の作品では鱗が落ちなかったもので…せめて登場女性を少女マンガのヒロインレベルじゃなく、人間の女優レベルにして欲しい…これも好みの問題だとは思うのですが(^_^;)
何だか、長々と失礼しました。これからも頑張ってくださいませ。

収録投稿2件目
board2 - No.762

『中国武将列伝』

投稿者:小村損三郎
2000年03月29日(水) 21時09分

スノオさんは書きました
> 「中国武将列伝上下」を文庫で購入して

アレも『隋唐演義』に次いでかなりイタイ本ですからね。
特に文庫版は、単行本にあったイラストがきれいさっぱりなくなっていて、田中芳樹のつまらんおしゃべりだけが延々続くという…(しかも字が異様にデカイ。イラストを抜いたんなら1冊にまとめんかい!)。

>「どっかで講演でもしたのかしら」と思って読んだのですが、全然違ったみたいですね(涙)何かだらだらと酔ってる文章が、読み辛かったです。

明らかに某直木賞作家と同手法だと思われます。

>好みの問題だとは思うのですが、列伝なら永井路子さんの「悪霊列伝」の方が読みやすかった…内容に興味があっただけに残念に思いました。田中さんは、何というかエッセイとかそっち系向きじゃない(短く簡潔な文章向きじゃない)としみじみ思う今日この頃です。
> 三国志や史記以外の中国モノを布教したい熱意は解かるので「おおっ!」と目から鱗が落ちるような長編小説を書いて欲しいと願います。既存の作品では鱗が落ちなかったもので…せめて登場女性を少女マンガのヒロインレベルじゃなく、人間の女優レベルにして欲しい…これも好みの問題だとは思うのですが(^_^;)

文庫版のあとがきには『奔流』の主人公にした陳慶之のことが書き加えてありますね。
しかし、田中氏も書いて(語って?)いる通りこの人の一番の見せ場は洛陽を陥落させた時なんでしょうが、彼にとってはデビュー戦である鐘離の戦いを描いた小説で何故主人公に持ってきたのだろうか。
もしかしたら、岳飛や文天祥のような暑苦しいおやぢの話が続いて女性読者が引いたのを反省し、主人公を若くしたのかもしれない(^^;)。
さらに、元来説話の主人公である梁山伯と祝英台を無理矢理からめるという挙に出てものの見事にハズしました。
だからこの人に恋愛を書くのは無理なんだってば(笑)。

また、例によって諸葛孔明をダシにして陳慶之を持ち上げていますが、そもそも田中芳樹の文章を読んだ限りでもこの二人戦略目的が全然違うと思うんですケド…。

収録投稿3件目
board4 - No.4487

田中両斑

投稿者:芳樹はアファ?
2003年08月20日(水) 10時58分

 確かに彼の書いた面白い。文法にそい読みやすく、よどみなくきれいな文章で、さらに一般的に若者に毛嫌いされる難しい言葉など上手く織り交ぜた上で大変読みやすい小説を書く。さらに言えばSF小説だけでなく、歴史を題材にした小説も見事なもので、大抵の作家が失敗するオリジナルキャラの挿入も、史実を壊さずその上オリジナルキャラを最大限に生かした書き方が出来る。これは祥伝社出版の『奔流』などが良い例だ。しかし、余りに中国歴史に傾倒しすぎ、『岳飛伝』などのただ中国の岳飛伝承を訳しただけとうけ取れる物もある。これは彼本来の文章の良さ無く、中国で岳飛がどの様な形で大衆に溶け込んでいるかを知るにはよいが、一般の読者には全く面白くないのよい一例作品だろう。
 昔のファンが最近の彼の小説が面白くないと感じるのは、中国史への異常な傾倒が大きな原因一つと考えられる。

 だが、彼の中国史への情熱と、その知識量には論文やその小説読めば明らかであるように申し分ないものだ。もはや世間での彼の評価は売れっ子SF作家などではなく、歴史小説の大家陳瞬臣などとの対談などで歴史小説家。更に行くと中国史歴史研究家である。
 しかし、彼を中国史への思いは、常軌を逸した異常な思い入れとしか言いようがない。中国史に異常に肩入れし、ココのHPのFAQでも書かれているように「作家としての責任」また、モラルが欠落している文章が非常に多く、偏見としか取れないものがある。一介の売れっ子SF小説家ならまだ言い逃れや、読者側の善良な解釈がきくが、歴史作家という肩書きのうえでは致命的である。もはや歴史作家としては失格であり歴史研究家に至っては言語道断である。ココで確認しておくが彼の歴史関連の小説はSF歴史小説ではない。れっきとした歴史小説を彼自身書いていると厚顔無恥に言っている。

