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2011年映画観賞総括

色々あった2011年も、あと数時間を残すのみとなりました。
映画業界では、震災の影響もあってか、今年の年間興行収益が去年の8割にまで落ち込む公算が大なのだとか↓

http://megalodon.jp/2011-1231-1138-05/sankei.jp.msn.com/entertainments/news/111223/ent11122308020008-n1.htm
>  今年の映画界は邦画、洋画ともに大ヒット作は少なく、東日本大震災の影響もあって年間興行収入は過去最高となった昨年の8割程度にとどまることが確実となっている。その中で、国際映画祭での日本人の受賞や、邦画で佳品が目立つなど収穫もあった一年だった。(市川雄二)
>
>  ■3・11の前と後
>
>  日本映画製作者連盟によると、10月末現在、大手13社の興行収入は1440億円で昨年同期の80・1%。大震災が発生した3月11日を境に映画興行は様変わりしたといっていい。残念な例はクリント・イーストウッド監督(81)の秀作「ヒア アフター」だ。2月19日に封切られたが、冒頭に津波のシーンがあることから配給元が考慮し、地震発生の翌週に上映中止。中止や延期になった映画は十数本に上った。

あの「震災自粛」は本当に単なる「空気」の類でしかなかったですからねぇ。
あんなので被災者達が一体何の得をしたのかについては、今に至るも不明のまま。
それどころか、当の被災者達ですら「自粛は止めてくれ」という宣伝動画を流して販促を促す始末でしたし。
あの当時他人に「自粛」を強要していた人々が実は被災者ではない、とは当時からもよく言われていましたし、彼らは被災者のことなんて実はどうでも良くて、ただひたすら「被災者の境遇に同情し配慮している俺様カッコ良い!」などと自分に酔っていただけなのではないかとすら思えてならないのですけどね。
一方の「自粛」をする方はする方で、こちらは単なる自己都合かクレーマー対策としてやっている以外の何物でもなかったわけで。
そんなシロモノに振り回され、中止や延期に追い込まれた映画も、その他諸々のイベントなども、つくづく災難としか評しようがないのですが。

さて、そんな映画業界の事情とは裏腹に、私個人の今年の映画観賞本数は、これまでの最高記録だった2010年の35本をさらに大幅に上回る65本に達していたりします。
2011年の観賞映画作品は以下の通り↓

 1.アンストッパブル
 2.ソーシャル・ネットワーク
 3.グリーン・ホーネット(3D版)
 4.デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~
 5.GANTZ
 6.RED/レッド
 7.白夜行
 8.ウォール・ストリート
 9.ザ・タウン
10.太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-
11.ヒアアフター
12.ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島(3D版)
13.ツーリスト
14.わさお
15.SP THE MOTION PICTURE 革命篇
16.トゥルー・グリット
17.ガリバー旅行記
18.エンジェルウォーズ
19.GANTZ:PERFECT ANSWER
20.岳-ガク-
21.パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉
22.アジャストメント
23.プリンセストヨトミ
24.マイ・バック・ページ
25.X-MEN:ファースト・ジェネレーション
26.星守る犬
27.スカイライン-征服-
28.SUPER 8/スーパーエイト
29.アンダルシア 女神の報復
30.マイティ・ソー(3D版)
31.小川の辺(おがわのほとり)
32.アイ・アム・ナンバー4
33.ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(3D版)
34.コクリコ坂から
35.ロック ~わんこの島~
36.トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
37.こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~
38.ツリー・オブ・ライフ
39.シャンハイ
40.神様のカルテ
41.日輪の遺産
42.ライフ -いのちをつなぐ物語-
43.世界侵略:ロサンゼルス決戦
44.サンクタム(3D版)
45.グリーン・ランタン(3D版)
46.ワイルド・スピード MEGA MAX
47.DOG×POLICE 純白の絆
48.はやぶさ/HAYABUSA
49.猿の惑星:創世記(ジェネシス)
50.キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー(3D版)
51.一命
52.カウボーイ&エイリアン
53.三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船(3D版)
54.ミッション:8ミニッツ
55.カイジ2~人生奪回ゲーム~
56.コンテイジョン
57.インモータルズ -神々の戦い-
58.タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
59.RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ
60.リアル・スティール
61.源氏物語 千年の謎
62.ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
63.ワイルド7
64.ニューイヤーズ・イブ
65.聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-

今年の観賞映画における全体的な特徴は、やはり何と言っても「アクション・SFX系以外の映画が多い」ということに尽きます。
それ系の作品も相変わらず多くはあるのですが、それ系の作品でも家族絡みの問題や葛藤などが描かれるケースが少なくなく、また人間ドラマをメインにした映画がかなり増えている感じですね。
特に、人間の冷酷さと歪んだ連帯が描かれていた「白夜行」や、アメリカの大晦日の日常を描いた作品である「ニューイヤーズ・イブ」などは、以前であればまず観に行っていないであろう作品でしたし。
また今年は、邦画の観賞本数が65本中25本と、去年の10本から大幅に躍進したことも大きいですね。
かつては「駄作の代名詞」とされていた邦画がここまで観賞されるようになったのですから、時代も変わったものです。

