QLOOKアクセス解析


と学会と田中芳樹
3−A

と学会と「戦争論」(1)


このコンテンツの
全一覧ページへ
次のページへ

No. 253
いまさらながら、と学会話
本ページ管理人 2001/01/12(Fri) 00:23
いろいろなところで話題になっているようですが…

####以下引用####
山本「あと紹介し忘れましたけど、小林よしのりの「戦争論」(幻冬舎)。あれもスゴイですよね。売れてからだいぶ後で読んだんだけど、ここまでヒドい本だったのかって思った」
唐沢「あれだけ間違っていて、あれだけ読者を引きつけるっていうのはスゴイと思った」
永瀬「『戦争論』読んだ専門家の学者が言ってましたね。「素人にしてはまぁ勉強している」って」(会場爆笑)
山本「東中野修道教授(注16)の本に影響されてるんだよね。あの人の本もかなりトンデモだよ」
(中略)
山本「去年、一昨年はやっぱり(トンデモ本が)多かったんですよ。一昨年は『戦争論』という右翼系のトンデモ本、去年は『買ってはいけない』という左翼系のトンデモ本がベストセラーになった年なんですよ。数だけはあった」
(中略)
唐沢「頭が悪いっていうか、自分で考えるのが嫌だっていう人が、右か左か断定してくれる方について行こうという。
山本「たしかに『戦争論』と『買ってはいけない』の共通点かもしれない」

■注16 東中野修道(ひがしなかの・おさみち)
 1947年生。亜細亜大学教授(社会思想史)。南京大虐殺「なかった」派の最右翼で、代表作は『「南京虐殺」の徹底検証』(展転社・98年)。自説に都合の悪い資料は無視したり歪曲したりと、好き勝手なことをやっているが、肩書きに騙されて信じてしまう人も多いようだ。この人の説がどれほどトンデモないかを知りたい方には、南京事件調査研究会編『南京大虐殺否定論13のウソ』(柏書房・99年)がおすすめ。 (山本弘)
####『と学会年鑑2001』####

 戦争論の内容がトンデモ本であるかどうかは、それぞれが議論すればいいことで、わたしとしては、ここで問題にするつもりはありません。
 しかし、仮に百歩譲って田中氏の評論の内容が小林氏の評論の内容より正しいと仮定したとしても、作品と意見を発表する姿勢として田中氏よりはるかにマシな小林氏がトンデモというのはどういう評価基準なんでしょうね。
 いつからと学会は作品そのものではなく、作品の思想を評価の対象にするように成り下がったのでしょうか。

 ちなみに、私がここで田中芳樹を引き合いに出しているのは、文庫版の創竜伝で会長の山本弘が田中芳樹とニコニコ対談をしているからです。
 よりによって、創竜伝を、しかも評論部分を褒めているんだよなぁ、この男は。

 統一教会の広告塔がオウムの教義の破綻をあげつらっているのと変わらないですよ。この会長は自分がしていることが、と学会を統一教会の広告塔レベルに貶めていることに気が付いていないのでしょうか。


No. 254
ちなみに私の山本氏評(超個人的)
本ページ管理人 2001/01/12(Fri) 00:45
私も昔はTRPGをやっていた人間なので、山本氏のことはよく知っています。
 山本氏を始めとする、グループSNEは、日本にテーブルトークを広めた事に対しては評価していますが、同時にTRPGのプレイヤー層や方向性を異様に狭めてしまった(率直に言えばオタク専門にしてしまった)張本人だと思っています。同様の理由で、ソードワールドなんかも評価していません(ゲームシステムはともかく、世界観を含めた総体が激甘。ドラクエを揶揄しているクセにねぇ)。
 これは小説も同様で、サーラの冒険シリーズだったか、伝説の盗賊が幼い娘を人質にとられ、目の前で娘を犯されながらなぶり殺しにされるシーンなんかがあり、この作者はアホかと思いました(本人はとっても酷いダークサイドを書いて世界観の幅を広げたつもりでしょうが、「伝説の盗賊」なんて職業をしているヤクザモンのはずなのに、歓楽街のボッタクリに会う田舎にーちゃんレベルの意識しか持っていなかったので、当然の結果になったというバカげた話なだけじゃないですか)。

