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あの人は今?
田中芳樹のゴシップ話

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田中芳樹のゴシップ話
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No. 8509
Re:あの人は今? 田中芳樹のゴシップ話
神崎 智徳 2010/08/22 22:01
惡趣味と言ふか、下劣な書込ですね。
「田中芳樹を撃つ! | タナウツネット」は田中芳樹の作品について批評してゐるウェブサイトと思ひつゝ讀進んでゐたので、斯樣な書込を管理人がされてゐるとは意外でした。

田中芳樹の作品と田中芳樹の奥さんの存在とに直接的な因果關係はありますまい。成程、奥さんがゐなくなることで作家の精神に影響を及ぼして、作品の質が低下することも考へられます。ですがこれは證明することができません。また、假に「妻がゐなくなつたことで、駄作しかできなかつた。」と田中芳樹が言つたとしても、駄作が駄作であることは表現されたものでしか判斷できないのです。

田中芳樹が作家と云ふ「公人」である以上、私生活が取沙汰されることはやむを得ないことなのでせう。けれども過去の發言・記事等から憶測により田中芳樹の個人的なことを書立てるのは、やはりあまりいゝ趣味とは言へますまい。尤もだからこそ「ゴシップ」なのでせうが。


No. 8510
Re8509:どこが下劣なのですか?
冒険風ライダー(管理人) 2010/08/23 01:12
 まず、単純に事実を確認して頂きたいのですが。
 田中芳樹が結婚しているというのは田中芳樹本人から出された公式情報ですし、奥さんの存在についてインタビュー記事やコラムで言及していたのもこれまた田中芳樹自身の手によるものです。
 そして一方、21世紀に入ってその奥さんについて全く言及されていないという事実も「らいとすたっふ」社長氏の公式ブログから読み取れる情報です。
 その2つの「確定している事実」を元に「何故かくのごとき『気味の悪いミステリー的な』ことが起こっているのか?」と疑問を提議する行為が、それほどまでに悪趣味かつ下劣なことなのでしょうか?
 確かにネタがゴシップ的なものであることは否定しませんが、今回の件について憶測でものを書いてなど私は全くしていませんけどね。


 それに田中芳樹は、創竜伝12巻でこんなことを書いていたりするのですけどね↓

創竜伝12巻 P228上段〜P229下段
<虹川がTVのスイッチをいれると、いきなりバラエティ番組の画面が切りかわって臨時ニュースがはじまった。
「……首相は急性脳溢血で倒れ、ただいま東京近辺の病院に緊急入院しております。入院のさい首相からの指示がありまして、農林水産大臣が首相臨時代理に指名されたとのことです。与党は本日中に最高幹部五人による会議をひらき、同大臣を後継首相として選出する予定です。くりかえしニュースをおつたえいたします……」
「何だあ!?」
 水池がうなった。蜃海も虹川も箸をとめて画面に見入る。いま東京のTV局では番組もつくれない状況なので、大阪のTV局が古い番組の再放送のあいまにニュースを流しているような状況だ。
「……なお首相の入院先および病状については、プライバシー保護のため公開されておりません」
 水池はあやうく口のなかのビールをTVに向けて噴射するところだった。
「聞いたか、プライバシー保護だとさ」
「首相が緊急入院して、入院先も病状も明らかにしない。これが先進国の話かね」
(中略)
「首相は入院先も病状もわからん。ということは実際問題として生死も不明ということだ。そうだろ? 政府が一方的に発表しているだけで、確認も証明もされてはいないんだからな」
「まあな」
「もしかして、こいつはクーデターじゃないのか」
「クーデター!?」
 水池と蜃海があきれたように口をそろえる。虹川は大まじめだった。
「富士山噴火のどさくさにまぎれて、密室での政変だ。無血クーデターといってもいいだろう」
「ふむ、まだ結論を出すのは早いが、それじゃまるで五〇年前の共産主義独裁国家だな。いや、いっそ一〇〇〇年前の中国か。二千年紀とも思えん話だ」>

 これから考えれば、かつての自身の病状について、ただ「体調不良」としか発表せず「入院先も病状も明らかにしない」田中芳樹もまた「いっそ一〇〇〇年前の中国か。二千年紀とも思えん話」なことを堂々とやらかしていることになりますし、ましてや、他ならぬ自分自身の奥さん(しかも自分の仕事に直接関わっていた経歴もある人物)のことについて、存在すらもなかったかのような扱いをしているのは奇妙奇天烈もいいところではありませんか。
 しかも、田中芳樹の病状や動向は、読者側からの視点で見れば、作品の「執筆スケジュール」に確実な影響を与えている極めて重要な事項です。実際、1999年と2009年に「体調不良」が遅筆の言い訳に使用された事例もあるのですから、その動向を調べて悪いことなどあるはずがないでしょう。それがイヤであれば、そもそも「個人のプライバシー」に基づいた情報を遅筆の言い訳などに使用すべきではありません。
 田中芳樹サイドがこういうスタンスを貫き通している以上、公式情報を元に田中芳樹個人の動向に疑問を呈する行為は読者として当然の権利であり、またそういう公式情報を「権利として」発信した作者側はそういうリスクを考慮し受け入れる「義務」があると私は断定します。
 これに何か問題でもあるというのでしょうか?


No. 8526
Re:どこが下劣なのですか?
神崎 智徳 2010/09/09 23:21
前提として――私はゴシップそのものが惡趣味で下劣なものであると考へてゐます。それを悦んで見てゐる人がゐることも知つてゐます。さう云つた人達の期待に應へて書いたり放送したりすることを否定はしませんが、ゴシップが惡趣味で下劣なものであることには變りなく、決して高尚なものにはならないでせう。


>  田中芳樹が結婚しているというのは田中芳樹本人から出された公式情報ですし、奥さんの存在についてインタビュー記事やコラムで言及していたのもこれまた田中芳樹自身の手によるものです。
>  そして一方、21世紀に入ってその奥さんについて全く言及されていないという事実も「らいとすたっふ」社長氏の公式ブログから読み取れる情報です。
>  その2つの「確定している事実」を元に「何故かくのごとき『気味の悪いミステリー的な』ことが起こっているのか?」と疑問を提議する行為が、それほどまでに悪趣味かつ下劣なことなのでしょうか?
>  確かにネタがゴシップ的なものであることは否定しませんが、今回の件について憶測でものを書いてなど私は全くしていませんけどね。

疑問を提議していることを「憶測」と書いたつもりですが、私の文章では分り難いですね。「事實から得られた憶測を竝べ立て、個人的なことをネタにしてゐる」としたら通じますか。「憶測」が氣に入らなければ、そこは「疑問」とでも讀替へてください。
「『気味の悪いミステリー的な』こと」とは、田中 芳樹の奥さんに係ることでせうが、田中 芳樹の「作品」と田中 芳樹の「奥さんの存在」にどう因果關係があるのでせうか。因みに以前私が例にあげた樣なことは證明不可能なことでせう。田中 芳樹の奥さんが云々と云ふことの疑問を提議することは御自由ですが、それと作品との因果關係がない以上、所詮ゴシップです。
一寸意地惡な讀方かもしれませんが、あの記事は「奥さんのことが記事から消えた」と云ふ事實をミステリーと稱し、最後に疑問を提議すると云ふ書方で「奥さんの存在が消えた」と讀者に想像させてゐます(さう云ふ書方でないと記事としては「面白く」ないですし)。「記者は事實と記者本人の疑問を書いてゐるだけで、讀者がどう思はうと勝手だ」と言ふこともできますが、「讀者のミスリードを誘ひながら、讀者に責任を投げつける記者」をどう思ひますか。


