田中小説と他の作品との相互検証論
1−A

ガンダム&ヤマト編(1)

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コンテンツの総収録投稿数37件の内、1〜23件目の投稿を掲載

収録投稿1件目
board1 - No.294

ゼッフル粒子とミノフスキー粒子

投稿者:百式
1998年12月01日(火) 14時01分

ガンダムの作者富野氏も田中氏と同様作品中で官僚等を
批判したりしますが、田中氏ほど全然くどくなく、そして、あくまでも作品に作者の意見のようにいれたりはしません。つまり田中氏より
ずっとソフトな書き方です。正直言って田中氏より富野氏のほうが
私は作家として優れていると思うし、好きですね。
皆さんはこれをどう思いますか?

収録投稿2件目
board1 - No.296

Re>ゼッフル粒子とミノフスキー粒子

投稿者:小村損三郎
1998年12月02日(水) 00時48分

>また、ガンダムの作者富野氏も田中氏と同様作品中で官僚等を
批判したりしますが、田中氏ほど全然くどくなく、そして、あくまでも作品に作者の意見のようにいれたりはしません。つまり田中氏より
ずっとソフトな書き方です。

う〜ん、富野監督の事ををソフト、とおっしゃる方は初めてです(^^;)
あの人は実はとっても過激な一面のある人です。
イヤ、もちろん田中氏とは違った意味で。
少なくとも戦後民主主義を全く信用してないような所が作品の端々に感じられる。
一部官僚主義批判みたいなセリフもそこから来てるんですよ。
タイプで言うと呉智英あたりに近いのかな?全然違う?
「逆襲のシャア」でのシャアの人類への絶望は、そのまま富野氏自身の苛立ちと絶望感に重なっていると思います。しかし、同時に過去の作品であれだけ「人間」をリアルに描きぬいてきた人だけに人間そのものを全否定することもできない。そんな二律背反した部分を体現したのがあの映画におけるアムロ。でも所詮はアンチテーゼとしての存在でしかない。主役はあくまでシャアなんですな。

>正直言って田中氏より富野氏のほうが
私は作家として優れていると思うし、好きですね。
皆さんはこれらをどう思いますか?

う〜ん、作者の意見を入れることが良い悪い、というのと作家として優れているかどうか、というのとは又別次元の話という気もします。(創竜伝での田中氏の手法は論外だと思うけど。)
私は自他共に認める富野ビリーバーですが(笑)、少なくとも最新作「ブレンパワード」を見た限りでは
「創作能力の枯渇」
「ストーリー構成力の著しい衰弱」
「現実感の喪失」
といった病状が想像以上に深刻である、と感じました。

う〜ん、「田中芳樹を撃つ!」の趣旨からひどく外れてしまった。ごめんなさい。

収録投稿3件目
board1 - No.298

娯楽小説という枠組み

投稿者:やぶにらみ
1998年12月02日(水) 12時16分

 小村さん、百式さんの書込みを読んで考えたこと。架空の世界を創るという点について。

 『ガンダム』に対して、メカ戦を面白おかしく描いておいて、反戦風メッセージを入れるのは矛盾だ、といった批判があったのを思い出しました。
 もちろん、さんざ好戦的にやっておいて、最後に、それは全部無駄だった、とやる手はあります。確か『ヤマト』は「僕たちはもっと愛し合うべきだった」とか演説するんでした。

収録投稿4件目
board1 - No.299

レス

投稿者:百式
1998年12月02日(水) 12時48分

>ソフトとおっしゃる方は初めてです。

これは、私がソフトといった概念が少し違ってとらえていますね。
私が、そういったのは、露骨に作品に自分の意見を入れてくる
事に対してです。私は基本的に露骨に作品に自分の思想等を
いれてくるのは嫌いです。たしかに富野氏は作品は過激ですが。
田中氏のように露骨に絶対的独善的な意見を作品には入れて
きません、アムロを作者を反映したものだととらえると<シャアも
ある意味はいるかも知れません。>
葛藤しているところがところどころ見受けられます。とくに逆襲のシャアでは<ちなみに私はガンダムではこの作品が一番好きです。>見受けますね。富野氏の方が
田中氏より独善的な傾向がだいぶ少ない気がします。
あと、やぶにらみさん、別にガンダムで富野氏は原作ではメカ戦を
面白く描いてはいません。あくまでも面白くしているのは、テレビや
劇場版でです。それは、逆襲のシャアのあとがき<だったかな?>
でも、映像にする製作者に対する配慮<製作者が映像にするときにメカ戦を面白くしたりするのはかれらが生計を立てていく上で
仕方のないことだとわりきっていることが書かれています。
つまり、面白くしているのは富野氏ではなくサンライズ等の製作者
側なのです。富野氏にはその意志がありません。まあ、原作を
見てもらえばわかります。

