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第32回ゴールデンラズベリー賞の受賞作品決定

2012年4月2日(アメリカ現地時間4月1日)に、2011年公開映画の中で最低の作品を決定する第32回ゴールデンラズベリー賞ことラジー賞の発表が行われ、映画「ジャックとジル」が全10部門を制覇するという結果となりました。

http://www.cinematoday.jp/page/N0040817
>  [シネマトゥデイ映画ニュース] その年に公開された最低映画を決める第32回ゴールデンラズベリー賞ことラジー賞が現地時間4月1日に発表され、アダム・サンドラーが一人二役に挑戦した映画『ジャックとジル』が史上初めて全10部門を制覇するという快挙(?)を成し遂げた。
>
>  とりわけ、双子の兄妹ジャックとジルと演じたアダムは、史上初めて最低男優賞、最低女優賞をW受賞。さらには、最低カップル賞、最低スクリーン・アンサンブル賞、最低脚本賞を総なめ。もともと本命視されていたものの、圧倒的な弱さを見せつけた。
>
>  これまではアカデミー賞のノミネーション発表前日にノミネーションを発表し、同授賞式の前夜に受賞作を発表していたラジー賞。今年はアカデミー賞の授賞式前日にノミネーションを発表、4月1日に結果発表という変則的なスケジュールが組まれたことも話題になった。(編集部・福田麗)

しかしまあ、相変わらず何を基準にしているのか意味不明な結果ですね(苦笑)。
受賞作品である映画「ジャックとジル」からして「何故これが受賞したのか?」という理由について全く語られてもいませんし。
賞の受賞理由をきちんと語ってくれた方が、観客や映画制作者達が納得できるか否かは別にして、賞の基準や意義が理解されやすいでしょうに。
芸術一辺倒で評価するアカデミー賞の方が、映画の評価としてはともかく選考基準においてはまだ納得できるというのが何とも言えないところで(T_T)。

ちなみに来年に行われるであろう第33回ゴールデンラズベリー賞ことラジー賞では、2012年10月に日本公開予定の映画「エクスペンダブルズ2」がすくなくともノミネートは確実にされるであろうと予測します。
理由は「シルヴェスター・スタローンが監督でかつ主演だから」「他にも有名な俳優さんたちが数多く出演するから」だけで充分でしょう(爆)。
ストーリーなんか観るまでもなくこれだけでノミネートの決定打となる、そんなシロモノですからねぇ、ラジー賞は(笑)。


第84回アカデミー賞&第32回ラジー賞についての雑感

2011年にアメリカで公開された映画の中で最高の作品と俳優を決定する、第84回アカデミー賞の授賞式が、日本時間2月27日に行われました。
そのうち、作品賞の受賞とノミネート作品については以下の通り↓

作品賞授賞
 「アーティスト」(日本では2012年4月7日公開予定)
ノミネート作品一覧
 「ファミリー・ツリー」(日本では2012年5月18日公開予定)
 「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
 「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」(日本では2012年3月31日公開予定)
 「ヒューゴの不思議な発明」(日本では2012年3月1日公開予定)
 「ミッドナイト・イン・パリ」(日本では2012年5月26日公開予定)
 「マネーボール」
 「ツリー・オブ・ライフ」
 「戦火の馬」(日本では2012年3月2日公開予定)