>  それに田中芳樹は、創竜伝12巻でこんなことを書いていたりするのですけどね↓
>
> 創竜伝12巻 P228上段〜P229下段
> (省略)
>
>  これから考えれば、かつての自身の病状について、ただ「体調不良」としか発表せず「入院先も病状も明らかにしない」田中芳樹もまた「いっそ一〇〇〇年前の中国か。二千年紀とも思えん話」なことを堂々とやらかしていることになりますし、ましてや、他ならぬ自分自身の奥さん(しかも自分の仕事に直接関わっていた経歴もある人物)のことについて、存在すらもなかったかのような扱いをしているのは奇妙奇天烈もいいところではありませんか。

高校を卒業して(約20年前)から「田中 芳樹」を讀んでゐないので知りませんが、引用部は小渕首相から森首相への流を揶揄したものですか。相變らず世間知らずの中高生が喜びさうな書きつぷりですね。
閑話休題。田中 芳樹の書いてゐることは非常に稚拙ですが、取敢ず一國の代表の動向について書いてゐます。一國の代表と一作家は同列に扱はれるものでせうか。「一國の代表は○○であるべきだ」と書いた作家が、一國の代表と全く同じことをしなければならないなんてことはありません。一作家の動向なんて、讀者(ファン?)には重要でも、國(民)にとつては重要ではありません。ましてや「一作家の奥さんの存在」と「一國の代表の病状」は竝べる樣なものではありません。なほ、「奥さん(しかも自分の仕事に直接関わっていた経歴もある人物)」につきまして、( )は意味がありません。作家のスタッフが一人ゐなくなつたとしても(事件性がない限り)誰も興味を持ちませんから。「奥さん」であることが興味を掻立てるのです。そして「奇妙奇天烈」と感じるのはそんなことに興味がある讀者だけでせう。「作品」そのものから見ればどうでもいゝことです。


>  しかも、田中芳樹の病状や動向は、読者側からの視点で見れば、作品の「執筆スケジュール」に確実な影響を与えている極めて重要な事項です。実際、1999年と2009年に「体調不良」が遅筆の言い訳に使用された事例もあるのですから、その動向を調べて悪いことなどあるはずがないでしょう。それがイヤであれば、そもそも「個人のプライバシー」に基づいた情報を遅筆の言い訳などに使用すべきではありません。
>  田中芳樹サイドがこういうスタンスを貫き通している以上、公式情報を元に田中芳樹個人の動向に疑問を呈する行為は読者として当然の権利であり、またそういう公式情報を「権利として」発信した作者側はそういうリスクを考慮し受け入れる「義務」があると私は断定します。
>  これに何か問題でもあるというのでしょうか?

作家である以上、私達一般人とは違ふのですから、その動向に注目が集るのはある意味當然でせう(所謂「有名税」ですね。冒険風ライダーさんはそれを「義務」と表現してゐるのでせうが)。動向を調べることが一概に惡いとは申しません。たゞ「奥さんの存在」が田中 芳樹の「作品」にどう關係があるのですか。「體調不良」は「書けなくなつた」理由になりますが、「奥さんの存在」は直接「書けなくなつた」理由になりません。「(例へば)奥さんと別れた」→「精神疾患に罹患した」→「書けなくなつた」と云つた具合に、間に別の理由がないと繋がらないのです。一般人は「別の理由」まで調査する力は無いでせう。調査できるのなら「別の理由」も書いてもらひたいものです。
「それがイヤであれば、そもそも「個人のプライバシー」に基づいた情報を遅筆の言い訳などに使用すべきではありません。」に至つては酷いものです。「有名人は動向を調べられるのは當り前だから、『個人のプライヴァシー』なんて全くない。」或は「『個人のプライヴァシー』を言訣に使つた有名人は、全ての動向を調べられ、晒されなければならない」とでも言ふのでせうか。「體調不良は公開する」が、「家族のことは公開しない」と云ふ姿勢に問題はありませんし、過去に公開してゐたことを未來永劫公開しなければならないと云ふこともありません。
讀者の「權利」であつても、興味本位だけで個人的なことを書立てることが惡趣味で下劣な行爲であることに變りありません。ちやんと批評してゐる(と私が思ひ込んでゐるだけか)サイトの掲示板に、管理人があゝ云ふ批評になつてゐない記事を悦んで書込むのは殘念なことです。尤も殘念に思ふのは私の感想でしかありませんから、「問題」はありません。


No. 8527
Re8526:ゴシップの前提と発言責任
冒険風ライダー(管理人) 2010/09/10 02:31
<前提として――私はゴシップそのものが惡趣味で下劣なものであると考へてゐます。それを悦んで見てゐる人がゐることも知つてゐます。さう云つた人達の期待に應へて書いたり放送したりすることを否定はしませんが、ゴシップが惡趣味で下劣なものであることには變りなく、決して高尚なものにはならないでせう。>
<讀者の「權利」であつても、興味本位だけで個人的なことを書立てることが惡趣味で下劣な行爲であることに變りありません。ちやんと批評してゐる(と私が思ひ込んでゐるだけか)サイトの掲示板に、管理人があゝ云ふ批評になつてゐない記事を悦んで書込むのは殘念なことです。尤も殘念に思ふのは私の感想でしかありませんから、「問題」はありません。>

 この時点ですでに互いの前提が全く異なりますね。私は「ゴシップ」というものを「エンターテイメントの一変種」であると考えています。
 芸能人や作家・漫画家、その他諸々の「公の場で活動している人々」にファンやウォッチャーが付くことは別に珍しいことではありませんし、そういったファンやウォッチャーが、興味の対象に関するゴシップ的な話を聞きたい&知りたいと考えるのは、当然とまでは言わなくてもごく自然な考え方です。そして、その欲求を満たすネタを提供する存在として、芸能系の雑誌・新聞・テレビ番組はひとつのメディア媒体として成立しているわけです。
 そして、その手のメディア媒体に取材される「公の場で活動している人々」もまた、そのことは承知の上で「有名税」としてネタを提供していることがほとんどです。たまに非合法的な取材方法や、取材相手からの承諾を得ていない記事が発表されて事件になることもありますが、それは「ゴシップ」自体の存在意義とは全く別の問題です。
 悪趣味で下劣な「ゴシップ話」というのは確かにあるが、「ゴシップ」それ自体は全否定されるべきものではない。それが私の考えです。


