記事一覧

映画「北のカナリアたち」感想

ファイル 801-1.jpg

映画「北のカナリアたち」観に行ってきました。
湊かなえの短編集「往復書簡」に収録されている短編小説のひとつ「二十年後の宿題」を原作とする、吉永小百合主演のヒューマン・サスペンス作品。

今作の冒頭では、雪が降り注ぐ離島でキャリーバッグを引き摺りながら移動している女性の姿が映し出されます。
彼女の名前は北島はるといい、離島にある小学校で教師をしていました。
しかし、島でとある事件が起こったことをきっかけに悪い噂が流れたことから、彼女は島民から避けられるようになってしまい、結果的に島を離れなくてはならなくなってしまいました。
ただひとり港へと向かう北島はるの前方に、彼女の教え子のひとりだった鈴木信人が姿を現します。
自分を見送りに来てくれたのかと思ったのであろう北島はるは、「のぶちゃん!」と鈴木信人へ歩み寄ろうとするのですが、当の鈴木信人はそばにあった石を拾い、北島はるに目がけて投げつけます。
石は狙い違わず北島はるの頭に命中。
額から血を流し、半ば呆然とする北島はるを尻目に、鈴木信人は謝罪の言葉もなくその場から足早に去っていくのでした。

それから20年後。
島を離れて以来、東京の国会図書館で勤続していた北島はるは、定年退職の時を迎えていました。
職場の人に「今までお疲れ様でした」と見送られ、自宅へと戻ってきた北島はるでしたが、そこへ警察の人間2人が彼女を訪ねてきます。
警察が彼女の元を訪ねてきた理由は、彼女のかつての教え子で、冒頭のシーンで石を投げつけてきた鈴木信人に絡むものでした。
鈴木信人は殺人事件を起こして行方を眩ましており、しかも彼の家には北島はるの現住所と連絡先が書かれていた紙が貼られていたというのです。
当然警察は「鈴木信人から何か連絡がありましたか?」と質問してくるのですが、北島はるは「20年前に島を離れて以来、連絡は取っていない」と返答。
関わりがあったのが20年も前ということもあってか、警察もそれ以上北島はるを疑うこともなく、部屋に置かれていた草津温泉のパンフレットを見て「旅行へ行くんですかぁ」などと雑談に興じたりしていました。
一応、去り際には「もし鈴木信人から連絡があったら、私の元へご連絡を」と連絡先の名刺を渡してはいましたが。
しかし、これをきっかけとして北島はるは、かつての教え子達6人の元をひとりひとり訪ねるべく、単身北海道へと向かうことになります。
まずは6人の中で唯一結婚し姓を変えている、戸田(旧姓:酒井)真奈美の元を訪ねることになるのですが……。

映画「北のカナリアたち」は、主演である吉永小百合をはじめとする豪華キャストもさることながら、3100人のオーディションから選抜されたという子役のチョイスもなかなかのものがありますね。
公式サイトのINTRODUCTIONページによると、この子役達は「天使の歌声を持っているか否か」で選定されたようなのですが、成人後の役を担う俳優さん達と比較しても、幼少時の面影や背格好などの構図がそのまま被せられるようなチョイスになっています。
おかげで物語のラストにおける旧小学校で全員が一堂に会した際も、幼少時と成人後の組み合わせが分からなくなるということは全くなかったですね。
この辺りの作りこみはなかなかに上手いのではないかと思いました。
また、ストーリーが進行するにつれて、20年前の事件の全貌や、当時における登場人物達の心情が少しずつ明らかになっていく構成になっており、その過程も丁寧に描かれているため、人間ドラマとしてのみならずミステリー的な視点でも楽しむことができます。
ラストで6人全員が一堂に会するシーンは、ややご都合主義的な展開であってもやはり感動的なものではありますし。
さらには、実はその演出自体が北島はるが最初から画策していたものだった、などというオマケまでつきますし。
物語序盤における警察とのやり取りで出てきた「鈴木信人とは連絡を取っていない」云々自体が実は全くのウソだった、という展開は、あの冒頭の石投げシーンも相まって最初の時点で気づけるものではなかったですからねぇ(苦笑)。
この辺り、本当に展開の仕方が上手く、私も見事に騙されてしまいました(T_T)。