しかし、受賞作品および賞にノミネートされた作品リストを見ると、この手の賞というのは映画の「面白さ」ではなく「芸術性」を評価する作品なのだなぁ、とつくづく痛感せずにはいられないですね。
受賞作品である「アーティスト」なんて、その全編がサイレント&モノクロ映像で成り立っているという、まさに文字通りの「芸術作品」ですし、爽快感や迫力ある映像などといった「面白さ」を求めている観客層には、そのコンセプトだけで既に論外としか言いようのない映画です。
また、ストーリーの本筋と如何なる関係があるのかすらも不明な映像を長々と垂れ流し、映画の途中なのに席を立ってスクリーンから去っていく人が続出するなど、史上稀に見る駄作要素が満載の「ツリー・オブ・ライフ」なんて、「面白さ」で評価するならアカデミー賞どころか、むしろ正反対のゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)にこそノミネートされるべき作品でしょう(苦笑)。
今回に限らず、アカデミー賞の選考評価基準というのは、一般的な大衆映画評とは大きく乖離しているのではないでしょうか?
日本では興行的に成功してなかったり知名度が低かったりする作品、さらに酷い場合は「ツリー・オブ・ライフ」のごとく駄作認定すらされている映画も少なくないのですから。
しかし、世間一般で映画が宣伝される際には、アカデミー賞やカンヌなどでノミネート&受賞されたという事実が、集客のネタとして大々的に喧伝されることが多かったりするんですよね(-_-;;)。
「芸術性を評価している」映画の賞は、必ずしも「映画の品質や面白さ」を保証するものではないのに、「賞を取った&ノミネートされた=面白い良い映画」という図式で映画の宣伝・集客が行われるのは、「面白さ」を求めている観客にとっては悪質なミスリード以外の何物でもないのですが。

また、アカデミー賞授与式に先立ち、2011年の駄作映画を決定するラジー賞こと第32回ゴールデンラズベリー賞のノミネート作品も発表されています(授賞式は2012年4月1日予定)。
その中の最低作品賞におけるノミネート作品は以下の通り↓

ノミネート作品一覧
 「Bucky Larson: Born to Be a Star」(日本公開未定)
 「ジャックとジル」
 「ニューイヤーズ・イブ」
 「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」
 「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1」

で、ラジー賞はラジー賞で、やはりアカデミー賞と同様に一般的な映画評価からの著しく大きな乖離を感じずにいられないんですよね。
しかも、アカデミー賞の場合は選考評価基準がまだある程度明確なのに対し、ラジー賞は一体何をベースに作品を評価しているのかすらも意味不明です。
ラインナップされている作品群を見ても、「とりあえず大衆娯楽作品を適当に集めてバッシングしてみました」的な雰囲気が漂いまくっていますし、そのくせ正真正銘の駄作である「ツリー・オブ・ライフ」はノミネートすらもされていませんし。
特にラジー賞が信用ならない最たる理由は、映画に出演している有名俳優を基準に駄作認定を行っている部分も多々あることです。
「ラジー賞の常連」などと言われているシルヴェスター・スタローンなんてまさにその典型で、作品の内容がどうこうではなく「スタローンが関与している」というだけでラジー賞にノミネートされることすら珍しくないのですからねぇ(-_-;;)。
この恣意的としか評しようのない作品評価基準が、私がラジー賞を「アメリカ版『と学会』」などと酷評する最大の理由でもあったりします。
ラジー賞というのは元々ユーモアやジョークを意図しているものでもあるらしく、ラジー賞で駄作認定された作品が必ずしも本当の駄作というわけではない、とは賞の主催者側も承知の上ではあるようなのですが、ただ一般的には「ラジー賞授与=駄作認定」という評価が確立していることもまた事実ではありますからねぇ。
まあ、ラジー賞の受賞者自らがわざわざ授与式に登場し、ラジー賞のトロフィーを受け取った上にスピーチまで披露したという事例もありますし、その辺りの「懐の深さ」については、トンデモ認定した論者を罵倒しまくり一方的に遠ざけ、そのくせ身内には大甘な「と学会」とは比べるべくもないのですけどね(苦笑)。

