緒言 関連議論集2

田中芳樹の影響力について(2)

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コンテンツの総収録投稿数110件の内、5〜10件目の投稿を掲載

収録投稿5件目
board1 - No.1074

興味深く拝見させていただきました。

投稿者:バグダッシュ
1999年04月11日(日) 05時36分

チャットの友人に聞いて、初めてこのページを読ませていただきました。
正直、主催者様以下、参加者の皆様の知識には驚きでした。私は銀英伝ファンですので、何か反論してやろうと思って来たわけですが、メインページを読んでいくうちに、最初の勢いが無くなってきました。ただしそれは、正論に説得されたからではなく、自分に対抗するだけの知識量がないからです。もっとも、一つの本に対するいろいろな読み方を認めている自分ですから、反論という表現自体は誤りなのですが。
ですから、以下に書き込む文は、私の読み方から見た、メインページの文に対する意見と思って頂ければ幸いです。

1.創竜伝批判についておもったこと
この作品自体、私は2巻で挫折しました。理由は簡単です。面白いと感じなかったからです。ですから、シリーズ全体にわたる批判について、私は何も言うことはありません。ただ、主催者様の文を拝見したうえでの、私なりの意見を言わせていただきます。
主催者様の文章は、歴史や文学、社会情勢など、非常に多岐に渡る知識に裏付けされた、批判文の見本のような物だと、素直に感服致しました。しかし、主催者様の意見に納得した上で、私の意見を申します。それは、フィクションへの批判にノンフィクションを持ち込むのはどうだろうかということです。
極めて私的な意見となってしまうのですが、私は「小説の中の世界は、全て作者の世界観の上に成り立っている」と解釈しています。ですから、極めて実際の社会を反映させた世界が書かれている小説に、現実の社会情勢から見て矛盾を感じる表記がされていたとしても、それはその世界ではそうなんだと思うのです。もっとも、儒教など、実際のものを引用した箇所のミスは何も言うことはありませんが。

2.作者の主義、主張、影響力について
右、左の主義や、出版物の持つ影響力について、なるほどなあと思いました。特に、教科書の選定云々のくだりは、非常に興味深いものでした。しかしながら、その影響力に関しては、いささか疑問を感じずにはおれませんでした。小説が、それほどまでに人の思考に影響を及ぼすのでしょうか?少なくとも私は、そこまで洗脳されていないと思っています。実際、批判で述べられておりますように、田中芳樹氏の書く政治家は、皆似たような悪役だと思います。しかし、だから現実の政治家も皆そうなんだとは、私は思いません。(もっとも、それに近い感想を持ってはいますが、それは小説の影響とは無縁です)
このような意見は、小説だからと思ってしまう私にのみ、適応される考えなのでしょうか?

3.その他、思ったことについて
書籍形態を変えた販売方法については、私も同感です。特に、魔天楼の時は私も少しばかり憤慨しました。文庫で書き下ろしたものを、短篇を加筆してノベルズに直すなんて。
「ですから、買ってません。」
何が言いたいのかといいますと、いくらファンだからといっても、買わないものは買わないということです。確かに、創竜伝のような例もあるとは思いますが、すべてのファンがそうではないですよね。小説は本屋さんで売っています。当たり前だと言われそうですが、でもこれは、前述の1、2とも関連している意見なので言わせてください。
つまり、小説は教科書ではないということを言いたいのです。では、教科書と小説の違いは何でしょうか。いろいろあると思いますが、その一つに、小説は本屋さんで買う本である。教科書は学校から指定される本である、ということです。
つまり、小説は客が選んで、自分の好きなものを買えばいいのです。
面白くなければ、買わなければいいだけですから、これはこうだから間違っている!というような意見は、参考にしたければすればいいし、無視するならそれでいいと思います。おそかれはやかれ、そのようなものを生産し続ければ、誰も買わなくなると思いますから、それでも買いたい人だけ、あくまで自分の責任で購入すれば、と思います。

また、田中芳樹氏の小説では主人公と行動するサブキャラに中学生前後の女の子が多いが・・・という話ですが、あのような表現は、ある意味悪意を感じました。表現の自由と言われてしまえばそれまでなのですが、多くの人の目に触れる場ですから、もう少し別の表現はなかったのでしょうか。
蛇足ですが、それについて私の回答(のようなもの)を述べさせていただきます。
私は趣味の範囲ですが、小説を書いています。その観点からの意見ですが、「それくらいの年代の女性が、キャラを動かす上でおそらく一番、冒険的な行動、思考をさせても違和感がない」からです。リアリティーを求める方なら、ある程度は納得して頂けませんか?もっとも、田中芳樹氏がそう思っているかは知りませんが、これに関する文に少しばかり反感を抱いたので、私なりの見解を示しました。

