こんばんは。
非常に今更な気がしますが、常連さんたちが面白かった田中芳樹
の作品を教えて頂きたいと思います。
銀英伝、アルスラーン戦記、創竜伝、お涼シリーズ、ウェディン
グドレスに紅いバラ、戦場のノクターンは既読です。
「アップフェルラント物語」がオーソドックスなボーイミーツガールの冒険活劇として好きです。
シリーズではなく単作としての「夏の魔術」もいいと思ってます。
S.Kさん、どうもありがとうございます。
アップフェルラント物語は知りませんでした。
夏の魔術は気にはなってたんですが、シリーズ物で夏の魔術を
見かけないというのもあり手は出してませんでした。
単作として、という部分が気になりますが・・・
今度探してみます。
個人的には、
「白夜の弔鐘」
「晴れた空から突然に…」
辺りでしょうか。
たかしさん。初めまして。
完結しているシリーズとしては唯一と言っていいほどのマヴァール年代記も良いと思います。続編の発売がいつかにやきもきしなくて済むだけでなく、お話も楽しめます。
あと、S.Kさんがあげられた夏の魔術はかなりオカルティック&ホラーで面白いです。
たかしさんではないですがはじめまして。
私も基本的にマヴァール年代記面白いと思います。
ただ一点、「三雄の中、ヒモ(リドワーン)の一人勝ち」というオチはあんまりだと当時から思いましたが
> あと、S.Kさんがあげられた夏の魔術はかなりオカルティック&ホラーで面白いです。
あれ一作だけだと最後爽やかな読後感な所も好きです。
S.Kさん。こんばんは。
> ただ一点、「三雄の中、ヒモ(リドワーン)の一人勝ち」と
> いうオチはあんまりだと当時から思いましたが
ヒモと言うとあんまりかも。私はアルスラーンで言うと(記憶があやふやですが)ナルサスっぽいヴェンツェルが好きでした。
大人になって、3巻をまとめてハードカバーになったものを買うほど好きでした。
> あれ一作だけだと最後爽やかな読後感な所も好きです。
次の巻から、コメディっぽくなったというかシリアスでなくなったというか。夏の魔術のクトゥルフっぽい怖さが薄れてしまいましたね。
> 個人的には、
> 「白夜の弔鐘」
> 「晴れた空から突然に…」
> 辺りでしょうか。
平松さん、どうもありがとうございます。
レスが遅れて申し訳ありません。
二つとも知りませんでした。
本屋で見かけ次第手にとって見ようと思います。
重ねて御礼申し上げます。
> 完結しているシリーズとしては唯一と言っていいほどのマヴァール年代記も良いと思います。続編の発売がいつかにやきもきしなくて済むだけでなく、お話も楽しめます。
初めまして、どうもありがとうございます。
遅れてすみません。
マヴァール年代記は知ってましたが、「どうなんだろう」と素通りしてました。
お二方のお墨付きを得た事で安心してレジに持っていけます。
> あと、S.Kさんがあげられた夏の魔術はかなりオカルティック&ホラーで面白いです。
> あれ一作だけだと最後爽やかな読後感な所も好きです。
> 次の巻から、コメディっぽくなったというかシリアスでなくなったというか。夏の魔術のクトゥルフっぽい怖さが薄れてしまいましたね。
S.Kさんもどうもありがとうございます。
何となくではありますがイメージできました。
夏の魔術だけにしておこうと思います。
お二方には改めて御礼を申し上げます。
久しぶりに「マヴァール年代記」という文字を見て、読んだ当時の疑問が蘇ってきました。
物語の冒頭、主人公カルマーンは父帝崩御の知らせを聞いて戦場から馳せ戻り、実はそれが父が自分の忠誠心を試すための芝居だったことに激昂して弑逆に及ぶわけですが、これ、皇帝本人を殺すだけでは絶対にカルマーンが父を殺したことがばれると思うのです。
つまりこの芝居を打つには、皇帝が超人的な演技力と自分の脈拍や鼓動を自在に操れる特異体質でもないかぎり、必ず協力者が必要で、少なくとも侍医や、身の回りの世話をする側近は皇帝の芝居を知っていたはずです。
カルマーンが「父殺し」の汚名を避けようと思えば、そういった父の側近を口封じに皆殺しにでもしなければならず、かなり陰惨な物語の幕開けにならざるを得ません。
ちょっと現在手元に本がないので確認できないのですが、本文にここのあたりの疑問を解消する記述はあったでしょうか?