映画についての評価や感想は人の数だけ千差万別で存在するでしょうし、それを承知の上で良作&駄作映画を選考する賞というのも必要ではあるでしょう。
アカデミー賞が「映画の面白さではなく芸術性を評価する賞」であっても、その「芸術性」もまた映画の良し悪しを評価するひとつの基準になりうることはまず間違いないわけですし。
ただ、それが一般的な映画評価から大きく乖離し、かつ映画の宣伝などで「面白さをアピールし集客するための道具」として多用されている現状は、映画ファンとしては正直歯痒く思うところではあります。
アカデミー賞やラジー賞に限らず、映画の賞というのは一般的にも少なからぬ知名度を誇っているにもかかわらず、大多数の一般人とは全く無縁な映画をただ紹介するだけの賞と化してしまっている一面が多々あったりしますからねぇ。
ただ「客寄せをするための道具」としてではなく、また一部の映画マニアだけが楽しむものでもなく、本当に作品の品質や面白さを評価し、大多数の一般人が納得も共感もできるような映画の賞ができれば、映画業界自体の活性化にも繋がるのではないかと思えてならないのですけどね。


2011年映画観賞総括

色々あった2011年も、あと数時間を残すのみとなりました。
映画業界では、震災の影響もあってか、今年の年間興行収益が去年の8割にまで落ち込む公算が大なのだとか↓

http://megalodon.jp/2011-1231-1138-05/sankei.jp.msn.com/entertainments/news/111223/ent11122308020008-n1.htm
>  今年の映画界は邦画、洋画ともに大ヒット作は少なく、東日本大震災の影響もあって年間興行収入は過去最高となった昨年の8割程度にとどまることが確実となっている。その中で、国際映画祭での日本人の受賞や、邦画で佳品が目立つなど収穫もあった一年だった。(市川雄二)
>
>  ■3・11の前と後
>
>  日本映画製作者連盟によると、10月末現在、大手13社の興行収入は1440億円で昨年同期の80・1%。大震災が発生した3月11日を境に映画興行は様変わりしたといっていい。残念な例はクリント・イーストウッド監督(81)の秀作「ヒア アフター」だ。2月19日に封切られたが、冒頭に津波のシーンがあることから配給元が考慮し、地震発生の翌週に上映中止。中止や延期になった映画は十数本に上った。

あの「震災自粛」は本当に単なる「空気」の類でしかなかったですからねぇ。
あんなので被災者達が一体何の得をしたのかについては、今に至るも不明のまま。
それどころか、当の被災者達ですら「自粛は止めてくれ」という宣伝動画を流して販促を促す始末でしたし。
あの当時他人に「自粛」を強要していた人々が実は被災者ではない、とは当時からもよく言われていましたし、彼らは被災者のことなんて実はどうでも良くて、ただひたすら「被災者の境遇に同情し配慮している俺様カッコ良い!」などと自分に酔っていただけなのではないかとすら思えてならないのですけどね。
一方の「自粛」をする方はする方で、こちらは単なる自己都合かクレーマー対策としてやっている以外の何物でもなかったわけで。
そんなシロモノに振り回され、中止や延期に追い込まれた映画も、その他諸々のイベントなども、つくづく災難としか評しようがないのですが。

さて、そんな映画業界の事情とは裏腹に、私個人の今年の映画観賞本数は、これまでの最高記録だった2010年の35本をさらに大幅に上回る65本に達していたりします。
2011年の観賞映画作品は以下の通り↓