<「『気味の悪いミステリー的な』こと」とは、田中 芳樹の奥さんに係ることでせうが、田中 芳樹の「作品」と田中 芳樹の「奥さんの存在」にどう因果關係があるのでせうか。因みに以前私が例にあげた樣なことは證明不可能なことでせう。田中 芳樹の奥さんが云々と云ふことの疑問を提議することは御自由ですが、それと作品との因果關係がない以上、所詮ゴシップです。>

 別に誰に強要されたわけでもないのに、作品のあとがきやインタビュー記事、そしてブログに、それこそ「作品」とは何の関係もないプライベートな話を「最初に」書き綴っているのは田中芳樹や「らいとすたっふ」ですし、彼らはそれを公の媒体に掲載してカネを稼いだり集客したりしているわけです。田中芳樹サイドがそれを「権利」として行使している以上、「権利」と表裏一体の「責任と義務」を彼らは負うべきでしょう。
 また、タナウツというサイト自体、作品検証「だけ」をやっているわけではなく、作者自身にまつわる問題やファン・出版社の事情などについても過去に議論されていますし、私自身、サイン会やコミケにオフラインで参加して田中芳樹サイドに直接挨拶したことをネタにしていたりします。「作品」を抜きにした田中芳樹それ自体もタナウツの検証対象に含まれているのですから、その問題を取り上げて悪いことはありますまい。


<一寸意地惡な讀方かもしれませんが、あの記事は「奥さんのことが記事から消えた」と云ふ事實をミステリーと稱し、最後に疑問を提議すると云ふ書方で「奥さんの存在が消えた」と讀者に想像させてゐます(さう云ふ書方でないと記事としては「面白く」ないですし)。「記者は事實と記者本人の疑問を書いてゐるだけで、讀者がどう思はうと勝手だ」と言ふこともできますが、「讀者のミスリードを誘ひながら、讀者に責任を投げつける記者」をどう思ひますか。>

 私の意図としては、「何故最近の田中芳樹サイドは奥さんのことについて全く言及しないの?」というところにあるのですが。昔はきちんと言及していたのですし、あんなおかしな徹底無視ぶりを田中芳樹サイドが披露していなければ今回の疑問自体がなかったわけですから。率直な疑問を具体的な根拠を挙げて提起する、という手法が悪いとは思えませんが。
 それと、私がいつ「讀者に責任を投げつける」ようなことをしていますか? 本当に責任を投げているのであれば、そもそも私はあなたの投稿にレスを返すこと自体最初からしていないと思うのですけど。


<田中 芳樹の書いてゐることは非常に稚拙ですが、取敢ず一國の代表の動向について書いてゐます。一國の代表と一作家は同列に扱はれるものでせうか。「一國の代表は○○であるべきだ」と書いた作家が、一國の代表と全く同じことをしなければならないなんてことはありません。一作家の動向なんて、讀者(ファン?)には重要でも、國(民)にとつては重要ではありません。ましてや「一作家の奥さんの存在」と「一國の代表の病状」は竝べる樣なものではありません。なほ、「奥さん(しかも自分の仕事に直接関わっていた経歴もある人物)」につきまして、( )は意味がありません。作家のスタッフが一人ゐなくなつたとしても(事件性がない限り)誰も興味を持ちませんから。「奥さん」であることが興味を掻立てるのです。そして「奇妙奇天烈」と感じるのはそんなことに興味がある讀者だけでせう。「作品」そのものから見ればどうでもいゝことです。>

 「一國の代表の病状」というのは、個人的なプライバシーであると同時に国家機密として扱われる場合も多々あります。だからこそ、その公開については慎重に取り扱わなければならないし、公開時期までは「非公開」に徹することがあっても不思議でも何でもありません。
 それについて「無条件で公開しなければ民主主義ではない」と言わんばかりなタワゴトを吹聴しているのですから、「じゃあ国家機密でも何でもないお前のプライバシーな病状は、カネを払って著書を購入している自分の読者に対して当然細部に至るまで公開されて然るべきだよな?」的な返しは、すくなくとも創竜伝の作中キャラクターおよび田中芳樹については有効でしょう。
 また、上でも述べましたが、私が挙げている田中芳樹絡みの情報は、全て田中芳樹および「らいとすたっふ」関係者が公の媒体で公開しているものですし、田中芳樹サイドはそれを使ってカネを貰ったり集客したりしています。そうである以上、その手の情報は「作品」と並ぶ検証対象たりえますし、ゴシップ的に取り上げられるリスクと責任を田中芳樹サイドは背負うべきです。
 あと、私は田中作品と同じくらいに田中芳樹そのものについても興味を持っていますし、その動向も検証対象になると考えるからこそ今回の提議を行ったわけですが、それのどこが悪いのでしょうか? 私と同じように考える人は他にもいるのではないかと思うのですが。


<作家である以上、私達一般人とは違ふのですから、その動向に注目が集るのはある意味當然でせう(所謂「有名税」ですね。冒険風ライダーさんはそれを「義務」と表現してゐるのでせうが)。動向を調べることが一概に惡いとは申しません。たゞ「奥さんの存在」が田中 芳樹の「作品」にどう關係があるのですか。「體調不良」は「書けなくなつた」理由になりますが、「奥さんの存在」は直接「書けなくなつた」理由になりません。「(例へば)奥さんと別れた」→「精神疾患に罹患した」→「書けなくなつた」と云つた具合に、間に別の理由がないと繋がらないのです。一般人は「別の理由」まで調査する力は無いでせう。調査できるのなら「別の理由」も書いてもらひたいものです。
「それがイヤであれば、そもそも「個人のプライバシー」に基づいた情報を遅筆の言い訳などに使用すべきではありません。」に至つては酷いものです。「有名人は動向を調べられるのは當り前だから、『個人のプライヴァシー』なんて全くない。」或は「『個人のプライヴァシー』を言訣に使つた有名人は、全ての動向を調べられ、晒されなければならない」とでも言ふのでせうか。「體調不良は公開する」が、「家族のことは公開しない」と云ふ姿勢に問題はありませんし、過去に公開してゐたことを未來永劫公開しなければならないと云ふこともありません。>

 別に私は田中芳樹に対して「自身のプライバシー情報を積極的に公開しろ」と要求しているわけではありませんよ。ただ、頼まれもしないのに自身のプライバシー情報を率先して公開し、公の媒体に掲載している以上、それを読んだ他者からゴシップ的なツッコミが行われるのは当然だし、そのリスクと責任を発言者は自覚すべきである、と言っているのです。
 そういうことを他者からやられたくないのであれば、そもそも自分のプライバシー情報そのものを一切公開しなければ良いのですよ。有名人でも実際にそうしている人はいますし、田中芳樹の遅筆ぶりは「体調不良」があろうがなかろうが「常態」として存在するものなのですから(苦笑)、それは決して不可能なことではなかったはずです。
 特に「体調不良」なんて、プライバシー情報の中でもトップシークレットの部類に入るものでしょう。下手すれば作家としてのキャリアにも傷が付きかねませんし。
 奥さんの話に「体調不良」や遅筆を引き合いに出しているのは「これ(体調不良)を【たかが遅筆の口実】として公開できるのであれば、それよりは機密のレベルが低いであろう(しかもかつてはきちんと言及していた)奥さんの話も充分に公開できるのでは? 何故それをしないのだろう?」という意味合いで使っているだけです。