夏の魔術とマヴァール年代記、無事ゲットしました。
マヴァール年代記を少しずつ読んでいますが、これは面白い!
おかげで仕事がなかなかはかどらない・・・ダメ人間です。
こんな作品を書ける人がドラよけお涼を書いてるんですよね。
管理人さんや常連さんの嘆きに初めて共感しました。
今まで正直なところ中立でした・・・ホントダメ人間です。
そして盗塁王赤星さん、こんばんは。
全部読み終えてないのですが、私も疑問に感じた部分がありますのでレスさせて頂きます。
> 物語の冒頭、主人公カルマーンは父帝崩御の知らせを聞いて戦場から馳せ戻り、実はそれが父が自分の忠誠心を試すための芝居だったことに激昂して弑逆に及ぶわけですが、これ、皇帝本人を殺すだけでは絶対にカルマーンが父を殺したことがばれると思うのです。
> つまりこの芝居を打つには、皇帝が超人的な演技力と自分の脈拍や鼓動を自在に操れる特異体質でもないかぎり、必ず協力者が必要で、少なくとも侍医や、身の回りの世話をする側近は皇帝の芝居を知っていたはずです。
> カルマーンが「父殺し」の汚名を避けようと思えば、そういった父の側近を口封じに皆殺しにでもしなければならず、かなり陰惨な物語の幕開けにならざるを得ません。
> ちょっと現在手元に本がないので確認できないのですが、本文にここのあたりの疑問を解消する記述はあったでしょうか?
今のところ見当たりませんね。
およそ医者と思しき人物が出てきていません。
「ひょっとして医者は存在しないのかな?」と思い始めています。
しかしながら一巻十五項四行目の
<「たとえば皇帝ボグダーン二世の病状が急変したとか」>
一巻二十一項八行目後半からの
<ボグダーン二世は、肉の削げ落ちた、水気にとぼしい身体をおこし、彼のいわゆる試練の対象を、主だった廷臣全員に拡大する計画を、だらだらと語りつづけた>
とありますので、病気だったのは事実ではないでしょうか。
そして「死んだフリ」が廷臣達への最初の試練だった可能性はあると思います。
しかし、最低でも侍医にだけは言っておかないといけない訳ですが、上で述べた通りそれらしき人間は出てきません。
「看病とか診察とかどうしたんだ?」というのが私の疑問です。
冷たい水でひやした布を額の上に置いてたのでしょうか?
確か皇帝は「苦しい、死ぬ」と仮病を言い張り、侍医・近侍は疑念を挟むだけで粛清されるような皇帝と知っていたのでその通り戦場のカルマーンに伝えたものと記憶しています。
皇帝も、戻ってきたカルマーンに
「仮病とは誰にも知らせとらんからの、『ああもう死ぬのか』と安心して戻らなんだら斬首か僧院行きにしてやる気だった」
と言っていたので、カルマーンもある種遠慮なく「臣下も息子も信じない貴方は死ぬべきだ」と事に及び、「父は皇帝病が悪化して崩御なされた」と周囲に言えていたかと。
ただ一人、状況証拠としての凶器の枕と皇帝の人為を知っていたヴェンツェルが「ああ、皇帝の病的猜疑についにカルマーンがキレたな」と気付いた次第と記憶しております。」
> 夏の魔術とマヴァール年代記、無事ゲットしました。
> マヴァール年代記を少しずつ読んでいますが、これは面白い!
それは良かったです。
余談ながら最近やったゲームで主人公のヒロインからの呼び名が「リストラさん→バツイチ→ヒモ」とカーストダウンしていく様でリドワーンを思い出して笑ったり(この主人公が『決める時に躊躇わない』ので『最後の最後でアンジェリナ姫に弱音でウダつく』リドワーンより好印象でしたが)
> とありますので、病気だったのは事実ではないでしょうか。
> そして「死んだフリ」が廷臣達への最初の試練だった可能性はあると思います。
> しかし、最低でも侍医にだけは言っておかないといけない訳ですが、上で述べた通りそれらしき人間は出てきません。
> 「看病とか診察とかどうしたんだ?」というのが私の疑問です。
> 冷たい水でひやした布を額の上に置いてたのでしょうか?