 1.アンストッパブル
 2.ソーシャル・ネットワーク
 3.グリーン・ホーネット(3D版)
 4.デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~
 5.GANTZ
 6.RED/レッド
 7.白夜行
 8.ウォール・ストリート
 9.ザ・タウン
10.太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-
11.ヒアアフター
12.ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島(3D版)
13.ツーリスト
14.わさお
15.SP THE MOTION PICTURE 革命篇
16.トゥルー・グリット
17.ガリバー旅行記
18.エンジェルウォーズ
19.GANTZ:PERFECT ANSWER
20.岳-ガク-
21.パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉
22.アジャストメント
23.プリンセストヨトミ
24.マイ・バック・ページ
25.X-MEN:ファースト・ジェネレーション
26.星守る犬
27.スカイライン-征服-
28.SUPER 8/スーパーエイト
29.アンダルシア 女神の報復
30.マイティ・ソー(3D版)
31.小川の辺(おがわのほとり)
32.アイ・アム・ナンバー4
33.ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(3D版)
34.コクリコ坂から
35.ロック ~わんこの島~
36.トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
37.こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~
38.ツリー・オブ・ライフ
39.シャンハイ
40.神様のカルテ
41.日輪の遺産
42.ライフ -いのちをつなぐ物語-
43.世界侵略:ロサンゼルス決戦
44.サンクタム(3D版)
45.グリーン・ランタン(3D版)
46.ワイルド・スピード MEGA MAX
47.DOG×POLICE 純白の絆
48.はやぶさ/HAYABUSA
49.猿の惑星:創世記(ジェネシス)
50.キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー(3D版)
51.一命
52.カウボーイ&エイリアン
53.三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船(3D版)
54.ミッション:8ミニッツ
55.カイジ2~人生奪回ゲーム~
56.コンテイジョン
57.インモータルズ -神々の戦い-
58.タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
59.RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ
60.リアル・スティール
61.源氏物語 千年の謎
62.ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
63.ワイルド7
64.ニューイヤーズ・イブ
65.聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-

今年の観賞映画における全体的な特徴は、やはり何と言っても「アクション・SFX系以外の映画が多い」ということに尽きます。
それ系の作品も相変わらず多くはあるのですが、それ系の作品でも家族絡みの問題や葛藤などが描かれるケースが少なくなく、また人間ドラマをメインにした映画がかなり増えている感じですね。
特に、人間の冷酷さと歪んだ連帯が描かれていた「白夜行」や、アメリカの大晦日の日常を描いた作品である「ニューイヤーズ・イブ」などは、以前であればまず観に行っていないであろう作品でしたし。
また今年は、邦画の観賞本数が65本中25本と、去年の10本から大幅に躍進したことも大きいですね。
かつては「駄作の代名詞」とされていた邦画がここまで観賞されるようになったのですから、時代も変わったものです。

洋画・邦画別に見てみると、今年の洋画は何故かエイリアン物が多かったという印象がありますね。
私が観賞した映画だけでも「スカイライン-征服-」「SUPER 8/スーパーエイト」「アイ・アム・ナンバー4」「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」「世界侵略:ロサンゼルス決戦」「カウボーイ&エイリアン」と実に6作品がエイリアン物だったりします。
エイリアン物はアクションやSFXな描写が必ず付き物なので、昔から馴染み深く安心して観れるジャンルではあるのですが、それにしても今年は多いよなぁ、とは思わずにいられませんでしたね。

一方の邦画では、「SP」シリーズ「GANTZ」二部作、それに「ワイルド7」などの派手なアクションシーンを売りにする作品が目立つ一方、これまでほとんど観賞することがなかったペット物が出てきたのが大きな特異点ですね。
今年観賞したペット物映画は「わさお」「星守る犬」「ロック ~わんこの島~」「DOG×POLICE 純白の絆」の4作品。
それまで私が観賞したことのあるペット物映画は、1986年公開映画「子猫物語」くらいしかなかったので、今年だけで結構観に行っていることになるわけですね。
元々私は実家が犬を5匹も飼っていることもあって大のペット好きで、動物が活躍する映画も積極的に観たいとは考えているのですが、如何せん最近のペット物映画は「ペットと飼い主の悩み」だの「忠犬ハチ公のごとく悲劇的な結末を迎える」だのといったバッドエンドな作品ばかりで、どうしても観賞を躊躇してしまうものが少なくないんですよね。
「星守る犬」なども、予告編の段階から悲劇的な結末が明示されていたこともあり、当初は観賞を見合わせようとしていたくらいでしたし。
「星守る犬」以外の3作品はハッピーエンドな終わり方でしたが、こちらはこちらで内容の矛盾や問題点が少なくなく、まだまだ今後の課題が残されているといったところです。
動物の撮影が人間のそれに比べて難しく時期や機会なども限定されるという事情もあるのでしょうけど、今後も良作な「ハッピーエンドなペット物作品」が出てくることを期待したいですね。

