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映画「テッド」感想

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映画「テッド」観に行ってきました。
2000年公開映画「パーフェスト・ストーム」、および2008年公開映画「ハプニング」のマーク・ウォールバーグ主演のドタバタ異色コメディー作品。
作中では、麻薬の隠語である「ハッパ」を吸引したり、デリヘル嬢を招いてスカトロプレイをやらしたりするシーンの他、様々な下ネタが満載のため、今作は当然のごとくR-15指定されているのですが、その中では記録的ともいえる大ヒットを達成したのだとか。
アメリカ版におけるテディベアのテッド役の声役は、今作の監督であるセス・マクファーレン自らが担当したのだそうです。
作品の雰囲気的には、日本では2011年公開の映画「デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~」に近いものがありますね。

1985年のアメリカ。
ボストン郊外に住んでいた当時8歳の少年ジョン・ベネットは、同年輩の少年達から仲間外れにされ、友人もおらず孤独な日々を送っていました。
その年のクリスマス、ジョンは両親からテディベアのぬいぐるみをプレゼントされます。
幼いジョンはぬいぐるみに「テディ」と名付け、「君と話が出来たら良いのに」と願いながら、ベッドで「テディ」を抱いて眠りにつきます。
すると、気まぐれな神がその願いを聞き入れでもしたのか、翌日の朝、眠りから覚めたジョンは、自立歩行して歩く「テディ」に挨拶をされます。
ジョンは仰天しながらも大いに喜び、互いに唯一無二の友達となることを誓い合います。
そしてジョンは、「テディ」のことを両親に報告・紹介します。
両親はジョン以上にヒステリックに驚きまくりますが、ジョンと「テディ」が仲睦まじく語り合っている様子を見て和やかな表情に変わっていくのでした。
その後、「テディ」は名前をさらに短縮して「テッド」と呼ばれるようになり、その物珍しさからマスコミに引っ張りだこにされ、一躍大人気となっていきます。
しかし、そんなテッドは少年ジョンのことを常に忘れることなく、テッドは雷を怖がるジョンに「雷兄弟」として一緒に添い寝するなど、ジョンとの間にひとかたならぬ友情と絆を結んでいくのでした。

それから27年後の2012年。
一時は一種の「セレブ」として人気を博したテッドも、今ではすっかり落ちぶれ果て、「ハッパ」を吸引しながら下ネタを乱発しまくる中年オヤジへと変貌を遂げていました。
ちなみに「ハッパ」吸引絡みでは逮捕歴もあるようで(苦笑)。
一方、35歳の中年になったジョンは、ボストン南部のアパートでそんなテッドと相変わらず一緒に暮らしつつ、レンタカー会社へ惰性で勤めに行く日々を送っていました。
そんなジョンではありましたが、彼は4年ほど前からバリバリのキャリアウーマンであるロリー・コリンズという女性と交際を続けており、そのまま結婚を前提とした付き合いをするかどうかで悩んでいました。
交際相手たるロリーもまた、自分よりもテッドを優先しているかのごときジョンに苛立ちを募らせており、彼女はジョンに対してテッドと別れるよう要望し始めるようになります。
そんな2人が交際を初めてからちょうど4年目を迎えた記念の日、何となく良い雰囲気になったデートを終えたジョンとロリーがジョンの家に入ると、そこでは留守番をしていたテッドが4人のデリヘル嬢を呼び、酒池肉林の乱痴気騒ぎをやらかしまくっていました。
しかもテッドとデリヘル嬢達はスカトロプレイでもやっていたらしく、部屋の中にはデリヘル嬢のひとりがひり出したらしいウンコが転がっている始末。
かねてからテッドの存在にイラついていたロリーはついに堪忍袋の緒が切れ、テッドを家から叩き出すようジョンに強く促すのでした。
その後、ジョンと共に水族館を訪れたテッドは、ロリーの要望に動かされたジョンから家を出ていくよう言われてしまうのでした。
テッドもロリーも大事だから2人とも別れたくないというジョンの意向を尊重し、テッドはジョンと別居することを承諾するのですが……。