今作における主人公である北島はるという人物は、良くも悪くも「自分よりも他人のことを優先に考える」人間ですね。
病で余命半年の夫・北島行夫のために北海道の離島へとやってきたり、自殺しようとしていた警官・阿部英輔を不倫の噂を流されてまで無理にでも引き留めようとしたり。
彼女にしてみれば、相手が自ら死の道を歩もうとしていることが我慢ならなかったのでしょうし、そんな道を選ぶことなく幸せになって欲しかったというのが本音であったのでしょう。
ただ彼女の場合、特に20年前はそれが完全に空回りしていて、結果的に周囲の人間を却って不幸にしていた感が多々ありますね。
彼女が6人の生徒達に歌を教えていた件などはまさにその典型で、アレのために6人の生徒達は内部分裂を引き起こした上、それを改善するために主催したバーベキューで北島行夫が死んでしまった上、北島はるの不倫話が村中に広がってしまったことで、生徒達の心の傷が修復不能までに悪化してしまったのですから。
自分のやることなすことがことごとく最悪の方向へと転がっていく様を見て、当時の彼女はさぞかし絶望せざるをえなかったのではないかなぁ、とつくづく思わずにはいられなかったですね。
下手すれば、それこそ彼女自身が自殺してもおかしくはなかったでしょうし。
しかし、それでも6人の生徒達にとっての北島はるは、やはりなくてはならない存在であったし、彼女と別れる羽目になった後もそれは変わらなかったのでしょう。
彼らは全員、自分達の家族に少なからぬ問題を抱え込んでおり、自分のことを真剣に見てくれる者は北島はるを除き誰もいなかったわけなのですから。
作中のごとき不幸な事件があってもなお北島はるが6人の生徒達から慕われていた理由は、彼女が初めて自分達と真剣に向き合ってくれる「本当の母親」のごとき存在だったからでしょう。
ただ、それでも北島はると出会ったことが6人の生徒達にとって本当に良かったことなのか否かは、物語の全体像を見ると結構疑問に思わざるをえない部分も多々あったりするのですが。
幼少時の心の傷を20年間も抱え込んで生きていかなくてはならなかった、という事実は、その後の人生に間違いなく多大な負の影響を与えるものとなりえるのですからねぇ。
もしあの6人の生徒達が、北島はると出会うことのない幼少期を過ごしていたら一体どのような人生を歩むことになっていたのか、というIF話は少々興味をそそられるところです。

あと、物語とは全く関係ないのですが、今作で北島行夫を演じていた柴田恭兵って、映画「エイトレンジャー」に出演していた舘ひろし共々、すっかり人間が丸くなった役柄が似合うようになってしまったのだなぁ、と往年の「あぶない刑事」ファンとしては考えずにいられなかったですね。
個人的にはあちらのキャラクター像の方が好きなのですけど、今作や「エイトレンジャー」のような描写のされ方も似合っていた辺り、2人ともすっかり年を取ってしまったのだなぁ、と。
年月の経過や人の老いというのはこういうところにも表れるものなのか、とついつい考えてしまったものでした(T_T)。