今年一番の駄作映画の称号は、その圧倒的な内容と前衛芸術ぶりを観客にまざまざと見せつけた「ツリー・オブ・ライフ」が、その他の映画を全く寄せ付けることなくぶっち切りで獲得することになりました。
起承転結が全くなっておらず、前後の繋がりもなく伏線も回収されない意味不明なストーリーと、中盤で延々20~30分も展開され続けた地球創生絡みの描写、および各所に挿入された宗教的前衛芸術なシーンの数々は、名の知れた有名どころの俳優さん達の名声と演技をもってしても到底補完できるシロモノなどではなく、観客に退屈感をも超えた苦痛を味あわせるだけの威力を誇っていました。
カンヌのパルム・ドール賞を受賞したというのだからそこまで悪い映画ではないだろう、などという期待感も徹底的にぶち壊すそのやり方は、ある意味詐欺的ですらあります。
今年一番どころか、「きけ、わだつみの声 Last Friends」および「クローバーフィールド/HAKAISHA」と並ぶ、私の映画観賞史上最悪のワースト作品にすら数えられることにもなりましたし。
時間とカネを無駄にした以外の何物でもありませんでしたし、レンタルDVDでの観賞すらも全くオススメしえるものではないですね。

一方、今年の良作としては、アクション物で言えば洋画は「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」「ワイルド・スピード MEGA MAX」「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」が、邦画では「GANTZ」二部作と「ワイルド7」辺りが妥当なところですね。
迫力ある演出というだけなら「アンストッパブル」と「SUPER 8/スーパーエイト」の列車絡みの描写が秀逸でしたが。
人間ドラマがメインの作品としては、洋画では「ヒアアフター」「アジャストメント」、邦画では「岳-ガク-」「神様のカルテ」辺りがオススメになるでしょうか。
「白夜行」「星守る犬」「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」なども、人間ドラマとしての出来は秀逸ですが、これらは観る人の世代や好みで結構評価が左右されそうな内容なので、その辺が若干のマイナスですね。

「ツリー・オブ・ライフ」という惨禍に見舞われはしたものの、全体的には去年の「大豊作」をはるかに上回る数の作品に巡り合えた2011年映画観賞。
来年もまた、洋画・邦画共に多くの映画作品に出会える年であって欲しいものですね。


第83回アカデミー賞の結果発表

2010年に公開された映画の中で最高の作品と俳優を決定する第83回アカデミー賞の授賞式が行われました。
作品賞は「英国王のスピーチ」が選ばれ、同作品は他にも監督賞・主演男優賞・脚本賞を受賞し4冠を達成。

http://megalodon.jp/2011-0228-2154-42/www.wowow.co.jp/extra/academy/news/index02.html?N0030720

事前予想ではあまり期待されていなかった「インセプション」も、撮影賞・音響賞・音響編集賞・視覚効果賞を獲得し、「英国王のスピーチ」と同じく4冠に輝く健闘を見せました。
一方、当初は「英国王のスピーチ」と並ぶ有力候補とされた「ソーシャル・ネットワーク」は予想に反してあまり奮わず、脚色賞・作曲賞・編集賞の3冠という結果に。
その他に私が映画館で観賞したことのある作品としては、「ウルフマン」がメイクアップ賞を獲得していますね。

