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映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉」感想

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映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉」観に行ってきました。
ジョニー・デップが演じるキャプテン・ジャック・スパロウを主人公とする海賊冒険作品。
実はこのシリーズの作品、過去の3部作は映画館どころかテレビでさえも一度も観たことがなく、4作目となる今作が初めてのシリーズ観賞ということになりました(^^;;)。
この映画は3D版でも公開されていますが、私が観に行ったのは2D版となります。
3Dっていちいち専用の赤青メガネをかけなければならないし、作品によっては2Dとほとんど見た目が変わらないこともあり、カネが余計にかかるだけでどの辺りに魅力があるのかイマイチ分からないんですよね。

物語の始まりは、スペインのとある漁師達が引き上げたゾンビが、「生命の泉」のことが記されている200年前の伝説の海賊であるポンセ・デ・レオンの航海日誌を手に入れ、スペインが国として「生命の泉」探索を決定することが発端となります。
一方その頃、イギリスのロンドンでは、牢獄に囚われの身となっていたキャプテン・ジャック・スパロウの公開処刑が行われようとしていました。
ところが、いざ裁判の場に連行され、顔を隠していた覆面が外された時、そこにいたのはジャック・スパロウではなく、彼の相棒だったギブス。
「俺はジャック・スパロウではない!」と主張するギブスの前に現れたのは、何と裁判長に擬態したジャック・スパロウその人でした。
裁判長ジャック・スパロウは、いかにも投げやりに裁判過程をすっ飛ばした挙句、「ジャック・スパロウ」扱いされているギブスに対し終身刑を言い渡、娯楽としての公開処刑を望む民衆からの罵倒を受けつつとっととその場を後にします。
その後ジャック・スパロウは、再び牢獄に連行されていくギブスの馬車に一緒に搭乗。
馬車を引く御者をも買収し、ギブスと一緒にロンドンから逃亡する算段を立てていました。
その際ジャック・スパロウは、自分の名を騙る人間が「生命の泉」を目指すために船の乗組員を募集しているという噂話をギブスから聞かされます。
どこで手に入れたのか「生命の泉」にまつわる地図を所持していたジャック・スパロウは、その話に怪訝な顔をするのですが、その最中、予定よりも早く馬車が停止します。
しかし馬車を降りたジャック・スパロウを待っていたのは、バッキンガム宮殿の広場のど真ん中で自分達に銃剣を突きつける衛兵達。
再び囚われの身となってしまったジャック・スパロウは、時のイギリス国王ジョージ2世の前に引き据えられ、「生命の泉」に関する情報を出せと迫られます。
処刑をも示唆されて脅迫されたジャック・スパロウは、ここから一大脱出劇を敢行。
ここからしばらく、17~18世紀当時のロンドンの街を舞台にしたアクションシーンが繰り広げられます。

紆余曲折の末、からくも衛兵達の追撃から逃れたジャック・スパロウは、たまたまそこで偽物の自分が乗組員募集を行っているという酒場に鉢合わせします。
そこで自分の名を騙っていたのは、かつて修道院?でジャック・スパロウが愛の告白をした女海賊アンジェリカ。
彼女はジャック・スパロウに対し「生命の泉」を一緒に探そうと誘いをかけるのですが、「生命の泉」にあまり興味がないジャック・スパロウは当然のごとく拒否。
ここでもすったもんだのゴタゴタの末、結局ジャック・スパロウはアンジェリカの部下に眠らされた挙句、彼女の船に強制連行され、その後「父親」である黒ひげの脅迫もあって「生命の泉」探索に無理矢理協力させられることになってしまいます。
一方、ジャック・スパロウに逃げられたイギリス側では、海賊なのにイギリス海軍に取り入った、過去3部作におけるジャック・スパロウの宿敵バルボッサ。
彼は「生命の泉」に興味を持ち、かつライバル国でもあるスペインに対抗する気満々のジョージ2世からの命で、イギリス海軍の船1隻を率いて「生命の泉」探索へと向かうことになります。
かくして、永遠の生命が与えられるとされる「生命の泉」を巡り、イギリス軍・スペイン軍・海賊達の三つ巴の戦いが展開されるわけです。

今作を観てまず驚いたのは、やはり何と言ってもジョニー・デップの好演ですね。
コメディタッチな演技とアクションシーンは、私が初めて観賞したジョニー・デップ主演映画「ツーリスト」からは到底想像もつかない高レベルなものでした。
もちろん、ジョニー・デップおよび彼のファン的には「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズにおけるアクション演技が本来の姿であり、「ツーリスト」のあのショボ過ぎるアクションシーンの方が論外なシロモノだったのでしょう。
しかし、「ツーリスト」で初めてジョニー・デップを観た私としては、そちらの印象が強かったこともあって驚かざるをえなかったわけです。
こんなことなら過去作もきちんと観ておけば良かったか、とつくづく思わずにはいられませんでしたね。