No. 8536
Re:Re8526:ゴシップの前提と発言責任
イマラロウト 2010/09/13 17:58
 長々と反論されていますが、つまりは、「品性」ということでよろしいかと思われます。しみじみ。


No. 8537
Re:Re8526:
通りすがりの旅の者 2010/09/14 13:32
はじめまして。
名前の通り今日初めて通りすがった者です。

「……首相は急性脳溢血で倒れ、ただいま東京近辺の病院に緊急入院しております。入院のさい首相からの指示がありまして、農林水産大臣が首相臨時代理に指名されたとのことです。与党は本日中に最高幹部五人による会議をひらき、同大臣を後継首相として選出する予定です。くりかえしニュースをおつたえいたします……」

これって、首相が倒れたので政務は執れませんが、速やかに代理を立てたので政治の混乱は起きませんという情報を過不足無く主権者の国民に伝えていますよね。
退陣する「前首相」の詳しい病状なんて、国家運営とは全然関係の無い話です。
国民が主権者として知らなければならない情報は、「首相が政務を執れなくなった」という事実と、以後の対応ですから。

なお、民主国家における一般人とは「主権者」という名の公人です。
政治家のプライバシーを否定しながら、やはり公人である一般人のプライバシーを要求するのは単なるわがままだと思います。


No. 8538
下劣も何も素朴な疑問では?
こうた 2010/09/18 08:28
例えば神崎さんや管理人さんがブログを書いてたとします。
そしてある日を境に書くのを止めました。
ブログを見ていた人は「何で止めたんだろう?」と思うのでは
ないでしょうか。
そして同じく見ていた人に疑問を投げかける事もあるでしょう。
これは下劣なゴシップなんでしょうか。
品のない行為ですか。

そりゃ憶測だけで噂話するようになったら下劣であり品がない
とされても仕方ないかもしれませんが…。
そもそも話題を持ち出したのは本人でしょう。
突然打ち切られたりしたら変に思わない方が変では?
疑問を持つな、与えられる情報を甘受しておけ、という事なんで
しょうかね。


No. 8539
Re:ゴシップの前提と発言責任
神崎 智徳 2010/09/20 17:03
>  この時点ですでに互いの前提が全く異なりますね。私は「ゴシップ」というものを「エンターテイメントの一変種」であると考えています。
>  芸能人や作家・漫画家、その他諸々の「公の場で活動している人々」にファンやウォッチャーが付くことは別に珍しいことではありませんし、そういったファンやウォッチャーが、興味の対象に関するゴシップ的な話を聞きたい&知りたいと考えるのは、当然とまでは言わなくてもごく自然な考え方です。そして、その欲求を満たすネタを提供する存在として、芸能系の雑誌・新聞・テレビ番組はひとつのメディア媒体として成立しているわけです。
>  そして、その手のメディア媒体に取材される「公の場で活動している人々」もまた、そのことは承知の上で「有名税」としてネタを提供していることがほとんどです。たまに非合法的な取材方法や、取材相手からの承諾を得ていない記事が発表されて事件になることもありますが、それは「ゴシップ」自体の存在意義とは全く別の問題です。
>  悪趣味で下劣な「ゴシップ話」というのは確かにあるが、「ゴシップ」それ自体は全否定されるべきものではない。それが私の考えです。

「『ゴシップ』は惡趣味であるから、禁止すべきだ」――かう私が言つてゐると思はれてゐるのなら、私の本意が傳はつてゐません。
惡趣味で下劣だからと云つて、「ゴシップ」を全否定してゐません。惡趣味で下劣なものでも人間は興味を持ち得ますし、それを否定はしませんが、それで「ゴシップ(で悦ぶ人)」がいゝ趣味になつたり、高尚なものになつたりはしません。「他人の私生活をネタにするのは惡趣味である」と私は思ひますが、「他人」が偶々有名人であれば、記事になつて視聴率が取れて金になるから「ゴシップ」として成立つだけなのです。
冒険風ライダーさんは「惡趣味で下劣ではない『ゴシップ』もある」とお考の樣ですが、私は惡趣味で下劣ではない時點で「ゴシップ」ではないと考へるので、この點については永遠に話が交はらないでせう(交はらせる必要もありませんが)。


>  別に誰に強要されたわけでもないのに、作品のあとがきやインタビュー記事、そしてブログに、それこそ「作品」とは何の関係もないプライベートな話を「最初に」書き綴っているのは田中芳樹や「らいとすたっふ」ですし、彼らはそれを公の媒体に掲載してカネを稼いだり集客したりしているわけです。田中芳樹サイドがそれを「権利」として行使している以上、「権利」と表裏一体の「責任と義務」を彼らは負うべきでしょう。

有名人がサーヴィスとしてプライヴェート情報を公開することはあります。また有名人であるが故に公開したくない情報を晒されることもありますが、それは仕方のないことでせう(こゝでは細いことを述べる意味はないので簡略化してゐます)。それが有名人の負ふ「責任と義務」ですが、それで「晒したり悦んだりしてゐる側の人間」がいゝ趣味になつたり、高尚なものになつたりはしません。


>  また、タナウツというサイト自体、作品検証「だけ」をやっているわけではなく、作者自身にまつわる問題やファン・出版社の事情などについても過去に議論されていますし、私自身、サイン会やコミケにオフラインで参加して田中芳樹サイドに直接挨拶したことをネタにしていたりします。「作品」を抜きにした田中芳樹それ自体もタナウツの検証対象に含まれているのですから、その問題を取り上げて悪いことはありますまい。

この點は私の讀込不足です。申訣ありません。私はこちらのサイトが「作家」と云ふ「公人」としての田中 芳樹(作品や思想、それらに關する類)を批評してゐるサイトだと思ひ込んでをり、田中 芳樹の「私人」である部分(奥さんや家庭の事情など)を問題にする樣なサイトとは思つてもゐなかつたものですから。惡趣味な記事があるのも當り前と思つてゐれば、殘念に思ふことはなかつたでせう。


>  私の意図としては、「何故最近の田中芳樹サイドは奥さんのことについて全く言及しないの?」というところにあるのですが。昔はきちんと言及していたのですし、あんなおかしな徹底無視ぶりを田中芳樹サイドが披露していなければ今回の疑問自体がなかったわけですから。率直な疑問を具体的な根拠を挙げて提起する、という手法が悪いとは思えませんが。
>  それと、私がいつ「讀者に責任を投げつける」ようなことをしていますか? 本当に責任を投げているのであれば、そもそも私はあなたの投稿にレスを返すこと自体最初からしていないと思うのですけど。