しかし、アカデミー賞受賞作品のラインナップを見ていると、「ハリウッド映画はアメリカ万歳ばかり」などという俗説がいかに的外れなシロモノであるかが良く分かりますね。
上で私が挙げた4作品はいずれも「アメリカ万歳」的な要素は微塵も入っていませんし、他の作品についても「アメリカ万歳」的なものがあるようには到底思えませんし。
私が去年観賞した洋画一覧を見ても、アメリカ万歳どころか、むしろ逆にアメリカ政府を批判したりコケにしたりしているような作品の方が目立つくらいなのですが。
個人的には、ハリウッド映画はアメリカが作るものなのだからアメリカを肯定・称揚する内容があってもむしろ当然ではないかとすら思いますし、実際にはそういう作品の方が少数派でしかないのですからね。
「ハリウッド映画はアメリカ万歳ばかり」などという事実に基づかない偏見が何故幅を利かせているのか、ますます理解に苦しむばかりです。

今回のアカデミー賞は、去年観賞した映画本数が過去最多を記録したこともあり、個人的に名前も内容も把握できている映画が並びましたね。
今まではあまり知らない映画ばかりが軒を連ねるというパターンばかりだったこともあって、アカデミー賞はあまり楽しめませんでしたし。
今年は去年以上の観賞本数を記録しそうですし、来年のアカデミー賞がまた楽しみですね。


第31回ゴールデンラズベリー賞の結果発表

2010年に公開された映画の中で最低の作品と俳優を決定するラジー賞こと第31回ゴールデンラズベリー賞の結果が発表されました。
その「栄冠」を手にした作品は、最多となる9部門でノミネートされ、最低映画賞・最低監督賞・最低脚本賞・最低助演男優賞、そして今回新設された最低インチキ3D映画賞の5つを受賞した映画「エアベンダー」

http://megalodon.jp/2011-0227-2357-20/eiga.com/news/20110227/3/

今回は私もたまたまこの映画を観に行っていたので内容を知っているのですが、少林寺拳法だか太極拳だかの奇妙な踊りを駆使して気・水・土・火を操る何ともいえない描写は、確かに「ある意味」凄く印象に残っていましたね。
あまりにスローモーション過ぎてスピード感も迫力も欠けまくっていましたし、最初は「これ中国映画?」とまで考えてしまったくらいでしたからねぇ。
この映画が2010年7月に日本で公開された当時は、他に結構有力な映画が多数公開されていた上、3部作の1作目と聞いていたので、「興行的に大丈夫か? 続編はちゃんと作られるのだろうか?」と心配していたのですが……。

ただ、私は個人的に「ラジー賞」というのをあまり高く評価してはいないんですよね。
というのも、そもそも私の場合、この賞を知ることになったきっかけが、第二次アルマゲ論争の際に山本弘がアルマゲドンを罵倒する論拠としてラジー賞を持ち出していたことにあったりするんですよね(-_-;;)。
「あの」山本弘が得意気に持ち出すようなシロモノなのだから当然ロクなものではないだろう、という先入観もありましたし、その反論に際しては「シルヴェスター・スタローンが出ている映画というだけで駄作認定するような偏った賞」というとんでもない情報まで飛び交う始末。
実際、2010年10月に日本で公開されたシルヴェスター・スタローン主演の映画「エクスペンダブルズ」は、今回のラジー賞にも当然のようにノミネートされていましたし。
「アレってそこまで悪い映画なのか? 良作ではないにしても普通に楽しく観れる映画なのだけど」というのが「エクスペンダブルズ」に対する私の評価だったので、「ラジー賞は当てにならない」という印象をなおさら抱かざるをえなかったものでした。
「アメリカの映画界における『と学会』」という私の評価を聞けば、私がラジー賞に対して抱いているネガティブなイメージというものを理解頂けるのではないかと(苦笑)。

元々私はそんなに映画を酷評するようなタイプの人間ではありませんし、ラジー賞にノミネートされる作品自体、正真正銘の駄作という感じには見えないので、山本弘云々の件を抜きにして考えても「【本当の駄作】判定にはあまり使えない賞」というイメージはありますね。
まあラジー賞自体、「売れている有名な作品」を選ぶ傾向にあるようですから、一般人が考えるような駄作とは基準が少しズレているのかもしれないのですが。