だいぶ本線からずれてしまっているのですみません。
あっそれから、最後に申しておきます。私のHNはクワトロ大尉の百式からきているのではありません。<わざわざこうかくのは、
以前某所で勝手に解釈されたことがあるので。>
ちなみに、私は連邦よりジオン派です。あしからず。

収録投稿5件目
board1 - No.300

ちょっと脱線、宇宙戦艦ヤマトについて

投稿者:不沈戦艦
1998年12月02日(水) 13時03分

 やぶにらみ氏が「宇宙戦艦ヤマト」の話を出していたので、ちょっと脱線しますけど勘弁してくださいね。

 あれは昔よく見ましたが、銀英伝どころではない支離滅裂な内容ですよ。一作目にヤマト一隻でガミラスを滅ぼしておいて「愛し合う事だったんだ」はないでしょう。仮に生きているガミラス人がいて、古代進の言葉を聞いたら、古代を絞め殺したくなるんじゃないでしょうか。また、地球かガミラスのいずれかが滅びなくてはならない、という条件を選択し、地球に滅亡を強制しようとしたのはガミラスのデスラー総統です。地球がそうした訳ではありません。侵略をはねのけただけですから、別に悲しむこともないでしょうに。どうもこの辺、八方美人で誰とも仲良く暮らしたい、という戦後民主主義的価値観が噴出しているように思えます。牙を剥いて襲ってきて、自分たちの命を奪おうとする者に対してそんな価値観を適用しようとは呆れ返りますな。

 更に、テレビ版のヤマトVはもっとひどいですよ。平和と愛の星シャルバート星は、過去に銀河に大帝国を建設して統治していたのに、ある時「武器を使って戦争をすることでは、平和や幸せはこない」と気付いて、統治の責任を放り出したあげく、自分たちの星だけ異次元空間に隠し、他の星から来ることが出来ないようにして、シャルバート星だけの平和を享受するようになり、現在はガルマン帝国とボラー連邦という星間国家の戦争によって、銀河は塗炭の苦しみにあり、シャルバート星に救いを求める「シャルバート教」信者が大勢いる、という設定ですから。こんな無茶苦茶かつ無責任な連中が理想として描かれているってのは一体なんなのでしょう。しかも最終話で「平和は、絶対に戦わない事を決意し、例え殺されても、その決意を守り通すことからしか来ません」などというタワ言をシャルバートの女王に言わせています。西崎義展ってのは一体何を考えていたのでしょうか?少し前についに会社が倒産した上、麻薬で逮捕されたのには笑いましたが。「ヤマトV」が放映された当時は中学生だったので、特に疑問も持たずに見ていましたが、今振り返ってみると銀英伝どころではないシッチャカメッチャカだったと思いますよ。

 まあ、あまり掲示板の主旨とは関係ない話ですが、富野某の話も出ていたので、こっちも出してみました。「ヤマト」と「ガンダム」は基本でしょうから。田中芳樹も影響を全く受けていないとも思えませんし。

収録投稿6件目
board1 - No.302

ゴジラとヤマトと…

投稿者:tomb
1998年12月02日(水) 19時34分

ちゃちゃちゃから遊びに来たtombと申します。田中芳樹は読まない
ので普段はROMなのですが、ヤマトとか出てきたのでちょっと書込みます。

『ゴジラとヤマトと僕らの民主主義』って本知っていますか?
そういった作品の裏に隠されている思想をビシっと批判した本です。
既にご存知でしたら失礼しました。では。

収録投稿7件目
board1 - No.303

銀英伝のアニメは?