洋画・邦画別に見てみると、今年の洋画は何故かエイリアン物が多かったという印象がありますね。
私が観賞した映画だけでも「スカイライン-征服-」「SUPER 8/スーパーエイト」「アイ・アム・ナンバー4」「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」「世界侵略:ロサンゼルス決戦」「カウボーイ&エイリアン」と実に6作品がエイリアン物だったりします。
エイリアン物はアクションやSFXな描写が必ず付き物なので、昔から馴染み深く安心して観れるジャンルではあるのですが、それにしても今年は多いよなぁ、とは思わずにいられませんでしたね。

一方の邦画では、「SP」シリーズ「GANTZ」二部作、それに「ワイルド7」などの派手なアクションシーンを売りにする作品が目立つ一方、これまでほとんど観賞することがなかったペット物が出てきたのが大きな特異点ですね。
今年観賞したペット物映画は「わさお」「星守る犬」「ロック ~わんこの島~」「DOG×POLICE 純白の絆」の4作品。
それまで私が観賞したことのあるペット物映画は、1986年公開映画「子猫物語」くらいしかなかったので、今年だけで結構観に行っていることになるわけですね。
元々私は実家が犬を5匹も飼っていることもあって大のペット好きで、動物が活躍する映画も積極的に観たいとは考えているのですが、如何せん最近のペット物映画は「ペットと飼い主の悩み」だの「忠犬ハチ公のごとく悲劇的な結末を迎える」だのといったバッドエンドな作品ばかりで、どうしても観賞を躊躇してしまうものが少なくないんですよね。
「星守る犬」なども、予告編の段階から悲劇的な結末が明示されていたこともあり、当初は観賞を見合わせようとしていたくらいでしたし。
「星守る犬」以外の3作品はハッピーエンドな終わり方でしたが、こちらはこちらで内容の矛盾や問題点が少なくなく、まだまだ今後の課題が残されているといったところです。
動物の撮影が人間のそれに比べて難しく時期や機会なども限定されるという事情もあるのでしょうけど、今後も良作な「ハッピーエンドなペット物作品」が出てくることを期待したいですね。

今年一番の駄作映画の称号は、その圧倒的な内容と前衛芸術ぶりを観客にまざまざと見せつけた「ツリー・オブ・ライフ」が、その他の映画を全く寄せ付けることなくぶっち切りで獲得することになりました。
起承転結が全くなっておらず、前後の繋がりもなく伏線も回収されない意味不明なストーリーと、中盤で延々20~30分も展開され続けた地球創生絡みの描写、および各所に挿入された宗教的前衛芸術なシーンの数々は、名の知れた有名どころの俳優さん達の名声と演技をもってしても到底補完できるシロモノなどではなく、観客に退屈感をも超えた苦痛を味あわせるだけの威力を誇っていました。
カンヌのパルム・ドール賞を受賞したというのだからそこまで悪い映画ではないだろう、などという期待感も徹底的にぶち壊すそのやり方は、ある意味詐欺的ですらあります。
今年一番どころか、「きけ、わだつみの声 Last Friends」および「クローバーフィールド/HAKAISHA」と並ぶ、私の映画観賞史上最悪のワースト作品にすら数えられることにもなりましたし。
時間とカネを無駄にした以外の何物でもありませんでしたし、レンタルDVDでの観賞すらも全くオススメしえるものではないですね。

一方、今年の良作としては、アクション物で言えば洋画は「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」「ワイルド・スピード MEGA MAX」「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」が、邦画では「GANTZ」二部作と「ワイルド7」辺りが妥当なところですね。
迫力ある演出というだけなら「アンストッパブル」と「SUPER 8/スーパーエイト」の列車絡みの描写が秀逸でしたが。
人間ドラマがメインの作品としては、洋画では「ヒアアフター」「アジャストメント」、邦画では「岳-ガク-」「神様のカルテ」辺りがオススメになるでしょうか。
「白夜行」「星守る犬」「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」なども、人間ドラマとしての出来は秀逸ですが、これらは観る人の世代や好みで結構評価が左右されそうな内容なので、その辺が若干のマイナスですね。

「ツリー・オブ・ライフ」という惨禍に見舞われはしたものの、全体的には去年の「大豊作」をはるかに上回る数の作品に巡り合えた2011年映画観賞。
来年もまた、洋画・邦画共に多くの映画作品に出会える年であって欲しいものですね。


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