 まあ、こんな個人的感想はともかく、ある日読んだと学会のコラムが面白かったので、「トンデモ本の世界」を買ってみたら、これが面白い。全然作家として評価していなかった山本弘が突然面白くて驚いたものでした。

 …でも、どんどんつまらなくなっていますね、トンデモ本…
 トンデモ本の逆襲で、山本会長がツッコミを忘れてやくたいもない説教を入れていたのを見て、この本は傑作であるにも関わらず、不安を感じたものでしたが、どんどん悪化しているようです。


No. 255
誤解されそうなので蛇足
本ページ管理人 2001/01/12(Fri) 01:21
>  統一教会の広告塔がオウムの教義の破綻をあげつらっているのと変わらないですよ。この会長は自分がしていることが、と学会を統一教会の広告塔レベルに貶めていることに気が付いていないのでしょうか。

あくまで、「田中芳樹が小林よしのりより正しいという仮定」を前提にした上での比喩です。


No. 256
今ごろ直接攻撃に出ましたか
モトラ 2001/01/12(Fri) 01:26
2〜3年前に出版された「トンデモ本1999」でしたか、トンデモ本紹介文の端々に「日本の歴史は歪曲されている! ん? どこかで聞いたような…」などと、いつもズバリと切って捨てるのがウリのと学会らしからぬ、奥歯に物の挟まったような調子で「新しい歴史教科書を作る会」や、小林よしのりに対する批判めいたことをちょこちょこと書いていたのですが、やはりそうだったのか。「戦争論」大ブーム期に真っ向勝負を挑んでいれば、タイムリーな論争が期待できたのになあ。なんか、やり方がと学会らしくない。

ここはひとつ「トンデモ戦争論の世界」でもブチ上げて、小林よしのりや東中野修道に新しい歴史教科書を作る会の面々まで完膚なきまでに叩きのめし、私のような「自分で考えるのが嫌で、右か左か断定してくれる方について行くだけの、頭の悪い人間」の目を覚まさせて欲しいものです(笑)


No. 262
と学会について
日傘 2001/01/12(Fri) 02:06
>  …でも、どんどんつまらなくなっていますね、トンデモ本…
>  トンデモ本の逆襲で、山本会長がツッコミを忘れてやくたいもない説教を入れていたのを見て、この本は傑作であるにも関わらず、不安を感じたものでしたが、どんどん悪化しているようです。
>
 この部分は、巻末の「長いあとがき」で宜しいのでしょうか? あれ、山本会長マジで怒ってら、ていうのは行間からひしひしと滲んでましたが。

 個人的には「トンデモ本の世界」での、イルカの話などは鯨類を中国に置き換えれば、田中氏の思想とは全く相容れないものだと思うんですが、他のと学会会員はどう思ってるんでしょう?

 最近のトンデモ本シリーズは、ゲームサイトのクソゲーレビューみたいで、どうも初期のパワーというか、ロジカルな迫力が失われつつあることは否めません。それに加え、執筆者の個性がまるで感じられず、どの評も山本氏か藤倉氏のモノに見えて仕方ありません。と学会全体が会長の考えに染まってしまったのでしょうかね。