また、作中では微妙に影が薄いスペイン軍の目的が「国としては」およそ支離滅裂に満ち満ちたシロモノだったのも個人的にはかなり衝撃的でしたね。
せっかく「生命の泉」を手に入れる好都合なチャンスが自分のところに巡ってきたにも関わらず、彼らがやったことはと言えば「永遠とは神に対する信仰によってのみもたらされるべきものである」という理由から「生命の泉」を破壊するというものでした。
「生命の泉」を破壊するためだけのために軍艦3隻と多くの兵士達を派遣するスペインは、今回の遠征に一体どんな国益や見返りを求めていたのか、はなはだ理解に苦しむものがあります。
「生命の泉」がもたらす利益を求めたイギリス国王ジョージ2世や、「生命の泉」の領土宣言を行おうとしてスペイン軍に撃ち殺されたイギリス軍将兵の方が、国の方針としてははるかにマトモに見えます。
海賊であるバルボッサを利用して「生命の泉」を探させたのも、イギリス的には自国の国益のための一環であったわけですし。
スペインの目的は「生命の泉」がもたらす利益や国益を目指したものではなく「国を挙げての十字軍的な狂信」に基づいたシロモノでしかなかったわけで、こういうのは個人としてはともかく「国としては」絶対にやってはいけないことだったのではないかと思えてならないのですけどね。
略奪による利益すらも全く上げられなかったわけですから、現場のスペイン軍にとっても「骨折り損のくたびれ儲け」以外の何物でもなかったでしょうに。
3つ巴の構図自体は結構面白かったのですが、スペイン軍については「一体何しにやってきたんだよ」とツッコミを入れずにはいられなかった次第です。

物語の最後は明らかに続編が作られるような終わり方をしており、またスタッフロールが終わった後にも、アンジェリカがある「強力な武器」を手に入れるエピソードが挿入されています。
実際にあと2本続編が作られることも既に決まっているのだそうで、今後も期待されるであろうシリーズ作品と言えるでしょうね。


コメント一覧

ryoko (05/24 11:47) 編集・削除

TBありがとうございました。
3Dの迫力~!を期待して+300円で見ましたが、仰るとおり必要ありませんでした。
飛び出しているのは字幕でした・・・とほほ。

http://blog.goo.ne.jp/nryoko1220/

冒険風ライダー(管理人) (05/24 21:21) 編集・削除

TB返信ありがとうございます。

私の場合、3Dメガネを使った映画観賞の経験は「アバター」以来結構あるのですが、ただでさえ料金が高くなるところに、「アバター」以外はどれもイマイチな演出にしかなっていないため、今では「3D版しか上映されていない」という場合を除き、映画は必ず2Dで観るようにしています。
あんなものが流行しているのは「料金が余計に取れる映画館側の利権」によるもの以外の何物でもないと思うのですけどね。

http://www.tanautsu.net/

ふじき78 (06/27 00:02) 編集・削除

略奪国家のスペインさんには逆の皮算用があったんじゃないですかねえ。ここで儲からなくても国をあげて言論行動を統一しておかないと、他が破綻をきたすから。ここでの損はインカ帝国で取り戻す、みたいな。

冒険風ライダー(管理人) (06/27 01:27) 編集・削除

>ふじき78さん
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉」の時代設定は、実在の人物であるイギリス国王ジョージ2世(在位1727年~1760年)とスペイン国王フェルナンド6世(在位1746年~1759年)が作中に登場していることから、18世紀前半~半ば頃と考えるのが妥当なところです。
それに対し、スペインがインカ帝国を滅亡させたのは1533年ですから、時代が全く合致しません。
それに18世紀前半のスペインは、17世紀の対外戦争の連戦連敗に加え、スペイン王位継承戦争を経て著しく衰退の一途を辿っていますから、とても「生命の泉」に軍艦3隻も派遣するような対外遠征などを、しかも何の成算もなしにするような余裕はなかったはずなのですが。

それに略奪が目的だったのであれば、聖杯があった船に一番乗りを果たしていながら、満載されていた財宝に目もくれず聖杯だけを取っていったのは不自然なのでは?
ジャック達が難破船を発見して乗り込んだ際も、財宝がほとんど手付かずで残っていましたし。
あれを全部回収していれば、すくなくとも今回の遠征費用を全部まかなう程度のことはできたと思うのですが。

http://www.tanautsu.net/

ふじき78 (06/27 23:13) 編集・削除

きっとスペインには神の御力が宿ったタイム・リーパーがいっぱいいて・・・いやいや、失礼しました。「田中芳樹」を冠に抱くサイトでなんですが、歴史は苦手なんです。

んー、神に逆らうような海賊(あの世界では生命原則曲げちゃうような悪魔もどきの海賊ばっかだし)の汚れた財宝を持ち帰るのをよしとしなかったのかな。聖杯は本当に単にイヤミを言う為だけ。財宝は文化的な物ばかりでなく、神が作った珍獣、珍植物みたいな物を博物誌として売りさばくって生業の立て方もあったんじゃなかったでしたっけ?(これもうろ覚えですが)

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