感動的かつハッピーエンドな人間ドラマが見たいという方はオススメな作品ですね。
あと、ミステリー好きな人も意外にその面白さを感じられるところがあるかもしれません。


トラックバック一覧

この記事のトラックバックURL
http://www.tanautsu.net/blog/diary-tb.cgi/801
北のカナリアたち〜何人殺せば気が済むのか from 佐藤秀の徒然幻視録
大女優政権交代すべし公式サイト。湊かなえ原作、阪本順治監督、吉永小百合、柴田恭兵、仲村トオル、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平、里見浩太 ...
2012年11月07日(水)00時12分 受信
劇場鑑賞「北のカナリアたち」 from 日々“是”精進!
「北のカナリアたち」を鑑賞してきました人気作家・湊かなえの連作ミステリー『往復書簡』に収められた短編『二十年後の宿題』を原案とする吉永小百合主演のヒューマン・ミステリー...
2012年11月07日(水)05時52分 受信
劇場鑑賞「北のカナリアたち」 from 日々“是”精進! ver.F
それでも、人は生きていかなければならない…詳細レビューはφ(.. ) http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201211030006/東映創立60周年記念作品 北のカナリアたち オリジナル・サウン...
2012年11月07日(水)05時53分 受信
映画「北のカナリアたち」を観ました!!(2012-14)(後日追記あり) from 馬球1964
映画「北のカナリアたち」を観ました!!
2012年11月07日(水)06時40分 受信
今日もどこかでデビルマン from MESCALINE DRIVE
「北のカナリアたち」を観た。 東映創立六十周年記念作品ということで、本作は主演の吉永小百合をはじめとする日本映画界の綺羅星が出演する。永遠の映画スターである吉永小百合が演じるのは、北海道は離島の分校に...
2012年11月07日(水)08時29分 受信
北のカナリアたち from Akira's VOICE
終盤が良かった。 
2012年11月07日(水)10時33分 受信
『北のカナリアたち』 from こねたみっくす
いくつになっても生徒を羽ばたかせるのが先生の仕事。湊かなえ先生の原作「往復書簡」の一遍「二十年後の宿題」を映画化したこの作品。吉永小百合をストーリーテラーに進む前半 ...
2012年11月07日(水)15時45分 受信
北のカナリアたち from 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
東映創立60周年記念作品 北のカナリアたち オリジナル・サウンドトラッククチコミを見る東映創立60周年記念作品のヒューマン・サスペンス「北のカナリアたち」。北海道の大自然の映 ...
2012年11月07日(水)19時15分 受信
[映画『北のカナリアたち』を観た(寸評)] from 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
☆時間がないので、寸評ですまん。 ・・・予告編を見て、田舎の純朴な6人の子供たちが歌う姿が印象的で、吉永小百合演じる主人公が、北海道の大自然の中でなにやら悩む姿が、テーマミュージックのバイオリンの音色...
2012年11月07日(水)22時34分 受信
北のカナリアたち from 象のロケット
東京郊外で図書館司書をしている川島はるは、20年前まで北海道の離島で小学校教師をしていた。 定年退職したはるの元に、最後の教え子の一人・信人が殺人事件を起こしたという知らせが届く。 心配になったはるは、...
2012年11月07日(水)23時06分 受信
北のカナリアたち from とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
女性教師は6人の教え子を探して過去のわだかまりを解きつつ、警察から追われている一人を探していく。主人公の心の闇は最後に明かされて、ラストの合唱シーンにつながっていく。単なる手紙のやり取りだった原作を、...
2012年11月07日(水)23時51分 受信
北のカナリアたち from 映画 K'z films 2
Data 監督 阪本順治 原作 湊かなえ 出演 吉永小百合 柴田恭兵 仲村トオル 里見浩太朗 森山未來 公開 2011年 11月
2012年11月08日(木)02時06分 受信
映画「北のカナリアたち」を観ました。 from みなと横浜みなみ区3丁目
久しぶりに観た映画は日本映画「北のカナリアたち」。このところ、少々建てこんでいたので、なかなか観に行けなくて。とりあえず、「TOHOシネマ上大岡」へ行ってみました。         (物語は厳しい北の
2012年11月09日(金)13時38分 受信
「北のカナリアたち」感想 from 流浪の狂人ブログ ~旅路より~
 東映創立60周年記念作品。湊かなえ原作の短編集「往復書簡」所収「二十年後の宿題」を、「大鹿村騒動記」の阪本順治監督、吉永小百合主演で映画化。
2012年11月09日(金)19時00分 受信
映画『北のカナリアたち』★20年間の心のミステリー〜真相と慟哭と〜 from **☆(yutake☆イヴのモノローグ)☆**
  作品について http://cinema.pia.co.jp/title/157627/ ↑ あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。   映画レビュー(ネタバレ表示です) http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id342158/rid25/p1/s0/c1/    ...
2012年11月09日(金)21時16分 受信
『北のカナリアたち』 2012年11月10日 TOHOシネマズ市川 from 気ままな映画生活(適当なコメントですが、よければどうぞ!)
『北のカナリアたち』 を鑑賞しました。公開2週目の土曜日の昼間なのに客入り少なし・・・というか、窓口は寂しい感じだったので、全体的に人少なめでしょうね。今週から公開の「悪の教典」や「シルク・ドゥ・ソレ...
2012年11月10日(土)23時51分 受信
