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No. 823 | |
「野望円舞曲」について | |
優馬 | 2001/03/08(Thu) 17:11 |
優馬です。 えーっと、合作なんですけど、まだ誰も触れておられないようなので、ご報告します。田中芳樹&荻野目悠樹の「野望円舞曲(アンビション・ワルツ)1・2」(徳間デュアル文庫)です。田中芳樹原案・荻野目悠樹執筆という役割分担です。 ヴェネチアっぽい通商国家オルヴィエートにオスマントルコっぽい軍事国家ボスボラス(<うーん、なんて「そのまんま」なネーミング)が奇襲侵攻してくるところから話は始まります。その動乱を利用して、元首(ドゥーチェ)の末娘・エレオノーラは政略の手駒にされる運命をはね返し、世界を自らの手に掴もうと立ち上がる・・・。 いかにもな設定ではありますが、これが結構面白い! 大時代な艦隊決戦の宇宙ドンバチが、「銀英伝ごころ」をくすぐります。 ヤンに相当するキャラとして出てくるエレオノーラの三兄にして戦争の天才・ジェラルドがいい味出しています。性格がポプランのヤン・ウエンリーです(笑)。 「女ラインハルト」エレオノーラには、幼馴染みにして腹心という「女キルヒアイス」も付いていますし、なんか作者本人による「反銀英伝」という趣きがあります。「執筆者」荻野目さんも銀英伝ファンだったとのことで、私としては、銀英伝のエッセンスを良く再現していると思いました。(くだらない社会評論もないし。) 第二巻では、荻野目さんのセンスらしきSF設定が追加され、より「今ふう」のSFとなっています。惜しむらくは、田中芳樹のお家芸「キャラクター漫才」が十分に再現されているとは言えないところぐらいでしょうか。 でも、ストーリーでちゃんと引っ張って行ってくれますから、近年の「御大」田中作品よりは質が上だと思います。 最後に。ラインハルトが「金髪の孺子」と呼ばれたように、エレオノーラにも敵から素敵なニックネームがつけられるのでしょうね。私としては「黒髪の毒婦」に1000点! |
No. 825 | |
Re: 「野望円舞曲」について | |
小村損三郎 | 2001/03/08(Thu) 23:37 |
某2chでは 「タイトルがだせえ」 と一蹴されてしまってました・・・(^^;;;) (ちなみに自分は未読) |
No. 826 | |
Re^2: 「野望円舞曲」について | |
モトラ | 2001/03/09(Fri) 00:14 |
> 某2chでは > > 「タイトルがだせえ」 > > と一蹴されてしまってました・・・(^^;;;) > (ちなみに自分は未読) それを言ったら「銀河英雄伝説」ってのも結構仰々しいタイトルなのでは(^^;) 「野望円舞曲」興味が沸いてきたので、今度本屋に行ったら手にとって見ます。 |
No. 828 | |
Re^3: 「野望円舞曲」について | |
yama | 2001/03/10(Sat) 09:56 |
> > 某2chでは > > 「タイトルがだせえ」 > > と一蹴されてしまってました・・・(^^;;;) > > (ちなみに自分は未読) > それを言ったら「銀河英雄伝説」ってのも結構仰々しいタイトルなのでは(^^;) > 「野望円舞曲」興味が沸いてきたので、今度本屋に行ったら手にとって見ます。 確かにタイトルはダサいですが、面白かったですよ。 イラストも読者層を限定しそうですが、合ってると思います。 田中さんの作品にしては、女性が目立ってますし。 やはり、違う人が書いているからか。 ノーラがこのまま頑張ってくれれば、さらに面白くなりそうです。 ノーラ父との対決も楽しみだし、主人公である三男のジェラルドと 末っ子のエレオノーラ、この二人の今後の関係も気になります。 ヘッジファンドという名前がそのまま出てきたところは少し シラケましたが・・・。 SFだったらもう少し違うのにすればいいのに・・・。 |
No. 830 | |
Re^3: 「野望円舞曲」について | |
優馬 | 2001/03/11(Sun) 15:54 |
優馬です。 > > 某2chでは > > 「タイトルがだせえ」 > > と一蹴されてしまってました・・・(^^;;;) > > それを言ったら「銀河英雄伝説」ってのも結構仰々しいタイトルなのでは(^^;)。 いやあ同感。 「銀英伝」はもうブランドになっているから気づかないが、第一巻が書店に並んだときには、思わず引いた私でした。それとも「ぷぷぷ」と吹いたんだっけか? 遠い青春の日の思い出です。 |
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