「何故最近の田中芳樹サイドは奥さんのことについて全く言及しないの?」を意圖するのならば、「率直」にさう書けばいゝのではないですか。「奥さんが消えた」と言はんばかりに面白可笑しく書く必要はないでせう。さう云ふのを「惡趣味」だと言つてゐるのです。
「責任」についてですが、冒険風ライダーさんは疑問を解消するために何かしてゐますか。それとも疑問を書くだけ書いてそれで終りですか。讀者には奥さんが消えたと思はせる樣に書きながら、疑問を呈したと稱し、奥さんの消息について「正しい」話には言及しない、つまり「奥さんが消えた」と噂を流しつゝ、「自分は『奥さんが消えた』とは書いてゐない」と言ふ記者をどう思ひますか。「『奥さんが消えた』と讀者に思はせる」――それが私の言ふ「責任を投げつける行爲」です。私如きにレスを返すことが書手の責任と思つてゐるのであれば的外れです。尤も冒険風ライダーさんが取材できる立場にゐない限り、疑問を解消する(責任をとる)ことは不可能でせうから、これは私の意地惡な指摘。
それと――蛇足ですが――「あなた」と云ふのは目下の人に對して使ふ言葉です。上司や然程親しくない人に向つて「あなた」と言つてみるがいゝでせう。あまりいゝ顏はされますまい。私に對しては構ひませんが、今後は氣を附けた方がいゝでせう。


>  「一國の代表の病状」というのは、個人的なプライバシーであると同時に国家機密として扱われる場合も多々あります。だからこそ、その公開については慎重に取り扱わなければならないし、公開時期までは「非公開」に徹することがあっても不思議でも何でもありません。
>  それについて「無条件で公開しなければ民主主義ではない」と言わんばかりなタワゴトを吹聴しているのですから、「じゃあ国家機密でも何でもないお前のプライバシーな病状は、カネを払って著書を購入している自分の読者に対して当然細部に至るまで公開されて然るべきだよな?」的な返しは、すくなくとも創竜伝の作中キャラクターおよび田中芳樹については有効でしょう。

私も冒険風ライダーさんが仰る樣に「一國の代表の病状」が國家機密として扱はれる場合は多々あると考へます。しかし田中 芳樹はさう考へません。「一國の代表なのだから國民に病状を公開するべきだ」とでも言ひたいのでせう。冒険風ライダーさんや私が「一國の代表の病状は國家機密」と考へても、田中 芳樹は「一國の代表に祕密はあつてはならない」と考へてゐるのです。「一國の代表」がポイントです。そんな田中 芳樹に「じゃあ国家機密でも何でもない〜」と問うても「一國の代表に國家機密等云ふ國民に對する祕密はあつてはならないけど、僕は一國の代表ぢやなくて作家だから私生活はあるよ。それに讀者が僕の本を購入するのは税と違つて義務ぢやないしね。」と答えるでせう。「一國の代表」と「作家」ぢや當嵌めることができないのです。


>  また、上でも述べましたが、私が挙げている田中芳樹絡みの情報は、全て田中芳樹および「らいとすたっふ」関係者が公の媒体で公開しているものですし、田中芳樹サイドはそれを使ってカネを貰ったり集客したりしています。そうである以上、その手の情報は「作品」と並ぶ検証対象たりえますし、ゴシップ的に取り上げられるリスクと責任を田中芳樹サイドは背負うべきです。
>  あと、私は田中作品と同じくらいに田中芳樹そのものについても興味を持っていますし、その動向も検証対象になると考えるからこそ今回の提議を行ったわけですが、それのどこが悪いのでしょうか? 私と同じように考える人は他にもいるのではないかと思うのですが。

「彼奴はリスクを負つてゐるのだから、そのリスクに踏込む自分はは惡趣味ではない」理論です。相手にリスクがあるからと云つて、そこに踏込む人間がいゝ趣味になつたり、高尚なものになつたりしません。


>  別に私は田中芳樹に対して「自身のプライバシー情報を積極的に公開しろ」と要求しているわけではありませんよ。ただ、頼まれもしないのに自身のプライバシー情報を率先して公開し、公の媒体に掲載している以上、それを読んだ他者からゴシップ的なツッコミが行われるのは当然だし、そのリスクと責任を発言者は自覚すべきである、と言っているのです。
>  そういうことを他者からやられたくないのであれば、そもそも自分のプライバシー情報そのものを一切公開しなければ良いのですよ。有名人でも実際にそうしている人はいますし、田中芳樹の遅筆ぶりは「体調不良」があろうがなかろうが「常態」として存在するものなのですから(苦笑)、それは決して不可能なことではなかったはずです。

有名人は頼まれなくてはプライヴァシー情報を公開してはいけませんか。サーヴィスとして公開できるものを自分で判斷して公開することに何の問題がありませう。冒険風ライダーさんの言ふリスクと責任は冒険風ライダーさんに「ゴシップ」を書かれると云ふことで田中 芳樹は果してゐます。
冒険風ライダーさんは自分の行動にいちいち田中 芳樹を持出しますが、田中 芳樹のリスクと責任なんて關係のないことなのです。御自分が何の爲に「ゴシップ」を書いたのか――有名人がゴシップ的なツッコミが行はれるのは當然として、では何故御自分がツッコミを入れなければならないのかを全く書きません。


>  特に「体調不良」なんて、プライバシー情報の中でもトップシークレットの部類に入るものでしょう。下手すれば作家としてのキャリアにも傷が付きかねませんし。
>  奥さんの話に「体調不良」や遅筆を引き合いに出しているのは「これ(体調不良)を【たかが遅筆の口実】として公開できるのであれば、それよりは機密のレベルが低いであろう(しかもかつてはきちんと言及していた)奥さんの話も充分に公開できるのでは? 何故それをしないのだろう?」という意味合いで使っているだけです。

何がトップシークレットであるかは冒険風ライダーさんが決めることではありません。傷が附くかどうかなんて考へて公開してゐるでせう。それこそ傷附くのは田中 芳樹ですから、自分で責任を取ればいゝでせう。「大きなお世話」と云ふものですね。

冒険風ライダーさんが田中 芳樹のリスクや責任や義務を持出す限り、話にならないでせう。私は「他人の私生活をネタにするのは惡趣味である」と言つてゐます。「他人」が有名人であるかないかは問ひません。「私生活をネタにすること」について言つてゐます。「惡趣味だから書くな」とは言ひませんし、言へません。私も惡趣味な面はあります――それだけのことです。


No. 8540
Re:下劣も何も素朴な疑問では?
神崎 智徳 2010/09/20 17:04
> 例えば神崎さんや管理人さんがブログを書いてたとします。
> そしてある日を境に書くのを止めました。
> ブログを見ていた人は「何で止めたんだろう?」と思うのでは
> ないでしょうか。
> そして同じく見ていた人に疑問を投げかける事もあるでしょう。
> これは下劣なゴシップなんでしょうか。
> 品のない行為ですか。

いゝえ。
たゞこの例は「何(内容)を書くのを止めたのか」がないので、例としては不適です。


> そりゃ憶測だけで噂話するようになったら下劣であり品がない
> とされても仕方ないかもしれませんが…。
> そもそも話題を持ち出したのは本人でしょう。
> 突然打ち切られたりしたら変に思わない方が変では?
> 疑問を持つな、与えられる情報を甘受しておけ、という事なんで
> しょうかね。