 「トンデモ本の世界」のあとがきで『笑いと狂気は紙一重』という言葉に深く感銘を受けた私としては、やはり一抹の寂寥を感じずに入られません。


No. 263
Re: いまさらながら、と学会話
S.K 2001/01/12(Fri) 10:01
>  戦争論の内容がトンデモ本であるかどうかは、それぞれが議論すればいいことで、わたしとしては、ここで問題にするつもりはありません。
>  しかし、仮に百歩譲って田中氏の評論の内容が小林氏の評論の内容より正しいと仮定したとしても、作品と意見を発表する姿勢として田中氏よりはるかにマシな小林氏がトンデモというのはどういう評価基準なんでしょうね。
>  いつからと学会は作品そのものではなく、作品の思想を評価の対象にするように成り下がったのでしょうか。
>
>  ちなみに、私がここで田中芳樹を引き合いに出しているのは、文庫版の創竜伝で会長の山本弘が田中芳樹とニコニコ対談をしているからです。
>  よりによって、創竜伝を、しかも評論部分を褒めているんだよなぁ、この男は。
>
>  統一教会の広告塔がオウムの教義の破綻をあげつらっているのと変わらないですよ。この会長は自分がしていることが、と学会を統一教会の広告塔レベルに貶めていることに気が付いていないのでしょうか。



 そもそも『トンデモ本』の定義は“著者の意図に関わらず内容に明らかな科学的ないし論理的誤謬があり、かつその誤謬と目的との乖離が笑える本”(だったはず)です。

 対して『戦争論』は戦争のダイナミズムの観点からは昭和3〜40年代の戦争漫画と比較して“つまらない”かも知れないですし、歴史の論証の観点からは“すべての異論を封じて日本における日中戦争および第二次世界大戦の正当性ないし妥当性を証明した”とは言いきれないとも思います。

 ただしこの場合『戦争論』に対する正しい態度は“怒る”“反駁する”“(つまらないという理由で)冷笑する”であって“(作品の存在自体を)嘲笑する”ではない筈です。
 本家本元が言葉の定義を違えた『トンデモ本』を出してどうするんでしょうか。

 実際創竜伝の方がよほど“娯楽という目的と乖離した論理的かつ社会学的に間違った評論を大声で行っている冒険伝奇小説まがいの”『トンデモ本』だと思いますが。


No. 266
「トンデモ戦争論の世界」と学会/編
モトラ 2001/01/12(Fri) 13:23
繰り返しになりますが、やはりこれを刊行しないことには、と学会は「証拠も挙げずに特定の本をトンデモ本呼ばわりし、あまつさえその読者を嘲笑する卑怯者の集団」との謗りを免れ得ますまい。「『トンデモ本』女の世界」「トンデモノストラダムスの後始末」と最近パワーダウンしているとはいえ、読者層の多くがゴー宣とカブっていて、左翼系反戦争論本以上に影響力のあるカウンターパンチを放てるのは、今やと学会以外には存在しない。

もっとも戦争論を「右翼系」呼ばわりした時点で、党派性に拠らぬ科学的態度に基づく歴史検証は、望み薄にも思えますが。


No. 288
サテライトファイター
CA12 2001/01/14(Sun) 23:40
創竜伝の3巻に出てくる米軍の次期主力戦闘機「衛星高度戦闘機」
マッハ10の高速を誇り、艦載型もあるとの事
こんなものが大気中で飛んだら衝撃波を考慮すると
針みたいな戦闘機になる思うんですが…
それとも衛星高度でしかマッハ10は出せないのだろうか?
だとしたら何とすばらしく、無駄な兵器だろうか
ちょっとそこらの架空戦記でも見られない
とんでも兵器のような気がするのですが


No. 296
Re: サテライトファイター
モトラ 2001/01/15(Mon) 02:40
そんなものも登場しましたっけ。存在すら忘れていたなぁ(正直に言えば未だに思い出せない^^;)。山本弘が対談でコイツに触れなかったのはおかしいなぁ。やはり党派性はトンデモ追求の上位に位置するのかなぁ。と学会が色あせて見えてきたなぁ…


このコンテンツの
全一覧ページへ
次のページへ

トップページへ ザ・ベスト
全一覧ページへ
考察シリーズへ