銀英伝メディア論
1−A

小村損三郎さんの銀英伝アニメ論(1)

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コンテンツの総収録投稿数16件の内、1〜4件目の投稿を掲載

収録投稿1件目
board1 - No.303

銀英伝のアニメは?

投稿者:小村損三郎
1998年12月02日(水) 22時57分

どうもアニメ評のHP等を見ると甘い評価が多い様なんですが、みんな原作の人気と思い入れに幻惑されてるんじゃないかなー、なんて。
私のあのアニメ版に対する評価は「限りなく低い」です。(最低でもないけど)
以下にその理由を列記しましょう。

@何と言っても一番酷いのは脚本です。
セリフは原作の完全な丸写し。ひどい時には延々と数十秒に渡って続くナレーション(これまた原作の丸写し)。
誰も指摘しないのでこの際はっきり言ってしまいますが、田中氏独特の歯の浮くような言い回しや唐突に挿入される独語等は、活字でこそ味がありますが、セリフで聞くと完全なギャグになってしまうんです(特にポプランとか)。声優さんも恥かしかったんじゃないかなー(笑)。
そして、丸写しの結果として橋田寿賀子もビックリの異様な長ゼリフ。これも活字での効果と映像表現の違いを全く無視した(単に気づいていないだけか?)挙句に陥った事態ですね。加えて登場人物が揃いも揃って饒舌なので聞いていてうんざりしてしまいます。
ロマンアルバムか何かのインタビューでフレデリカ役の榊原良子さんが
「口パクの時間に対して詰め込まなければならないセリフの量が多過ぎる。」
とぼやいてましたが、あれだけ芸達者なベテランを集めてるにも関わらず、皆すごく喋り難そうにしてる理由がわかりました。
ほぼ全話の脚本を執筆している河中氏なる人物は他のアニメで名前を見たことが無いのですが、聞く所によると他に本業を持っていらっしゃる方だそうです。
「原作に忠実に」というコンセプトを墨守しようとするあまりか、プロとしての経験の無さ故か、単に時間が無かったのか、余りに練り込みの足りないシナリオと言う他はありません。

Aそして同様に全く芸の無い演出。
例えば原作では2巻にあたる辺りだったと思いますが、ヤンがユリアンに戦術の講義をするシーン(「A・B同時に蜂起した敵を時間差をつけて撃つ」とか言うくだり)なんかはひたすらセリフのみでの説明で、画面上のキャラは口をパクパクさせてるだけ。それが延々続くんです。
艦隊戦のシーンではスクリーン上で部隊の動きを説明したりしてますが、例えば上のようなシーンでも画面上にそういうイメージ表示をして視聴者に解り易くする、といった手法を取っても良かったのでは?
カット割りやカメラワークにも何ら工夫が見られず、メカや小物の描写も古臭い上にぞんざい。
一言で言えば「作り手の気合の感じられないフィルム」です。
あえてアニメ的表現を廃し、実写風の画作りをしたかったのは分かりますが、ならばなおのこと又違った工夫が必要だったのではないでしょうか。

B作画と背景美術も平板で薄っぺらく、画面に奥行きが感じられませんね。
上記@、Aの弱点が有ってもこの2つがしっかりしていればまだ見られるものになったはずですが、そこがまたダメ。
パイロット版として最初に製作された「わが征くは星の大海」と同レベルの作画が、ついに本編では1度も見られなかったのは寂しい話です。

逆に積極的に評価できる点は、「各種衣装のデザイン」、「ルイ王朝及び第一帝制の雰囲気を取り入れた宮廷の描写」、「空前にして絶後であろう超豪華声優陣&富山敬最後の熱演(涙)」、「小椋佳の歌」、この4点位でしょうか。
あ、でもNHK教育の歴史講座番組をパロッた銀河系史の回は面白かったけど。

以上、色々と不満を述べましたが皆さんはどうお考えでしょうか。
「結局アニメに向いてない作品だったんだ。」
と言ってしまえばそれまでかもしれませんが。

(ヤンの最期は「あしたのジョー」だなー。)

収録投稿2件目
board1 - No.305

うむむ 銀英伝のアニメはテレビでしか見たことがない…

投稿者:本ページ管理人
1998年12月03日(木) 02時01分

>小村損三郎さん

 凄く骨太の評論ですね。自分では評論できるほどアニメは見ていないのですが、頷くことしきりです。
 ただ、銀英伝関係の同人誌などを見ると、このアニメが与えた作品世界のイメージというのは強烈だなと思います(最近はコミックにそれが移っているけど、コミックもアニメの影響が強いですからね。メックリンガーとか、特に。ラインハルトは逆に髪が伸びましたが…)
 横文字のOPテーマとか、そのスジの人を捉える演出はなかなかだったと思います。

 アニメといえば、創竜伝のアニメは感動的でしたね。鎌倉の御前をほとんど化け物にデザインしたデザイナーは正直な人だったのでしょうか?(笑)

収録投稿3件目
board1 - No.312

「ガンダムW」とは

投稿者:小村損三郎
1998年12月03日(木) 22時32分

管理人さん、こんにちは

>凄く骨太の評論ですね。

ありがとうございます。

>自分では評論できるほどアニメは見ていないのですが、頷くことしきりです。
 ただ、銀英伝関係の同人誌などを見ると、このアニメが与えた作品世界のイメージというのは強烈だなと思います(最近はコミックにそれが移っているけど、コミックもアニメの影響が強いですからね。メックリンガーとか、特に。ラインハルトは逆に髪が伸びましたが…)
 横文字のOPテーマとか、そのスジの人を捉える演出はなかなかだったと思います。

今ではアニメから入った人の方が圧倒的に多いからでしょうね。たしかにそういう人から見ると又違った感じ方があると思います。
「私はアニメ版のココが好きだ〜!」という人の意見も聞きたいと思います。

収録投稿4件目
board2 - No.321

所沢と申します。

投稿者:所沢
1999年11月23日(火) 16時19分

はじめまして。まだ全部見せていただいてないのですが、とても楽しい
です。私が田中芳樹の作品を初めて読んだのは
中学校のときですが、
まだ評価なり批判なりを行う視点が固まってないので、一つ一つの発言に
感心しながら読むばかりです(恥)。いずれ、自分なりの意見をもちたい
と思ってます。

ええと、それで「ザ・ベスト」の「銀英伝アニメ論」に付け加えて、
ちょっと一言を。
私がアニメ化で一番評価している点は、あの、イゼルローン要塞の設定
です(表面が流体金属(だったっけ)で覆われている、というあれ)。
必見は「要塞対要塞」。イゼルローンとガイエスブルクの流体金属が
ちょうど合わせ鏡のようになって、「要塞のにらめっこ状態」を面白く
演出しています。他の巻はともかく、これだけは見る価値十分です。

すみません、はじめてなのに長くなってしまいまして。失礼します。

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