長く稚拙な文章を書き込んでしまい、たいへんお恥ずかしく思います。私が思ったことが正しく伝わるか不安ですが、曲解も自己の責任と思うので、仕方ありません。
最後になりましたが、私は決して、批判的な意見を認めないわけではありません。むしろ、いろいろな意見が出ることが正しいと思います。ですから、今回の私の文も、意見の一つと捉えて頂ければ幸いです。

収録投稿6件目
board1 - No.1075

フィクションに対する批判等

投稿者:水野忠右衛門
1999年04月11日(日) 11時13分

No.1074バグダッシュさん、こんにちは。

>>フィクションへの批判にノンフィクションを持ち込むのはどうだろうかということです。

「フィクションにノンフィクションを持ち込んでいるのは田中芳樹だ」
 その結果として、
  1.小説がつまらなくなる
  2.著者自身の言動不一致
  3.(2の結果)画一的な価値観の押しつけ
 がある。
 というのが管理人さんの主張だと思うのですが。

 たしかに、批判されているのは、主に2や3の部分についてが多いように思いますが、その前提として、フィクションとノンフィクションの境界線をあいまいにしている田中芳樹の創作態度が批判されていたはずです。
 私は1を一番問題視したいのですが……。

>>少なくとも私は、そこまで洗脳されていないと思っています。

 少なくとも私は、かなり洗脳されていました。
 読んだのが十代後半から二十代前半にかけての時期だったのですが、ろくに社会の事を知らない純情な若者(笑)にとっては影響力大だと思います。
 もちろん、影響を受けない人も沢山いるとは思いますが、今もたまにニュースになる、マルチ商法や霊感商法にひっかかる人も沢山います。こういうのにひっかかりやすい人は、田中芳樹にもひっかかりやすいと思います。
(全然関係ないが、「To Heart」はやはりマルチ商法なんだろうか(爆))

 余談ですが、なぜ小説やテレビに影響されるのか、というのは、私は日本ではメディア・リテラシの教育が行われていないからだと思っています。
 メディア・リテラシとは、文章、映像、音声など、様々なメディアに関して「その力と弱点を理解し、歪みと優先事項、役割と効果、芸術的技法と策略、等を含む理解」を教育することです。(リベルタ出版「メディア・リテラシー −マスメディアを読み解く−」参照)
 簡単にいうと、「騙されないように賢くなれ」という教育の事です。

収録投稿7件目
board1 - No.1076

No.1075水野忠右衛門様、こんにちは。

投稿者:バグダッシュ
1999年04月11日(日) 12時32分

早速のご意見、ありがとうございます。水野様のご指摘、納得致しました。なるほど、たしかに中途半端な境界線という意味で考えれば、その通りかも知れません。私がただ、作品に書かれている政治風景に、現実の社会をまったく重ね併せて見られなかっただけなのかも知れませんね。私は高校生のころに読んだのですが、はなから小説だという冷めた目で(笑)読んでいただけかも。
作品がつまらなくなるという問題点においては、私も問題だと思います。しかし、作者の作品執筆の姿勢もたしかに問題視する対象になるとは思うのですが、私はそれ以上に、そういったいわゆる「つまらない作品」を、自然淘汰することができない、一部熱狂的ファンの盲目的な購入姿勢の方こそ、問題視されなければならない点だと思うのですが、いかがでしょうか?先に書かせていただきましたように、本は書店で購入するものですから、選ぶ権利は読者側にあります。もちろん、作者の執筆姿勢はその人の良心論的なことになりますが、結果発売された本をベストセラーにするのは、購入者です。その作者がおもしろくない、納得いかないと思えば、以後買わなければいいように思うのですが。
正直言って、私は熱狂的なファンではありません。お気に入りのキャラについて延々とそのすばらしさを語るような信仰的な感覚は私には理解できないのです。同時に、小説の内容に関して、あまり深読みしないので、理論的な矛盾に気がつかない方が多いです。ただ、読後おもしろかったと思えればそれでいいという人間です。
ですから、本来このような場所に意見を書き込むべきではないと思います。作品の隅々まで読み込む方からみれば、馬鹿な意見しか述べられないのだろうとも思います。そういった面で、失礼なことを書いてしまっていることもあると思いますので、非礼はお詫びします。
しかしながら、こういった読み方、考え方の読者もいるということだけ、理解して頂ければ幸いです。
繰り返しになりますが、私は批判意見に否定的なわけでは決してありません。むしろ肯定的であると思います。ですから、これからもいろいろな意見が極めて紳士的な形で、討論されていくことを期待します。