本人が話を持出したかどうかは關係のないことです。本人は本人で責任を取ればいゝ。
他人の私生活をネタにすることを私は惡趣味だと言ひます。勿論読者の期待に應へるために書かれることもあるでせう。だからと言つて他人の私生活をネタにする行爲が高尚になるわけではありません。
惡趣味だから止めろとは言へません。私も有名人の私生活が氣になることはありますが、そんな私も惡趣味だと云ふだけです。


No. 8543
Re8539:ゴシップ以下の「悪趣味で下劣」な発言ですね
冒険風ライダー(管理人) 2010/09/24 23:03
<「『ゴシップ』は惡趣味であるから、禁止すべきだ」――かう私が言つてゐると思はれてゐるのなら、私の本意が傳はつてゐません。
惡趣味で下劣だからと云つて、「ゴシップ」を全否定してゐません。惡趣味で下劣なものでも人間は興味を持ち得ますし、それを否定はしませんが、それで「ゴシップ(で悦ぶ人)」がいゝ趣味になつたり、高尚なものになつたりはしません。「他人の私生活をネタにするのは惡趣味である」と私は思ひますが、「他人」が偶々有名人であれば、記事になつて視聴率が取れて金になるから「ゴシップ」として成立つだけなのです。
冒険風ライダーさんは「惡趣味で下劣ではない『ゴシップ』もある」とお考の樣ですが、私は惡趣味で下劣ではない時點で「ゴシップ」ではないと考へるので、この點については永遠に話が交はらないでせう(交はらせる必要もありませんが)。>

 しかしですね、あなたは自分でしか信奉していない前提でもって私および私の投稿に対して「悪趣味で下劣」などとのたまったわけですよね? その正当性を主張し続けるのであれば、すくなくとも「私の前提が【客観的かつ全面的に】間違っており、あなたの前提が【普遍的に】正しい」という事実を具体的な証拠付で示してもらう必要と義務が、あなたには当然のごとく発生します。
 そうでなければ、あなたは自身が「悪趣味で下劣」と主張するゴシップ以上に「悪趣味で下劣」な上に根拠のない誹謗中傷を私に対して行っていることになります。もしそのことが証明できないというのであれば、すくなくとも私に対し誹謗中傷した件については発言を撤回の上謝罪して頂きたく思いますね。


<有名人がサーヴィスとしてプライヴェート情報を公開することはあります。また有名人であるが故に公開したくない情報を晒されることもありますが、それは仕方のないことでせう(こゝでは細いことを述べる意味はないので簡略化してゐます)。それが有名人の負ふ「責任と義務」ですが、それで「晒したり悦んだりしてゐる側の人間」がいゝ趣味になつたり、高尚なものになつたりはしません。>

 そもそも私は、今回の自分の投稿を「高尚なものである」と主張したことなど一度もないのですが。同様に「悪趣味で下劣なもの」とも考えてはいませんけどね。
 あなたの頭の中では、この世のありとあらゆるものが「悪趣味で下劣なもの」と「高尚なもの」の2分法で全て分類できるのかもしれませんが、すくなくともその中間の価値観が幅広く分布している程度のことは必要最低限くらい理解した方がよろしいかと。


<「何故最近の田中芳樹サイドは奥さんのことについて全く言及しないの?」を意圖するのならば、「率直」にさう書けばいゝのではないですか。「奥さんが消えた」と言はんばかりに面白可笑しく書く必要はないでせう。さう云ふのを「惡趣味」だと言つてゐるのです。
「責任」についてですが、冒険風ライダーさんは疑問を解消するために何かしてゐますか。それとも疑問を書くだけ書いてそれで終りですか。讀者には奥さんが消えたと思はせる樣に書きながら、疑問を呈したと稱し、奥さんの消息について「正しい」話には言及しない、つまり「奥さんが消えた」と噂を流しつゝ、「自分は『奥さんが消えた』とは書いてゐない」と言ふ記者をどう思ひますか。「『奥さんが消えた』と讀者に思はせる」――それが私の言ふ「責任を投げつける行爲」です。私如きにレスを返すことが書手の責任と思つてゐるのであれば的外れです。尤も冒険風ライダーさんが取材できる立場にゐない限り、疑問を解消する(責任をとる)ことは不可能でせうから、これは私の意地惡な指摘。>

 何か根本的に勘違いしていますね。別にゴシップに限ったことではなく「こういう疑問や問題点がある」という事実を提示する、というのも立派な検証手法のひとつです。
 今回の件の場合、そもそも田中芳樹の奥さんについてこういう問題がある、ということ自体、すくなくともタナウツ上では全く語られてこなかったわけです。「こういう問題がある」という問題意識すらもない状態なわけですから、問題が発生している過程を検証・提示していって最終的に「こういう疑問・問題点があります」という最終的な結論でもって論をまとめるのは至極当然の手法でしょう。この場合、私が責任を取るべきなのは疑問や問題点の存在を証明する「までの過程の検証」についてであって、疑問を提示「して以降」の問題までフォローしてやる必要も義務もありません。
 それと実際問題、田中芳樹サイドから公開されている情報から判断する限りでは、田中芳樹の奥さんは「消えている」以外の何物でもないではありませんか。田中芳樹は己が結婚した経歴を公開し、奥さんの存在について言及したり会話したりしているあとがきやコラムまで掲載しているにもかかわらず、「らいとすたっふ」社長氏の最新情報では「田中芳樹はひとりで生活している」ということになってしまっているのですから。途中過程が見事に抜けてしまっている以上、「奥さんは一体どこに行ってしまったのですか?」という疑問が出てくるのはごくごく自然なことでしょう。
 そして最初の投稿でも述べているように、こういうゴシップネタというのは、真相が公開されてしまえば「何だ、そんなことか」の一言で終わってしまう程度の話でしかないのです。それを下手に隠そうとするから「発言が不自然」「隠さなければならない理由が何かあるのではないか?」と痛くもない腹を探られることになってしまうわけで。
 そういうことも含めての、今回の疑問提示なのですけどね。


<私も冒険風ライダーさんが仰る樣に「一國の代表の病状」が國家機密として扱はれる場合は多々あると考へます。しかし田中 芳樹はさう考へません。「一國の代表なのだから國民に病状を公開するべきだ」とでも言ひたいのでせう。冒険風ライダーさんや私が「一國の代表の病状は國家機密」と考へても、田中 芳樹は「一國の代表に祕密はあつてはならない」と考へてゐるのです。「一國の代表」がポイントです。そんな田中 芳樹に「じゃあ国家機密でも何でもない〜」と問うても「一國の代表に國家機密等云ふ國民に對する祕密はあつてはならないけど、僕は一國の代表ぢやなくて作家だから私生活はあるよ。それに讀者が僕の本を購入するのは税と違つて義務ぢやないしね。」と答えるでせう。「一國の代表」と「作家」ぢや當嵌めることができないのです。>