やっぱり「わしは死ぬ。死ぬったら死ぬ。気分が悪いから近づいたら処刑。医者?皇帝であるわしの判断より医者は偉いのか?偉くないなら信じないと死刑」と宮廷全体が脅されていたのが妥当なところかと。
実の息子が「これはもう殺すしかない」と腹を括った異常者でしたから、皇帝。
>たかしさん
はじめまして。
「マヴァール」、もう読んだのずいぶん昔ですので記憶が不確かなのですが、どうも冒頭部分に引っかかった記憶があるのです。
これが中国の史実なんかだったら平気で関係者を皆殺しにしたりするところですが、まさかこれから感情移入をさせるべき主人公にそんなことはさせられませんしね。
ちなみに私はこの小説の中に出てくる「ラザール将軍」が全ての田中作品の中でも多分1、2を争うほど好きです。
>S.Kさん
ありゃ?戦場のカルマーンに届いたのは「死去」の知らせではなく「危篤」の知らせでしたっけ?
それは記憶違いしてました^^;
S.Kさんの論で一応説明はつくのでしょうが、やっぱりちょっと納得が行かないというか…。
廷臣全てにこの「忠誠心試験」を拡大するにしても、やはり侍医の協力は絶対に必要だと思うのです。
侍医や側近が命の危険を冒してまで情報を漏らす可能性は極めて薄く、またそこまで秘密を厳守しても「試験」を拡大していく過程でかならず秘密は漏れていくわけですから意味がないと思うのですが…。
カルマーンの言うとおり、皇帝はやっぱちょっとおかしくなっていた、といえばそれまでですが。
思うに、侍医の役どころを王子たるカルマーンに以後担わせようとしてたのかも。
カルマーンが「皇帝不予」を布告して標的の臣下が慌てふためけば良し、さもなくば不忠の臣下も信用の無いカルマーンもまとめて処分できるくらいのつもりで。
カルマーンでなくてもこの国王は殺されて然るべきでしたね。
余談ながら私は隣国の勇将「隻腕将軍」オルブラヒトのファンでした。
> 確か皇帝は「苦しい、死ぬ」と仮病を言い張り、
> 侍医・近侍は疑念を挟むだけで粛清されるような
> 皇帝と知っていたのでその通り戦場のカルマーン
> に伝えたものと記憶しています。
医者自体存在しないのでは、と言いましたがどうも医者はいるようですね。
一巻の48項でヴェンツェルが刺客を撃退した後「情けない従者どもの為に医師を呼んでやらねば」と言ってました。
今度からちゃんと読むまでは出しゃばらないようにせねば・・・
以後気をつけます。
S.Kさんはじめまして、こんばんは。
>「三雄の中、ヒモ(リドワーン)の一人勝ち」
覇権を争った二人が共倒れして、「権力者なんてもうこりごり、できれば自由に旅して暮らしたいのに国公なんて……」って思ってたリドワーンに権力と旧友同士の大ゲンカの後始末が押し付けれられたので、ある意味リドワーンが一番割りに合わない気も。
シミオンも大人しくしてれば、生き残って公国をそのまま持てたかもしれませんが……リドワーンが本気で権力を持ちたくないなんてとても信じられなかったんでしょうね。
> S.Kさんはじめまして、こんばんは。
こちらこそ宜しくです。
> >「三雄の中、ヒモ(リドワーン)の一人勝ち」
>
> 覇権を争った二人が共倒れして、「権力者なんてもうこりごり、できれば自由に旅して暮らしたいのに国公なんて……」って思ってたリドワーンに権力と旧友同士の大ゲンカの後始末が押し付けれられたので、ある意味リドワーンが一番割りに合わない気も。
親友二人が命を賭けてしまった物を、いくらいらないからと言ってアンジェリナ姫に泣きを入れるシーンがなければ私もヒモとまで蔑まなかったでしょう。
どうせ逃げる程無責任にもなれないくせにぐずるのは無駄極まりないと思いませんか?
> シミオンも大人しくしてれば、生き残って公国をそのまま持てたかもしれませんが……リドワーンが本気で権力を持ちたくないなんてとても信じられなかったんでしょうね。
シミオンの場合、まず趣味の規模を狭めて少しは真面目に働くつもりでないと黒羊公国そのものが取り潰されたかもしれません。
カルマーンには忠実で有能な、領主の務まる部下も多いですし、ヴェンツェルに「これあげるからおとなしく友達でいてね」というエサとしても有用ですし。
> どうせ逃げる程無責任にもなれないくせにぐずるのは無駄
> 極まりないと思いませんか?