投稿者:小村損三郎
1998年12月02日(水) 22時57分

>宇宙戦艦ヤマト
>一作目にヤマト一隻でガミラスを滅ぼしておいて「愛し合う事だったんだ」はないでしょう。仮に生きているガミラス人がいて、古代進の言葉を聞いたら、古代を絞め殺したくなるんじゃないでしょうか。

ハハハ、たしかにそうですね(^^)
子供の頃は何となく納得してたけど考えてみればこりゃひどい話です。

あ、「ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義」は知ってますよ。昔立ち読みした記憶があります。そこそこ面白かったけど、あの著者の田中芳樹的に尊大な姿勢が嫌いだったので買いませんでした。
今は何やってんだろう・・・。

収録投稿8件目
board1 - No.304

アニメで「完全平和主義」を掲げるとろくな事にならない

投稿者:北村 賢志
1998年12月03日(木) 00時07分

>しかも最終話で「平和は、絶対に戦わない事を
>決意し、例え殺されても、その決意を守り通す
>ことからしか来ません」などというタワ言を
>シャルバートの女王に言わせています。

私も見てましたけど、「ヤマト2」のラストにてメインキャラを殺しまくりながらも最後まで徹底抗戦した姿を思い出したので、随分違和感を感じたものでした。
 最近の作品で「完全平和主義」を打ち出したのが「ガンダムW」でした。
 はじめの10話までは素晴らしい出来だったと思いますが、途中で完全平和主義を打ち出したところ、無茶苦茶な内容になってしまってます。
 特に完全平和主義国家「サンクキングダム」が、その平和主義故に、15年の間に二度も国が崩壊したのに、それについての反省は一切無し。
 とどめに全編のヒロインにして、サンクキングダムの王女は最終回にて、自分のせいで崩壊した国家を捨てて平然と外交官をやっているのですから、もう呆れ返るしかなかったです。
 付き合わされた国民こそいい面の皮ですが、そちらの方は全く描かれないというご都合主義の固まりの展開でした。
 「戦争モノ」に偽善者ぶって「平和主義」なんぞ入れるとろくな結果になりゃしないと言うことでしょうね。

収録投稿9件目
board1 - No.305

うむむ 銀英伝のアニメはテレビでしか見たことがない…

投稿者:本ページ管理人
1998年12月03日(木) 02時01分

>アニメで「完全平和主義」を掲げるとろくな事にならない

アニメでなくても、ろくな事にならないかも(笑)

> 「戦争モノ」に偽善者ぶって「平和主義」なんぞ入れるとろくな結果になりゃしないと言うことでしょうね。

 結局、活劇という属性を変えないでテーマを選ぶなら、単純なだけ戦争物の方が楽に決まっています。平和主義なんて、大変ですよ。アニメではないけど、その点プライベート・ライアンは巧かったですね。

収録投稿10件目
board1 - No.306

田中芳樹氏と『ヤマト』

投稿者:やぶにらみ
1998年12月03日(木) 11時52分

突然ですが、なんだか、呼び捨てにするのも失礼かなと思い、敬称をつけることにしました。

田中氏は、確か昔の「アニメージュ」誌(10年くらい前か?)で、「さよなら、ヤマト」というエッセイを寄稿していたように記憶しています。

 そこでは、自分が『ヤマト』のファンだった。今でも愛着はあるが評価できない、といったことを、劇場版『さらば…』への批判を通して書いていたはずです。

 不沈戦艦さんの『ヤマト』批判、面白かったです。ひょっとすると、田中氏は、ガミラス側の視点も必要だ、という考えから『銀英伝』の構成を思いついたのかもしれません。

収録投稿11件目
board1 - No.307

ある意味一国平和主義

投稿者:やぶにらみ
1998年12月03日(木) 12時00分

>アニメで平和主義を掲げるとろくなことにならない。

田中氏の作品では、アニメ化もされた『アップフェルラント物語』が好きでした。今読むとどうか判りませんが。
 大国に対して、平和主義を掲げ、自主独立も守り抜くって話、好きだったなあ。今の日本では逆立ちしてもできない芸当ですけれど。

理想論は、お伽話として描くのが、一番効果的なのかもしれませんね。

収録投稿12件目
board1 - No.308

やっぱり「ヤマト」は常識だったかな

投稿者:不沈戦艦
1998年12月03日(木) 12時52分

 うーん、脱線のつもりだったんですが、結構反応ありましたな。やっぱりみんなが見ている「常識」だったんですね。ちゃちゃちゃの論客北村さんまでいらっしゃるとは。北村さん以外にも、tomb氏、小村氏、管理人氏、やぶにらみ氏と色々な方にレスしていただきありがとうございました。

 さて、「ヤマト」の話でもう少し付け加えるべき事もあります。それは主人公古代進(って言ってもいいですよね)のハチャメチャな青年将校ぶり。特に2作目の最初はひどいものです。「お尋ねします!地球は、宇宙の平和を守るリーダーではなかったのですか!もし地球が、真に宇宙の平和を望むなら・・・・」と本来発言権のない防衛会議でアジを始める熱血ぶり。これはどっちかってーと青臭い学生運動家ってとこですか。当時は「さすが古代」などと思わされていましたが、今ビデオなどで見ると笑えますよ。地球防衛軍の指令を無視して勝手にヤマトを発進させるところなんか旧満州の関東軍みたいです。