「北のカナリアたち」20年前の真実を知った先にみた6人の教え子たちとの絆と20年前にやり残した合唱 from オールマイティにコメンテート
「北のカナリアたち」は20年前にある事件で島を追われるようにして離れた元教師がある教え子の事をキッカケに20年前に果たせなかった合唱を実現するために教え子と再会して行くスト ...
2012年11月11日(日)07時45分 受信
映画『北のカナリアたち』観てきたよ~(´。`) from よくばりアンテナ
原案が湊かなえの『往復書簡』に収められてる短編の「二十年後の宿題」。本を読んだ時、なんだかなぁ~と思っていて、映画になったら面白くアレンジされてるんじゃないか、はたまたキャスティング...
2012年11月11日(日)14時39分 受信
北のカナリアたち/吉永小百合 from カノンな日々
予告編を目にする回数がとても多くて宣伝にかなり力を入れているなぁとは思っていましたが、これって東映創立60周年記念作品だったんですね。吉永小百合さん主演はもちろんキャス ...
2012年11月13日(火)22時02分 受信
「北のカナリアたち」 from NAOのピアノレッスン日記
〜先生が島を追われた日、私達は歌を捨てた〜2012年   日本映画    (2012.11.03公開)東映創立60周年記念作品配給:東映         上映時間:122分監督:阪本順治原案:湊かなえ  『二十年後の...
2012年11月14日(水)09時52分 受信
「北のカナリアたち」 罪の意識と憎しみの赦し from はらやんの映画徒然草
東映創立60周年記念の大作。 主人公の元教師を吉永小百合さん、その生徒役を若手の
2012年11月14日(水)19時58分 受信
映画「北のカナリアたち」感想 from 帰ってきた二次元に愛をこめて☆
いまや絶滅危惧種である映画女優、その最高峰で最後のひとり吉永小百合。何処までも瑞々しい清純さを失わずにいるのは奇蹟に近い。勿論ご本人の節制のたまものであるだろうけれど。彼女なしでは成立しない...
2012年11月15日(木)02時39分 受信
映画「北のカナリアたち」吉永小百合主演映画だからと敬遠することなかれ from soramove
「北のカナリアたち」★★★★吉永小百合、柴田恭兵、仲村トオル、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平、里見浩太朗出演阪本順治 監督、130分、2012年11月3日より全国にて公開2011,日本,東映(...
2012年11月18日(日)08時20分 受信
『北のカナリアたち』 カラスがカナリアになった!? from 映画のブログ
 これはたいへん面白い企画だ。 東映創立60周年を記念して、吉永小百合さんの主演映画を公開する。となれば、吉永小百合さんのイメージや、年配客が中心となるであろう客層を考えても、真面目な感動作が期...
2012年11月19日(月)13時57分 受信
映画「北のカナリアたち」吉永小百合主演映画だからと敬遠することなかれ from soramove
「北のカナリアたち」★★★★吉永小百合、柴田恭兵、仲村トオル、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平、里見浩太朗出演阪本順治 監督、130分、2012年11月3日より全国にて公開2011,日本,東映(...
2012年11月20日(火)07時20分 受信
映画:「北のカナリアたち」♪。 from ☆みぃみの日々徒然日記☆
平成24年11月14日(水)。 映画:「北のカナリアたち」。 監督: 阪本順治 原作: 湊かなえ 脚本: 那須真知子 撮影: 木村大作 音楽: 川井郁子 キャスト: 吉永小百合 (川島はる)・ 柴田恭兵 (川島行夫)...
2012年11月20日(火)09時35分 受信
「北のカナリアたち」:不思議の国のサユリ from 大江戸時夫の東京温度
映画『北のカナリアたち』、不思議がいっぱいの作品でした。とにかく70近くなっても
2012年11月20日(火)21時44分 受信
北のカナリアたち(2012-133) from 単館系
北のカナリアたち 渋谷TOEI舞台「透明な雨」の後映画館へ。日本最北の島で小学校教師をしていた川島はる(吉永小百合)は、ある事故をきっかけに島から出て行ってしまう。それから20年後、東京の...
2012年11月22日(木)23時42分 受信
映画を観た〜北のカナリアたち〜 from 垂直落下式どうでもいい話
本文はこちら→
2012年11月23日(金)22時50分 受信
北のカナリアたち  監督/阪本 順治 from 西京極 紫の館
【出演】 吉永小百合 柴田 恭平 仲村トオル 【ストーリー】東京郊外で図書館司書をしている川島はるは、かつて北海道の北端にある離島で教師をしていた頃を思い出していた。その当時はるは、ある事故をきっかけに...
2012年11月25日(日)11時11分 受信
映画「北のカナリアたち」 from FREE TIME
映画「北のカナリアたち」を鑑賞しました。
2012年11月26日(月)00時16分 受信
北のカナリアたち from とりあえず、コメントです
湊かなえ著の小説『往復書簡』をもとに映画化した人間ドラマです。 ずっと気になっていたのに見逃していて、ようやくチャレンジして来ました。 厳しい寒さが伝わってくるような風景が印象に残る作品でした。
2012年12月18日(火)22時11分 受信
北のカナリアたち : 東映の凋落を見た from こんな映画観たよ!-あらすじと感想-
 昨夜は同窓会で、とても楽しいお酒を飲みました。そのためか、今日は若干の二日酔い。何とか仕事を終えて、やっとこさ家に戻ってまいりました。ちなみに、本日紹介する作品は、
2013年07月16日(火)17時43分 受信
北のカナリアたち from いやいやえん
湊かなえさんの原作ですが、これ脚本が微妙だなあ。吉永小百合さんだから不倫もきれいなことのように感じるのもなんかなあ。吉永さんのイメージからして、死にゆく夫と若い警官の間で揺れる役どころってなんか合わな...
2014年02月26日(水)09時25分 受信

コメント一覧

コメント投稿

投稿フォーム
名前
Eメール
URL
コメント
投稿キー
投稿キーには「0205」と入力してください。(スパム対策。)
削除キー