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新Q太郎さんのパロディ作品集
4−A

かってに解放王(1)


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No. 482
「かってに解放王」(不真面目なネタだ、すまん)
新Q太郎 2001/07/24 03:23
マジメな議論が最近多いので、ひさびさに役に立たないネタ。


【註:少年サンデー連載・「かってに改蔵」を知らない人は絶対に
飛ばしてください。また、知っている人もできれば第146話・
「道標すたろーん(週刊少年サンデー2001/5/23)」を再読・想起
していただくとありがたい。参考---
http://torauma.s2.xrea.com/kaizo/k_000.html
http://www07.u-page.so-net.ne.jp/pg7/piranha/wakimo/kaizou.htm】


「王の道は、どこにありますか?」

解放王アルスラーンが、唐突にファランギースに尋ねる。

顔に青いタテ線を引いた彼女が、困惑しきって尋ねる。
「な、なにを言い出すのじゃ陛下」

「王の道ですよ!本当の王が、進まなければならない王の道!学問には王道がないかもしれませんが、余のように実際に即位(証の伝説の剣つき)した王様は、その道を見つけて、歩んでいかねばならないのです。古くはジャングル大帝も歩んで、いつのまにかデズニーランドに到着した(米国側は否定)!ジャイアント馬場さんとその部下も歩いて、いつの間にかノア(NOAH)の方舟に乗りこんだ(二人置いてく)!そんな『王道』を余も解放王として歩くのだ!」

「・・・は・・・そんなこといわれてものう」
「はん、やはり所詮はインチキ巫女か。」
「なんじゃとう!!?」

「今回は、改蔵キャラが田中ワールドに絡むスタイル(「かってに創竜」参照)じゃなくて、我々が改蔵キャラの役回りを担うようだな」
「俺やだぞ、そんなの」

ダリューンやキシュワードのようなマジメ系の登場人物が、展開を気にしつつひそひそ話をしている。

「そうだ。いつも冷静沈着で、しれっとして陰謀を巡らせ、美味しいとこを持って行く----ということで、すず部長役は俺がやることになった」

ナルサスが登場し、彼等に声をかける。

「もともと改蔵はキャラが少ないので、お前たちはあぶれるかもしれんが我慢してくれ」

「別に出たくないわい」
皆がぶんぶんと首を振り、口を揃える。

「さて、下っ端の地丹役は、当然エラムがやるとして……」

「な、なんでですかあ?」

と抗議したのは本人だけで、回りは皆深く頷いていた。というか、もう無理矢理下っ端スーツを着せられているのだが(笑)。

アルスラーンもごく自然に、「おい下っ端」などと呼びかけている。よく考えれば、原作でもそんなもんだしな(笑)。


「ヒロイン(?)羽美役はどうするのだ、陛下?」
ギーヴも部外者の気楽さで、口を挟む

「そりゃあ勿論、この娘しかいない。余は、心に最初から決めているのだ」

ぐいとアルスラーンがひっぱって来たのは、騎士見習エステルだった。

「あらやだ、やっぱり私がヒロインなのかしら?なんだかんだいって改蔵、いやアルスラーンとそーゆー関係になるのは私しかいないものね。」

「”やはり”コイツですか」

すず役のナルサスが問うと、陛下はにっこり笑って答えた。

「うむ。友人がいない、空気が読めない、あやしげな宗教に凝って気持ち悪い……まさに名取羽美役に相応しい逸材だ」

と言うと同時に、アルスラーンはエステルにぶん殴られてたが。

「どーせだから、話にからむことないけど山田さん役も決めとこう…アンドラゴラスみたいなマッチョ好きだから、母上(タハミーネ)ね」

「私、マッチョ好きなんかじゃありません!」
タハミーネが抗議するが、親の意見も全然気にしないアルスラーンである。

「さて、基本設定が出来たところで、「王の道」を探しに旅に出るとするか。役を割り振った連中以外も、エキストラとして来るように」

「つーか、こんなアホツリーを続けるつもりなんですか?ここは一応『中傷に陥らず理論的な批判・討論を目指し、日夜、作品論、ファン論、作家のプロ意識などを論じ』る場所のはずですが」


家臣のツッコミに聞こえないふりをして、一同は「王の道」を探しに旅だった……。





失敗の予感をぷんぷんさせ、続く??


No. 500
「かってに解放王(2)」
新Q太郎 2001/07/26 04:33
さすがに誰もついてきてないが(笑)、一応続ける。

----------------------------------

「『王の道』にもちゃんと交通ルールはあるので、みな守るように」
「例えば?」

「そうですね、例えば…ほらそこに『割り込み禁止』の標識があるでしょう」

「王道での割りこみ禁止ってのは具体的に言うと」
「要するに、息子や弟、部下の女を割りこんで奪うな、ってことですよ。」

「そういやそれ、アンタの親父がやられたことだもんね」
エステルが突っ込むと、アルスラーンもずーんと落ちこんだ顔で言った。

「ええ…まあ…、ま、何しろそうそうたる面々がこの『割りこみ禁止』でキップ切られてますからね。玄宗皇帝、ソロモン王、董卓、と…この違反はなくなりませんねえ」

「こっちは?」
「それは『追い越し禁止』ですね。前がノロノロしてると、つい違反を承知で追い越してしまいがちですが、これも重大な事故を引き起こす可能性があるので」
ナルサスが、冷静な声で答える