 劇場版の方は特攻で終わりますが、テレビ版はもっと凄い。彗星帝国への降伏を決断した地球政府の意志を無視して、独断で都市帝国への攻撃をかけるわがままぶり(負けたら地球滅亡ですぞ)。ヤマトVにおいては彼は艦長になりましたが、よくこんな独断専行ばかりの危険な軍人を艦長に任命しましたな。おかげで地球はとんだトラブルを抱えさせらることになっていますぞ。バース星をいうボラー連邦の流刑地で反乱を起こし、ヤマトを一時占拠した囚人たちに同情して、鎮圧後に囚人と約束した「寛大な処分」を得る為(囚人が処刑されているところを目撃してからは完全に激発モード)に、視察に来たボラー連邦のベムラーゼ首相が「頼みを断ると言ったら、どうする?」と言った事に対して「囚人たちを解放します」と言い切っているし。いくら相手が独裁国家だからって内政干渉もいいところだし、実質的な宣戦布告ですぞ。「言うことを聞いてくれないのなら、武力に訴えても囚人を助ける」と言っているのですから。「古代、無茶を言ってはいかん」と言った佐渡先生の方がまともな外交感覚ではありませんか。結局その後は戦闘になって、バース駐留のボラー軍を撃破。怒ったベムラーゼが惑星破壊ミサイルでバース星を吹っ飛ばし、結局囚人たちは誰一人助からなかった、という結末です。

 その場はベムラーゼの艦隊は退いたのでバース消滅でおさまりましたが、地球は完全にボラー連邦の敵と認識されました。何と、ソ連モデルの独裁星間帝国に戦争を吹っかけたのは、ヤマト艦長に過ぎない古代進でした。お陰でその後、ヤマト以外に第2の地球を探索すべく地球を出発した探査船が片っ端からボラー連邦に撃滅されるという事態を招いています。独善に陥り過ぎだし、喧嘩っ早いばかりではまるっきり「青年将校」だと思いませんか。そのくせ、自分勝手極まるシャルバート星にはしきりに共感しているし。私はあのシャルバートの姿は、醜悪極まりない日本の空想的平和主義者そのものだと思いましたよ。余所でどれくらい多くの人が苦しんでいても、自分たちは安楽な平和を享受する。精神的エールを送るだけで、実質的には助けようとしない。シャルバートの信者が求めているのは「物理的に今の戦乱を鎮めてくれ」なのに。シャルバートは異次元空間を、日本は安保と米軍、自衛隊を盾にして、外の戦乱は知らない、と言う訳です。こんな卑怯者どもに共感する神経を、何で「青年将校」が持っているのか不思議ですが、あれが20年くらい前の日本人の気分だったんでしょうかね。

 北村さんがガンダムWの話を出しておられますが、結局富野も西崎と同じですか。あんなに仲が悪かったのに。何でそうなるんだろ。

 「ゴジラとヤマトと僕らの民主主義」は確か「諸君!」に連載したものでしたよね。一応目を通したと思いますが、詳しくは忘れちゃいました。

 やぶにらみ氏が書いていますが、やっぱり田中芳樹もヤマトにある程度は影響されていた(人のこと言えないかな)んですね。小村さんも「ひどい話」と言っておられるが、あのトンデモない偽善ぶりは、田中芳樹にも通ずるところがあると思いませんか?

 最後に、もし完全平和主義の物語がいい、ってんだったら、結局主人公も、舞台となる国土も国民も全て滅びなければ本来はおかしいですな。そういう意味で北村さんが言われる通り、ガンダムW(見ていませんが)はあんまりでしょう。その王女はあまりにも無責任ですよ。「腹を切って滅びた国と国民に詫びよ!」と言いたいところですね。また、そんな輩を外交官に使う国も使う国ですが。

収録投稿13件目
board1 - No.311

「ゴジラとヤマトと…」のその後

投稿者:tomb
1998年12月03日(木) 20時03分

ヤマトっていったら、第一作で地球に隕石の雨を降らして放射能まみれにしたデスラーがその後仲良くなってしまうってのも不思議でしたね。あの攻撃で相当の人が死んでいたはずだから、家族を殺されて恨みに思う人なんて幾らでもいそうなものなんですけど。