 「政治家と国民の関係」と「作家と読者の関係」は「後者が前者にカネを与えている」という点において全く同じでしょう。そして前者は、後者が与えてくれるカネに相当、もしくはそれ以上の対価を後者に与えなくてはならない立場にある、というのも共通しています。
 そして田中芳樹は「政治家と国民の関係」について「国民が国に納税して政治家の生活を支えているのだから国民はご主人様なのであり、政治家は国民の命令を聞かなければならない」と述べているわけです。そして「政治家にプライバシーなどない」云々の主張もこれの延長線上にあります。
 ならば「作家と読者の関係」についても、すくなくともカネを払って著書を購入している読者としては「俺は田中芳樹にカネを与えて生活を支えてやっているご主人様だ!」と主張し相応の権利を要求したところで何らおかしなことではないでしょう。それこそ政治家に対してご主人様面している田中芳樹と同じように(苦笑)。
 それでもし田中芳樹がその関係を不当なものであると主張するのであれば、それは同時に「政治家と国民の関係」について自身が述べていたこともまた不当なものであると自ら認めるようなものです。構造は全く変わらないのですから、こういう「自身の言論による逆襲」くらいあって然るべきではないかと。
 田中芳樹は政治家だけでなく、官僚についても全く同じことを述べていますし、そもそも遅筆や銀英伝パチンコ化問題に代表されるような読者どころか自身の過去発言に対する義務すら怠っている態度を取り続けている田中芳樹が、政治家や官僚の問題についてどうこう言える立場になどあるわけないでしょう。自分を顧みずに政治家や官僚を罵った田中芳樹の自業自得でしかありませんね。


<有名人は頼まれなくてはプライヴァシー情報を公開してはいけませんか。サーヴィスとして公開できるものを自分で判斷して公開することに何の問題がありませう。冒険風ライダーさんの言ふリスクと責任は冒険風ライダーさんに「ゴシップ」を書かれると云ふことで田中 芳樹は果してゐます。
冒険風ライダーさんは自分の行動にいちいち田中 芳樹を持出しますが、田中 芳樹のリスクと責任なんて關係のないことなのです。御自分が何の爲に「ゴシップ」を書いたのか――有名人がゴシップ的なツッコミが行はれるのは當然として、では何故御自分がツッコミを入れなければならないのかを全く書きません。>

 公に公開されたものは誰でも批評・検証する権利がある、私はその正当な権利を行使しているだけなのですが。
 こんなこと、本来ならばいちいち言及する必要もないことなのですけどね。
 問い返しますが、あなたが私の投稿に対してかくのごとく反論する投稿を行い続けている理由は何ですか? 「公に公開されたものは誰でも批評・検証する権利がある」以外の理由があるとでも言うのでしょうか?


<何がトップシークレットであるかは冒険風ライダーさんが決めることではありません。傷が附くかどうかなんて考へて公開してゐるでせう。それこそ傷附くのは田中 芳樹ですから、自分で責任を取ればいゝでせう。「大きなお世話」と云ふものですね。>

 ならばあなたが私に対して「田中芳樹の私生活についてネタにするな」などと主張する行為自体、田中芳樹にとっては大きなお世話というものでしょうね。「それこそ傷附くのは田中 芳樹ですから、自分で責任を取ればいゝ」だけの話でしかないのであって、別にそれであなたが迷惑を被るわけでもないのですから(笑)。


<冒険風ライダーさんが田中 芳樹のリスクや責任や義務を持出す限り、話にならないでせう。私は「他人の私生活をネタにするのは惡趣味である」と言つてゐます。「他人」が有名人であるかないかは問ひません。「私生活をネタにすること」について言つてゐます。「惡趣味だから書くな」とは言ひませんし、言へません。私も惡趣味な面はあります――それだけのことです。>

 あなたが何の根拠もなく「他人の私生活をネタにするのは惡趣味である」と言い続けている限り、話にならないでせう(爆)。
 前の投稿でも冒頭でも言いましたが、そもそも私はあなたの言う「ゴシップの前提」とやらには全く同意しておりませんし、そんな個人的な願望の類でもって「悪趣味で下劣」などと言われる筋合いもありません。
 ですので、あなたがこれ以上同じ主張を繰り返す際には、「私の前提が【客観的かつ全面的に】間違っており、あなたの前提が【普遍的に】正しい」という(願望ではない)事実を具体的な証拠付で提示して下さい。
 全てはそれからです。


No. 8544
素朴に
イマラロウト 2010/09/26 08:03
 私は、運良く離婚経験はありませんが(更に運良く結婚できましたが)、単純に、離婚しても、よほどの理由がないなら、世の中にその事を訴えたいとも思いませんが・・。
 それが、よほど、仕事に関わること(クオリティーに問題があるとか)でもなければ・・。
 討論が盛り上がっていますが、「離婚の事なんていうの嫌じゃん」と言う単純な事でいいのでは?そんなに、田中氏が離婚したか、しなかったか、なんて、本当に重要ですか?

 ちなみに、神崎さんは、何故、昔言葉で書いているのですか?


No. 8545
Re:素朴に
S.K 2010/09/28 01:57
>  私は、運良く離婚経験はありませんが(更に運良く結婚できましたが)

 おめでとうございます。


>単純に、離婚しても、よほどの理由がないなら、世の中にその事を訴えたいとも思いませんが・・。

 知人に「奥さん元気?」と聞かれたら不機嫌にでも「ああ、別れた」くらい返すものでは?
「さあね」とでも言って消息が知れない、となれば最悪「まさか埋めてはいるまいな」くらい聞かれて相手を非難する事はできますまい。
 仮にやれば、それは「逆ギレ」と称されるでしょう。


>  それが、よほど、仕事に関わること(クオリティーに問題があるとか)でもなければ・・。
>  討論が盛り上がっていますが、「離婚の事なんていうの嫌じゃん」と言う単純な事でいいのでは?そんなに、田中氏が離婚したか、しなかったか、なんて、本当に重要ですか?

 興味のない作家の話でなし、その作家への興味と同等の興味はわきますね。
 好奇心に「重要か否か」問うのも失礼ながらいささか愚問かと。


>  ちなみに、神崎さんは、何故、昔言葉で書いているのですか? 