 中公文社出版、中国武将列伝(上・下)が彼の偏見に満ちた歴史かんを最もよく表している。この本には余りにも突っ込みどころが多すぎて呆れます。自らの食い扶持SF小説のジャンルを根本的に否定する発言など乱発しまくりです。
 ここで彼は「日本人は中国の武将は二君にまみえるからだめだと言う」などの戦前の一部の極端な国粋主義者日本人が中国歴史書や武将をこき下ろした発言を現代人がさも通説のように使っているように書いた上、日本人が中国史侮蔑視しているかのように書き「これだから日本人は駄目なんですね」を連発する。
 戦前の極端な国粋主義者日本人が中国武将を余り良く言わないのは、日本と中国が戦争をしていた当然である。野球などは敵国語としてすべて日本語で行われたのがいい例である。しかし、戦時中も中国の歴史書や思想は日本で当然の教養とされ、尊重されている。一部の極端な国粋主義者がこれを面白く思わないのは当然である。それを証拠に中国の歴史書・思想などの教養は戦前の体制を引きずる悪習として戦後、共産が批判的であるのにも見受けられる。しかし、かれの極度の国粋主義への批判するなら当然といえば当然だが、そうでない上から歴史小説家としては大問題。歴史的に中国の思想・美徳を大切にするなら、日本の江戸時代末の忠臣は二君にまみえずという思想・美徳感も当然よい訳ですが、彼的には違うようです。
 さらに驚くべき事に、この本の中で豊臣秀吉、直江兼続、島左近を何の理論的な理由も歴史的根拠、証拠も無く「ぜんせんすごくない」とこき下ろしている。
 あえて文章中に理由を探すと島左近をこき下ろした文章に「すごいといわれていただけ」という歴史作家としてありえない発言があります。そんな事を言ったら彼の大好きな陳慶史や岳飛、その他中国武将の立つ背がありません。所詮すべて漢書以降の歴史書は、前の王朝を滅ばした王朝が書いてます。しかも原典は、まず残ってません何回となく写されたものです(みな言わずにわかりますね?)。しかも乱世にかなり焼失しています。それを平和な時代の学者が書き直しものがほとんどです。「すごいといわれていただけ」こんなこと言ったら世界中の歴史書や歴史そのものが立つ瀬が無い、以前に成立しません。
 しかも、前に書いたように「だから日本人は駄目なんですね」発言を筆頭に日本人を侮蔑する言葉を連発。本当にコイツは日本人に小説売る気があるのかと、日本人じゃなくとも思うでしょう。

 とりあえず結論的に彼は、日本人が「大嫌い」なことがよくわかります。更に射綿密に言えば、中国に戦争に勝った国が大嫌いです。アヘン戦争に勝ったイギリス、日清戦争に勝った日本は大キライ。ですから清に植民地進行してきたヨーロッパは大嫌い。どっかのSFでイギリスをこき下ろす文章を書いたのはこのためです。もっと、端的にわかりやすく言えば、中国より優秀な国はとりあえず嫌いです。彼的に中華思想より優秀な物なんてありません。ビバ、中国史・中華思想です。
 文章を読んでいると、「この本には日本人に、より中国史を理解してもらい。中国史を好きになってもらいたい」みたいなことが書かれてますから、お笑いです。こんな本読んだひにゃ中国史と田中芳樹をキライになるしかありません。田中芳樹を嫌いになられるのは一向に構いませんが、中国史までキライになられたら困ります。

 そういえば、この考え方どっかで見た事があるような気がします。確か、どっかの盲腸半島を五百年間支配し、所詮属国なのに中国思想至上主義をかざし、東方の礼の国とかほざき儒教を自分のいい様に理解して、人民から搾取しまくり国土を焦土としたあげく、開国に遅れて倭奴と侮蔑していた民族に併合された国の両斑とかいう官僚にそっくりです。

収録投稿4件目
board4 - No.4522

道を失った者

投稿者:ドミニオン
2003年08月26日(火) 20時23分

中国武将列伝を一通り読んだ。あの語り口調が気になったものの、作者の膨大な知識には圧倒された。彼ならマイナーなインドの歴史についても素で全文出てくるのではないか? と思うほどだった。この知識量のみを鑑みても、尊敬の念を禁じえません。
しかし、これだけの知識がありながら、なんで今のように歪んでしまったのか残念でなりません。あれだけの知識があれば、かなり公平な世界観と、多面的な人物を描くことも出来るでしょうに。
なんというか、アナキン・スカイウォーカーがダースヴェーダ―になったような気分です。

収録投稿5件目
board4 - No.4523

Re:道を失った者

投稿者:I.G
2003年08月26日(火) 22時22分

「怪物と闘う者は、自分自身が怪物となることのないよう気をつけねばならない。深淵を覗き込むとき、深淵もこちらを覗いているのだから。」
僕の好きな「ツアウストラはこう語った。」という本の一説にある言葉ですがこの言葉で説明することができるとおもいます。
田中さんは、たくさんの中国の本を真摯に読み、自らの知識の向上に努めたと思うのですが、あまりに中国を愛しすぎた結果、視野狭窄をおこしてしまったのでしょう。(日本の中国史研究家によくあることだと聞いたことがあります。)

だから、中国を征服したモンゴルや、日本が嫌いになり「坊主にくけりゃ」の心理で、創竜伝で日本を全否定することになったのではないでしょうか

じつは、僕自身もかつてそのような中華思想に毒されていました。
それを救ってくれたのは、井上靖の「蒼き狼」という本でした。
田中さんも今からでも遅くはない、自分が怪物となってしまったことに気づいてほしいと考えています。

長々と、失礼しました。

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