No. 303での小村損三郎さんの発言
>あ、「ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義」は知ってますよ。昔立ち読みした記憶があります。
>そこそこ面白かったけど、あの著者の田中芳樹的に尊大な姿勢が嫌いだったので買いませんでした。

そうですか、『ヤマト一隻でガミラスを滅ぼしておいて「愛し合う事だったんだ」はないでしょう。』あたりの批判はまさに「ゴジラとヤマトと…」のそれだったので投稿しました。

>今は何やってんだろう・・・。

著者の佐藤健志は、その後、批判内容をゴジラに限定特化した「さらば、愛しきゴジラ」を書いています。そこでゴジラあり方をどう捉えるか・どういう形で締めくくらねばならないか、等といった論を展開した後、当時公開されていた最後のゴジラ映画の向こうを張って、私家版「ゴジラの最終回」のプロットを上奏しています。

このプロットは、「ゴジラこそ核兵器の象徴であり、ゴジラを倒す事は我々自身が核を使う事の原罪を背負う内容になっていなければならない」ってな骨子で作られていました。僕の感想は、正直これならある程度のリアリティーを持ったまま、現代社会にゴジラを出現させられるかもしれないけど作品としてみればツマラナイよね、って所です。方法論から造ってしまった失敗作って所です。

その後、「さらば、愛しきゴジラ」の巻末の著者紹介の所で、「これでゴジラ・怪物を書ききった著者は、次は人間を書く予定で、エイズの取材の為にアメリカに渡ります」ってな事を書かれていました。

それ以降、彼の著作を僕は直接見掛けていません。しかし昨年の春頃、どこぞの雑誌でエヴァンゲリオンに対して同様の批判を書いて、ファンの心理を逆撫でにしたらしく、エヴァ系BOARDでファンが熱くなっているのを見掛けました。僕は「そういうのは書ききったって自分で言った筈なのに何故舞い戻ってくる?さては『ゴジラとヤマトと…』が売れた時に味わった美味しさが忘れられないな」等とちょっと嫌な思いをしました。

それから先は僕も知りません。

収録投稿14件目
board1 - No.312

「ガンダムW」とは

投稿者:小村損三郎
1998年12月03日(木) 22時32分

不沈戦艦さん、こんにちは

>北村さんがガンダムWの話を出しておられますが、結局富野も西崎と同じですか。あんなに仲が悪かったのに。何でそうなるんだろ。

あ、「ガンダムW(ウイング、と読む)」はマーケット維持の為にメインスポンサーのバンダイ主導でシリーズ自体が路線変更された後の作品で、富野氏は製作に関わっていません。
設定・世界観も初代ガンダムとは全く関係無い、別世界の物語です。
 捕捉しますと、「サンクキングダム自体は滅びたが、その理想は後に結実した」という展開で、最終回では「人類最後の戦闘」の後「地球圏統一国家」が成立し、「人類社会から戦争は根絶された。」という更にトンデモなラストになっています。

しかしこの番組、これらのお題目を真面目にテーマとして訴えようとしていたとはとても思えません。
この「ガンダムW」という作品の本質は「ギャグ」と「ケレン味」であり、
「イッちゃってるキャラクター達が破綻した行動と素ッ頓狂な会話を繰り広げ、視聴者はそれを端から見て笑いながら楽しむ」
というのが正しい姿だからです(爆)。
製作側も確信犯的にそれを狙っていたのは明らかです。北村さんお勧めのの10話位まで見ていただければこの作品のコンセプトが分かっていただけるでしょう(^^)。

「完全平和主義」「地球圏統一国家」という大仰な言葉は実はそのトンデモさを強調する為のものだったりして・・・。

tombさん、こんにちは

>その後、「さらば、愛しきゴジラ」の巻末の著者紹介の所で、「これでゴジラ・怪物を書ききった著者は、次は人間を書く予定で、エイズの取材の為にアメリカに渡ります」ってな事を書かれていました。
>それ以降、彼の著作を僕は直接見掛けていません。しかし昨年の春頃、どこぞの雑誌でエヴァンゲリオンに対して同様の批判を書いて、ファンの心理を逆撫でにしたらしく、エヴァ系BOARDでファンが熱くなっているのを見掛けました。僕は「そういうのは書ききったって自分で言った筈なのに何故舞い戻ってくる?さては『ゴジラとヤマトと…』が売れた時に味わった美味しさが忘れられないな」等とちょっと嫌な思いをしました。
>それから先は僕も知りません。