2010年映画観賞総括

2010年もあとわずかとなりましたが、今回はこの1年における映画観賞総括を行いたいと思います。

私が今年映画館に行って観賞した映画は総計35本。
これは年間の映画観賞本数としては過去最大の数値となります(今までの最高記録は2008年の24本)。
今年の映画観賞作品は以下の通り↓

 1.サロゲート
 2.ゴールデンスランバー
 3.パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
 4.シャッターアイランド
 5.第9地区
 6.タイタンの戦い(3D版)
 7.ウルフマン
 8.グリーン・ゾーン
 9.パリより愛をこめて
10.プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂
11.アイアンマン2
12.ザ・ウォーカー
13.踊る大捜査線 The Movie3 ヤツらを解放せよ!
14.アデル/ファラオと復活の秘薬
15.プレデターズ
16.エアベンダー
17.インセプション
18.ソルト
19.魔法使いの弟子
20.特攻野郎Aチーム The Movie
21.バイオハザードⅣ アフターライフ(3D版)
22.-ザ・ラストメッセージ- 海猿
23.十三人の刺客
24.大奥
25.ナイト&デイ
26.エクスペンダブルズ
27.桜田門外ノ変
28.SP THE MOTION PICTURE 野望篇
29.ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
30.SPACE BATTLESHIP ヤマト
31.キス&キル
32.ロビン・フッド
33.トロン:レガシー(3D版)
34.最後の忠臣蔵
35.相棒-劇場版Ⅱ- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜

今年はアクションを中心とした洋画もさることながら、邦画にも良作が多かったのが大きな特徴と言えますね。
邦画は観賞本数的には35本中10本と洋画には及ばなかったものの、純粋な本数としてはこちらも過去最高の数値を達成していたりします(これまでの邦画の最大観賞数は2006年と2009年の6本)。
1990年代の「邦画=駄作の代名詞」の評価が確立していた時代から考えると、ここ数年の邦画の隆盛は隔世の感があります。
特に「SPACE BATTLESHIP ヤマト」は、原作&SFファンとしての観点ではともかく、日本映画としては駄作的な評価に満ちていた前評を良い意味で裏切り、また苦手分野と言われていたSFX系の描写でもここまで出来るのだということを示してくれました。
邦画部門は、ストーリーが暗い上に盛り上がりに欠け冗長感もあった「桜田門外ノ変」以外は概ね高評価で、このまま発展し続けてくれれば、いずれはハリウッドをも凌ぐ大作だって作れるかもしれないという期待を抱きたくなりましたね。

一方の洋画は、今年一番の良作が「インセプション」、駄作が「シャッターアイランド」といったところですね。
実はこの2作品、どちらもレオナルド・ディカプリオ主演作品で、かつ「妻や子供を巡る問題」を扱っているという点でも共通点があるのですが、この両者の評価を大きく分けたのは結末部分です。
「インセプション」のラストが基本的にハッピーエンドに見えつつ、「回り続けるコマ」からバッドエンドな夢オチにも解釈しえる余地を残す意味深な結末で物語を締めているのに対し、「シャッターアイランド」はどう見ても「主人公の誇大妄想&精神障害が全ての元凶」と言わんばかりのバッドエンドで締めくくっています。
いかにもミステリーっぽい作品で謎解きを売りにしているような作品だったのに、あの何の捻りも身も蓋もないラストはいくら何でもあんまりだろう、と思わずにはいられませんでしたからねぇ>「シャッターアイランド」。
ハリウッド映画ならではの痛快なアクション物を楽しみたいのであれば「パリより愛をこめて」「ソルト」「エクスペンダブルズ」「ロビン・フッド」辺りがイチオシになるでしょうか。

記録的な「大豊作」に恵まれた2010年映画観賞。
今年の「大豊作」に感謝すると共に、来年は更なる多くの映画と出会える年になることを祈りたいものですね。


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