確かにそうですね。中途半端というか。
> シミオンの場合、まず趣味の規模を狭めて少しは真面目に
> 働くつもりでないと黒羊公国そのものが取り潰されたかも
> しれません。
ツルナゴーラ戦でもいいとこなかったですね、彼。
やっぱりゲルトルートに惚れてしまったのが破滅の始まりですか。
あれが無かったらイムレも死なないしリドワーンも出奔しなかっただろうし、ずいぶん話が変わってたでしょうか。
> カルマーンには忠実で有能な、領主の務まる部下も多い
> ですし、ヴェンツェルに「これあげるからおとなしく友達
> でいてね」というエサとしても有用ですし。
国公位といえば、ドラゴシュを国公にしたときって本来カルマーンには権限なかったような……
ドラゴシュ戦後にヴェンツェルが一人で(一応委任状があるといっても、本人からはもらってませんよね……みんな死んじゃったし)カルマーンを推戴してるし。まあ、法律通りにすれば永遠に皇帝は決まらないので、仕方ないですが。
> ツルナゴーラ戦でもいいとこなかったですね、彼。
> やっぱりゲルトルートに惚れてしまったのが破滅の始まりですか。
> あれが無かったらイムレも死なないしリドワーンも出奔しなかっただろうし、ずいぶん話が変わってたでしょうか。
まずはごめんなさい、シミオンとストゥルザを取り違えてました(汗)。
しかしやっぱりシミオンが虎翼国公というのは苦しいでしょうね、周囲の見る目も「国公未亡人の間男」に近いものがあったでしょうし。
イムレ亡き後は大人しく逐電してどこかの田舎で山羊飼ってイモ作って美人の妻との愛に生きた方が幸せになれたんじゃないかと。
> 国公位といえば、ドラゴシュを国公にしたときって本来カルマーンには権限なかったような……
> ドラゴシュ戦後にヴェンツェルが一人で(一応委任状があるといっても、本人からはもらってませんよね……みんな死んじゃったし)カルマーンを推戴してるし。まあ、法律通りにすれば永遠に皇帝は決まらないので、仕方ないですが。
いや、ドラゴシュを国公にするのは「邪魔なドラゴシュの兄を始末して首尾よくカルマーンがマヴァール国王になったら」の約束ですから、任命時にはその権限はあるかと思います。
ドラゴシュも「約束を果たせ」とカルマーンに請求してますし。
> まずはごめんなさい、シミオンとストゥルザを取り違えて
> ました(汗)。
なるほど、なんか話の内容が妙だなと思ったら……
それにしてもあの時の国公ってヴェンツェル以外みんなダメダメですね。
> いや、ドラゴシュを国公にするのは「邪魔なドラゴシュの兄を
> 始末して首尾よくカルマーンがマヴァール国王になったら」の
> 約束ですから、任命時にはその権限はあるかと思います。
> ドラゴシュも「約束を果たせ」とカルマーンに請求してますし。
すいません、そういえばそうでしたね。
> それにしてもあの時の国公ってヴェンツェル以外みんなダメダメですね。
舞台が動乱の中世という事もあってヴェンツェルとかラザールとか、「マヴァール年代記」は田中作品には珍しい「野心家を貶めず描写した作品」でしたね。
「カルマーンに不足は覚えない、友も家族も部下も国も愛したい、しかし俺は王になりたくてかつ至尊の地位にふさわしい男なのだ」
というヴェンツェルの複雑かつ切実な思いは、正直失敗した感のある「ロイエンタールの叛乱」を補って余りある説得力がありましたし、ラザールも「乱世に知勇で身を立てる」と言えば「その意気や良し」というべき覇気ある人物として魅力的ですし。
他の田中作品にあんまり反映されないのが残念な所です。
「タイタニア」のイドリスとか「七都市物語」とかはもう野心家と言えば笑いものみたいな酷い扱いで。
まあ田中先生が嫌いな人物像の一つなのは確かなんでしょうが。
マヴァール年代記、無事読破しました。
リドワーンがヒモ呼ばわりされる訳が理解出来ました。
あそこは責任感に目覚める場面だよ、奥さんに泣きつく場面じゃないよ(苦笑)。
一応リドワーンが栄達にありついたのは自分の実力なんで厳密にはヒモとは違うんでしょうが。
シオミンもリドワーンの人となりはよく分かってた筈なのに・・・。
ゲルトルートへの執着が全てを狂わせてしまったんでしょうね。
イムレもそうですが。
マーリアはきっと草葉の陰で呆れてるでしょう。