おお、そうだったんですか。これで安心して眠れます(笑)。
内容は面白い部分もあるんですが、どうもあの人の語り口は好きになれませんでした。

収録投稿15件目
board1 - No.314

>「ガンダムW」とは

投稿者:本ページ管理人
1998年12月03日(木) 23時06分

>あ、「ガンダムW(ウイング、と読む)」はマーケット維持の為にメインスポンサーのバンダイ主導でシリーズ自体が路線変更された後の作品で、富野氏は製作に関わっていません。
>設定・世界観も初代ガンダムとは全く関係無い、別世界の物語です。
> 捕捉しますと、「サンクキングダム自体は滅びたが、その理想は後に結実した」という展開で、最終回では「人類最後の戦闘」の後「地球圏統一国家」が成立し、「人類社会から戦争は根絶された。」という更にトンデモなラストになっています。
>
>しかしこの番組、これらのお題目を真面目にテーマとして訴えようとしていたとはとても思えません。
>この「ガンダムW」という作品の本質は「ギャグ」と「ケレン味」であり、
>「イッちゃってるキャラクター達が破綻した行動と素ッ頓狂な会話を繰り広げ、視聴者はそれを端から見て笑いながら楽しむ」
>というのが正しい姿だからです(爆)。
>製作側も確信犯的にそれを狙っていたのは明らかです。北村さんお勧めのの10話位まで見ていただければこの作品のコンセプトが分かっていただけるでしょう(^^)。

 でも、(オタクの)女の子には大人気ですよね〜
 あざといまでのキャラクターがいいのでしょうか? だとしたら、結構田中作品と被るかも。しかも、そういう人にとっては、田中氏の意に反して、作品の評論部分なんてどうでもいいのかも。

収録投稿16件目
board1 - No.315

うむむ 追記

投稿者:本ページ管理人
1998年12月04日(金) 02時05分

>「イッちゃってるキャラクター達が破綻した行動と素ッ頓狂な会話を繰り広げ、視聴者はそれを端から見て笑いながら楽しむ」
>というのが正しい姿だからです(爆)。

 よくみると、ここの部分って、まったくそのまま創竜伝に当てはまるんですよね。

 これについては、前に別の場所でほつまさんが詳しく述べていて(やおい趣味の女性に人気のあるキャラクターのステロタイプは、「辛辣なセリフを吐く美青年」「危険な薫りのする美青年」という話について)、感心した覚えがあるのですが、あれをここでも書いて貰えませんか?もしくは、転載してよろしいですか?
 掲示板で突然要求してしまってすみません。

収録投稿17件目
board1 - No.316

ドラゴンクエスト

投稿者:カエルサル
1998年12月04日(金) 06時20分

アニメが話題になってますが、「ヤマト」は何とアメリカでも放送されたらしいです。ただし、映像だけをバラバラにカットし、英語の吹き替えをし、毎回敵が来て倒していくという「サザ◯さん」式の一話完結だそうで。単に日本アニメを馬鹿にしてるだけカモしんないけどアメリカには受け入れがたい政治評論が原因かもしんない。「ガンダムW」は最近再放送で見ておもしろかったけど政治評論みたいなのは気にならなかった。(気ずかなかった)イリーナ(だったっけ)様のために見た感じだったけど改めテ考えると「羅刹の家」並にオモシロイ(笑)。これらは笑って済ませるとして「創竜伝」はこうはいかない。あれを読むと恐怖と不安に駆られる。内容はギャグなのに。ここで注目するのは作品の政治批判がキャラクターの口からもでてるところだ。四兄弟はもちろん敵キャラの口からも「本音」としてでている。特に超人的な生命力と天才的な頭脳に教養を持ち合わせた(という設定の)神格化された四兄弟や冷酷非情の恐るべき敵キャラが言うとまるで真実のような現実感がある。それで本当のことのように思ってしまうわけだ。もちこれは小説の定型に当てはまるため、批判の対象にはできないがセリフに小説世界の世界観の説明や主人公の思考など、本来ファンタジー世界を補足するための、現実と非常に似せた(ッテ言うか現実世界を基本にしてる)文とで相互補完し、作中の陰謀説に現実味を創っている。前にも書いたけどよく考えてみたらドラゴンや妖怪や鳥のお姫様が、月に行ったり天界から仙人が来たりして、自衛隊やアメリカ軍をギッタンギッタンにしたりするスケールで「国家はばからしい、視野が狭い」みたいな内容の「政治評論」をする小説自体気が狂ってるとしか言いようがない。「紺碧」の「後世世界」の方がよっぽどか信じれる。「田中芳樹氏は「妄想世界」で幸せに暮らしてるんじゃあないか?」といっても過言ではないだろう。設定もいい加減で物理的にも無理があるし単に政治評論してハクをつけてるだけでイイカゲンな小説じゃあねーか。よって「創竜伝」にリアリティーは感じない方がいいカモ。ところで、始さんとかドラゴンになったあと弟とかに裸見られるのイヤダローな。同人誌でないかなそゆの。(下ネタでスンマセン(爆))。