「個人の趣味」じゃないですかね?
 ご当人ではないので単なる推測ですが。


No. 8551
Re:素朴に
イマラロウト 2010/10/03 08:50
 お返事ありがとうございます。


>  知人に「奥さん元気?」と聞かれたら不機嫌にでもああ、別れた」くらい返すものでは?「さあね」とでも言って消息が知れない、となれば最悪「まさか埋めてはいるまいな」くらい聞かれて相手を非難する事はできますまい。仮にやれば、それは「逆ギレ」と称されるでしょう。

 知人のレベルも色々あると思いますが、ここにいる皆様は、田中氏に、プライベートなことを聞けるほど「知人」でも「友人」でもないはずですが・・。それくらいの人がいたらすみませんが、大部分はただの読者のはずです。
 ちなみに、本当に、S.Kさんは「知人」レベルのプライベートを現実の人間関係で相手が言葉を濁したら、聞きますか?相手のノンバーバルな反応で、察して口をくぐむのが、現実的な、日本の一般人の対応と考えますが・・。それこそ、空気を読んで・・。


>  興味のない作家の話でなし、その作家への興味と同等の興味はわきますね。好奇心に「重要か否か」問うのも失礼ながらいささか愚問かと。

 では、そのような好奇心を肯定されると言うなら、そういうことなのでしょう。それは、品性の問題であり、価値基準は人それぞれということでよろしいかと思います。御返答ありがとうございました。
 「ゴシップ」「噂話」が好きな人であるということで・・。


No. 8545
Re:素朴に
S.K 2010/10/04 00:31
>  お返事ありがとうございます。

 どういたしまして。


>  知人のレベルも色々あると思いますが、ここにいる皆様は、田中氏に、プライベートなことを聞けるほど「知人」でも「友人」でもないはずですが・・。それくらいの人がいたらすみませんが、大部分はただの読者のはずです。

 友人の編集者は言いました「客は神だ!」。
 それだけ田中先生にご遠慮なさるイマラロウトさんはきっと田中芳樹の本に金を使った事のない人なんですね。


>  ちなみに、本当に、S.Kさんは「知人」レベルのプライベートを現実の人間関係で相手が言葉を濁したら、聞きますか?相手のノンバーバルな反応で、察して口をくぐむのが、現実的な、日本の一般人の対応と考えますが・・。それこそ、空気を読んで・・。

「逃げられた」くらい言えないヘタレや「掘り出したら一割やるよ」くらいの悪質なユーモアの持ち合わせのない「知人」なぞ持つ価値もありませんし、ナルサスや竜堂続の「とうちゃん」が「そんなモン」なら鼻で笑いますね。


>  では、そのような好奇心を肯定されると言うなら、そういうことなのでしょう。それは、品性の問題であり、価値基準は人それぞれということでよろしいかと思います。御返答ありがとうございました。
>  「ゴシップ」「噂話」が好きな人であるということで・・。

 ではそういう事で、そういう事ついでに「イマラロウトさんの近所で虐待を行っている親や、亡父母を年金目当てで箪笥にしまっている類の輩は、さぞ『隣人の無関心』に感謝している事でしょう、良かったですねえ貴方にとってだけは」とでも労ってさしあげましょう。


No. 8565
Re:素朴に
イマラロウト 2010/10/11 09:34
> 友人の編集者は言いました「客は神だ!」。
>  それだけ田中先生にご遠慮なさるイマラロウトさんは
> きっと田中芳樹の本に金を使った事のない人なんですね。

 これは、「客は神」と編集者が心がけることと、客自身が「神だ」と思うことには、だいぶ差があると思います。遠慮はしていませんが、離婚の話を扱うのは、結構、難しいと思いますが・・。芸能人では、キャスターが無遠慮に聞いていますが、あれをいいとは思っていないので。きたのきいさんはかわいそうでしたね・・・。
 最近は、買ってません(作品も出ませんし)が、過去において、ほとんどの田中氏の作品は読んでおり、購入しております。たぶん、万単位で田中氏に作品を購入しております。 


> 「逃げられた」くらい言えないヘタレや「掘り出したら一割
> やるよ」くらいの悪質なユーモアの持ち合わせのない「知人」
> なぞ持つ価値もありませんし、ナルサスや竜堂続の
> 「とうちゃん」が「そんなモン」なら鼻で笑いますね。

 「友人」でなく、「知人」のレベルで私はお話しているつもりですが・・。離婚の話をユーモアで返してくれる知人を持てる人がそんなにいるとは思えないが・・。生活環境の違いなのかもしれませんが・・。
 ナルサスなどはしょせん、フィクションですしね・・。 


>  ではそういう事で、そういう事ついでに「イマラロウトさん
> の近所で虐待を行っている親や、亡父母を年金目当てで箪笥に
> しまっている類の輩は、さぞ『隣人の無関心』に感謝している
> 事でしょう、良かったですねえ貴方にとってだけは」とでも
> 労ってさしあげましょう。

 この例は良く分かりません。上記の例は、法に触れる問題であり、それと、田中氏の離婚問題を同列に並べるのは、問題の次元が違うと思います。仕事柄、そういったこととも触れますが、その場合、無関心ではいられず、実質的な動きをせざるえません。仕事ですし・・・。

 全体的に、S.Kさんの理屈は極端な気がします。極端な方がわかりやすいとも思いますが・・。


No. 8566
Re:素朴に
S.K 2010/10/11 10:16
> 遠慮はしていませんが、離婚の話を扱うのは、結構、難しいと思いますが・・。芸能人では、キャスターが無遠慮に聞いていますが、あれをいいとは思っていないので。

「嫁がいる」と公にした客商売の人間は「仕事を家庭に持ち込むのは好きじゃない」と言っておくと役立つ世間知、というだけの話をゴシップ・醜聞云々を持ち込んで管理人さんや私を「中傷好き」と「中傷」したのが神埼さんであり貴方です。

 第一田中先生は離婚したとは限らないでしょうに。


> > 「逃げられた」くらい言えないヘタレや「掘り出したら一割
> > やるよ」くらいの悪質なユーモアの持ち合わせのない「知人」
> > なぞ持つ価値もありませんし、ナルサスや竜堂続の
> > 「とうちゃん」が「そんなモン」なら鼻で笑いますね。
>
>  「友人」でなく、「知人」のレベルで私はお話しているつもりですが・・。

「そうしない相手は『知人』でなく傍に『知らんよあんなカス』と言って扱う」とお話してるんですが、理解力低いですね。


>離婚の話をユーモアで返してくれる知人を持てる人がそんなにいるとは思えないが・・。生活環境の違いなのかもしれませんが・・。

 そも離婚するほど見る目がなかったり衝動的な結婚をしたりする知人じたい珍しい生活環境なのは認めますが、貴方は違うんですか?
 なら「知り合いは選べ」と忠告はしましょう。


>  ナルサスなどはしょせん、フィクションですしね・・。

「ナルサスや竜堂続のポリシーを肯定的に描写している作家は田中芳樹」という事自体は事実です。 


> >  ではそういう事で、そういう事ついでに「イマラロウトさん
> > の近所で虐待を行っている親や、亡父母を年金目当てで箪笥に
> > しまっている類の輩は、さぞ『隣人の無関心』に感謝している
> > 事でしょう、良かったですねえ貴方にとってだけは」とでも
> > 労ってさしあげましょう。
>
>  この例は良く分かりません。上記の例は、法に触れる問題であり、それと、田中氏の離婚問題を同列に並べるのは、問題の次元が違うと思います。仕事柄、そういったこととも触れますが、その場合、無関心ではいられず、実質的な動きをせざるえません。仕事ですし・・・。

 嘘つきだなあ、イマラロウトさんは。
「プライバシーの尊重」の美名にコソコソ隠れて、知らぬ存ぜぬを決め込むひきょうもの虫のくせに(笑)。


>  全体的に、S.Kさんの理屈は極端な気がします。極端な方がわかりやすいとも思いますが・・。 

 イマラロウトさんのご意見も極端で判り易いですよ、これでピントが合っていれは言う事はないんですが。


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