【追い越しの一例】
*マクラを使って窒息死させる
*酔っぱらいの王子に銃を乱射させる
*今川義元の元へ追放
*休戦協定を結ぼうとしてるところにソーラーシステムで

…「ちなみに『塔から、別の王と一緒に墜落させる』というのはギリギリ法定内です」

とのナルサスの言葉には、一同ぶんぶんと首を振ったが。それでも止まらない。

「でもホントにノロノロ過ぎて、そろそろ譲れてなヒトもいたので無理からぬこともありますな!○○とか△△とかXXXXとか!!」

そこに何が入るか、いくらナンでもヤバ過ぎるので誰も聞かなかった。

「あと、急な路線変更…すなわち『入れ替わり』も王の道では禁止です。乞食--王子とか、鉄仮面--国王とか、ゼンダ城の虜---国王とか」

「熊沢天皇---ホントの天皇とか」
「それは違う!!」みなぶんぶんと首を振った。


「しかし、これだけ歩いて、どこへ行くかわからないというのはちょっと」

「おや?こちらに道が分かれているぞ」
ダリューンやギーヴが、好奇心からかそちらへ歩いていった。

「あ!あぶない!!もどってこい!!」
アルスラーンが叫ぶ。

「あれ?上の看板に『この道、晴海まで』と書いてあるわよ」
エステルが不思議そうにつぶやく。

「可哀想に…あそこへ繋がるということはこの道は…『外道』ですな。『衆道』ともいいますが」

書いていて自分でも非常にイヤなギャグだが(笑)、まあいいや。
「あれ、今も晴海だっけ?」
「よく知らないで、作者も勝手に決めつけてるよね」
エラム地丹がぼそっと文句を言った。

「まあ、彼等の無事を祈ろう……」
アルスラーンはさらに前に進む。すると彼は、
「おお!見つけた!!ついに王の道からの出口が見つかったぞ!」
と叫んだ。

(続く)


No. 503
Re:「かってに解放王」
画聖マニの再来(自称) 2001/07/26 19:36
おお、久しぶりに来てみたら、新Q太郎さんの新作が。
爆笑ですね♪エステル=名取羽美・・・ハマりすぎ(笑)

 (尋問を受けるエステル)

エステル:
「ですから・・・やったのは私じゃなくてエトワールなんです!彼、ちょっと性格に問題があって・・・異教徒の血を見るのが何より好きなだけなんです!!」
アルスラーン:
「エトワールはエステルの26番目の人格なんだ。」


No. 518
「かってに解放王(3)」
新Q太郎 2001/07/29 02:21
なんか…やたら狭くて、通りにくい道なんだけど・・・ここも「王道」なの?」
下ッ端エラムが疑念に満ちた声で皆に問う。

「いや、違うな。ここは『けものみち』だよ」
ナルサス部長が答えると
「なんでこんな道が、王道から繋がるのよ!」
とエステルが問うと、アルスラーンがため息をついて返答した。

「どーしてこんな簡単なことがわからないんでしょうか…
王様がかならずやっることと言ったら何か?『お忍び』ですよ!暴れん坊も水戸の老人もやる、あの甘美なる『お忍び』!悪代官の不正を正したり、ディズニーランドへ遊びに行ったり(要偽造パスポート)!それこそ王の道ですよ!」

「だからそれが、ナンで『けものみち』と関係あるのよ!」

「チャチャチャー、チャチャチャー!チャチャチャチャ…」
ナルサスが前奏を口ずさむと、王子が引き取って歌う。

「♪”忍び”が通る”けものみち”
 風が カムイの 影を斬る……」(「カムイ外伝 忍びのテーマ」より)

「そんな誰もわかんないネタでつなげるなああああ」
のこり全員が突っ込んだが、簡単にアルスラーンは無視した。

「ちなみにこの筆者は2番に『♪忍びが通る 遠い道…』とあるのを『通り道』と聞き違い、「そこを通れば通り道に決まってんじゃん」と不思議に思っていました。18年間。」

「だから、そういう一般性を欠いた話はヤメレ!」

「とにかく、この道を通るぞ!ついて参れ!」
アルスラーンがけものみちに入っていくと、一行はしぶしぶ後をつける。

「王子、結局最後はどこに着くんですか?」

「ついて来ればわかる、いいところだ」

「絶対、いい場所のわけないじゃない」
エステルはぶつぶつ文句を言ったが……
「ついたぞ、ここだ」

「うわー、すごい!!」「かなりの大都市ですな」

そこは町中が大理石で飾られた(伏線)美しい都市だった。
「ここで、皆も思う存分遊ぶがよい」

「うわー!!」

一行は、思う存分美しい都市を満喫した。アイスを食べたり、バイクで道路を疾走したり、名所を回ったり美容室で髪型を変えたり……


その後彼等はきた道をたどりパルスに帰還した。
城に残った家来からエステルたちは尋ねられる。

「おかえりなさいませ、旅はどうでした?どこが一番でしたかな?」

エステルは答える
「いずれの都市も、それぞれの良さと美しさがああります
 ……でも、ローマです。断然ローマです」



「つまり、『全ての道はローマに通ず』と『ローマの休日』を引っ掛けたというオチだったと」
「きれいにまとまったな」

「どこがじゃあ!!!!」

(完-----スマナカッタ)


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