収録投稿18件目
board1 - No.317

レスです

投稿者:やぶにらみ
1998年12月04日(金) 10時38分

>もし完全平和主義の物語がいいってんだったら…全て滅びなければ本来はおかしいですな。

「完全」な平和主義、というのは確かに想像がつかないですね。「帝国主義的侵略をしない」とか「無闇に敵国の挑発に乗らない」「戦争は良くてせいぜい必要悪だと考える」「世界の警察ぶらない」といった姿勢なら、判りますが。

>『ガンダム』のアクション。
 子供の頃はテーマ云々よりも、そちらの方が目当てでした(今もかな)。あれだけ面白いアクションを創れた人(過去形)が、あまり自虐的な発言をして欲しくないな、とは思います。

>キャラ目当て
で田中氏の本を読んでいるは多いのでしょう。それ自体が悪いとは思いませんが、『創竜伝』のキャラが歳を取らないのは、その辺を鑑みてのことでしょうし、やはり不都合は生じてきますね。

収録投稿19件目
board1 - No.321

アニメ・特撮における完全平和主義

投稿者:北村 賢志
1998年12月04日(金) 23時42分

不沈戦艦さんへ
>最後に、もし完全平和主義の物語がいい、ってんだったら、結局主人公も、舞台となる国土も国民も全て滅びなければ本来はおかしいですな。

 そう言えばそんな話もありました。「新造人間キャシャーン」の「キャシャーン無用の町」です。
 このエピソードではアンドロ軍団の侵攻に直面した町が「平和を守るため」降伏するが、その結果屈辱的な目に遭わされます。どんな目かと言いますと「家畜人ヤプー」を元ネタにしていると言えば分かるでしょう(ただ幸いにも相手がロボットなので・・・)。このときのブライキングボスの「平和とはこれほどまでに守らねばならないモノなのか」と言う嘲笑が印象的でした。
 勿論、キャシャーンは市長の元を訪れ、戦う事を要求しますが市長は「平和を守る」為にキャシャーンに銃を突きつけて追い払います。
 最後はお約束の大虐殺となり、そこでキャシャーンの手によってアンドロ軍団は撃退され、瀕死の市長が傍らのキャシャーンに「私は間違っていない。ただ君に銃を向けたことだけが気がかりだ」とだけ言い残して死ぬのがラストです。
 「テッカマン」や「ガッチャマンF」等ハードな話も結構多かった昔のタツノコアニメの中でも、このエピソードは秀作だったと思います。
 後、これ以外には「機動刑事ジバン」や「Xボンバー」にて、完全平和主義にすがっていた連中が「無道に対しては戦わねばならない」事に気付くエピソードが有りました。

>そういう意味で北村さんが言われる通り、ガンダムW(見ていませんが)はあんまりでしょう。その王女はあまりにも無責任ですよ。「腹を切って滅びた国と国民に詫びよ!」と言いたいところですね。

 元々、彼女(名前はリリーナ)が完全平和主義を志したのは、物心つく前に滅びたサンクキングダムが完全平和主義だったと養父のいまわの際に聞かされたから、つまり最初から思っていたのではなく唐突に「顔も覚えていない両親の意志を継ごうとした」わけです。
 しかもリリーナは「軍事力は廃止せねばならない」と言い切りながら「地球圏最強の軍事力」であるガンダムが、自分のために働くのは当たり前と考えているとしか思えない言動を繰り返し、その矛盾に気付かない無節操ぶり。
 このアニメ史上類例を見ないほど性格・行動ともに破綻し、いかなる時も他人をこき使いつつ、自分は「完全平和主義」だけ繰り返して、責任を一切とらないヒロインを、当時の私は「ヨブ・トリューニヒト以上の保身の天才」と呼んでました(いくら組織に属していない個人行動のテロリストだからと言って、こんなのの為に命懸けで戦うガンダムのパイロット共も全員バカとしか言いようがない)。