映画「テッド」では、中年テディベアのテッドが繰り出しまくる下ネタ騒動ばかりでなく、昔の映画ネタや「本人役」として出演する俳優達の登場も大きな魅力のひとつです。
作中で特に扱いが大きかったのは、1980年代に公開された「フラッシュ・ゴードン」というアメリカ映画と、その映画で主演を担っていたサム・J・ジョーンズ(本人役)という俳優との出会いですね。
ジョンは明らかにサム・J・ジョーンズに憧れを抱いている様が伺えましたし、出会った後もノリノリに意気投合していましたからねぇ(苦笑)。
まあ、それが原因でロリーには三行半を突き付けられて破局の危機を迎える羽目になってしまうのですが(-_-;;)。
またその後には、グラミー賞受賞歴を持つ歌手のノラ・ジョーンズがこれまた本人役で登場し、テッドの説得でジョンに舞台を明け渡すというシーンが出てきます。
何でもテッドとノラ・ジョーンズは10年前からの知り合いで、疑似セックスまでヤりあった仲なのだそうで(笑)。
テッドは過去に多くのメディアに出演して人気を博していた過去があったので、そのツテから芸能界への人脈があったという事情もありはしたのでしょうが、テッドも色々な方面で顔が広いなぁ、とつくづく考えてしまったものでした。
他にも、携帯の着信音で「ナイトライダー」のオープニングテーマが流れたり、2011年公開の映画「グリーン・ランタン」がネタにされた上に同作で主演を担ったライアン・レイノルズがゲイ役で友情出演していたりと、往年のアメリカTVドラマや映画を知る人達にとっては思わずニヤリとするネタが満載でしたね。
そして何よりのサプライズネタとしては、ジョンとテッドがホテルで口ゲンカを繰り広げている中で、ジョンが「お前なんかより『くまモン』の方がマシだ」などと発言するシーンが挙げられます。
こんなところでまさか「くまモン」が出てくるとは夢にも思っていなかったので、さすがにここは私の方が仰天せざるをえなかったですね。
そりゃまあ確かに、テッドとくまモンには「クマ系のキャラクター」という共通項がありはするわけですが、くまモンって「テッド」がアメリカ公開された2012年時点では、まだ本格的に海外進出してはいないはずだったのではないのかと。
ハリウッド映画で「くまモン」が言及されたのって、実は今回が初めてなのではないですかねぇ(^^;;)。
まあここでは日本語翻訳の際に、元来映画にはなかった「くまモン」が挿入された可能性もあったりするのですが、やはり熊本県民としてはこれが一番のサプライズではありましたね。

ストーリー内容に目を向けてみると、今作におけるジョンとテッドは、映画「僕達急行 A列車で行こう」に登場した2人の鉄道オタクの友人関係を髣髴とさせるものがありましたね。
他人には到底理解しがたいマイナーな映画ネタでアレだけ盛り上がれる雰囲気というのは、まさに件の鉄道オタク達と同じく「同じ趣味を持つ者同士」にしか分からないものが多々ありましたし。
そして一方で、その2人の友情や趣味について全く理解を示さず、序盤から中盤にかけてただひたすらテッドの排除を主張していたロリーについては、正直「ジョンとはむしろ別れた方が良くないか?」という疑問すら抱かざるをえなかったくらいでした。
前述の「僕達急行 A列車で行こう」で、主人公の「鉄っちゃん」趣味に全く理解を示そうともせず、結局破局に至ってしまった女性達と全く同じ運命を、ロリーもまた辿りそうな気がしてなりませんでしたし。
そりゃまあ、「ハッパ」吸引やスカトロプレイに理解を示すのはさすがに無理があるにしても、映画絡みの趣味や憧れの俳優との邂逅について事情を察することくらいは、彼女の立場から言っても決して不可能なことではなかったはずでしょう。
にもかかわらず、パーティを抜け出したジョンに癇癪を爆発させ、問答無用とばかりに別離宣言を行ったロリーの言動は、「こりゃ一緒になるのは無理だろう」という感想を抱かずにはいられませんでした。
ロリーは元々ジョンと結婚して一緒になるつもりだったのでしょうし、将来伴侶となるべき相手の趣味は理解し許容できるくらいでないと、結婚後の生活が大いに危ぶまれることが容易に予想できるはずなのですが。
まあ彼女の場合、ジョンの趣味への無理解というよりは「ジョンが肩入れするテッドに対する反感や嫉妬」という側面が少なくなかったのかもしれませんが。
ロリーのテッドに対する反感というのも、個人的にはイマイチ理解し難いところがあるんですよね。
別にジョンはテッドを「性の対象として」「伴侶として」愛しているというわけではなく、またジョンのロリーに対する愛情にも嘘偽りがないことを、当のロリーだって全く理解できていないわけではなかったでしょうに。
相手に対し悪戯に完璧さを求める完全主義者的な要素でも影響していたりするのでしょうかね、これって。

コメディ映画が好きな方はもちろん、往年のアメリカTVドラマや映画が好きという方にも文句なしにオススメできる一品ですね。


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