収録投稿8件目
board1 - No.1079

re:1076 バグダッシュさん

投稿者:水野忠右衛門
1999年04月11日(日) 20時56分

No.1076バグダッシュさん、こんにちは。

>>作者の作品執筆の姿勢
>>一部熱狂的ファンの盲目的な購入姿勢

 結果として売れているということは、一部熱狂的ファンだけではなく、多くの人に支持されているということではないでしょうか。
 私が「つまらない」と感じていることや、この掲示板でよく言われるような「けしからん」という意見は少数意見で、むしろバグダッシュさんのような感想を持つ人が大半だと思います。
 しかし、影響されやすい若年層の読者が多数存在することを考えれば、作家の創作姿勢を批判し、読者に検証の材料を提供する場があることには、少なからぬ意義があると思います。

>>本来このような場所に意見を書き込むべきではないと思います。

 そんな事はないと思います。様々な意見を戦わせることで、批判の質も高まってくると思います。批判派だけの意見で構成されていては、ひとりよがりな不平不満に陥ってしまうかもしれませんし。

>>非礼はお詫びします。

 別に非礼だとは思っていませんよ。むしろ私のほうがぶっきらぼうだったかも知れません。恐縮してしまいます。
 私の方こそ非礼があれば、お許しいただきたいものです。

収録投稿9件目
board1 - No.1080

re:1079 水野様

投稿者:バグダッシュ
1999年04月11日(日) 21時52分

暖かいお言葉、ありがとうございます。
正直、ファン側の人間として、批判側の伝言板に書き込みをするのは、少なからず恐れがありました。水野様の丁寧なご指摘やご意見、大変参考になり、また、安心致しました。読解力が不足しているようで、的外れなことを述べてしまったかも知れませんが、また何か書いた時には、宜しくお願い致します。

収録投稿10件目
board1 - No.1096

レス1

投稿者:本ページ管理人
1999年04月15日(木) 02時18分

>それは、フィクションへの批判にノンフィクションを持ち込むのはどうだろうかということです。

 これに関しては、水野さんとのやりとりでバグダッシュさんも納得していただいたようなので割愛します。フィクションとノンフィクションを混同しているのは田中氏の方だというのが、私の論の骨子です。

>しかしながら、その影響力に関しては、いささか疑問を感じずにはおれませんでした

 先程satokoさんへのレスでも触れましたが、この影響力に関しては目に見えないですし、小林よしのり氏のように露骨なアクションもしていないので、正直なところ未知数です。
 私個人では影響が「ある」と感じていますけど、これは意見が分かれて当然でしょうね。

>、あのような表現は、ある意味悪意を感じました。表現の自由と言われてしまえばそれまでなのですが、多くの人の目に触れる場ですから、もう少し別の表現はなかったのでしょうか。

 この件に関しては弁解するつもりはありません。過去ログでも触れましたが、あれは書き直して誤魔化したりせず、あえて批判を甘んじて受けることこそが文責を取ることだと思っていますので、書き直さずにそのまま掲示しています。

>選ぶ権利は読者側にあります。もちろん、作者の執筆姿勢はその人の良心論的なことになりますが、結果発売された本をベストセラーにするのは、購入者です。その作者がおもしろくない、納得いかないと思えば、以後買わなければいいように思うのですが。

 田中氏の理論では「バカな政治家を選ぶのは愚かな人間達でいつかしっぺ返しを喰らう」とのことですが、もしもこの理論が正しいのなら、ご自分に当てはめても文句は言えないでしょうね。

>私は批判意見に否定的なわけでは決してありません。むしろ肯定的であると思います。ですから、これからもいろいろな意見が極めて紳士的な形で、討論されていくことを期待します

 こちらからも、反論やファンの立場からの意見をお待ちしています。

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