>また、そんな輩を外交官に使う国も使う国ですが。

 OVAによると彼女を任命したのは、彼女の養父の仇であり、何度もリリーナを殺そうと試み、一度はリリーナ自身がピストルを手に命を狙った相手でもあった(後、「核兵器で基地ごとガンダムを破壊しようとする」だの「コロニーへの無差別攻撃をタテに降伏を迫る」だのと好き放題やっていた)地球圏統一政府の代表レディアンだったようです。
 ガンダムWにおける敵役の一人、本編が始まった時点で19才の女性、の真の目的も完全平和主義だったそうで、最終回にそれを聞いたリリーナが自分の養父を殺した理由も聞かずに許してしまうあたり、この作品の破綻ぶりが明らかです。

収録投稿20件目
board1 - No.323

>No. 321(他愛ないこと)

投稿者:本ページ管理人
1998年12月05日(土) 00時57分

ガンダムWは、私もほとんど見ていませんが…

>彼女(名前はリリーナ)が完全平和主義を志したのは

このひと、たしかEDで犬踏みつけてませんでした?

>「ヨブ・トリューニヒト以上の保身の天才」と呼んでました

めちゃくちゃナイスなコピーです(^_^;)

収録投稿21件目
board1 - No.325

転載はOKです

投稿者:ほつま
1998年12月05日(土) 04時19分

>これについては、前に別の場所でほつまさんが詳しく述べていて(やおい趣味の女性に人気のあるキャラクターのステロタイプは、「辛辣なセリフを吐く美青年」「危険な薫りのする美青年」という話について)、感心した覚えがあるのですが、あれをここでも書いて貰えませんか?もしくは、転載してよろしいですか?

 転載はOKです。ただ、あれは、やおい知らずでコミケにも行ったことのない
人物の発言であることをお忘れなく。「やおいの現場にいるヒト」のツッコミ
を期待してます。

収録投稿22件目
board1 - No.328

小ネタ(1)訂正、女の子受け、佐藤健志

投稿者:新Q太郎
1998年12月05日(土) 04時28分

>以降、彼(佐藤健志)の著作を僕は直接見掛けていません。

「さらば愛しきゴジラよ」の後、「幻滅の時代の夜明け」という評論集を新潮社から出していました。ここには確かエイズ論や、「ゴジラ−キングギドラ」「まあだだよ」批判などが収録されていました。

その後、2−3年ほど前まで東洋経済新報から出ている「論争」という雑誌(うわあマイナー!)でメディア評を、コミックボックス関係で「ガンダム」「もののけ姫」
論などを書いていました。
面白いものもあったけど、基本的にネタ切れ、ジリ貧という感じです。特に「正論」に連載されていた「佐藤家お茶の間鼎談」(両親とも一応文化人なのでこんな企画が)の親子共演は「ゴジラとヤマト・・」を銀英伝とするなら創竜伝にあたる噴飯物で、これで彼を読む気が失せた人多いんです。復活して欲しい気持ちは私もあるのですがね。
田中−佐藤論争とか佐藤−斎藤美奈子(「紅一点論」著者)論争なんてのがあれば面白いかも。

収録投稿23件目
board1 - No.330

始くんはなぜアカいのか(転載)

投稿者:本ページ管理人
1998年12月05日(土) 04時40分

以下の文章は、ほつまさんが亀王先生掲示板bis (討論用)
http://www2t.biglobe.ne.jp/~mkimpo/cgi-bin4/minibbs.cgi
に書き込んだログより、私(石井由助)が必要な部分を抄録したものです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これは、今、思いついたんですが(^^; やおい趣味の女性に人気のあ
るキャラクターのステロタイプに、「辛辣なセリフを吐く美青年」「危
険な薫りのする美青年」ってのがありますよね。政治批評を題材に使っ
たら、辛辣で危険にみえるキャラクターを簡単に演出できるから、その
辺りを計算して、田中さんはキャラクターを設定したんだと思います。

 「美青年」が辛辣な口調で「悪党」を論破して、そこに読者はカタル
シスを感じる…と。こむつかしい言葉だと読者がわかんないから、単純
で明快で陰影のない社会批判。

 「美青年」の話す内容は、ほんとは「右」でも「左」でもどちらでも
良いけど、東京裁判史観にキミたちは毒されているとか、従軍慰安婦の
強制連行はなかったとか、憲法9条はいらねえんじゃないかとか、徴兵
制度はあった方が良いんじゃないかとか、そういう「右」からの言葉は
大多数の読者をいたずらに不安にさせるので使えない。単に、それだけ
の理由で、始くん(『創竜伝』の主人公)は左翼っぽいんだと思います。
(まあ、作者の趣味もあると思いますが)

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